JP3740166B2 - プロペラ・ドライブ・シャフトのための調整可能なシール - Google Patents

プロペラ・ドライブ・シャフトのための調整可能なシール Download PDF

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    • B63H2023/327Sealings specially adapted for propeller shafts or stern tubes

Description

発明の分野
本発明は回転可能なシャフトと、同シャフトが貫通する構造体との間に液密シールを形成する装置、より詳細にはボートまたは他の船のプロペラ・ドライブ・シャフトと、同シャフトが貫通する船体の開口との間の水密シールに関する。
発明の背景
回転可能なシャフトを壁を貫通し、かつ流体内まで延ばすことを要する多くの構造が存在する。シャフトが貫通する壁の開口は同壁の片側に流体を保持すべくシールを要する。この種の構造の1つとしては、船体に形成された開口を介して船内から船外まで延びるプロペラ・ドライブ・シャフトが挙げられる。開口は船内への水の流入を防止すべくシールを要する。この種の開口をシールする幾つかの装置が開発されており、同装置を以下に詳述する。
パッキン箱は青銅または他の金属からなるハウジングまたはプレートを有する。ハウジングまたはプレートは船内まで延びる中空円筒管を有し、かつ船体の開口に対して固定されている。プロペラ・ドライブ・シャフトは円筒管内に収容され、かつハウジング及び開口を貫通して延びている。殆どのプレジャー・クラフト(Pleasure craft)において、パッキン箱は金属ナットを有し、同金属ナットはプロペラ・シャフトを収容する円筒管内に螺合可能である。パッキン・リング等のシール材、即ちパッキン押えが提供されている。パッキン・リングの例としては、ワックスまたはグラファイトを含浸した編組み亜麻ロープが挙げられる。パッキン・リングは切断された後、金属ナット及び円筒管内部の間に位置するプロペラ・ドライブ・シャフトの周囲に配置される。次いで、真鍮ナットは円筒管内に螺入され、さらにはパッキン・リングに対して締付けられる。これにより真鍮ナットは実質的な水密シールを形成すべくパッキン・リングをプロペラ・ドライブ・シャフトに対して押圧する。
パッキン箱を大径プロペラ・ドライブ・シャフトを有する商用船に使用する場合、パッキンはパッキン箱内に収容されている。プレジャー・クラフトに使用する金属ナットに代えて、パッキンを押圧するハウジング・カバー、即ちキャップが提供されている。ネジ山を螺刻した留め具はカバー、即ちキャップを貫通して延び、かつパッキン箱内のネジ山を螺刻したボア内に螺合されている。
パッキン箱は多数の問題点を有する。パッキンは回転シャフトをシールするとともに、摩擦によるシャフトの損傷を招来する。パッキン箱に付随する多くの問題点は同パッキン箱の継続的な調整の必要性に付随している。プロペラ・シャフトを動作させる際、パッキンを湿らせ、さらには回転シャフトを冷却し、かつ同回転シャフトに潤滑性を付与すべく適量の水をパッキン箱内へ流入可能にする。このためには、パッキン押えをある程度緩める必要がある。パッキン箱内へ水が流入しない場合、潤滑性の損失によって生じる回転シャフト及びパッキン間の摩擦はシャフトを熱くする。シャフトが高温になることにより、パッキンが損傷し、かつシャフト表面への溝の形成が促進される。この結果、シャフトの修理または交換が必要になる。
船を運航後にドックへ収容する前、船内への水の流入を完全に防止すべくパッキン箱の締付けが必要である。人がパッキン箱に近づくことは困難、かつ不自由である。このため、殆どの船のオペレータはパッキン箱を適切な頻度で調整しない。この結果、船をドックに収容する際、パッキン箱の締付けが緩いことに起因して余剰の水が船内に流入するため、ビルジ・ポンプの使用が必要になる。しかし、ビルジ・ポンプは故障、即ち正常に機能しないことがある。水漏れによる殆どの船内損傷は水がパッキン押えを通って流入し、かつビルジ・ポンプが正常に機能しないことにより生じる。
パッキン箱に付随する別の大きな問題点としては、パッキン箱を適切に調整したとしても、同パッキン箱が水漏れを生じ得る点が挙げられる。圧縮亜麻は不透水性を有さない。パッキン箱に付随する別の問題点としては、パッキン押えがシャフトの軸に直交する方向に非常に僅かな柔軟性を有する点が挙げられる。船を前進及び後進させる場合、シャフトは回転時に前方及び後方へそれぞれ移動し、かつ振動する。シャフトの移動によりパッキン・リング内に間隙が形成され、水が同間隙を通って漏れる。
パッキン箱に付随する別の問題点としては、シャフトの正常な回転によりパッキンが速く摩耗する点が挙げられる。パッキンが摩耗した場合、更に多量の水が船内に流入し、船の修理及びパッキンの頻繁な交換等、船の維持管理に多くの費用が必要になる。パッキンを交換する場合、船を水から出す必要がある。これは多くの費用及び長い時間を要する作業である。パッキン箱を適切に使用し、かつ適切に維持管理したとしても、同パッキン箱は使用時間及び使用状態に基づいて約6ヶ月〜2年毎の詰め替えを必要とする。幾つかの船では、パッキン箱の適切な詰め替えを行うために、船の後部を水から出す必要がある。これは多くの費用を要するうえ、不都合である。デュラマックス・インコーポレイテッドのエア・シールが施されたパッキン箱を使用する幾つかのケースでは、船を水から出す必要はない。
パッキン箱に付随する別の問題点としては、ナットの過剰締付けによって生じる摩擦によりナットの温度が上昇する点が挙げられる。ナットは温度の上昇によりシャフトに対して移動不能に固定される。この状態が発生した場合、パッキン箱は破損し、かつ船体開口から離間し得る。これにより船内に多量の水が流入する。
パッキン箱に付随する別の問題点としては、ハウジングの寸法が1つの特定の船体開口形状に適合すべく設定されている点が挙げられる。従って、パッキン箱は意図する船体開口とは異なる船体開口を有する船に使用すべく容易に変更できない。
パッキン箱に付随する別の問題点としては、パッキン箱をシャフトの軸に整列させるべく同パッキン箱を容易に調整できない点が挙げられる。この結果、シャフトが貫通するパッキン箱内の円筒管に対して同シャフトを整列できない状態が頻繁に発生する。これにより、液密シールの形成及びシャフト損傷防止が困難になる。
更に、船内に流入した水はポンプで船外へ排出する必要がある。パッキン箱を通じてビルジ内に流入した水は船底の油及び他の汚染物質と混合される。ビルジ・ポンプは汚染物質と混合された水を周囲の水中に放出する。米国の連邦水質汚染防止法は、表面水に膜または光彩を形成するか、または表面水を変色する油または含油排出物を米国の可航水域または隣接水域へ排出することを禁止している。
パッキン箱に付随する問題点を解決すべく、メカニカル・シールが開発された。メカニカル・シールはパッキン箱の詰め替えを必要としないうえ、僅かな維持管理を要するのみである。更に、メカニカル・シールを適切に選択し、かつ適切に取付けた場合、ビルジ内への水の流入はほぼ完全に防止できる。メカニカル・シャフト・シールを適切に調整した場合、同メカニカル・シャフト・シールの寿命は10,000〜15,000時間である。これを現実に当てはめた場合、プレジャー船の繁忙期は600時間であり、商用船は年間約2,000〜5,000時間運航されている。即ち、これは2〜25年の使用年数に相当する。最も一般的なメカニカル・シールはリップ・シール(Lip seal)及び面シール(Face seal)、即ち表面シール(Surface seal)である。
リップ・シールはプロペラ・ドライブ・シャフトの周囲に配置され、かつ同プロペラ・シャフトに密着する常にはゴムから形成される柔軟な固定環状シールである。固定環状シールはシャフトの回転を可能にする一方で、同シャフトに対するシールを形成する。船舶へのリップ・シールの使用には多くの問題点がある。第1の問題点としては、リップ・シールがステンレス鋼から常には形成されるプロペラ・ドライブ・シャフトを摩耗し、同シャフト表面に溝を形成する点が挙げられる。ステンレス鋼に溝が形成された場合、水は同溝を通って漏入する。更に、溝はシャフト上に弱点を形成する。この結果、溶接によるシャフトの修理またはシャフトの交換が必要になる。第2の問題点としては、リップ・シールは同シールの中心に位置しないシャフトを補償する十分な柔軟性を有さないため、シャフトのミスアライメントまたはシャフトの軸に直交する方向への振動が水漏れを招来する点が挙げられる。第3の問題点としては、リップ・シールのゴムはシャフトの表面形状に適合する柔軟性を必要とする点が挙げられる。しかし、ゴム・シールは塩水、油、高温及び低温等の厳しい環境に露出されることにより、柔軟性を急速に損失して水漏れを招来する。
回転プロペラ・シャフトに使用する最も一般的なメカニカル・シールは面シール、即ち表面シールである。面シールは水密シールを形成すべく互いに押圧される細かく機械加工された2つのシール面を有する。船舶で使用する場合、2つのシール面は軸に直交する方向に延びる2つの環状リングの平坦な側面に常には面している。2つの環状リングの一方はプロペラ・ドライブ・シャフト等の回転シャフトに取付けられている。各リングは中心ボア、即ち開口を有し、同中心ボアはリングをプロペラ・ドライブ・シャフト上に摺動可能に取付け可能にする内径を有する(任意にて、両リングを2つの部品として提供し、かつ圧縮ネジ(Compression screws)で互いに連結してシャフト上に固定できる)。更に、各リングは外径及び平坦な環状シーリング面を有する。環状シーリング面は内径及び外径の間の形成されている。2つのリングのうちの一方はシール・リングと称され、さらにはプロペラ・シャフトと一緒に回転すべく同プロペラ・シャフトに固定されている。他方のリングはフリクション・リング(Friction ring)と称される。フリクション・リングは静止しており、かつプロペラ・シャフトが貫通するハウジングに対して固定されている。シール・リングの環状シーリング面はフリクション・リングの環状シーリング面に対して当接し、かつ水密シールを形成している。標準的な面シール装置、即ち表面シール装置において、バネまたはゴム・ベローズ等の荷重手段、即ち付勢手段はフリクション・リング及びシール・リングを互いに付勢し、さらにはシールの形成及び維持を補助する付勢力を形成する。
面シールの主な効果としては、同シールがプロペラ・シャフトをシールしない点が挙げられる。リップ・シールまたはパッキン箱と比較して、面シール、即ち表面シールはシャフトを更に小さい抵抗で回転させ得る。この結果、更に高い性能及び燃費を実現し得る。更に、シールはプロペラ・シャフトを摩耗しない。
1つの一般的な表面シールはカーボングラファイト製フリクション・リング及びステンレス鋼製シール・リングを使用している。これらの材料は十分に機能する一方で、問題点を有する。カーボングラファイト製フリクション・リングは脆弱であるため亀裂を生じ易いうえ、簡単に傷つく、即ち簡単に穴があく。これは2つのシーリング面間に漏れを招来し得る。更に、カーボングラファイト及びステンレス鋼は互いに異なる材料である。このため、同2つの材料の接触は隙間腐食及びシール面の劣化を招来し得る。表面腐食及び表面の傷によって生じるフリクション・リングの不完全性はシール面における漏れを招来する。
ステンレス鋼製シール・リングの使用に付随する別の問題点としては、リングを止めネジでシャフトに固定する点が挙げられる。止めネジはステンレス鋼からなり、止めネジのシール面をシャフトに対して電気的に接続することによりシール面上での電気分解が促進される。
表面シールに付随する別の問題点としては、適切な押圧力を2つのシール間に維持する必要性が挙げられる。プロペラの逆推力または前方推力に応じてシャフトが軸方向に移動した場合、2つのシーリング面間の押圧力が変化する。シール・リング及びフリクション・リング間に過剰な圧力を形成することにより、シールは過剰に摩耗する。更にシール・リング及びフリクション・リング間の圧力が低く過ぎる場合、両シール間に漏れが発生する。
フリクション・リング及びシール・リング間の圧力を維持すべくフリクション・リングをシール・リングに対して付勢する屈曲した合成ゴム・ベローズの使用が知られている。ゴム・ベローズの付勢力はゴムのデュロメータに大きく依存している。ゴムを環境に露出することにより同ゴムが老化した場合、ゴムは弾性及びシール面の張力を損失する。これは漏れを招来するとともに、シール・リング及びフリクション・リング間の押圧力を増大させるべくベローズを更に圧縮するためにシャフト上におけるシール・リングの位置の調整を必要とする。
ワイヤで補強したゴム・ベローズを使用した表面シール装置は1980年代後半に導入された。同装置は着脱が容易なうえ、シール・リング及びフリクション・リング間の圧力をほぼ一定に維持することにより、シールの寿命を長くする。ワイヤで補強したゴム・ベローズを使用したシール装置は3つの主要部品、即ち剛性船尾管、剛性フリクション・リング及び柔軟なホースを有する。ホースは剛性船尾管及び剛性フリクション・リングに連結されている。ホースの中央部はステンレス鋼製コイル・バネで補強したベローズ構造を有する。ホースの一端は船尾管上に把持されおり、他端はフリクション・リング上に把持されている。プロペラ・シャフトはフリクション・リング、ホース及び船尾管をそれぞれ貫通して延びている。シール・リングはフリクション・リングに隣接してシャフトに固定されている。ゴム・ベローズ及びバネはフリクション・リングをシール・リングに対して付勢することにより、フリクション・リング及びシール・リング間の圧力をほぼ一定に維持する。バネはゴムの劣化に付随する押圧力損失の問題を解消する。
ワイヤで補強したベローズのフリクション・リングを耐衝撃性及び耐熱性を有する含油キャスト・ナイロン(High impact,hign temperature,oil-impregnated cast nylon)から形成することが知られている。この材料は耐衝撃性が高く、かつ約350〜400°Fの温度に耐えられるうえ、吸水率が非常に小さい。従って、この材料は脆弱なカーボングラファイト製フリクション・リングのように亀裂を生じることがない。更に、この材料はプラスチックであるため、カーボングラファイト製シールに付随する電気分解及び隙間腐食等の問題を解消できる。また、シール・リングは船から電気的に絶縁可能である。圧縮ネジはシャフト・クランプをシール・リングに対して固定する。シャフト・クランプはゴム・オーリングまたはプラスチック・オーリングをシール・リングに付勢することにより、同オーリングをシール・リング及びシャフト間に保持する。これにより、ステンレス鋼製シール・リングはプロペラ・シャフトから電気的に絶縁される。
表面シールを使用する場合、水からなる薄膜を2つのシール面間に形成する必要がある。水からなる薄膜はシール面に対する潤滑剤として機能するとともに、シール面を冷却してシールの寿命を延ばし得る。排水形船の船体では、シール内に閉じ込められた空気が流出することにより、水はシール面に到達可能である。これにより、シール面の潤滑性が維持される。高速船の船体の場合、船の速度が高くなった際、船尾管内に真空が形成される。そして、水をシール面の潤滑性を維持すべくシール内に注入し得る。前記のワイヤで補強したゴム・ベローズを使用した表面シールはシーリング面からの空気の除去またはシーリング面への水の注入を行うエア・ベント取付け具/水注入取付け具(Air vent/water injection fitting)を使用している。
前記のように、ワイヤで補強したゴム・ベローズを使用した表面シールはパッキン箱、リップ・シール及び他の表面シールより優れている。これはプロペラ・シャフトと、同シャフトに固定されたシール・リングとの軸方向における移動に応じて、フレキシブル管及びバネを備えたベローズによりフリクション・リングを前方または後方へ移動させる表面シールを提供する。従って、2つのシーリング面間の圧力はシーリング面を過度に押圧することなく一定に維持される。しかし、このシールは依然として幾つかの問題点を有する。第1の問題点としては、ゴム・ホースが軟らかく、かつ柔軟性を有するため、同ゴム・ホースの上に人が乗るか、または物体がゴム・ホースに衝突した際にゴム・ホースが固定位置から移動する点が挙げられる。ゴム・ホースが移動した場合、シール面は整列位置から移動する。これにより、シールの当接が阻害されて実質的な水漏れを形成する。更に、従来の全種類のシールを用いたとしても、シールの取付け後、同シールをプロペラ・シャフトの軸に対して調整できないうえ、シールを異なる船体/開口形状に使用すべく容易に変更できない。
本発明は殆どの船体開口形状に容易に適応し得る調整可能な表面シール装置、即ち面シール装置を提供することにより従来技術に付随する前記の問題点を解決する。表面シール装置の取付け後、同表面シール装置はプロペラ・ドライブ・シャフトの軸に対して整列可能である。更に、表面シール装置に加わる圧力によるシーリング面の移動を防止すべく同装置は剛性部品から形成されている。
発明の簡単な説明
本発明の好ましい実施の形態では、船等に使用可能なシャフト・シール・システムを提供する。ドライブ・シャフトまたはプロペラ・シャフトは船内のエンジンまたはギヤ・ボックスから船体または隔壁を貫通してプロペラ等の船外駆動手段まで延びている。シャフト・シール・システムは船体または隔壁に形成された開口を通じて水が船内へ流入することと、同水がシステムの密閉領域から流出することを防止する。システムを船尾側から船首側へと以下に順次説明する。最初に、船体開口に取付けられた適切なアダプタが提供されている。アダプタはアダプタ・リングに連結されており、同アダプタ・リングはシー・ガスケット、即ちダイヤフラムに取付けられている。ダイヤフラムはスライド・リング及びフリクション・リングに連結されている。フリクション・リングはシール面と、シャフトの周囲を後方に向かって拡がる本体とを有する。フリクション・リングのシール面は以下に詳述するようにシール・リングのシール面に当接可能である。ダイヤフラムはフリクション・リングの本体に取付けられている。引張りバネ等の付勢手段はスライド・リング及びフリクション・リングの間に配置されている。動的水密シール及び静的水密シールを形成するために、付勢手段はシール・リングのシール面に十分な押圧力を形成すべくフリクション・リングを前方へ付勢する。シール・リングはシャフト・クランプに連結され、さらには同シャフト・クランプによりシャフト上の所定位置に固定されている。バネ・カバーは引張りバネの周囲を被覆し、かつスライド・リング及びフリクション・リングにそれぞれ連結されている。以下に詳述するように、水の流動はダイヤフラムによって防止される。バネ・カバーはダイヤ・フラムに対する冗長手段である。
このユニットは剛体からなり、かつ物体が上に載った際、または装置の使用中に衝撃を受けた際に正常な動作が中断されない。正常な動作の中断は従来の装置の致命的な故障の主な要因の1つである。このため、これは本発明の重要な特徴である。
本発明の別の重要な特徴としては、アダプタ・リングと、同アダプタ・リングと一緒に使用する部品とが挙げられる。アダプタ・リングは船体または船の隔壁を貫通するプロペラ・シャフトを貫通させる他の多くの装置とともにシステムを使用することを可能にする。以下に詳述するように、アダプタ・リングの内部にはネジ山が螺刻されており、同ネジ山は他の協働する各種部品のネジ山を螺入させるべく形成されている。例えば、シャフト・シール・システムを所定位置に保持するとともに、船内への水の流入及びシャフト・シール・システムからの水の流出を防止すべく、船体貫通形アダプタ・リングは船体を貫通して取付け可能であり、同船体貫通形アダプタ・リングの外周面に螺刻されたネジ山はアダプタ・リングの内周面に螺刻されたネジ山と螺合可能である。これに代えて、船体に形成された開口を貫通して延びる船尾管に対してシステムを取付けるべくフランジ・リングを使用し得る。更に、フランジ・リング自体を船体に取付け得る。別の周知の構造において、ホース・アダプタをアダプタ・リング及びホースに取付け得る。船内に延びるシャフトに対する通路を提供すべく、ホースは船体の開口を貫通して延びる船尾管まで延びている。
本発明の好ましい実施の形態の重要な特徴としては、システムを通じた水の流動を防止する手段が挙げられる。特に、シー・ガスケット等のダイヤフラムはシャフト・シール・システムからの水の流出を防止し、さらにはシャフトの前後動に応じたフリクション・リングの前後動を可能にする十分な柔軟性を有する必要がある。ダイヤフラムはフリクション・リングに連結された環状領域を有する。ダイヤフラムは同ダイヤフラムをフリクション・リングに対して水密に取付けるために1つ以上のオーリングをクランプとして収容すべく形成されている。更に、フリクション・リングは連結部を把持するオーリングとともにダイヤフラムを収容すべく形成されている。ダイヤフラムの他端はセンタリング・ネジ等のネジでスライド・リングに取付ける環状領域を含む。シャフトの軸が変位した際、センタリング・ネジを備えた構造はシステムを貫通して延びる通路の長手方向に延びる軸の位置の変更を可能にする。従って、同軸センタリング・ネジは通路の長手方向に延びる軸をプロペラ・シャフトの長手方向に延びる回転軸と同軸をなすように調整し得る。ダイヤフラムの屈曲部は2つの環状取付け領域を連結する。ダイヤフラムの屈曲部の柔軟性はダイヤフラムの水密性を維持することを可能にする。このため、ダイヤフラムは前後動が可能である。スライド・リングは本発明の好ましい実施の形態の別の重要な特徴である。スライド・リングはダイヤフラムの取付け位置を提供するために必要である。更に、スライド・リングはフリクション・リングをシール・リングに向けて付勢する引張りバネに対する支持構造を形成している。また、スライド・リングはフリクション・リングと協働し、さらにはシャフトの前後動に合わせてフリクション・リングが限られた範囲内で軸方向に移動する間、同フリクション・リングを案内する。
システムの柔軟性、特にダイヤフラム及びバネ・カバーの柔軟性はフリクション・リング及びシール・リングの各シール面が互いに整列しない状態が発生した場合にも、システムの重要な剛性を低減することなく両シール面が効果的に機能することを可能にする。
本発明の目的は、船内のモータまたはギヤ・ボックスから船外プロペラまで延びるプロペラ・シャフトを有する船において、船内への水の流入と、本発明のシャフト・シール・システムの密閉領域からの水の流出とを防止することにある。
本発明の別の目的は船体または船の隔壁を貫通して延びるシャフトを有する船において、シャフトの位置が径方向または軸方向に変位した場合にも船の内部への水の流入を防止するシステムを提供することにある。
本発明の更に別の目的は船体または船の隔壁を貫通して延びるプロペラ・シャフトを有する船において、船の内部への水の流入を防止するシステムであって、別のシャフト・シール・システムの損傷または固定位置からの変位を招来する衝撃に耐え得る剛体からなるシステムを提供することにある。
本発明の別の目的は船のウォータ・シール・システムの動作中に同システムの一部の整列がずれた場合にも効果に機能するシステムを提供することにある。
本発明の別の目的は前記の種類のシステムであって、システムのシール部品に対する損傷を防止し、かつシールの完全性を維持すべく船の運航中におけるドライブ・シャフトの軸方向の移動に対応した調整を実施すべく収縮及び拡張するシステムを提供することにある。
本発明の別の目的はシステムの長手方向に延びる軸がドライブ・シャフトの軸から移動した場合にも水の流動に対するシールを形成するシステムを提供することにある。
本発明の別の目的は船体または隔壁を貫通して延びるシャフトを有する船の流体シール装置であって、船体または隔壁を貫通して延びるシャフトを収容する各種の装置とともに使用可能な流体シール装置を提供することにある。
本発明の別の目的は船内のモータまたはギヤ・ボックスから船外のプロペラまで延びるシャフトを有する船に使用する流体シール装置であって、船体または隔壁を貫通して延びるプロペラ・シャフトを貫通させる各種の船体貫通形アダプタ・リング、フランジ・アダプタ、ホース・アダプタ及び船尾管クランプ・アダプタ等と一緒に容易に使用できる流体シール装置を提供することにある。
本発明の別の目的は前記の種類の装置であって、同装置を異なる形状の船体開口に取付けるためのアダプタの取付けが可能な装置を提供することにある。
本発明の別の目的はフリクション・リングを含油ナイロン(Oil-impregnated nylon)等の耐久性のある材料から形成した前記の種類のシール装置を提供することにある。
本発明の別の目的は一次シールの1つが機能しなくなった際に機能する二次シールを含む前記の種類の装置を提供することにある。
本発明の別の目的は船のシャフトに使用するウォータ・シール装置であって、安全に動作し、耐久性があり、かつ容易に形成でき、さらには従来の部品及び材料を使用するとともに、高い信頼性をともなって効果的、かつ効率的に動作するウォータ・シール装置を提供することにある。
前記以外の目的は以下の詳細な説明及び請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
図1は船のプロペラ・ドライブ・シャフトとともに使用する本発明の好ましい実施の形態に基づくシステムの側面図である。
図2は図1の装置の縦断面図である。
図3A及び図3Bは図1のシステムの部分分解図である。
図4は図2の装置の前部を拡大して示す部分縦断面図である。
図5は図2の装置の後部を拡大して示す部分断面図である。
図6は圧縮位置にある図1の装置を示す部分縦断面図である。
図7は図1に示すアダプタ・リングの端面図である。
図8は図7のアダプタ・リングの縦断面図である。
図9、図10及び図11はそれぞれ図1のダイヤフラムの端面図、側面図及び拡大部分縦断面図である。
図12及び図13は図1の装置に使用するスライド・リングのそれぞれ端面図及び側面図である。
図14及び図15は図1の装置に使用するフリクション・リングのそれぞれ端面図及び側面図である。
図16は図1の装置に使用するコイル・バネの側面図である。
図17は図1のシステムのバネ・カバーの側面図である。
図18及び図19は図1のシステムとともに使用する船体貫通形アダプタ・リングのそれぞれ端面図及び側面図である。
図20及び図21は図1のシステムとともに使用可能なアダプタ・フランジのそれぞれ側面図及び端面図である。
図22は船尾管を本発明のアダプタ・リングに連結するホース・アダプタの縦断面図である。
図23はプロペラ・ドライブ・シャフトに取付けられた本発明の第2の実施の形態に基づく装置の縦断面図である。
図24はプロペラ・ドライブ・シャフトに取付けられた本発明の第3の実施の形態に基づく装置の縦断面図である。
図25はプロペラ・ドライブ・シャフトに取付けられた本発明の第4の実施の形態に基づく装置の縦断面図である。
図26はプロペラ・ドライブ・シャフトに取付けられた本発明の第5の実施の形態に基づく装置の縦断面図である。
図27はプロペラ・ドライブ・シャフトに取付けられた本発明の第6の実施の形態に基づく装置の縦断面図である。
図28はプロペラ・ドライブ・シャフトに取付けられた本発明の第7の実施の形態に基づく装置の縦断面図である。
図29及び図30は本発明のホース・アダプタのそれぞれ正面図及び側面図である。
図31は本発明の第8の実施の形態に基づくプロペラ・シャフトを収容する船尾管に取付けられた船尾管クランプ・アダプタの一部を破断して示す部分縦断面図である。
図32は本発明の第9の実施の形態に基づく船尾管シール組立体の一部を破断して示す部分縦断面図である。
図33は本発明のエア・シール組立体の一部を破断して示す部分縦断面図である。
図34は図33のエア・シールを備えた本発明の第10の実施の形態に基づく装置の一部を破断して示す部分縦断面図である。
図35は本発明の船尾管クランプ・シール組立体の一部を破断して示す部分縦断面図である。
図36は本発明のホース・ベアリング・アダプタの一部を破断して示す部分縦断面図である。
図37は図36のホース・ベアリング・アダプタの横断面図である。
好ましい実施の形態の詳細な説明
本発明の好ましい実施の形態を示す図に基づいて本発明を以下に詳述する。図1はシャフト12及び船体14等の壁の間にシールを形成するシャフト・シール装置10を示す。船外に位置するシャフト12の右端は船のプロペラに連結されている。船内に位置するシャフト12の左端はエンジンまたはギヤ・ボックスに連結されている。シール装置10は長手方向に延びる軸Aを有するシャフトに対する通路を備えている。更に、軸Aはシャフト12の回転軸でもある。シール装置10はアダプタ・リング20、シー・ガスケット(Sea gasket)、即ちダイヤフラム50、スライド・リング62、フリクション・リング90及びバネ・カバー134内の荷重手段、即ち付勢手段130(図2参照)を有する。シール・リング161はシャフト12に対して固定されており、さらにはシャフト・クランプ163によって保持されている。安全シールド170はフリクション・リング90に取付けられている。
図2及び図3に示すように、アダプタ・リング20は壁22を有するほぼ円筒状の中空管である。壁22は外周面24及び内周面26(図2、図4、図5、図7及び図8参照)を有する。内周面26はほぼ円筒状の空隙28を画定している。図8に示すように、アダプタ・リング20は第1の端30及び第2の端32を有する。第1の端30及び第2の端32はそれぞれ開放され、かつ空隙28に連通している。取付け面34はアダプタ・リング20の第1の端30に位置する壁22に形成されたほぼ平坦なラジアル面である。径方向に等間隔離間した4つの取付けボア36は取付け面34内に配置されている。各ボア36は長手方向に向かって軸Aに平行に延びる対応する軸(図示略)に対して整列されている。傾斜部38は内周面26に隣接する取付け面34に形成されている。
収容部40はアダプタ・リング20の第2の端32に位置する壁22内に形成されており、さらには壁22から同壁22に直交する方向に空隙28内まで延びている。好ましい実施の形態において、収容部40の領域42には符号44で示すネジ山が螺刻されており、同領域42は以下に詳述するようにアダプタ領域に螺合可能である。
図2、図9、図10及び図11に示すダイヤフラム50は柔軟性を有し、かつゴムまたは耐塩水性を有する他の弾性材料から形成することが好ましい。ダイヤフラム50はラジアル・ベース52、屈曲部54及び環状足部56を有する。ベース52はほぼ平滑であり、さらには軸Aに直交する方向に延びている。更に、図3及び図11に示すように、ベース52は径方向に等間隔離間した4つの開口58と、外周縁60とを有する。また、図2及び図5に示すように、ベース52は取付け面34に取付けられており、開口58は取付けボア36に対して整列している。図2及び図5に示すように、ベース52の外周縁60は外周面24を越えて延びている。オーリング61はダイヤフラム50の後部を後方に向かって延びるフリクション・リング90の本体に接続している。
屈曲部54はベース52から空隙28内へ延びている。足部56は脚部54に対して角度をなし、かつ軸Aにほぼ平行に延びている。更に、足部56は以下に詳述するように水密シールを形成すべくフリクション・リング90に対して取付け可能である。
図2、図3B、図12及び図13に示すように、スライド・リング62は一連の環状面を有する壁64と、壁64に対して直交する方向に延びるラジアル・ベース66とを有するほぼ円筒状の中空管である。壁64は空隙28に隣接する空隙72を画定する内周面70及び外周面68を有する。図13に示すように、スライド・リング62は第1の端74及び第2の端76を有する。第1の端74及び第2の端76はそれぞれ開放され、かつ空隙72に連通している。支持面78はほぼ平坦であって、かつ環状に延び、さらにはベース66の第1の端74に形成されている。ベース66は径方向に等間隔離間した4つ以上の開口80を有する。ベース66の外径はアダプタ・リング20の外周面24の径にほぼ等しい。
図1、図2及び図5に示すように、スライド・リング62はガスケット50を介してアダプタ・リング20に取付けられている。スライド・リング62を取付けた際、スライド・リング62のベース66はガスケット50のベース52に対して当接する。開口80はガスケット50の開口58及びアダプタ・リング20内の取付けボア36に対してそれぞれ整列している。
図2,図3及び図5に示すように、センタリング・ネジ82はフラット・ワッシャ83及び2つの開口80,58を貫通して延び、さらには取付けボア36内に螺合されている。これにより、スライド・リング62はダイヤフラム50を介してアダプタ・リング62に固定される。センタリング・ネジ82は取付けボア36内において緩めるかまたは締付け得る。これにより、センタリング・ネジ82は軸Aに平行をなす直線方向に移動する。センタリング・ネジ82を移動させる際、スライド・リング62は同移動に応じて以下に詳述するように移動する。
図2、図3、図4、図5、図6、図14及び図15に示すように、フリクション・リング90は実質的に一体をなす複数の同軸中空円筒管101,103,105,110,111からなる。円筒管103は外周面92及び内周面94を有する。内周面94はシャフト12を通す円筒状空隙96を画定している。図5及び図15に示すように、円筒管101はフリクション・リング90の端98に位置しており、さらには環状溝100を有する。溝100は面92,94とほぼ同一の中心を有する滑らかな環状面を有する。舌部104は環状をなし、かつ溝100から外側へ向かって延びるとともに、フリクション・リング90の一方の端を形成している。壁106は溝100を外周面92に接続している。溝100はガスケット50の足部56の取付け位置を提供している。図2、図3及び図5に示すように、足部56はオーリング108を介して溝100に接している。オーリング108はガスケット50及びフリクション・リング90の間に水密シールを形成している。
図2、図4、図15及び図16に示すように、円筒管110は内周壁112を有している。内周壁112はシャフト12を通す内部円筒状空隙114を画定している。内部円筒状空隙114は空隙96に対して整列及び連通されている。空隙114はシャフト12の直径より大きい内径、好ましくはシャフト12の直径より1/4インチ(約0.635cm)以上大きい内径を有する。シール部116は円筒管110の前端部に形成されている。円筒管110はアダプタ・リング20の外周面24の外径より僅かに小さい外径を有する。図1、図2、図3及び図5に示すように、円筒管110はホース・バーブ(Hose barb)124を取付けるためのボア122を有する。ホース・バーブ124はエア・ベント用ホース(図示略)または給水用ホース(図示略)に対して接続可能である。
シーリング面126はほぼ平坦であって、かつ環状に延びており、さらにはシール部116の前端に形成されている。円筒管105は円筒管110の外径より小さく、かつ円筒管103の壁92の外径より大きい外径を有する外周面132を備えている。円筒管105はラジアル保持面128を後部に有する。保持面128はほぼ平坦であって、かつ環状に延びており、さらには円筒管103の面92に直交する方向に拡がっている。
図2、図3、図4、図5及び図16においてシール引張りバネ(Seal tension spring)130として示す付勢手段、即ち荷重手段はコイル・バネであり、好ましくはステンレス鋼、非金属材料、耐腐食性材料または耐腐食性成分含有材料から形成されている。バネ130は円筒管103の外周面に沿って配置されている。更に、バネ130の一端は保持面128によって保持され、他端はスライド・リング62の支持面78によって支持されている。
図1、図2、図3、図4、図5及び図17に示すように、バネ・カバー134は2つの端部136及び中央ベローズ部分138を有する。バネ・カバー134は中空であり、かつ柔軟性を有するとともに、バネ130を被覆している。カバー134はウレタン製品であり得る。カバー134の一方の端部136は円筒管110の外周面132に取付けられ、かつ円筒管105に当接している。更に、同端部136は好ましくは一対のオーリング108からなる留め具によって円筒管105の外側エッジに固定することにより、水密シールを形成している。バネ・カバー134の他方の端部136は一対のオーリング108によりスライド・リング62の外周面68に固定されることにより、水密シールを形成している。
船体を通ってウォータ・シール装置まで延びるプロペラ・シャフトの通路の形成を可能にする手段が必要である。図1及び図2において、船体貫通形アダプタ・リング142はアダプタ・リング20の第2の端32に取付けられている。図2、図18及び図19に示すように、船体貫通形アダプタ・リング142はアダプタ・リング20の収容部40の領域42に対して螺合するネジ山を螺刻した管状端部144等の連結端部と、装置10を特定の船体構造に適合させるアダプタ端部、即ちフランジ146とを有する。管状端部144はプロペラ・シャフト12の収容が可能な直径を備えたボアを有する。本実施の形態では、3/4〜12インチ(約1.95〜30.48cm)の外径を有するシャフトを収容するボアを使用するが、本発明は同寸法に限定されない。アダプタ・フランジ146は同フランジ146を船体内へ螺入させるべくアダプタ・リング142を回動させるツールを収容する一連の複数の凹部147を有する。複数の凹部147は径方向に配置され、かつ長手方向に延びている。アダプタ・リング142のアダプタ端部146は任意の形状を有する。更に、アダプタ・リング142は装置10を特定の所望の船体/開口形状に適合させ得るアダプタ端部146を有する。
図20、図21及び図22はプロペラ・シャフトを船体または船の隔壁を貫通して案内する別の部品を示す。
図20及び図21はネジ山を螺刻した管状端部149を有するアダプタ148を示す。フランジ150は船体のプレートに形成された開口に整列する開口151を有する。標準留め具(図示略)はアダプタ・フランジをプレートに対して取付ける。プロペラ・シャフトは管内を通ってウォータ・シール装置内まで延びている。
図22において、アダプタ・リング20はプロペラ・シャフトを収容すべく取付けられている。ホース・アダプタ155はアダプタ・リング20内に螺合すべくネジ山を螺刻した前部157を有する。ホース・リング155の後端は船体14まで延びている。船尾管158はゴム・ホース等の弾性ホース156によりホース・アダプタ155の後方に延びる部分157Aに連結されている。ラジアル壁、即ち肩部155Aは部分157A上に配置し得るホース156の長さを制限している。ホース・クランプはホース156をホース・アダプタ155、アダプタ・リング20及び船尾管158の間に取付ける。
次いで、シール装置10のオペレーションについて詳述する。図1及び図2に示すように、装置10は船のエンジンに向けて配向されたシール部116を有するフリクション・リング90と、船体に隣接するアダプタ・リング20とともにプロペラ・ドライブ・シャフト上に取付けられている。装置10は船体貫通形アダプタ・リング142と、アダプタ・フランジ148と、ホース・アダプタ155及び船尾管158とのうちのいずれか1つによって船体に取付けられている。船体貫通形アダプタ・リング142、アダプタ・フランジ148、並びにホース・アダプタ155及び船尾管158は船外から船体を貫通して延びるか、または船体の内側に形成された開口から延び、さらにはアダプタ・リング20に対して連結されている。このアダプタ・リング20に対する連結はアダプタ・リング及び船体貫通形アダプタ・リング等にそれぞれ形成されたネジ山を相互に螺合させることにより実現可能である。船体貫通形アダプタと、フランジ・アダプタと、ホース・アダプタ及び船尾管等とは船体/船の開口形状に対して特別に選択されている。
プロペラ・ドライブ・シャフト12は同シャフト12に固定されたシャフト・クランプ163を有する。シール・リング161は長手方向に延びる連結ネジ165によってシャフト・クランプ163に取付けられている。シール・リング161は平坦な後部シール面160を有する。シャフト・クランプ163はシール・リング161に当接して取付けられ、かつ圧縮ネジ165によりシール・リング161に固定されている。シャフト・クランプ163はシール・リング161のシール面をフリクション・リング110の平坦なラジアル・シール面126に付勢すべくシール・リング161を所定位置に保持している。クランプ163は同クランプ163の両自由端を互いに付勢すべく締付けネジ167を使用してシャフト上に固定した状態で保持されている。シール・リング161及びシャフト12間からの水漏を防止すべくオーリング169はクランプ163及びシール・リング161の間に把持されている。安全シールド170はセルフタッピング・ネジ(Self-tapping screws)172または他の留め具によりフリクション・リング50に取付けられ、かつ前方に向かって延びている。
装置10の取付け後、同装置10は装置の軸Aをシャフト12の軸に整列させるべく調整を要する。これは対応するセンタリング・ネジ82の緩め及び/または締付けにより達成される。各対応するネジ82を締付けるべく同ネジ82をボア36内に螺入させた場合、ボア36に隣接するベース66の一部がガスケット50及びアダプタ・リング20に対して更に接近する。これはベース66、スライド・リング62及びフリクション・リング90,110を傾斜させる。これにより、ベース66、スライド・リング62及びリクション・リング90,110の直線に沿った整列が変更される。同様に、対応するネジ82を緩めた場合、ネジ82は同ネジ82を収容するボア36内に螺刻されたネジ山を押圧し、さらにはボア36に隣接するベース66の一部をガスケット50及びアダプタ・リング20から離間する方向へ移動させる。これはベース66、スライド・リング62及びフリクション・リング90,110を逆方向に傾斜させる。これにより、ベース66、スライド・リング62及びフリクション・リング90,110の直線に沿った整列が変更される。従って、フリクション・リング90及びスライド・リング62は対応するネジ82の適切な緩め及び/または締付けによりシャフト12の軸Aに対して整列可能である。シャフト12をフリクション・リングの空隙114内の中心に位置決めすべくフリクション・リング90及びスライド・リング62を整列させることが好ましい。
エンジンのオペレーション中、プロペラ・シャフト12が回転する。更に、シール・リング161、シャフト・クランプ163及びオーリング169がシャフト12とともに回転する。前記の装置部材によって画定された軸Aに整列する円筒状空隙114の内径はプロペラ・シャフトの外径より大きいうえ、シャフトの自由な回転を可能にする。このため、装置10は静止した状態にある。図2及び図4に示すように、シール・リング161は固定シーリング面126に付勢されており、かつ水密表面シール、即ち水密面シールを形成している。バネ130はフリクション・リング90及びシーリング面126をリング161に対して付勢し、かつ水密シールを維持すべくシーリング面126及びリング161の間に十分な圧力を形成する。
プロペラ・ドライブ・シャフト及び船体の間の間隙から流入した水(W)は装置10の内側空隙14内へ流入する。殆どの水は外側舌部104を通り、さらにはガスケット50の脚部54及び足部56と、アダプタ・リング20の内周面26との間に形成された空隙180内へ案内される。この水はダイヤフラム50の脚部54によってブロックされる。ダイヤフラム50が破損した場合は、水はフリクション・リング90の円筒管103の外周面92と、スライド・リング62の内周面70との間を通って外周面92及びバネ・カバー130の間に形成された空隙182内に流入する。このような事態が発生した場合、バネ・カバー130はバックアップ・シールを提供することにより、船内への水の流入を防止する。
シャフト12及び円筒管103の内周面94の間に形成された狭い溝内に流入した水はフリクション・リング90及びシール・リング161の各シーリング面126の間に形成された表面シール、即ち面シールと、オーリング169とによってブロックされる。
船を運航する際、プロペラの前方推力または逆推力はプロペラ・シャフト12を軸Aに沿ってエンジンが位置する前方、またはプロペラが位置する後方へ向けてそれぞれ移動させる。船を前進させる際、プロペラ・シャフト12は軸Aに沿ってエンジンに向けて押圧される。これはシール・リング161を面126から離間する方向に移動させる。水密シールを形成すべく十分な圧力で面126及びシール・リング161の当接を維持するために、バネ130はフリクション・リング90と、同リング90に付随する面126とをシール・リング161に向けて移動させる十分な付勢力を有する。この状態において、フリクション・リング90をエンジンに向けて付勢した場合、バネ・カバー134のベローズ部分138が拡張される。フリクション・リング90の凹み付き端部98が軸Aに沿ってエンジンに向かって直線移動することにより、ガスケット50の足部は移動する。この移動中、留め具108は足部56及び溝100の間の水密シールを維持する。
図6に示すように、船を後進させる際、プロペラ・シャフト12はプロペラに向けて軸Aに沿って引き寄せられる。これによりシール・リング161は面126に向けて移動される。この結果、フリクション・リング110が押圧され、かつバネ130が圧縮される。バネ130は柔軟性を有し、かつリング161から面126に加わる力に応じてフリクション・リング90がプロペラに向かって移動することを可能にすべく圧縮される。重要な点としては、面126及びリング161の間の圧力をほぼ一定に維持し、さらにはリング161の回転により面126を傷つける、即ち損傷するまで同圧力を増大させない十分な柔軟性をバネ130が有する点が挙げられる。
バネ130を圧縮した際、バネ・カバー134のベローズ部分138は圧縮される。更に、円筒管103の凹み付き端部98はプロペラへ向かって押圧される。ガスケット50の足部56はオーリング108により溝100に固定されており、さらには円筒管103の移動に応じてプロペラの方へ引き寄せられる。従って、脚部54は引き延ばされ、かつ傾斜部8によって支持される。傾斜部38は脚部54を切断または損傷する鋭いエッジを有さない。
以上、本発明を好ましい実施の形態に基づいて詳述した。次いで、本発明の別の実施の形態を以下に詳述する。好ましい実施の形態に示す部材に類似する部材は同様の符号を付して示すとともに、異なる部材及び構造を特に強調して示す。
図23は別の実施の形態に基づく装置1010を示す。装置1010はシャフト12の軸Aに対するフリクション・リングの整列を保証すべくフリクション・リングを支持するために特に形成されている。アダプタ・リング1020は環状壁1022と、シャフト12を通す内側円筒状空隙とを有する短い中空の円筒管である。平坦なラジアル面1024はアダプタ・リング1020の一方の端面に形成されており、かつ壁1022に対して直交する方向に延びている。アダプタ・リング1020の他方の端面には別の平坦なラジアル面1025が形成されている。長形収容部1040はシャフト12を通す内側円筒状空隙(図示略)を形成しており、さらにはネジ山を螺刻した外周壁1042を有する。外周壁1042は前記の船体貫通形アダプタ・リング等のアダプタ部品(図示略)を収容する。径方向に離間した複数のボア1026は平面1024から軸Aに平行に延びている。ボア1026は壁1022を貫通して延びている。
フラット・ガスケット、即ちダイヤフラム1050はボア1026に整列すべく形成された互いに離間する複数の開口1058を有する。図23に示すように、ガスケット1050は環状リング1020に取付けられたラジアル面1052を有する。一連のボア1058は複数のボア1026に対して整列されている。
スライド・リング1062はベース1064及び外側円筒管1066を有する。外側円筒管1066はベース1064から軸Aにほぼ平行に延びている。ベース1064はガスケット1050に取付けられている。更に、ベース1064はガスケット1050をベース1064及びアダプタ・リング1020の間で押圧している。円筒管1066はエンジンに向かって長手方向に延びている。更に、円筒管1066はシャフト・クランプ163から径方向に外側へ離間した開放端部を有する。
センタリング・ネジであることが好ましい留め具1082はボア1026及び開口1058を貫通し、さらにはスライド・リング1062のボア1059内に螺合されている。これにより、スライド・リング1062はガスケット1050を介してアダプタ・リング1020に固定されている。
フリクション・リング1090は周縁に油を含浸させたプラスチックまたは他の材料からなる3つの一体をなす中空円筒管(A set of three integral hollow,peripherally oil-impregnated plastic or other material cylinders)1101,1105,1110を有する。円筒管1101は外周面1092を有し、さらにはシャフト12を通す空隙を画定している。フリクション・リング1090の一端はアダプタ・リング1020の内側空隙内に収容されている。アダプタ・リング1020の内側空隙内において、前記のフリクション・リング1090の一端はアダプタ・リング1020の面1025と、スライド・リング1062の面1064の周縁とに当接している。
円筒管1105はガイド・リング及びシール部として形成されている。円筒管1105は円筒管1101の径より大きい径を有する外周面1118と、外周面1092の周縁付近まで延びるほぼ平坦なラジアル面からなるバネ押圧面1120とを有する。円筒管1110は外周面1122を有するシール部である。外周面1122はガイド・リング1105の外周面1118の径より小さい径と、ほぼ平坦なラジアル面からなるシール面1124とを有する。
好ましい実施の形態において、ステンレス鋼製コイルバネからなる荷重手段、即ち付勢手段1130は円筒管1101の周囲に配置されている。更に、付勢手段1130はベース1064と、ガイド・リング1105のバネ保持面1120との間に保持され、かつ圧縮されている。
ガイド・リング1105の外周面1118は円筒管1066の内径にほぼ等しい外径を有する。従って、ガイド・リング1114は円筒管1066内に支持されている。円筒管1066はガイド・リング1114を円筒管1066の長手方向に延びる軸に沿って案内する。従って、フリクション・リング1090は面1124と、シール・リング161のシール面との間のシールを維持すべく正確に整列し得る。
次いで、シール装置1010のオペレーションについて詳述する。装置1010は船のエンジンに向かって配向されたフリクション・リング1090と、船体に隣接するアダプタ・リング1020とともにプロペラ・ドライブ・シャフト上に取付けられている。装置1010は船体/船の開口形状に適合すべく特別に形成され、かつ船体の開口を貫通して延びる船体貫通形アダプタ・リング等を介して船体に取付けられている。装置1010はアダプタ・リング1020の収容部1040上に螺合されている。
装置1010の取付け後、同装置1010の軸Aをシャフト12の軸に対して整列すべく調整を要する。これは対応するセンタリング・ネジ1082の緩め及び/または締付けにより達成される。各ネジを締付けてボア1068内に螺入させた際、ボア1058に隣接するベース1064はガスケット50及びアダプタ・リング1020に向けて更に引き寄せられる。これはベース1064及びフリクション・リング1090を傾斜させる。これにより、ベース1064及びフリクション・リング1090の直線に沿った整列が変更される。同様に、対応するネジ1082を緩めた際、ネジ1082は同ネジ1082を収容するボア1058内に螺刻されたネジ山を押圧し、さらにはボア1058に隣接するベース1064をガスケット1050及びアダプタ・リング1020から離間する方向へ移動させる。これはベース1064及びフリクション・リング1090を逆方向に傾斜させる。これにより、フリクション・リング1110,1090及びベース1064は対応するネジ1082の緩め及び/または締付けによりシャフト12の軸Aに対して整列させ得る。フリクション・リング1090はシャフト12をフリクション・リングの開口内の中心に位置決めすべく整列し得ることが好ましい。
シャフト・クランプ、即ちカラー163はネジ167でシャフト12に固定されている。更に、カラー163は長手方向に延びる連結ネジ等によりシール・リング161に連結されている。これにより、シール・リング161のシール面160をフリクション・リング1090の平坦なラジアル・シール面126に対して付勢すべくシール・リング161は固定位置に保持される。オーリング(図示略、但しオーリング169に関連して説明済み)はシール・リング161及びシャフト12の間の水漏れを防止すべくクランプ167及びシール・リング161の間に把持されている。
エンジンのオペレーション中、プロペラ・シャフト12が回転する。更に、シール・リング161、クランプ167及びオーリングはシャフト12とともに回転する。装置1010は同装置1010を貫通して延びる円筒状空隙がプロペラ・シャフトの直径より大きいため静止状態にある。この結果、船体を貫通して延びるシャフトは自由に回転し得る。シール・リング161のシール面160を固定シーリング面1124に対して付勢することにより、水密表面シール、即ち水密面シールが形成される。バネ1130はフリクション・リング1110及び面1124をリング161に対して付勢することにより、面1124及びリング161の間に水密シールを維持する十分な圧力を形成する。
船を運航する際、プロペラの前方推力または逆推力はプロペラ・シャフト12を軸Aに沿ってエンジンの方向に前進させるか、またはプロペラの方向に後進させる。船を前進させる際、プロペラ・シャフト12は軸Aに沿ってエンジンの方向に押圧される。これはシール・リング161を面1124から離間する方向に移動させる。水密シールを形成すべく面1124及びシール・リング161の間の当接を十分な圧力で維持するために、バネ1130はフリクション・リング1090及び面1124をシール・リング161に向けて移動させる十分な付勢力を有する。
船を後進させる際、プロペラ・シャフト12は軸Aに沿ってプロペラの方向に引き寄せられる。これにより、シール・リング161は面1124に向けて移動する。この結果、フリクション・リング1110及び圧縮バネ1130に圧力が加わる。リング161から面1124に加わる圧力に応じてフリクション・リング90がプロペラの方向に移動することを可能にすべく、バネ1130は柔軟性を有し、かつ圧縮される。重要な点としては、面1124及びリング161の間の圧力をほぼ一定に維持し、さらにはリング161の回転により面1106を傷つける、即ち損傷するまで同圧力を増大させない十分な柔軟性をバネ1130が有する点が挙げられる。
図24はプロペラ・ドライブ・シャフト12に取付けられた本発明の第3の実施の形態に基づく装置2010を示す。装置2010は図23に示す装置1010に構造的に類似している。従って、同一の構造及び部材に関する詳細な説明は装置1010に関連して既に詳述したものとして省略する。装置2010の異なる特徴を特に強調して同装置2010を以下に詳述する。装置1010同様に、装置2010はフリクション・リング2090を支持し、かつ同フリクション・リング2090がシャフト12の軸に対して整列することを保証すべく特に形成されている。アダプタ・リング2020は滑らかな外周壁2022と、ネジ山を螺刻した外周壁2044を有する長形収容部2040とを有する短い中空の円筒管である。2つの外周壁2022,2044の外径はほぼ等しい。更に、前記のように収容部2040はアダプタ部品142等を螺合させるべく形成されている。シャフト12を通す内側空隙(図示略)はアダプタ・リング1020を貫通して形成されている。シー・ガスケット2050はシー・ガスケット1050と同一であるため詳細な説明は省略する。スライド・リング2062は円筒管2066が円筒管1066より短い点を除いてスライド・リング1062と同一である。円筒管2066はガイド・リング2114の外周面2118のほぼ半分まで軸Aにほぼ平行に延びている。更に、スライド・リング2062をアダプタ・リング2020に取付けるセンタリング・ネジ等の調整可能な取付け手段は存在しない。その代わり、スライド・リング2062はハウジング2020に固定されている。
図25はプロペラ・ドライブ・シャフト等の回転シャフト12に取付けた本発明の第4の実施の形態に基づく装置3010を示す。シール装置3010はシャフト12を通すほぼ円筒状のボア(図示略)を形成している。以下に詳述するように、装置3010は極端な偏心運動または揺動を有するシャフトに使用すべく特に形成されている。シール装置3010はホース3020、フリクション・リング3090、シール・リング161、付勢手段、即ち荷重手段3130及びシャフト・クランプ163を有する。
基本的に、ホース3020は外周壁3024と、シャフト12を通す内側円筒状空隙とを有する円筒状ホースである。ホース3020は柔軟性及び弾性を有し、さらにはゴム、またはプラスチック及びゴムから形成することが好ましい。ホース3020の一端(図示略)は船尾管(図示略)の内側端部に取付けられている。ホース3020の他端3026は以下に詳述するようにフリクション・リング3090の一部に取付けられている。
フリクション・リング3090は一体をなす3つのほぼ円筒状の部品、即ち支持部3116、中央部3118及びシール部3120からなる。支持部3116は外周面3122を有するほぼ円筒状の中空管である。ホース3020の端3026は外周面3122の周囲に配置され、かつ好ましくホース・クランプ(図示略)によって固定されている。
中央部3118は支持部3116に隣接して形成されている。更に、中央部3118は外周面3124と、貫通して延びるシャフト12を回転可能に収容する内側円筒状空隙とを有する。外周面3124は外周面3122より大きい径を有する。
シール部3120は支持部3122の反対側に位置する中央部3118の側部に隣接している。シール部3120は外周面3126と、ほぼ平坦なラジアル・シーリング面3128と、シャフト12を収容する内側空隙(図示略)とを有する。
支持部3116、中央部3118及びシール部3120の各内側空隙はシャフト12を通すためのフリクション・リング3090を貫通する1つの連続する円筒状空隙を形成すべく互いに整列されている。
好ましくはステンレス鋼からなるシール・リング161はシール部材3120に隣接してシャフト12上に配置されている。シール・リング161は環状をなし、かつ外周面3054と、オペレーションのために装置3010を取付けた際にシャフト12を収容する内周面とを有する。シーリング面3156は外周面3054と、シャフト20を収容するボアを画定する内周面との間に拡がるほぼ平坦なラジアル面である。シーリング面3156はフリクション・リング3090のシーリング面3128に対して平行に延び、かつシールを形成すべく同シーリング面3128に当接している。
シャフト・クランプ163は円筒状をなし、かつ締付けネジ167によりシャフト12上に固定されている。シャフト・クランプ163はシール・リング161に向けて配向された側面に沿って形成された側部3160を有する。カラー163の側部3160の内周面はシャフト20を収容するボアの入口を画定すべく側部3160に形成されている。
好ましくは複数のステンレス鋼製バネ3122からなる付勢手段、即ち荷重手段3130の一端はシャフト・クランプ163の側部3160の内面に連結され、他端はシール・リング161の面3158に連結されている。これに関して、カラー163の側部3160はバネ3122の一方の端部を収容する径方向に隔離間した4つのボアを有する。更に、シール・リング161の面3158はバネ3122の他方の端部を収容する径方向に離間した4つのボア(図示略)を有する。同4つのボアは側部3160内に形成された4つのボアにそれぞれ整列されている。好ましい実施の形態において、付勢手段3130を形成する径方向に等間隔離間した4つ以上の付勢手段が配置されている。付勢手段カバー3134は2つの端部3138及び中央部3140を有するほぼ管状の柔軟性部材である。一方の端部は側部3160の段付き小径部3159上に取付けられ、さらにはホース・クランプ3162により所定位置に把持されている。他方の端部3138はシール・リング161の外周面3054上に取付けられ、さらにはホース・クランプ3162により所定位置に把持されている。シール・リング161の前進及び後進に関連して詳述したように、中央部3140はカバー3134の圧縮及び拡張を可能にするベローズ構造を常には有する。
図26はシャフト12に取付けられた本発明の第5の実施の形態に基づく装置4010を示す。基本的に、装置4010はアダプタ・リング4020、フリクション・リング4090、付勢手段4130、シール・リング161及びシャフト・クランプ163を有する。アダプタ・リング4020は外周面4022と、シャフト12を収容する内側空隙とを有するほぼ円筒状の中空管である。第1の端4024は平坦なラジアル当接面を有する。前記のように、第2の端4026は船体貫通形アダプタ・リング142等に対する取付け手段を有する。
ベース部材4112は外周面4116、第1のボア4118及び第2のボア4120を有するほぼ円筒状の中空部材である。ボア4118は軸Aに沿ってフリクション・リング4090の長さのほぼ半分まで延びており、さらには内周面4122と、ほぼ平坦な環状をなす支持面4124とを有する。第2のボア4120は円筒状であり、かつ軸Aに沿って第1のボア4118からアダプタ・リング4020に隣接するフリクション・リング4090の端4126を貫通して延びている。従って、第2のボア4120はアダプタ・リング4020の内側ボアに連通し、さらにはシャフト12を収容するための内周壁4128を有する。
フリクション・リング4090は外周面4132及び内周面を有するほぼ円筒状のリングである。フリクション・リング4090の内周面はシャフト12の径より大きい径を有する円筒状ボアを画定している。フリクション・リング4090は内周面及び外周面4132の間に拡がるほぼ平坦な面を備えた第1の端4134を有する。第2の端4136は内周面及び外周面4132の間に拡がる平坦なシーリング面4160を有する。
付勢手段4130はシャフト12の周囲に配置された円筒状ステンレス鋼製バネから常には形成されている。バネ4130の一端はベース4112の面4124に当接し、他端はフリクション・リング4090の面4134に当接している。
シール・リング161はシャフト12上に配置され、好ましくはステンレス鋼から形成されている。リング161は平坦なラジアル・シーリング面160を有するほぼ円筒状の管である。シーリング面160はシールを形成すべく第2の端4136に位置するフリクション・リング4090のシーリング面4126に付勢されている。シャフト・クランプ163はシャフト12上に配置されるとともに、シール・リング161に隣接し、かつ同シール・リング161に連結されている。締付けネジ167はクランプ163をシャフト12に対して締付けることにより、シール・リング161をシャフト12上の固定位置に保持する。シャフトが船を前進及び後進させる際の図26に示す装置の軸方向の調整は前記した軸方向の調整と同様である。
図27はプロペラ・ドライブ・シャフト12上に取付けられた本発明の第6の実施の形態に基づく装置5010を示す。装置5010はアダプタ・リング5020を有する。アダプタ・リング5020は第1の端5022及び第2の端5024を有する短い中空の円筒管である。第2の端5024は前記の船体貫通形アダプタ・リング142に対する取付け手段と、シール組立体を船体若しくは隔壁に取付ける他の手段とのうちのいずれか一方を有する。アダプタ・リング5020は外周壁5026と、シャフト12を通す内側空隙とを有する。
ガスケット、即ちダイヤフラム5050は図2、図3、図9、図10及び図11に示すガスケット50同様に環状ベース、脚部及び環状足部を有する。ベース5052はアダプタ・リング5020の面5034に取付けられている。
スライド・リング5062は外周面5064及び内側空隙を有する。同内側空隙はシャフト12を収容すべくアダプタ・リング5020の内側空隙と連通している。スライド・リング5062はガスケット5050を押圧するほぼ平坦なラジアル面を備えた第1の端5066を有する。スライド・リング5062の第2の端5068はほぼ平坦なラジアル面を有する。複数の円筒状ボア5070は側部5068のラジアル面内に径方向に等間隔離間して配置されている。
フリクション・リング5090は外周面5092と、シャフト12を通す内側空隙とを備えたほぼ円筒の長形中空管を有する。フリクション・リング5090の第1の端はスライド・リング5062及びアダプタ・リング5020によって形成された空隙内に配置されており、かつガスケット5050と協働して水に対するシールを形成している。円筒管5101の第2の端5094はフリクション・リング5090の第2の中空円筒管5110に対して取付けられているか、または同円筒管5110と一体に成形されている。
フリクション・リング5090はほぼ同心をなす2つの一体中空円筒管5110,5114を有する。リング5110は外周面5116、第1の側部5118及び第2の側部5120を有する。第1の側部5118及び第2の側部5120はほぼ平坦な径方向に拡がる側部であり、さらには円筒管5110の両端にそれぞれ位置している。フリクション・リング・シール部材5114は円筒部5101とは反対の円筒部5110の側部に隣接して形成されている。フリクション・リング・シール部材5114は外周面5122と、ほぼ平坦なラジアル・シーリング面5126を含む第1の端5124とを有する。複数のボア5128はリング5110を貫通して延びるとともに、スライド・リング5062のボア5070に整列している。
付勢手段、即ち荷重手段5130は好ましくは鋼材からなるポスト5134の周囲に配置されたステンレス鋼製バネ5132であることが好ましい。ポスト5134は第1の端部5135及び第2の端部5136を有する長形鋼材バーである。ポスト5134の第1の端部5135はスライド・リング5062の面5068内に位置するボア5070に挿入されている。ポスト5134の第2の端部5136はリング5110のボア5128内に挿入され、かつリング5110を貫通して延びている。好ましい実施の形態において、円筒管5101の径方向に等間隔離間して配置されたバネ5132を有する4つのポスト5134が提供されている。バネ5132の一端は面5068によって保持され、他端は面5118によって保持されている。シャフト12が船を前進及び後進させる際の装置5010の調整は前記した調整と同様である。
図28はプロペラ・ドライブ・シャフト12に取付けられた本発明の第7の実施の形態に基づく装置6010を示す。装置6010は付勢手段、即ち荷重手段6130を除いて前記の装置5010と同一である。従って、装置6010はアダプタ・リング6020、ダイヤフラム6050、スライド・リング6062及びフリクション・リング6090を有する。付勢手段5130同様に、付勢手段、即ち荷重手段6130はステンレス鋼製シャフトであることが好ましい複数のポスト6134を有する。ポスト6134は2つの端部6135,6136を有する。2つの端部6135,6136は対応するナット6137内に螺入すべくネジ山が螺刻されている。ナット6137はスライド・リング6062の面6068と、リング6110の面6120とに固定されている。
ホース・アダプタは本発明の別の実施の形態である。図29及び図30はホース・アダプタ6500を示す。ホース・アダプタ6500はアダプタ・リング20のネジ44に螺合するネジ山を螺刻した部分6502を有する。この結果、ホース・リングはアダプタ・リング20に対して螺合可能である。ネジ山を螺刻した部分6502はフランジ6504まで延びている。ホース支持部6506はネジ山を螺刻した部分6502とは反対側のフランジの側部から延びている。円筒状ボア6508はシャフト12を収容するホース・アダプタ6500を貫通して延びている。以下に詳述するように、ホース・コネクタ6506を船体に向けて延ばすべくホース・アダプタ6500はアダプタ・リング20に対して螺合可能である。ホースの端部はホース・コネクタ6506上に摺動可能であり、さらにはホース連結システムにより所定位置に保持される。
アダプタ・リング20内へのホース・アダプタ6500の挿入はホース・コネクタ6506に対するホースの連結同様に非常に簡単である。ボア6508は船のシャフトを通す他のボアに対して整列されている。この結果、ホース・アダプタは組立てられたシャフトとともに船に容易に取付け得る。図31は船尾管アダプタ7002を示す。船尾管アダプタ7002はアダプタ・リング20の内周面に螺刻されたネジ山44に螺合するネジ山を螺刻した外周部を有する部分7006を備えた環状リング7004を有する。シャフト収容ボア7008はシャフト12を回転可能に収容する管状アダプタ7002のエンジン側の側部を貫通して延びている。管状アダプタ7002の船体側の側部は船体を貫通して延びるボア7010から延びるファイバーグラス船尾管7012の外径より大きい内径を有する広いボアを有する。肩部714は船尾管7012に当接すべくボアの内側端部に形成されている。4つのネジ孔7016は等間隔を隔てて配置され、かつセンタリング・ネジ7018を収容するボア7010内へアダプタ7002を貫通して延びている。ネジ7018は同ネジ7018をボア7016に螺合可能にすべくネジ山を螺刻したシャンクと、ボア7016に対するネジ7018の挿入及び取出しを行うための六角頭720とを有する。船尾管7012をシャフト12と同軸をなす位置へ位置決めすべくネジ7018を船尾管7012に対して当接させるために、ネジ7018はボア7016内に螺入される。
アダプタ・リング20への船尾管アダプタ7002の取付けは簡単な作業である。更に、船尾管7012はアダプタ7002に容易に取付け可能である。
図32は本発明の別の実施の形態に基づく船尾管シール組立体7500を示す。本実施の形態はシャフト・シール装置に動作可能に連結された船尾管7502を有する船尾管シール組立体を提供する。図32に示す船尾管シール組立体において、多くの部材は本発明の前記の実施の形態に示す部材と同一であり、かつ同一の符号を付して示すとともに以下に更に詳述する。
船尾管7501は船体14に隣接する領域7502と、アダプタ・リング20に取付けるための寸法を有する部品7503とを有する特注部品である。船尾管7501はファイバーグラスから形成されており、さらにはファイバーグラスによる結合(Fiberglassing)または適切なセメントを使用して船体に固定されている。実質的に、船尾管7501は船体14と一体をなす。図32に示す組立体の部材の一部は前記の部材と同一であり、かつ同一符号を付して示す。シー・ガスケット、即ちダイヤフラム50、スライド・リング62、センタリング・ネジ82、フリクション・リング90、バネ130、バネ・カバー134、シール・リング161及びシャフト・クランプ163が提供されている。センタリング・ネジ82は船尾管シール組立体をシリンダ12と同軸をなす位置へ位置決めすべくスライド・リング62のボアを貫通して延び、さらには船尾管7502の内端部の適切に整列されたボア7504内に螺入される。前記のように、シャフト12の軸方向または同シャフト12の軸に直交する方向へのシャフト12の移動が生じた場合にも、ダイヤフラム50及びバネ・カバー134はシャフト・シール装置の密閉領域から船内への水漏れを防止する十分なシールを形成する。船尾管組立体は船尾管及びシャフト・シール・システムを通じて船体に固定されている。船尾管組立体及びシャフト・シール・システムは以下の順序でシャフトのエンジン側から取付け可能である。即ち、シャフト・シール装置10を船尾管7501に向けてシャフト上を摺動さる。次いで、センタリング・ネジ102を螺入させる。更に、シール・リング161を挿入し、かつシャフト・クランプ163を所定位置まで摺動させる。その後、シャフト・クランプ163をシール・リング161に対してネジ165で取付ける。更に、シャフト・クランプ163をシャフト12に固定すべく締付けネジ167を締付ける。
図33は本発明の別の実施の形態に基づくエア・シール組立体7600を示す。更に、図34は組立体7600及びシャフト・シール・システム10の連結を示す。エア・シール組立体は非常用装置であり、回転していないシャフト12に対して当接すべく使用される。前記のように、システム10はアダプタ・リング20、ガスケット50、スライド・リング62、センタリング・ネジ82、フリクション・リング90、バネ130、バネ・カバー134、オーリング169、シール・リング161及びシャフト・クランプ163を有する。前記の説明はこれらの部材等にも適用可能である。エア・シール組立体7600はエア・シール・アダプタ(雌ネジ)7602、エア・シール・アダプタ(雄ネジ)7604、エア・シール7606及びエア・バルブ組立体7608を有する。雄側エア・シール・アダプタ7604は外側ネジ山7611を備えた延長部7610を有する。そして、外側ネジ山7611はアダプタ・リング20の収容部ネジ山42に螺合すべく形成されている。エア・シール7606は内部チャンバ7612を有する可塑性環状部品である。内部チャンバ7612はエア・バルブ7608のノズル7613及びボア付きステム7614を通じて供給された高圧空気により充填可能である。シャフト12に沿った水の流動を防止または低減すべく膨張し、かつシャフト12に当接するために、高圧空気は適切な寸法及び形状を有する入口ポート7616を通じてチャンバ7612内に流入する。エア・シール・アダプタ7604を貫通して延びるラジアル・ボア7618は同ボア7618及びステム7614間における空気または水の流動を防止した状態でステム7614を収容し得る寸法を有する。長手方向に延びる一連の連結ネジ7620は2つのエア・シール・アダプタ7602,7604を互いに連結する。この際、2つのエア・シール・アダプタ7602,7604をそれぞれ貫通して延びる2つのボア7602,7604は互いに整列した状態に配置されている。エア・シール・アダプタ7604及びアダプタ・リング20間のシールと、エア・シール・アダプタ7602及び同アダプタ7602の隣接部の間のシールとを更に補強すべく、オーリング7622はエア・アダプタ7602のアダプタ・リング20,7626の凹部7624内に配置されている。長手方向に延びるボアはシャフト12を回転可能に収容すべくエア・シール・アダプタ7602,7604を貫通して延びている。内周面にネジ山を螺刻した収容ボア7628はエア・シール・アダプタを船体の孔に連結するための船体貫通形アダプタ・リングまたは他の前記のアダプタを収容すべく提供されている。エア・シール・アダプタはデルリン等の高い強度を備えた耐腐食性材料から形成されている。複数のエア・シールがデュラマックス・インコーポレイテッドから市販されており、このうちの少なくとも1つはニトリルから形成されている。
図35は船尾管7012とともに使用する船尾管クランプ組立体8000を示す。船尾管クランプ組立体8000はシャフト・シール・アダプタ10とともに使用し得る別の取付け部品である。アダプタ・クランプ8002はアダプタ・リング20に螺合可能なネジ山を外周部に螺刻した部分8004を有する。シャフト・クランプ8006は船尾管7012の周囲に把持され、さらには締付けネジ8008により所定位置に保持されている。シャフト・クランプ8006及びアダプタ・クランプ8002は複数の連結ネジ8009により互いに連結されている。この際、連結ネジ8009はシャフト・クランプ8006及びアダプタ・クランプ8002の互いに整列した各ボア8010,8012内に螺合されている。前記のように、船尾管7012は船体と一体をなすよう同船体に結合されている。シャフト収容ボアはアダプタ・クランプ8002及びシャフト・クランプ8006をそれぞれ貫通して延びている。オーリング8014は組立体に対する別のシールを提供すべくアダプタ・クランプ8002、シャフト・クランプ8006及び船尾管7012の外周面が面する位置に配置されている。船尾管シール組立体を組立てるべく、シャフト・クランプ8006を船尾管7012上に摺動し、オーリング8014をシャフト・クランプ8006の内周縁に取付け、次いでアダプタ・クランプ8002を同アダプタ・クランプ8002の内側肩部8016が船尾管7012に当接するまで摺動させる。クランプは連結ネジ8008によって取付けられ、次いで船尾管クランプ組立体がアダプタ・リング20に対して螺合される。アダプタ・クランプ8002及び船尾管クランプ8006はデルリンまたは他の高い強度を備えた耐腐食性材料から形成されている。
図36及び図37はホース・ベアリング・アダプタ組立体8500を示す。組立体8500はシャフト・シール・アダプタ10に使用可能な別の取付け部品である。組立体8500はホース・アダプタ・リング8502を有する。ホース・アダプタ・リング8502は外周部にネジ山を螺刻した延長部8504を有する。延長部8504をアダプタ・リング20の内側ネジ山82に沿って螺入することにより、同延長部8504はアダプタ・リング20に螺合される。ホース・アダプタ・リングはゴム等の弾性材料から形成可能である。更に、ホース・アダプタ・リングは肩部8508に当接するベアリング8507を内部ボアに沿って収容する比較的長い延長部8506を有する。内周面にネジ山を螺刻した径方向に延びるボア8510はベアリング8507を所定位置に保持する止めネジを収容すべく形成されている。外周面8512はホース8514を収容する。ホース8514は延長部8506を越えて船尾管まで延びている。船尾管はシャフトを通す船体の開口に一体をなすよう結合されている。ホース8514はホース・クランプ8516によりホース・アダプタ・リング8502上に保持されている。長手方向に延びるシャフト収容ボア8518はホース・アダプタ・リング8504を貫通して延びている。図37に示す横断面はホース・アダプタ・リング8504、延長部8506及び船尾管8507の各幅部分を含む。船尾管8507はほぼ半円をなす横断面を備えた長手方向に延びる凹部8520を有する。ホース・アダプタ・リング8502はデルリン等の高い強度を有する耐腐食性材料から形成する必要がある。
ホース・ベアリング・アダプタ組立体8502の組立は簡単である。船尾管8502を肩部8508に当接するまで延長部8506のボア内に挿入する。ホース8514の端部を面8512上に摺動する。そしてホース8514の端部をホース・クランプ8516で所定位置に把持する。次いで、組立体8500をアダプタ・リング20に対して連結する。
好ましい実施の形態に示す本発明はプロペラ・シャフトに沿って船内へ水が漏れることを防止する効果的、かつ十分な装置を提供する。シャフト・シール装置は同装置に対する損傷及び同装置からの漏れを防止すべく剛体からなり、さらには船を水から出すことなく容易に取付け得る。更に、シャフト・シール装置は耐腐食性及び耐摩耗性を有する。各種の船に使用すべく取付けが簡単であって、さらには効果的に十分使用し得る各種の取付け部品を本発明のシャフト・シール装置とともに使用できる。
以上、本発明を好ましい実施の形態に関連して詳述したが、本発明の精神及び範囲内に属する各種の変更及び別例が可能なことを当業者は前記の説明及び請求の範囲から理解し得る。

Claims (39)

  1. 船内への流体の流動及びシャフト・シール装置の密閉領域からの流体の流出を防止すべく船体または船の隔壁に形成された開口を貫通して延びるドライブ・シャフトとともに使用するシャフト・シール装置であって、前記シャフトはほぼ直線をなす軸の周囲を回転可能であり、かつシール・リングを有し、前記シール・リングはシャフトとともに回転すべく同シャフトに取付けられ、かつシール・リング・シール面を有する装置において、シャフトを回転可能に収容する長手方向に延びる中心軸を備えた通路と、
    前記通路の一部を有するアダプタ手段と、前記アダプタ手段はシャフトが貫通する船体または船の隔壁にシャフト・シール装置を取付けるコネクタに対して固定し得る船尾側端部を有することと、
    前記通路の一部を有し、かつアダプタ手段に連結されたスライド・リング手段と、前記スライド・リング手段はアダプタ手段に対する軸方向の位置が固定されていることと、
    第1の部分及び第2の部分を有するダイヤフラム手段と、前記第1の部分はアダプタ手段及びスライド・リング手段の間に配置され、かつ同アダプタ手段及びスライド・リング手段の間に水密シールを形成することと、
    前記通路の一部を有するフリクション・リング手段と、前記フリクション・リング手段はダイヤフラム手段の第2の部分に対して動作可能に水密に連結された第1の部分、及び前記通路の長手方向に延びる軸の周囲に拡がる第2の部分を有し、同第2の部分はフリクション・リング・シール面を備え、フリクション・リング・シール面はほぼ水密のシールを形成すべくシール・リング・シール面に当接すべく位置決めされ、かつ形成されていることと、
    フリクション・リング手段をドライブ・シャフトに対して整列させるべくスライド・リング手段と協働し、かつシャフトの前進及び後進と、前記通路の長手方向に延びる軸に直交する方向におけるシャフトの移動とに左右されることなくフリクション・リング手段とシール・リング手段との間に水が流れるのを十分に防止するために、フリクション・リング手段及びフリクション・リング・シール面をシール・リング手段及びシール・リング・シール面に付勢するための付勢手段
    を含む装置。
  2. 前記付勢手段はバネである請求項1に記載の装置。
  3. 前記付勢手段はフリクション・リング手段の周囲に延びるコイル・バネである請求項1に記載の装置。
  4. 前記スライド・リング手段及びフリクション・リング手段の間に水密シールを形成すべく付勢手段に取付けられたカバー手段を有する請求項1に記載の装置。
  5. 前記付勢手段はスライド・リング手段及びフリクション・リング手段の間に延びる複数のほぼ剛性のポストと、複数のほぼ剛性のポストの各ポスト上に取付けられたバネ手段とを有する請求項1に記載の装置。
  6. 前記スライド・リング手段は調整可能な取付け手段によりアダプタ手段に取付けられ、前記調整可能な取付け手段は前記長手方向に延びる軸の方向を変更すべくスライド・リング手段及びフリクション・リング手段のアダプタ手段に対する角度を変更し、スライド・リング手段及びフリクション・リング手段は調整可能な取付け手段の移動に応じて移動可能であり、さらには調整可能な取付け手段の選択された移動に応じてシャフトの軸に対して整列可能である請求項1に記載の装置。
  7. 前記調整可能な取付け手段はセンタリング・ネジと、スライド・リング手段内に形成されたセンタリング・ネジ収容手段とを含む請求項に記載の装置。
  8. 前記調整可能な取付け手段はフリクション・リング手段及びスライド・リング手段の間に位置するシャフトの周囲に配置された複数のほぼ剛性のポストを有し、前記複数のほぼ剛性のポストの各ポストはフリクション・リング手段に連結可能な一端と、スライド・リング手段に連結可能な他端とを有し、さらに各ポストはスライド・リング手段及びアダプタ手段に対して移動可能であり、フリクション・リング手段は各ポストの移動に応じて移動可能であり、かつシャフトに対して軸方向に整列可能である請求項6に記載の装置。
  9. 前記アダプタ手段の船尾側端部は船体貫通形アダプタの船首側端部を収容すべく形成されている請求項1に記載のシール装置。
  10. 前記アダプタ手段はネジ山を螺刻した円筒管を有する船体貫通形アダプタと協働可能であり、さらにアダプタ手段の船尾側端部には船体貫通形アダプタのネジ山に螺合するネジ山が螺刻されている請求項9に記載の装置。
  11. 前記フリクション・リング手段は外面を有し、スライド・リング手段は長手方向に延びる1つ以上のアームを有し、長手方向に延びる1つ以上のアームの各アームはフリクション・リング手段を横方向に移動させるべく同フリクション・リング手段を支持し、かつ案内すべく前記外面に当接する請求項1に記載の装置。
  12. 前記コネクタは船体の開口を通って延びるシャフトを通す船尾管である請求項1に記載の装置。
  13. 船内へ延びるプロペラ・ドライブ・シャフトからの流体の流出をシールする流体シール装置であって、前記シャフトはほぼ直線をなす軸と、シャフトとともに回転すべく同シャフトに取付けられたシール・リングとを有し、前記シール・リングはシャフト・シール面を有する装置において、シャフト収容通路と、
    シャフトが回転可能に貫通する船体または船の隔壁に流体シール装置を取付けるコネクタに対して連結する船尾側端部を有するアダプタ・リング手段と、
    水密シールを形成すべくシャフト・シール面に当接するフリクション・リング・シール面を有するフリクション・リング手段と、
    前記フリクション・リング手段をアダプタ・リング手段に取付ける調整可能な取付け手段と、前記調整可能な取付け手段はフリクション・リング手段のアダプタ手段に対する角度を変更し、フリクション・リング手段は同フリクション・リング手段及びシャフトの整列を維持すべく調整可能な取付け手段の移動に応じて移動可能であること
    を含む装置。
  14. 前記調整可能な取付け手段はセンタリング・ネジを有する請求項13に記載の装置。
  15. 前記調整可能な取付け手段はアダプタ・リング手段及びスライド・リング手段の間に位置するシャフトの周囲に配置された複数のほぼ剛性のポストを有し、前記複数のほぼ剛性のポストの各ポストはアダプタ・リング手段に連結可能な一端と、スライド・リング手段に連結可能な他端とを有し、さらに各ポストはスライド・リング手段及びアダプタ・リング手段に対して移動可能であり、フリクション・リング手段は前記通路の方向を変更すべく各ポストの移動に応じて移動する請求項13に記載の装置。
  16. ほぼ直線をなす軸と、シール・リング・シール面を備えたシール・リングとを有する船内側プロペラ・ドライブ・シャフトとともに使用すべく船体または船の隔壁の内側に取付け得るシール装置であって、
    シール装置の部品を収容すべくドライブ・シャフトから離間した剛性アダプタ手段と、前記アダプタ手段がシャフトの一部を回転可能に収容することと、
    シャフトの一部を回転可能に収容すべくアダプタ手段に動作可能に取付けられたフリクション・リング手段と、前記フリクション・リング手段が水密シールを形成すべくシール・リングのシール・リング・シール面に当接するフリクション・リング・シール面を有し、さらにはドライブ・シャフトの軸方向の移動に適応すべくアダプタ手段に対して摺動可能なことと、フリクション・リング手段はドライブ・シャフトを同軸上で受承し、かつドライブ・シャフトはフリクション・リング手段に対して直交する方向に移動可能であることと、
    前記装置を船体または隔壁に取付けるべくアダプタ手段に取付け可能な独立し、かつ分離した船体または隔壁用剛性取付け手段と、前記取付け手段がドライブ・シャフトを収容するためのベースを有すること
    を含む装置。
  17. シール装置はさらにスライド・リング手段を有し、スライド・リング手段は、それとアダプタ手段との間に水が流れるのを防止するように、流体密封状態でアダプタ手段に連結されるとともに、スライド・リング手段とフリクション・リング手段との間に水が流れるのを防止するように、流体密封状態でフリクション・リング手段に係合し、かつ前記シャフト・シール装置内におけるシャフトの回転に対してフリクション・リング手段が同軸上で移動することを可能にする請求項16に記載のシール装置。
  18. 前記フリクション・リング・シール面をシャフト・シール面に付勢するバネ手段を有する請求項17に記載のシール装置。
  19. 前記スライド・リング手段はフリクション・リング手段が軸に直交する方向にスライド・リング手段に対して移動することを可能にすべくクリアランスを維持した状態でフリクション・リング手段の環状部を収容するボアを有する請求項17に記載のシール装置。
  20. 前記取付け手段は船体または隔壁に形成されたシャフト収容開口においてアダプタ手段を船体または隔壁に連結するホース・アダプタ手段と、前記開口を貫通して延び、かつシャフトを回転可能に収容すべくホース・アダプタ手段に連結可能な船尾管とを有する請求項16に記載のシール装置。
  21. 弾性ホースは船尾管をホース・アダプタ手段に連結する請求項20に記載のシール装置。
  22. アダプタ手段及びスライド・リング手段を互いに液密に連結するダイヤフラム手段を有し、前記アダプタ手段はシャフト収容ボア及び環状壁を含むアダプタ・リングを有し、前記環状壁はアダプタ・リングの半径より短い直線長さを有し、前記スライド・リングはダイヤフラム手段に当接可能な船尾側端部を備えたベースと、フリクション・リング手段の少なくとも一部分の上まで前方に延びる内周面を備えた環状壁とを有し、フリクション・リング手段をスライド・リング手段内に案内し、さらにはフリクション・リング・シール面及びシャフト・シール面の間のシールを維持すべく前記フリクション・リング手段はスライド・リング手段の内周面に当接する環状壁を備えたガイド・リング手段を有する請求項19に記載のシール装置。
  23. 前記アダプタ・リング、ダイヤフラム手段及びスライド・リング手段内をそれぞれ直線に沿って延びる連結手段を有し、前記連結手段はアダプタ手段をスライド・リング手段に対して調整可能に連結する請求項22に記載のシール装置。
  24. フリクション・リング手段は、シャフトを受けるための円筒部分を有し、シール装置は流体密封状態でアダプタ・リング手段に連結されるとともに、スライド・リング手段を含み、スライド・リング手段は、フリクション・リング手段をシャフトに対して整列させるべくフリクション・リング手段の円筒部分を超えて延びる円筒壁を有し、スライド・リング手段とフリクション・リング手段との間に水が流れるのを防止するために、流体密封状態でフリクション・リング手段に係合する請求項16に記載のシール装置。
  25. 船のプロペラ・シャフトに沿った水漏れに対するシールを船体の開口からシャフト・シール・システムのアダプタ・リングまで形成する装置であって、前記アダプタ・リングはシャフト収容ボアと、装置に取付けるための装置取付け手段とを有する装置において、
    プロペラ・シャフトを収容し、さらにはアダプタ・リングのシャフト収容ボアに整列するボアを有するシャフト収容ボア手段と、
    装置のシャフト収容ボア手段をアダプタ・リングのシャフト収容ボアに対して整列させるべく、前記装置をアダプタ・リングに取付けるアダプタ・リング取付け手段と、
    船体から装置まで延びるシャフト収容管状手段を連結する連結手段と、
    前記装置は同装置の長さに直交する方向に加わる衝撃によって発生する損傷を低減すべく移動不能であること
    を含む装置。
  26. 前記アダプタ・リングの装置取付け手段はネジ山であり、前記装置はホース・アダプタであり、アダプタ・リング取付け手段はアダプタ・リングのネジ山に螺合可能なネジ山を螺刻した部分を有し、前記連結手段はプロペラ・シャフトを連結し、かつ水漏れを防止すべく船体に向かって延びるホースを収容する円筒状延長部を有する請求項25に記載の装置。
  27. プロペラ・シャフトと、同シャフトが貫通する船体とからの水漏れをシールすべく船の壁を貫通して延びるシール装置であって、
    前記壁に連結可能であり、さらにはシャフトを回転可能に収容するボアを有するほぼ剛性のアダプタ手段と、前記アダプタ手段はアダプタ手段を壁に連結するためのコネクタを取付ける連結手段を有することと、
    シャフトを回転可能に収容するボアを有し、シール装置内のシャフトを調整するためにボアの方向を変えるべくアダプタ手段に対して傾斜するように、調整可能にアダプタ手段に取付けられたほぼ剛性のスライド・リング手段と、
    シャフトを回転可能に収容するボア及びフリクション・リング・シール面を有するほぼ剛性のフリクション・リング手段と、前記フリクション・リング・シール面は水密シールを形成すべくシャフトと一緒に回転可能なシーリング面に当接し、前記フリクション・リング手段は移動可能にスライド・リング手段に取付けられていることと、
    フリクション・リング手段をプロペラ・シャフトに対して整列させるべくスライド・リング手段と協働し、さらにはフリクション・リング・シール面をシャフトと一緒に回転可能なシーリング面に対して付勢する付勢手段と
    を含む装置。
  28. 前記付勢手段は前記シーリング面の後方に位置する請求項27に記載のシール装置。
  29. シャフトに取付けられたシーリング面を有するシール・リング手段と、シャフト上に固定されたシール・リング手段を保持するシャフト・クランプ手段とを有し、前記付勢手段はシャフト・クランプ手段及びシール・リング手段の間に延びるバネ手段を有する請求項27に記載のシール装置。
  30. 前記フリクション・リング手段は所定の径を有する環状部を含み、前記スライド・リング手段はフリクション・リングの環状部を収容するための十分な大きさの径及びベース部を備えた凹部を有するベース手段であり、前記付勢手段はベース部及びフリクション・リングの間に延びる請求項27に記載のシール装置。
  31. アダプタ手段及びスライド・リング手段を水密に連結し、さらにはスライド・リング手段及びフリクション・リング手段を水密に連結するダイヤフラム手段を有する請求項27に記載のシール装置。
  32. 付勢手段はフリクション・リング・シール面を前記シーリング面に対して付勢すべくスライド・リング手段及びフリクション・リング手段の間に延びるバネ手段を有する請求項31に記載のシール装置。
  33. 一連のロッドはスライド・リング手段及びフリクション・リング手段の間に延び、前記バネ手段はロッドの周囲に巻かれたコイル圧縮バネを有する請求項32に記載のシール装置。
  34. 船の壁を貫通して延びるプロペラ・シャフトからの水の流動に対して船をシールするシール装置であって、シャフトを収容するボアを備えた壁に連結可能なネジ山を備えたアダプタ手段と、アダプタ手段を前記壁に対して連結する連結装置に取付ける連結手段とを有するシール装置とともに使用する装置であって、
    アダプタ手段に対して協働して取付けるべくアダプタ手段のネジ山に螺合するネジ山が螺刻された連結手段と、シャフトが貫通する船の壁から延びるホースを収容するホース収容手段と、前記ホースが装置を船に対して連結することと、ホース収容手段上に配置し得るホースの量を制限する壁手段とを含むホース・アダプタ組立体を有する装置。
  35. 前記ホース収容手段はシール装置を支持するベアリングを収容する内部ボアを有する請求項34に記載のホース・アダプタ組立体。
  36. 船体の壁を貫通して延びるプロペラ・シャフトからの水の流動に対して船をシールするシール装置であって、シャフトを収容するボアを備え、かつ前記壁に連結可能なアダプタ手段と、アダプタ手段を前記壁に対して連結する連結装置に取付ける連結手段とを有するシール装置とともに使用する移動不能な船尾管アダプタであって、
    管状リング手段と、前記管状リング手段は同管状リング手段をシール装置と協働する関係に配置すべくシール装置の連結手段と協働する連結手段と、シャフト収容ボアと、シャフト収容ボアに対して同軸をなし、かつシャフトの径より大きい径を有する船尾管を収容する前記ボアより大きい径を有する後方に配向された凹部とを有することと、
    船尾管を管状リング手段内の所定位置に保持する手段と
    を含む船尾管アダプタ。
  37. 船体の壁を貫通して延びるプロペラ・シャフトからの水の流動に対して船をシールするシール装置であって、シャフトを収容するボアを備え、かつ前記壁に連結可能なアダプタ手段と、アダプタ手段を前記壁に対して連結する連結装置に取付ける連結手段とを有するシール装置とともに使用する移動不能な船尾管クランプ組立体であって、
    船尾管クランプ組立体及びアダプタ手段を互いに協働する関係に配置すべくアダプタ手段の連結手段に係合する連結手段を有するアダプタ・クランプ手段と、
    船尾管の周囲に延び得る船尾管クランプ手段と、前記船尾管クランプ手段を船尾管の周囲の所定位置に保持する手段と、
    前記船尾管クランプ手段をアダプタ・クランプ手段に連結する手段と
    を含む船尾管クランプ組立体。
  38. プロペラ・シャフトと、同シャフトが貫通する船の壁とからの水漏れをシールするシール装置であって、
    前記壁に連結可能であって、かつシャフトを回転可能に収容するボアを有する船尾管手段と、
    シャフトを回転可能に収容するボアを有し、かつ船尾管手段に動作可能に取付け得るほぼ剛性のスライド・リング手段と、
    シャフトを回転可能に収容するボアと、水密シールを形成すべくシャフトと一緒に回転し得るシーリング面に当接するフリクション・リング・シール面とを有するほぼ剛性のフリクション・リング手段と、前記フリクション・リング手段はスライド・リング手段に対して移動可能に取付けられていることと、
    前方、後方、及び進行方向に対して直交する方向におけるシャフトの移動の際に概して水密シールを提供するために、フリクション・リング・シール面を前記シャフトと一緒に回転し得るシーリング面に付勢する付勢手段と
    を有するシール装置。
  39. 船内に延びるプロペラ・ドライブ・シャフトからの流体の流動を防止すべく船体または船の隔壁に取付け可能であって、さらにはほぼ直線をなす軸と、シール・リング・シール面を備えたシール・リングとを有するシール装置であって、
    シール装置の部品を収容すべくドライブ・シャフトから離間した収容手段と、前記収容手段はシャフトの一部を回転可能に収容すべく船体または隔壁に隣接していることと、
    シャフトの一部を回転可能に収容すべく船体または隔壁に隣接する収容手段に動作可能に取付けられ、かつフリクション・リング・シール面を有する剛性フリクション・リング手段と、前記フリクション・リング・シール面は水密シールを形成すべくシール・リングのシール・リング・シール面に当接し、フリクション・リング手段はドライブ・シャフトの軸方向の移動に適応すべく前記収容手段に対して摺動可能であり、フリクション・リング手段はドライブ・シャフトを同軸上で受承し、ドライブ・シャフトはフリクション・リング手段に対して直交する方向に移動可能であることと、
    シール装置を船体または隔壁に取付けるべく収容手段に取付け可能な独立し、かつ分離した船体または隔壁用剛性取付け手段と、前記船体または隔壁用剛性取付け手段がシャフトを収容するボアを有すること
    を含む装置。
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