JP4339022B2 - 遮熱カバーの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遮熱カバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関に設けられる排気系部品、例えば排気管や触媒コンバータ、ディーゼルパティキュレートフィルタ等に遮熱カバーを取り付けることが行われている。
【0003】
このような遮熱カバーの取付構造として、例えば図14及び図15に示す第1の構造と図16及び図17に示す第2の構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
この図14及び図15に示す第1の構造は、略半円形に2分割されたシェル101,102を接合してなる排気系部品103の一方の部材101に、遮熱カバー取付用の座となる取付フランジ部104を突設し、該取付フランジ部104に孔105を形成し、また、周方向に2分割された遮熱カバー106,107にそれぞれ当接フランジ部108,109を形成し、その一方の当接フランジ部109に、前記孔105より小径の凸部110を形成し、該凸部110を前記孔105に嵌入して他方の当接フランジ部108に固着接合するものである。
【0005】
また、図16及び図17に示す第2の構造は、断面円形の排気系部品201の外周面の一部にブラケット202を固着するとともに該ブラケット202に取付フランジ部203を形成し、前記と同様に、取付フランジ部203に孔204を形成し、周方向に2分割された遮熱カバー205,206にそれぞれ当接フランジ部207,208を形成し、その一方の当接フランジ部208に前記孔204より小径の凸部209を形成し、該凸部209を前記孔204に嵌入して他方の当接フランジ部207に固着接合するものである。
【0006】
これら両構造によれば、孔105,204が凸部110,209の外周形状よりも大きく形成されている(図15に示すL2<L1)ことから、両遮熱カバー106と107及び205と206同士のみを固着接合することになり、取付フランジ部104,203が両遮熱カバー106と107及び205と206により弾性的に挟持される。また、孔105,204の形状が凸部110,209の外周形状よりも大きく形成されることにより、スライド方向に隙間を有するため、取付フランジ部104,203と遮熱カバー106,107及び205,206相互が移動可能である。そのため、排気系部品103,201と、遮熱カバー106,107及び205,206との熱膨脹差による相互間の伸縮が生じても、それぞれの伸縮が拘束されず、熱膨脹差が吸収される効果を有する。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−89282号公報(第3頁、図1〜図4)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構造においては、両遮熱カバー106と107または205と206同士をスポット溶接などで接合するため、両遮熱カバーの形状や材質が異なる場合に生じる遮熱カバー同士間の熱膨脹差が吸収されにくい問題がある。
【0009】
また、孔105,204の形状が凸部110,209の外周形状よりも大きく形成されていて、取付フランジ部104,203と遮熱カバー106,107及び205,206とが積極的に相互に摺動可能な構造であるため、該取付フランジ部と遮熱カバーとの間でガタつきやズレが生じ、異音が発生するおそれがある。
【0010】
また、排気系部品103,201と遮熱カバー106,107及び205,206との間の空間300に断熱材を介在させる場合においては、前記のガタつきやズレによって断熱材が外部へ飛散するおそれがある。
【0011】
そこで本発明は、前記のような排気系部品と遮熱カバーとの熱膨脹差を吸収できる効果を有し、かつ、前記の問題を解決する遮熱カバーの取付構造を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、内燃機関の排気系部品に遮熱カバー取付用の座となる取付フランジ部を設け、遮熱カバーで排気系部品を被覆し、遮熱カバーに形成された当接フランジ部を、前記の取付フランジ部に取り付ける遮熱カバーの取付構造において、
前記取付フランジ部孔を形成し、前記当接フランジ部に前記の孔の周縁形状以上の周縁形状を有して前記の孔側へ膨出する曲面状の凸部を形成し、
該凸部を前記の孔の周縁部に当接させ、前記当接フランジ部の先端を折り曲げて前記取付フランジ部を挟持するとともに、前記凸部の周縁が前記孔の周縁に当接しつつ弾力的に撓み変形したことを特徴とするのである。
【0013】
請求項2記載の発明は、内燃機関の排気系部品に遮熱カバー取付用の座となる取付フランジ部を設け、複数の遮熱カバーで排気系部品を被覆し、前記夫々の遮熱カバーに当接フランジ部を形成し、該当接フランジ部を、前記の取付フランジ部に取り付ける遮熱カバーの取付構造において、
前記取付フランジ部に孔を形成し、複数の当接フランジ部の少なくとも一方に前記の孔の周縁形状以上の周縁形状を有して前記の孔側へ膨出する曲面状の凸部を形成し、
該凸部を前記の孔の周縁部に当接させ、前記複数の当接フランジ部の少なくとも一方の先端を折り曲げて前記取付フランジ部を挟持するとともに、前記凸部の周縁が前記孔の周縁に当接しつつ弾力的に撓み変形したことを特徴とするものである。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、排気系部品がパイプで構成されており、前記の取付フランジ部を、前記のパイプに接合したブラケットと一体に形成したものである。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、排気系部品が、一方のシェルと他方のシェルとを接合して構成されており、両シェルのうち少なくとも一方のシェルから前記の取付フランジ部を突出させたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
【0020】
本発明の遮熱カバーを取り付ける排気系部品としては、前記従来の技術として説明した触媒コンバータ、ディーゼルパティキュレートフィルタや排気管等である。
【0021】
先ず、図1乃至図4に示す第1実施例について説明する。
金属製のパイプからなる排気系部品1の外面には、該排気系部品1の周方向の2箇所に、略180°離れて金属製のブラケット2,2aが接合されている。該ブラケット2,2aは、断面L状に形成され、その取付フランジ部3,3aが、排気系部品1の外方へ突出し、かつ、排気系部品1の軸方向に沿うように配置されていて、その基部4,4aが排気系部品1に溶接などにより接合されている。更に、その取付フランジ部3,3aの先部には孔5,5aが形成されている。該孔5,5aの形状は、図の実施例では円形であるが、その他、長円、楕円など、任意の形状に形成する。
【0022】
排気系部品1の外部には、その周方向に2分割された一対の金属製の遮熱カバー6,7が、排気系部品1との間に空間8を有して配置されている。遮熱カバー6,7は弾性を有して撓む薄い金属板で形成されている。前記空間8内には断熱材を配置してもよい。
【0023】
前記一方の遮熱カバー6の周方向の両端には一方の当接フランジ部9,9aが形成され、他方の遮熱カバー7の周方向の両端には他方の当接フランジ部10,10aが形成されている。そして、図1に示すように、周方向における一側の取付フランジ部3を両当接フランジ部9,10で挟持し、他側の取付フランジ部3aを両当接フランジ部9a,10aで挟持して、両遮熱カバー6,7を排気系部品1の両側で取り付けている。この両側の取付構造は同一構造であるため、一方の側の取付構造について図2乃至図4により説明する。
【0024】
一方の遮熱カバー6における一方の当接フランジ部9は、排気系部品1に対して外側へ折曲して形成されており、該一方の当接フランジ部9には、前記取付フランジ部3に形成した孔5に対応する位置に、取付フランジ部3側、すなわち孔側へ膨出するように折曲された凸部11が形成されているとともに、該凸部11における前記孔5側の面が曲面に形成されている。また、該凸部11の根元12が、内側に中心を有する曲面で形成されている。該曲面の根元12で形成される凸部11の周縁形状(膨出開始ライン)は、図の例では図3に示すように長円であるが、円、楕円等、任意である。また、図2に示すように、孔5の周縁形状の幅L3と、凸部11の周縁形状、すなわち根元12で形成される縁部のライン間の幅L4との関係は、周縁上、どの断面位置においてもL3≦L4になるように設定されている。
【0025】
また、前記凸部11の形状は、遮熱カバー6の外側に中心を有する曲面(球面)に形成されている。図の実施例では、凸部11の周縁形状(膨出開始ライン)が図3に示す凸部14と同様に長円で形成されており、その短い方向の断面が曲線(円弧状)に形成され、長い方向の断面が、その両端部を曲線(円弧状)に、その中間を略直線にして形成されている。また、該凸部11の周縁形状を円形に形成する場合は、その全体の断面形状を球面の一部で形成してもよい。
更に、前記凸部11の根元12と遮熱カバー6の主体部との間の部分13は、外側に中心を有する曲面に形成されている。
【0026】
また、前記他方の遮熱カバー7における他方の当接フランジ部10にも前記の凸部11と同様の凸部14、前記の根元12と同様の根元15、前記の部分13と同様の部分16が形成されており、両凸部11と14が孔5の部分に位置して対峙するようになっている。
【0027】
前記一方の当接フランジ部9の外側先端には、前記取付フランジ部3の外側先端よりも外側において、前記他方の当接フランジ部10側へ折曲させた折り曲げ部17が形成されている。該折り曲げ部17の折り曲げ角度は任意である。更に、該折り曲げ部17は図3に示すように、遮熱カバー6の軸方向において部分的に設けられている。該折り曲げ部17における図2に示す折り曲げ方向の長さと図3に示す軸方向の長さは、この折り曲げ部17の折り曲げにより、両遮熱カバー6,7における両当接フランジ部9,10相互が係止される長さであればよく、その長さは任意である。
【0028】
次に、両遮熱カバー6,7の取付方法について説明する。
先ず、図2に示すように、両遮熱カバー6,7を、その当接フランジ部9,10が取付フランジ部3の両側面に近接するように配置するとともに、その両凸部11,14を取付フランジ部3の孔5の部分に位置させる。
【0029】
次で、一方の遮熱カバー6に形成した折り曲げ部17を、図2に示すように、取付フランジ部3の先端と他方の当接フランジ部10の先端を越えた状態で、図4に示すように排気系部品1側へ折り曲げ、一対の当接フランジ部9,10によって取付フランジ部3を挟持する。この折り曲げにより、両当接フランジ部9,10が取付フランジ部3側へ押圧されると、凸部11,14の周縁が孔5の周縁に当接しつつ弾力的に撓み変形し、凸部11,14の頂部が孔5の中央方向へ向かうように両当接フランジ部9,10が移動して凸部11,14が孔5に嵌る。そのため、図3のように孔5が円形で、凸部11,14が長円形の場合には、図2乃至図4における上下方向において、取付フランジ部3と両当接フランジ部9,10の位置決めが正確に行われ、製品精度が向上する。
【0030】
なお、前記孔5を円形に形成し、凸部11,14を、孔5の径より若干大きい円形に形成した場合には、取付フランジ部3と両当接フランジ部9,10が、上下方向及び左右方向において位置決めが正確に行われる。
【0031】
また、折り曲げ部17の折り曲げにより、一対の当接フランジ部9,10により取付フランジ部3を弾力的に挟持することができるが、折り曲げた後に、折り曲げ部17を面直方向に圧縮して挟持部をカシメてもよい。また、凸部11,14同士は、図4に示すように当接させてもよいし、離間させてもよい。
【0032】
また、前記のように両当接フランジ部9,10が取付フランジ部3を挟持した状態では、前記のようにL3≦L4に設定されているため、凸部11,14における取付フランジ部3側の面が、孔5の周縁部との間に隙間がなく、常に孔5の周縁部に当接した状態となり、両当接フランジ部9,10と取付フランジ部3との相互のガタつきやズレが発生しにくい。したがって、空間8内に断熱材を配置した場合に、その断熱材の飛散が防止できる。
【0033】
更に、両当接フランジ部9,10に形成した両凸部11,14同士を固定状態に接合しないため、両凸部11,14自体が弾性変形可能となり、取付フランジ部3が両凸部11,14により常に弾性的に挟持される。そのため、ブラケット2と遮熱カバー6,7の相互が、ガタつくことなく、かつ、熱膨脹差により大きな荷重が作用した場合には相互に摺動して熱膨脹差を吸収することができる。
【0034】
また、遮熱カバー6,7同士も相対的に動くことができるため、遮熱カバー6、7同士間の熱膨脹差も吸収することができる。
【0035】
図5は第2実施例を示す。
本第2実施例は、略半円形断面の金属製のシェルを2個用意し、該2個のシェル21,22の周方向端に、外方へ折曲した鍔部23,24を設け、該鍔部23,24を相互に溶接25などにより固着接合して排気系部品26を形成し、このような排気系部品26に前記の遮熱カバー6,7を取り付けるようにした実施例である。
【0036】
また、前記一方のシェル21の鍔部23を前記第1実施例における取付フランジ部3と同様に、排気系部品26の外側へ折曲して、取付フランジ部3としている。
【0037】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】
本第2実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0039】
図6は第3実施例を示す。
本第3実施例は、前記第1実施例(図4)における他方の遮熱カバー7の当接フランジ部10側に形成した凸部14を形成しない例である。
【0040】
すなわち、折り曲げ部17を設けた一方の遮熱カバー6の当接フランジ部9には前記と同様の凸部11を形成し、他方の遮熱カバー7は、その当接フランジ部10に凸部を形成することなく平坦な平板状に形成したものである。また、その凸部11と他方の当接フランジ部10とは離間されている。
【0041】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同様の符号を付してその説明は省略する。
【0042】
本第3実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮する。
【0043】
図7は第4実施例を示す。
本第4実施例は、前記第1実施例における一方の遮熱カバー6の当接フランジ部9側に形成した凸部11を形成しない例である。
【0044】
すなわち、折り曲げ部17を設けない他方の遮熱カバー7の当接フランジ部10には前記と同様の凸部14を形成し、一方の遮熱カバー6の当接フランジ部9は凸部を形成することなく平坦な平板状に形成し、前記凸部11の部分を平坦部9aとしたものである。また、その凸部14と一方の当接フランジ部9の平坦部9aとは離間されている。
【0045】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一の部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0046】
本第4実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0047】
図8は第5実施例を示す。
本第5実施例は、前記図7に示す第4実施例における凸部14と一方の当接フランジ部9の平坦部9aとを当接させた例である。
【0048】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一の部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0049】
本第5実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0050】
図9は第6実施例を示す。
本第6実施例は、排気系部品の一部を、1個の遮熱カバーで被覆するものに本発明を適用した例である。
【0051】
本第6実施例では、前記第1実施例と同様の排気系部品1と、取付フランジ部3を有するブラケット2と、一方の遮熱カバー6を用い、他方の遮熱カバー7は設けられていない。
【0052】
すなわち、1個の遮熱カバー6の当接フランジ部9に前記と同様の凸部11を形成し、該当接フランジ部9に形成した折り曲げ部17を、前記の取付フランジ部3の他側面に直接当接するように折り曲げるようにしたものである。
【0053】
また、凸部11と折り曲げ部17とは離間している。
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0054】
本第6実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0055】
図10は第7実施例を示す。
本第7実施例は、前記第6実施例と同様に1個の遮熱カバー6に本発明を適用したもので、1個の遮熱カバー6の当接フランジ部9を、これに前記の凸部11を形成することなく、前記凸部11の部分を平坦部9aとして平板状に形成し、折り曲げ部17に前記の他方の凸部14を形成し、当接フランジ部9に形成した折り曲げ部17を、取付フランジ部3の他側面に直接当接するように折り曲げるようにしたものである。
【0056】
また、凸部14と平坦部9aとは離間している。
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0057】
本第7実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0058】
図11は第8実施例を示す。
本第8実施例は、前記図9に示す第6実施例において、その凸部11と折り曲げ部17とを孔5を通じて当接させた例である。
【0059】
その他の構造は前記第6実施例と同様である。
本第8実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0060】
図12は第1参考例を示す。
前記第1乃至第8実施例は、取付フランジ部3に孔5を形成し、当接フランジ部9または10または折り曲げ部17に凸部を形成した例であるが、本第1参考例は、前記とは逆に、取付フランジ部3に凸部30を形成した場合の例である。
【0061】
すなわち、本第1参考例では、取付フランジ部3に前記凸部11と同様な凸部30を形成し、他方の遮熱カバー7の当接フランジ部10に、前記の孔5と同様な孔31を形成し、一方の遮熱カバー6の当接フランジ部9には前記の凸部30により形成される凹部に嵌合する凸部32を形成し、かつ、当接フランジ部9に前記と同様の折り曲げ部17を形成したものである。
【0062】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0063】
本第1参考例においては、図12に 示すように、折り曲げ部17を折り曲げて該折り曲げ部17と一方の当接フランジ部9とで取付フランジ部3を挟持することにより、取付フランジ部3の凸部30が他方の当接フランジ部10の孔31に前記と同様に嵌合して、前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0064】
図13は第2参考例を示す。
本第2参考例は、1個の遮熱カバーで排気系部品を被覆する場合において、取付フランジ部3に凸部30を形成した場合の例である。
【0065】
すなわち、本2参考例は、取付フランジ部3に前記の凸部11と同様な凸部30を形成し、遮熱カバー6における当接フランジ部9に前記の凸部30により形成される凹部に嵌合する凸部32を形成し、当接フランジ部9に形成した折り曲げ部17に、前記の孔5と同様な孔33を形成したものである。
【0066】
その他の構造は前記図12の第1参考例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0067】
本第2参考例においては、図13に示すように、折り曲げ部17を折り曲げて該折り曲げ部17と当接フランジ部9とで取付フランジ部3を挟持することにより、取付フランジ部3の凸部30が折り曲げ部17の孔33に前記のように嵌合して、前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0068】
なお、前記本発明における取付構造は、図14においてA部とA部或いはB部とB部で示すように、対角位置に設けると、排気系部品と遮熱カバーとの位置決め精度が向上する。
【0069】
【発明の効果】
以上のようであるから、本発明によれば、取付フランジ部または当接フランジ部のいずれか一方に孔を形成し、他方に前記孔の周縁形状以上の周縁形状を有して前記孔側へ膨出する凸部を形成し、該凸部を前記孔の周縁部に当接させるようにしたので、凸部の孔側の表面と孔の周縁部とが常に当接して、凸部と孔の周縁部との間に隙間が生じないため、遮熱カバーのガタつきやズレを発生しにくくすることができ、異音の発生をしにくくできるとともに断熱材の飛散の発生をしにくくすることができる。
【0070】
また、排気系部品に備えた取付フランジ部が、凸部を介して遮熱カバーで弾性的に挟持されるため、排気系部品と遮熱カバーとの熱膨脹差を吸収でき、更に、遮熱カバーを複数に分割してこれらを取付フランジ部で取り付ける場合においても、遮熱カバー同士を固着しないため、遮熱カバー同士間の熱膨脹差も吸収することができる。
【0071】
また、前記凸部における前記孔側の面を曲面に形成することにより、取付ブラケットと遮熱カバーを正確に位置決めすることができ、製品精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す横断面図。
【図2】図1の下側の取付構造を示すもので、取付前の状態を示す要部横断面図。
【図3】図2の左側から見た側面図。
【図4】図2の状態から折り曲げ部を曲げて取り付けた状態を示す要部横断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す要部横断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す要部横断面図。
【図7】本発明の第4実施例を示す要部横断面図。
【図8】本発明の第5実施例を示す要部横断面図。
【図9】本発明の第6実施例を示す要部横断面図。
【図10】本発明の第7実施例を示す要部横断面図。
【図11】本発明の第8実施例を示す要部横断面図。
【図12】第1参考例を示す要部横断面図。
【図13】第2参考例を示す要部横断面図。
【図14】従来の第1の構造を示す側面図。
【図15】図14におけるC−C線拡大断面図。
【図16】従来の第2の構造を示す側面図。
【図17】図16におけるD−D線拡大断面図。

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気系部品に遮熱カバー取付用の座となる取付フランジ部を設け、遮熱カバーで排気系部品を被覆し、遮熱カバーに形成された当接フランジ部を、前記の取付フランジ部に取り付ける遮熱カバーの取付構造において、
    前記取付フランジ部孔を形成し、前記当接フランジ部に前記の孔の周縁形状以上の周縁形状を有して前記の孔側へ膨出する曲面状の凸部を形成し、
    該凸部を前記の孔の周縁部に当接させ、前記当接フランジ部の先端を折り曲げて前記取付フランジ部を挟持するとともに、前記凸部の周縁が前記孔の周縁に当接しつつ弾力的に撓み変形したことを特徴とする遮熱カバーの取付構造。
  2. 内燃機関の排気系部品に遮熱カバー取付用の座となる取付フランジ部を設け、複数の遮熱カバーで排気系部品を被覆し、前記夫々の遮熱カバーに当接フランジ部を形成し、該当接フランジ部を、前記の取付フランジ部に取り付ける遮熱カバーの取付構造において、
    前記取付フランジ部孔を形成し、複数の当接フランジ部の少なくとも一方に前記の孔の周縁形状以上の周縁形状を有して前記の孔側へ膨出する曲面状の凸部を形成し、
    該凸部を前記の孔の周縁部に当接させ、前記複数の当接フランジ部の少なくとも一方の先端を折り曲げて前記取付フランジ部を挟持するとともに、前記凸部の周縁が前記孔の周縁に当接しつつ弾力的に撓み変形したことを特徴とする遮熱カバーの取付構造。
  3. 排気系部品がパイプで構成されているものにおいて、前記の取付フランジ部を、前記のパイプに接合したブラケットと一体に形成した請求項1又は2記載の遮熱カバーの取付構造。
  4. 排気系部品が、一方のシェルと他方のシェルとを接合して構成されるものにおいて、両シェルのうち少なくとも一方のシェルから前記の取付フランジ部を突出させた請求項1又は2又は3記載の遮熱カバーの取付構造。
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