JP3740768B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル読み取り系を用いたデジタル複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置などに使用される自動原稿搬送装置に関し、特に原稿移動型露光方式の自動原稿搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記デジタル複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置においては、プラテンガラス上に自動原稿搬送装置(ADF :Auto Document Feeder)を配置して使用するものがあるが、かかる自動原稿搬送装置(ADF)における原稿露光方式としては、原稿のサイズよりも大きなプラテンガラス上へ原稿を自動的に搬送して一旦停止させ、このプラテンガラス上に搬送された原稿の画像を、当該原稿の下方を移動する露光光学系によって走査露光するプラテン・スキャン方式と、スリット状に形成された画像読み取り位置に露光光学系を停止させ、このスリット状に形成された画像読み取り位置の上部を、原稿を一定の速度で移動させながら露光動作を行う原稿移動型の露光方式(CVT :Constant Velocity Translation )とがある。
【0003】
この原稿移動型の露光方式を採用した自動原稿搬送装置は、デジタル読み取り系を用いたデジタル複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置において、上述したように、プラテンガラスを有する画像入力装置の上部に組み合わせて搭載される。
【0004】
上記原稿移動型露光方式の自動原稿搬送装置をプラテンガラスを有する画像入力装置の上部に搭載する場合には、画像入力装置の上端面に、プラテン・スキャン方式を実行するための原稿サイズよりも大きな第1のプラテンガラスの他に、その一側部に原稿移動型露光方式を実行するためのスリット状に形成された第2のプラテンガラスが配置される。そして、上記原稿移動型露光方式の自動原稿搬送装置は、表面を上にした状態で原稿を原稿トレイ上に積載し、この原稿トレイ上に積載された原稿を一枚ずつ分離して、スリット状に形成された第2のプラテンガラス上へと一定の速度で搬送し、当該第2のプラテンガラスの下方に停止された露光光学系を介して、原稿の画像を読み取るように構成されている。
【0005】
このような原稿移動型露光方式の自動原稿搬送装置は、原稿トレイ上に載置された原稿を、この原稿トレイよりも相対的に低い位置に配置された第2のプラテンガラス上へと搬送し、原稿の画像を読み取った後、この第2のプラテンガラスよりも上方に位置する原稿排出トレイ上に排出するように構成されている。そのため、この原稿移動型露光方式の自動原稿搬送装置では、原稿トレイ上に載置された原稿を、いったん下方に向けて湾曲したダウンヒル形状の搬送経路を介して、スリット状の第2のプラテンガラス上の画像読み取り位置へと一定の速度で搬送しつつ、今度は原稿を上方に向けて湾曲したアップヒル形状の搬送経路を介して原稿排出トレイ上に排出する搬送経路を採用している。これは、自動原稿搬送装置を小型化する必要があるために、原稿トレイから第2のプラテンガラスに向けてUターンする所謂Uターンパスを持つことと、第1のプラテンガラスの上方に位置する排出トレイ上に原稿を排出するため、排出用の搬送経路で高さを稼ぐ必要があるためである。
【0006】
このような自動原稿搬送装置に関する技術としては、例えば、特開平6−343123号公報や特開平7−191502号公報等に開示されているものが既に提案されている。
【0007】
上記特開平6−343123号公報に係る画像読み取り装置は、複数のシート状の原稿を堆積する原稿トレイと、該原稿トレイから原稿を搬送するための給紙ローラを有する給紙機構と、該給紙機構により搬送されてきた原稿を一枚ごとに分離する分離機構と、該分離機構で分離された原稿を搬送する原稿搬送機構と、該原稿搬送機構内を搬送される原稿の画像を読み取る画像読み取りユニットを備えるシート状原稿読み取り機構と、第一の画像読み取り面を形成する透明な原稿支持部材と、前記原稿トレイの下方にあって原稿支持部材上の原稿を原稿支持部材に押し付ける原稿押さえと、原稿支持部材に平行に移動しながら原稿支持部材上の原稿の画像を読み取る移動型画像読み取りユニットと、を備えるブック状原稿読み取り機構を備える画像読み取り装置において、前記原稿搬送機構は前記原稿トレイから搬送されてくる原稿の搬送方向を反転させるUターン機構を有し、該Uターン機構の原稿搬送方向下流側に第二の画像読み取り面を有し、前記移動型画像読み取りユニットは前記原稿搬送機構の下方に静止して前記画像読み取りユニットを兼ね、前記第二の画像読み取り面から前記原稿搬送機構内を移動する原稿の画像を読み取り、画像読み取り後の原稿は前記原稿押さえの上部に設けられた排紙トレイ上に堆積するように構成したものである。
【0008】
また、上記特開平7−191502号公報に係る原稿再生装置は、第1の大きい写像プラテンであって、その上に置かれた原稿が前記第1プラテンの下方で移動する写像システムによって走査されるような前記第1プラテンと、前記第1プラテンと近接して隣接する第2の小さな写像プラテンと、写像される原稿を自動的に順次供給する自動原稿供給システムを備え、前記自動原稿供給システムは、写像される原稿を前記第2の小さい写像プラテンに供給し、前記第2写像プラテンの上面を前記第2写像プラテンの固定位置写像ステーションを越えて移動させ、前記写像システムは前記固定位置写像ステーションにおいて静止状態に配置され、前記自動原稿供給システムによって供給された前記原稿を写像するような原稿再生装置において、
前記第1および第2写像プラテンは互いに近接して隣接する対向端部を有し、
1つの凹部が前記第1および第2写像プラテンの前記近接した隣接端部間に設けられ、前記凹部は前記第2写像プラテンの上面の下に実質的に延出し、
前記自動原稿供給システムは、前記原稿が前記自動原稿供給システムによって前記第2写像プラテンの上面に移動されて前記固定位置写像ステーションを通過した後、前記原稿を捕獲して前記第2写像プラテンの上面から離れるように偏向させるために、前記凹部内に下向きに延出する原稿先端捕獲および偏向システムを備えるように構成したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の自動原稿搬送装置は、原稿トレイ上に載置された原稿を、当該原稿トレイよりも相対的に低い位置に配置された第2のプラテンガラス上に一定の速度で搬送するとともに、当該第2のプラテンガラス上を通過する際に露光光学系を介して読み取られた原稿を、再度、第2のプラテンガラスよりも相対的に高い位置に配置された原稿排出トレイまで搬送する必要がある。そのため、上記従来の自動原稿搬送装置では、第2のプラテンガラス上へと一旦下降するダウンヒル形状の搬送経路を介して原稿を搬送した後、今後はアップヒル形状の搬送経路を介して上方へと原稿を湾曲させて搬送する必要があり、原稿が第2のプラテンガラス上を通過してアップヒル形状の搬送経路を搬送される際に、原稿に大きな負荷が発生して原稿の搬送速度が変動し、読み取った画像がゆがんでしまう虞れがあるという問題点があった。
【0010】
さらに、上記原稿移動型露光の自動原稿搬送装置を用いて原稿の両面複写を行う場合には、上述した特開平7−191502号公報に開示されているように、片面の画像を読み取った後に原稿の搬送方向を反転することにより、スイッチバックして画像読み取り部の上流に原稿を再度戻して、原稿の裏面読み取りを行う方式が採用されてきている。
【0011】
しかし、この特開平7−191502号公報に開示されている装置では、裏面読み取り後に排出原稿のページ合わせを行うために、再度原稿をスイッチバックして排出させる動作が必要であり、両面読み取り時に複写等の生産性を低下させるという問題点があった。
【0012】
そこで、両面読み取り時における生産性を向上させるため、本出願人は、特開平8−123103号公報に開示されているように、画像読み取り部の下流に、裏面読み取り後に原稿を反転しながら排出する反転排出パスを設けることにより、原稿の裏面画像を読み取った後に排出原稿のページ合わせを行う場合でも、短時間で効率良く原稿を排出することができるように構成した自動原稿搬送装置を既に提案している。
【0013】
この特開平8−123103号公報に係る自動原稿搬送装置は、複写機本体上面のプラテンガラス上に設置して使用される自動原稿搬送装置において、下記の要件を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置、
(Y01)原稿が重ねられた状態でセットされる給紙トレイ、(Y02)複写済み原稿が排出される排出トレイ、(Y03)前記プラテンガラス上面の原稿複写位置に配置されたプラテンロール、(Y04)前記給紙トレイにセットされた原稿の中の一番上の原稿を前記原稿複写位置の所定距離手前に設定されたプリレジ位置に搬送する原稿搬入装置、(Y05)前記プリレジ位置の原稿を一定速度で前記原稿複写位置を通過させながら搬送する原稿読取用搬送装置、(Y06)前記原稿読取用搬送装置により原稿複写位置を通過した片面原稿を前記排紙トレイに排出する片面原稿排出装置、(Y07)前記原稿読取用搬送装置により原稿複写位置を通過した両面原稿を2枚の原稿が重なった状態で互いに逆方向に移動可能な反転用原稿収容部に搬送する反転用原稿搬送装置、(Y08)前記反転用原稿収容部の原稿を反転させて再びプリレジ位置に搬送する反転原稿搬入装置、(Y09)前記原稿読取用搬送装置により原稿複写位置を通過した前記反転した両面原稿を前記反転用原稿収容部に搬送してから再度反転させて前記排紙トレイに排出するように構成したものである。
【0014】
しかしながら、上記特開平8−123103号公報に係る自動原稿搬送装置の場合には、第2のプラテンガラス上に搬送され、画像が読み取られた原稿は、下向きに凸状に湾曲したアップヒル形状の片面原稿排出装置、及びこれに連続する上向きに凸状に湾曲したアップヒル形状の片面原稿排出装置を介して、排紙トレイ上に排出されるように構成されている。そのため、上記自動原稿搬送装置は、原稿の読み込み部下流の搬送経路が、略S字形状のペーパーパスとなり、原稿の搬送抵抗にもっとも不利な条件となり、原稿に大きな搬送負荷が作用して、原稿の移動速度が変動することにより読み取った画像がゆがんでしまう虞れがあるという問題点があった。この点、上記自動原稿搬送装置の小型化及び薄型化を達成するためには、原稿の搬送経路に略S字形状のペーパーパスと小半径の反転排出パスを組み合わせる必要が生じ、特に重要な課題となっている。
【0015】
そこで、上記自動原稿搬送装置においては、原稿の画像読み取り部から排出経路にかけて、原稿の搬送抵抗を少しでも軽減するため、原稿の搬送経路に沿って複数の小型ロールを配置する構成や、特開平2−147559号公報に開示されているように、小径の反転部に搬送経路に沿った大型のローラを配置する構成などが既に提案されている。
【0016】
しかし、この場合には、原稿の搬送経路に沿って複数の小型ロールを配置したり、小径の反転部に大型のローラを配置する必要があるため、部品点数がその分増加してコスト高となるばかりか、構造が複雑になってしまい装置が大型化するという問題点を有している。
【0017】
さらに、上述した特開平8−123103号公報に係る自動原稿搬送装置の場合には、両面原稿を搬送する際に、原稿反転装置としてスイッチバックして原稿の搬送方向を切り替える機能を果たす切り替えゲートを使用している。ところで、この切り替えゲートとしては、装置の小型化および低コストを達成するため、例えば、特公平5−17145号公報に開示されているように、原稿の搬送経路を遮るように配置され、マイラー等の柔軟な合成樹脂製の弾性素材を使用して原稿による押し開けを行い、原稿が逆転して搬送される際には、マイラー等の柔軟な弾性素材によって原稿をすくい取ることにより、原稿の搬送方向を変更するように構成したものが用いられる。
【0018】
この特公平5−17145号公報に係るシート送り装置は、第1のシートパスと、上記第1のシートパスに連通していて、上記第1のシートパスからのシートを導き案内する第3のシートパスと、上記第1のシートパスに連通していて、シートを上記第1のシートパスへ導く第2のシートパスと、後辺部が固定されていて先端部が可動であって、該可動の先端部が上記第2のシートパスを塞ぐように、上記第1乃至第3のシートパスの分岐部に配設され、上記第1のシートパス側から導入したシートが上記第2のシートパスへ進入するのは阻止して上記第3のシートパス側へ進路偏向させ、一方、上記第2のシートパス側から導入したシートが上記第1のシートパス側へ進入するのを許容する板状のシートガイド部材と、を有するシート送り装置であって、上記第1、第2のシートパスを構成する通路構成板の内面にシート搬送方向に沿って互いに間隔をおいて複数条のシートガイド主リブを設け、更に、上記シートガイド主リブの頂面に切り欠き凹所を形成し、上記シートガイド部材の可動部先端を上記シートガイド主リブに対向させ、且つこの先端は、上記シートガイド主リブに対応させて夫々鋭角のV形切り込みをもって区分したシートガイド舌片部が形成されていて、このシートガイド舌片部を上記切り欠き凹所に入り込ませ、更に、上記シートガイド舌片の個々の鋭角の切り込み内に位置するように、シートガイド副リブを上記シートガイド主リブ間に設けるように構成したものである。
【0019】
しかしながら、上記特公平5−17145号公報に係るシート送り装置の場合には、図28に示すように、シートガイド部材100がくし歯形状の爪101を有しているため、原稿102の搬送方向を反転して原稿102を当該シートガイド部材100によって搬送方向を変更する際に、くし歯形状の爪101の凹部103に原稿102の先端が引っ掛かってしまい、ジャムを発生する虞れがあるという問題点を有している。
【0020】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、原稿の画像読み取り位置の下流に位置する搬送経路において、原稿の搬送に大きな負荷が発生するのを防止することができ、原稿を一定の速度で確実に搬送して原稿の画像を良好に読み取ることが可能な自動原稿搬送装置を提供することにある。
【0021】
また、この発明の他の目的とするところは、両面読み取りを生産性良く行うために、画像読み取り位置の下流に、裏面読み取り後に原稿を反転しながら排出する反転排出経路を設けた場合でも、原稿の搬送に大きな負荷が発生することがなく、原稿を一定の速度で確実に搬送して原稿の両面画像を良好に読み込むことが可能な自動原稿搬送装置を提供することにある。
【0022】
さらに、この発明の他の目的とするところは、装置の小型化および低コストを達成するために、原稿の搬送方向を切り替える切替手段として、くし歯形状の爪を有する柔軟な合成樹脂製の弾性素材等を使用した場合でも、当該切替手段によって原稿のジャム等が発生するのを防止可能な自動原稿搬送装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
【0025】
すなわち、請求項1に記載された発明は、複数枚の原稿が載置可能な原稿載置部と、前記原稿載置部上に載置された原稿を一枚ずつ分離した状態で、所定の画像読み取り位置へ一定の速度で搬送する上流側搬送手段と、前記所定の画像読み取り位置を通過した原稿を原稿排出部へ搬送する下流側搬送手段と、前記上流側搬送手段と画像読み取り位置との間に配置された原稿を案内する上流側搬送経路と、前記画像読み取り位置と下流側搬送手段との間に配置された原稿を案内する下流側搬送経路と、前記下流側搬送経路に接続され、原稿の表裏を反転させるために当該原稿を一時所定の位置に搬送する反転用搬送経路と、前記反転用搬送経路に接続され、当該反転用搬送経路によって所定の位置に搬送された原稿を表裏を反転して再度上流側搬送経路へ搬送する両面用搬送経路と、前記反転用搬送経路と下流側搬送経路の原稿排出部側の部分との間に介在され、原稿を反転させて排出するための半円形状のUターン搬送経路とを有する自動原稿搬送装置において、
前記半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分で、当該合流部分の搬送経路を構成して原稿を案内する内外一対のガイド部材は、内側のガイド部材が、前記合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置され、かつ外側のガイド部材は、半円形状のUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置するように構成したものである。
【0026】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の自動原稿搬送装置において、前記半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分の下流に、原稿を狭持して原稿排出部へ搬送する一対のロールからなる原稿排出手段を配置し、前記原稿排出手段の手前に、当該原稿排出手段へと搬送される原稿の先端を一対のロールが接合する部分に誘導する誘導部材を設けるように構成したものである。
【0027】
さらに、請求項3に記載された発明は、複数枚の原稿が載置可能な原稿載置部と、前記原稿載置部上に載置された原稿を一枚ずつ分離した状態で、所定の画像読み取り位置へ一定の速度で搬送する上流側搬送手段と、前記所定の画像読み取り位置を通過した原稿を原稿排出部へ搬送する下流側搬送手段と、前記上流側搬送手段と画像読み取り位置との間に配置された原稿を案内する上流側搬送経路と、前記画像読み取り位置と下流側搬送手段との間に配置された原稿を案内する下流側搬送経路と、前記下流側搬送経路に接続され、原稿の表裏を反転させるために当該原稿を一時所定の位置に搬送する反転用搬送経路と、前記反転用搬送経路に接続され、当該反転用搬送経路によって所定の位置に搬送された原稿を表裏を反転して再度上流側搬送経路へ搬送する両面用搬送経路と、前記反転用搬送経路と下流側搬送経路の原稿排出部側の部分との間に介在され、原稿を反転させて排出するための半円形状のUターン搬送経路とを有する自動原稿搬送装置において、
前記下流側搬送経路が反転用搬送経路と分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、上記原稿が所定の方向から分岐手段を通過して一旦停止する位置に、再度原稿の搬送方向を反転して搬送する際に、当該原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導する誘導部材を設けるように構成したものである。
【0028】
又、請求項4に記載された発明は、請求項3に記載の自動原稿搬送装置において、上記下流側搬送経路が反転用搬送経路に連通する部分と半円形状のUターン搬送経路とが分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、前記分岐部分の反転用搬送経路側に、原稿の一部を挟持したままの状態で当該原稿を反転用搬送経路へ搬送し、かつ当該反転用搬送経路に一旦搬送された原稿を、その搬送方向を反転させて搬送する一対のロールからなる原稿搬送手段を設けるとともに、前記原稿搬送手段を構成する一対のロールの接合部を、当該原稿搬送手段の一対のロールによって原稿を狭持して搬送方向を反転して搬送する際に、原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導するように配置して構成したものである。
【0029】
【作用】
【0031】
上記請求項1に記載された発明は、半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分で、当該合流部分の搬送経路を構成して原稿を案内する内外一対のガイド部材は、内側のガイド部材が、前記合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置され、かつ外側のガイド部材は、半円形状のUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置するように構成したので、片面画像のみの読み取りを行う原稿は、下流側搬送経路を介して、当該下流側搬送経路と半円形状のUターン搬送経路が合流する部分で、この合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置された内側のガイド部材によって案内されるため、画像読み取り部より下流側の原稿搬送経路をストレートに近づけることができ、原稿の搬送負荷を低減することができ、原稿の移動速度が変動するのを防止することができ、画像の読み取りを良好に行うことができる。また、両面画像のみの読み取りを行った原稿は、半円形状に形成されたUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置された外側ガイド部材によって案内されるため、表裏を反転して排出される原稿を滑らかなラウンド形状に保つことができ、原稿をスムースに排出することができる。
【0032】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の自動原稿搬送装置において、前記半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分の下流に、原稿を狭持して原稿排出部へ搬送する一対のロールからなる原稿排出手段を配置し、前記原稿排出手段の手前に、当該原稿排出手段へと搬送される原稿の先端を一対のロールが接合する部分に誘導する誘導部材を設けるように構成したので、下流側搬送経路に沿って搬送される原稿の先端がガイド部材とローラの隙間に入り込んでジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【0033】
さらに、請求項3に記載された発明は、下流側搬送経路が反転用搬送経路と分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、上記原稿が所定の方向から分岐手段を通過して一旦停止する位置に、再度原稿の搬送方向を反転して搬送する際に、当該原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導する誘導部材を設けるように構成したので、搬送方向が反転される原稿の先端は、誘導部材によって分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導されるため、原稿の先端が分岐手段の突起部の谷間に引っ掛かりジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【0034】
又、請求項4に記載された発明は、請求項3に記載の自動原稿搬送装置において、上記下流側搬送経路が反転用搬送経路に連通する部分と半円形状のUターン搬送経路とが分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、前記分岐部分の反転用搬送経路側に、原稿の一部を挟持したままの状態で当該原稿を反転用搬送経路へ搬送し、かつ当該反転用搬送経路に一旦搬送された原稿を、その搬送方向を反転させて搬送する一対のロールからなる原稿搬送手段を設けるとともに、前記原稿搬送手段を構成する一対のロールの接合部を、当該原稿搬送手段の一対のロールによって原稿を狭持して搬送方向を反転して搬送する際に、原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導するように配置して構成したので、搬送方向が反転される原稿の先端は、原稿排出手段の一対のロールによって分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導されるため、原稿の先端が分岐手段の突起部の谷間に引っ掛かりジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図28を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
【0036】
図1はこの発明の一実施の形態に係る自動原稿搬送装置を示すものであり、図2はこの発明の一実施の形態に係る自動原稿搬送装置を装着したデジタル複写機を示すものである。
【0037】
図2において、1はデジタル複写機の本体を示すものであり、このデジタル複写機本体1内の上端部には、原稿2の画像を読み取る画像入力装置(以下、IITという)3が配置されているとともに、IIT3は、原稿2を所定の位置に載置して原稿2の画像を読み取るための第1のプラテンガラス4と、第1のプラテンガラス4の一端部に配置され、原稿2を一定の速度で搬送しながら読み取るためのスリット状の第2のプラテンガラス5とを備えている。また、IIT3は、第1のプラテンガラス4上に載置された原稿2、あるいは第2のプラテンガラス5上を一定の速度で移動する原稿2の画像を読み取るため、原稿2を照明する照明ランプ6と、この照明ランプ6によって照明された原稿2の反射光像を反射するフルレートミラー7と、このフルレートミラー7からの光像を折り返すように反射する2枚のハーフレートミラー8、9と、これらのハーフレートミラー8、9によって反射された原稿2の光像を画像読み取り素子11上に縮小した状態で結像する結像レンズ10と、この結像レンズ10によって結像される原稿2の画像を読み取るCCD等からなるイメージセンサー11からなる露光光学系12を備えている。上記露光光学系12を構成する部材のうち、照明ランプ6とフルレートミラー7は、図示しない第1のキャリッジに取り付けられているとともに、2枚のハーフレートミラー8、9は、図示しない第2のキャリッジに取り付けられており、これらの照明ランプ6及びフルレートミラー7が取り付けられた第1のキャリッジと、2枚のハーフレートミラー8、9が取り付けられた第2のキャリッジは、画像露光方式に応じて、矢印方向に沿って1:1/2の速度比で移動されるか、又は図2に示す位置に停止されて、原稿2の画像を露光するようになっている。
【0038】
そして、IIT3によって第2のプラテンガラス5上を一定の速度で移動する原稿2の画像を読み取る際には、図2に示すように、フルレートミラー7が第2のプラテンガラス5直下の画像読み取り位置に来るように、露光光学系12全体が所定の位置に停止した状態で、イメージセンサー11によって原稿2の画像を読み取るようになっている。また、上記IIT3によって、第1のプラテンガラス4上に載置された原稿2の画像を読み取る際には、照明ランプ6及びフルレートミラー7とハーフレートミラー8、9とが、原稿2の下面に沿って1:1/2の速度比で移動することにより、イメージセンサー11によって原稿2の画像を読み取るようになっている。
【0039】
デジタル複写機では、原稿移動型露光方式で原稿2の画像を読み取る場合、図2に示すように、後述する自動原稿搬送装置35によって一定の速度で画像読み取り位置に搬送される原稿2の画像情報が、IIT3によって読み取られる。このIIT3によって読み取られた原稿2の画像情報は、デジタル複写機本体1の内部に配置されたイメージアウトプットターミナル(以下、IOTという)によって複写用紙上に複写される。すなわち、IIT3によって読み取られた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、必要に応じて所定の画像処理が施された後、この画像処理が施された画像情報に応じてROS13(Raster Output Scanner )によって感光体ドラム14上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置15により現像されてトナー像となった後、このトナー像は、転写帯電器16によって複写用紙17上に転写される。この複写用紙17は、デジタル複写機本体1内の下部に収容された複数の用紙トレイ18、19、20、21から、所定のサイズの用紙が給紙されるとともに、フィードセンサー22、23、24、25によって検知された後、複数配置された搬送ロール26によって感光体ドラム14手前のレジストロール27まで一旦搬送され、このレジストロール27によって感光体ドラム14上に形成されたトナー像と同期して、感光体ドラム14の表面へと搬送されるようになっている。
【0040】
感光体ドラム14からトナー像が転写された複写用紙17は、分離帯電器28によって感光体ドラム14から分離された後、搬送ベルト29によって定着装置30へと搬送され、定着装置30で熱及び圧力によってトナー像が複写用紙17上に定着されて、装置の外部に配置された排出トレイ31上に排出され、画像の複写工程を終了する。
【0041】
なお、トナー像の転写工程が終了した感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置32によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の複写工程に備えるようになっている。
【0042】
また、デジタル複写機で両面複写を行う場合には、片面に画像が複写された複写用紙17をそのまま排出トレイ31に排出せずに、搬送経路を切り換えて用紙反転経路33へと一旦搬送して、複写用紙17の表裏を反転した状態で搬送路34を介して、感光体ドラム14下部の画像形成部へと再度搬送することにより、複写用紙17の裏面に画像を複写した後に、複写用紙17を排出トレイ31上に排出するようになっている。
【0043】
ところで、デジタル複写機に装着された自動原稿搬送装置35は、図1に示すように、複写すべき複数枚の原稿2を複写面を上にした状態(所謂フェイスアップ)でセットする原稿セットトレイ36を備えており、この原稿セットトレイ36上にセットされた複数枚の原稿2は、ピックアップロール37によって最上位の原稿2から1toNの順序でピックアップされて、フィードロール38及びリタードロール38aへと送られる。なお、上記フィードロール38の後端には、原稿2のフィード状態を検知する原稿フィードセンサー39が配置されているが、他にも同じく小さな三角印で表される原稿検知センサーが所定の位置に配置されている。そして、上記原稿2は、これらのフィードロール38及びリタードロール38aによって一枚ずつに裁かれ、略円弧状に形成された上流側搬送経路40に沿って、途中に設けられたテイクアウェイロール41を介してプリレジロール42へと搬送され、このプリレジロール42で一旦停止される。その後、上記原稿2は、プリレジロール42によって所定のタイミングで第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43へと一定の速度で搬送される。この第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43へと一定の速度で搬送された原稿2の画像は、第2のプラテンガラス5の上部に配置されたプラテンロール44の補助的な搬送作用によって一定の速度で搬送される間に、図2に示す位置に停止したイメージインプットターミナル(IIT)3の露光光学系12を介してCCD等からなるイメージセンサー11によって読み取られる。
【0044】
その後、第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43で画像が読み取られた原稿2は、図3に示すように、略円弧状に形成された下流側搬送経路45の前端部45aに沿って、プラテンロール44及び3つのロールが互いに圧接するアウトロール46により、第1の分岐部分47に配置された反転ゲート48によって搬送経路が切り換えられることにより、下流側搬送経路45の後端部45bに配置された排出ロール49によって、図1に示すように、原稿セットトレイ36の下部に設けられた原稿排出トレイ50上に排出される。
【0045】
また、自動原稿搬送装置35で原稿2の両面複写を行う場合には、図3に示すように、片面の画像が読み取られた原稿2を、排出ロール49によって原稿排出トレイ50上にそのまま排出せずに、反転ゲート48によって搬送経路を切り換えることにより、片面の画像が読み取られた原稿2を反転ロール51によって、図1に示すように、反転用搬送経路52を介して原稿排出トレイ50下部の原稿一時収容部53に一旦収容し、原稿2の後端が反転ロール51に挟持されている間に、当該反転ロール51を一旦停止する。次に、上記反転ロール51を逆転することにより、原稿2を表裏反転した状態で反転ゲート48を介して、両面用搬送経路54を通って上流側搬送経路40へと再度搬送し、原稿2の裏面側が第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43へと搬送され、露光光学系12を介してイメージセンサー11によって画像が読み取られる。その後、表裏表面の画像が読み取られた原稿2は、プラテンロール44及びアウトロール46を介して、反転ゲート48によって搬送経路が切り換えられることにより、反転ロール51によって反転用搬送経路52を通って原稿排出トレイ50下部の原稿一時収容部53に一旦収容される。そして、この原稿一時収容部53に収容された原稿2は、その後端が反転ロール51に挟持されている間に、当該反転ロール51を逆転することにより、原稿2を表裏反転した状態で搬送する切替手段を介して、今度はUターン搬送経路55を通って排出ロール49により原稿排出トレイ50上に、原稿2の表面を下にした状態で排出される。尚、図1中、56は第1のプラテンガラス4上に載置された原稿を押圧するスポンジ等の弾性部材を積層した表面が白色のシート材からなる原稿押圧部材を示している。
【0046】
ところで、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置では、前記上流側搬送手段と画像読み取り位置との間に配置された原稿を案内する上流側ガイド部材と、前記画像読み取り位置と下流側搬送手段との間に配置された原稿を案内する下流側ガイド部材とを有する自動原稿搬送装置において、前記上流側及び下流側のガイド部材は、原稿載置部及び原稿排出部に対して、相対的に低い位置に設定された画像読み取り位置に、原稿を搬送するよう湾曲した形状に形成されており、かつ上流側ガイド部材の曲率半径よりも下流側ガイド部材の曲率半径を大きく設定するように構成されている。
【0047】
すなわち、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置35は、図1及び図3に示すように、前記原稿セットトレイ36上に載置された複数枚の原稿2を一枚ずつ分離した状態で、所定の画像読み取り位置43へ一定の速度で搬送するピックアップロール37、フィードロール38、リタードロール38a、テイクアウェイロール41及びプリレジロール42からなる上流側搬送手段と、前記所定の画像読み取り位置43を通過した原稿2を原稿排出トレイ50へ搬送するアウトロール46及び排出ロール49からなる下流側搬送手段とを備えている。また、上流側搬送手段と画像読み取り位置43との間には、原稿2を案内する上流側搬送経路40を構成する上流側ガイド部材57が配置されている。この上流側ガイド部材57のうち、内側ガイド部材58は、図3に示すように、フィードロール38及びリタードロール38aからテイクアウェイロール41に渡って直線状に形成された第1の内側ガイド部材58aと、テイクアウェイロール41からプラテンロール44に渡って所定の曲率半径を有する略円弧形状に形成された第2の内側ガイド部材58bとから構成されている。これに対し、外側ガイド部材59は、ピックアップロール37及びフィードロール38からテイクアウェイロール41に渡って直線状に形成された第1の外側ガイド部材59aと、テイクアウェイロール41からプリレジロール42に渡ってやはり略直線状に形成された第2の外側ガイド部材59bと、上記プリレジロール42から第2のプラテンガラス5に渡って、内側ガイド部材58に沿って所定の曲率半径を有する円弧形状に形成された第3の外側ガイド部材59cとから構成されている。
【0048】
また、画像読み取り位置43と下流側搬送手段との間には、原稿2を案内する下流側搬送経路45を形成する下流側ガイド部材60が配置されている。この下流側ガイド部材60のうち、内側ガイド部材61は、第2のプラテンガラス5からアウトロール46に渡って、所定の曲率半径を有する円弧形状に形成されているとともに、外側ガイド部材62も、内側ガイド部材61に沿って所定の曲率半径を有する円弧形状に形成されている。
【0049】
ここで、上流側及び下流側のガイド部材57、60は、図4に示すように、原稿載置トレイ36及び原稿排出トレイ50に対して、相対的に低い位置に設定された画像読み取り位置43に、原稿2を搬送するよう湾曲した形状に形成されており、かつ上流側ガイド部材57の内側ガイド部材58b及び第3の外側ガイド部材59cの曲率半径R1よりも下流側ガイド部材60の内側ガイド部材61及び外側ガイド部材62の曲率半径R2が大きく設定されている。
【0050】
また、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置では、前記下流側搬送経路に接続され、原稿の表裏を反転させるために当該原稿を一時所定の位置に搬送する反転用搬送経路と、前記反転用搬送経路に接続され、当該反転用搬送経路によって所定の位置に搬送された原稿を表裏を反転して再度上流側搬送経路へ搬送する両面用搬送経路と、前記反転用搬送経路と下流側搬送経路の原稿排出部側の部分との間に介在され、原稿を反転させて排出するための半円形状のUターン搬送経路とを有する自動原稿搬送装置において、前記半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分で、当該合流部分の搬送経路を構成して原稿を案内する内外一対のガイド部材は、内側のガイド部材が、前記合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置され、かつ外側のガイド部材は、半円形状のUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置するように構成されている。
【0051】
すなわち、自動原稿搬送装置35では、図3に示すように、上述した如く、前記下流側搬送経路45に接続され、原稿2の表裏を反転させるために原稿2を原稿一時収容部53に搬送する反転用搬送経路52と、この反転用搬送経路52に接続され、反転用搬送経路52によって原稿一時収容部53に搬送された原稿2を表裏を反転して再度上流側搬送経路40へ搬送する両面用搬送経路54と、反転用搬送経路52と下流側搬送経路45の後端部45bとの間に介在され、原稿2を反転させて排出するための半円形状のUターン搬送経路55とを有する自動原稿搬送装置35において、半円形状のUターン搬送経路55と下流側搬送経路45が合流する部分63の下流側で、合流部分63の搬送経路を構成して原稿2を案内する内外一対のガイド部材64、65は、図3及び図5に示すように、内側のガイド部材64が、前記合流部分63に到る直前の下流側搬送経路45の搬送方向に沿って略直線状に配置されているとともに、外側のガイド部材65は、半円形状のUターン搬送経路55の搬送方向に沿って円弧状に配置されている。
【0052】
さらに、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置では、前記半円形状の反転搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分の下流に、原稿を狭持して原稿排出部へ搬送する一対のロールからなる原稿排出手段を配置し、前記原稿排出手段の手前に、当該原稿排出手段へと搬送される原稿の先端を一対のロールが接合する部分に誘導するガイド部材を設けるように構成されている。
【0053】
すなわち、自動原稿搬送装置35において、第2のプラテンガラス5を通過した原稿2は、図3に示すように、下流側搬送経路45を介してアウトロール46の搬送力によってUターン搬送経路55と下流側搬送経路45が合流する部分63を通り、当該合流部分63の下流側の搬送経路45bを構成する内外一対のガイド部材64、65によって案内され、排出ロール49へと搬送される。その際、アウトロール46によって搬送される原稿2が内外一対のガイド部材64、65によって案内され、当該原稿2の先端が一対のロールからなる排出ロール49の上側ロールと外側ガイド部材65との境界部分に進入し、図6に示すように、原稿2のジャムが発生する虞れがあった。
【0054】
そこで、この実施の形態では、図7に示すように、外側ガイド部材65の排出ロール49側の端部に、当該排出ロール49へと搬送される原稿2の先端を一対のロールが接合する部分に誘導する誘導部材としてのリブ66が設けられている。この誘導用のリブ66は、例えば合成樹脂等からなり、原稿2の先端を一対のロール49の接合部分に誘導するようにスロープ形状に形成されている。
【0055】
また更に、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、前記下流側搬送経路が反転用搬送経路と分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、上記原稿が所定の方向から分岐手段を通過して一旦停止する位置に、再度原稿の搬送方向を反転して搬送する際に、当該原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導するガイド部材を設けるように構成されている。
【0056】
すなわち、上記自動原稿搬送装置35では、図3に示すように、下流側搬送経路45が反転用搬送経路52と分岐する部分47に、原稿2が所定の方向から当該分岐部分47を通過する際には、原稿2の搬送力によって弾性変形して当該原稿2の通過を許容するとともに、上記原稿2が反対の方向から当該分岐部分47を通過する際には、原稿2の通過を阻止して原稿2の搬送方向を変更する分岐手段としての分岐ゲート部材67が設けられている。この分岐ゲート部材67は、図8に示すように、下流側搬送経路45が反転用搬送経路52と分岐する部分47を塞ぐように配設されたマイラーフィルム等の薄い平板状の弾性部材からなり、その先端部にくし歯形状に設けられた複数の突起部68は、分岐部分47の対向壁69に設けられた凹所70に出没自在となっている。
【0057】
そして、上記分岐ゲート部材67は、図3に示すように、第2のプラテンガラス5上を通過して表面の画像が読み取られた原稿2をそのまま排出する場合には、当該原稿2の搬送力によって押し上げられ、この分岐ゲート部材67を通過した原稿2は、図3に示す実線の位置に傾動した反転ゲート48を介して、下流側搬送経路45のUターン搬送経路55との合流部分63を通過した後、下流側搬送経路45の後端部45bを通り排出ロール49によって原稿排出トレイ50上に表面を下にした状態で排出される。
【0058】
また、上記分岐ゲート部材67は、第2のプラテンガラス5上を通過して表面の画像が読み取られた原稿2の表裏両面を読み取る場合には、当該原稿2の搬送力によって薄い平板状の弾性部材からなる分岐ゲート部材67を押し上げ、今度は図3に2点鎖線で示す位置に傾動した反転ゲート48を介して、反転用搬送経路52を通り反転ロール51によって図1に示すように原稿一時収容部53へと搬送される。その際、上記反転ロール51によって挟持された原稿2は、その搬送方向を反転したときに先端となる部分が、分岐ゲート部材67を通過した位置で停止する。そして、上記反転ロール51を反転して原稿一時収容部53に一時収容された原稿2を搬送する場合には、原稿2の先端が図9に示すように分岐ゲート部材67によって搬送方向が反転され、両面用搬送経路54へと搬送される。
【0059】
この実施の形態では、原稿2が下流側搬送経路45の先端部45aから分岐ゲート部材67を通過して一旦停止する位置に、図9に示すように、再度原稿2の搬送方向を反転して搬送する際、当該原稿2の先端を分岐ゲート部材67の突起部68が設けられていない平板部67aに誘導する誘導部材71が設けられている。この誘導部材71は、下流側搬送経路45と反転用搬送経路52の分岐部分47の下端部に湾曲した凸状に形成された部材からなり、停止した原稿2の先端を持ち上げることによって、反転ロール51によって搬送方向が反転された原稿2の先端を、図8及び図9に示すように、分岐ゲート部材67の突起部68が設けられていない平板部67aに誘導するようになっている。上記誘導部材71の形状は、原稿2の搬送を妨げないように滑らかな形状に形成するのが望ましい。
【0060】
さらに、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、下流側搬送経路が反転用搬送経路に連通する部分と半円形状のUターン搬送経路とが分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、前記分岐部分の反転用搬送経路側に、原稿の一部を挟持したままの状態で当該原稿を反転用搬送経路へ搬送し、かつ当該反転用搬送経路に一旦搬送された原稿を、その搬送方向を反転させて搬送する一対のロールからなる原稿搬送手段を設けるとともに、前記原稿搬送手段を構成する一対のロールの接合部を、当該原稿搬送手段の一対のロールによって原稿を狭持して搬送方向を反転して搬送する際に、原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導するように配置して構成されている。
【0061】
すなわち、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置35では、図3に示すように、反転用搬送経路52がUターン搬送経路55と分岐する第2の分岐部分72に、原稿2が所定の方向から当該分岐部分72を通過する際には、原稿2の搬送力によって弾性変形して当該原稿2の通過を許容するとともに、上記原稿2が反対の方向から当該分岐部分72を通過する際には、原稿2の通過を阻止して原稿2の搬送方向を変更する分岐手段としての分岐ゲート部材73が設けられている。この分岐ゲート部材73は、図10に示すように、反転用搬送経路52がUターン搬送経路55と分岐する部分72を塞ぐように配設されたマイラーフィルム等の薄い平板状の弾性部材からなり、その先端部にくし歯形状に設けられた複数の突起部74は、分岐部分72の対向壁75に設けられた凹所76に出没自在となっている。上記凹所76は、下流側搬送経路45から反転用搬送経路52に渡って、反転用搬送経路52等の下部に沿って原稿2を案内するように設けられた複数のリブ状部材77の間に形成されている。これらのリブ状部材77は、分岐ゲート部材73の上流側が低く形成されているとともに、当該分岐ゲート部材73を通過したところで、傾斜部を介して相対的に高く形成されている。そして、リブ状部材77の高く形成された高所部77aは、図11に示すように、分岐ゲート部材73を通過した原稿2を一旦停止させて、搬送方向を反転させて搬送する際に、原稿2の先端がリブ状部材77の突起部74が設けられていない平板部73aに誘導するように、高く形成されている。
【0062】
そして、この実施の形態では、図3に示すように、原稿2の両面読み込み時に、下流側搬送経路45から反転用搬送経路52へと搬送される原稿2の搬送力によって薄い平板状の弾性部材からなる分岐ゲート部材73が押し上げられ、原稿2は、反転ロール51によって原稿一時収容部53へと搬送される。その際、反転ロール51によって挟持された原稿2は、図11に示すように、その搬送方向を反転したときに先端となる部分が、分岐ゲート部材73を通過した位置で停止する。そして、反転ロール51を反転して原稿一時収容部53に一時収容された原稿2を搬送する場合には、原稿2の先端が図11に示すように分岐ゲート部材73によって搬送方向が変更され、Uターン搬送経路55へと搬送される。
【0063】
この実施の形態では、原稿2が反転用搬送経路52がUターン搬送経路55と分岐する位置72の反転用搬送経路52側に、図11に示すように、再度原稿2の搬送方向を反転して搬送する際、原稿2の先端を分岐ゲート部材73の突起部74が設けられていない平板部73aに誘導する誘導部材としてのリブ状部材77の高所部77aが設けられている。つまり、反転用搬送経路52からUターン搬送経路55に到る部分の下端部には、分岐ゲート部材73のくし歯状の突起部74が入り込む凹所76を形成する複数条のリブ状部材77が搬送経路に沿って形成されているが、リブ状部材77の高所部77aは、反転用搬送経路52からUターン搬送経路55と分岐する位置72の反転用搬送経路52側の下端部に、当該複数条のリブ状部材77を傾斜部を介して高く設定して構成されている。そして、この複数条のリブ状部材77の高く設定された高所部77aからなる誘導部材は、停止した原稿2の先端を持ち上げることによって、反転ロール51によって搬送方向が反転された原稿2の先端を、分岐ゲート部材73のくし歯状の突起部74が設けられていない平板部73aに誘導するようになっている。
【0064】
また、反転用搬送経路52に配置された反転ロール51のピンチロール51aは、図11に示すように、図示しないソレノイド等の駆動手段によってドライブロール51bに対して接離する方向に移動可能となっており、この反転ロール51は、所定のタイミングでピンチロール51aをドライブロール51bに接触させることにより原稿2を挟持搬送するとともに、原稿2を持ち上げることによって、原稿2の先端をリブ状部材77の突起部74が設けられていない平板部73aに確実に誘導するようになっている。なお、リブ状部材77に高所部77aを設ける構成と、反転ロール51のピンチロール51aをドライブロール51bに対して接離する方向に移動可能とする構成は、必ずしも両方とも採用する必要はなく、どちらか一方のみを作用しても勿論よい。
【0065】
以上の構成において、上記実施の形態に係る自動原稿搬送装置では、次のようにして、原稿の画像読み取り位置の下流に位置する搬送経路において、原稿の搬送に大きな負荷が発生するのを防止することができ、原稿を一定の速度で確実に搬送して原稿の画像を良好に読み取ることが可能となっている。
【0066】
また、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置では、次のようにして、両面読み取りを生産性良く行うために、画像読み取り位置の下流に、裏面読み取り後に原稿を反転しながら排出する反転排出経路を設けた場合でも、原稿の搬送に大きな負荷が発生することがなく、原稿を一定の速度で確実に搬送して原稿の両面画像を良好に読み込むことが可能となっている。
【0067】
さらに、実施の形態に係る自動原稿搬送装置では、次のようにして、装置の小型化および低コストを達成するために、原稿の搬送方向を切り替える切替手段として、くし歯形状の爪を有する柔軟な合成樹脂製の弾性素材等を使用した場合でも、当該切替手段によって原稿のジャム等が発生するのを防止可能となっている。
【0068】
すなわち、上記の如く構成されたデジタル複写機に装着された自動原稿搬送装置35では、図1に示すように、原稿セットトレイ36上に表面を上にして原稿2がセットされ、ユーザーによって図示しないコピーボタンが押されると、この原稿セットトレイ36上に載置された原稿2は、図3に示すように、ピックアップロール37によって搬送されるとともに、フィードロール38及びリタードロール38aによって一枚ずつに裁かれて、上流側搬送経路40に沿ってテイクアウェイロール41によりプリレジロール42へと搬送され、一旦停止される。そして、上記原稿2は、プリレジロール42によって搬送位置が調整された後、所定のタイミングで第2のプラテンガラス5上へと一定の速度で搬送されて、図2に示すイメージインプットタミナル(IIT)3によって画像が読み取られる。その後、上記第2のプラテンガラス5上を一定の速度で搬送された原稿2は、図3に示すように、片面の画像のみを複写する場合には、下流側搬送経路45の先端部を通って分岐ゲート部材67を押し上げ、図3の実線の位置に切り替えられた反転ゲート48によって搬送方向が切り替えられて、下流側搬送経路45とUターン搬送経路の合流部63を通って、下流側搬送経路45の後端部45bに設けられた排出ロール49により、図1に示す原稿排出トレイ50上に表面を下にした状態で排出される。
【0069】
その際、上記実施の形態に係る自動原稿搬送装置35では、上流側のガイド部材57及び下流側のガイド部材60は、原稿載置トレイ36及び原稿排出トレイ50に対して、相対的に低い位置に設定された画像読み取り位置43に、原稿2を搬送するように、ダウンヒル形状及びアップヒル形状に湾曲した形状に形成されており、かつ図4に示すように上流側ガイド部材58、59cの曲率半径R1よりも下流側ガイド部材61、62の曲率半径R2を大きく設定するように構成されているので、画像読み取り位置43を通過した原稿2は、曲率半径が相対的に大きく設定された下流側ガイド部材61、62によって原稿排出トレイ50側へ搬送され、原稿2の先端が画像読み取り位置43を通過した後の搬送負荷を低減することができ、原稿2の移動速度が変動するのを防止することができ、画像の読み取りを良好に行うことができる。
【0070】
また、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置35では、図3に示すように、画像読み取り位置43の上方に、プラテンロール44を持つように構成したので、このプラテンロール44によって原稿2を一層安定した状態で搬送することができ、原稿2の画像読み取りを良好に行うことができる。
【0071】
さらに、この実施の形態に係る自動原稿搬送装置35では、半円形状のUターン搬送経路55と下流側搬送経路45が合流する部分63の下流側で、合流部分63の下流側の搬送経路を構成して原稿2を案内する内外一対のガイド部材64、65は、図3及び図5に示すように、内側のガイド部材64が、合流部分63に到る直前の下流側搬送経路45の搬送方向に沿って配置され(図5の斜線の部分が搬送経路となるように略直線状に広く形成され)、かつ外側のガイド部材65は、半円形状のUターン搬送経路55の搬送方向に沿って配置するように構成したので、片面画像のみの読み取りを行う原稿2は、下流側搬送経路45を介して、下流側搬送経路45と半円形状のUターン搬送経路55が合流する部分63で、この合流部分63に到る直前の下流側搬送経路45の搬送方向に沿って配置された内側のガイド部材64によって案内されるため、画像読み取り部43より下流側の原稿搬送経路を図12に示すようにストレートに近づけることができ、原稿2の搬送負荷を低減することができ、原稿2の移動速度が変動するのを防止することができ、画像の読み取りを良好に行うことができる。また、両面画像の読み取りを行った原稿2は、図13に示すように、半円形状に形成されたUターン搬送経路55の搬送方向に沿って配置された外側ガイド部材65によって案内されるため、表裏を反転して排出される原稿2を滑らかなラウンド形状に保つことができ、原稿2をスムースに排出することができる。
【0072】
また、上記実施の形態に係る自動原稿搬送装置35において、原稿2の両面複写を行う場合には、片面の画像が読み取られた原稿2を、下流側搬送経路45に沿って原稿排出トレイ50上にそのまま排出せずに、第2のプラテンガラス5上を一定の速度で通過して片面の画像が読み取られた原稿2は、図14に示すように、下流側搬送経路45の先端部を介してアウトロール46の搬送力により切替ゲート部材67を押し上げて、切替ゲート部材67を通過した後、図14に示す位置に切り替えられた反転ゲート48を介し、切替ゲート部材73を押し上げて反転用搬送経路52に搬送される。そして、この反転用搬送経路52に設けられた反転ロール51によって原稿2は、原稿一時収容部53へと搬送され、原稿1の先端が図15に示すように切替ゲート部材67を通過した後に反転ロール51が停止され、原稿2の搬送が一旦停止される。その後、原稿2は、図16に示すように、反転ロール51を反転することにより、原稿一時収容部53から反転用搬送経路52を通り、切替ゲート部材67によって搬送方向が切り替えられて両面用搬送経路54へと搬送され、上流側搬送経路40を介して今度は裏面側が第2のプラテンガラス5上を一定の速度で通過することにより、原稿2の裏面の画像が読み取られる。この裏面の画像が読み取られた原稿2は、下流側搬送経路45の先端部を介してアウトロール46の搬送力により切替ゲート部材67を押し上げて、当該切替ゲート部材67を通過した後、図14に示す位置に切り替えられた反転ゲート48を介して反転用搬送経路52に搬送される。そして、この反転用搬送経路52に設けられた反転ロール51によって原稿1は、原稿一時収容部53へと搬送され、図17に示すように、原稿2の先端が切替ゲート部材73を通過した後に反転ロール51が停止され、原稿2の搬送が一旦停止される。その後、上記原稿2は、反転ロール51を反転することにより、原稿一時収容部53から反転用搬送経路52を通り、切替ゲート部材73によって搬送方向が切り替えられてUターン搬送経路55を介して、図14に示すように、下流側搬送経路45に設けられた排出ロール49によって原稿排出トレイ50上に、表面を下にした状態で排出される。
【0073】
このように、上記実施の形態に係る自動原稿搬送装置35では、図3及び図8に示すように、下流側搬送経路45が反転用搬送経路52と分岐する部分47に、原稿2が所定の方向から当該分岐部分47を通過する際には、原稿2の搬送力によって弾性変形して当該原稿2の通過を許容するとともに、上記原稿2が反対の方向から当該分岐部分47を通過する際には、原稿2の通過を阻止して原稿2の搬送方向を変更するように、前記分岐部分47を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部68が分岐部分47の対向部69に出没自在な分岐ゲート部材67を配置し、更に、原稿2が所定の方向から分岐ゲート部材67を通過して一旦停止する位置に、再度原稿2の搬送方向を反転して搬送する際に、当該原稿2の先端を分岐ゲート部材67の突起部68が設けられていない平板部67aに誘導する誘導部材71を設けるように構成したので、搬送方向が反転される原稿2の先端は、図8及び図9に示すように、誘導部材71によって分岐ゲート部材67の突起部68が設けられていない平板部67aに誘導されるため、原稿2の先端が分岐ゲート部材67の突起部68の谷間に引っ掛かりジャム等が発生するのを確実に防止することができるようになっている。
【0074】
また、上記実施の形態に係る自動原稿搬送装置35では、図3及び図10に示すように、下流側搬送経路45が反転用搬送経路53に連通する部分と半円形状のUターン搬送経路55とが分岐する部分72に、原稿2が所定の方向から当該分岐部分72を通過する際には、原稿2の搬送力によって弾性変形して当該原稿2の通過を許容するとともに、原稿2が反対の方向から当該分岐部分72を通過する際には、原稿2の通過を阻止して原稿2の搬送方向を変更するように、分岐部分72を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数のくし歯形状の突起部74が分岐部分72の対向部75に出没自在な分岐ゲート部材73を配置し、更に、前記分岐部分72の反転用搬送経路52側に、原稿2の一部を挟持したままの状態で原稿2を反転用搬送経路52へ搬送し、かつ反転用搬送経路52に一旦搬送された原稿2を、その搬送方向を反転させて搬送する一対のロールからなる反転ロール51を設けるとともに、反転ロール51を構成する一対のロールの接合部を、反転ロール51の一対のロールによって原稿2を狭持して搬送方向を反転して搬送する際に、原稿2の先端を分岐ゲート部材73の突起部74が設けられていない平板部73aに誘導するように配置して構成したので、搬送方向が反転される原稿2の先端は、図10及び図11、並びに図17に示すように、反転ロール51の一対のロールによって分岐ゲート部材73の突起部74が設けられていない平板部73aに誘導されるため、原稿2の先端が分岐ゲート部材73の突起部74の谷間に引っ掛かりジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【0075】
実験例1
次に、本発明者らは、原稿2を上流側搬送経路40を介して第2のプラテンガラス5上へと搬送した後、当該第2のプラテンガラス5から下流側搬送経路45を介して原稿2を排出等する際に、第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43から原稿2を搬送する下流側搬送経路45の形状を変えた場合に、原稿2の搬送に必要な搬送力がどのように変化するかを確認する実験を行った。
【0076】
下流側搬送経路45の形状としては、図18(a)〜(c)に示すように直線状に形成して、その勾配をそれぞれ異ならせたものと、図19(a)〜(c)に示すように円弧形状に形成して、その曲率半径をそれぞれ異ならせたものを使用した。
【0077】
図20及び図21は上記実験の結果を示すものであり、これらのグラフから明らかなように、下流側搬送経路45を直線状に形成した場合に比べて、下流側搬送経路45を円弧形状に形成した方が搬送力が小さくして済むことがわかり、その分原稿2の搬送抵抗が小さく安定して搬送することができることがわかる。また、上記下流側搬送経路45を同じく円弧形状に形成した場合でも、円弧形状の曲率半径が相対的に小さい方が搬送力が小さいことが分かる。
【0078】
実験例2
また、本発明者らは、原稿2を上流側搬送経路40を介して第2のプラテンガラス5上へと搬送した後、当該第2のプラテンガラス5から下流側搬送経路45を介して原稿2を排出等する際に、上流側搬送経路40及び下流側搬送経路45を円弧形状に形成して、これら上流側搬送経路40及び下流側搬送経路45の曲率半径をそれぞれ異ならせた場合に、原稿2の搬送に必要な搬送力や搬送特性等がどのように変化するかを確認する実験を行った。
【0079】
上流側搬送経路40及び下流側搬送経路45の形状としては、図22(a)〜(d)に示すように円弧形状に形成して、その曲率半径をそれぞれ異ならせるとともに、水平線に対してプリレジロール42を配置する角度を変化させたものを使用した。
【0080】
図23(a)〜(d)は上記実験の結果を示すものであり、これらの表及びグラフから明らかなように、下流側搬送経路45の曲率半径を上流側搬送経路40の曲率半径より大きく設定した方が、下流側搬送経路45に原稿2の先端が突入した際の搬送力の増加がほとんどないことがわかり、その分原稿2の搬送抵抗が小さく安定して搬送することができることが分かる。また、水平線に対するプリレジロール42の配置角度を変化させた場合は、図23(c)(d)に示すように、平均的レベルが若干異なるものの、大きな差はないことがわかった。
【0081】
実験例3
さらに、本発明者らは、半円形状のUターン搬送経路55と下流側搬送経路45が合流する部分63で、当該合流部分63の下流側の搬送経路を構成して原稿2を案内する内外一対のガイド部材64、65の形状を、図3及び図5に示すように、内側のガイド部材64が、前記合流部分63に到る直前の下流側搬送経路45の搬送方向に沿って配置され(図5の斜線の部分が搬送経路となるように直線状に広く形成され)、かつ外側のガイド部材65は、半円形状のUターン搬送経路55の搬送方向に沿って配置するように構成した場合と、半円形状のUターン搬送経路55と下流側搬送経路45が合流する部分63を、半円形状のUターン搬送経路55の途中に設定した場合とで、原稿2の搬送抵抗がどのように変化するかを確認する実験を行った。
【0082】
図24は上記実験の結果を示すものであり、このグラフから明らかなように、半円形状のUターン搬送経路55と下流側搬送経路45が合流する部分63で、当該合流部分63の下流側の搬送経路を構成して原稿2を案内する内外一対のガイド部材64、65の形状を、図3及び図5に示すように、内側のガイド部材64が、前記合流部分63に到る直前の下流側搬送経路45の搬送方向に沿って配置され(図5の斜線の部分が搬送経路となるように広く形成され)、かつ外側のガイド部材65は、半円形状のUターン搬送経路55の搬送方向に沿って配置するように構成することにより、画像の読み取り速度の変動を小さく抑えることができることがわかる。
【0083】
実施の形態2
図25はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、原稿の搬送経路中、下流側搬送経路の形状や原稿を一時収容する部分の形状等が実施の形態1と異なっている。
【0084】
すなわち、この実施の形態2に係る自動原稿搬送装置35では、図25に示すように、下流側搬送経路45がUターン搬送経路55の上部に接続されておらず、下流側搬送経路45がUターン搬送経路55の下部にのみ接続されており、原稿2の片面のみ画像の読み取りを行う場合には、下流側搬送経路45を介して反転ロール51によって片面用排出口80から原稿排出トレイ50上に排出される。また、上記原稿2の両面画像の読み取りを行う場合には、下流側搬送経路45を介して反転ロール51によって片面用排出口80から原稿2を一部原稿排出トレイ50上に排出した状態で、原稿2の先端部は、反転ロール51に挟持されたままの状態で一旦停止させ、次に反転ロール51を反転することにより、下流側搬送経路45とUターン搬送経路55の分岐部分に配置される切替ゲート部材73、及び下流側搬送経路45と両面用搬送経路54の分岐部分に配置される切替ゲート部材67を介して両面用搬送経路54へと搬送する。そして、この両面用搬送経路54を介して第2のプラテンガラス5上へ一定の速度で搬送され、裏面の画像が読み取られた原稿2は、再度下流側搬送経路45を介して反転ロール51によって片面用排出口80から原稿2を一部原稿排出トレイ50上に排出した状態で、当該原稿2の先端部は、反転ロール51に挟持されたままの状態で一旦停止させ、次に反転ロール51を反転することにより、切替ゲート部材73を介してUターン搬送経路55を介して排出ロール49によって原稿2の表面を下にした状態で、両面用排出口81から原稿排出トレイ50上に排出するようになっている。
【0085】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0086】
実施の形態3
図26はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、原稿の搬送経路中、下流側搬送経路の形状や原稿を一時収容する部分の形状等が実施の形態1と異なっている。
【0087】
すなわち、この実施の形態3に係る自動原稿搬送装置35は、上記実施の形態1と異なり、下段より給紙して上段に排出するフェイスダウンボトムフィードのNto1フィーダーによるシステムである。
【0088】
本システムでは、原稿2は、下段の原稿給紙トイレ36よりフィーダー部から給紙されて、画像読み取り位置43を搬送しながら露光される。露光後の原稿2は、下流側搬送経路45を構成するUターンパスで反転方向転換して、片面コピーの場合は、排出ロール49で原稿排出トレイ50に排出される。両面コピーの場合は、反転ゲート48で再び画像読み込み位置43の上流方向に搬送される。そのとき、フィーダー部に逆搬送するのは困難であるために、分岐ゲート85及び86でスイッチバック搬送経路87に誘導され反転ロール49で搬送される。そして、原稿2の後端が分岐ゲート85を通過すると停止して、更に逆転機動して原稿2を逆方向搬送して裏面露光を行う。本システムの場合は、排出原稿揃えのための反転排出パスがないために、裏面露光の後は同じ反転動作を行って排出が行われる。
【0089】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0090】
実施の形態4
図27はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、原稿の搬送経路中、下流側搬送経路の形状や原稿を一時収容する部分の形状等が実施の形態1と異なっている。
【0091】
すなわち、この実施の形態4に係る自動原稿搬送装置35は、Uターンパスを使用しないフラット型のペーパーパスを採用したタイプを示すものである。
【0092】
この自動原稿搬送装置35は、図27に示すように、プラテン上に原稿載置トレイを持ち、フェイスダウンボトムフィードの1toNフィーダー部で送り込まれ、読み込み部を搬送しながら露光される。露光された原稿2は、排出ロールで原稿排出トレイに排出される。
【0093】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0094】
【発明の効果】
【0098】
以上詳細に説明したように、請求項1に記載された発明は、半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分で、当該合流部分の搬送経路を構成して原稿を案内する内外一対のガイド部材は、内側のガイド部材が、前記合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置され、かつ外側のガイド部材は、半円形状のUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置するように構成したので、片面画像のみの読み取りを行う原稿は、下流側搬送経路を介して、当該下流側搬送経路と半円形状のUターン搬送経路が合流する部分で、この合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置された内側のガイド部材によって案内されるため、画像読み取り部より下流側の原稿搬送経路をストレートに近づけることができ、原稿の搬送負荷を低減することができ、原稿の移動速度が変動するのを防止することができ、画像の読み取りを良好に行うことができる。また、両面画像のみの読み取りを行った原稿は、半円形状に形成されたUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置された外側ガイド部材によって案内されるため、表裏を反転して排出される原稿を滑らかなラウンド形状に保つことができ、原稿をスムースに排出することができる。
【0099】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の自動原稿搬送装置において、前記半円形状の反転搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分の下流に、原稿を狭持して原稿排出部へ搬送する一対のロールからなる原稿排出手段を配置し、前記原稿排出手段の手前に、当該原稿排出手段へと搬送される原稿の先端を一対のロールが接合する部分に誘導する誘導部材を設けるように構成したので、下流側搬送経路に沿って搬送される原稿の先端がガイド部材とローラの隙間に入り込んでジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【0100】
さらに、請求項3に記載された発明は、下流側搬送経路が反転用搬送経路と分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、上記原稿が所定の方向から分岐手段を通過して一旦停止する位置に、再度原稿の搬送方向を反転して搬送する際に、当該原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導する誘導部材を設けるように構成したので、搬送方向が反転される原稿の先端は、誘導部材によって分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導されるため、原稿の先端が分岐手段の突起部の谷間に引っ掛かりジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【0101】
又、請求項4に記載された発明は、請求項5に記載の自動原稿搬送装置において、上記下流側搬送経路が反転用搬送経路に連通する部分と半円形状のUターン搬送経路とが分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、前記分岐部分の反転用搬送経路側に、原稿の一部を挟持したままの状態で当該原稿を反転用搬送経路へ搬送し、かつ当該反転用搬送経路に一旦搬送された原稿を、その搬送方向を反転させて搬送する一対のロールからなる原稿搬送手段を設けるとともに、前記原稿搬送手段を構成する一対のロールの接合部を、当該原稿搬送手段の一対のロールによって原稿を狭持して搬送方向を反転して搬送する際に、原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導するように配置して構成したので、搬送方向が反転される原稿の先端は、原稿排出手段の一対のロールによって分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導されるため、原稿の先端が分岐手段の突起部の谷間に引っ掛かりジャム等が発生するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る自動原稿搬送装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る自動原稿搬送装置を適用したデジタル複写機の一実施の形態を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る自動原稿搬送装置の一実施の形態を示す要部構成図である。
【図4】 図4はこの発明に係る自動原稿搬送装置の一実施の形態を示す要部説明図である。
【図5】 図5はこの発明に係る自動原稿搬送装置の一実施の形態を示す要部構成図である。
【図6】 図6はこの発明を適用する前の自動原稿搬送装置の排出部を示す構成図である。
【図7】 図7(a)(b)はこの発明の一実施の形態に係る自動原稿搬送装置の排出部をそれぞれ示す側面構成図及び正面構成図である。
【図8】 図8は分岐ゲート部材を示す斜視図である。
【図9】 図9は分岐ゲート部材を示す断面構成図である。
【図10】 図10は分岐ゲート部材を示す斜視図である。
【図11】 図11は分岐ゲート部材を示す構成図である。
【図12】 図12は原稿の搬送状態を示す構成図である。
【図13】 図13は原稿の搬送状態を示す構成図である。
【図14】 図14は原稿の搬送状態を示す構成図である。
【図15】 図15は原稿の搬送状態を示す構成図である。
【図16】 図16は原稿の搬送状態を示す構成図である。
【図17】 図17は原稿の搬送状態を示す構成図である。
【図18】 図18(a)〜(c)は上流側搬送経路の異なった形状をそれぞれ示す構成図である。
【図19】 図19(a)〜(c)は上流側搬送経路の異なった形状をそれぞれ示す構成図である。
【図20】 図20は実験結果を示すグラフである。
【図21】 図21は実験結果を示すグラフである。
【図22】 図22(a)〜(d)は上流側及び下流側搬送経路の異なった形状をそれぞれ示す構成図である。
【図23】 図23(a)〜(d)は実験結果をそれぞれ示すグラフである。
【図24】 図24(a)(b)は実験結果をそれぞれ示すグラフである。
【図25】 図25はこの発明に係る自動原稿搬送装置の実施の形態2を示す構成図である。
【図26】 図26はこの発明に係る自動原稿搬送装置の実施の形態3を示す構成図である。
【図27】 図27はこの発明に係る自動原稿搬送装置の実施の形態4を示す構成図である。
【図28】 図28は従来の自動原稿搬送装置の分岐手段を示す斜視図である。
【符号の説明】
35 自動原稿搬送装置、36 原稿セットトレイ、37 ピックアップロール,38 フィードロール、38a リタードロール、40 上流側搬送経路、41 テイクアウェイロール、42 プリレジロール、43 画像読み取り位置、44 プラテンロール、46 アウトロール、49 排出ロール、50 原稿排出トレイ、57 上流側ガイド部材、58 内側ガイド部材、59 外側ガイド部材、60 下流側ガイド部材、61 内側ガイド部材、62 外側ガイド部材。

Claims (4)

  1. 複数枚の原稿が載置可能な原稿載置部と、前記原稿載置部上に載置された原稿を一枚ずつ分離した状態で、所定の画像読み取り位置へ一定の速度で搬送する上流側搬送手段と、前記所定の画像読み取り位置を通過した原稿を原稿排出部へ搬送する下流側搬送手段と、前記上流側搬送手段と画像読み取り位置との間に配置された原稿を案内する上流側搬送経路と、前記画像読み取り位置と下流側搬送手段との間に配置された原稿を案内する下流側搬送経路と、前記下流側搬送経路に接続され、原稿の表裏を反転させるために当該原稿を一時所定の位置に搬送する反転用搬送経路と、前記反転用搬送経路に接続され、当該反転用搬送経路によって所定の位置に搬送された原稿を表裏を反転して再度上流側搬送経路へ搬送する両面用搬送経路と、前記反転用搬送経路と下流側搬送経路の原稿排出部側の部分との間に介在され、原稿を反転させて排出するための半円形状のUターン搬送経路とを有する自動原稿搬送装置において、前記半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分で、当該合流部分の搬送経路を構成して原稿を案内する内外一対のガイド部材は、内側のガイド部材が、前記合流部分に到る直前の下流側搬送経路の搬送方向に沿って配置され、かつ外側のガイド部材は、半円形状のUターン搬送経路の搬送方向に沿って配置されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記半円形状のUターン搬送経路と下流側搬送経路が合流する部分の下流に、原稿を狭持して原稿排出部へ搬送する一対のロールからなる原稿排出手段を配置し、前記原稿排出手段の手前に、当該原稿排出手段へと搬送される原稿の先端を一対のロールが接合する部分に誘導する誘導部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  3. 複数枚の原稿が載置可能な原稿載置部と、前記原稿載置部上に載置された原稿を一枚ずつ分離した状態で、所定の画像読み取り位置へ一定の速度で搬送する上流側搬送手段と、前記所定の画像読み取り位置を通過した原稿を原稿排出部へ搬送する下流側搬送手段と、前記上流側搬送手段と画像読み取り位置との間に配置された原稿を案内する上流側搬送経路と、前記画像読み取り位置と下流側搬送手段との間に配置された原稿を案内する下流側搬送経路と、前記下流側搬送経路に接続され、原稿の表裏を反転させるために当該原稿を一時所定の位置に搬送する反転用搬送経路と、前記反転用搬送経路に接続され、当該反転用搬送経路によって所定の位置に搬送された原稿を表裏を反転して再度上流側搬送経路へ搬送する両面用搬送経路と、前記反転用搬送経路と下流側搬送経路の原稿排出部側の部分との間に介在され、原稿を反転させて排出するための半円形状のUターン搬送経路とを有する自動原稿搬送装置において、前記下流側搬送経路が反転用搬送経路と分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、上記原稿が所定の方向から分岐手段を通過して一旦停止する位置に、再度原稿の搬送方向を反転して搬送する際に、当該原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導する誘導部材を設けたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  4. 上記下流側搬送経路が反転用搬送経路に連通する部分と半円形状のUターン搬送経路とが分岐する部分に、原稿が所定の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の搬送力によって弾性変形して当該原稿の通過を許容するとともに、上記原稿が反対の方向から当該分岐部分を通過する際には、原稿の通過を阻止して原稿の搬送方向を変更するように、前記分岐部分を塞ぐように配設される平板状の弾性部材からなり、その先端部に設けられた複数の突起部が分岐部分の対向部に出没自在な分岐手段を配置し、更に、前記分岐部分の反転用搬送経路側に、原稿の一部を挟持したままの状態で当該原稿を反転用搬送経路へ搬送し、かつ当該反転用搬送経路に一旦搬送された原稿を、その搬送方向を反転させて搬送する一対のロールからなる原稿搬送手段を設けるとともに、前記原稿搬送手段を構成する一対のロールの接合部を、当該原稿搬送手段の一対のロールによって原稿を狭持して搬送方向を反転して搬送する際に、原稿の先端を分岐手段の突起部が設けられていない平板部に誘導するように配置したことを特徴とする請求項3記載の自動原稿搬送装置。
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