JP3739244B2 - すし飯供給装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば海苔巻きを作るためにすし飯を板状に成形して供給するすし飯供給装置に関し、さらに詳しく言えば、容易に清掃できるように簡単に分解組立が行なえるようにしたすし飯供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
海苔巻きを多量に生産するために、海苔巻きの製造工程を自動化した種々の海苔巻き成形装置が提案されている。その一例として、特開平10−179062号公報がある。この成形装置は、ホッパーなどの供給手段に投入されたすし飯をローラなどによって板状に圧延し、それをカッターなどを用いて所定長さに切断した後、コンベアなどの搬送手段で海苔シート上に搬送し、巻包機構によって棒状に巻くことにより、海苔巻きの成形を自動化するようにしている。
【0003】
また、他の例としては、巻包機構を使用せずに単に海苔シート上にすし飯を供給する構成とし、海苔シート上にすし飯が供給された時点で作業者が手作業で具などを並べ、巻簾などを用いて棒状に巻くようにしたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
いずれにしても、この種の食品製造装置においては、衛生管理上、例えば一日の作業が終了した時点で、装置を分解しその各部品を清掃するようにしているが、従来装置には次のような課題があった。
【0005】
すなわち、上記海苔巻き成形装置について言えば、ホッパー、圧延部、搬送部およびカッターなどが主要な構成部品であるが、これらの各部材は装置本体に対してねじ止めされているため、その分解組立が容易ではない。
【0006】
また、分解するにしても、各部品が必要以上に細かく分解されるため、その洗浄に手間がかかるばかりでなく、ねじなどの小さな部品にあっては、洗浄中にその部品を紛失してしまうことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、すし飯と接触する部品をユニット化して、簡単に分解および組み立てることができるようにした洗浄しやすい構成で、かつ、安価なすし飯供給装置を提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、投入されたすし飯を攪拌しながら送出するホッパー部と、上記ホッパー部から送り出されたすし飯を圧延して所定厚さの板状に成形する圧延部と、上記圧延部によって圧延されたすし飯が載置されるステージ部とを含み、これら各部材を駆動手段を有する装置本体に組み込んでなるすし飯供給装置において、上記ホッパー部は、上記装置本体に対してワンタッチ式係止手段によって着脱可能である漏斗状に形成されたホッパー本体と、同ホッパー本体の下部および上記装置本体のいずれに対しても着脱自在であるホッパー台と、同ホッパー台に形成されているほぼU字状の軸受け溝に着脱可能に軸支される攪拌シャフトとを含む分解可能なユニットとして構成されており、上記圧延部は、両端に軸受け板を有する第1フレームに送りローラを2つ平行に支持させてなる送りユニットと、両端に軸受け板を有する第2フレームに上記送りローラと対向する2つの圧延ローラを支持させてなる圧延ユニットと、上記各ローラの両端に沿って配置され、上記すし飯の搬送幅を規定する一対の側板を有し、上記送りユニットと上記圧延ユニットとの間に着脱自在に設けられるガイドユニットとを備え、上記送りユニットおよび上記圧延ユニットの各々がそれらのフレームを含んだ状態で上記装置本体に対して着脱可能であり、かつ、上記送りユニットもしくは上記圧延ユニットのいずれか一方のユニットには、上記装置本体内の駆動手段により駆動され、上記圧延部の排出側において上記すし飯の成形体を切断するカッタが設けられていることを特徴としている。
【0009】
上記ワンタッチ式係止手段は、容易に入手することができ、しかも安価で汎用されているパチン錠であることが好ましいが、他のワンタッチ式係止手段を採用してもよい。
【0013】
上記圧延部に対してフロントパネルがさらに設けられてよい。この場合、上記フロントパネルも上記装置本体に対して上記ワンタッチ式係止手段にて係止することが好ましく、これによれば、フロントパネルを外すだけで圧延部のすべてを簡単に分解することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係るすし飯供給装置の分解斜視図であり、図2は組み立てられた状態の斜視図である。
【0015】
このすし飯供給装置1は、装置本体10と、装置本体10の上部に着脱自在に取り付けられるホッパー部2と、装置本体10の内部に着脱自在に装着され、ホッパー部2から送り出されたすし飯を所定厚みの板状体に圧延する圧延部3と、圧延部3から圧延されたすし飯を所定長さに切断するカッター4と、圧延部3からのすし飯が載置されるステージ部5とを備えている。
【0016】
装置本体10は、例えばステンレスなどの金属製筐体を有し、その内部には図示しないモーターなどの駆動ユニットが組み込まれている。また、装置本体10の側部には、ステージ部5の初期位置などを設定するための操作部101が設けられている。
【0017】
装置本体10の上部には、ホッパー部2から送り出されたすし飯を装置本体10の内部に導入する導入口102が形成されている。また、装置本体10上部の両側面には、ホッパー部2を係止するワンタッチ式係止手段であるパチン錠104,104がそれぞれ設けられている。装置本体10の上部前面には、図示しない駆動ユニットに連結された駆動ギア103が露出している。
【0018】
装置本体10の前面は開口部とされており、内部に圧延部3が差し込まれるようになっている。その前面の両側部には、差し込まれた圧延部3を係止するためのワンタッチ式係止手段であるパチン錠105,105が設けられている。
【0019】
装置本体10の開口部の手前側には、載置台106が突設されている。この載置台106の両側には、コ字状のガイドレール107,107が取り付けられている。このガイドレール107,107に沿ってステージ部5が摺動可能に差し込まれる。この載置台106の表面には、図示しない駆動ユニットに連結された駆動ギア108が露出している。この駆動ギア108により、ステージ部5が往復的に移動される。
【0020】
また、装置本体10の開口部の上方位置には、成形されるすし飯の厚さ調整部109が設けられている。この厚さ調整部109は、装置本体10に対して90度回転可能である。すなわち、この厚さ調整部109は図1に示されている水平状態から、同図反時計方向に向けてほぼ垂直となるように90度回転可能とされている(図2参照)。
【0021】
厚さ調整部109の先端側には、ほぼコ字状の把持片109aが設けられている。厚さ調整部109の基部側には、その把持片109aの位置を調整するための調整摘み109bが設けられている。すなわち、図示されていないが、調整摘み109bには送りネジ軸が取り付けられており、その送りネジ軸に把持片109a側の雌ネジが螺合されている。
【0022】
ホッパー部2は、例えばステンレスなどの金属板からなりホッパー本体21と、ホッパー本体21内に投入されたすし飯を撹拌する撹拌部22と、同撹拌部22を回転可能に軸支するホッパー台23とを備えている。
【0023】
ホッパー本体21は、上部にすり鉢状の投入部210が形成されており、この投入部210には蓋24が着脱自在に被せられる。ホッパー本体21の下部の両端部には、先に説明したパチン錠104,104の相手方としての係止爪211、211がそれぞれ設けられている。
【0024】
この実施例において、撹拌部22は3本の攪拌シャフト22a〜22cを備えている。これら攪拌シャフト22a〜22cの各一端には、ギア223a〜223cがそれぞれ設けられている。また、各攪拌シャフト22a〜22cには、その半径方向に向かって突出する攪拌アーム222が所定間隔でこの実施例では3つずつ設けられている。
【0025】
ホッパー台23は上部が開放され、ホッパー本体21の底部開口に嵌合する形状とされている。ホッパー台23の上部両側縁には、半円状に切り欠かれた軸受け溝23a〜23cが設けられており、この軸受け溝23a〜23cに、攪拌シャフト22a〜22cの両端が橋渡し状に掛け渡される。
【0026】
ホッパー台23の一方の側面には、上記ギア223a〜223cに対応して、3つのギア231a〜231cが設けられている。すなわち、ホッパー部2を組み立てた場合、ギア231aはギア223aと噛み合い、ギア231bはギア223aと223bの中間ギアとしてその両方に噛み合う。同様に、ギア231cはギア223bと223cの中間ギアとしてその両方に噛み合う。
【0027】
そして、ホッパー部2を装置本体10上に載せると、ギア231aは装置本体10側の駆動ギア103と噛み合う。したがって、駆動ギア103の回転駆動力は、ギア231a→ギア223a→ギア231b→ギア223b→ギア231c→ギア223cへと伝達される。なお、ホッパー台23の底部には、装置本体10のすし飯の導入口102に連通する開口部232が形成されている。
【0028】
圧延部3は、ホッパーから供給されるすし飯を所定の厚さに圧延する圧延ユニット31と、圧延ユニット31と対向的に配置される送りユニット32と、圧延ユニット31と送りユニット32との間に設けられるガイドユニット33と、これら各ユニットを装置本体10内に差し込んだ後、装置本体10に取り付けられるフロントパネル34とを備えている。
【0029】
図3に示されている断面図を併せて参照すると、圧延ユニット31は、両端に軸受け板を有するコ字状のフレーム310を備え、その軸受け板間に螺旋ローラ311と圧延ローラ313とが互いに平行となるように支持されている。
【0030】
この実施例において、螺旋ローラ311は例えばフッ素樹脂系などの合成樹脂材からなり、この螺旋ローラ311には、その中央部分から両端部に向かって互いに螺旋の向きが逆方向とされた螺旋溝が形成されている。螺旋ローラ311の一端には、螺旋ローラ311に回転力を伝達するギア312が設けられている。
【0031】
また、この実施例において、圧延ローラ313は、その外周面に矩形状の凹凸が一定間隔で多数形成されてた円筒体となっており、その一端には回転力が伝達されるギア314が設けられている。フレーム310の一方の軸受け板には、各ローラ311,313のギア312、314を連結するための中間ギア316が設けられており、これにより各ローラ311,313は同方向、すなわちともに時計方向もしくは反時計方向に回転する。
【0032】
圧延ユニット31のフレーム310には、各ローラ311,313に対して平行となるようにロッド315が取り付けられている。組立時において、このロッド315は、厚さ調整部109の把持片109aに捕捉される。
【0033】
送りユニット32も、両端に軸受け板を有するコ字状のフレーム320を備え、その軸受け板間には、一対の円筒状送りローラ321,321が、上記螺旋ローラ311および圧延ローラ313と対向するように支持されている。この場合、各送りローラ321,321は断面が歯車状に形成されていることが好ましいが、単なる円筒体であってもよく、その形状は特に制限はない。
【0034】
各送りローラ321,321の一端には回転力を伝達するためのギア322,322がそれぞれ設けられており、ギア322,322は、フレーム320に設けられた中間ギア323を介して連結されている。したがって、送りローラ321,321は同じ方向に回転するようになっている。また、フレーム320の上部には、螺旋ローラ311の回転軸を保持するための軸受け溝325が設けられている。
【0035】
この実施例によると、送りユニット32の前部(すし飯の搬送方向下流側)には、すし飯をカットするためのカッター部4が設けられている。このため、フレーム320の両側には、カッター用のガイドフレーム40、40がそれぞれ突設されている。この各ガイドフレーム40には、板状のカッター本体42を摺動自在に案内するためのガイド溝401が斜め方向にスリット状に穿設されている。
【0036】
また、フレーム320には、カッター本体42を駆動するための駆動アーム41が取り付けられている。図3は断面図であるため、駆動アーム41は単なるアームとして示されているが、実際には、駆動アーム41はフレーム320の左右にある軸受け板に沿って配置され、それらの各一端がアームロッド410により連結された門型に形成されている。
【0037】
この駆動アーム41は、その中央部分が一方の送りローラ321の回転軸に軸支されており、駆動アーム41の他端側(アームロッド410の反対側)には、カッター本体42の端部に対して摺動可能に係合するU字状の係合溝411が形成されている。なお、カッター本体42の端部には、その係合溝411内に係合するロッド421が設けられている。
【0038】
駆動アーム41のアームロッド410が、装置本体10内の図示しない駆動ユニットにより上下方向に駆動される。これにより、駆動アーム41が送りローラ321の回転軸を中心として揺動し、これに伴なってカッター本体42がガイド溝401に沿って上下動し、圧延部3で板状の圧延されたすし飯を切断する。
【0039】
ガイドユニット33は、両端を同一方向に直角に折り曲げることにより、コ字状に形成されたガイドフレーム331を有し、このガイドフレーム331の両翼には側板332、332が取り付けられている。
【0040】
各側板332は、装置本体10に形成されているすし飯の導入口102の直下から圧延部3の圧延ローラ313の下方部分にまで至る長さを有し、この側板332,332間の幅は送りローラ321のローラ長とほぼ等しく、これによりすし飯の搬送幅が規定される。
【0041】
また、側板332,332の下端側には、半円状に切り欠かれた逃げ溝333,333が形成されている。この逃げ溝333,333は、厚さ調整部109にて圧延ローラ313の高さを調整して、同圧延ローラ313と送りローラ321の間の隙間(すし飯の厚さ)を所定に設定する場合、特にそのすし飯の厚さを薄くするような場合、圧延ローラ313の回転軸が側板332に当接しないようにするためのものである。
【0042】
フロントパネル34は、例えば透明なアクリル板などの樹脂板からなるパネル本体341と、このパネル本体341の裏面側(装置本体10と対向する側)に左右一対として形成された係止板342,342とを備えている。
【0043】
この係止板342,342は、圧延部3のフレーム320突設されているカッター用のガイドフレーム40,40に沿って配置され、軸受け溝325の上部を塞ぎ、これにより螺旋ローラ311の回転軸の軸受け溝325からの脱落を防止する。また、この係止板342,342は、ガイドユニット33に当接して同ガイドユニット33を所定の傾き角に保持する。
【0044】
また、パネル本体341の両端には、装置本体10の前面にあるパチン錠105,105の相手方となる係止爪343,343が形成されている。すなわち、フロントパネル34はパチン錠105,105によって装置本体10に係止されるとともに、フロントパネル34を介して圧延部3も装置本体10内に係止されることになる。
【0045】
ステージ部5は、載置台106のガイドレール107,107に沿って挿入可能な合成樹脂などの板体からなるステージ本体51を有し、同ステージ51上には、図示しない海苔を位置決めするための海苔ガイド52が設けられている。また、ステージ本体51の背面には、装置本体10側に設けられている駆動ギア108に噛み合うラックギア53が設けられている。
【0046】
このように本発明においては、ホッパー部2、圧延部3およびステージ部5の各々は装置本体10に対してユニット化されており、その内のホッパー部2と圧延部3は、ワンタッチ式係止手段であるパチン錠104,105によって装置本体10に着脱自在である。また、圧延部3にはカッター部4が組み込まれているため、全体として清掃(洗浄)を容易に行なうことができる。
【0047】
このすし飯供給装置1は次のようにして組み立てられる。ホッパー部2は、ホッパー台23に3本の攪拌シャフト22a〜22cをセットし、その上にホッパー本体21を被せて一体化する。そして、ホッパー部2を装置本体10上に載置し、2つのパチン錠104,104で固定する。このとき、駆動ギア103とホッパー台23のギア231aとが噛合する。
【0048】
圧延部3については、まず、ガイドユニット33の側板332,332を、送りユニット32のフレーム320の軸受け板と送りローラ321との間に入り込むように差し込む。このとき、ガイドフレーム331は、装置本体10のすし飯の導入口102と上部送りローラ321との間からすし飯がこぼれないように、上部送りローラ321の上方に配置される。
【0049】
次に、圧延ユニット31を組み込む。すなわち、上方にある螺旋ローラ311については、その回転軸を送りユニット32側のフレーム320に形成されている軸受け325に嵌合する。
【0050】
このようにして圧延部3を一体化した後、圧延部3を装置本体10内に収納する。この収納に伴なって各ローラおよびカッター部4が装置本体10内の図示しない駆動ユニットに連結される。
【0051】
次に、厚さ調整部109を図1において反時計方向にほぼ90度回転させて図2のような垂直状態とし、その把持片109aにて圧延ユニット31のロッド315を掴み、調整摘み109bを回転させて圧延ローラ313と送りローラ321との間の隙間調整(すし飯の厚さ調整)を行なう。
【0052】
しかる後、圧延部3の前面にフロントパネル34を取り付け、2つのパチン錠105,105で固定する。これにより、係止板342,342にて軸受け溝325,325の上部が塞がれ、螺旋ローラ311の回転軸の脱落が防止されるとともに、係止板342,342によりガイドユニット33が所定の傾き角に保持される。最後に、ステージ部5を載置台106上にセットする。
【0053】
次に、図4の内部構造を模式的に表した断面図により、このすし飯供給装置1の動作を説明する。まず、ホッパー部2に投入されたすし飯6は、ホッパー台23内の攪拌シャフト22a〜22cによって適当にほぐされつつ、ホッパー台23の開口部232から装置本体10の開口部102を通って装置本体10内に供給される。
【0054】
装置本体10内において、すし飯6はガイドユニット33のガイドフレーム331および側板322,322に沿って圧延ユニット31と送りユニット32との間に導入される。そして、螺旋ローラ311と上部の送りローラ321とによってその軸線方向に均一厚さとなるように引き延ばされた後、圧延ローラ313と下部の送りローラ321とによって所定厚さに圧延される。
【0055】
所定厚さに圧延されたすし飯6は、送りユニット32の下部に設けられた受け板324(図3参照)に沿って押し出され、所定長さ分押し出された後、カッター本体42によって切断される。これと並行して、ステージ51が駆動ギア108によって図4において左側から右側へとスライドしてくるため、所定長さに切断されたすし飯6が、海苔ガイド52上にあらかじめセットされている図示しない海苔シート上に載せられる。しかる後、この実施例では、人手により具などがすし飯6上に置かれ、巻き作業が行なわれる。
【0056】
このすし飯供給装置1によれば、装置本体10の2箇所に設けられているパチン錠104,105を解除することにより、ホッパー部2と圧延部3とが装置本体10から簡単に外せるため、そのホッパー部2と圧延部3を適宜分解して容易に清掃(洗浄)することができる。
【0057】
なお、上記実施例では最後の巻き作業を人手で行なうようにしているが、自動巻きユニットを採用してもよい。本発明は自動巻きユニットの採用を排除するものではない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、すし飯が直接接触するホッパー部、圧延部およびステージ部の各部材をそれぞれユニット化し、装置本体に対してワンタッチ式係止手段によって着脱可能としたことにより、簡単に分解および組み立てることができ、洗浄しやすい構成で、かつ、安価なすし飯供給装置が提供されれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るすし飯供給装置の分解斜視図。
【図2】上記実施例のすし飯供給装置の斜視図。
【図3】上記実施例のすし飯供給装置内に組み込まれている圧延部の断面図。
【図4】上記実施例のすし飯供給装置の内部構造を模式的に示した断面図。
【符号の説明】
1 すし飯供給装置
10 装置本体
101 操作部
102 開口部
103、108 駆動ギア
104、105 パチン錠
106 載置台
109 厚さ調整部
2 ホッパー
21 ホッパー本体
210 投入口
211 係止爪
22 攪拌部
22a、22b、22c 攪拌シャフト
23 ホッパー台
232 開口部
3 圧延部
31 圧延ユニット
311 螺旋ローラ
313 圧延ローラ
32 送りユニット
321 送りローラ
33 ガイドユニット
331 ガイドフレーム
332 側板
34 フロントパネル
4 カッター部
42 カッター本体
5 ステージ部
51 ステージ
52 海苔ガイド
53 ラックギア
6 すし飯
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば海苔巻きを作るためにすし飯を板状に成形して供給するすし飯供給装置に関し、さらに詳しく言えば、容易に清掃できるように簡単に分解組立が行なえるようにしたすし飯供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
海苔巻きを多量に生産するために、海苔巻きの製造工程を自動化した種々の海苔巻き成形装置が提案されている。その一例として、特開平10−179062号公報がある。この成形装置は、ホッパーなどの供給手段に投入されたすし飯をローラなどによって板状に圧延し、それをカッターなどを用いて所定長さに切断した後、コンベアなどの搬送手段で海苔シート上に搬送し、巻包機構によって棒状に巻くことにより、海苔巻きの成形を自動化するようにしている。
【0003】
また、他の例としては、巻包機構を使用せずに単に海苔シート上にすし飯を供給する構成とし、海苔シート上にすし飯が供給された時点で作業者が手作業で具などを並べ、巻簾などを用いて棒状に巻くようにしたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
いずれにしても、この種の食品製造装置においては、衛生管理上、例えば一日の作業が終了した時点で、装置を分解しその各部品を清掃するようにしているが、従来装置には次のような課題があった。
【0005】
すなわち、上記海苔巻き成形装置について言えば、ホッパー、圧延部、搬送部およびカッターなどが主要な構成部品であるが、これらの各部材は装置本体に対してねじ止めされているため、その分解組立が容易ではない。
【0006】
また、分解するにしても、各部品が必要以上に細かく分解されるため、その洗浄に手間がかかるばかりでなく、ねじなどの小さな部品にあっては、洗浄中にその部品を紛失してしまうことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、すし飯と接触する部品をユニット化して、簡単に分解および組み立てることができるようにした洗浄しやすい構成で、かつ、安価なすし飯供給装置を提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、投入されたすし飯を攪拌しながら送出するホッパー部と、上記ホッパー部から送り出されたすし飯を圧延して所定厚さの板状に成形する圧延部と、上記圧延部によって圧延されたすし飯が載置されるステージ部とを含み、これら各部材を駆動手段を有する装置本体に組み込んでなるすし飯供給装置において、上記ホッパー部は、上記装置本体に対してワンタッチ式係止手段によって着脱可能である漏斗状に形成されたホッパー本体と、同ホッパー本体の下部および上記装置本体のいずれに対しても着脱自在であるホッパー台と、同ホッパー台に形成されているほぼU字状の軸受け溝に着脱可能に軸支される攪拌シャフトとを含む分解可能なユニットとして構成されており、上記圧延部は、両端に軸受け板を有する第1フレームに送りローラを2つ平行に支持させてなる送りユニットと、両端に軸受け板を有する第2フレームに上記送りローラと対向する2つの圧延ローラを支持させてなる圧延ユニットと、上記各ローラの両端に沿って配置され、上記すし飯の搬送幅を規定する一対の側板を有し、上記送りユニットと上記圧延ユニットとの間に着脱自在に設けられるガイドユニットとを備え、上記送りユニットおよび上記圧延ユニットの各々がそれらのフレームを含んだ状態で上記装置本体に対して着脱可能であり、かつ、上記送りユニットもしくは上記圧延ユニットのいずれか一方のユニットには、上記装置本体内の駆動手段により駆動され、上記圧延部の排出側において上記すし飯の成形体を切断するカッタが設けられていることを特徴としている。
【0009】
上記ワンタッチ式係止手段は、容易に入手することができ、しかも安価で汎用されているパチン錠であることが好ましいが、他のワンタッチ式係止手段を採用してもよい。
【0013】
上記圧延部に対してフロントパネルがさらに設けられてよい。この場合、上記フロントパネルも上記装置本体に対して上記ワンタッチ式係止手段にて係止することが好ましく、これによれば、フロントパネルを外すだけで圧延部のすべてを簡単に分解することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係るすし飯供給装置の分解斜視図であり、図2は組み立てられた状態の斜視図である。
【0015】
このすし飯供給装置1は、装置本体10と、装置本体10の上部に着脱自在に取り付けられるホッパー部2と、装置本体10の内部に着脱自在に装着され、ホッパー部2から送り出されたすし飯を所定厚みの板状体に圧延する圧延部3と、圧延部3から圧延されたすし飯を所定長さに切断するカッター4と、圧延部3からのすし飯が載置されるステージ部5とを備えている。
【0016】
装置本体10は、例えばステンレスなどの金属製筐体を有し、その内部には図示しないモーターなどの駆動ユニットが組み込まれている。また、装置本体10の側部には、ステージ部5の初期位置などを設定するための操作部101が設けられている。
【0017】
装置本体10の上部には、ホッパー部2から送り出されたすし飯を装置本体10の内部に導入する導入口102が形成されている。また、装置本体10上部の両側面には、ホッパー部2を係止するワンタッチ式係止手段であるパチン錠104,104がそれぞれ設けられている。装置本体10の上部前面には、図示しない駆動ユニットに連結された駆動ギア103が露出している。
【0018】
装置本体10の前面は開口部とされており、内部に圧延部3が差し込まれるようになっている。その前面の両側部には、差し込まれた圧延部3を係止するためのワンタッチ式係止手段であるパチン錠105,105が設けられている。
【0019】
装置本体10の開口部の手前側には、載置台106が突設されている。この載置台106の両側には、コ字状のガイドレール107,107が取り付けられている。このガイドレール107,107に沿ってステージ部5が摺動可能に差し込まれる。この載置台106の表面には、図示しない駆動ユニットに連結された駆動ギア108が露出している。この駆動ギア108により、ステージ部5が往復的に移動される。
【0020】
また、装置本体10の開口部の上方位置には、成形されるすし飯の厚さ調整部109が設けられている。この厚さ調整部109は、装置本体10に対して90度回転可能である。すなわち、この厚さ調整部109は図1に示されている水平状態から、同図反時計方向に向けてほぼ垂直となるように90度回転可能とされている(図2参照)。
【0021】
厚さ調整部109の先端側には、ほぼコ字状の把持片109aが設けられている。厚さ調整部109の基部側には、その把持片109aの位置を調整するための調整摘み109bが設けられている。すなわち、図示されていないが、調整摘み109bには送りネジ軸が取り付けられており、その送りネジ軸に把持片109a側の雌ネジが螺合されている。
【0022】
ホッパー部2は、例えばステンレスなどの金属板からなりホッパー本体21と、ホッパー本体21内に投入されたすし飯を撹拌する撹拌部22と、同撹拌部22を回転可能に軸支するホッパー台23とを備えている。
【0023】
ホッパー本体21は、上部にすり鉢状の投入部210が形成されており、この投入部210には蓋24が着脱自在に被せられる。ホッパー本体21の下部の両端部には、先に説明したパチン錠104,104の相手方としての係止爪211、211がそれぞれ設けられている。
【0024】
この実施例において、撹拌部22は3本の攪拌シャフト22a〜22cを備えている。これら攪拌シャフト22a〜22cの各一端には、ギア223a〜223cがそれぞれ設けられている。また、各攪拌シャフト22a〜22cには、その半径方向に向かって突出する攪拌アーム222が所定間隔でこの実施例では3つずつ設けられている。
【0025】
ホッパー台23は上部が開放され、ホッパー本体21の底部開口に嵌合する形状とされている。ホッパー台23の上部両側縁には、半円状に切り欠かれた軸受け溝23a〜23cが設けられており、この軸受け溝23a〜23cに、攪拌シャフト22a〜22cの両端が橋渡し状に掛け渡される。
【0026】
ホッパー台23の一方の側面には、上記ギア223a〜223cに対応して、3つのギア231a〜231cが設けられている。すなわち、ホッパー部2を組み立てた場合、ギア231aはギア223aと噛み合い、ギア231bはギア223aと223bの中間ギアとしてその両方に噛み合う。同様に、ギア231cはギア223bと223cの中間ギアとしてその両方に噛み合う。
【0027】
そして、ホッパー部2を装置本体10上に載せると、ギア231aは装置本体10側の駆動ギア103と噛み合う。したがって、駆動ギア103の回転駆動力は、ギア231a→ギア223a→ギア231b→ギア223b→ギア231c→ギア223cへと伝達される。なお、ホッパー台23の底部には、装置本体10のすし飯の導入口102に連通する開口部232が形成されている。
【0028】
圧延部3は、ホッパーから供給されるすし飯を所定の厚さに圧延する圧延ユニット31と、圧延ユニット31と対向的に配置される送りユニット32と、圧延ユニット31と送りユニット32との間に設けられるガイドユニット33と、これら各ユニットを装置本体10内に差し込んだ後、装置本体10に取り付けられるフロントパネル34とを備えている。
【0029】
図3に示されている断面図を併せて参照すると、圧延ユニット31は、両端に軸受け板を有するコ字状のフレーム310を備え、その軸受け板間に螺旋ローラ311と圧延ローラ313とが互いに平行となるように支持されている。
【0030】
この実施例において、螺旋ローラ311は例えばフッ素樹脂系などの合成樹脂材からなり、この螺旋ローラ311には、その中央部分から両端部に向かって互いに螺旋の向きが逆方向とされた螺旋溝が形成されている。螺旋ローラ311の一端には、螺旋ローラ311に回転力を伝達するギア312が設けられている。
【0031】
また、この実施例において、圧延ローラ313は、その外周面に矩形状の凹凸が一定間隔で多数形成されてた円筒体となっており、その一端には回転力が伝達されるギア314が設けられている。フレーム310の一方の軸受け板には、各ローラ311,313のギア312、314を連結するための中間ギア316が設けられており、これにより各ローラ311,313は同方向、すなわちともに時計方向もしくは反時計方向に回転する。
【0032】
圧延ユニット31のフレーム310には、各ローラ311,313に対して平行となるようにロッド315が取り付けられている。組立時において、このロッド315は、厚さ調整部109の把持片109aに捕捉される。
【0033】
送りユニット32も、両端に軸受け板を有するコ字状のフレーム320を備え、その軸受け板間には、一対の円筒状送りローラ321,321が、上記螺旋ローラ311および圧延ローラ313と対向するように支持されている。この場合、各送りローラ321,321は断面が歯車状に形成されていることが好ましいが、単なる円筒体であってもよく、その形状は特に制限はない。
【0034】
各送りローラ321,321の一端には回転力を伝達するためのギア322,322がそれぞれ設けられており、ギア322,322は、フレーム320に設けられた中間ギア323を介して連結されている。したがって、送りローラ321,321は同じ方向に回転するようになっている。また、フレーム320の上部には、螺旋ローラ311の回転軸を保持するための軸受け溝325が設けられている。
【0035】
この実施例によると、送りユニット32の前部(すし飯の搬送方向下流側)には、すし飯をカットするためのカッター部4が設けられている。このため、フレーム320の両側には、カッター用のガイドフレーム40、40がそれぞれ突設されている。この各ガイドフレーム40には、板状のカッター本体42を摺動自在に案内するためのガイド溝401が斜め方向にスリット状に穿設されている。
【0036】
また、フレーム320には、カッター本体42を駆動するための駆動アーム41が取り付けられている。図3は断面図であるため、駆動アーム41は単なるアームとして示されているが、実際には、駆動アーム41はフレーム320の左右にある軸受け板に沿って配置され、それらの各一端がアームロッド410により連結された門型に形成されている。
【0037】
この駆動アーム41は、その中央部分が一方の送りローラ321の回転軸に軸支されており、駆動アーム41の他端側(アームロッド410の反対側)には、カッター本体42の端部に対して摺動可能に係合するU字状の係合溝411が形成されている。なお、カッター本体42の端部には、その係合溝411内に係合するロッド421が設けられている。
【0038】
駆動アーム41のアームロッド410が、装置本体10内の図示しない駆動ユニットにより上下方向に駆動される。これにより、駆動アーム41が送りローラ321の回転軸を中心として揺動し、これに伴なってカッター本体42がガイド溝401に沿って上下動し、圧延部3で板状の圧延されたすし飯を切断する。
【0039】
ガイドユニット33は、両端を同一方向に直角に折り曲げることにより、コ字状に形成されたガイドフレーム331を有し、このガイドフレーム331の両翼には側板332、332が取り付けられている。
【0040】
各側板332は、装置本体10に形成されているすし飯の導入口102の直下から圧延部3の圧延ローラ313の下方部分にまで至る長さを有し、この側板332,332間の幅は送りローラ321のローラ長とほぼ等しく、これによりすし飯の搬送幅が規定される。
【0041】
また、側板332,332の下端側には、半円状に切り欠かれた逃げ溝333,333が形成されている。この逃げ溝333,333は、厚さ調整部109にて圧延ローラ313の高さを調整して、同圧延ローラ313と送りローラ321の間の隙間(すし飯の厚さ)を所定に設定する場合、特にそのすし飯の厚さを薄くするような場合、圧延ローラ313の回転軸が側板332に当接しないようにするためのものである。
【0042】
フロントパネル34は、例えば透明なアクリル板などの樹脂板からなるパネル本体341と、このパネル本体341の裏面側(装置本体10と対向する側)に左右一対として形成された係止板342,342とを備えている。
【0043】
この係止板342,342は、圧延部3のフレーム320突設されているカッター用のガイドフレーム40,40に沿って配置され、軸受け溝325の上部を塞ぎ、これにより螺旋ローラ311の回転軸の軸受け溝325からの脱落を防止する。また、この係止板342,342は、ガイドユニット33に当接して同ガイドユニット33を所定の傾き角に保持する。
【0044】
また、パネル本体341の両端には、装置本体10の前面にあるパチン錠105,105の相手方となる係止爪343,343が形成されている。すなわち、フロントパネル34はパチン錠105,105によって装置本体10に係止されるとともに、フロントパネル34を介して圧延部3も装置本体10内に係止されることになる。
【0045】
ステージ部5は、載置台106のガイドレール107,107に沿って挿入可能な合成樹脂などの板体からなるステージ本体51を有し、同ステージ51上には、図示しない海苔を位置決めするための海苔ガイド52が設けられている。また、ステージ本体51の背面には、装置本体10側に設けられている駆動ギア108に噛み合うラックギア53が設けられている。
【0046】
このように本発明においては、ホッパー部2、圧延部3およびステージ部5の各々は装置本体10に対してユニット化されており、その内のホッパー部2と圧延部3は、ワンタッチ式係止手段であるパチン錠104,105によって装置本体10に着脱自在である。また、圧延部3にはカッター部4が組み込まれているため、全体として清掃(洗浄)を容易に行なうことができる。
【0047】
このすし飯供給装置1は次のようにして組み立てられる。ホッパー部2は、ホッパー台23に3本の攪拌シャフト22a〜22cをセットし、その上にホッパー本体21を被せて一体化する。そして、ホッパー部2を装置本体10上に載置し、2つのパチン錠104,104で固定する。このとき、駆動ギア103とホッパー台23のギア231aとが噛合する。
【0048】
圧延部3については、まず、ガイドユニット33の側板332,332を、送りユニット32のフレーム320の軸受け板と送りローラ321との間に入り込むように差し込む。このとき、ガイドフレーム331は、装置本体10のすし飯の導入口102と上部送りローラ321との間からすし飯がこぼれないように、上部送りローラ321の上方に配置される。
【0049】
次に、圧延ユニット31を組み込む。すなわち、上方にある螺旋ローラ311については、その回転軸を送りユニット32側のフレーム320に形成されている軸受け325に嵌合する。
【0050】
このようにして圧延部3を一体化した後、圧延部3を装置本体10内に収納する。この収納に伴なって各ローラおよびカッター部4が装置本体10内の図示しない駆動ユニットに連結される。
【0051】
次に、厚さ調整部109を図1において反時計方向にほぼ90度回転させて図2のような垂直状態とし、その把持片109aにて圧延ユニット31のロッド315を掴み、調整摘み109bを回転させて圧延ローラ313と送りローラ321との間の隙間調整(すし飯の厚さ調整)を行なう。
【0052】
しかる後、圧延部3の前面にフロントパネル34を取り付け、2つのパチン錠105,105で固定する。これにより、係止板342,342にて軸受け溝325,325の上部が塞がれ、螺旋ローラ311の回転軸の脱落が防止されるとともに、係止板342,342によりガイドユニット33が所定の傾き角に保持される。最後に、ステージ部5を載置台106上にセットする。
【0053】
次に、図4の内部構造を模式的に表した断面図により、このすし飯供給装置1の動作を説明する。まず、ホッパー部2に投入されたすし飯6は、ホッパー台23内の攪拌シャフト22a〜22cによって適当にほぐされつつ、ホッパー台23の開口部232から装置本体10の開口部102を通って装置本体10内に供給される。
【0054】
装置本体10内において、すし飯6はガイドユニット33のガイドフレーム331および側板322,322に沿って圧延ユニット31と送りユニット32との間に導入される。そして、螺旋ローラ311と上部の送りローラ321とによってその軸線方向に均一厚さとなるように引き延ばされた後、圧延ローラ313と下部の送りローラ321とによって所定厚さに圧延される。
【0055】
所定厚さに圧延されたすし飯6は、送りユニット32の下部に設けられた受け板324(図3参照)に沿って押し出され、所定長さ分押し出された後、カッター本体42によって切断される。これと並行して、ステージ51が駆動ギア108によって図4において左側から右側へとスライドしてくるため、所定長さに切断されたすし飯6が、海苔ガイド52上にあらかじめセットされている図示しない海苔シート上に載せられる。しかる後、この実施例では、人手により具などがすし飯6上に置かれ、巻き作業が行なわれる。
【0056】
このすし飯供給装置1によれば、装置本体10の2箇所に設けられているパチン錠104,105を解除することにより、ホッパー部2と圧延部3とが装置本体10から簡単に外せるため、そのホッパー部2と圧延部3を適宜分解して容易に清掃(洗浄)することができる。
【0057】
なお、上記実施例では最後の巻き作業を人手で行なうようにしているが、自動巻きユニットを採用してもよい。本発明は自動巻きユニットの採用を排除するものではない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、すし飯が直接接触するホッパー部、圧延部およびステージ部の各部材をそれぞれユニット化し、装置本体に対してワンタッチ式係止手段によって着脱可能としたことにより、簡単に分解および組み立てることができ、洗浄しやすい構成で、かつ、安価なすし飯供給装置が提供されれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るすし飯供給装置の分解斜視図。
【図2】上記実施例のすし飯供給装置の斜視図。
【図3】上記実施例のすし飯供給装置内に組み込まれている圧延部の断面図。
【図4】上記実施例のすし飯供給装置の内部構造を模式的に示した断面図。
【符号の説明】
1 すし飯供給装置
10 装置本体
101 操作部
102 開口部
103、108 駆動ギア
104、105 パチン錠
106 載置台
109 厚さ調整部
2 ホッパー
21 ホッパー本体
210 投入口
211 係止爪
22 攪拌部
22a、22b、22c 攪拌シャフト
23 ホッパー台
232 開口部
3 圧延部
31 圧延ユニット
311 螺旋ローラ
313 圧延ローラ
32 送りユニット
321 送りローラ
33 ガイドユニット
331 ガイドフレーム
332 側板
34 フロントパネル
4 カッター部
42 カッター本体
5 ステージ部
51 ステージ
52 海苔ガイド
53 ラックギア
6 すし飯
Claims (1)
- 投入されたすし飯を攪拌しながら送出するホッパー部と、上記ホッパー部から送り出されたすし飯を圧延して所定厚さの板状に成形する圧延部と、上記圧延部によって圧延されたすし飯が載置されるステージ部とを含み、これら各部材を駆動手段を有する装置本体に組み込んでなるすし飯供給装置において、
上記ホッパー部は、上記装置本体に対してワンタッチ式係止手段によって着脱可能である漏斗状に形成されたホッパー本体と、同ホッパー本体の下部および上記装置本体のいずれに対しても着脱自在であるホッパー台と、同ホッパー台に形成されているほぼU字状の軸受け溝に着脱可能に軸支される攪拌シャフトとを含む分解可能なユニットとして構成されており、
上記圧延部は、両端に軸受け板を有する第1フレームに送りローラを2つ平行に支持させてなる送りユニットと、両端に軸受け板を有する第2フレームに上記送りローラと対向する2つの圧延ローラを支持させてなる圧延ユニットと、上記各ローラの両端に沿って配置され、上記すし飯の搬送幅を規定する一対の側板を有し、上記送りユニットと上記圧延ユニットとの間に着脱自在に設けられるガイドユニットとを備え、
上記送りユニットおよび上記圧延ユニットの各々がそれらのフレームを含んだ状態で上記装置本体に対して着脱可能であり、かつ、上記送りユニットもしくは上記圧延ユニットのいずれか一方のユニットには、上記装置本体内の駆動手段により駆動され、上記圧延部の排出側において上記すし飯の成形体を切断するカッタが設けられていることを特徴とするすし飯供給装置。
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