JP3741301B2 - ラテラルロッド取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はラテラルロッド取付構造に係り、特に、ラテラルピンの取付剛性を高め得て、ラテラルピンの車両の左右方向への取付剛性を高め得て、ラテラルロッドのレイアウトの自由度を高め得て、コストダウン・省スペースを果たし得て、ラテラルピンの取付位置の精度を高め得るラテラルロッド取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、リヤデファレンシャルに各内端側を夫々連絡されるとともに各外端側を車両の左右方向に指向して夫々延設されるアクスル軸を設け、各アクスル軸の外端側に夫々後車輪を取付けて設けたものがある。
【0003】
後車輪のアクスル軸を支持するアクスル装置には、前記リヤデファレンシャルの一部を被包するとともにアクスル軸を被包して車両の左右方向に延設されるアクスルハウジングを設け、このアクスルハウジングをラテラルロッドにより車体フレームに取付けて設けたものがある。
【0004】
従来のラテラルロッド取付構造としては、図15〜図17に示すものがある。図において、202は図示しない車両のアクスル装置、204はアクスルハウジング、206はラテラルロッドである。
【0005】
アクスル装置202は、図示しないリヤデファレンシャルの一部を被包するとともに図示しない後車輪のアクスル軸を被包して車両の左右方向に延設されるアクスルハウジング204を設け、車両の左右方向に長手方向を指向させてアクスルハウジング204と略並列に配設されるラテラルロッド206を設けている。
【0006】
前記アクスルハウジング204は、長手方向中央部位にリヤデファレンシャルの一部を被包する円環状部208を設け、この円環状部208の両側に筒状部210−1・210−2を設けている。アクスルハウジング204は、長手方向一端側の筒状部210−1にラテラルロッドブラケット212を設けている。
【0007】
前記ラテラルロッド206は、長手方向一端側をアクスルハウジング204の長手方向一端側のラテラルロッドブラケット212に取付けて設けるとともに、長手方向他端側をアクスルハウジング204の長手方向他端側近傍の車体フレーム(図示せず)に取付けて設けている。
【0008】
このようなラテラルロッド取付構造としては、特開平8−99511号公報、特開平5−185814号公報に開示されるものがある。
【0009】
特開平8−99511号公報に開示されるものは、トレーリングアーム部材を介してアクスルシャフトを支持するリヤサスペンション構造において、車両の左右方向に延設されて後車輪を支持するアクスルシャフトを設け、車両の左右方向に長手方向を指向させてアクスルシャフトと略並列に配設されるラテラルロッドを設け、アクスルシャフトの長手方向各端側に夫々トレーリングアームブラケットを固着して設け、アクスルシャフトの長手方向一端側に固着された一方のトレーリングアームブラケットの上板部にラテラルピンを固着して設け、このラテラルピンにラテラルロッドの長手方向一端側を取付けて設けるとともに、ラテラルロッドの長手方向他端側をアクスルシャフトの長手方向他端側近傍の車体フレームに設けたラテラルロッドブラケットに取付けて設けたものである。
【0010】
特開平5−185814号公報に開示されるものは、リヤデファレンシャルの一部を被包するとともに後車輪のアクスル軸を被包して車両の左右方向に延設されるアクスルケースを設け、車両の左右方向に長手方向を指向させてアクスルケースと略並列に配設されるラテラルロッドを設け、アクスルケースの長手方向各端側にスプリングを支持するスプリング支持座を固着して設け、アクスルケースの長手方向一端側の一方のスプリング支持座の側壁部にラテラルロッド取付軸を挿通して中間部位を固着して設け、ラテラルロッド取付軸の一端側をスプリング支持座の側壁部内において取付軸ブラケットに挿通して固着して設け、ラテラルロッド取付軸にラテラルロッドの長手方向一端側を取付けて設けるとともに、ラテラルロッドの長手方向他端側をアクスルケースの長手方向他端側近傍の車体フレームに取付けて設けたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ラテラルロッド取付構造においては、ラテラルピンの取付けられる部分の取付剛性を確保することが重要である。
【0012】
ところが、アクスルハウジングには、長手方向中央部位にカバー部が突出するように設けられているため、アクスルハウジングと略並列に配設されるラテラルロッドと干渉する問題がある。
【0013】
このため、従来のラテラルロッド取付構造においては、カバー部等の他部品との干渉を回避するために、アクスルハウジングからラテラルロッドを離間させて、つまり、アクスルハウジングとラテラルロッドとの間の距離を大として配設しなければならず、この結果、ラテラルピンの軸長が長くなってラテラルピンの取付剛性を確保することが困難になる不都合がある。
【0014】
このような不都合に対しては、前記特開平8−99511号公報に示す如く、トレーリングアームブラケットにラテラルピンを固着して設けたものがあるが、ラテラルピンを平板状の上板部に固着しているため、十分な剛性を確保することが困難な不都合がある。
【0015】
また、前記図15〜図17に示すラテラルロッド取付構造は、別部品のラテラルロッドブラケットを設けているため、部品点数が増加する不都合があるとともに、剛性を確保するためにラテラルロッドブラケットが大型となり、ラテラルロッドブラケットの取付けに大きな取付スペースを必要とする不都合がある。
【0016】
さらに、前記特開平5−185814号公報に開示されるラテラルロッド取付構造は、アクスルケースの長手方向一端側に固着したスプリング支持座の側壁部にラテラルロッド取付軸を挿通して中間部位を固着して設けるととともにラテラルロッド取付軸の一端側をスプリング支持座の側壁部内において取付軸ブラケットに挿通して固着して設けているが、取付軸ブラケットをラテラルロッド取付軸と交差するように設けているため、取付軸ブラケットとラテラルロッド取付軸との固着長さが短く、十分な剛性を確保することが困難な不都合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車両のリヤデファレンシャルに各内端側を夫々連絡されるとともに各外端側を車両の左右方向に指向して夫々延設されるアクスル軸を設け、前記リヤデファレンシャルの一部を被包するとともに前記アクスル軸を被包して前記車両の左右方向に延設されるアクスルハウジングを設け、前記車両の左右方向に長手方向を指向させて前記アクスルハウジングと略並列に配設されるラテラルロッドを設け、このラテラルロッドの長手方向一端側を前記アクスルハウジングの長手方向一端側に取付けて設けるとともにこのラテラルロッドの長手方向他端側を前記アクスルハウジングの長手方向他端側近傍の前記車両の車体フレームに取付けて設けたラテラルロッド取付構造において、前記アクスルハウジングの長手方向各端側の筒状部に夫々固着されてスプリングを支持するスプリングシートを設け、前記アクスルハウジングの長手方向一端側の筒状部に固着された一方のスプリングシートの側壁部にピン挿通孔を形成して設け、前記ラテラルロッドの長手方向一端側が取付けられるラテラルピンを設け、前記スプリングシートの側壁部のピン挿通孔に挿通された前記ラテラルピンの固着部と平行に配設されて前記アクスルハウジングの筒状部と前記スプリングシートの側壁部と前記ラテラルピンの固着部とに固着されるラテラルピンブラケットを設けたことを特徴とし、前記ラテラルピンブラケットには、前記ラテラルピンの固着部を係合すべくこの固着部の軸径と略幅の係合用切欠部を設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明のラテラルロッド取付構造は、アクスルハウジングの長手方向一端側の筒状部に固着された一方のスプリングシートの側壁部にピン挿通孔を形成して設け、ラテラルロッドの長手方向一端側が取付けられるラテラルピンを設け、スプリングシートの側壁部のピン挿通孔に挿通されたラテラルピンの固着部と平行に配設されてアクスルハウジングの筒状部とスプリングシートの側壁部とラテラルピンの固着部とに固着されるラテラルピンブラケットを設けたことにより、既設のスプリングシートを利用してラテラルピンを取付けることによって別部品のラテラルロッドブラケットを不要にし得て、ラテラルロッドブラケットが不要となることによってアクスルハウジングのラテラルロッドブラケットの取付スペースを開放して別途に利用することができ、ラテラルピンの固着部に対して平行なラテラルピンブラケットによってラテラルピンとラテラルピンブラケットとの固着長さを十分に長くして堅固に固着することができる。
【0019】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図14は、この発明の実施例を示すものである。図13・図14において、2は車両、4−1・4−2は車両2の左右方向の両側において前後方向に指向して配設される車体フレームである。
【0020】
この車両2の後側には、車体フレーム4−1・4−2間の下方に配設されたリヤデファレンシャル(図示せず)に各内端側を夫々連絡されるとともに各外端側を車両2の左右方向に指向して夫々延設されるアクスル軸6−1・6−2を設け、各アクスル軸6−1・6−2の外端側に夫々アクスルハブ8−1・8−2を設け、アクスルハブ8−1・8−2に夫々後車輪10−1・10−2を取付けている。
【0021】
この車両2は、車体フレーム4−1・4−2間に後車輪10−1・10−2を支持するアクスル装置12を設けている。アクスル装置12は、リヤデファレンシャルの一部を被包するとともに後車輪10−1・10−2のアクスル軸6−1・6−2を被包して車両2の左右方向に延設されるアクスルハウジング14を設けている。
【0022】
アクスルハウジング14は、長手方向中央部位にリヤデファレンシャルの一部を被包する円環状部16を設け、円環状部16の両側に車両2の左右方向に指向して夫々延設される筒状部18−1・18−2を設けている。円環状部16の前側には、リヤデファレンシャルのデファレンシャルケース(図示せず)が取付けられる。円環状部16の後側には、カバー部20が取付けられる。
【0023】
アクスルハウジング14は、筒状部18−1・18−2の外端にアクスル軸6−1・6−2を軸支する軸受22−1・22−2を夫々取付けて設け、筒状部18−1・18−2の外端の前側にトレーリングアームブラケット24−1・24−2を夫々固着して設け、これらトレーリングアームブラケット24−1・24−2よりも内方の筒状部18−1・18−2の前側にショックアブソーバマウント26−1・26−2を夫々固着して設け、筒状部18−1・18−2の外端の上側にスプリングシート28−1・28−2を夫々固着して設けている。
【0024】
前記トレーリングアームブラケット24−1・24−2には、トレーリングアーム30−1・30−2の各一端側を夫々取付けて設けている。トレーリングアーム30−1・30−2の各他端側は、車体フレーム4−1・4に−2に固着した車体側ブラケット32−1・32−2に夫々取付けて設けている。
【0025】
前記ショックアブソーバマウント26−1・26−2には、ショックアブソーバ34−1・34−2の各下端側を夫々取付けて設けている。ショックアブソーバ34−1・34−2の各上端側は、車体フレーム4−1・4−2に固着した車体側マウント36−1・36−2に夫々取付けて設けている。
【0026】
前記スプリングシート28−1・28−2には、スプリング38−1・38−2の各下端側を支持して設けている。スプリング38−1・38−2の各上端側は、車体フレーム4−1・4−2に固着した車体側シート40−1・40−2に支持して設けている。
【0027】
また、アクスル装置12は、車両2の左右方向に長手方向を指向させてアクスルハウジング14と略並列に配設されるラテラルロッド42を設けている。ラテラルロッド42は、長手方向一端側をアクスルハウジング14の長手方向一端側に取付けて設けるとともに、長手方向他端側をアクスルハウジング14の長手方向他端側近傍の車体フレーム4−2に取付けて設けている。
【0028】
ラテラルロッド42は、棒状のロッド本体44を設け、ロッド本体44の長手方向一端側に筒形状のハウジング用取付部46を設けるとともに長手方向他端側に筒形状の車体用取付部48を設けている。
【0029】
このラテラルロッド42の取付構造は、アクスルハウジング14の長手方向各端側の筒状部18−1・18−2の上側に夫々固着されてスプリング38−1・38−2を支持するスプリングシート28−1・28−2を設けており、アクスルハウジング14の長手方向一端側の筒状部18−1に固着される一方のスプリングシート28−1を利用してラテラルロッド42の長手方向一端側を取付けている。
【0030】
アクスルハウジング14の長手方向一端側の筒状部18−1に固着される一方のスプリングシート28−1は、図10〜図12に示す如く、円盤状の上板部50−1に上方に環状に突出するスプリング座52−1を設け、上板部50−1の径方向に対向する周縁から下方に取付壁部54−1・56−1を垂下して設けている。取付壁部54−1・56−1は、アクスルハウジング14の筒状部18−1に跨るように係合して固着される。なお、アクスルハウジング14の長手方向他端側の筒状部18−2に固着される他方のスプリングシート28−2も、同様に形成される。
【0031】
このアクスルハウジング14の長手方向一端側の筒状部18−1に固着される一方のスプリングシート28−1は、筒状部18−1に固着された姿勢において、上板部50−1から車両2の後側に指向させて略多角平板形状の延長部58を突出させて設けている。
【0032】
この延長部58には、各辺縁から側壁部60を垂下させて設けている。この側壁部60は、筒状部18−1と平行な平行部62と、この平行部62の両側から各取付壁部54−1・56−1に向かって延設される補強部64・66と、からなる。補強部64・66は、各取付壁部54−1・56−1に夫々連続される。この側壁部60には、筒状部18−1と平行な平行部62に、車両2の後側に指向させてピン挿通孔68を形成して設けている。
【0033】
また、このラテラルロッド42の取付構造は、図7に示す如く、ラテラルロッド42の長手方向一端側が取付けられるラテラルピン70を設けている。ラテラルピン70は、固着部72と嵌合部74とネジ部76とにより軸形状に形成され、固着部72と嵌合部74との間にストッパ部78を設けている。
【0034】
さらに、このラテラルロッド42の取付構造は、図7〜図9に示す如く、ラテラルピンブラケット80を設けている。ラテラルピンブラケット80は、一方のスプリングシート28−1の側壁部60に固着される台形状の平板部82を設け、この平板部82の長辺側を折曲して立壁部84を設け、この立壁部84をさらに折曲延長してアクスルハウジング14の筒状部18−1に固着される延長部86を設けている。
【0035】
このラテラルピンブラケット80の平板部82には、ラテラルピン70の固着部72を係合すべく、この固着部72の軸径Dと略幅W(D≒W)の係合用切欠部88を設けている。係合用切欠部88は、スプリングシート28−1の側壁部60及びアクスルハウジング14の筒状部18−1に固着された状態において、車両2の後側に指向するように設けられる。この係合用切欠部88の平板部82の短辺側には、半円筒形状の平板側支持部90を設けている。係合用切欠部88の長辺側の立壁部84には、半円形状の立壁側支持部92を設けている。前記ラテラルピン70は、固着部72を係合用切欠部88に係合して各支持部90・92に当接支持され、固着される。
【0036】
ラテラルピンブラケット80は、図4〜図6に示す如く、スプリングシート28−1の側壁部60のピン挿通孔68に挿通されたラテラルピン70の固着部72と平行に配設されて、アクスルハウジング14の筒状部18−1とスプリングシート28−1の側壁部60とラテラルピン70の固着部72とに固着される。
【0037】
なお、符号94は、アクスルハウジング14の長手方向他端側近傍の車体フレーム4−2に設けたラテラルロッドブラケットである。ラテラルロッドブラケット94は、車体フレーム4−2から垂下して設けられ、下端にラテラルロッド42の長手方向他端側の車体用取付部48を取付ける取付孔96を設けている。
【0038】
次に、この実施例の作用を説明する。
【0039】
このラテラルロッド42の取付構造は、図2・図3に示す如く、アクスルハウジング14の長手方向各端側の筒状部18−1・18−2の上側に夫々スプリングシート28−1・28−2を取付壁部54−1・56−1により固着する。アクスルハウジング14の長手方向一端側の筒状部18−1に固着される一方のスプリングシート28−1には、延長部58から垂下させた側壁部60のピン挿通孔68にラテラルピン70の固着部72を挿通してストッパ部78を側壁部60に当接する。
【0040】
次に、図1に示す如く、ラテラルピンブラケット80をスプリングシート28−1の側壁部60とアクスルハウジング14の筒状部18−1との間に下方から係合し、スプリングシート28−1の側壁部60のピン挿通孔68に挿通されたラテラルピン70の固着部72と平行に配設し、ラテラルピン70の固着部72を係合用切欠部88に係合して各支持部90・92に当接させる。
【0041】
この状態において、図4〜図6に示す如く、ラテラルピンブラケット80の平板部82の各辺をスプリングシート28−1の側壁部60を構成する平行部62及び補強部64・66に固着するとともにラテラルピンブラケット80の延長部86をアクスルハウジング14の筒状部18−1に固着し、また、ラテラルピン70の固着部72を係合用切欠部88と各支持部90・92とに固着する。
【0042】
これにより、ラテラルピン70は、嵌合部74とネジ部76とをスプリングシート28−1の側壁部60から突出された状態で、固着部72をスプリングシート28−1及びラテラルピンブラケット80に固着される。
【0043】
ラテラルロッド42は、図13・14に示す如く、ロッド本体44の長手方向一端側のハウジング用取付部46をラテラルピン70の嵌合部70に嵌合し、ネジ部76に取付ナット98を螺着することにより長手方向一端側を取付けられる。
【0044】
また、ラテラルロッド42は、ロッド本体44の長手方向他端側の車体用取付部48を車体フレーム4−2のラテラルロッドブラケット94に設けた取付孔96に一致させ、取付ボルト100及び取付ナット102を螺着することにより長手方向他端側を取付けられる。
【0045】
このように、このラテラルロッド42の取付構造は、アクスルハウジング14の長手方向一端側の筒状部18−1に固着された一方のスプリングシート28−1の側壁部60にピン挿通孔68を形成して設け、ラテラルロッド42の長手方向一端側が取付けられるラテラルピン70を設け、スプリングシート28−1の側壁部60のピン挿通孔68に挿通されたラテラルピン70の固着部72と平行に配設されてアクスルハウジング14の筒状部18−1とスプリングシート28−1の側壁部60とラテラルピン70の固着部72とに固着されるラテラルピンブラケット80を設けている。
【0046】
これにより、このラテラルロッド42の取付構造は、既設のスプリングシート28−1を利用してラテラルピン70を取付けることによって別部品のラテラルロッドブラケットを不要にし得て、ラテラルロッドブラケットが不要となることによってアクスルハウジング14のラテラルロッドブラケットの取付スペースを開放して別途に利用することができ、ラテラルピン70の固着部72に対して平行なラテラルピンブラケット80によってラテラルピン70とラテラルピンブラケット80との固着長さを十分に長くして堅固に固着することができる。
【0047】
このため、このラテラルロッド42の取付構造は、ラテラルピン70とラテラルピンブラケット80との固着長さを十分に長くして堅固に固着し得ることにより、ラテラルピン70の取付剛性を高め得て、車両2の後側に指向するように形成した係合用切欠部88にラテラルピン70の固着部72を係合して固着することにより、ラテラルピン70の車両2の左右方向への取付剛性を高めることができる。
【0048】
また、このラテラルロッド42の取付構造は、アクスルハウジング14のラテラルロッドブラケットの取付スペースを開放して別途に利用し得ることにより、ラテラルロッド42のレイアウトの自由度を高め得て、別部品のラテラルロッドブラケットを不要にし得ることにより、コストダウン・省スペースを果たすことができる。
【0049】
さらに、このラテラルロッド42の取付構造は、まずスプリングシート28−1をアクスルハウジング14の筒状部18−1に固着し、ついでスプリングシート28−1の側壁部60のピン挿通孔68にラテラルピン70の固着部72を挿通してスプリングシート28−1及びラテラルピンブラケット80に固着することにより、スプリングシート28−1及びラテラルピンブラケット80によってラテラルピン70の取付位置の精度を高めることができる。
【0050】
【発明の効果】
このように、この発明のラテラルロッド取付構造は、既設のスプリングシートを利用してラテラルピンを取付けることによって別部品のラテラルロッドブラケットを不要にし得て、ラテラルロッドブラケットが不要となることによってアクスルハウジングのラテラルロッドブラケットの取付スペースを開放して別途に利用することができ、ラテラルピンの固着部に対して平行なラテラルピンブラケットによってラテラルピンとラテラルピンブラケットとの固着長さを十分に長くして堅固に固着することができる。
【0051】
このため、このラテラルロッド取付構造は、ラテラルピンの取付剛性を高め得て、ラテラルピンの車両の左右方向への取付剛性を高め得て、ラテラルロッドのレイアウトの自由度を高め得て、コストダウン・省スペースを果たし得て、ラテラルピンの取付位置の精度を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のラテラルロッド取付構造の実施例を示す組立斜視図である。
【図2】アクスルハウジングの長手方向一端側の平面図である。
【図3】アクスルハウジングの長手方向一端側の正面図である。
【図4】図3のIV−IV線による断面図である。
【図5】アクスルハウジングのスプリングシート部位の底面図である。
【図6】図2のVI−VI線による断面図である。
【図7】ラテラルピンとの関係を示すラテラルピンブラケットの平面図である。
【図8】ラテラルピンブラケットの側面図である。
【図9】ラテラルピンブラケットの正面図である。
【図10】スプリングシートの平面図である。
【図11】図10の矢印XIによるスプリングシートの背面図である。
【図12】図10の矢印XIIによるスプリングシートの側面図である。
【図13】アクスル装置の背面図である。
【図14】アクスル装置の側面図である。
【図15】従来のラテラルロッド取付構造を示すアクスルハウジングの要部平面図である。
【図16】図15の矢印XVIによるアクスルハウジングの要部正面図である。
【図17】図16の矢印XVIIによるアクスルハウジングの要部側面図である。
【符号の説明】
2 車両
4 車体フレーム
6 アクスル軸
12 アクスル装置
14 アクスルハウジング
18−1・18−2 筒状部
28−1・28−2 スプリングシート
42 ラテラルロッド
60 側壁部
68 ピン挿通孔
70 ラテラルピン
72 固着部
80 ラテラルピンブラケット
88 係合用切欠部
Claims (2)
- 車両のリヤデファレンシャルに各内端側を夫々連絡されるとともに各外端側を車両の左右方向に指向して夫々延設されるアクスル軸を設け、前記リヤデファレンシャルの一部を被包するとともに前記アクスル軸を被包して前記車両の左右方向に延設されるアクスルハウジングを設け、前記車両の左右方向に長手方向を指向させて前記アクスルハウジングと略並列に配設されるラテラルロッドを設け、このラテラルロッドの長手方向一端側を前記アクスルハウジングの長手方向一端側に取付けて設けるとともにこのラテラルロッドの長手方向他端側を前記アクスルハウジングの長手方向他端側近傍の前記車両の車体フレームに取付けて設けたラテラルロッド取付構造において、前記アクスルハウジングの長手方向各端側の筒状部に夫々固着されてスプリングを支持するスプリングシートを設け、前記アクスルハウジングの長手方向一端側の筒状部に固着された一方のスプリングシートの側壁部にピン挿通孔を形成して設け、前記ラテラルロッドの長手方向一端側が取付けられるラテラルピンを設け、前記スプリングシートの側壁部のピン挿通孔に挿通された前記ラテラルピンの固着部と平行に配設されて前記アクスルハウジングの筒状部と前記スプリングシートの側壁部と前記ラテラルピンの固着部とに固着されるラテラルピンブラケットを設けたことを特徴とするラテラルロッド取付構造。
- 前記ラテラルピンブラケットには、前記ラテラルピンの固着部を係合すべくこの固着部の軸径と略幅の係合用切欠部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のラテラルロッド取付構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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