JP3744182B2 - 投票券払戻機および投票券発売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、競馬,競輪等の公営競技にて使用される投票券払戻機および投票券発売機に関するもので、特に同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票券を払い戻す投票券払戻機および投票券発売機に関するものである。
なお、以降は技術分野を競馬に関するものとするが、これに限ったものではなく、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票券を用いているものであれば、競輪や競艇やオートレース等でも適用可能である。
【0002】
現在、お客が購入を希望する投票情報を投票カードと呼ばれるマークカードに記入してそれを投票券発売機で読み取らせることでマルチ投票券の発行が行われている。そのほか流し投票と呼ばれる投票方式も実施されている。この流し投票とは単一レースに限って、一頭の軸となる馬を指定しその軸となる馬からその他の馬に均一購入金額で組み合わせる投票方式であり、お客が投票情報を投票カードに記入する際の記入簡略化を図った専用の投票カードが用いられている。
【0003】
【従来の技術】
お客の購入方法として出目投票がある。これは1日のレースや過去のレースで的中番号の出現が偏る場合があり、数レース終了時点で偏りを確認したときに、それ以降のレースをその的中番号を利用して購入する方法である。この方法ではオッズ等を無視して購入するため、思わぬ高配当を得ることができる。
【0004】
本出願人はこの出目投票による投票券を発行する投票券発売機として、平成8年10月25日をもって出願した(特願平08−283879号)。この先願は、出目投票を行う際の専用の投票カードにより、何レースから何レースまでを出目情報にて指定し、それを投票券発売機に読み取らせることで投票券の発行が行われる。
【0005】
出目投票による投票券の例を図15にて示す。この例では1レースから8レースまでの各レースを1−2 100円および8−8 200円の出目による購入条件で購入した場合を示している。また、購入金額についてはそれぞれ8レースあるので100円×8と200円×8となり、合計金額は2400円となる。
特願平08−283879号では払い戻し時の説明として、第10頁の段落番号0045に記載されているとおり、『なお、お客は、当たり馬券となった場合には、その投票券を現金払い戻し機に当該投票券を挿入し、内部の読取部は、磁気ストライプに記録されている通番と、レース番号と、枠番と、かけ金を読み出し、集計装置に通知する。該集計装置は、入力されたデータから当該馬券が当たり馬券であることを確認すると、お客が申し込んだ金額にオッズを乗算した金額を計算し、その合計金額を現金払い戻し機からお客に払い戻す。』とある。
【0006】
現在運用されている投票券払戻機(現金払い戻し機)は的中投票券の処理が終わった後は、廃券パンチにより廃券処理が行われ、廃券スタッカへと収容されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特願平08−283879号によって発行された出目による投票券を現在運用されている投票券払戻機にて払い戻すには、投票券面上に印刷されたレースが全て終了した後のタイミングでしか行うことができなかった。なぜならば、もし投票券面上に印刷されたレースが全て終了する前に投票券払戻機にて払い戻し処理をさせると、不的中であればそのままお客の手元に投票券が排出されるので問題はないが、的中していると現在運用されている投票券払戻機は的中処理が終わった投票券をパンチングによって廃券処理して投票券払戻機内に蓄えるため、お客の手元に投票券が戻ってこない。確定していないレースが残っていたとしても一度的中処理が行われた投票券は二度とお客の手元には戻ってこない。
【0008】
従って、出目による投票券をそのまま現在運用されている投票券払戻機にて払い戻し処理させるには、投票券面上に印刷されたレースが全て終了した後のタイミングでしか行うことができない。
しかしお客によってはレースの的中によって発生した払戻金を次のレースのための購入資金に充てたいとの要求があり、自由なタイミングで払い戻しを行いたいというお客からの要望に対処できない。
【0009】
また仮に廃券処理が行われた投票券をお客側に排出し、且つその投票券が以降レースの払い戻しが可能であったとしても、お客側からしてみると、どのレースまでを払い戻したのかが券面上から認識することができず、誤って二重払い戻しを起こす可能性がある。これは主催者とお客とのトラブルの元となることが予想される。
【0010】
従って、本発明では、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票券を、自由なタイミングで払い戻し可能とすることを第1の目的とするものである。
また、本発明では、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票券を途中払い戻ししたときにどのレースまで払い戻しを行ったことを視覚的に表現することを第2の目的とするものである
また、本発明では、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票券を、複数回投票券払戻機に読み取らせることを可能とすることを第3の目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券の払い戻し処理を行う投票券払戻機において、
前記投票情報を読み取る読み取り手段と、
提供された払い戻し情報を基に、該読み取った投票情報中の払い戻し処理が可能なレースのみ払い戻し処理を行う手段と、
払い戻し処理済レースを示す可視情報を前記投票券上のレース番号に関連付けて付与する手段と、
該可視情報が付与された投票券を発行する発行口と、
を有することを特徴とする投票券払戻機である。
【0012】
つまり、本発明の請求項1によれば、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券を投票券払戻機に挿入すると、払い戻し可能なレースについてのみ払い戻し金の払い出しを含めて払い戻し処理を行い、払い戻し処理不可のレースについては投票券面上にそれが表記されるようにして投票券が再び投票券払戻機から排出される。
【0013】
よって、投票券面上に印刷されたレースが全て終了(確定)しなくても途中で投票券の払い戻し処理を実現することが可能となり、且つ投票券面上にも未払い戻し処理レースを示す情報を表記するため、どのレースまで払い戻し処理が行われたかがお客は一目瞭然に認識することができる。
また、本発明の請求項2は、前記可視情報を読み取る手段と、
当該可視情報が関連付けられたレースに対する払い戻し処理をキャンセルする手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の投票券払戻機である。
【0014】
つまり、本発明の請求項2によれば、一度払い戻し処理を行ったレースについては二度と払い戻し処理が行われなくなるので、二重払い戻し事故を防止することができる。
また、本発明の請求項3は、減算処理時に投票券が挿入される減算口を有する投票券発売機において、
同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券が挿入される前記減算口と、
該減算口から挿入された該投票券の投票情報を読み取る手段と、
提供された払い戻し情報を基に、該読み取った投票情報中の払い戻しが可能なレースのみ払い戻し処理を行う手段と、
該同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する新規投票券を作成する手段と、
該新規投票券の作成時に該新規投票券上のレース番号に払い戻し処理済レースを示す可視情報を関連付けて付与する手段と、
該可視情報が付与された投票券を発行する発行口と、
を有することを特徴とする投票券発売機である。
【0015】
つまり、本発明の請求項3によれば、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券を、減算処理を行う減算口を有する投票券発売機に挿入すると、払い戻し可能なレースのみ払い戻し金の払い出しを含めて払い戻し処理が行われる。
次に、新規投票券として作り直し、且つその作成時に払い戻し処理済レースを示す可視情報も合わせて付与される。
【0016】
よって、減算機能を有する投票券発売機を利用して、投票券面上に印刷されたレースが全て終了(確定)しなくても途中で投票券の払い戻し処理を実現することが可能となり、且つ投票券面上にも未払い戻し処理レースとして表記するため、どのレースまで払い戻し処理が行われたかがお客は一目瞭然に認識することができる。
【0017】
さらに、請求項3では、可視情報を印刷する際に新規な投票券の作成時に合わせて印刷するようにしており、可視情報の追加印刷があたかも新規投票券作成時の一つのステップとして関連付けることができるため、投票券上に可視情報を印刷するとの印刷位置ズレが発生しない。
また、本発明の請求項4は、前記可視情報を読み取る手段と、
当該可視情報が関連付けられたレースに対する払い戻し処理をキャンセルする手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載の投票券発売機である。
【0018】
つまり、本発明の請求項4によれば、一度払い戻し処理を行ったレースについては二度と払い戻し処理が行われなくなるので、二重払い戻し事故を防止することができる。
また、本発明の請求項5は、減算処理時に投票券が挿入される減算口を有する投票券発売機において、
同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券が挿入される前記減算口と、
該減算口から挿入された該投票券の投票情報を読み取る手段と、
提供された払い戻し情報を基に、該読み取った投票情報中の払い戻しが可能なレース番号のみを有する投票券を発行すると共に、該読み取った投票情報中の払い戻しが不可なレース番号のみを有する投票券を発行する手段と、
を備えたことを特徴とする投票券発売機である。
【0019】
つまり、本発明の請求項5によれば、減算機能を有する投票券発売機が払い戻し機能を有していなくとも、払い戻し処理可能レースと払い戻し処理不可能レースとをそれぞれ別けて二種類の投票券を発行することにより、減算機能を有する投票券発売機を利用して、投票券面上に印刷されたレースが全て終了(確定)しなくても途中で投票券の払い戻し処理のための行為を実現することが可能となり、且つどのレースまで払い戻し処理を行うことが可能なのかがお客は一目瞭然に認識することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
なお、図において、同一符号を付したものは同一対象物をそれぞれ示すものである。
まず本発明の第1の実施の形態として投票券払戻機について図1を用いて説明する。図1は本発明の投票券払戻機の装置ブロック図である。投票券払戻機30は、投票券の払い戻し処理を行う処理装置である。投票券31は同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する、つまり図15に示すような1Rから8Rまで1−2を100円、8−8を200円購入した出目投票を行った複数レース流し投票券である。
【0021】
投入口32は投票券31の挿入口となるものである。搬送路33は投票券31を排出口側へと搬送するものである。券面情報読取部34は、投票券31の表面に印刷された投票情報を光学的に読み取るものである。
消し込みマーク印刷部35は、投票券に印刷された全レースについての払い戻し処理を行うことができない、途中払い戻し処理の場合に、払い戻し処理が済んだレースに関してのみそのレース番号に重畳して消し線印刷や網点印刷を施すものである。
【0022】
投票券ストッパ37は、投票券31が途中払い戻し処理の場合に、投票券31に消し込みマーク印刷部35で消し込みマークを印刷するまでの間、その投票券31を搬送路33上に停止させるためのものである。また、廃券パンチ36による穴あけ処理を行う場合に投票券31を搬送路33上に停止するときにも動作する。
【0023】
廃券パンチ36は、投票券31を排出口39へと排出する必要がない場合に、投票券31の所定箇所に穴あけ処理を行うものである。廃券スタッカ38は廃券パンチ36による穴あけ処理が済んだ投票券を投票券払戻機30の外部に排出することなく、その装置内に貯蔵するためのものである。排出口39は消し込みマークが印刷された投票券を投票券払戻機30の外部に排出するためのものである。41は払戻金ユニットであり、的中の際に購入金額とオッズに応じた払戻金を排出する部分である。
【0024】
制御部1は投票券払戻機30に搭載される各種ユニットの制御を行うものであり、且つセンタ40と通信回線を介して接続され、投票券払戻機30とセンタ40との間での信号のやり取りを行うものである。
この制御部1の内部構成について図2を用いて説明する。図2は制御部1の内部構成ブロック図である。ROM3は投票券払戻機30を動作させるにあたっての動作プログラムが書き込まれた読み取り専用メモリである。RAM4は作業用メモリであり、投票券31から読み取った情報を一時的に格納する読み取り書き込み可能メモリである。
【0025】
その他、消し込みマークのパターンが記憶されている。MPU2は制御部1を構成する各種ユニットの制御を行うものであり、具体的には、お客に対して投票券の払戻状況を表示するためのディスプレイを制御したり、券面情報読取部34を制御したりする。
さらに、MPU2は、投票券31面上に投票情報を視覚的に印刷したり、払い戻し処理済レースであることを示す消し線印刷や網点印刷を投票券31上の払い戻し処理済レース番号に重畳して印刷したりする印刷ユニット35の制御を行ったり、払い戻し処理によって投票券に的中情報が存在したときにお客に対して的中情報に購入金額およびオッズを乗算した結果を現金で排出する払戻金ユニット41を制御する。
【0026】
インターフェース5は投票券払戻機30とセンタ40との通信を行う際の中継を行うものであり、センタ40からの例えば払い戻し情報や競走除外による返還情報等はここを経由して送られてくる。また、投票券払戻機30のセンタ40に対する問い合わせ等もこのインターフェース5を経由して送出される。
払戻情報格納テーブル6は、レース毎の払戻情報を格納するテーブルであって、一例として図3に示すように、レース単位に払戻状況と的中情報およびオッズが格納されている。図3の例では1Rから4Rはレースが確定しているため1Rから4Rまで払い戻し処理が可能であることを示し、5R以降はレースが確定していないため払い戻し処理が不可能であることを示している。なお、この払戻情報格納テーブル6に格納される情報はセンタ40から適宜のタイミングで取り込まれた結果である。
【0027】
次に投票券払戻機30の処理動作について図4を用いて説明する。
投票券払戻機30に投票券31を投入口32から投入する(ステップS1)。券面情報読取部34により投票券31に印刷されている投票情報、つまり開催場名として『東京』が、式別として『レース流し』が、レース番号として『1Rから8R』が、購入組番として『1−2』と『8−8』が、購入金額として『100円』と『200円』が、そのほか図示しない通し番号等が光学的に読み取られ(ステップS2)、その後、投票券ストッパ37を動作させ、搬送路33上の消し込みマーク印刷部35の印刷位置に投票券31が停止するよう制御する(ステップS3)。
【0028】
投入された投票券31に消し込みマークが有るか無いかの判断が行われる(ステップS4)。もし、消し込みマークが有れば、該当レースに関する払い戻し処理をスキップすることで、二重払い戻し処理を防止する(ステップS5)。つまり、図5にて示される投票券がもし投票券払戻機30に投入されたのであれば、投票券上に消し込みマーク7a,7b,7c,7dが重畳して印刷されているレース番号1Rから4Rについては払い戻し処理が行われない。
【0029】
投票券に消し込みマークがなく、或いは二重払い戻し処理防止のためのスキップ処理が行われていれば、投票券払戻機30内の払戻情報格納テーブル6から払戻情報を取り込む(ステップS6)。この取り込まれる払戻情報は、図3に示すように1Rから4レースまで払い戻し処理が可能であること、および各レースの的中情報とオッズである。また、5R以降は払い戻し不可能という情報も当該テーブル6から取り込んでもよいが、払戻可能なレース番号のみを取り込むことで、取り込まれなかったレース番号は自動的に払戻不可能レースとして見なすと処理してもよい。
【0030】
次に投票券31にて指定されるレース単位に払い戻し処理が行われる。払い戻し処理において、レース確定済かどうか、取り込んだ的中情報を参考に的中しているか、もし的中していれば購入金額とオッズとの乗算を行って払い戻し金がいくらになるか等の処理が行われる(ステップS7)。本例では、1Rについての払い戻し処理がまず行われ、取り込んだ的中情報により1−2が的中しているため、購入金額である100円とオッズである5.0との乗算が行われ、的中金額が500円となる。
【0031】
続いて、その投票券31についてその他の払い戻し可能レースがあるか否かの判断が行われる(ステップS9)。取り込んだ払戻状況は4Rまで払い戻し処理可能であるため、2Rについての払い戻し処理終了後、3Rへ、その後4Rへと払い戻し処理がレース単位にそれぞれ行われる。レース単位に払い戻し処理が行われた後、的中していればそれにより得られる払い戻し金額が、的中していなければ0円が累計処理される(ステップS8)。本例では1Rから4Rの払い戻し処理の結果、累計値は1Rに関しての的中情報のみである500円となる。
【0032】
次に、払い戻し処理を行ったレースが全て不的中か否かの判断が行われる(ステップS10)。もし、払い戻し処理を行ったレースか全て不的中であれば、ステップS11へ移行し、投票券31から読み取った全レースについて払い戻し処理が済みであるかの判断が行われる。もし、全レース処理済であれば、その投票券31に関しての判断が終了し(全て不的中)、投票券払戻機30からお客側へと投票券31排出し(ステップS18)、処理が終了する。もし全レース処理済でなければ、ステップS16へとその処理が移行する。
【0033】
本例ではステップS10の判断において、1Rが的中しているためステップS11へと処理が移行せず、1Rから4Rまでの累計情報である500円が読み出され(ステップS12)、投票券払戻機30からお客側へと現金500円が排出される(ステップS13)。
その後、投票券から読み取った全レースについて払い戻し処理が済みであるかの判断が行われる(ステップS14)。もし、全レース処理済であれば、その投票券についての処理が全て終了したものと判断し、投票券払戻機30にて廃券パンチ36による廃券処理が行われ(ステップS15)、廃券スタッカ38に収納される。
【0034】
本例では、1Rから8Rまで購入した投票券31のうち、1Rから4Rまで払い戻し処理は行われたが、5R以降はまだレースが確定していないため払い戻し処理が行われていない。従って、全レース処理済ではないのでステップS15の廃券処理は行われない。
払い戻し金の排出後の判断ステップS14にて投票券から読み取った全レースについての払い戻し処理が済みではないので、次にRAM4から消し込みマークのパターンを読み出す(ステップS16)。この消し込みマークのパターンが格納されている格納先はRAM4に限定されるものではなく、その他の専用の記憶部であってもよい。
【0035】
消し込みマークのパターンが読み出された後、払い戻し処理が終わっていないレース番号上に、その消し込みマークを消し込みマーク印刷部35にて重畳印刷する(ステップS17)。搬送路33上に停止された投票券31は消し込みマーク印刷部35の印刷位置にあるので、未払い戻し処理レースのレース番号に消し込みマークが重畳されるように図示しない印字ヘッドを位置合わせしたのち、熱転写方式によって図5に示す投票券31上のレース番号1R〜4Rに可視情報として消し込みマーク7a〜7dがそれぞれ重畳印刷される。消し込みマークが印刷された投票券31は投票券払戻機30からお客側へと排出される(ステップS18)。
【0036】
以上のようにして、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券を、その日のレースが全て確定する前に払い戻し処理のため投票券払戻機に投入したとしても、投票券面上に可視情報として印刷される消し込みマークによりどこまで払い戻し処理が済んだのかが識別することができるため再び投票券払戻機に投入することも可能である。
【0037】
第1の実施の形態では可視情報として消し込みマークを用い、それを払い戻し処理済レースに重畳印刷するとして説明したが、消し込みマークに限らず本来投票券払戻機が備えている機構、廃券パンチを利用した穴あけによってもお客に対して払い戻し処理済レースの通知を行うことができる。
図6は第1の実施の形態の変形例を示し、可視情報として穴あけを用いた投票券払戻機を示す図である。この投票券払戻機50も投票情報が印刷された投票券を光学的に読み取るタイプの処理装置である。図7は図6に示される投票券払戻機の処理動作を示し、図8は可視情報として廃券パンチによる穴あけが施された投票券を示す図である。
【0038】
投票券31は図15に示すような出目投票を行った複数レース流し投票券である。投入口32は投票券31の挿入口であり、搬送路33は投票券31を排出口側へと搬送するものである。券面情報読取部34は、投票券31の表面に印刷された投票情報を光学的に読み取るものである。
投票券券端検出用フォト52は図8に示す投票券31の券端Eを検出するものであり、券搬送パルスモータ53は投票券券端検出用フォト52により投票券の券端Eからレース番号までの距離分だけ投票券を搬送させる。廃券パンチ36は払い戻し処理が終わった投票券に対して穴あけ処理を行うものである。廃券スタッカ38は廃券パンチ36による穴あけ処理が済んだ投票券を投票券払戻機30の外部に排出することなく、その装置内に貯蔵するためのものである。排出口39は消し込みマークが印刷された投票券を投票券払戻機30の外部に排出するためのものである。41は払戻金ユニットであり、的中の際に購入金額とオッズに応じた払戻金を排出する部分である。
【0039】
制御部51は投票券払戻機50に搭載される各種ユニットの制御を行うものであり、図2の内部ブロック図と同様のハード構成を有し、且つ制御部51は図3に示すような払戻情報格納テーブル6も備えている。
次に投票券払戻機50の処理動作について図7を用いて説明する。
投票券払戻機30に投票券31を投入口32から投入する(ステップS1)。券面情報読取部34により投票券31に印刷されている投票情報、つまり開催場名として『東京』が、式別として『レース流し』が、レース番号として『1Rから8R』が、購入組番として『1−2』と『8−8』が、購入金額として『100円』と『200円』が、そのほか図示しない通し番号等が光学的に読み取られる(ステップS2)。
【0040】
投入された投票券31にパンチ穴が有るか無いかの判断が行われる(ステップS200)。もし、パンチ穴が有れば、該当レースに関する払い戻し処理をスキップすることで、二重払い戻し処理を防止する(ステップS5)。つまり、図8にて示される投票券が投票券払戻機50に投入されたのであれば、投票券のレース番号の上にパンチ穴7e,7f,7g,7hがあけられているレース番号1Rから4Rについては払い戻し処理が行われない。
【0041】
投票券にパンチ穴がなく、或いは二重払い戻し処理防止のためのスキップ処理が行われていれば、投票券払戻機50内の払戻情報格納テーブル6から払戻情報を取り込む(ステップS6)。この取り込まれる払戻情報は、図3に示すように1Rから4レースまで払い戻し処理が可能であること、および各レースの的中情報とオッズである。また、5R以降は払い戻し不可能という情報も当該テーブル6から取り込んでもよいが、払戻可能なレース番号のみを取り込むことで、取り込まれなかったレース番号は自動的に払戻不可能レースとして見なすと処理してもよい。
【0042】
次に投票券31にて指定されるレース単位に払い戻し処理が行われる。払い戻し処理において、レース確定済かどうか、取り込んだ的中情報を参考に的中しているか、もし的中していれば購入金額とオッズとの乗算を行って払い戻し金がいくらになるか等の処理が行われる(ステップS7)。本例では、1Rについての払い戻し処理がまず行われ、取り込んだ的中情報により1−2が的中しているため、購入金額である100円とオッズである5.0との乗算が行われ、的中金額が500円となる。
【0043】
続いて、その投票券31についてその他の払い戻し可能レースがあるか否かの判断が行われる(ステップS9)。取り込んだ払戻状況は4Rまで払い戻し処理可能であるため、2Rについての払い戻し処理終了後、3Rへ、その後4Rへと払い戻し処理がレース単位にそれぞれ行われる。レース単位に払い戻し処理が行われた後、的中していればそれにより得られる払い戻し金額が、的中していなければ0円が累計処理される(ステップS8)。本例では1Rから4Rの払い戻し処理の結果、累計値は1Rに関する的中情報のみである500円となる。
【0044】
次に、払い戻し処理を行ったレースが全て不的中か否かの判断が行われる(ステップS10)。もし、払い戻し処理を行ったレースか全て不的中であれば、ステップS11へ移行し、投票券31から読み取った全レースについて払い戻し処理が済みであるかの判断が行われる。もし、全レース処理済であれば、その投票券31に関しての判断が終了し(全て不的中)、投票券払戻機50からお客側へと投票券31を排出し(ステップS18)、処理が終了する。もし全レース処理済でなければ、ステップS201へとその処理が移行する。
【0045】
本例ではステップS10の判断において、1Rが的中しているためステップS11へと処理が移行せず、1Rから4Rまでの累計情報である500円が読み出され(ステップS12)、投票券払戻機50からお客側へと現金500円が排出される(ステップS13)。
その後、投票券から読み取った全レースについて払い戻し処理が済みであるかの判断が行われる(ステップS14)。もし、全レース処理済であれば、その投票券についての処理が全て終了したものと判断し、投票券払戻機50にて廃券パンチ36による廃券処理が行われ(ステップS15)、廃券スタッカ38に収納される。
【0046】
本例では、1Rから8Rまで購入した投票券31のうち、1Rから4Rまで払い戻し処理は行われたが、5R以降はまだレースが確定していないため払い戻し処理が行われていない。従って、全レース処理済ではないのでステップS15の廃券処理は行われない。
払い戻し金の排出後の判断ステップS14にて投票券から読み取った全レースについての払い戻し処理が済みではないので、次にステップS201へと処理が移行する。ステップS201で図8に示す投票券31の券端Eを検出した後、投票券券端検出用フォト52から廃券パンチ36までの距離に、投票券の券端Eからレースナンバまでの距離d1 を加えた距離分だけパルスモータ53を駆動させることで(ステップS202)、消し込みたいレースナンバの上に廃券パンチ36が位置する。
【0047】
次に廃券パンチ36を駆動して投票券31のレース番号上にパンチ穴を形成する。具体的には投票券31の1Rと印刷された部分にパンチ穴7eが形成されてレース番号が消し込まれる。引き続き、その投票券31に払い戻し処理済レースがその他あるかどうかの判断が行われる(ステップS204)。本例では4Rまで払い戻し処理が終わっているので、ステッピングモータ53を距離d21分駆動し、2Rと印刷された上にパンチ穴7fを形成してレース番号を消し込む。その後払い戻し処理が終わっているレース番号である3R,4Rと印刷されたところにパンチ穴7g,7hが形成されるよう、ステッピングモータ53を距離d22分、そして距離d23分駆動する。そして、それぞれにパンチ穴7g,7hが形成されることでレース番号が消し込まれる。なお、次のレース番号の穴あけ処理を行う場合、ステッピングモータ53は距離d2n分駆動される。
【0048】
払い戻し処理が済んだレースがなくなれば(ステップS204)、投票券31が投票券払戻機50からお客側へと排出される(ステップS18)。
以上のようにして、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券を、その日のレースが全て確定する前に払い戻し処理のため投票券払戻機に投入したとしても、投票券面上に可視情報としてレース番号をパンチ穴で消し込むことで、どこまで払い戻し処理が済んだのかが識別することができるため再び投票券払戻機に投入することも可能である。
【0049】
この実施の形態の更なる変形として、払い戻し処理が済んだレース番号をそれぞれパンチ穴で消し込むのではなく、払い戻し処理が済んだその時点で一番最新のレース番号、例えば1Rから8Rまでの投票券を購入し、払い戻し処理がその中で4Rまで行われたのであれば4Rと印刷されたレース番号のみを消し込むことで、仮に複数レースの払い戻し処理が行われたとしてもパンチ穴の穴あけ処理が一回で済み、処理の高速化が期待できる。
【0050】
次に本発明の第2の実施の形態として払い戻し処理機能を有する投票券発売機、いわゆる投票券発払機に適用した例を図9を用いて説明する。図9は本発明の投票券発払機の装置ブロック図である。投票券発払機93は投票券を発売する機能と投票券の払い戻し機能を両方兼ね備えた投票券の処理装置である。
94はロール紙である。95はカッタであり、ロール紙94を所定量搬送して予め定められた用紙サイズでカットすることでロール紙94が投票券サイズとなる。投票券の表面側に位置する投票券面情報書込部96は例えば印字ヘッドであり、この印字ヘッドによって投票情報が印刷され、投票券の裏面側に位置する投票券面情報書込部96’は例えば磁気ヘッドであり、この磁気ヘッドによって投票情報が磁気的に書き込まれる。本発明の投票券発払機93では投票券103から読み取った投票情報に加え、どのレースまで払い戻し処理が済んだかの情報が書き込まれる。97は投票券面情報読取部であり、投票券の裏面に磁気書き込みされた投票情報を読み取るものである。98は搬送路である。
【0051】
投票券ストッパ100は、廃券パンチ99による穴あけ処理を行う場合に投票券103を搬送路98上に停止するときに動作する。搬送路切替部101は搬送経路を廃券スタッカ102にするのか排出口106にするのかの切り替えを行うものである。
廃券パンチ99は、投票券103の所定箇所に穴あけ処理を行うものである。廃券スタッカ102は廃券パンチ99による穴あけ処理が済んだ投票券を投票券発払機93の外部に排出することなく、その装置内に貯蔵するためのものである。排出口106は投票券103から読み出した投票情報に消し込みマークパターンが重畳印刷されるよう編集し直した新規投票券107を投票券発払機93の外部に排出するためのものである。
【0052】
104は投票券減算口であり、一度購入した投票券を購入ミス等の理由により減算処理を行いたいときの投票券の投入口である。本実施の形態においては、この投票券減算口104を同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券103の途中払い戻しの際の投入口として利用する。105は投入された投票券の第2の搬送路である。109は払戻金ユニットであり、的中の際に購入金額とオッズに応じた払戻金を排出する部分である。
【0053】
制御部80は投票券発払機93に搭載される各種ユニットの制御を行うものであり、且つセンタ108と通信回線を介して接続され、投票券発払機93とセンタ108との間での信号のやり取りを行うものである。
この制御部80の内部構成について図10を用いて説明する。図10は制御部80の内部構成ブロック図である。ROM82は投票券発払機93を動作させるにあたっての動作プログラムが書き込まれた読み取り専用メモリである。RAM83は作業用メモリであり、投票券103から読み取った情報を一時的に格納する読み取り書き込み可能メモリである。その他、消し込みマークのパターンが記憶されている。
【0054】
MPU81は制御部80を構成する各種ユニットの制御を行うものであり、具体的には、投票券発払機93が有している、お客に対して投票券の払戻状況や投票内容を表示するディスプレイや操作卓、その他お客が投票券購入前に前もってマークシート方式にて投票内容を記入した投票カードを読み取る読取ユニットを制御する。
【0055】
これら以外にMPU81は、投票券面情報書込部96である印字ヘッドや投票券面情報書込部96’である磁気ヘッドや投票券面情報読取部97の動作を制御する他、投票券107面上に投票情報を視覚的に印刷するものであり、本発明の投票券発払機93では投票券103から読み取った投票情報に、どのレースまで払い戻し処理が済んだかを示す可視情報(消し込みマーク印刷)が重畳印刷されるよう編集し直して印刷する印字ヘッドの制御を行う。印刷された投票券は運気投票券107として投票券発払機93から排出される。
【0056】
さらにMPU81は、払い戻し処理によって投票券に的中情報が存在したときにお客に対して的中情報に購入金額およびオッズを乗算した結果を現金で排出する払戻金ユニット109の制御も行う。
インターフェース84は投票券発払機93とセンタ108との通信を行う際の中継となるものであり、センタ108からの例えば払い戻し情報や競走除外による返還情報または出走取り消し情報等はインターフェース84を経由して送られてくる。また、投票券発払機93のセンタ108に対する問い合わせ等もこのインターフェース84を経由して送出される。
【0057】
払戻情報格納テーブル85は、レース毎の払戻情報を格納するテーブルであって、一例として図3に示すように、レース単位に払戻状況と的中情報およびオッズが格納されている。図3の例では1Rから4Rはレースが確定しているため1Rから4Rまで払い戻し処理が可能であることを示し、5R以降はレースが確定していないため払い戻し処理が不可能であることを示している。なお、この払戻情報格納テーブル85に格納される情報はセンタ108から適宜のタイミングで取り込んだ結果である。
【0058】
次に投票券発払機93の処理動作について図11を用いて説明する。
投票券発払機93に投票券103を投票券減算口104から投入する(ステップS50)。この投票券減算口104を利用して投票券の払い戻し処理を行わせるための投票券103の投入口とすることで専用の投入口を設ける必要がなく、装置のコスト安および装置の小型化を実現することができる。
【0059】
投票券面情報読取部97により投票券103上に磁気的に書き込まれている投票情報、つまり開催場名として『東京』が、式別として『レース流し』が、レース番号として『1Rから8R』が、購入組番として『1−2』と『8−8』が、購入金額として『100円』と『200円』が、そのほか図示しない通し番号等を読み取り(ステップS51)、RAM83に記憶しておく。
【0060】
その後、投票券ストッパ100を動作させ、廃券パンチ99が動作しうる位置に投票券103を一時停止させる(ステップS52)。この投票券面情報読取部97も投票券の減算処理時に投票券から投票情報を読み取るための使用されているものを流用する。投票券払い戻し時は投票券減算時と同じ投入口から投入され、且つ券面情報読取部まで同じルートを通るため第2の搬送路105も流用される。このように投票券発払機93においては流用箇所が多く、より装置のコスト安、そして装置の小型化の実現が可能である。
【0061】
投入された投票券103に消し込みマークに関する情報が存在するか否かの判断が行われる(ステップS53)。消し込みマークに関する情報は、投票券103から読み取った磁気情報からでも、投票券103を光学的に読み取った結果から抽出してもよい。もし、消し込みマークが存在していれば、該当レースに関する払い戻し処理をスキップすることで、二重払い戻し処理を防止する(ステップS54)。つまり、図5にて示される投票券がもし投票券発払機93に投入されたのであれば、投票券上に消し込みマーク7a,7b,7c,7dが重畳して印刷されているレース番号1Rから4Rについては払い戻し処理が行われない。
【0062】
投票券に消し込みマークに関する情報が存在しておらず、或いは二重払い戻し処理防止のためのスキップ処理が行われていれば、投票券発払機93内の払戻情報格納テーブル85から払戻情報を取り込む(ステップS55)。この取り込まれる払戻情報は、図3に示すように1Rから4レースまで払い戻し処理が可能であること、および各レースの的中情報とオッズである。また、5R以降は払い戻し不可能という情報も当該テーブル85から取り込んでもよいが、払戻可能なレース番号のみを取り込むことで、取り込まれなかったレース番号は自動的に払戻不可能レースとして見なすと処理してもよい。
【0063】
次に投票券103にて指定されるレース単位に払い戻し処理が行われる。払い戻し処理において、レース確定済かどうか、取り込んだ的中情報を参考に的中しているか、もし的中していれば購入金額とオッズとの乗算を行って払い戻し金がいくらになるか等の処理が行われる(ステップS56)。本例では、1Rについての払い戻し処理がまず行われ、取り込んだ的中情報により1−2が的中しているため、購入金額である100円とオッズである5.0との乗算が行われ、的中金額が500円となる。
【0064】
続いて、その投票券103についてその他の払い戻し可能レースがあるか否かの判断が行われる(ステップS58)。取り込んだ払戻状況は4Rまで払い戻し処理可能であるため、2Rについての払い戻し処理終了後、3Rへ、その後4Rへと払い戻し処理がレース単位にそれぞれ行われる。レース単位に払い戻し処理が行われた後、的中していればそれにより得られる払い戻し金額が、的中していなければ0円が累計処理される(ステップS57)。本例では1Rから4Rの払い戻し処理の結果、累計値は1Rに関しての的中情報のみである500円となる。
【0065】
次に、払い戻し処理を行ったレースが全て不的中か否かの判断が行われる(ステップS59)。もし、払い戻し処理を行ったレースか全て不的中であれば、ステップS60へ移行し、投票券103から読み取った全レースについて払い戻し処理が済みであるかの判断が行われる。もし、全レース処理済であれば、その投票券103に関しての判断が終了し(全て不的中)、投票券発払機93からお客側へと投票券103を排出し(ステップS61)、処理が終了する。もし全レース処理済でなければ、ステップS66へとその処理が移行する。
【0066】
本例ではステップS59の判断において、1Rが的中しているためステップS60へと処理が移行せず、1Rから4Rまでの累計情報である500円が読み出され(ステップS62)、投票券発払機93からお客側へと現金500円が排出される(ステップS63)。
その後、投票券から読み取った全レースについて払い戻し処理が済みであるかの判断が行われる(ステップS64)。もし、全レース処理済であれば、その投票券についての処理が全て終了したものと判断し、投票券発払機93にて廃券パンチ99による廃券処理が行われ(ステップS65)、搬送路切替部101にて搬送路の切り替えが行われたのち、穴開き済の投票券は廃券スタッカ102に収納される。
【0067】
ステップS60およびS64において、全レース処理済でなかったとしても投票券発払機93では投入された投票券103は投票券が全部不的中であったものを除き、最終的には全て廃券パンチ99により廃券処理が行われる(ステップS66)。
投票券発払機93では投入した投票券103に対して印刷を施さずに、新規に投票券が作り直される。なぜならば、図1の投票券払戻機30では投入された投票券31に消し込みマークの位置合わせを行って重畳印刷しており、位置合わせが十分に行われたとしても印刷機構が持つガタツキにより印刷ズレが発生する恐れがあるためである。以下にその新規に作り直す投票券の作成ステップについて説明する。
【0068】
投入した投票券103の廃券処理が終わったのち、RAM83より消し込みマークのパターンが読み出される(ステップS67)。この消し込みマークのパターンが格納されている格納先はRAM83に限定されるものではなく、その他の専用の記憶部であってもよい。同様に、RAM83より投票券103から読み出して格納された払戻開始前投票情報を読み出す(ステップS68)。
【0069】
一方、ロール紙94をカッタ95によって投票券サイズにカットしたのち、MPU81の制御に基づき、RAM83から読み出した消し込みマークパターンと払戻前投票情報とを編集し直し新規投票券107を作成する(ステップS69)。つまり、払戻前投票情報の払い戻し処理を行ったレース番号に対して、消し込みマークが重畳印刷されるよう印刷パターンを編集し、投票券の表面に可視情報として投票券面書込部96(印字ヘッド)が印刷する。投票券の裏面には払い戻し処理を行ったレースに対応付けて消し込みマークを投票券面書込部96’(磁気ヘッド)が磁気的に書き込む。
【0070】
新規投票券として作成された投票券107は、搬送路切替部101の切り替えによって排出口106を介して投票券発払機93の外部に排出される(ステップS70)。作成された新規投票券107は投票券面に印刷される可視情報は図5にて表示されたものとなる。
以上のようにして、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券を、その日のレースが全て確定する前に払い戻し処理のため投票券払戻機に投入したとしても、投票券面上に可視情報として印刷される消し込みマークによりどこまで払い戻し処理が済んだのかが識別することができ、且つ新規投票券として投票券を作り直しているため、再び投票券払戻機に投入することも可能である。
【0071】
特に、投票券発払機では投票券に印刷される印刷パターンである、払戻開始前投票情報に消し込みマークとが重畳されるように印刷パターンそのものを編集して編集した結果を印刷しているため、投票券払戻機のように印刷ズレが発生することもない。
第2の実施の形態として説明した投票券発払機は投票券の発売機能を有している他、払い戻し機能も有していたが、発売所と払い戻し所とを同じ場所で行うのは混雑を誘発する可能性があるため、第3の実施の形態としてその払い戻し機能を有さない投票券発売機に適用した例について説明する。
【0072】
図12は払い戻し機能を有さない投票券発売機の装置ブロック図を示し、図13は払い戻し機能を有さない投票券発売機の処理動作を示す図である。
投票券発売機110は投票券を発売する機能と投票券の減算機能を有するが投票券の払い戻し機能を有さない処理装置である。投票券発売機110のハード構成は投票券発払機93のハード構成と大部分が類似しているため、以下は相違点のみを述べ、同一構成のものはその説明を省略する。投票券発売機110は、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券103を減算口103より投入され、図14に示されるような払い戻し可能なレースに可視情報14−2を付与した投票券112と、払い戻し不可能なレースに可視情報を付与した投票券113とを排出する。
【0073】
制御部80は投票券発売機110に搭載される各種ユニットの制御を行うものであり、且つセンタ108と通信回線を介して接続され、投票券発売機110とセンタ108との間での信号のやり取りを行うものである。
この制御部80の内部構成も投票券発払機93のそれと類似しており、相違点のみ述べ、同一構成のものはその説明を省略する。
【0074】
RAM83は作業用メモリであり、投票券103から読み取った情報を一時的に格納する読み取り書き込み可能メモリである。その他、分割マークのパターンが記憶されている。
MPU81は、第2の実施の形態の例のときに説明した各種ユニットの制御を行うのに加え、投票券103から読み切った投票情報にどのレースまで払い戻し処理が可能かを示す可視情報(図中網点にて示される分割マーク印刷)が重畳印刷されるよう編集し直して投票券112,113上に印刷する印字ヘッドの制御も行う。
【0075】
次に投票券発売機110の処理動作について図10を用いて説明する。
投票券発売機110に投票券103を投票券減算口104から投入する(ステップS100)。この投票券減算口104を利用して投票券103の投入口とすることで専用の投入口を設ける必要がなく、装置のコスト安および装置の小型化を実現することができる。
【0076】
投票券面情報読取部97により投票券103上に磁気的に書き込まれている投票情報、つまり開催場名として『東京』が、式別として『レース流し』が、レース番号として『1Rから8R』が、購入組番として『1−2』と『8−8』が、購入金額として『100円』と『200円』が、そのほか図示しない通し番号等を読み取り(ステップS101)、RAM83に記憶しておく。
【0077】
その後、投票券ストッパ100を動作させ、廃券パンチ99が動作しうる位置に投票券103を一時停止させる(ステップS102)。その後投票券103を搬送し、廃券パンチ99により廃券処理を行う(ステップS103)。その穴をあけられた投票券103は廃券スタッカ102に収納される。
払戻情報格納テーブル85よりレース毎の払戻状況を示す情報、つまりレース毎に対応付けて払い戻し状況が『可』,『不可』の情報を取り込む(ステップS104)。次にRAM83に格納されている分割マークのパターンを読み出す。この分割マークは図14の網点14−1や14−2で示されるパターンであり、パターンそもものを持たずともコードで記憶しておき、後に展開してパターンを作成してもよい。
【0078】
次にテーブルより取り込んだ払い戻し状況を示す情報を用い、投票券103から読み取ったレースの中で払い戻し中のレースが投票券の表面に可視的に印刷される投票券112を作成する(ステップS106)。投票券112の作成はロール紙94をカッタ95により投票券サイズにカットし、カットされた投票券サイズの用紙の表面に印字ヘッドにより印刷パターンを印刷し(ステップS107)、裏面に磁気ヘッドにより磁気情報が書き込まれる。
【0079】
この印刷パターンは投票券103から読み取った投票情報のレース番号に分割マークが重畳印刷されるような印刷パターンを編集し直したものであり、よってレース番号に分割マークがずれた状態で印刷されることはない。その後、ステップS108として払戻中投票券112を投票券発売機110の排出口106から発券する。この投票券112は図14に示すように1Rから4Rまで分割マークである網点14−2が印刷されているため、1Rから4Rまで払戻中であることが投票券112から読み取れる。
【0080】
続いて、テーブルより取り込んだ払い戻し状況を示す情報を用い、投票券103から読み取ったレースの中でまだ払い戻しが開始されていないレースが投票券に印刷される投票券113を作成する(ステップS109)。投票券113の作成はロール紙94をカッタ95により投票券サイズにカットし、カットされた投票券サイズの用紙の表面に印字ヘッドにより印刷パターンを印刷し(ステップS110)、裏面に磁気ヘッドにより磁気情報が書き込まれる。
【0081】
この印刷パターンは投票券112と同様に投票券103から読み取った投票情報のレース番号に分割マークが重畳印刷されるような印刷パターンを編集し直したものであり、よってレース番号に分割マークがずれた状態で印刷されることはない。その後、ステップS111として払戻開始前投票券113を投票券発売機110の排出口106から発券する。この投票券113は図14に示すように5Rから8Rまで分割マークである網点14−1が印刷されているため、5Rから8Rまで払戻開始前であることが投票券113から読み取れる。
【0082】
このように発券された払い戻し中のレースを示す投票券112を発売所と別の場所に設置された投票券払戻機に投入し、その分割マークが印刷されたレースに対してのみ払い戻し処理の対象として払い戻し処理を行うことにより、その投票券が的中しているならば購入金額とオッズに応じた払戻金をお客は手にすることができる。
【0083】
以上のように投票券面上に払い戻し中のレースを示す投票券と、払い戻し開始前のレースを示す投票券とを2枚に分割して発券することで、払い戻しの状況を容易に識別することができる。また、投票券発払機と同様に印刷パターンを編集し直した結果の印刷パターンを作成してそれを投票券に印刷しているため、レース番号に分割マークを印刷するときに印刷ズレが発生することもない。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券について、その投票券に記載されたレースが全て払い戻し中にない状態での途中払い戻しが可能となり、またお客に対して払い戻しの状況を容易に伝えることができる。従って、お客に対するサービスの向上が可能で主催者からみても売り上げの増加を期待できる。
【0085】
さらに、投票券発払機および投票券発売機においては、途中払い戻しを行うために特別な部品の追加を必要とせず、装置のコスト安や装置の小型化も期待できる。
また途中払い戻し時の二重払い戻しについての対策も嵩じている為、お客とのトラブル減少も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投票券払戻機の装置ブロック図である。
【図2】図1における制御部の内部構成ブロック図である。
【図3】払戻情報格納テーブルのデータ格納状態の一例を示す図である。
【図4】投票券払戻機の処理動作を示す図である。
【図5】払い戻し処理が行われた投票券を示す図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例を示す投票券払戻機の装置ブロック図である。
【図7】第6における投票券払戻機の処理動作を示す図である。
【図8】図6の投票券払戻機による払い戻し処理が行われた投票券を示す図である。
【図9】本発明の投票券発払機の装置ブロック図である。
【図10】図9における制御部の内部構成ブロック図である。
【図11】投票券発払機の処理動作を示す図である。
【図12】本発明の投票券発売機の装置ブロック図である。
【図13】投票券発売機の処理動作を示す図である。
【図14】分割投票券を示す図である。
【図15】出目投票による投票券を示す図である。
【符号の説明】
10 払戻情報格納テーブル
30 投票券払戻機
93 投票券発払機
110 投票券発売機

Claims (5)

  1. 同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券の払い戻し処理を行う投票券払戻機において、
    前記投票情報を読み取る読み取り手段と、
    提供された払い戻し情報を基に、該読み取った投票情報中の払い戻し処理が可能なレースのみ払い戻し処理を行う手段と、
    払い戻し処理済レースを示す可視情報を前記投票券上のレース番号に関連付けて付与する手段と、
    該可視情報が付与された投票券を発行する発行口と、
    を有することを特徴とする投票券払戻機。
  2. 前記可視情報を読み取る手段と、
    当該可視情報が関連付けられたレースに対する払い戻し処理をキャンセルする手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の投票券払戻機。
  3. 減算処理時に投票券が挿入される減算口を有する投票券発売機において、
    同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券が挿入される前記減算口と、
    該減算口から挿入された該投票券の投票情報を読み取る手段と、
    提供された払い戻し情報を基に、該読み取った投票情報中の払い戻しが可能なレースのみ払い戻し処理を行う手段と、
    該同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する新規投票券を作成する手段と、
    該新規投票券の作成時に該新規投票券上のレース番号に払い戻し処理済レースを示す可視情報を関連付けて印刷する手段と、
    該可視情報が印刷された投票券を発行する発行口と、
    を有することを特徴とする投票券発売機。
  4. 前記可視情報を読み取る手段と、
    当該可視情報が関連付けられたレースに対する払い戻し処理をキャンセルする手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の投票券発売機。
  5. 減算処理時に投票券が挿入される減算口を有する投票券発売機において、
    同一の購入条件を複数レースにわたって指定した投票情報を有する投票券が挿入される前記減算口と、
    該減算口から挿入された該投票券の投票情報を読み取る手段と、
    提供された払い戻し情報を基に、該読み取った投票情報中の払い戻しが可能なレース番号のみを有する投票券を発行すると共に、該読み取った投票情報中の払い戻しが不可なレース番号のみを有する投票券を発行する手段と、
    を備えたことを特徴とする投票券発売機。
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