JP3743942B2 - 回転式施錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転式施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転摘みを回転操作することによりラッチのラッチ受けからの係止解除、禁止を選択するようにした回転式施錠装置としては、従来、実公平6−19003号公報に記載されたものが提案されている。
【0003】
この従来例において、外筒内には回転摘みにより回転操作される外タンブラと内タンブラとが収容され、これら外タンブラと内タンブラの端部に形成された長溝が合致する回転位置でラッチの回転を許容し、ラッチ受けからの係止解除が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来例において、内外タンブラを回転位置にセットした後、扉等を開扉し、再び閉扉した際には、内外タンブラは回転位置に停止したままであるために、利用者は再び回転摘みにより内外タンブラを回転操作してロック位置にセットする必要があり、面倒で、かつ、ロックし忘れが生じやすいという欠点を有する。
【0005】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたもので、アンロック状態のままで閉扉した際にも自動的にロック状態に移行する回転式施錠装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
ケース本体1から突出してラッチ受け2に係止する飛び出し位置と、飛び出し位置から回転してケース本体1内に収没する回転位置と、飛び出し位置からケース本体1内に収没する沈降位置との間で移動可能で、飛び出し位置側に付勢されるラッチ3と、
回転摘み4により回転操作され、解錠回転位置においてのみラッチ3の回転経路を開放してラッチ3の回転位置への移行を許容する回転ブロック体5と、
ラッチ3の往復動作により回転ブロック体5を間欠回転させてラッチ3の回転経路を閉鎖する間欠作動体6とを有し、
ラッチ受け2への係止操作時に施錠状態に自動移行させる回転式施錠装置を提供することにより達成される。
【0007】
本発明において、ラッチ3は、飛び出し位置から回転位置、および沈降位置に移動可能にケース本体1に収納され、飛び出し位置においてラッチ受け2に係止して閉扉状態が維持される。
【0008】
ラッチ3は適宜の付勢手段により飛び出し位置側に付勢されており、ラッチ受け2への係止は、飛び出し位置にあるラッチ3をラッチ受け2に押しつけることにより発生するケース本体1内への沈降方向、すなわち、垂直下方の分力によりラッチ3を一旦沈降位置に移行させた後、付勢手段の復元力により飛び出し位置に復帰させることにより弾発的に行われる。
【0009】
さらに、ラッチ3は解錠時、回転位置においてケース本体1内に収没可能であり、閉扉状態において回転式施錠装置を開扉方向に引っ張った際に、ラッチ3は後方に回転して回転位置に移行して開扉される。
【0010】
回転ブロック体5は、本体部内に回転可能に収納され、ラッチ3の回転経路を開放してラッチ3の回転位置への移行を許容する解錠回転位置以外においては、ラッチ3の回転経路を閉塞することによりラッチ3の回転動作をブロックする。回転式施錠装置のロック、アンロック状態は、上記回転ブロック体5によるラッチ3の回転位置への移行の禁止、許可状態に対応しており、例えば、回転ブロック体5を操作するための回転摘み4に回転ブロック体5の回転位置に対応した数字等を表示しておくことにより、所謂ダイヤル錠が構成される。
【0011】
間欠作動体6は、ラッチ3の閉扉時における往復動により回転ブロック体5に間欠回転を与え、回転ブロック体5を解錠回転位置から施錠回転位置に移行させる。往復動作を間欠回転に変換するための機構は種々知られており、間欠作動体6は、これら周知の機構における往復動作部品として構成可能であり、例えば、図4、あるいは図7に示すように、外周壁に所定ピッチで送り爪52が形成された回転ブロック体5を横切るように間欠作動体6をラッチ3の移動に追随させて移動させ、往路あるいは復路の一方でのみ送り爪52を係止するように構成することが可能である。
【0012】
なお、回転ブロック体5の回転操作は、ラッチ3の飛び出し位置から沈降位置への移行時であっても、あるいは沈降位置から飛び出し位置への復帰時であってもよいが、付勢手段による付勢力を利用する後者に比して、閉扉時の操作力を利用する前者の方が駆動力が大きなために、ラッチ3の飛び出し位置から沈降位置への移行時に回転ブロック体5を間欠回転させるのが望ましい。
【0013】
したがって、本発明において、回転摘み4を操作して回転ブロック体5を解錠回転位置に回転させて開扉した後、閉扉操作をすると、ラッチ3はラッチ受け2に干渉して一旦沈降動作を行った後、再び飛び出し位置に移動してラッチ受け2に弾発係止する。この閉扉操作時におけるラッチ3の往復動作によって回転ブロック体5は間欠作動体6により間欠的に回転駆動されて施錠回転位置まで移行し、回転摘み4を何等操作することなく回転式施錠装置はロック状態に移行する。
【0014】
前記回転ブロック体5は、一体のものとして構成することも可能であるが、請求項2に記載されるように、第1、第2の回転体50、51により構成してキイ違い数を増加させるのが望ましい。
【0015】
すなわち、請求項2記載の発明において、回転ブロック体5は、回転摘み4に連結される第1の回転体50と、第1の回転体50に同心に配置され、第1の回転体50に対して所定角度空転可能な第2の回転体51とを有して構成される。第1、第2の回転体50、51の後端面、正確にはラッチ3に正対する面には切欠50a、51aが形成され、第1、および第2の回転体50、51が各々解錠回転位置に移行した際に切欠50a、51aがラッチ3に正対してラッチ3の回転位置への移行が許容される。
【0016】
第1、および第2の回転体50、51への回転操作は、先ず、回転摘み4により第1の回転体50を時計、あるいは反時計方向に回転させることにより行われる。回転摘み4による第1の回転体50の回転操作は、第2の回転体51との空転角度を越え、第1の回転体50の回転に追随して第2の回転体51が解錠回転位置になるまで行われ、次いで、回転摘み4を反対方向に回転させて第1の回転体50を解錠回転位置にする。当該回転操作が第2の回転体51との空転可能角度範囲内であるならば、当該回転操作により第2の回転体51の回転位置は影響を受けることなく、第1、第2の回転体50、51の切欠50a、51aをラッチ3に正対させることが可能となる。
【0017】
回転式施錠装置を自動的にロック状態とするためには、第1、および第2の回転体50、51の双方を間欠作動体6により強制回転させる以外に、いずれか一方を間欠作動体6により強制回転させるように構成することも可能であり、この場合には、以下の理由により第2の回転体51が強制回転させられる。すなわち、第2の回転体51を解錠回転位置に導くための解錠コードは第1の回転体50の回転位置を直接示す回転摘み4の表示記号からは判別することができず、しかも、第2の回転体51の施錠回転位置まで回転した第2の回転体51を再び解錠回転位置まで復帰させるためには、第1の回転体50との空転可能範囲を越える回転量を回転摘み4に与えることが必要で、その後、第1の回転体50を操作する必要があるために、第1の回転体50のみを強制回転させた場合には、所定ピッチだけ回転させることによりアンロック状態に移行可能であるのに比して、防盗性を高めることが可能になる。
【0018】
請求項3記載の発明において、第1、および第2の回転体50、51には、正多角形状のクリック発生部50b、51bが形成され、クリック発生部50b、51bをケース本体1内に配置される板バネ7に圧接させることによりケース本体1内で節度回転する。第1、および第2の回転体50、51を節度回転させることは、第1、第2の回転体50、51を所定角度位置に停止させる上で有効であり、さらに、節度回転による刻み角度を間欠作動体6の送りピッチに合致させることにより、アンロック状態への移行を確実にすることが可能になる。
【0019】
第2の回転体51に加えて第1の回転体50も強制回転させることは防盗性の向上に有効であり、この場合、回転式施錠装置を請求項4記載のように構成することができる。
【0020】
すなわち、請求項4記載の発明において、間欠作動体6はラッチ3に係止する係止部60と、第1、および第2の回転体50、51に対応して設けられる一対の操作部61、61とを有し、ラッチ3の移動に伴って移動する。
【0021】
操作部61は、ラッチ3の飛び出し位置において、第1、および第2の回転体50、51の外周に形成された送り爪52の回転軌道外に退避して第1、および第2の回転体50、51との干渉が防止され、ラッチ3の移動に伴って第1または第2の回転体50、51を横切り、移動経路上で送り爪52に係止して第1、および第2の回転体50、51を同時に間欠回転させる。
【0022】
上記第1、および第2の回転体50、51の回転方向は、操作部61の配置により決定され、請求項5に記載されるように、操作部61を第1、および第2の回転体50、51の回転中心を挟んで反対位置に配置した場合には、第1、および第2の回転体50、51を互いに逆回転させることが可能となる。
【0023】
ラッチ3をケース本体1内に回転、および収納するためには、例えば、ラッチ3の側壁部に突設した回転ヒンジをケース本体1のガイド溝に沿って移動自在に嵌合させれば足り、さらに、ラッチ3を飛び出し位置に付勢するには、従来例として示した実公平6−19003号公報にも記載されるように、圧縮スプリングを使用すれば足りるが、請求項6に記載されるように構成することによって、構造をより簡単に、かつ、コンパクトにすることが可能になる。
【0024】
すなわち、請求項6記載の発明において、ラッチ3は、ケース本体1に設けられ、飛び出し位置側のストローク終端を規制するガイド軸10に沿って移動可能であり、かつ、ラッチ3は、ガイド軸10に巻装され、飛び出し位置からの回転位置、および沈降位置への双方の移行方向に際して巻き込み方向に撓み変形するトーションスプリング8により飛び出し位置側に付勢される。
【0025】
ガイド軸10は、ケース本体1内に形成されるラッチ3の収納部に突出してラッチ3の移動をガイドするとともに、ラッチ3の飛び出し位置側のストローク終端を規制し、ラッチ3の飛び出し位置から回転位置への移行時における回転中心を提供する。
【0026】
一方、ガイド軸10回りに巻装されるトーションスプリング8は、飛び出し位置からの回転位置、および沈降位置への双方の移行方向に際して巻き込み方向に撓み変形するように巻方向、および支持点、作用点の位置が選択される。
【0027】
したがって、請求項2記載の発明においては、ラッチ3の後方に圧縮スプリング等の収納スペースを設けることなく、付勢手段を配置することが可能となる。請求項7記載の発明において、扉体等への装着作業性が良好な回転式施錠装置が提案される。すなわち、請求項7記載の発明において、ケース本体1の後端面には係止ボス11が突設され、図8に示すように、係止ボス11とラッチ3とに掛けられる適宜の締結具9によりラッチ3を回転位置に拘束することができる。したがってこの発明において、ケース本体1から通常飛び出しているラッチ3が扉体等の施錠装置装着穴への挿入作業時に邪魔にならないために、
装着作業性を向上させることが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5に郵便受け用のダイヤル錠として構成された本発明の実施の形態を示す。回転式施錠装置は、筒状のケース本体1を有し、該ケース本体1の中空部には第1、および第2の回転体50、51からなる回転ブロック体5が挿入される。
【0029】
第2の回転体51は、中空筒状に形成され、鍔部51cをケース本体1の座面12に当接させてケース本体1内に空転自在に挿入される。この第2の回転体51は、鍔部51cの前方に正十角形のクリック発生部51bを有し、クリック発生部51bの平面部をケース本体1に対向して装着される一対の板バネ7、7に圧接させることによりクリック感を伴った節度回転を可能にしている。また、クリック発生部51bの前端面には、カム突起51dが突設される。
【0030】
さらに、第2の回転体51は鍔部51cの後方にブロック部51eを備える。ブロック部51eの外周には、接線方向に延びるかわし面52aと法線方向に延びる送り面52bとを有するV字状のノッチを等ピッチで刻んだ送り爪52が形成される。また、ブロック部51eには、後端面から前方に向けて、後述するラッチ3の板厚よりやや幅広の51aが形成される。
【0031】
一方、第1の回転体50は、上記第2の回転体51の中空部に空転自在に挿入されるシャフト部53と、回り止め部53aを介してシャフト部53の先端に連結されるカム部54とからなる。カム部54は、フランジ54aがケース本体1の座面13に支持されてケース本体1に対して回転自在とされ、その前面部には、後述する回転摘み4を連結するための連結部54bが形成される。また、カム部54の後端部には、ケース本体1への装着状態において、上記第2の回転体51のクリック発生部51bの前方に位置し、該第2の回転体51のクリック発生部51bと等しい正十角形のクリック発生部50bが膨隆され、ケース本体1内の対向位置に装着される板バネ7にクリック発生部50bの平面部を圧接させてクリック感を伴った節度回転を可能にしている。さらに、クリック発生部50bの後端面には、第2の回転体51のカム突起51dに干渉可能で、干渉するまでの範囲において相互に空転可能範囲となるカム突起50dが突設される。
【0032】
なお、板バネ7は、図3に示すように、中央部に開口70を設けて奥行き方向に2枚のブリッジ片71、71を構成し、各ブリッジ片を長手方向に並べられる第1、および第2の回転体50、51のクリック発生部50b、51bに圧接させることによって、第1、および第2の回転体50、51が独立して確実に節度回転するように配慮される。
【0033】
シャフト部53は、回り止め部53aの後方にブロック部50eを有し、該ブロック部50eの後端面が第2の回転体51のブロック部51eの後端面と同一平面上に配置されるように第2の回転体51に挿入される。このシャフト部53のブロック部50eには、第2の回転体51のブロック部51eと同様に送り爪52と切欠50aが設けられる。
【0034】
一方、ケース本体1の前面開口部には、キャップ体14が固定される。キャップ体14の正面壁は0から9までの数字が配置された文字盤とされており、セットリング15を使用してケース本体1に固定される。また、このキャップ体14は、ケース本体1への固定状態においてケース本体1側の位置決め突起16に嵌合してケース本体1に対する相対回転が阻止されており、文字位置が妄りに変更されることがないようにされる。
【0035】
上記キャップ体14のさらに前方には、回転摘み4が配置される。回転摘み4は、裏面中心部をカム部54の連結部54bに嵌合させてカム部54、およびシャフト部53と一体化される。また、回転摘み4は正面部に表示窓40を備え、該表示窓40から示されるキャップ体14の文字を確認してロック、アンロック操作が行われる。
【0036】
以上のように構成される回転ブロック体5の後方には、後端面に係止ボス11が突設されたテールピース17を介してラッチ3が配置される。テールピース17は図3において矢印で示す上下方向に貫通するラッチ収容溝17aを備える。このテールピース17は、ケース本体1に設けられた取付孔18内に圧入されてケース本体1に貫装されるガイド軸10によりケース本体1に固定される。上記ラッチ収容溝17aは、下部のストッパブロック17bを除いてテールピース17の後方に向けて開放されており、ラッチ3の回転位置への移行スペースが確保される。
【0037】
ラッチ3は中央部に上記ガイド軸10が貫通する長孔30が開設された板材であり、上端部にはラッチ受け2への係止面31と傾斜面32とが形成される。
上記ラッチ3の後方端面にはスプリング係止部33が形成され、トーションスプリング8の連結脚80が係止される。
【0038】
トーションスプリング8は、連結脚80を挟んで左右にコイルバネ部81、81を備えた所謂ダブルトーションスプリングであり、テールピース17の後端面に開放されたスプリング収容部17c内に収容される。このトーションスプリング8はガイド軸10周りに巻装され、連結脚80によりラッチ3のスプリング係止部33を後方から斜め上方(図1における矢印F方向)に付勢し、ラッチ3を長孔30の下端がガイド軸10に衝接する飛び出し位置に保持する。
【0039】
さらに、上記テールピース17の前面にはスプリングホルダ62が装着され、テールピース17前端面とスプリングホルダ62との間に間欠作動体6が上下移動自在に保持される。間欠作動体6は、細径のバネ線材を折曲して形成され、先端に操作部61が形成された一対の脚63と、折り返し部に形成される係止部60を備え、係止部60をラッチ3の後方端面に切り欠かれた係止用切欠34に係止させることによりラッチ3の垂直方向の移動に追随して上下移動する。間欠作動体6の操作部61は、スプリングホルダ62に形成されたガイド部62aから第1、および第2の回転体50、51のブロック部50e、51eと操作部61は、ラッチ3の飛び出し位置において、一方はケース本体1の内周壁と第2の回転体51のブロック部51eとの間に全周に渡って形成される間隙55に待避するとともに、他方は第1の回転体50のブロック部50eと第2の回転体51のブロック部51eの内周壁との間に形成される間隙55に待避しており、第1、第2の回転体50、51の回転操作への干渉が防がれる。
【0040】
したがってこの実施の形態において、郵便受けの扉が閉じた状態では、ラッチ3はトーションスプリング8の反力を受けて、飛び出し位置に保持される。郵便受け側に設けられたラッチ受け2にラッチ3の係止面が当接した係止状態において回転式施錠装置が図4(a)に示すようにロック状態であれば、扉に開扉方向の力を与えても、ラッチ3の下端部が第1、および第2の回転体50、51のブロック部50e、51eに当接しているために、ラッチ3の回転は規制され、ラッチ受け2からの係止解除はできない。
【0041】
このロック状態から、回転摘み4を時計、あるいは反時計回りに回転させると、回転摘み4に連結された第1の回転体50が節度感を伴って回転し、空転可能範囲を越えた回転をさらに第1の回転体50に与えると、第1のカム突起50dが第2の回転体51のカム突起51dに衝接し、以降、第2の回転体51も回転摘み4と共に回転し、回転摘み4の表示窓40に表示される数字等が第1解錠コードに合致する位置において、第2の回転体51の切欠51aがラッチ3に正対する。次いで、回転摘み4を逆方向に回転させると、第1の回転体50のみが第2の回転体51との間で空転しながら節度回転し、回転摘み4の表示窓40に表示される数字等が第2解錠コードに合致する位置において第1の回転体50の切欠50aがラッチ3に正対する(図4(b)参照)。
【0042】
第1、第2の回転体50、51の切欠50a、51aがラッチ3に正対することにより、ラッチ3は後方への回転が可能となり、この状態で扉を引くと、図6に示すように、ラッチ3がトーションスプリング8の反力に抗してガイド軸10を回転中心として後方に回転しながらラッチ受け2との係止が解除される回転位置に移行し、ラッチ受け2との係止解除後にトーションスプリング8の復元力により原位置、すなわち飛び出し位置に復帰する。
【0043】
この後、扉を再び閉扉すると、先ず、ラッチ3の傾斜面32がラッチ受け2に衝接することからラッチ3には下方への押し付け力が発生し、ラッチ3はトーションスプリング8を巻き込み方向に撓ませながらケース本体1内に収没するように垂直移動する。ラッチ3の下方への移動に追随して間欠作動体6も図7(c)に示すように、追随して下方に移動し、間欠作動体6の操作部61はスプリングホルダ62のガイド部62aにガイドされながら、直線的に下方に移動する。
【0044】
操作部61は第1の回転体50、あるいは第2の回転体51を横切る経路を取って下方に移動し、移動経路上で送り爪52の送り面52bを係止し、第1、および第2の回転体50、51を所定角度回転させ、第1、および第2の回転体50、51は節度ピッチ近傍において、板バネ7により節度を与えられ、所定の節度位置に停止する。
【0045】
ラッチ3がケース本体1内方に沈降してラッチ3の先端がラッチ受け2を越えると、ラッチ3はトーションスプリング8の反力により再び飛び出し位置に復帰し、ラッチ受け2に弾発係止する。ラッチ3がラッチ受け2を越える沈降位置から飛び出し位置に復帰する際には、脚63が僅かに弾性変形しながら間欠作動体6の操作部61が送り爪52のかわし面52a上を摺接して上方に移動するために、第1、および第2の回転体50、51には僅かに回転トルクが与えられるが、この回転トルクは、節度位置を乗り越える回転トルクに比較して十分に小さなために、第1、および第2の回転体50、51は、操作部61の復路では回転することはなく、往路での回転位置に停止する。
【0046】
第1、および第2の回転体50、51の回転により、これらのブロック部50e、51eに形成された切欠50a、51aはラッチ3との正対位置から所定角度回転することとなり、ラッチ3の回転経路はブロック部50e、51eにより閉鎖されて自動的にロック状態に移行する。
【0047】
以上のように構成される本発明の回転式施錠装置は、図8に示すように、ラッチ3を後方に回転させた状態で、ラッチ3とテールピース17の係止ボス11を金属リング等の締結具9により締結した状態で搬送、保管することができる。これを扉体20に取り付ける際には、扉体20の取付穴21に締結具9が装着されたまま挿入し、次いで、取付ナット22を扉体の裏面から装着し、さらに、締結具9を切断等して取り除けばよい。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、アンロック状態のままで再び閉扉するだけで、自動的にロック状態に移行するために、ロック忘れ等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す断面図である。
【図2】図1の斜視図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】図1のA−A線断面図で、(a)は施錠回転位置にある回転ブロック体を示す図、(b)は解錠回転位置にある回転ブロック体を示す図である。
【図5】図1の詳細を示す図で、(a)は図1のB−B線断面図、(b)は図1のC方向矢視図である。
【図6】ラッチ受けからの係止解除状態を示す要部断面図である。
【図7】ラッチの沈降位置を示す図で、(a)は要部断面図、(b)は解錠状態における回転ブロック体と間欠作動体の関係を示す説明図、(c)はラッチが沈降位置に移行したときの回転ブロック体と間欠作動体の関係を示す説明図である。
【図8】本発明品の搬送状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
10 ガイド軸
11 係止ボス
2 ラッチ受け
3 ラッチ
4 回転摘み
5 回転ブロック体
50 第1の回転体
50a 切欠
50b クリック発生部
51 第2の回転体
51a 切欠
51b クリック発生部
52 送り爪
6 間欠作動体
60 係止部
61 操作部
7 板バネ
8 トーションスプリング
9 締結具

Claims (7)

  1. ケース本体から突出してラッチ受けに係止する飛び出し位置と、飛び出し位置から回転してケース本体内に収没する回転位置と、飛び出し位置からケース本体内に収没する沈降位置との間で移動可能で、飛び出し位置側に付勢されるラッチと、
    回転摘みにより回転操作され、解錠回転位置においてのみラッチの回転経路を開放してラッチの回転位置への移行を許容する回転ブロック体と、
    ラッチの往復動作により回転ブロック体を間欠回転させてラッチの回転経路を閉鎖する間欠作動体とを有し、
    ラッチ受けへの係止操作時に施錠状態に自動移行させる回転式施錠装置。
  2. 前記回転ブロック体は、回転摘みに連結される第1の回転体と、
    第1の回転体に同心に配置され、第1の回転体に対して所定角度空転可能な第2の回転体とを有するとともに、
    少なくとも第2の回転体は、間欠作動体による間欠回転操作が可能であり、
    前記第1、および第2の回転体の後端面に形成された切欠を解錠回転位置においてラッチの回転経路に臨ませることによりラッチの回転位置への移行を許容する請求項1記載の回転式施錠装置。
  3. 前記第1、および第2の回転体は、ケース本体内に配置される板バネに圧接する正多角形状のクリック発生部を備え、
    前記間欠作動体の送りピッチにほぼ合致するピッチで節度回転する請求項2記載の回転式施錠装置。
  4. 前記間欠作動体は、係止部においてラッチに係止してラッチの移動に伴って移動し、
    かつ、前記第1、および第2の回転体の外周に形成された送り爪の回転軌道外に退避する位置から第1または第2の回転体を横切り、移動経路上で送り爪に係止して第1、および第2の回転体を間欠回転させる一対の操作部を有してなる請求項2または3記載の回転式施錠装置。
  5. 前記各操作部は第1、および第2の回転体の回転中心を挟んで反対位置に配置され、
    ラッチの移動に際して第1、および第2の回転体を互いに逆回転させる請求項4記載の回転式施錠装置。
  6. 前記ラッチは、ケース本体に設けられ、飛び出し位置側のストローク終端を規制するガイド軸に沿って移動可能であり、
    かつ、ラッチは、ガイド軸に巻装され、飛び出し位置からの回転位置、および沈降位置への双方の移行方向に際して巻き込み方向に撓み変形するトーションスプリングにより飛び出し位置側に付勢される請求項1ないし5のいずれかに記載の回転式施錠装置。
  7. 前記ケース本体の後端面には係止ボスが突設され、該係止ボスとラッチとに掛けられる適宜の締結具によりラッチを回転位置に拘束可能な請求項1ないし6のいずれかに記載の回転式施錠装置。
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