JPS6114704Y2 - - Google Patents

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JPS6114704Y2
JPS6114704Y2 JP1980049886U JP4988680U JPS6114704Y2 JP S6114704 Y2 JPS6114704 Y2 JP S6114704Y2 JP 1980049886 U JP1980049886 U JP 1980049886U JP 4988680 U JP4988680 U JP 4988680U JP S6114704 Y2 JPS6114704 Y2 JP S6114704Y2
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JP
Japan
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seal
seal ring
casing
fixed
liquid
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JP1980049886U
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JPS56151558U (ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシールリングの摩耗等によるシール機
能の低下に簡易迅速に対処し得るようにした軸封
装置に関する。
従来、例えば船尾管用シール等に対し、船尾管
としての固定壁に設けた固定シールリングと、こ
の固定壁に挿通した推進軸としての回転軸に設け
た回転シールリングとを、その回転軸の軸心方向
で対向するシール面を介して摺合するようにした
軸封装置を用いることはよく知られている。つま
り、有底筒状の固定シールリングの底部に鍔状の
回転シールリングの一側面を摺合させる如きもの
である。
このものでは、一般に、回転シールリングを弾
性材製にすることによつて、又は他の弾性手段で
押圧することによつて、固定シールリングに所定
範囲弾性的に圧接するようにしている。したがつ
て、弾性的に圧接し得る範囲を超えるシールリン
グの摩耗によつてシール機能が低下した場合は、
シールリングの交換が必要となる。
ところが、シールリングの交換作業は大掛り
で、人手及び時間を費やすと共に、装置停止等を
要するものであるため、突発的に摩耗が生じた場
合は対策に困ることがある。例えば船舶の洋上航
海中のシールリング損耗事故等に対しては、従来
非常に苦慮していたものである。
本考案はそのような事情に鑑みてなされたもの
で、シールリングを交換することなく、ワンタツ
チ操作で簡易かつ迅速に、しかも回転軸を停止す
る必要もなく、シールリング同志の摺合度合を強
めることができ、シール機能低下に対する応急処
置用として、また安置対策用備えとして好適する
軸封装置を提供するものである。
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
なお、実施例は船舶用推進軸の軸封装置につい
てのものである。
図中1は例えば船尾管としての固定壁、2は固
定壁1に軸受1aを介して挿通した推進軸として
の回転軸である。固定壁1の船内側に回転軸1を
囲むシリンダ状のケーシング3を設け、このケー
シング3の内周側に鍔状に突設した固定シールリ
ング4,5の固定壁1側の面からなる硬質なシー
ル面4a,5aと、この固定シールリング4,5
に対応させて回転軸2に設けた弾性材製の回転シ
ールリング6,7の船内側の面からなるシール面
6a,7aとを互に摺合させるようにしている。
つまり、固定シールリング4,5と回転シールリ
ング6,7とを回転軸2の軸心方向で対向するシ
ール面4a,5a,6a,7aを介して互に摺合
するようにしている。
ところで、前記各シールリング4,5,6,7
によるシール作用は、回転軸2の軸心上の互に隣
接する2個所で行うようにしている。そのうち、
船内側、つまり気体域B側のもの4,6による一
方のシール部を常時用いるシール部分b(以下、
常用シール部bという)にし、船外海水側、つま
り液体域A側のもの5,7による他方のシール部
を非常時に用いるシール部分a(以下、非常用シ
ール部aという)にしている。
即ち、この常用及び非常用シール部a,bにつ
いて説明すると、ケーシング3と回転軸2との間
に形成される互に隣接して形成される環状の液体
側シール室9と気体側シール室8とを利用するも
のにしている。つまり、液体側シール室9は、固
定壁1の気体域B側開口端面に、有底円筒体状の
液体側ケーシング3aを、上記回転軸2の軸心に
一致させ、かつその開口側を液体域Aに向けて添
設することにより形成したものであり、上記回転
軸2はそのケーシング3aの底壁中心部に穿設し
た軸孔3′に遊貫させてある。また、気体側シー
ル室8は、上記液体側ケーシング3aの底壁外面
に、円筒体状の気体側ケーシング3bの一端開口
部を軸心を一致させて嵌着するとともに、他端開
口部を固定シールリング4で閉塞し、両面ボルト
21及び二重ナツト22,23で締付けることに
より形成したものであり、上記回転軸2はその固
定シールリング4の中心部に穿設した軸孔4′に
遊貫させてある。10,11,12は液体側ケー
シング3a、固定壁1および気体側ケーシング3
b等の間にそれぞれ介挿したOリング等の封止部
材である。そして上記両シール室8,9内に液体
側回転シールリング7および気体側回転シールリ
ング6をそれぞれ収容している。液体側回転シー
ルリング7は、円筒部7dの両端外周に鍔部7
b,7cを一体に形成したプーリ状のもので、そ
の鍔部7b,7cの外面周縁部には、環状のシー
ル面7a,7eを突設している。そして、この液
体側回転シールリング7の円筒部7dを液体側シ
ール室9内の回転軸2の外周に嵌着固定し、かつ
その一方の鍔部7bのシール面7aを液体側固定
シールリング5の一側面5aつまり液体側ケーシ
ング3aの底壁内面にねじ止めしたフエイスリン
グに摺接させることによつて、上記液体側シール
室9内を、固定壁1の回転軸挿通用の貫通孔1′
を介して液体域Aに連通する内室9aと、上記軸
孔3′を介して気体側シール室8に連通する側室
9bとに区分している。また、気体側回転シール
リング6も円筒部6dの両端外周に鍔部6b,6
cを一体に形成したプーリ状のもので、その鍔部
6b,6cの外面周縁部には環状のシール面6
a,6eを突設している。そして、この気体側回
転シールリング6の円筒部6dを気体側シール室
8内の回転軸2の外周に嵌着固定し、かつその一
方の鍔部6cの摺動面6eを液体側ケーシング3
aの底壁外面に対向させると共に他方の鍔部6b
のシール面6aを気体側固定ケーシング3bの底
壁内面に摺接させることによつて、上記気体側シ
ール室8内を上記軸孔3′を介して液体側シール
室9の側室9bに連通する内室8aと、上記軸孔
4′を介して気体域Bに連通する側室8bとに区
分している。また、上記液体側シール室9の内室
9aと上記気体側シール室8の内室8aとに加圧
水を選択的に供給する加圧水供給部13を設けて
いる。加圧水供給部13は、図示しない加圧水源
と上記各内室8a,9aとを連通する流水管1
4,15を有し、その各流水管14,15の途中
に開閉バルブ14a,15aを設けたものであ
る。
こゝで、本軸封装置の常用シール部b及び非常
用シール部aの切換作用を説明する。まず、通常
運転の場合には、液体側開閉バルブ15aを閉じ
るとともに気体側開閉バルブ14aを開き、気体
側シール室8の内室8aに加圧水を供給する。そ
れによつて、その内室8aの内圧が高まり気体側
回転シールリング6のシール面6aが対応する固
定シールリング4のシール面4aに押し付けられ
る。つまり気体側回転シールリング6によつて軸
封が行なわれる。そして、この場合気体側シール
室8の内室8aに供給された加圧水は軸孔3′を
通つて液体側シール室9の側室9b内に充満す
る。そして加圧水の圧力は上記液体域Aの液圧よ
りも高く設定してあるので、上記側室9b内に充
満した加圧水は液体側回転シールリング7の摺動
面7aと固定シールリング5のシール面5aとの
摺接部を押し拡げ、その隙間を通つて液体域Aへ
排出される。したがつて、このような通常運転の
場合には、液体側シールリング7のシール面7a
と固定シールリング5のシール面5aとの間は常
に流体潤滑状態となり、その液体側シールリング
7は、ほとんど摩耗しない状態に保持されるもの
である。一方、気体側回転シールリング6が摩耗
あるいは破損して通常運転が不可能になつた場合
には上記両開閉バルブ14a,15aを閉じる。
そうすれば液体域Aの液圧によつて液体側回転シ
ールリング7のシール面7aが固定シールリング
5のシール面5aに押し付けられ軸封を行なう。
つまり液体側回転シールリング7が非常用シール
としての機能を発揮する。そのためこの状態で
は、気体側ケーシング3bおよび気体側の回転、
固定シールリング6,4を分岐して修理すること
が可能となる。更に、気体側回転シールリング6
が故障しているにもかゝわらず、回転軸2の運転
を続けねばならない場合には、上記液体側開閉バ
ルブ15aを開き、気体側開閉バルブ14aを閉
じた状態にする。そうすれば、液体側シール室9
の内室9a内の圧力が高まり、液体側回転、固定
シールリング7,5によつて通常運転が可能とな
る。
ところで、前記液体側ケーシング3aの開口端
部外周側にフランジ16を突設している。そし
て、このフランジ16を固定壁1に対し回転軸1
の軸心方向に沿う対向部を介して接合するものに
し、これら接合部分を回転軸1の軸心方向に沿う
締付け具、例えば両面ボルト17及び二重ナツト
18,19で締付けるようにしている。そしてそ
のフランジ16と固定壁1との間に所定厚さのス
ペーサ20を挿脱可能に介在させてあつて、この
スペーサ20を挿脱させることによつて、固定壁
1に対するケーシング3の締付け具17〜19に
よる軸心方向における締付け固定装置を変更し
て、両シールリング5,7の摺合面圧を適正に調
整しうるように工夫されている。
このような構成であれば、例えば非常用シール
部aを用いた非常運転によつて、液体側回転シー
ルリング7又は固定シールリング5が損耗し、シ
ール機構が低下した場合は、スペーサ20を抜外
し、フランジ16を固定壁1に締付け具17,1
8,19で深め直すという簡易、かつ迅速なワン
タツチ操作を行なうだけで、固定シールリング5
を回転シールリング7側にスペーサ20の厚みに
相当する量だけ寄せることができ、それによつて
シール機能を再び高くすることができるものであ
る。なお、このとき、固定壁1とケーシング3と
の間は、ケーシング3の固定壁1方向への移動に
伴つてより圧縮されることになる封止部材たるO
リング10でもつてシールされた状態に維持され
る。
従つて、例えば従来では非常用シール部aの故
障に対する備えまではなかつたため、船舶の洋上
航海中の非常運転時の事故対策として不安が残つ
ていたものを解消することができ、安全性に対す
る備えを万全のものにすることができるのであ
る。
本考案は以上詳述したように、回転シールリン
グと固定シールリングとの摩耗等に対して、スペ
ーサの挿脱によつてケーシングしたがつてこれに
固設した固定シールリングを軸心方向に移動操作
するだけで、シールリングの交換等を要しない
で、ワンタツチ式に、簡易かつ迅速に、しかも回
転軸を停止する必要もなく、シールリング同志の
摺合度合を強めることができ、シール機能低下に
対する応急処置用として、また安全対策用備えと
して好適するものである。
なお、前記実施例では船舶用推進軸の、しかも
非常用シール部のシール効果向上用として適用し
たが、本考案はそのようなものに限らず、回転軸
を用いる軸封部であれば、その他のもの例えば単
段シール構造のもの等に対しても適宜実施するこ
とができるのは勿論である。
また、前記実施例では、1枚のスペーサを単に
抜外すことによつて固定シールリングを所定距離
移動させるものにしているが、本考案はその他
に、複数枚のスペーサを順々に抜外すようにする
とか、或いは厚さの異なるものに交換するように
するなどの変更が可能なものである。要するにス
ペーサを介して、シール面の摺合度合を調整でき
るようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示す要部断面図であ
る。 1……固定壁、2……回転軸、3……ケーシン
グ、4,5……固定シールリング、6,7……回
転シールリング、4a,5a,6a……シール
面、16……フランジ、17,18,19……締
付け具、20……スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定壁に取付けられたケーシングに設けた固定
    シールリングと、前記固定壁及びケーシングに挿
    通した回転シールリングとを、前記回転軸の軸心
    方向で対向するシール面を介して摺合した軸封装
    置において、前記ケーシングを、これと前記固定
    壁との間に一又は複数の所定厚さのスペーサを挿
    脱可能に介在させた状態で、前記軸心方向に締付
    け操作自在な締付け具でもつて固定壁に締付け固
    定し、前記スペーサを挿脱させることによつて、
    固定壁に対するケーシングの締付け具による軸心
    方向における締付け固定位置を変更して、前記両
    シールリングの摺合面圧を適正に調整しうるよう
    に構成してあることを特徴とする軸封装置。
JP1980049886U 1980-04-11 1980-04-11 Expired JPS6114704Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980049886U JPS6114704Y2 (ja) 1980-04-11 1980-04-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980049886U JPS6114704Y2 (ja) 1980-04-11 1980-04-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56151558U JPS56151558U (ja) 1981-11-13
JPS6114704Y2 true JPS6114704Y2 (ja) 1986-05-08

Family

ID=29644847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980049886U Expired JPS6114704Y2 (ja) 1980-04-11 1980-04-11

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JP2005257031A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Nabtesco Corp シール装置を備えた遊星歯車装置
JP5405282B2 (ja) * 2009-12-10 2014-02-05 ホシザキ電機株式会社 ドラム式製氷機

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