JP3740672B2 - 車両用開閉体の開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後部ドア等のように上下に回動して開閉する開閉体を、自動開閉させる車両用開閉体の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のような開閉装置としては、例えば実開平6-71852号公報に開示されているようなものがある。
この従来の技術は、車体のルーフに、モータと、モータに並設された減速機構と、減速機構のピニオンギヤに噛合して揺動可能に枢着されたセグメントギヤと、セグメントギヤの回転中心より離れた部位に枢着されて往復直線運動するロッドとを設け、このロッドをドアに連結し、セグメントギヤの揺動により、ロッドを前後動させて、ドアを開閉させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の開閉装置を、中央が高くなるように湾曲しているルーフに取り付ける場合、セグメントギヤがルーフに干渉しないように、セグメントギヤとルーフとの間に空間を設ける必要がある。そのため、開閉装置の取り付けスペースが室内側に突出することになり、室内空間が減少して、後席乗員のヘッドクリアランスが減少する。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、駆動機構本体を、狭いスペースに取り付けることができるようにすることにより、室内空間の減少を最小限にした車両用開閉体の開閉装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 車体のルーフの一側部に取り付けられた駆動機構本体により、前記ルーフに上下に開閉可能に支持された開閉体を開閉させるようにした車両用開閉体の開閉装置において、前記駆動機構本体を、モータと、該モータの回転を減速する減速機構と、前記開閉体に連結され、かつ前記減速機構の出力部に連結されて前後に往復直線移動可能な出力機構とにより形成するとともに、車体の中央に向かって上向き傾斜させて、前記ルーフ面に沿って配置する。
【0006】
(2) 上記(1)項において、出力機構を、ヒンジ軸線方向とほぼ直交する前後方向を向くようにして車体の一側部に配設した基板と、この基板の一端部に軸支されるとともに、減速機構の出力部に連結されて正逆回転可能な駆動プーリと、前記基板の他端部に軸支された従動プーリと、前記駆動プーリと従動プーリとに掛け回された伝動部材とを備えるものとし、モータ及び減速機構を、左右方向に向けて前記出力機構にほぼ直角に連結し、前記モータ、駆動プーリ、及び従動プーリの各軸が互いに平行をなして、車体の中央に向かって上向き傾斜するようにして、駆動機構本体を、ヒンジ軸線方向に対して傾斜させ、さらに、前記伝動部材の一部に固着した接続部材に、前記両プーリの軸に対して鈍角をなして垂下する接続部を設け、この接続部に、一端部が開閉体に連結された連結部材の他端部を連結する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
(1)は、ワゴン車等の車両のルーフ、(2)は、ルーフ(1)の後端部に、左右方向を向くヒンジ軸(3)をもって、上下方向に開閉可能に枢着され、車体の後端開口を開閉する開閉体をなす後部のドアである。ルーフ(1)は、図1に示すように、中央付近が左右両側より高くなるように湾曲している。
【0008】
(5)は、ルーフ(1)面に沿うように、車体の中央に向かって上向き傾斜するようにして、すなわち、ヒンジ軸(3)のヒンジ軸線方向(X1)に対して内上向き傾斜するようにして、ルーフ(1)の一側部におけるルーフ(1)と内張り(4)との間の空間に取り付けられた駆動機構本体で、後述する連結部材を介してドア(2)に固着された取付ブラケット(6)に連結され、適所に設けた操作スイッチ(図示略)の操作により、ドア(2)を自動開閉させるものである。
【0009】
駆動機構本体(5)は、左右方向を向くモータ軸(7a)の軸線方向(X2)を、ヒンジ軸線方向(X1)に対して、内側上向き傾斜させて配置されたモータ(7)と、モータ軸(7a)に固着されたピニオン(7b)に噛合する大径歯車(8a)、及びその軸(8d)と同軸に配設された出力側のピニオン(8b)と、ピニオン(8b)に噛合する出力部をなす大径歯車(8c)とからなる減速機構(8)と、大径歯車(8a)の軸(8d)の中間に装着された電磁式のクラッチ(9)と、細長い基板(10)を、その長手方向をヒンジ軸線方向(X1)とほぼ直交する前後方向に向けて配置し、かつ基板(10)の後部に、モータ(7)及び減速機構(8)がほぼ直角に連結された出力機構(11)とを備えている。
【0010】
駆動機構本体(5)を、ヒンジ軸線方向(X1)に対して内上向き傾斜させてルーフ(1)に取り付けることにより、湾曲したルーフ(1)面に接近させて取り付けることができる。その結果、駆動機構本体(5)とルーフ(1)間の空間を少なくして、駆動機構本体(5)の車室内への突出量が少なくなる。
【0011】
出力機構(11)は、大径歯車(8c)に連結され、かつモータ(7)と平行な軸(12a)をもって正逆回転可能として基板(10)の後部に軸支された駆動プーリ(12)と、軸(12a)と平行な軸(13a)をもって基板(10)の前端部に枢支された従動プーリ(13)と、駆動プーリ(12)と従動プーリ(13)とに掛け回された伝動部材をなすゴム等の可撓性材料により形成された無端のベルト(14)とからなっている。
【0012】
ベルト(14)の下側走行路に位置する部分には、接続部材(15)が連結されている。接続部材(15)は、駆動プーリ(12)と従動プーリ(13)との間をベルト(14)とともに前後方向に直線移動可能であり、かつその外側端には、前後方向を向くリンク(16)の前端部が左右方向を向く水平な軸(17)をもって枢着された接続部(15a)が、両軸(12a)(13a)に対して鈍角をなして垂下するように形成されている。リンク(16)の後端部は、ドア(2)の取付ブラケット(6)に連結されている。
【0013】
クラッチ(9)は、常時はモータ(7)と駆動プーリ(12)との間の動力伝達経路を断って、手動によるドア(2)の開閉を可能にしており、また、接続することにより、モータ(7)の回転力を駆動プーリ(12)に伝達することができる。
【0014】
接続部(15a)は、上述のように、両プーリ(12)(13)の軸(12a)(13a)、したがって、モータ軸(17a)の軸線方向(X2)に対して鈍角で、かつヒンジ軸線方向(X1)に直交するように延設されているので、駆動機構本体(5)を、ヒンジ軸線方向(X1)に対して傾斜させてルーフ(1)に取り付けても、ドア(2)の開閉時に、接続部(15)とリンク(16)との連結部分に捩じれが発生することがない。
【0015】
なお、伝動部材(14)は、上記のようなゴム製のベルト(14)に限定されるものではなく、例えば、合成樹脂製のベルトであっても良いし、さらには、駆動プーリ(12)の外周面に歯を形成して、各プーリに掛け回される面に駆動プーリ(12)の歯に噛合する歯を形成した歯付きベルトや、金属製または合成樹脂製のチェーンや、ケーブルであっても良い。
【0016】
次に、上記のように構成された車両用ドアの開閉装置の動作について説明する。
操作スイッチにより、クラッチ(9)を接続させるとともに、モータ(7)を予め定めた方向に回転させ、減速機構(8)を介して、駆動プーリ(12)を図3おける反時計方向に回転させると、基板(10)の前端部寄りに位置している接続部材(15)は、ベルト(14)とともに後方に移動させられ、ドア(2)はリンク(16)を介して後方に押され、ヒンジ軸(3)を中心に全開位置へ回動させられる。
【0017】
また、ドア(2)が全開位置にある場合は、操作スイッチによりクラッチ(9)を接続させるとともに、モータ(7)を上述の場合と逆方向に回転させ、駆動プーリ(12)及びベルト(14)を反転させると、基板(10)の後端部寄りに位置している接続部材(15)は、前方に移動させられ、ドア(2)はリンク(16)を介して前方に引き込まれて、閉止位置に移動させられる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1記載の発明によると、駆動機構本体を湾曲したルーフに接近させて取り付けることができる。そのため、駆動機構本体の室内空間への突出を最小限に抑えて、室内空間、特にヘッドクリアランスの減少を最小限に押さえることができる。
【0019】
(b) 請求項2記載の発明によると、駆動機構本体の小型化が可能になり、さらに室内空間の減少を抑え、かつルーフ内の限られたスペースに効率よく配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両後部の概略正面図である。
【図2】同じく、駆動機構本体の一部切欠平面図であり、左方が車両の前方を向いている。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】車両後部の概略側面図である。
【符号の説明】
(1)ルーフ
(2)ドア(開閉体)
(3)ヒンジ軸
(4)内張り
(5)駆動機構本体
(6)取付ブラケット
(7)モータ
(7a)モータ軸
(7b)ピニオン
(8)減速機構
(8a)大径歯車
(8b)ピニオン
(8c)大径歯車(出力部)
(9)クラッチ
(10)基板
(11)出力機構
(12)駆動プーリ
(12a)軸
(13)従動プーリ
(13a)軸
(14)ベルト(伝動部材)
(15)接続部材
(15a)接続部
(16)リンク(連結部材)
(17)軸
(X1)ヒンジ軸の軸線方向
(X2)モータ軸線方向
Claims (2)
- 車体のルーフの一側部に取り付けられた駆動機構本体により、前記ルーフに上下に開閉可能に支持された開閉体を開閉させるようにした車両用開閉体の開閉装置において、
前記駆動機構本体を、モータと、該モータの回転を減速する減速機構と、前記開閉体に連結され、かつ前記減速機構の出力部に連結されて前後に往復直線移動可能な出力機構とにより形成するとともに、車体の中央に向かって上向き傾斜させて、前記ルーフ面に沿って配置したことを特徴とする車両用開閉体の開閉装置。 - 出力機構を、ヒンジ軸線方向とほぼ直交する前後方向を向くようにして車体の一側部に配設した基板と、この基板の一端部に軸支されるとともに、減速機構の出力部に連結されて正逆回転可能な駆動プーリと、前記基板の他端部に軸支された従動プーリと、前記駆動プーリと従動プーリとに掛け回された伝動部材とを備えるものとし、モータ及び減速機構を、左右方向に向けて前記出力機構にほぼ直角に連結し、前記モータ、駆動プーリ、及び従動プーリの各軸が互いに平行をなして、車体の中央に向かって上向き傾斜するようにして、駆動機構本体を、ヒンジ軸線方向に対して傾斜させ、さらに、前記伝動部材の一部に固着した接続部材に、前記両プーリの軸に対して鈍角をなして垂下する接続部を設け、この接続部に、一端部が開閉体に連結された連結部材の他端部を連結したことを特徴とする請求項1記載の車両用開閉体の開閉装置。
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