JP3741488B2 - 電気かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部に主刃を有する本体ケースの上部側面に、上下スライド操作可能にきわ剃りユニットを装着し、きわ剃りユニットに備えたきわ剃り刃の刃先近くに位置してガード作用するガード体を備えた電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気かみそりとして、例えば特開昭60−85782号公報に開示されているものが知られている。この電気かみそりは、スイッチボタンを上下4段階にスライド操作可能に構成し、スイッチボタンが最下段の第1段位置にあると(公報第7図参照)、本体ケースの上部側面に備えたきわ剃りユニットが下方位置に保持された状態で電源が切られ、1段押し上げた第2段位置に操作すると(公報第8図参照)、きわ剃りユニットが下方位置に保持された状態で電源が入れられて主刃のみが駆動され、更に1段押し上げて第3段位置に操作すると(公報第9図参照)、きわ剃りユニットが下方位置に保持された状態できわ剃り刃が主刃とともに駆動され、最上段の第4段位置に操作すると(公報第10図参照)、スイッチボタンによってきわ剃りユニットが押し上げられて上方に突出するよう構成されている。
【0003】
かかる電気かみそりによれば、第2段位置では主刃のみを使用しての「髭剃り」を行うことができ、第3段位置ではきわ剃り刃で長毛やくせ毛を切断しながら主刃で最終的な剃り落としを行う「コンビネーション剃り」を行うことができ、また、第4段位置ではきわ剃りユニットと共に上方に突出したきわ剃り刃のみを用る「きわ剃り」を行うことができる。
【0004】
また、きわ剃りユニットが下方位置に保持された状態においてきわ剃り刃の刃先近くに位置するガード体を本体ケースに備え、非使用時にきわ剃り刃の刃先が他物に接触して損傷するのを防止するとともに、上記「コンビネーション剃り」を行う際にガード体の先端部で長毛やくせ毛を揃えてきわ剃り刃の刃先に案内することができ、また、「きわ剃り」時にはガード体に対してきわ剃りユニットのきわ剃り刃が上方に離間して、ガード体に邪魔されることなくもみあげの剃り落としを容易に行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来構造の電気かみそりでは、主刃のみを用いての「髭剃り」、きわ剃り刃と主刃を用いての「コンビネーション剃り」、および、きわ剃り刃のみを用いての「きわ剃り」を任意に選択することができるとともに、ガード体の導入により非使用時におけるきわ剃り刃の刃先保護、およびコンビネーション剃りにおける長毛やくせ毛の案内を行うことができる特徴を有するが、以下の点で更に改良の余地があった。
【0006】
すなわち、上記従来構造においては、きわ剃りユニットが2段階に上下スライド可能に構成され、下段位置が非使用位置、主刃のみを用いての髭剃り位置、およびコンビネーション剃り位置であり、上段位置がきわ剃り位置となっており、かつ、「コンビネーション剃り」を行うためにはきわ剃り刃が主刃の側部に近くあることが望ましいので、きわ剃り刃が主刃より少し低く位置するようにきわ剃りユニットの下段位置での高さが設定されている。しかし、下段位置にあるきわ剃りユニットは主刃の側部近くに位置しており、主刃のみを用いての「髭剃り」を行う際に、主刃の側部近くにあるきわ剃りユニットが肌に当たって邪魔になりやすかった。
【0007】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、主刃のみを用いての「髭剃り」、きわ剃り刃と主刃を用いての「コンビネーション剃り」、および、きわ剃り刃のみを用いての「きわ剃り」を任意に選択することができるとともに、ガード体の導入によって非使用時におけるきわ剃り刃の刃先保護、およびコンビネーション剃りにおける長毛やくせ毛の案内を行うことができるものでありながら、主刃のみを用いての「髭剃り」時にきわ剃りユニットが邪魔になることがないようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気かみそりは、上部に主刃4を有する本体ケース1の上部側面に、上下スライド操作可能にきわ剃りユニット5を装着し、きわ剃りユニット5に備えたきわ剃り刃41の刃先近くに位置してこれを保護するガード体45を備える。
かかる電気かみそりにおいて、請求項1に係る発明では、前記きわ剃りユニット5が、その上端に備えたきわ剃り刃41が本体ケース1の主刃4よりも下方に位置する格納位置と、きわ剃り刃41が主刃4の側部に接近する高さに突出するコンビネーション剃り用の第1使用位置と、きわ剃り刃41が主刃4よりも高く突出する独立きわ剃り用の第2使用位置との少なくとも3段階にスライド変位可能に構成される。そして前記ガード体45はきわ剃りユニット5に所定範囲で相対上下移動可能に装着し、きわ剃りユニット5が格納位置から第1使用位置に移動する間は、ガード体45を刃先保護作用位置である上限位置に保持した状態できわ剃りユニット5と一体に移動させ、きわ剃りユニット5を第1使用位置から第2使用位置へ移動させる際にはガード体45を残してきわ剃りユニット5のみが上方へ移動して、ガード体45がきわ剃り刃41の刃先から下方に離間するように構成してある。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ガード体45の上端部に櫛歯62を備える。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記ガード体45は上限位置までばね61によって持ち上げ付勢し、きわ剃りユニット5が前記第1使用位置にある状態では、ガード体45が本体ケース1側に当接してそれ以上の上方移動が阻止され、きわ剃りユニット5が第1使用位置から第2使用位置へ移動されることによって、ガード体45が前記ばね61に抗してきわ剃りユニット5に対して下方に相対移動されるよう構成する。
【0011】
【作用】
請求項1に係る発明によれば、主刃4を用いて「髭剃り」を行う際、きわ剃りユニット5は最下段の格納位置にあるので、きわ剃りユニット5の上部が主刃4から大きく下方に離れた位置にあり、きわ剃りユニット5が邪魔になることなく、本体ケース1を自由な向きに操作しながら「髭剃り」を行うことができる。この場合、ガード体45はその移動範囲の上限位置にあってきわ剃り刃41の刃先を保護する。
【0012】
きわ剃りユニット5を格納位置から1段押し上げて第1使用位置にして「コンビネーション剃り」を行う場合には、きわ剃りユニット5の上部が主刃4の側部に接近するので、本体ケース1を大きく傾けなくても主刃4およびきわ剃り刃41を共に肌に接触させて、きわ剃り刃41による長毛、くせ毛のカットから主刃4による仕上げ剃りまでを連続して行うことができる。この際、ガード体45はきわ剃りユニット5と一体に移動してきわ剃り刃41の刃先近くに位置保持されているので、きわ剃り刃41を肌に押し当てる際、ガード体45により刃先が直接肌に触れることを阻止して、きわ剃り刃41の刃先で肌に痛感を与えることがなく、また使用者に対し恐怖感を与えることもない。さらにガード体45によって長毛やくせ毛をきわ剃り刃41の刃先へ円滑に案内する。
【0013】
きわ剃りユニット5を第1使用位置から更に1段押し上げて第2使用位置にして「きわ剃り」を行う場合には、きわ剃りユニット5が主刃4よりも大きく突出することになり、きわ剃り刃41を任意の姿勢で肌に接触させることができ、また使用者がきわ剃り刃41の刃先付近を見やすくなる。この際、ガード体45は第1使用位置に残されてきわ剃りユニット5のみが上方に移動するので、きわ剃り刃41がガード体45より上方に離れた位置で使用されることになり、ガード体45が「きわ剃り」の邪魔になることがない。
【0014】
請求項2に係る発明によると、きわ剃り刃41と主刃4を用いての「コンビネーション剃り」を行う時、きわ剃り刃41の刃先近くに位置するガード体45の櫛歯62を用いてくせ毛や長毛を梳き揃える機能が一層高いものとなり、「コンビネーション剃り」を一層良好に行うことができる。
【0015】
請求項3に係る発明によると、きわ剃りユニット5が下限の格納位置、および、1段上の第1使用位置にある間は、ガード体45はきわ剃りユニット5に対する上下動範囲の上限に付勢保持され、この間のきわ剃りユニット5の上下動に対しては一体移動する。そして、きわ剃りユニット5が第1使用位置から上限の第2使用位置に移動する時には、本体ケース側に当接するガード体45はそれ以上の上方への移動が阻止されて、きわ剃りユニット5のみが移動し、ガード体45はきわ剃りユニット5に対して相対的に下方に移動してきわ剃り刃41の刃先から下方に離れることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に示すように、この発明に係る電気かみそりは、本体ケース1の上部にロータリ式の内刃2と網目状の外刃3とからなる主刃4を備えるとともに、本体ケース1の裏面上部に上下スライド可能なきわ剃りユニット5を備えた構造となっており、前記外刃3は本体ケース1に脱着自在な外刃ケース6に保持されている。そして、本体ケース1の表面には上下スライド操作される電源入り切り用のスイッチボタン7が装備されるとともに、本体ケース1の下端には充電用のプラグ8が設けられている。
本体ケース1は、プラスチック製の前ケース1aと後ケース1bを突き合わせて一体的にねじ結合されており、この本体ケース1内の上部に、前記内刃2、モータ10、モータ出力を内刃2に伝達するギヤ伝動機構11などを装備した内刃ユニット12が、上下変位可能に組付けられている。
【0017】
この点について詳述すると、図5に示すように、前記内刃ユニット12には、下面にモータ10を縦向き姿勢でねじ止め支持したモータ取付け台13が備えられ、このモータ取付け台13の左右上面にねじ止め立設された一対の軸受けシャーシ14の上部に前記内刃2が水平に軸支されている。軸受けシャーシ14の上下中間部位に水平に支架された中間回転軸15とモータ出力軸10aとが出力ギヤ16およびフェイスギヤ17を介して連動されるとともに、中間回転軸15と内刃2とが一方の軸受けシャーシ14の外側に配備した前記ギヤ伝動機構11を介して連動される。
【0018】
図8および図9に示すように、モータ取付け台13の前面および後面に突設された左右一対ずつの突起18a・18bが、前ケース1aおよび後ケース1bの内面に形成された上下案内溝19a・19bにそれぞれ係入され、内刃ユニット12全体が上下に平行移動可能に案内支持されるとともに、モータ取付け台13の左右下面に作用するばね20によって内刃ユニット12全体が上方に押し上げ付勢され、もって、内刃2が外刃3の内面に押圧摺接されるようになっている。なお、図5に示すごとく本体ケース1上端の内刃ユニット突出部位にはゴムシール21が嵌着されて、本体ケース1内への毛くずの侵入が阻止されている。モータ取付け台13の上面には、きわ剃り刃駆動用の振動子22が支点軸23まわりに揺動可能に装備されるとともに、この振動子22がモータ出力軸10aに備えた偏心カム24に係合され、モータ駆動に伴って内刃2が一定方向に回転駆動されるとともに、振動子22が一定ストロークで往復揺動駆動されるようになっている。
【0019】
図4および図5に示すように、本体ケース1内には、モータ駆動回路および充電回路が形成された前後2枚のプリント基板25a・25bが収納されるとともに、両プリント基板25a・25bの間に2本の充電式の電池26がやや傾斜した姿勢で保持されている。本体ケース1上部の左右側面には外方に向けて突出ばね付勢された係合片27が装備され、この係合片27が本体ケース1の上部に外嵌装着された外刃ケース6の左右内面に係合して外刃ケース6の装着状態が保持されるとともに、外刃ケース6の左右に装着した取外し用ボタン28を押し込み操作して係合片27を内方に後退変位させることで、外刃ケース6との係合を解除して本体ケース1から取り外すことができる。
【0020】
本体ケース1の表面に装備したモータオンオフ用のスイッチボタン7は、下方のオフ位置においてケース内で係合ロックされて上方への操作が不能になっていて、不用意にスイッチボタン7がモータオン位置に操作されることが防止される。そして、図3に示すごとくスイッチボタン7にはロック解除ボタン29が設けられており、このロック解除ボタン29を押し込み操作することでケース内での係合を解除してスイッチボタン7を上方のオン位置にスライド操作することができるよう構成され、また、図13に示すように、本体ケース1の上部には、装着された外刃ケース6の内面とに当接によって押し込み操作される安全スイッチ30が揺動出退自在かつ突出付勢して設けられている。この安全スイッチ30からは下方に向けて作動片30aが延出されており、安全スイッチ30が突出揺動すると作動片30aが内方に揺動変位し、スイッチボタン7に連結されてケース内で上下動するスイッチ板7aの上端に干渉し、安全スイッチ30が退入揺動すると作動片30aが外方に揺動変位し、スイッチ板7aの上端から外れるようになっている、従って、外刃ケース6が正しく装着されて安全スイッチ30が押し込み操作されている状態でのみスイッチボタン7をオン位置にスライド操作でき、外刃ケース6が取外されて内刃2が露出している状態ではモータ起動操作をすることができない。
【0021】
図2および図14に示すように、薄い金属プレートからなる前記外刃3は、その前後両端が中抜きの矩形枠状の外刃ホルダ31の前後辺にかしめ連結されて所定の屈曲形状に保持され、この外刃ホルダ31が外刃ケース6に内方から脱着されるようになっている。そして、外刃3には短孔群が網目状に配列された毛導入孔32が内刃摺接範囲Aに亘って形成されるとともに、この毛導入孔32の内刃回転方向上手側に位置する箇所には、周方向に沿って多数の長孔33が左右に並列形成されている。そしてこの長孔33の内刃回転方向下手側での端部が内刃摺接範囲Aの内刃回転方向上手側での端部に少し重複されている。
【0022】
図6、図13および図17に示すように、前記きわ剃りユニット5は、上端部にきわ剃り刃41を備えたきわ剃り刃支持台42と、これに外側から嵌合装着される操作ケース43と、きわ剃り刃支持台42に内側から嵌合装着される内カバー44、およびきわ剃り刃支持台42と操作ケース43との間に装着されるプレート状のガード体45とを一体的に組み合わせてなる。
きわ剃り刃41は、固定刃41aとこれの下面に摺接して左右動する可動刃41bとからなり、固定刃41aはきわ剃り刃支持台42の上端に係合連結された上カバー46の下面に位置固定され、また、可動刃41bは左右動可能に案内支持されるとともに、上カバー46に固定されるきわ剃り支持板40に一体に切り起こし形成された押上げばね40aにより固定刃41aの下面に押し付け付勢されている。また、可動刃41bの下面には係合片49が突設され、きわ剃り刃支持台42の内面に支点軸50を介して枢支連結された駆動子51の上端に係合片49が係合連結されるとともに、この駆動子51の下端に設けた駆動ピン51aが、後ケース1bの開口52を貫通して本体ケース1内に突入され、前記振動子22に連設した縦溝係合部22aに係入され、振動子22の振動に伴って駆動子51が一定角度で往復揺動され、もって、可動刃41bが一定ストロークで往復駆動される。なお、図6に示すごとく上カバー46の上面には櫛部46aを形成している。
【0023】
図10ないし図12において、きわ剃りユニット5の内面の左右からは上下2本ずつ係合爪53が突出され、各係合爪53が後ケース1bに形成された案内溝54に係合され、きわ剃りユニット5が本体ケース1に対して案内溝54の範囲内で上下スライド可能に係合支持されている。また、きわ剃り刃支持台42の内面に位置決め片55がピン56を介して取り付けられるとともに、この位置決め片55に備えた左右一対の係合アーム55aの先端が、後ケース1bに形成された左右の案内突起57に段階状に弾性係合して、きわ剃りユニット5が上下方向の3箇所で位置決め保持されるようになっている。前記係合アーム55aはその間に介在したばね58によって係合方向に拡張付勢されている。また、操作ケース43の下端辺に形成した凹部59と後ケース1bに形成した凸部60とが係合されてきわ剃りユニット5が上方にスライドされた際の左右位置決めが確実に行われるようになっている。
【0024】
図12および図13に示すように、前記ガード体45はきわ剃り刃支持台42と操作ケース43との間において一定範囲で上下スライド自在に装備されるとともに、左右一対のばね61によって上方に付勢されている。上限位置にあるガード体45の上方に位置する上カバー46はきわ剃り刃41の上方をその刃先のみを露出させた状態で覆って、これを保護しており、かつ、ガード体45の上端には櫛歯62が形成されている。ガード体45の内面に突設された左右一対のピン63が内カバー44の上下長孔64を貫通して突出され、後ケース1bに形成された左右一対の長孔65に係入されている。
【0025】
本発明の電気かみそりは以上のように構成されており、主刃4のみを使用しての「髭剃り」、きわ剃り刃41と主刃4を使用しての「コンビネーション剃り」、およびきわ剃り刃41を用いての「きわ剃り」を選択して行うことができるものであり、以下その各使用形態について説明する。
【0026】
〔髭剃り〕
通常の髭剃り時には、図13に示すように、きわ剃りユニット5を最下限の格納位置まで下げておく。この状態では、きわ剃りユニット5から突出された駆動子51の駆動ピン51aが振動子22の縦溝係合部22aから下方に外れ、モータ10の起動によって内刃2のみが駆動されることになり、主刃4のみを用いての髭剃りを行うことができる。この際、きわ剃りユニット5の上端は主刃4から大きく下方に離れた位置にあり、きわ剃りユニット5の上端が髭剃りの邪魔になることはない。また、きわ剃りユニット5を最下限の格納位置まで下げた状態では、図16(a)に示すようにガード体45のピン63が後ケース1bの上下長孔65の下部にあるため、ガード体45の櫛歯62がきわ剃り刃41の刃先に近接対応した状態で動けないので、持ち運び時などにきわ剃り刃41の刃先をガードすることができる。
【0027】
〔コンビネーション剃り〕
顎下などの髭剃りには「コンビネーション剃り」を行う。この「コンビネーション剃り」においては、図14に示すように、きわ剃りユニット5を格納位置より1段上方の第1使用位置にまで押し上げる。この状態では、きわ剃りユニット5から突出された駆動ピン51aが振動子22の縦溝係合部22aに係入し、モータ10の起動によって内刃2ときわ剃り刃41の可動刃41bが共に駆動されることになる。そして、この場合、きわ剃りユニット5が格納位置にある時、ガード体45のピン63は後ケース1bにおける上下長孔65の下部にあるので、きわ剃りユニット5が格納位置から第1使用位置にまで移動する際、ガード体45はきわ剃りユニット5と一体に上方に移動する。
【0028】
このような状態で、主刃4ときわ剃りユニット5の上端部を共に肌に接触させながら本体ケース1をきわ剃りユニット5側に移動させてゆくと、先ずガード体45の上端に設けた櫛歯62が長毛やくせ毛を梳き揃えてきわ剃り刃41に導き、次に、きわ剃り刃41でおおよそ切断された長毛やくせ毛は主刃4における外刃3の長孔33に導入されて内刃2で切断され、その後、網目状の毛導入孔32に導入されて内刃2で最終的に切り落とされることになる。従って、きわ剃り刃41による切断、外刃3の長孔33を介した内刃2による切断、および、毛導入孔32を介した内刃2による切断、の3段階の切断が連続的に行われ、顎下などにおける長毛やくせ毛が良好に切断される。なお、コンビネーション剃り時には、上カバー46の櫛部46aが長毛やくせ毛をある程度梳いて整える作用をする。
【0029】
この「コンビネーション剃り」の状態では、図12に示すように、きわ剃り刃支持台42の内面の位置決め片55における係合アーム55aの先端が案内突起57に形成された傾斜案内面Sに当接作用しており、肌との接触圧によってきわ剃りユニット5が下方に押圧されると、きわ剃りユニット5が上記第1使用位置から多少は弾性的に下降変位し、肌へのなじみの良い状態が得られる。また、このときは、図16(b)に示すごとくガード体45のピン63が後ケース1bの上下長孔65内をばね61に抗して下動可能であるので、きわ剃り刃41の刃先とガード体45の櫛歯62との間に毛髪などの大量の毛がはさまっても、ガード体45は下動できて引っ掛からず、又その毛を取り除きやすい。
【0030】
〔きわ剃り〕
もみあげのきわ剃りを行う場合には、図15に示すように、きわ剃りユニット5を第1使用位置より更に1段上方の第2使用位置にまで押し上げる。この状態では、きわ剃りユニット5から突出された駆動ピン51aが振動子22の縦溝係合部22aの上部に係入維持され、モータ10の起動によってきわ剃り刃41が駆動されることになる。
【0031】
この場合、図16(b)に示すように、前記第1使用位置におけるガード体45のピン63は後ケース1bにおける長孔65の上端近くに達しているので、これ以上ガード体45の上方への移動は阻止されることになり、きわ剃りユニット5を第1使用位置より更に1段上方の第2使用位置にまで押し上げ移動させると、図16(c)に示すように、長孔65の上端とピン63との当接によって上方への移動が阻止されたガード体45はその位置に残され、ばね61に抗しながらきわ剃りユニット5に対して相対的に下方に離れてゆく。つまり、きわ剃り刃41が主刃4から大きく上方に離れるとともに、ガード体45の櫛歯62がきわ剃り刃41の刃先から下方に離れ、きわ剃り刃41を用いての「きわ剃り」が主刃4やガード体45に邪魔されることなく容易に行える状態となる。
なお、上記実施例ではロータリ式電気かみそりについて説明するが、これに代えた往復動式電気かみそりなどにも同様に適用できることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、主刃4のみを用いての「髭剃り」、きわ剃り刃41と主刃4を用いての「コンビネーション剃り」、および、きわ剃り刃41のみを用いての「きわ剃り」を任意に選択することができるようにするにあたり、3段階のきわ剃りユニット移動と2段階のガード体移動を合理的に組み合わせることで、ガード体45による非使用時におけるきわ剃り刃の刃先保護、およびコンビネーション剃りにおける刃先からの肌の保護や長毛、くせ毛の刃先への案内を行うことができるものでありながら、主刃4のみを用いての「髭剃り」をきわ剃り刃41およびきわ剃りユニット5が邪魔になることなく円滑に行うことができ、かつ「きわ剃り」をガード体45が邪魔になることなく円滑に行うことができる。
【0033】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の上記効果をもたらすとともに、「コンビネーション剃り」時において、きわ剃り刃41によるくせ毛や長毛の切断を良好に行うことができる。
【0034】
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に係る発明の上記効果をもたらすとともに、きわ剃りユニットの3段移動に対するガード体45の限定された2段移動を部品少なく簡単な構造で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気かみそりの全体前面図である。
【図2】電気かみそりの全体後面図である。
【図3】電気かみそりの全体側面図である。
【図4】全体の縦断側面図である。
【図5】電気かみそり上部の縦断正面図である。
【図6】電気かみそりの後方から見た全体斜視図である
【図7】きわ剃りユニットを外した状態での全体斜視図である
【図8】モータ取付け台の斜視図である。
【図9】モータ取付け台のケース内での平面図である。
【図10】きわ剃りユニットの内面図である。
【図11】きわ剃りユニットの内方から見た斜視図である。
【図12】本体ケース上部の後面図である
【図13】きわ剃りユニットが格納位置にある場合の要部の縦断側面図である。
【図14】きわ剃りユニットが第1使用位置にある場合の要部の縦断側面図である
【図15】きわ剃りユニットが第2使用位置にある場合の要部の縦断側面図である
【図16】きわ剃りユニットの各位置に対するガード体の位置を示す説明図である
【図17】きわ剃り刃支持台、操作ケース、内カバー、ガード体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
4 主刃
5 きわ剃りユニット
45 ガード体
61 ばね
62 櫛歯

Claims (2)

  1. 上部に主刃(4)を有する本体ケース(1)の上部側面に、上下スライド操作可能にきわ剃りユニット(5)を装着し、きわ剃りユニット(5)に備えたきわ剃り刃(41)の刃先近くに位置してこれを保護するガード体(45)を備えた電気かみそりにおいて、
    前記きわ剃りユニット(5)は、その上端に備えたきわ剃り刃(41)が本体ケース1の主刃(4)よりも下方に位置する格納位置と、きわ剃り刃(41)が主刃(4)の側部に接近する高さに突出するコンビネーション剃り用の第1使用位置と、きわ剃り刃(41)が主刃(4)よりも高く突出する独立きわ剃り用の第2使用位置との少なくとも3段階にスライド変位可能に構成しており、
    前記ガード体(45)は、きわ剃りユニット(5)に所定範囲で上下スライド自在に装備されていて、刃先保護位置である上限位置までばね(61)によって持ち上げ付勢されており、
    きわ剃りユニット(5)が格納位置から第1使用位置に移動する間は、ガード体(45)は前記上限位置に保持された状態できわ剃りユニット(5)と一体に移動し、
    きわ剃りユニット(5)が前記第1使用位置にある状態では、ガード体(45)が本体ケース(1)側に当接してばね(61)を抗して下動はできるがそれ以上の上方移動が阻止されており、
    きわ剃りユニット(5)を第1使用位置から第2使用位置へ移動させる際には、ガード体(45)を残してきわ剃りユニット(5)のみが前記ばね(61)に抗して上方へ移動して、ガード体(45)がきわ剃り刃(41)の刃先から下方に離間するように構成してあることを特徴とする電気かみそり。
  2. 前記ガード体(45)の上端部に櫛歯(62)を備えてある請求項1記載の電気かみそり。
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