JP3740674B2 - 自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体 - Google Patents

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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/897Head-rests with sleeves located in the back-rest for guiding the rods of the head-rest

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体に関し、特に、金属板材における一対の側辺を継ぎ合わせて形成される自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図37に示すように、自動車に搭載されたファーストシートにおけるシートバック1の内部上方には、軸線が略水平方向へ配向された略角パイプ状の金属製フレーム1aが配置されており、この金属製フレーム1aには、軸線が略鉛直方向へ配向された略角パイプ状の金属製筒体1b,1cが取り付けられる。金属製筒体1b,1cには、ヘッドレスト2から略鉛直下方へ突設されたヘッドレストステー2a,2bを支持する略筒状のヘッドレストサポート3,4が挿入される。この金属製筒体1b,1cは、図38に示すように、金属板材における左右側辺を互いに対向させるように屈曲され、各側辺を継ぎ合わせることで角パイプ状に形成される。なお、金属製筒体1b,1cの継ぎ合わせ部位は、スプリングバックを含めて設計されているため、各側辺の間には所定幅の隙間が設けられる。そして、継ぎ合わせ部位が金属製フレーム1aの平坦な一壁面に略密着した状態で、金属製筒体1b,1cの屈曲部位と、同屈曲部位に当接する金属製フレーム1aの壁面との間を溶接することにより、金属製筒体1b,1cを金属製フレーム1aに固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の金属製筒体においては、金属製筒体1b,1cを金属製フレーム1aに溶接しているため、図38に示す溶接部位5が冷却されていくのに伴って収縮する。すると、この溶接部位5の収縮によって金属製フレーム1aに当接している金属製筒体1b,1cの各屈曲部位が互いに離間する側へ引っ張られる。従って、金属製筒体1b,1cの各側辺が互いに離間して隙間が上記所定幅よりも広くなってしまう。このため、溶接前の状態でヘッドレストサポートをガタのないように支持可能な寸法に内径を設計しているにもかかわらず、溶接によって内径寸法が変化してしまうという課題があった。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、溶接部位の冷却に伴って加わる外力で発生する内径寸法の変化を抑制することの可能な金属製筒体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、金属板材における左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、前記左側辺Aにおいて、その直線的に構成した略垂直と、突起A4の自由端を異なる線上に位置するとともに、また前記右側辺Bにおいて、その直線的に構成した略垂直と、切り欠きB4の基端を略同じ線上に位置する構成とし、この左側辺Aと右側辺Bを噛合して、ヘッドレストサポートの係止爪挿入用の切り欠きを形成するとともに、この左側辺Aと右側辺Bを継ぎ合わせ、この継ぎ合 わせの部位P〜Sに押し潰しにより窪みを形成し、当該継ぎ合わせの部位P〜Sの窪み箇所のクリアランスを密着させ、継ぎ合わせ部位のスプリングバックを防止可能としたことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、金属板材における一対の側辺を対向させることにより、各側辺に形成された凹凸部を互いに噛合させて継ぎ合わせる。このとき、各側辺は、互いに抜け止め可能に噛合され、強固に継ぎ合わせられる。すると、上記形成された金属製筒体が別の金属部材に対して溶接される場合、溶接部位が冷却されるのに伴って同溶接部位が収縮し、継ぎ合わせられた各側辺が引き離される方向へ、または、各側辺が突き合わされる方向へ外力が加わっても、強固に継ぎ合わされた各側辺の変位は防がれ、同金属製筒体の内径寸法の変化が抑制される。
【0005】
上記凹凸部の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の金属製筒体において、左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bは、継ぎ合わせ方向に対する最短距離をそれぞれ略同一となるように形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、一方の側辺に形成された凹凸部における継ぎ合わせ方向に対する最短距離が、他方の側辺に形成された凹凸部における継ぎ合わせ方向に対する最短距離と略同一になるように、凹凸部が形成される。
【0006】
すなわち、各側辺に複数の突起が形成され、対向する突起が互い違いに噛み合わされる場合、一方の側辺に形成された各突起における継ぎ合わせ方向に対する最短距離の和と、他方の側辺に形成された各突起における継ぎ合わせ方向に対する最短距離の和とが略同一となる。ここにいう最短距離は、上述したような突起が形成されるならば、この突起における継ぎ合わせ方向への最小幅の和であり、同突起が付け根部位でくびれている場合などには、この付け根部位における継ぎ合わせ方向への幅の和となる。なお、上記最短距離は、各側辺全体における最短距離が略同一となるように上記凹凸部を形成しても良いし、各側辺の一部における最短距離が略同一となるように同凹凸部を形成しても良い。
【0007】
【0008】
【0009】
このように、刻み目を付ける場合の一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項1に記載の金属製筒体において、上記押し潰しは、上記左側辺Aを、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bを、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bの継ぎ合わせの境目に対して斜め方向へ逃がしつつ押し潰して窪みを形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、上記刻み目を上記凸部と凹部との境目に対して斜め方向へ逃がしつつ筋状に押し潰して付けると、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって肉が分散する。従って、上記境目に対して広範囲に肉を分散させ、より強固な継ぎ合わせを実現するための手法として有用となる。このように、上記境目に対して斜め方向へ逃がしつつ刻み目を付けると、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって肉を分散させることができる点で有利となるが、同刻み目は、上記凸部と凹部とにわたるように筋状に押し潰されるものであれば良いとの観点から、同凸部と凹部との境目に対して略直交する方向へ付けることも同様に可能である。
【0010】
【0011】
また、上記押し潰しの別の一例として、請求項4にかかる発明は、上記請求項1に記載の金属製筒体において、上記左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で 構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bの継ぎ合わせの境目から離間する側で幅広となるように、押し潰して窪みを形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、帯状の窪みが上記凸部と凹部とにわたるように押し潰されることで付けられる。すると、この凸部と凹部との間の境目に向けて同窪みから肉が分散される。このとき、上記窪みが同境目から離間する側で幅広となるように付けられるため、同境目から離れた部位より肉を分散させて同境目に供給することとなる。従って、この境目に近接する部位における肉薄範囲を低減させつつ、同境目に十分な肉の供給を行うことが可能となる点で有用な構成となる。
【0012】
さらに、上記押し潰しの別の一例として、請求項5にかかる発明は、上記請求項1に記載の金属製筒体において、上記左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bの継ぎ合わせの境目にて幅広として同境目から離間する側へ幅狭部位と幅広部位とが交互に設けられるように、押し潰して窪みを形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、帯状の窪みが上記凸部と凹部とにわたるように押し潰されることで付けられる。すると、この凸部と凹部との間の境目に向けて同窪みから肉が分散される。このとき、同境目にて幅広として窪みが付けられるため、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって継ぎ合わせ強度が高められる。また、上記境目から離間する側へ幅狭部位と幅広部位とが交互に設けられるように窪みが付けられるため、継ぎ合わせ部位から離間する側より同境目に向けて、より多くの肉を効率良く寄せ集めることができる点で有用な構成となる。
【0013】
ところで、本発明にいう金属製筒体の具体的な適用例として、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5に記載の金属製筒体が、自動車のファーストシートにおけるシートバックの内部上方にて、軸線を略水平方向へ配向させつつ配置される略パイプ状の金属製フレームに対し、軸線を略鉛直方向へ配向させるとともに、上記継ぎ合わせ部位を同金属製フレームの略平坦な壁面に略密着した状態で、同金属製フレームの壁面に当接される構成であり、またこの金属製筒体は、その屈曲部位が前記壁面に溶接され、ヘッドレストから略鉛直下方へ突設されたヘッドレストステーを支持する略筒状のヘッドレストサポートが略鉛直上方より挿入される構成であることを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。すなわち、本発明は、自動車に搭載されたファーストシートにおけるシートバックにてヘッドレストサポートを支持する金属製筒体(ブラケット)としても有効となる。
【0014】
また、本発明にいう金属製筒体の別の具体的な適用例として、請求項7にかかる発明は、請求項1〜請求項5に記載の金属製筒体が、自動車のセカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックの内部上方にて、軸線を略水平方向へ配向させつつ所定間隔をおいて略平行に一対配置されるパイプ状の金属製フレームに対し、軸線を略鉛直方向へ配向させるとともに、各金属フレームの間を跨がせ、上記継ぎ合わせ部位を同金属製フレームの略平坦な壁面に略密着した状態で、同金属製フレームの屈曲部位が同壁面に当接される構成であり、またこの金属製筒体の壁面に当接する同金属製フレームの屈曲部位が同壁面に溶接され、ヘッドレストから略鉛直下方へ突設されたヘッドレストステーを支持する略筒状のヘッドレストサポートが略鉛直上方より挿入される構成であることを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体である。すなわち、本発明は、自動車に搭載されたセカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックにてヘッドレストサポートを支持する金属製筒体としても有効となる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、請求項1及び請求項2にかかる発明によれ ば、凸部と凹部との境目により多くの肉を供給して強度を増大させることができるので(旧請求項6に記載あり)、溶接部位の冷却に伴って加わる外力で発生する内径寸法の変化を抑制することの可能な金属製筒体を提供することができる。また、継ぎ合わせ部位における強度を増大させることができる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって継ぎ合わせ強度を増大させることができる。
【0016】
さらに、請求項4および請求項5にかかる発明によれば、凸部と凹部との境目に近接する部位の強度を維持しつつ、同境目から離間した部位より同境目に多くの肉を供給して強固な継ぎ合わせを実現することができる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、溶接部位の冷却に伴って加わる外力で発生する内径寸法の変化を抑制することの可能な、自動車に搭載されたファーストシートにおけるシートバックにてヘッドレストサポートを支持する金属製筒体を提供することができる。さらに、請求項7にかかる発明によれば、溶接部位の冷却に伴って加わる外力で発生する内径寸法の変化を抑制することの可能な、自動車に搭載されたセカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックにてヘッドレストサポートを支持する金属製筒体を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる金属製筒体を利用したヘッドレストの支持構造を斜視図により示している。同図に示すように、自動車に搭載されたファーストシートにおけるシートバック10の内部上方には、軸線が略水平方向へ配向された略角パイプ状の金属製フレーム11が配置されており、この金属製フレーム11には、軸線が略鉛直方向へ配向された略角パイプ状の金属製筒体12,13が取り付けられている。
【0018】
金属製筒体12,13には、ヘッドレスト20から略鉛直下方へ突設されたヘッドレストステー21,22を支持する略筒状のヘッドレストサポート30,40が挿入される。以下、ヘッドレストサポートに関しては、ヘッドレストサポート30についてのみ説明するが、ヘッドレストサポート40についても同様である。また、金属製筒体に関しては、金属製筒体12についてのみ説明するが、金属製筒体13についても同様である。金属製筒体12は、図2に示す金属板材における左右側辺A,Bが紙面手前側で互いに対向するように、各破線部分で折り曲げて各側辺A,Bを互いに圧入させつつ継ぎ合わせることにより、図3に示すような略角パイプ状に形成される。
【0019】
このとき、金属製筒体12の左右側辺A,Bは、互いに噛み合わせられるように、本発明にいう凹凸部が設けられている。左側辺Aは、上方角部から上下側辺C,Dに対して略垂直となる方向へ直線的に構成された後、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7が順に構成される。一方、右側辺Bは、上方角部から上下側辺C,Dに対して略垂直となる方向へ直線的に構成された後、右方へ略直角に屈曲して突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7が順に構成される。かかる構成により、各突起A2,A4,A6,B1,B3,B5,B7は、対向する各切り欠きA1,A3,A5,A7,B2,B4,B6にそれぞれ噛み合わせられる。この意味で、各突起は、本発明にいう凸部を構成し、各切り欠きは、本発明にいう凹部を構成する。
【0020】
そして、突起B1と突起A2とを跨ぐ部位P、突起B3と突起A4とを跨ぐ部位Q、突起A4と突起B5とを跨ぐ部位R、突起A6と突起B7とを跨ぐ部位Sにて、金属製筒体12の肉厚方向へ筋状に押し潰されて刻み目が付けられる。すると、刻み目が付けられた各部位P〜Sは、隣接する突起同士がともに厚み方向へ押し潰されることで一体化される。また、刻み目が付けられた各部位P〜Sの肉が周辺部位に分散されるため、各突起と突起との隣接部位に対して刻み目P〜Sから押し退けられた肉が供給される。すると、各突起と突起とがそれぞれ密着させられるため、スプリングバックの防止が可能となり、強固な継ぎ合わせが実現される。
【0021】
なお、図2に示すように、突起A4において継ぎ合わせ方向へ幅狭となる付け根部位の幅aに対し、突起B3,B5において継ぎ合わせ方向へ幅狭となる付け根部位の幅bは、b=1/2aに設定される。すると、噛み合わせ部位に十分な強度を得ることができる。具体的には、溶接後の変位量を0.05mmに抑え、引っ張り強度を100kg/0.1mmまで高めることが可能となる。従って、各側辺Aに設けられた突起A4の付け根部位における幅が、各側辺Bに設けられた各突起B3,B5の付け根部位における幅の和と同一になる。この意味で、各側辺における付け根部位の幅の和は、本発明にいう継ぎ合わせ方向に対する最短距離を意味する。ここで、金属製筒体12の上方開口に形成された切り欠き12aには、図4に示すように、ヘッドレストサポート30に一体成形された係止爪31が挿入される。すると、切り欠き12aによって係止爪31の周方向への回転が規制されるため、ヘッドレストサポート30が金属製筒体12に対して周方向へ回転するのを防ぐことにより、ヘッドレストサポート30におけるガタ発生を抑制することが可能となる。
【0022】
以上のような手法で形成された金属製筒体12は、図1に示すように、継ぎ合わせ部位が金属製フレーム11の壁面に略密着した状態で、屈曲部位が溶接されることにより、金属製フレーム11に固定される。上記溶接を行った際、図5に示すように、溶接部位11aが冷却されていくのに伴って収縮するため、金属製筒体12には、矢印の方向へ外力が加わる。しかし、本実施形態にかかる金属製筒体12の継ぎ合わせ部位は、上述したように、強固に継ぎ合わせられているため、同図に示すような外力が加わった場合であっても、互いに噛み合わせられた各突起および各切り欠きによる結合力により、変形が抑制される。
【0023】
ところで、金属製筒体12は、上述したように、ヘッドレストサポート30を上方開口から挿入した際、同ヘッドレストサポート30にガタを生じないように、所定の内径で設計されている。すなわち、車両幅方向へ配向されるヘッドレストサポート30の外周壁面には、図6に示すように、樹脂バネ32が一体的に形成される。樹脂バネ32には、所定の間隔をおいて鉛直方向へ略平行に設けられた縦溝の間に形成され、略径方向へ可撓性を有する可撓部32aが備えられている。また、可撓部32aには、外方へ突出する複数の突起32bが形成される。かかる構成により、ヘッドレストサポート30が金属製筒体12に挿入されると、図7に示すように、各突起32bは、可撓部32aを内方へ撓ませつつ金属製筒体12の内周面を押圧し、ヘッドレストサポート30の車両幅方向へのガタつきを防止する。
【0024】
また、車両前後方向へ配向されるヘッドレストサポート30の外周壁面には、同図に示すように、樹脂バネ33が一体的に形成されている。樹脂バネ33は、略コの字型に設けられた切り欠き溝によって形成される略矩形形状の可撓片33aにより構成されており、金属製筒体12に挿入する前には、図8に示すように、自由端を僅かに外方へ突出させている。ヘッドレストサポート30を金属製筒体12に挿入すると、可撓片33aは、図9に示すように、金属製筒体12の内周面により押圧されることで内方へ撓む。このとき、可撓片33aは、挿入前の形状に復元しようと金属製筒体12の内周面を押圧するため、ヘッドレストサポート30の車両前後方向へのガタつきを防止することが可能となる。
【0025】
以上のように、金属製筒体12の内径寸法は、ヘッドレストサポート30のガタを防止するための各構造を機能させる際、精度が求められるため、上述した変形の抑制が有用となる。この際、金属製筒体12における内径寸法の低減も抑制されるため、金属製筒体12にヘッドレストサポート30を挿入するにあたり、過大な負荷を生ずることなく、小さな負荷によるスムーズな挿入が実現される。また、ヘッドレストサポート30を介してヘッドレストステー21を挿入した際、安定した荷重を得ることも可能となる。
【0026】
これまでの説明では、ファーストシートにおけるシートバックに設けられたヘッドレストサポートの支持構造について説明したが、セカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックに設けられたヘッドレストサポートの支持構造に適用することも可能である。セカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックの場合には、図10に示すように、軸線が略水平方向へ配向されたパイプ状の金属製フレーム14,14が所定間隔をおいて略平行に一対配置されているため、各金属製フレーム14,14の間を跨ぐように、金属製筒体12が溶接固定される。
【0027】
この際の溶接は、同図に示すように、金属製筒体12に当接する金属製フレームの上方角部および下方角部とを継ぎ合わせ部位を含めつつ行われるため、溶接部位14aの冷却に伴って継ぎ合わせ部位の左右両脇が互いに近接する方向へ引き寄せられるように外力が加わる。しかし、本実施形態にかかる金属製筒体12の継ぎ合わせ部位は、強固に継ぎ合わせられているため、同図に示すような外力が加わった場合であっても、互いに噛み合わせられた各突起および各切り欠きによる結合力により、変形が抑制される。従って、金属製筒体12の内径が変化するのを抑制することが可能となる点で有用となる。
【0028】
なお、本実施形態にかかる金属製筒体12の継ぎ合わせ部位は、一例にすぎないため、図11および図12に示すような別の凹凸部を適用することも可能である。この場合にも、本実施形態と同様に、対向する各側辺が互いに強く噛み合わせられるため、溶接時に加わった外力による内径の変化を抑制することができる。また、本実施形態にかかる金属製筒体12では、図3に示すように、各突起が継ぎ合わせ方向に幅狭となる部位と、各突起が継ぎ合わせ方向に幅広となる部位との間を跨ぐように刻み目を付けているが、かかる構成は一例にすぎないため、図11および図12に示すように、各突起が継ぎ合わせ方向に幅広となる部位どうしを跨くように、継ぎ合わせ方向に対して斜めに逃がしつつ、刻み目を付けることも可能である。すると、突起が継ぎ合わせ方向に幅狭となる部位に刻み目を付ける場合に比べ、高い強度を確保することができるため、金属製筒体12の変形をより確実に抑制することが可能となる。
【0029】
この際、図13および図14に示すように、継ぎ合わせ方向と直交する方向に対する刻み目を追加することで、より高い強度を確保することもできる。むろん、図15に示すように、図3に示す継ぎ合わせ部位に同様の刻み目を追加して強度を増大させることが可能であることは言うまでもない。なお、図13〜図15にて追加した刻み目は、継ぎ合わせ部位における強度の向上を図るべく、継ぎ合わせ部位の境目に対して斜めに逃がすことで、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって押し潰しを実現しているが、同境目に対して略直交する方向へ刻み目を付けることも可能である。
【0030】
さらに、以上の説明では、継ぎ合わせ部位にて対向する凸部と凹部とにわたるように筋状に押し潰して刻み目を付けているが、本発明では、同凸部と凹部とにわたるように押し潰して窪みを付けることができれば良いという観点から、別の形状で押し潰しを行っても良い。例えば、図16〜図18に示すように、略円形状に押し潰して窪みを付けることも可能である。このように、略円形状に押し潰しを行うと、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって窪みが付けられるため、継ぎ合わせ部位の強度を高めることが可能となる点で有用となる。
【0031】
また、図19〜図21に示すように、継ぎ合わせ部位から離間する側で幅広となるように、帯状に押し潰して窪みを付けることも可能である。すると、継ぎ合わせ部位から離間する側から継ぎ合わせ部位に向けて、より多くの肉を効率良く寄せ集めることができるため、継ぎ合わせ部位にて対向する凸部と凹部とを密着させやすくなる点で有用となる。さらに、図22〜図24に示すように、継ぎ合わせ部位の境目にて幅広とし、この境目から離間する側へ幅狭部位と幅広部位とが交互に設けられるように、帯状に押し潰して窪みを付けることも可能である。すると、継ぎ合わせ方向へ幅広に窪みを付けることができるとともに、継ぎ合わせ部位から離間する側から継ぎ合わせ部位に向けて、より多くの肉を効率良く寄せ集めることができるため、継ぎ合わせ部位の強度を効果的に高めることが可能となる点で有用な構成と言える。なお、図16〜図24においては、筋状の刻み目に追加する形で各形状の窪みを付けている。他の例としては、図25に示すように、略円形状の窪みだけを用いても良い。図26および図27に示すように、略円形状に窪みを付けると、継ぎ合わせ方向へ広範囲にわたって窪みが付けられ、継ぎ合わせ部位への肉寄せ量が増大するため、継ぎ合わせ部位にクリアランスが設けられる場合などには、特に有用となる。
【0032】
さらに、本実施形態では、金属製筒体12を金属製フレーム11に溶接する場合についてのみ説明しているが、溶接態様に限定されることなく、図28〜図35に示すようなあらゆる溶接態様においても同様に強度を確保することができる。図28に示すように、金属製筒体12の屈曲部位に沿って、金属製パイプ50に溶接していく場合、溶接部位51が冷却されていくと、図29に示すように、噛み合わせられた各側辺が互いに離間する方向へ外力が加わる。また、図30に示すように、金属製筒体12の屈曲部位に沿って、金属製パネル60に溶接していく場合についても、溶接部位61が冷却されていくと、図31に示すように、噛み合わせられた各側辺が互いに離間する方向へ外力が加わる。
【0033】
しかし、上述したように、金属製筒体12の継ぎ合わせ部位における引っ張り強度が確保されるため、変形が抑制される。さらに、図32および図33に示すように、小径の金属部材70,80に沿って、金属製筒体12を溶接していく場合、図34および図35に示すように、溶接部位71,81が冷却されていくと、噛み合わせられた各側辺が互いに突き合わされる方向へ外力が加わる。しかし、金属製筒体12の継ぎ合わせ部位における引っ張り強度が確保されるため、変形が抑制される。
【0034】
なお、金属製筒体12は、製造時、図36に示すように、帯体90から延設された各支持部位91に支持される状態で打ち抜き加工される。そして、図3に示すように、折り曲げられた後、各側辺A,Bが互いに圧入させつつ継ぎ合わせられ、支持部位91との境界位置(順送つなぎ部)にて切除される。この場合、金属板材を折り曲げ加工した後に支持部位91から切除するため、同図に示す上端面を略均一なレベルで切除することが可能となる。すなわち、折り曲げ加工前に金属板材を切除する場合には、打ち抜き加工後における金属板材の形状誤差を考慮し、支持部材91に接していない同図に示す上端面までも切除してしまわないように、支持部位91との境界位置からわずかに帯体90の側へオフセットした位置にて切除を行わなければならないためである。
【0035】
従って、各側辺A,Bが継ぎ合わせられた後、金属製筒体12の切断面を研磨する必要がなくなるため、生産効率を向上させられる点で上記製造手法は有用となる。このように、金属板材の左右側辺A,Bに設けられた各突起と切り欠きとを互いに噛み合わせさせて金属製筒体12を形成する際、隣接する突起を跨ぐ部位P〜Sを肉厚方向へ筋状に押し潰して刻み目を付けることで、各突起の周囲に刻み目P〜Sから押し退けられた肉を供給して突起間の密着性を高めて強固な継ぎ合わせを実現し、また、継ぎ合わせ方向から挟み込まれる側の突起における付け根部位の幅を、挟み込む側の突起における付け根部位の幅の二倍となるように設計することにより、継ぎ合わせ部位に十分な強度を与える。このため、溶接部位の冷却に伴って加わる外力により発生する内径寸法の変化を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる金属製筒体を利用したヘッドレストの支持構造を示す斜視図である。
【図2】金属製筒体を折り曲げ加工する前の金属板材を示す平面図である。
【図3】パイプ状に成形された後の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図4】金属製筒体の上方開口に形成された切り欠きに対し、ヘッドレストサポートに設けられた突起が挿入された際の状況を示す平面図である。
【図5】金属製フレームに溶接された際、金属製筒体に加わる外力を示す説明図である。
【図6】ヘッドレストサポートの外観を示す斜視図である。
【図7】金属製筒体にヘッドレストサポートが挿入された際の樹脂バネを示す説明図である。
【図8】金属製筒体にヘッドレストサポートが挿入される前の樹脂バネを示す断面図である。
【図9】金属製筒体にヘッドレストサポートが挿入された際の樹脂バネを示す断面図である。
【図10】セカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックに設けられた金属製フレームに溶接された際、金属製筒体に加わる外力を示す説明図である。
【図11】変形例にかかる金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図12】別の変形例にかかる金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図13】刻み目を追加した際の図11に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図14】刻み目を追加した際の図12に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図15】刻み目を追加した際の本実施形態にかかる金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図16】略円形状の窪みを追加した際の本実施形態にかかる金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図17】略円形状の窪みを追加した際の図11に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図18】略円形状の窪みを追加した際の図12に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図19】帯状の窪みを追加した際の本実施形態にかかる金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図20】帯状の窪みを追加した際の図11に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図21】帯状の窪みを追加した際の図12に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図22】別形状の帯状窪みを追加した際の本実施形態にかかる金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図23】別形状の帯状窪みを追加した際の図11に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図24】別形状の帯状窪みを追加した際の図12に示す金属製筒体の継ぎ合わせ部位を示す平面図である。
【図25】略円形状の窪みだけで継ぎ合わせた際の状況を示す平面図である。
【図26】図25の部分Xにおける構成を示す拡大図である。
【図27】図26の断面Y−Yを示す断面図である。
【図28】パイプタイプの溶接を行った際の状況を示す平面図である。
【図29】パイプタイプの溶接を行った際の状況を示す側面図である。
【図30】パネルタイプの溶接を行った際の状況を示す平面図である。
【図31】パネルタイプの溶接を行った際の状況を示す側面図である。
【図32】ワイヤタイプの溶接を行った際の状況を示す平面図である。
【図33】別のワイヤタイプの溶接を行った際の状況を示す平面図である。
【図34】図29に示すワイヤタイプの溶接を行った際の状況を示す側面図である。
【図35】図30に示すワイヤタイプの溶接を行った際の状況を示す側面図である。
【図36】打ち抜き工程後の金属板材を示す平面図である。
【図37】従来例にかかる金属製筒体を利用したヘッドレストの支持構造を示す斜視図である。
【図38】従来例にかかる金属製筒体が金属製フレームに溶接された際、同金属製筒体に加わる外力を示す説明図である。
【符号の説明】
10…シートバック
11…金属製フレーム
11a…溶接部位
12…金属製筒体
12a…切り欠き
13…金属製筒体
14…金属製フレーム
14a…溶接部位
20…ヘッドレスト
21,22…ヘッドレストステー
30…ヘッドレストサポート
31…係止爪
32…樹脂バネ
32a…可撓部
32b…突起
33…樹脂バネ
33a…可撓片
40…ヘッドレストサポート
50…金属製パイプ
51…溶接部位
60…金属製パネル
61…溶接部位
70…金属部材
71…溶接部位
80…金属部材
81…溶接部位
90…帯体
91…支持部位
A…左側辺
A1,A3,A5,A7…切り欠き
A2,A4,A6…突起
B…右側辺
B1,B3,B5,B7…突起
B2,B4,B6…切り欠き
C…上側辺
D…下側辺
P〜S…刻み目

Claims (7)

  1. 金属板材における左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、
    前記左側辺Aにおいて、その直線的に構成した略垂直と、突起A4の自由端を異なる線上に位置するとともに、また前記右側辺Bにおいて、その直線的に構成した略垂直と、切り欠きB4の基端を略同じ線上に位置する構成とし、
    この左側辺Aと右側辺Bを噛合して、ヘッドレストサポートの係止爪挿入用の切り欠きを形成するとともに、この左側辺Aと右側辺Bを継ぎ合わせ、
    この継ぎ合わせの部位P〜Sに押し潰しにより窪みを形成し、当該継ぎ合わせの部位P〜Sの窪み箇所のクリアランスを密着させ、継ぎ合わせ部位のスプリングバックを防止可能としたこと特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体。
  2. 上記請求項1に記載の金属製筒体において、左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bは、継ぎ合わせ方向に対する最短距離をそれぞれ略同一となるように形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体
  3. 上記請求項1に記載の金属製筒体において、上記押し潰しは、上記左側辺Aを、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bを、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bの継ぎ合わせの境目に対して斜め方向へ逃がしつつ押し潰して窪みを形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体。
  4. 上記請求項1に記載の金属製筒体において、上記左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bの継ぎ合わせの境目から離間する側で幅広となるように、押し潰して窪みを形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体。
  5. 上記請求項1に記載の金属製筒体において、上記左側辺Aは、直線的に構成した略垂直と、切り欠きA1、突起A2、切り欠きA3、突起A4、切り欠きA5、突起A6、切り欠きA7で構成するとともに、またその右側辺Bは、直線的に構成した略垂直と、突起B1、切り欠きB2、突起B3、切り欠きB4、突起B5、切り欠きB6、突起B7で構成し、この左側辺Aと右側辺Bの継ぎ合わせの境目にて幅広として同境目から離間する側へ幅狭部位と幅広部位とが交互に設けられるように、押し潰して窪みを形成したことを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体。
  6. 請求項1〜請求項5に記載の金属製筒体は、自動車のファーストシートにおけるシートバックの内部上方にて、軸線を略水平方向へ配向させつつ配置される略パイプ状の金属製フレームに対し、軸線を略鉛直方向へ配向させるとともに、上記継ぎ合わせ部位を同金属製フレームの略平坦な壁面に略密着した状態で、同金属製フレームの壁面に当接される構成であり、またこの金属製筒体は、その屈曲部位が前記壁面に溶接され、ヘッドレストから略鉛直下方へ突設されたヘッドレストステーを支持する略筒状のヘッドレストサポートが略鉛直上方より挿入される構成であることを特徴とする自動車のヘッドレ ストサポート挿入用の金属製筒体。
  7. 請求項1〜請求項5に記載の金属製筒体は、自動車のセカンドシートまたはサードシートにおけるシートバックの内部上方にて、軸線を略水平方向へ配向させつつ所定間隔をおいて略平行に一対配置されるパイプ状の金属製フレームに対し、軸線を略鉛直方向へ配向させるとともに、各金属フレームの間を跨がせ、上記継ぎ合わせ部位を同金属製フレームの略平坦な壁面に略密着した状態で、同金属製フレームの屈曲部位が同壁面に当接される構成であり、またこの金属製筒体の壁面に当接する同金属製フレームの屈曲部位が同壁面に溶接され、ヘッドレストから略鉛直下方へ突設されたヘッドレストステーを支持する略筒状のヘッドレストサポートが略鉛直上方より挿入される構成であることを特徴とする自動車のヘッドレストサポート挿入用の金属製筒体。
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