JP3741329B2 - 型成形ウェザストリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のドア周辺を密封するウェザストリップに関するものであり、特にベルトラインよりも上方に位置するドアサッシ周辺の隅部に配設される型成形ウェザストリップの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車、特に乗用車においてベルトラインよりも上方に位置するドアサッシ周辺の隅部に配設される従来の型成形ウェザストリップ1はエチレン・プロピレンソリッドゴム材、エチレン・プロピレンスポンジゴム材等のゴム様弾性体を金型キャビティ内に注入して所望の形状に型成形したものであり、通常図2〜図4に一部切断して示した斜視図のようにドアの閉止に伴い車内側のボディパネルBPに当接して弾性変形することにより前記ボディパネルBPとドアサッシDSとの隙間を密封し、雨水、塵埃、騒音等の侵入を阻止する中空状シール部2と、前記中空状シール部2と一体成形されて前記ドアサッシDSのリテーナ部分に固定される基底部3と、前記基底部3からその先端部が車外側の前記ボディパネルBPまで延長されて前記ドアサッシDSの端部から一部露出しながら前記ボディパネルBPと前記ドアサッシDSとの隙間を架橋するように遮蔽し、前記中空状シール部2の補助的な密封機能を有する比較的広幅のシールリップ見切り部4と、前記シールリップ見切り部4に連続して一体的に成形され且つ車外側の前記ドアサッシDSの端部から露出しない比較的狭幅のシールリップ部5とを具備して成っていた。
【0003】
特に広幅の前記シールリップ見切り部4の両端部に位置する狭幅の前記シールリップ部5は、その後接続される押出成形ウェザストリップ(図示せず)において対応するシールリップ部と同等の幅を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述した従来の型成形ウェザストリップ1は、前記ドアサッシDSの隅部周辺の縦方向に延在するシールリップ見切り部4及び前記シールリップ部5外側面と前記ドアサッシDSの端部近傍の内側面によって画成される略三角形状の隙間6に雨水RWが伝わり落ち、所謂潜り水となって図4に示したように下方に位置する前記シールリップ部5の外側面の前記隙間6及び前記リテーナ部分と前記基底部3との間隙内に侵入し、車内側に漏れ出すトラブルが発生し易かった。このトラブルの発生を防ぐために前記潜り水の経路にパッド等の備品を装着することもあったが、ウェザストリップの装着作業性及びコスト面で不利となることは否めなかった。
【0005】
本発明は前述した従来技術の問題点を解消し且つ比較的コンパクトな構造の型成形ウェザストリップを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は自動車のベルトラインよりも上方に位置するドアサッシ周辺隅部を密封する型成形ウェザストリップであって、ドアの閉止に伴い車内側のボディパネルに当接して弾性変形可能な中空状シール部と、前記中空状シール部と一体成形されて前記ドアサッシのリテーナ部分に固定される基底部と、前記基底部からその先端部が車外側の前記ボディパネルまで延長されて前記ドアサッシの端部から一部露出しながら前記ボディパネルと前記ドアサッシとの隙間を架橋するように遮蔽し、前記中空状シール部の補助的な密封機能を有する比較的広幅のシールリップ見切り部と、前記シールリップ見切り部に連続して一体的に成形され且つ車外側の前記ドアサッシの端部から露出しない比較的狭幅のシールリップ部とを具備して成り、更に前記シールリップ見切り部が該シールリップ見切り部の車外側面と前記ドアサッシの端部近傍の内側面間に画成される略三角形状の隙間を横断するように排水リップ部を突設し、前記排水リップ部が、前記比較的広幅のシールリップ見切り部の上方の外側面を伝わって落下する前記雨水を、下方に位置する前記比較的狭幅の前記シールリップ見切り部の上方の外側面や前記基底部と前記リテーナ部分との間隙に潜り水となって侵入させることなく、前記排水リップ部の終端部から車外に排出させることを特徴とする型成形ウェザストリップによって達成される。
【0007】
【作用】
本発明の型成形ウェザストリップは前記中空状シール部を支持する前記基底部からその先端部が車外側の前記ボディパネルまで延長されて前記ドアサッシの端部から一部露出しながら前記ボディパネルと前記ドアサッシとの隙間を架橋するように遮蔽し、前記中空状シール部の補助的な密封機能を有する比較的広幅のシールリップ見切り部の外側面と前記ドアサッシの端部近傍の内側面間に画成される略三角形状の隙間を横断するように突設した前記排水リップ部が、上方の前記シールリップ見切り部の外側面を伝わって落下する前記雨水を、下方に位置する前記シールリップ部の外側面や前記基底部と前記リテーナ部分との間隙に潜り水となって侵入させることなく、前記雨水を前記排水リップ部の終端部から車外に排出させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の型成形ウェザストリップの一実施態様について添付した図面に基づき以下に詳述する。図1は本発明の型成形ウェザストリップ10の要部を一部切断して示した斜視図であり、後述する排水リップ部以外の各部材は前述した従来の型成形ウェザストリップ1のものと同等の構成を採るので同一の符号を以て説明する。
自動車、特に乗用車においてベルトラインよりも上方に位置するドアサッシDS(図示せず)の周辺隅部に配設される本発明の型成形ウェザストリップ10は、エチレン・プロピレンソリッドゴム材、エチレン・プロピレンスポンジゴム材等のゴム弾性体を金型キャビティ内に注入して所望の形状に型成形したものであり、ドアの閉止に伴い車内側のボディパネルBP(図示せず)に当接して弾性変形することにより前記ボディパネルBPと前記ドアサッシDSとの隙間を密封し、雨水、塵埃、騒音等の侵入を阻止する中空状シール部2と、前記中空状シール部2と一体成形されて前記ドアサッシDSのリテーナ部分に固定される基底部3と、前記基底部3からその先端部が車外側の前記ボディパネルBPまで延長されて前記ドアサッシDSの端部から一部露出しながら前記ボディパネルBPと前記ドアサッシDSとの隙間を架橋するように遮蔽し、前記中空状シール部2の補助的な密封機能を有する比較的広幅のシールリップ見切り部4と、前記シールリップ見切り部4に連続して一体的に成形され且つ車外側の前記ドアサッシDSの端部から露出しない比較的狭幅のシールリップ部5とを具備して成っている。
【0009】
なお広幅の前記シールリップ見切り部4の両端部に位置する狭幅の前記シールリップ部5は、その後接続される押出成形ウェザストリップ(図示せず)において対応するシールリップ部と同等の幅を有する。
更に前記シールリップ見切り部4はその外側面と前記ドアサッシDSの端部近傍の内側面間に画成される略三角形状の隙間6を横断するように排水リップ部7を突設して成り、上方から前記シールリップ見切り部4の外側面を伝わり略三角形状の前記隙間6を落下する雨水RWを、下方に位置する狭幅の前記シールリップ部5や前記基底部3と前記リテーナ部分との間隙に潜り水となって侵入させることなく、前記雨水RWを前記排水リップ部7の終端部から車外に排出させる。
【0010】
以上、記述した本発明の型成形ウェザストリップ10は次に記すような新規な効果を奏するものである。即ち本発明の型成形ウェザストリップ10は前記中空状シール部2を支持する前記基底部3からその先端部が車外側の前記ボディパネルBPまで延長されて前記ドアサッシDSの端部から一部露出しながら前記ボディパネルBPと前記ドアサッシDSとの隙間を架橋するように遮蔽し、前記中空状シール部2の補助的な密封機能を有する比較的広幅の前記シールリップ見切り部4の外側面と前記ドアサッシDSの端部近傍の内側面間に画成される略三角形状の前記隙間6を横断するように前記排水リップ部7を極めてコンパクトな構造を以て突設したので、上方の前記シールリップ見切り部4の外側面を伝わって落下する前記雨水RWを、下方に位置する前記シールリップ部5の外側面や前記基底部3と前記リテーナ部分との間隙に潜り水となって侵入させることなく、前記雨水RWを前記排水リップ部7の終端部から車外に排出させることが可能になった。
【0011】
更に本発明の型成形ウェザストリップ10は前記排水リップ部7によって前記雨水RWを確実に車外に排出させることができるので、従来のような潜り水防止用のパッド等の備品を装着することも不要になり、ウェザストリップの装着作業性及びコスト面での改善を図ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型成形ウェザストリップの要部を一部切断して示す斜視図である。
【図2】従来の型成形ウェザストリップの要部を一部切断して示す斜視図である。
【図3】従来の型成形ウェザストリップの上方要部を一部切断して示す斜視図である。
【図4】従来の型成形ウェザストリップの下方要部を一部切断して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 従来の型成形ウェザストリップ
2 中空状シール部
3 基底部
4 シールリップ見切り部
5 シールリップ部
6 隙間
7 排水リップ部
10 本発明の型成形ウェザストリップ
BP ボディパネル
DS ドアサッシ
RW 雨水
Claims (1)
- 自動車のベルトラインよりも上方に位置するドアサッシ周辺隅部を密封する型成形ウェザストリップであって、ドアの閉止に伴い車内側のボディパネルBPに当接して弾性変形可能な中空状シール部2と、前記中空状シール部2と一体成形されて前記ドアサッシDSのリテーナ部分に固定される基底部3と、前記基底部3からその先端部が車外側の前記ボディパネルBPまで延長されて前記ドアサッシDSの端部から一部露出しながら前記ボディパネルBPと前記ドアサッシDSとの隙間を架橋するように遮蔽し、前記中空状シール部2の補助的な密封機能を有する比較的広幅のシールリップ見切り部4と、前記シールリップ見切り部4に連続して一体的に成形され且つ車外側の前記ドアサッシDSの端部から露出しない比較的狭幅のシールリップ部5とを具備して成り、更に前記シールリップ見切り部4が該シールリップ見切り部4の車外側面と前記ドアサッシDSの端部近傍の内側面間に画成される略三角形状の隙間6を横断するように排水リップ部7を突設し、前記排水リップ部7が、前記比較的広幅のシールリップ見切り部4の上方の外側面を伝わって落下する前記雨水 RW を、下方に位置する前記比較的狭幅のシールリップ部5の外側面や前記基底部3と前記リテーナ部分との間隙に潜り水となって侵入させることなく、前記排水リップ部7の終端部から車外に排出させることを特徴とする型成形ウェザストリップ。
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