JP3740120B2 - アクティブステアリングシステム,アクティブステアリング方法,及び平衡点を見つける方法 - Google Patents

アクティブステアリングシステム,アクティブステアリング方法,及び平衡点を見つける方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,例えば画像形成装置等に適用すれば,別途のレジストレーション補正が不要であるアクティブステアリングシステム,アクティブステアリング方法,及びベルトの駆動が最も安定的になされる平衡点を見つける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベルトを用いるシステムにおいては,ベルト駆動時に生じるベルトの蛇行の問題を回避できない。特に,プリンタ,複写機,またはファックスなどの電子写真方式の画像形成装置において感光媒体若しくは転写媒体の搬送のために用いられるベルトの蛇行は,主走査方向の画像がずれるミスレジストレーションを引き起こす主たる原因となる。
【0003】
感光媒体若しくは転写媒体の搬送手段として用いられるベルトの蛇行が生じるとき,媒体の1ページ内においてラインの開始位置が互いにずれるミスレジストレーションが生じることがある。これは,カラー画像の形成時には,各ドット間の色重畳がずれるカラーミスレジストレーションとなる。従って,感光媒体若しくは転写媒体としてベルトを採用した画像形成装置等においては,ベルトの蛇行を防ぐために,ベルトの主走査方向(幅方向)の位置を制御するステアリング技術が極めて重要である。
【0004】
特許文献1(米国特許第5,737,003号公報)には,図17に示されたように,ベルトの蛇行を防ぐと共に,ベルトの蛇行による画像のずれを調整するために,4つのスキャナ5a,5b,5c,5dから発せられたレーザビームを用いてベルトエッジ信号を検出し,このベルトエッジ信号に基づきベルトステアリング及びレーザビームの走査開始時点を制御するレジストレーションシステムが開示されている。これら4つのスキャナ5a,5b,5c,5dは,複数のローラにより支持されて無限軌道を循環走行する感光ベルト1に,画像データに基づき変調されたレーザビームを走査して,静電潜像を形成する。
【0005】
図17を参照すれば,従来のレジストレーションシステムにおけるベルトエッジセンサ3は,感光ベルト1のエッジに重なるように設けられた4つの光検出器3a,3b,3c,3dを備えている。4つの光検出器3a,3b,3c,3dの各々は,スキャナ5a,5b,5c,5dから発せられるレーザビームを受光してベルトエッジ信号を検出する。光検出器3a,3b,3c,3dに受光されるレーザビームの一部は感光ベルト1により遮られる。そして,光検出器3a,3b,3c,3dの感光ベルト1により遮られていない部分にのみレーザビームが受光される。従って,主走査方向に沿った感光ベルト1の位置に応じて光検出器3a,3b,3c,3dへの受光量が変わり,光検出器3a,3b,3c,3dで検出されるベルトエッジ信号は,感光ベルト1の位置に関する情報を表わすことになる。
【0006】
光検出器3a,3b,3c,3dで検出されたベルトエッジ信号は,ベルトエッジ合成器7で以前の感光ベルト位置を表わす信号と比較される。ベルトエッジ合成器7は,感光ベルト1の位置の変動によって該当ラインの画像データ開始位置を変えるための合成されたベルトエッジ信号を生成する。この合成されたベルトエッジ信号は,スキャナコントロール/同期化モジュール9で該当ラインの画像データ開始位置を表わす画像スキャンスタート信号となる。この画像スキャンスタート信号は,感光ベルト1の蛇行によって各ラインごとに画像の開始位置を変えることにより,画像が常時紙の周縁部から所定間隔だけ維持可能になり,且つ,感光ベルト1の同一位置に多色のドットが重なるように調整される。図17において参照番号11は,画像スキャンスタート信号及び画像形成装置を全体的に制御するコントローラ13から入力される信号から得られる画像データに基づいて変調されたレーザビームが発せられるようにレーザドライブを制御するコンピュータである。
【0007】
一方,ベルトエッジ合成器7を通ったベルトエッジ信号は,ベルトステアリングコントローラ15に入力される。そして,ベルトステアリングコントローラ15は,ベルトエッジ信号に基づきベルトステアリングモータ(図示せず)を駆動して,感光ベルト1のエッジが光検出器3a,3b,3c,3dの中央において駆動されるように制御する。
【0008】
上述のように構成された従来のレジストレーションシステムは,下記の式から得られた結果に基づいて感光ベルト1の主走査方向の位置を制御する。
【0009】
【数1】
Y=K×(現在のベルトの位置−光検出器の中央位置)+K×(現在のベルトの位置−以前のベルトの位置)
【0010】
ここで,Kは,比例係数であり,Kは,微分係数である。上式で求められたY値は,ベルトステアリングモータの駆動ステップ数として用いられる。ベルトステアリングモータがY値に基づいて所定のステップだけステアリングローラを駆動すれば,ステアリングローラが傾く。これにより,感光ベルト1の主走査方向の移動方向が変わる。
【0011】
図18及び図19は,各々従来のレジストレーションシステムを用い,K及びKを適宜に変えて実験した結果を示している。図18は,K=1,K=15のときのベルトエッジの変化量を測定する光検出器の出力を示すグラフである。また,図19は,K=0.5,K=10のときの光検出器の出力を示すグラフである。図18及び図19の結果を得るために,実験には,長さが5mmである浜松ホトニクス社製のPD S6967が光検出器として用いた。そして,最大の出力電圧を5Vにして1Vがベルトの蛇行幅1mmになるようにし,光検出器は,ベルトステアリング装置とは6秒ほどなるところに設けた。感光ベルトは,32インチのシートを貼り付けて用い,このときの継ぎ目の段差は約330μm,平行度は51μmであった。ベルトの駆動速度は,3.2インチ/秒であった。感光ベルトの欠陥の影響を減らすために,10秒間光検出器の出力を累積した。
【0012】
上記のような実験条件下で得られた最大の蛇行幅は,図18及び図19に示されたように,各々460μm,291μmであり,ベルトの移動速度に対する蛇行量は,各々1秒当たり3μm及び2μmとなる。
【0013】
【特許文献1】
米国特許第5,737,003号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このことは,従来技術で連続印刷を行う場合,紙の周縁部から画像の先端まで最大300μm(600dpiの場合,約6ドットに当たる。)以上のミスレジストレーションが生じる恐れがあるということを意味する。
【0015】
従って,従来のレジストレーションシステムを適用した場合には,ベルトステアリングに加えて走査開始時点も制御しなければならないという短所があった。
【0016】
さらに,従来のレジストレーションシステムは,各カラー別の画像形成のためのスキャナに5a,5b,5c,5dから発せられるレーザビームを受光する4つの光検出器3a,3b,3c,3dを備え,ベルトエッジ合成器7において,上記4つの光検出器3a,3b,3c,3dで検出された各カラー別のベルトエッジ信号に基づいてベルトステアリング及びカラーレジストレーション補正のための演算を行わなければならない。このため,システムの構成が複雑であり,ベルトエッジ合成器7において複雑な演算を行わなければならないといった短所があった。
【0017】
一方,上記のように,従来のレジストレーションシステムは,感光ベルト1の周縁部に欠陥があるか,あるいは感光ベルト1を取り付けることにより生じた継ぎ目に段差がある場合には,実際に感光ベルト1の位置が移動しなかったにも関わらず,感光ベルト1の位置が移動したようなベルトエラー信号が検出される。このため,これに対する影響を最小化させるために,光検出器3a,3b,3c,3dの出力を感光ベルト1の周期だけ累積して,その値を現在の感光ベルト1の位置値として用いていた。
【0018】
従って,従来のレジストレーションシステムは,感光ベルト1の主走査方向の位置調整が光検出器3a,3b,3c,3dの出力を感光ベルト1の周期中に累積する分だけ遅く反応するため,蛇行量が増えるといった問題点があった。
【0019】
また,従来のレジストレーションシステムは,静電潜像を形成するためのスキャナ5a,5b,5c,5dから発せられるレーザビームを光源として用いてベルトエッジ信号を検出するため,感光ベルト1を用いる構造にのみ適用可能であるといった問題点があった。
【0020】
さらに,従来のレジストレーションシステムは,感光ベルト1の画像領域の外側にある光検出器3a,3b,3c,3dまで達するようにレーザビームを発しなければならないため,レーザビームの照査長が延びた。これにより,スキャナ5a,5b,5c,5dの内部のミラーやレンズなどの光学素子も大掛かりになるといった短所があった。
【0021】
本発明は,上述のような問題点を改善するためになされたものであり,その目的は,ベルトの駆動が最も安定的になされる平衡点を基準としてベルトをステアリングしてベルトの蛇行量を最小化できることから,画像形成装置などに適用するときに別途のレジストレーション補正が不要になるアクティブステアリングシステム及びその方法,並びにベルトの駆動が最も安定的になされる平衡点を見つける方法を提供するところにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明に係るアクティブステアリングシステムは,所定の駆動源により回動するベルトを幅方向に調整するステアリングローラと,ステアリングローラを駆動するステアリングモータと,ステアリングモータを制御するステアリングコントローラと,ベルトの幅方向位置に応じてベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサと,ベルトエッジ信号及びステアリングモータのステップ数のうち少なくともいずれか一方の変化量が所定値以下となる平衡点に対してベルトが回動するように駆動源及び/またはステアリングコントローラを制御するメインコントローラと,を備えることを特徴とする。
【0023】
そして好ましくは,上記ステアリングモータのステップ数の所定時間中の平均値が所定の誤差範囲内において不変であるとき,この平均値に対応する位置を平衡点として決める。
【0024】
さらに好ましくは,所定時間は,ベルトの1回転周期である。
【0025】
さらに好ましくは,上記平衡点に対してベルトが回動する間に,ベルトはそのエッジが光検出器の中央に位置するように制御される。
【0026】
さらに好ましくは,上記平衡点データを貯蔵するメモリをさらに備える。
【0027】
平衡点データを貯蔵するメモリをさらに備える場合,アクティブステアリングシステムが適用される所定の装置に設けられている平衡点に影響する,少なくとも一つのサブユニットの動作により変わる平衡点を予め測定してメモリに貯蔵しておき,サブユニットの動作状況に見合う平衡点に対してベルトをステアリングすることができる。
【0028】
このとき,上記所定の装置は,例えば画像形成装置等であり,上記ベルトは,例えば感光ベルト,転写ベルト,乾燥ベルト,定着ベルト,及び搬送ベルト等である。
【0029】
また,上記ステアリングモータは,ベルトが平衡点に対して基準位置から遠ざかるほど大きなステップ間隔をもって駆動され,ベルトが基準位置に近づくほど小さなステップ間隔をもって駆動されることが望ましい。すなわち,ステアリングモータは,ベルトエッジ信号とステアリングモータのステップ数との関係が2次以上の関数式を満足するステップ間隔をもって駆動されることが望ましい。
【0030】
また,好ましくは,上記光源は,少なくとも一つの発光ダイオードを備える。
【0031】
また,上記目的を達成するために,本発明は,所定の駆動源により回動するベルトを幅方向に調整するステアリングローラと,ステアリングローラを駆動するステアリングモータと,ステアリングモータを制御するステアリングコントローラと,ベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサと,ベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号に基づき駆動源及び/またはステアリングコントローラを制御するメインコントローラと,を備えるアクティブステアリングシステムにおいてベルトをアクティブステアリングする方法であって,以下の段階を含んでいる。
【0032】
(a)メインコントローラの制御によって,ステアリングコントローラがステアリングモータを駆動して,ベルトエッジ信号及びステアリングモータのステップ数のうち少なくともいずれか一方の変化量が所定値以下となる平衡点にステアリングローラを移動させ,駆動モータコントローラが駆動モータを駆動してベルトを進行方向に走行させる段階,
(b)ベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号とステアリングローラが平衡点に位置する状態で検出される基準ベルトエッジ信号とを比較する段階,
(c)ベルトエッジ信号が基準ベルトエッジ信号と異なるとき,ベルトエッジ信号が基準ベルトエッジ信号から外れた度合いに対応するように,平衡点に対して基準ステップ数から変わるステアリングモータのステップ数を決め,そのステップ数に基づきステアリングモータを移動させてベルトの幅方向位置を調整する段階。
【0033】
そして,ベルトが回動する間に上記(b)及び(c)段階を繰り返し行いつつベルトの幅方向位置を制御することを特徴とする。
【0034】
このとき,好ましくは,ベルトエッジセンサは,光源と,ベルトの幅方向位置に応じて光源から発せられて受光される光量が変わるようにベルトの少なくとも一側のエッジに掛けて設けられた光検出器と,を備え,ステアリングローラが上記平衡点に位置する状態で,ベルトのエッジは,光検出器の中央に位置するように制御される。
【0035】
また,好ましくは,新しいベルトの取り付け,ベルトの取り替え,または平衡点の変更の都度平衡点を見つける段階をさらに含む。
【0036】
ここで,好ましくは,ステアリングモータのステップ数の所定時間中の平均値が所定の誤差範囲内において不変であるとき,平均値に対応するステアリングローラの位置を平衡点として決める。
【0037】
このとき,好ましくは,上記所定の時間は,ベルトの1回転周期である。
【0038】
また,好ましくは,アクティブステアリングシステムが適用される所定の装置に設けられている平衡点に影響する少なくとも一つのサブユニットの動作によって変わる平衡点を予め測定し,これをメモリに貯蔵しておき,サブユニットの動作状況に見合う平衡点に対してベルトをステアリングする。
【0039】
また,上記目的を達成するために,本発明は,所定の駆動源により回動するベルトを幅方向に調整するステアリングローラと,ステアリングローラを駆動するステアリングモータと,ステアリングモータを制御するステアリングコントローラと,ベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサと,ベルトエッジ信号に基づき駆動源及び/またはステアリングコントローラを制御するメインコントローラと,を備えるアクティブステアリングシステムにおいてベルトをステアリングするために,ベルト駆動が安定的になされる平衡点を見つける方法であって,以下の段階を含むことを特徴とする。
【0040】
(a)ベルトエッジ信号及びステアリングモータのステップ数のうち少なくともいずれか一方の変化量が所定値以下となるとき,ステアリングモータのステップ数の所定時間中の平均値を求める段階,
(b)上記平均値を以前に得られた平均値と比較する段階,
(c)上記(a)及び(b)段階を少なくとも1回行い,平均値が以前に得られた平均値と所定誤差範囲内において不変であるとき,平均値に対応するステアリングローラの位置を平衡点として決める段階。
【0041】
ここで,好ましくは,上記平衡点を見つける過程は,ステアリングモータを駆動してステアリングモータのステップ範囲の中間値及び既存の平衡点に対応するステップ数のうちいずれか一方に対応するところにステアリングローラを移動させた状態で行われる。
【0042】
また,好ましくは,平衡点を見つける過程は,新しいベルトの取り付け,ベルトの取り替え,または平衡点の変更の都度行われる。
【0043】
また,好ましくは,得られた平衡点に関するデータをメモリに貯蔵する段階をさらに含む。
【0044】
また,好ましくは,アクティブステアリングシステムが適用される所定の装置に設けられている平衡点に影響する少なくとも一つのサブユニットの動作によって平衡点が変わっても,最適のベルトステアリングが可能になるように,少なくとも一つのサブユニットの動作による影響がないときの第1の平衡点と,少なくとも一つのサブユニットの動作時に変わる第2の平衡点とを各々見つけるように,少なくとも一つのサブユニットの動作状態を変えていきつつ上記(a)〜(c)段階を繰り返し行う。
【0045】
このとき,好ましくは,上記第2の平衡点を見つける過程は,少なくとも一つのサブユニットの動作状況により変わる平衡点の数だけ繰り返し行われる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下に,本発明のいくつかの実施の形態を,図面を用いて説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0047】
(第1の実施の形態)
図1は,本発明に係るアクティブステアリングシステムが適用されるベルトシステムの一実施の形態を概略的に示す斜視図であり,図2は,そのアクティブステアリングシステムを概略的に示すブロック図である。図1では,ベルトシステムの例として,感光ベルトを採用した画像形成装置を示している。
【0048】
図1及び図2を参照すれば,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,ベルト駆動メカニズムにより回動するベルト30の幅方向位置,例えば,感光ベルトの主走査方向の位置を制御するベルトステアリングメカニズムと,ベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサ50と,ベルト駆動メカニズム及び/または上記ベルトステアリングメカニズムを制御するメインコントローラ70とを含んでなる。ここで,ベルト駆動メカニズムは,ベルト30を回動させる駆動ローラ31と,駆動ローラ31に駆動力を与える駆動モータ45と,駆動モータ45を制御する駆動モータコントローラ41とを含む。
【0049】
上記ベルトステアリングシステムは,ステアリングローラ33と,このステアリングローラ33を駆動するステアリングモータ65と,ステアリングモータ65を制御するステアリングコントローラ61とを含んでなる。ステアリングローラ33は,ベルト駆動メカニズムにより回動可能なベルト30を少なくとも一つのローラ,例えば,駆動ローラ31及びガイドローラ35と共に支持する。ステアリングローラ33の回動によりベルト30は幅方向に移動する。
【0050】
ここで,ステアリングローラ33を始めとするステアリングローラ構造体の詳細な構造はこの技術分野において公知であり,その一例を図3に示している。図3において,参照符号63はステアリングモータ65に連結するギアであり,62はメインステアリングローラ33aと上記ギア63との間に設けられたカム部材であり,66はメインステアリングローラ33aの中央位置を検出するステアリングローラホームセンサである。そして,Wはメインステアリングローラ33aの最大移動幅である。
【0051】
カム部材62は,ギア63と噛合されており,メインステアリングローラ33aを動かすカム構造が形成されている。メインステアリングローラ33aは,回動軸67aを中心として回動する回動レバー67を介してカム部材62に連動される。図3は,ステアリングローラ33がメインステアリングローラ33aと補助ステアリングローラ33b,33cとを備える例を示している。
【0052】
ベルトエッジセンサ50は,光源51と,ベルト30の主走査方向の位置に応じて光源51から発せられて受光される光量が変わるように,ベルト30の少なくとも一側のエッジに掛けて設けられた光検出器53とを備える。
【0053】
光源51としては,ベルト30のエッジに掛けて光が照射可能な少なくとも一つの発光ダイオード(LED)を備えることが好ましい。ここで,光源51は,発光ダイオードをアレイ状に形成できる。
【0054】
本実施の形態によれば,メインコントローラ70は,ベルトエッジセンサ50で検出されるベルトエッジ信号に基づいて,ベルトが最も安定的に回動可能な平衡点に対してベルト30をステアリングするように上記モータコントローラ及び/またはステアリングコントローラを制御して,ベルト30の蛇行量を最小化させる。このメインコントローラ70は,ベルトシステムの全体的な動作を制御する機能を有する。
【0055】
一方,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,図4に示されたように,平衡点に関するデータを貯蔵するメモリ75をさらに備えることが好ましい。このメモリ75は,メインコントローラ70に組み込まれてもよく,また,別設されてもよい。
【0056】
上記のような構成を有する本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,ベルト30の駆動が最も安定的になされる平衡点を基準としてベルト30をステアリングして,ベルト30の蛇行量を最小化できる。このことから,これを適用した画像形成装置においては,別途のレジストレーション補正回路無しにも安定的な画像出力を得ることができる。また,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,後述するように,ベルト30の蛇行量を最小化できるステアリングの基準となる平衡点を能動的に見つけることができる。
【0057】
図5は,上記のような構成を有する本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムを用い,平衡点を基準としてアクティブステアリングする方法の例を示している。
【0058】
図5を参照すれば,まず,S100で,メインコントローラ70の制御により,ステアリングコントローラ61は,ステアリングモータ65を駆動して平衡点にステアリングローラ33を移動させ,駆動モータコントローラ41は,駆動モータ45を駆動してベルト30を進行方向に走行させる(S100)。
【0059】
ここで,新しいベルトの取り付け,ベルトの取り替え,平衡点の変更時には,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,現在のベルトシステム状態に対する平衡点を見つけた後,この平衡点を基準としてベルト30をステアリングする。
【0060】
ベルト30が回動すれば,ベルト30がベルトエッジセンサ50の光検出器53を遮った度合いに比例するベルトエッジ信号Vが生成される。このベルトエッジ信号Vは,メインコントローラ70に入力される。メインコントローラ70は,S110で,入力されたベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとを比較する(S110)。基準ベルトエッジ信号Vとは,ステアリングローラ33が平衡点に位置した状態でベルト30のエッジが光検出器53上の所定の位置,好ましくは,中央に位置したときに検出されるベルトエッジ信号のことをいう。
【0061】
ベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとを比較し,ベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとの大きさが同じであれば,ベルト30をその状態で回動し続ける。ベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとの大きさが同じとは,許容誤差範囲内において同じであることを意味する。大きさが同じでなければ,S120で,ベルト30のエッジが光検出器53の中央から外れた度合いによるステアリングモータ65のステップ数を決め,そのステップ数にステアリングモータ65を移動させてベルト30の幅方向位置を調整する(S120)。ベルト30が回動する間に上記段階が繰り返し行われつつベルト30の幅方向(画像形成装置における感光ベルトまたは転写ベルトの主走査方向)の位置が制御される。
【0062】
上記のような平衡点を基準としてベルト30をステアリングするに当たって,ベルト30のエッジが光検出器53の中央から外れた度合いによるステアリングモータ65のステップ数を決めるためのステアリングモータ65の駆動は,下記のような原理に基づきなされる。
【0063】
ステアリングモータ65は,所定のステップ間隔,またはベルトエッジ信号とステアリングモータ65のステップ数との関係(すなわち,光検出器53上のベルトの位置によるステアリングローラ33の位置関係)が2次関数式を満足するステップ間隔をもって駆動できる。
【0064】
図6は,ステアリングモータ65の駆動ステップ間隔によるベルトエッジセンサ50で検出されるベルトエッジ信号と,ステアリングモータ65のステップ位置(ステップ数にて表示)との関係を示している。図6のグラフを参照すれば,ステアリングモータ65の制御可能なステップ範囲が0〜200(−90゜〜+90゜まで回転可能)ステップであり,ステアリングモータ65のステップ数が100であるときに最も広い制御範囲を有する。もし,ステアリングローラ33の平衡点が100ステップであるとすれば,ベルト30のエッジが光検出器53の中央に位置するとき,ステアリングモータ65のステップ数は100となる。このとき,ベルト30が幅方向に0.1mm移動すればベルトエッジ信号が0.1V変わる。図6から明らかなように,基準ベルトエッジ信号Vから所定量ずれたベルトエッジ信号が検出されるときのステアリングモータ65のステップ数は,いかなるステップ間隔をもってステアリングモータ65を制御するかによって変わる。
【0065】
図6を参照すれば,ステアリングモータ65を所定のステップ間隔,例えば,±0.75のステップ間隔をもって駆動する場合には,例えば,2.5V〜0.5Vだけずれたベルトエッジ信号(V=2.0V,または,3.0V)が検出されれば,ステアリングモータ65のステップ数は,平衡点から19.25(0.5×51×0.75)ステップ(17.325゜)だけ移動しなければならない。これに対し,ベルトエッジ信号とステアリングモータ65のステップ数との関係(すなわち,光検出器53上のベルト30の位置によるステアリングローラ33の位置関係)が2次関数式を満足するステップ間隔をもってステアリングモータ65を駆動する場合(図6における2次係数グラフに該当)には,例えば,2.5〜0.5Vだけずれたベルトエッジ信号が検出されれば,ステアリングモータ65のステップ数は,平衡点から10.5ステップ(9.45゜)だけ移動する。
【0066】
図7は,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムにおいて,平衡点を基準としてステアリング位置によるベルト30の主走査方向の移動速度を示すグラフである。ここで,平衡点を基準として,ステアリングモータ65のステップ数が10ステップだけ移動すれば,ベルト30は中心側に2mm/分の速度にて移動し,20ステップだけ移動すれば,4mm/分の速度にて移動するということを示している。すなわち,平衡点を基準として20ステップだけ移動した状態が続けば,ベルト30は,1.25分過ぎれば光検出器53の一端から他端に移動する。
【0067】
図7から明らかなように,ステアリング位置とベルト30の移動速度とが比例関係にあるので,ステアリングモータ65を所定のステップ間隔をもって駆動しても,ベルト30の主走査方向の位置が調整可能である。
【0068】
一方,図7から明らかなように,ステアリング位置が平衡点から遠ざかるほどベルト30の移動速度が速まるので,ステアリングモータ65のステップ範囲を広げるほどベルト30の移動速度の最大値が大きくなる。
【0069】
ところで,ステアリングモータ65を駆動するステップ間隔が一定である場合には,ステアリングモータ65を小さなステップ間隔,例えば,±0.25ステップ間隔をもって駆動(図6において,100±0.25ステップのグラフを適用)すれば,図6から明らかなように,用いられるステップ範囲が狭く,光検出器53の周縁部から中央に移動するのに長時間かかるといった短所がある。図6において,ステアリングモータ65が±0.25のステップ間隔をもって駆動される場合,ステップ範囲は約80〜120ステップであって,ステアリングモータ65の全てのステップが適用されない。
【0070】
このように,ステアリングモータ65の駆動ステップ間隔が小さいときにはステップ範囲が狭いので,ベルト30を幅方向に速く移動し難い。従って,ベルト30の蛇行が大いに生じたときには,ステアリングモータ65を小さなステップ間隔をもって駆動することは好ましくない。
【0071】
また,ステアリングモータ65を大きなステップ間隔,例えば,1.00ステップ間隔をもって駆動(図6において,100±1.00のステップグラフを適用)すれば,十分なステップ範囲は確保できるが,ステップ間隔が大きくてベルト30の移動速度が速いために,平衡点の辺りにおける僅かなベルト30の蛇行に対してベルトステアリングを行うのにやや難点がある。
【0072】
従って,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,ステアリングモータ65のステップ数が平衡点に対応するステップ数から外れた度合いがベルト30の移動速度と比例する特性を用い,平衡点の辺りではステアリングモータ65を小さなステップ間隔をもって駆動してベルト30の幅方向位置の移動を遅らせ,平衡点から遠ざかるほどステアリングモータ65を大きなステップ間隔をもって駆動してベルト30の幅方向位置の移動を速めるように作動することが好ましい。
【0073】
すなわち,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムにおいて,ステアリングモータ65は,ベルトエッジ信号とステアリングモータ65のステップ数との関係が2次関数式を満足するステップ間隔をもって駆動(図6において,2次係数のグラフを適用)されることがより好ましい。ステアリングモータ65のステップが,例えば,図5のように2次関数式(ステアリングモータステップ=平衡点±[a(V−V+b])によって調整されれば,平衡点から遠ざかってベルト30の蛇行量が大きいときには相対的に大きなステップ間隔をもってステアリングモータ65が駆動されてステップ数の調整が速められ,これにより,ベルト30が平衡点(光検出器53の中央)側に速く移動し,ベルト30の蛇行量が小さい平衡点の辺りでは相対的に小さなステップ間隔をもってステアリングモータ65が駆動されてステップ数の調整が遅らせられる。これにより,ベルト30のが徐々に移動する。すなわち,ベルト30は,幅方向に高速で平衡点の辺りまで移動した後,平衡点の辺りでは徐々に移動するので,早い時間内に平衡点の辺りまで達することができ,平衡点に対して制御される場合にベルト30の蛇行量が大いに減る。従って,ベルト30の蛇行が最小化して最適のベルトステアリングが可能になる。
【0074】
図6は,ベルトエッジ信号に対するステアリングモータ65のステップ数の2次関数式のグラフであって,図5のステアリングモータ65のステップ式において,基準ベルトエッジ信号Vが2.5Vであるとき,平衡点に対応するステアリングモータ65のステップが100ステップに位置する場合を示している。図5のステアリングモータ65のステップ式において,2次項の係数aは傾斜を表わす。
【0075】
一方,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムによれば,図6から明らかなように,ベルト30の主走査方向の位置(ベルトエッジ信号の大きさ)に対するステアリングモータ65のステップ数を固定値にできるので,ベルトシステムの動作中に平衡点が変わっても安定したベルトステアリングが可能である。例えば,画像形成装置において,定着ユニットや現像ユニットの加圧若しくは解除動作,あるいは厚紙の供給によるジッターなどにより平衡点が変わる場合,ステアリングモータ65を新しい平衡点に当たるステップ数に移動させれば,ベルト30のエッジは光検出器53の中央からステアリングモータ65のステップ位置の変化に対応するところに移される。このように,ベルト30が光検出器53の中央から外れたところで安定的に制御されれば,ベルト30の蛇行量はやや増えるかもしれないが,画像のずれが生じるほどではない。
【0076】
図8は,ステアリングモータ65を±0.75のステップ間隔をもって駆動(図5において,100±0.75ステップのグラフを適用)するときのベルトエッジ信号を示し,図9は,ステアリングモータ65がベルトエッジ信号とステアリングモータ65のステップ数との関係が2次関数式を満足するステップ間隔をもって駆動(図5において,2次係数グラフを適用)されるときのベルトエッジ信号を示している。図8及び図9の結果は,ベルト30のエッジが光検出器53の中央に位置するときの基準ベルトエッジ信号Vが2.5Vであり,ベルト30のエッジが光検出器53の中央から0.1mm外れたときにベルトエッジ信号が0.1V変わる場合に対するものである。
【0077】
図8において,ベルト30は,光検出器53の中央から0.25mm外れたところ(ベルトエッジ信号2.25V),すなわち,光検出器53の中央が2.5mmのところであれば,2.25mmのところで制御されている。これは,平衡点が誤った値を有した結果であるが,このときにもベルト30の蛇行量は極めて僅かであって,レジストレーションに全く影響しない。図9において,ベルト30は光検出器53の中央から0.05mm外れたところ(ベルトエッジ信号2.45V),すなわち,光検出器53の中央が2.5mmのところであれば,2.45mmで制御される。これは,光検出器53の出力誤差によるものである。図8及び図9から明らかなように,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,平衡点が変わっても新しい平衡点に対して極めて安定的にベルト30の幅方向位置を制御することができる。
【0078】
ここで,図8及び図9の結果を得るための実験条件は,下記の通りである。ベルト30としては,長さが32インチである感光ベルトを接合して用いた。接合部位の継ぎ目の段差は約330μmであり,平行度は51μmであった。ベルト30は,1秒当たり3.2インチの速度にて駆動し,5秒間の光検出器53の出力の平均を取った。ステアリングモータ65の最小ステップ間隔は,減速比を1:4として0.25ステップであり,これに対してベルトステアリングローラ33は0.225゜回転する。光検出器53としては,窓が5mmである浜松ホトニクス社製のPD S6967を用い,その最大出力(ベルトエッジ信号の最大値)を5Vとして光検出器53上においてベルト30のエッジが1mm移動するときにベルトエッジ信号の大きさが1V変わるようにした。実験結果を見れば,最大330mVの電圧変動があることが分かる。これは,継ぎ目の段差によるものである。従って,図8及び図9において,ベルト30の形状パターンによる影響を除去した純粋なベルト30の最大蛇行量は,各々22μm及び8μmであった。また,図8及び図9において,ベルト30の蛇行量は,各々1秒当たり0.013μm及び0.006μmであった。
【0079】
この結果は,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムによりベルト30をステアリングする場合,ベルト30の蛇行がほとんど生ぜず,ベルト30の蛇行量が画像に全く影響しないということを示す。また,上記結果は,ステアリングモータ65をベルトエッジ信号とステアリングモータ65のステップ数との関係が2次関数式を満足するステップ間隔をもって調整しつつステアリングすることが一層優れた特性を示すということを示唆する。
【0080】
従って,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムを用いてベルト30をステアリングすれば,画像にミスレジストレーション及びカラーミスレジストレーションを引き起こすほどのベルト30の蛇行が生じない。このため,従来のレジストレーションシステムとは異なって,ベルトエッジ合成器などが不要になり,ベルト30の主走査方向の位置が厳しく制御できて各カラー画像別の走査開始時点を決めるためのベルト30の位置測定も不要である。従って,単一のベルトエッジセンサ50だけで十分である。すなわち,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムを適用すれば,別途のレジストレーション補正回路が不要である。
【0081】
一方,本実施の形態によるアクティブステアリング方法により,ベルト30の蛇行量を最小化し得る最適のベルトステアリングのための平衡点は,図10に示されたような過程を通じて見つける。このように,平衡点を見つける過程は,ベルトシステムへのベルト30の取り付け,ベルト30の取り替え,または平衡点の変更の都度行われることが好ましい。
【0082】
図10を参照すれば,S200で,メインコントローラ70の制御により,ステアリングコントローラ61がステアリングモータ65を駆動してステアリングローラ33をステアリングモータ65のステップ範囲の中間値または既存の平衡点に対応するステップ数(メモリ75に貯蔵されたデータ)に対応する位置に移動させれば,駆動モータコントローラ41は,駆動モータ45を駆動してベルト30を進行方向に走行させる(S200)。
【0083】
次に,S210で,ベルト30が回動する間にベルト30がベルトエッジセンサ50の光検出器53を遮った度合いに対応するベルトエッジ信号が検出される。ベルト30の幅方向位置を調整しつつベルトエッジ信号の変化量が所定値(例えば,0.01V)以下(または,ベルトエッジ信号の変化量が所定値以下であることを満足する状態におけるステアリングモータ65のステップ数の変化量が所定値以下)となれば(S210),S220で,ステアリングモータ65のステップ数(または,ベルトエッジ信号)の所定時間(好ましくは,ベルト30の1回転周期)中の平均を取る(S220)。
【0084】
そして,S230で,所定時間中のステップ数(または,ベルトエッジ信号)の平均値が許容誤差範囲内において以前の平均値と同じであるか否かを確かめる。上記平均値が以前の平均値と同じでなければ,現在計算されたステップ数(または,ベルトエッジ信号)の平均値に対応するステアリングローラ33の位置(ステアリング位置)を基準としてベルト30の幅方向位置を調整しつつ,ベルトエッジセンサ50から出力されるベルトエッジ信号(または,ステアリングモータ65のステップ数)の変化量が所定値以下となるまで,ステアリングモータ65のステップ値の所定時間(好ましくは,ベルト30の1回転周期)中の平均を取ってそれを以前の平均値と比較する段階を繰り返し行う。計算されたステアリングモータ65のステップ数(または,ベルトエッジ信号)の平均値が許容誤差範囲内において以前値と同じであれば,上記平均値に対応するステアリングローラ33の位置を平衡点として決め,平衡点を見つける過程を終える(S230)。
【0085】
上記のような過程を適用して平衡点を自動的に求めるプログラムを実行したときのベルトエッジセンサ50の出力を図11に示す。図11のグラフにおいて,開始部分は,ベルト30のエッジが最初に光検出器53上の1.5mmのところにあるときに平衡点を見つけた結果を示し,中間部分は,ベルト30を光検出器53上の4.6mmのところに強制的に移動させた後にさらに平衡点を見つけた結果を示す。両場合共に,平衡点におけるステアリングモータ65のステップ数として101.00ステップを得た。一方,図11において,最後の部分は,平衡点を見つけた後,その平衡点に対してベルト30をステアリングしつつベルト30を駆動するときのベルトエッジ信号を示す。
【0086】
本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムが適用されるベルトシステムは,前述の通り,ベルト30の蛇行量が最小となる平衡点に影響する少なくとも一つ以上のサブユニットを備えても良い。
【0087】
感光ベルトを用いる画像形成装置の場合には,印刷開始後に,転写ローラ(図1の37)の加圧や現像ユニットのリフトアップ,厚紙の供給及び/またはクリーニング装置の接触など各種のサブユニットの駆動により感光ベルト駆動の平衡点が変わり,これは,感光ベルトの蛇行につながる。
【0088】
図12は,感光ベルトを用いる画像形成装置において,転写ローラを44.3kgの圧力にて加圧及び解除させたときにベルトエッジセンサ50で検出されるベルトエッジ信号を示すグラフであり,図12は,図12の加圧部分の拡大グラフである。図12及び図13の結果は,図8及び図9を得るための実験条件と同様にして,且つ,ベルトエッジ信号とステアリングモータ65のステップ数との関係が2次関数式を満足する条件下で得た。
【0089】
本発明者らの実験結果によれば,感光ベルトの蛇行量は加圧時に最高27μm,解除時に36μmと測定され,最大移動速度は2μm/秒であった。これは,600dpiの解像度を有する場合,0.5ドットのずれが生じるほどの値である。この実験は,転写ローラのみを加圧した場合であるため,実際の画像形成装置の印刷動作時に他のサブユニットの動作が加えられれば,感光ベルトの蛇行量も増えるであろう。
【0090】
図5から明らかなように,ベルト30の位置に応じてステアリングモータ65のステップ数が固定値となるので,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムを用いて上述のようにベルト30をステアリングすれば,新しい平衡点において安定的にベルト30のステアリングが可能であるので,転写ローラなどのサブユニットが加圧されて平衡点が変わってもベルト30のステアリングには別に影響しない。
【0091】
但し,サブユニットの加圧/解除が生じる間には,例えば,ベルト30の蛇行が問題となる場合もある。
【0092】
図12及び図13の実験結果から明らかなように,転写ローラが44.3kgの圧力にて加圧されて平衡点が変わる間(図13において,約40秒の区間)にベルト30が主走査方向に27μm移動するため,出力された画像も40秒中に27μm変わる。さらに,平衡点の変動を来たす厚紙の供給や現像ユニットの接触などの動作が同時になされれば,平衡点の変動によるベルト30の蛇行が一層大になるであろう。
【0093】
従って,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,各種のサブユニットの動作後に変わる平衡点を予め測定してメモリ75に貯蔵しておき,ベルト駆動後に少なくとも一つ以上のサブユニットが動作すれば,その状況に見合うように平衡点を変えて平衡点の変動によるベルト30の蛇行が相殺可能にベルト30をステアリングすることにより,ベルト30の蛇行が予め防止可能に作動されることがより好ましい。このとき,各動作状況に見合うように行われるベルトステアリングは,ベルト30のエッジを光検出器53上の所定位置,例えば,中央に一致させた状態で行われることが好ましい。
【0094】
(第2の実施の形態)
図14は,本発明に係るアクティブステアリングシステムを用いてベルトシステムの動作状況に応じて適正の平衡点を基準としてアクティブステアリングする方法の,第2の実施の形態を示している。
【0095】
図14を参照すれば,S300で,メインコントローラ70の制御によって,ステアリングコントローラ61は,ステアリングモータ65を駆動してステアリングローラ33をメモリ75に貯蔵された平衡点1のところに移動させ(S300),ステアリングコントローラ61は,S310で,駆動モータ45を駆動してベルト30を進行方向に走行させる(S310)。
【0096】
平衡点1は,いかなるサブユニットの加圧も存在しないときにベルト30の駆動が最も安定的になされてベルト30の蛇行量が最小となるステアリング位置である。
【0097】
ベルト30が回動すれば,ベルト30がベルトエッジセンサ50の光検出器53を遮った度合いによるベルトエッジ信号が出力される。このベルトエッジ信号は,メインコントローラ70に入力される。メインコントローラ70は,入力されたベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとを比較する。ここで,基準ベルトエッジ信号Vとは,ステアリングローラ33が平衡点1に位置する状態でベルト30のエッジが光検出器53上の所定の位置,好ましくは,第1の実施の形態と同様に中央に位置するときに検出されるベルトエッジ信号のことをいう。
【0098】
S320で,ベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとを比較し,ベルトエッジ信号V及び基準ベルトエッジ信号Vの大きさが同じ(許容誤差範囲内において同じであることを意味)であれば,その状態でベルト30を回動し続ける。そうでなければ,S330で,ベルト30のエッジが光検出器53の中央から外れた度合いによるステップ数を決め,そのステップ数にステアリングモータ65を移動させてベルト30の幅方向位置を調整する。ベルト30を回動する間に上記段階を繰り返し行いつつベルト30の幅方向位置を制御する(S320,S330)。
【0099】
平衡点1に対してベルト30をステアリングする過程は,第1の実施の形態において平衡点が平衡点1に変わった点(第1の実施の形態における平衡点及び平衡点1が同じこともある)を除いては,第1の実施の形態における説明の通りであるため,反復的な説明を省く。
【0100】
このとき,ステアリングモータ65のステップ数は,第1の実施の形態と同様に,図6に示されたグラフ,好ましくは,2次係数グラフを用いて決めることができるが,ベルトエッジ信号によるステアリングモータ65のステップ数を求めるときに平衡点1が用いられる。ここで,平衡点1に当たるステアリングモータ65の基準ステップ数は,100またはその他の値になることがある。平衡点に当たるステアリングモータ65の基準ステップ数が100ステップではない場合,図6のグラフを100ステップから平衡点に当たるステアリングモータ65の基準ステップ数に縦軸と平行に移動させれば良いので,図6のグラフを応用すれば,平衡点に当たるステアリングモータ65の基準ステップ数を問わずにベルトエッジ信号に対応するステップ数を決めることができる。
【0101】
S340で,ベルト30がステアリングされつつ回動する間に,少なくとも一つのサブユニットの加圧が生じれば(S340),S350で,メインコントローラ70は,メモリ75に貯蔵された平衡点2の値を読み出し,メインコントローラ70の制御によって,ステアリングコントローラ61はステアリングモータ65を駆動して平衡点2に対応するステップ数に移動させ,平衡点2にステアリングローラ33を位置させる(S350)。
【0102】
次に,この平衡点2においてベルト30が回動する間に,S360で,ベルトエッジセンサ50で検出されるベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとを比較する。ベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとが許容誤差範囲内において同じでなければ,S370で,平衡点1に対するベルトステアリング時のステアリングモータ65のステップ数を決める原理と同様にしてベルトエッジ信号によるステアリングモータ65のステップ数を決め,その決められたステップ数にステアリングモータ65を移動させてベルト30の幅方向位置を調整する。サブユニットの加圧状態でベルト30を回動する間に上記段階を繰り返し行いつつ平衡点2に対してベルト30の幅方向位置を制御する(S360,S370)。
【0103】
また,サブユニットの加圧が生じた場合であっても,メモリ75から読み出された平衡点2のステップ数は,ベルトエッジセンサ50で検出されるベルトエッジ信号Vと平衡点2における基準ベルトエッジ信号Vとを比較し,ベルトエッジ信号Vと基準ベルトエッジ信号Vとが許容誤差範囲内において同じでないときのステアリングモータ65のステップ数を決める場合にのみ適用されることもある。このとき,メモリ75に貯蔵された平衡点2の値を読み出した後にステアリングモータ65のステップ数を平衡点2に一応移動させる段階(S350)は省かれる。
【0104】
ここで,平衡点2は,少なくとも一つ以上のサブユニットの加圧により変わった平衡点であって,平衡点の変化を引き起こすサブユニットの動作数だけの平衡点2に関するデータがメモリ75に貯蔵される。そして,サブユニットの動作状況が変わる都度,メインコントローラ70は,メモリ75からそれに見合う平衡点2の値を読み出し,これに対してベルトステアリングを行う。
【0105】
S380で,サブユニットの加圧が解除されれば(S380),S390で,メインコントローラ70は,ステアリングモータ65のステップ数を平衡点1に当たる値に変え,平衡点1に対してベルト30をステアリングし続けるか,あるいはベルト30を止める(S390,S335)。
【0106】
図12と同様の実験条件下で,例えば,サブユニットの加圧がないときの平衡点1に当たるステップ数が101.00ステップであり,44.3kgの圧力にて転写ローラを加圧したときの平衡点2に当たるステップ数が101.25ステップであるとする。すると,サブユニットの加圧がないとき,ステアリングモータ65を101.00ステップに移動させた後に駆動モータ45が駆動される。このときのベルトエッジ信号が3.0Vであれば,ステアリングモータ65は101.00+10.5ステップに移動する。転写ローラが加圧されれば,平衡点は101.25ステップに変わる。以降に,ベルトエッジ信号が3.0Vとなれば,ステアリングモータ65は101.25+10.5ステップに移動する。
【0107】
(第3の実施の形態)
図15は,図12と同様の実験条件下で本発明の第3の実施の形態によるアクティブステアリング方法を適用して44.3kgの圧力にて転写ローラを加圧及び解除したとき,ベルトエッジセンサ50から出力されるベルトエッジ信号を測定したものである。図15を参照すれば,ベルト30の蛇行量は加圧時に最高7μm,解除時に最高9μmであり,ベルト30の移動速度は0.00016μm/秒であった。これは,転写ローラを加圧しない状態でベルト30を駆動する場合とほとんど同じ値である。
【0108】
上述の通り,本発明の第3の実施の形態によるアクティブステアリング方法を適用すれば,少なくとも一つ以上のサブユニットの加圧及び解除時にもベルト30の蛇行量を数μm以下に制御できるので,別途のレジストレーション補正装置が不要である。
【0109】
上記のように,本発明の第3の実施の形態によるアクティブステアリング方法に適用される平衡点1及び2は,図16に示されたような過程を通じて見つける。このように,平衡点1及び2の探索過程は,ベルトシステムにベルト30を最初に取り付ける都度,ベルト30を取り替える都度,平衡点が変わる都度,またはサブユニットの加圧条件が変わる都度行われることが好ましい。
【0110】
図16を参照すれば,まず,S400で,メインコントローラ70の制御によって,ステアリングコントローラ61は,ステアリングモータ65を駆動してステアリングローラ33をステアリングモータ65のステップ範囲の中間値に対応する位置に移動させた後(S400),ベルト駆動モータ45は,S410で,ベルト30を進行方向に走行させる(S410)。サブユニットの影響がないときの平衡点1を見つけた後,S420で,この平衡点1のデータをメモリ75に貯蔵する(S420)。
【0111】
その後,S430で,サブユニットを加圧させた状態で平衡点2を見つけた後,S440で,この平衡点2に関するデータをメモリ75に貯蔵する(S430,S440)。この段階は,サブユニットの動作により変わる平衡点の数だけ繰り返し行われる。平衡点2を見つけて貯蔵した後,S450,S460で,サブユニットを解除させてベルト30を止めることにより,平衡点を見つける過程が終わる(S450,S460)。
【0112】
ここで,平衡点1及び2を見つける各々の段階(S210,S220,S230)は,図10の説明と同じであるため,第1の実施の形態における同じ段階符号を付し,ここではその反復的な説明を省く。
【0113】
以上述べたように,第3の実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,別途の光源51を備えるので,スキャナから発せられるレーザビームを光源として用いると共に,感光ベルトを用いる構造にのみ適用可能であった従来のレジストレーションシステムと異なって,各種のベルトシステムに適用可能である。すなわち,本実施の形態に係るアクティブステアリング技術は,少なくとも一つ以上のベルトを採用するあらゆるベルトシステムに採用されて所定のベルトをステアリングするのに適用可能である。
【0114】
例えば,本実施の形態に係るアクティブステアリングシステムは,図1に示されたように,画像形成装置に感光ベルト30の主走査方向の位置を制御するように適用できる。このほかにも,電子写真方式の画像形成装置に採用可能な転写ベルト,乾燥ベルト,定着ベルト,搬送ベルトなどベルトを用いる定着装置のオイル供給装置やクリーニング装置のうち少なくとも一つ以上のベルトステアリングのために適用可能である。ここで,電子写真方式の画像形成装置に転写ベルト,乾燥ベルト,定着ベルト,及び搬送ベルトのうち少なくとも一つ以上のベルトを採用した構造は既に公知であり,本実施の形態のアクティブステアリングシステムを用いてこのベルト30の幅方向の位置を制御する段階は上述と実質的に同じであるため,その図示及びステアリング段階に関する反復的な説明を省く。
【0115】
以上,添付図面を参照しながら本発明のアクティブステアリングシステム,アクティブステアリング方法,及び平衡点を見つける方法の好適な実施形態について説明したが,本発明はこれらの例に限定されない。いわゆる当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0116】
【発明の効果】
上述したように,本発明に係るアクティブステアリングシステムは,プリンタ,複写機及びファックスなどの電子写真方式の画像形成装置に適用可能であり,このほかにも様々な分野に適用可能である。
【0117】
さらに,本発明によれば,ベルトの駆動が最も安定的になされる平衡点を基準としてベルトをステアリングしてベルトの蛇行量を最小化できるので,本発明を画像形成装置に適用すれば,別途のレジストレーション補正回路なしにも安定した画像出力を得ることができる。
【0118】
さらに,本発明によれば,平衡点に影響する少なくとも一つ以上のサブユニットの動作状況に見合うように平衡点を変えてベルトをステアリングすることにより,サブユニットの加圧または解除中にもベルトの蛇行がほとんど生じないようにベルトをステアリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施の形態のアクティブステアリングシステムが適用されるベルトシステムを概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は,第1の実施の形態によるアクティブステアリングシステムを概略的に示すブロック図である。
【図3】図3は,ステアリングローラ構造体の一例を概略的に示す図面である。
【図4】図4は,第1の実施の形態によるアクティブステアリングシステムを概略的に示すブロック図である。
【図5】図5は,第1の実施の形態のアクティブステアリングシステムを用い,平衡点を基準としてアクティブステアリングする方法の一例を示す手順図である。
【図6】図6は,ステアリングモータの駆動ステップ間隔によるベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号と,ステアリングモータのステップ位置(ステップ数にて表示)との関係を示すグラフである。
【図7】図7は,第1の実施の形態のアクティブステアリングシステムにおいて,平衡点を基準としてステアリング位置によるベルトの主走査方向の移動速度を示すグラフである。
【図8】図8は,ステアリングモータを±0.75のステップ間隔をもって駆動して制御されるときのベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号を示すグラフである。
【図9】図9は,ステアリングモータをベルトエッジ信号とステアリングモータのステップ数との関係が2次関数式を満足するステップ間隔をもって駆動して制御するときのベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号を示すグラフである。
【図10】図10は,第1の実施の形態による平衡点を見つける方法を概略的に示す手順図である。
【図11】図11は,図10の段階を適用して平衡点を自動的に求めるプログラムを実行したときのベルトエッジセンサの出力を示すグラフである。
【図12】図12は,感光ベルトを用いる画像形成装置において,転写ローラを44.3kgの圧力にて加圧及び解除させたとき,ベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号を示すグラフである。
【図13】図13は,図12の加圧部分を拡大して示すグラフである。
【図14】図14は,第2の実施形態のアクティブステアリングシステムを用いてベルトシステムの動作状況により適正な平衡点を基準としてアクティブステアリングする方法を概略的に示す手順図である。
【図15】図15は,図12と同じ実験条件下で第3の実施の形態によるアクティブステアリング方法を適用し,44.3kgの圧力にて転写ローラを加圧及び解除したとき,ベルトエッジセンサから出力されるベルトエッジ信号を測定して示すグラフである。
【図16】図16は,第3の実施の形態による平衡点を見つける方法を概略的に示す手順図である。
【図17】図17は,米国特許第5,737,003号公報に開示された従来のレジストレーションシステムを概略的に示すブロック図である。
【図18】図18は,図17に示された従来のレジストレーションシステムに対する実験結果を示すグラフである。
【図19】図19は,図17に示された従来のレジストレーションシステムに対する実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
30 ベルト
31 駆動ローラ
33 ステアリングローラ
33a メインステアリングローラ
33b,33c 補助ステアリングローラ
35 ガイドローラ
41 駆動モータコントローラ
45 駆動モータ
50 ベルトエッジセンサ
51 光源
53 光検出器
61 ステアリングコントローラ
62 カム部材
63 ギア
65 ステアリングモータ
66 ステアリングローラホームセンサ
67 回転レバー
67a 回転軸
70 メインコントローラ
75 メモリ

Claims (23)

  1. 所定の駆動源により回動するベルトを幅方向に調整するステアリングローラと,
    前記ステアリングローラを駆動するステアリングモータと,
    前記ステアリングモータを制御するステアリングコントローラと,
    前記ベルトの幅方向位置に応じてベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサと,
    前記ベルトエッジ信号及び前記ステアリングモータのステップ数のうち少なくともいずれか一方の変化量が所定値以下となる平衡点に対して前記ベルトが回動するように前記駆動源及び/または前記ステアリングコントローラを制御するメインコントローラと,
    を備え
    前記ステアリングコントローラは,前記平衡点から遠ざかるほど前記ステアリングモータが大きなステップ間隔をもって動作し,前記平衡点に近づくほど前記ステアリングモータが小さなステップ間隔をもって動作するように,2次以上の関数式を用いて前記ベルトエッジ信号から前記ステアリングモータのステップ数を決定することを特徴とする,アクティブステアリングシステム。
  2. 前記ベルトエッジセンサは, 光源と,
    前記ベルトの幅方向位置に応じて前記光源から発せられて受光される光量が変わるように前記ベルトの一側エッジに掛けて設けられた光検出器と,
    を備えることを特徴とする,請求項1に記載のアクティブステアリングシステム。
  3. 前記光源は,少なくとも一つの発光ダイオードを備えることを特徴とする,請求項2に記載のアクティブステアリングシステム。
  4. 前記平衡点に対して前記ベルトが回動する間に,前記ベルトは,そのエッジが前記光検出器の中央に位置するように制御されることを特徴とする,請求項2または3に記載のアクティブステアリングシステム。
  5. 新しいベルトの取り付け,ベルトの取り替え,または平衡点の変更の都度平衡点を見つけるプロセスを行うことを特徴とする,請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリングシステム。
  6. 前記ステアリングモータのステップ数の所定時間中の平均値が所定の誤差範囲内において不変であるとき,前記平均値に対応する位置を前記平衡点として決めることを特徴とする,請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリングシステム。
  7. 前記所定時間は,ベルトの1回転周期であることを特徴とする,請求項に記載のアクティブステアリングシステム。
  8. 前記平衡点データを貯蔵するメモリをさらに備えることを特徴とする,請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリングシステム。
  9. アクティブステアリングシステムが適用される所定の装置に設けられている平衡点に影響する少なくとも一つのサブユニットの動作により変わる平衡点を予め測定して前記メモリに貯蔵しておき,前記サブユニットの動作状況に見合う平衡点に対してベルトをステアリングすることを特徴とする,請求項に記載のアクティブステアリングシステム。
  10. 画像形成装置に適用されることを特徴とする,請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリングシステム。
  11. 前記ベルトは,感光ベルト,転写ベルト,乾燥ベルト,定着ベルト,または搬送ベルトのうちのいずれか1つであることを特徴とする,請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリングシステム。
  12. 所定の駆動源により回動するベルトを幅方向に調整するステアリングローラと,前記ステアリングローラを駆動するステアリングモータと,前記ステアリングモータを制御するステアリングコントローラと,ベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサと,前記ベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号に基づき前記駆動源及び/またはステアリングコントローラを制御するメインコントローラと,を備えるアクティブステアリングシステムにおいてベルトをアクティブステアリングする方法であって,
    (a)前記メインコントローラの制御によって,前記ステアリングコントローラがステアリングモータを駆動し,前記ベルトエッジ信号及び前記ステアリングモータのステップ数のうち少なくともいずれか一方の変化量が所定値以下となる平衡点にステアリングローラを移動させ,前記駆動モータコントローラが前記駆動モータを駆動して前記ベルトを進行方向に走行させる段階と,
    (b)前記ベルトエッジセンサで検出されるベルトエッジ信号と,前記ステアリングローラが前記平衡点に位置する状態で検出される基準ベルトエッジ信号とを比較する段階と,
    (c)前記ベルトエッジ信号が基準ベルトエッジ信号と異なるとき,前記ベルトエッジ信号が基準ベルトエッジ信号から外れた度合いに対応するように,前記平衡点に対して基準ステップ数から変わるステアリングモータのステップ数を決め,そのステップ数にステアリングモータを移動させて前記ベルトの幅方向位置を調整する段階と,
    を含んで,
    前記ベルトが回動する間に前記(b)及び(c)段階を繰り返し行いつつベルトの幅方向位置を制御し,
    前記平衡点から遠ざかるほど前記ステアリングモータが大きなステップ間隔をもって動作し,前記平衡点に近づくほど前記ステアリングモータが小さなステップ間隔をもって動作するように,2次以上の関数式を用いて前記ベルトエッジ信号から前記ステアリングモータのステップ数を決定することを特徴とする,アクティブステアリング方法。
  13. 前記ベルトエッジセンサは,
    光源と,前記ベルトの幅方向位置に応じて前記光源から発せられて受光される光量が変わるように前記ベルトの少なくとも一側のエッジにかけて設けられた光検出器と,を備え,
    前記ステアリングローラが前記平衡点に位置する状態で,前記ベルトのエッジは前記光検出器の中央に位置するように制御されることを特徴とする,請求項12に記載のアクティブステアリング方法。
  14. 新しいベルトの取り付け,ベルトの取り替え,または平衡点の変更の都度平衡点を見つける段階をさらに含むことを特徴とする,請求項12または13に記載のアクティブステアリング方法。
  15. 前記ステアリングモータのステップ数の所定時間中の平均値が所定の誤差範囲内において以前に得られた値と同じであるとき,前記平均値に対応するステアリングローラの位置を平衡点として決めることを特徴とする,請求項12〜14のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリング方法。
  16. 前記所定の時間は,前記ベルトの1回転周期であることを特徴とする,請求項15に記載のアクティブステアリング方法。
  17. アクティブステアリングシステムが適用される所定の装置に設けられている平衡点に影響する少なくとも一つのサブユニットの動作によって変わる平衡点を予め測定してメモリに貯蔵しておき,サブユニットの動作状況に見合う平衡点に対してベルトをステアリングすることを特徴とする,請求項12〜16のうちのいずれか1項に記載のアクティブステアリング方法。
  18. 所定の駆動源により回動するベルトを幅方向に調整するステアリングローラと,前記ステアリングローラを駆動するステアリングモータと,前記ステアリングモータを制御するステアリングコントローラと,ベルトエッジ信号を検出するベルトエッジセンサと,前記ベルトエッジ信号に基づき前記駆動源及び/またはステアリングコントローラを制御するメインコントローラと,を備えるアクティブステアリングシステムにおいてベルトをステアリングするために,ベルト駆動が安定的になされる平衡点を見つける方法であって,
    (a)前記ベルトエッジ信号及び前記ステアリングモータのステップ数のうち少なくともいずれか一方の変化量が所定値以下となるとき,前記ステアリングモータのステップ数の所定時間中の平均値を求める段階と,
    (b)前記平均値を以前に得られた平均値と比較する段階と,
    (c)前記(a)及び(b)段階を少なくとも1回行い,前記平均値が以前に得られた平均値と所定誤差範囲内において不変であるとき,前記平均値に対応するステアリングローラの位置を平衡点として決める段階と,
    を含み,
    前記平衡点から遠ざかるほど前記ステアリングモータが大きなステップ間隔をもって動作し,前記平衡点に近づくほど前記ステアリングモータが小さなステップ間隔をもって動作するように,2次以上の関数式を用いて前記ベルトエッジ信号から前記ステアリングモータのステップ数を決定することを特徴とする,平衡点を見つける方法。
  19. 前記平衡点を見つける過程は,前記ステアリングモータを駆動させて前記ステアリングモータのステップ範囲の中間値及び既存の平衡点に対応するステップ数のうちいずれか一方に対応する位置に前記ステアリングローラを移動させた状態で行われることを特徴とする,請求項18に記載の平衡点を見つける方法。
  20. 前記平衡点を見つける過程は,新しいベルトの取り付け,ベルトの取り替え,または平衡点の変更の都度行われることを特徴とする,請求項18または19に記載の平衡点を見つける方法。
  21. 得られた平衡点に関するデータをメモリに貯蔵する段階をさらに含むことを特徴とする,請求項18〜20のうちのいずれか1項に記載の平衡点を見つける方法。
  22. アクティブステアリングシステムが適用される所定の装置に設けられている平衡点に影響する少なくとも一つのサブユニットの動作によって平衡点が変わるときにも最適のベルトステアリングが可能になるように,
    前記少なくとも一つのサブユニットの動作による影響がないときの第1の平衡点と,前記少なくとも一つのサブユニットの動作時に変わる第2の平衡点とを各々見つけるように,前記少なくとも一つのサブユニットの動作状態を変えていきつつ前記(a)〜(c)段階を繰り返し行うことを特徴とする,請求項18〜21のうちのいずれか1項に記載の平衡点を見つける方法。
  23. 前記第2の平衡点を見つける過程は,前記少なくとも一つのサブユニットの動作状況により変わる平衡点の数だけ繰り返し行われることを特徴とする,請求項22に記載の平衡点を見つける方法。
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