JP3738517B2 - ワイパ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントガラスなどのワイパ動作を行うワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車速あるいは雨滴量に応じて、間欠時間を変化させてワイパ動作を行うワイパ装置が知られている。例えば、車速に応じて間欠時間を変化させるワイパ装置(以下車速ワイパ装置とする)においては、車速が大きいほど間欠時間が短くなり、雨滴量に応じて間欠時間を変化させるワイパ装置(以下雨滴ワイパ装置とする)においては、雨滴量が大きいほど間欠時間を短くし、ある一定以上の雨滴量となった場合には連続させてワイパ動作を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した車速ワイパ装置においては、車速が一定であるとワイパの間欠時間も一定となる。しかしながら、定速走行中に雨滴量が断続的に変化した場合においては、雨滴量に応じてマニュアル操作にて間欠時間を変化させる必要があるため、その操作が面倒なものとなる。
【0004】
一方、上述した雨滴ワイパ装置においては、雨滴量に応じて間欠時間を変化させるものであるため、上記車速ワイパ装置のように雨滴量に応じてワイパの間欠時間を変化させる必要はない。しかしながら、フロントガラスに撥水剤を塗布したような場合は、高速走行時には雨滴を飛ばしてワイパ動作無しに視界を確保することができるものであるため、雨滴ワイパ装置が連続作動するとかえって視界が悪くなるという問題がある。また、車速ワイパ装置においても高速であるほどワイパ動作の間欠時間が短くなるため、フロントガラスに撥水剤を塗布した場合は雨滴ワイパ装置と同様に視界が悪くなってしまう。さらに、小雨の場合はワイパ動作によるジャダーが発生し易くなる。
【0005】
本発明の目的は、車速、雨滴量あるいは撥水剤の有無に関わらず最適なワイパ動作を行うことができるワイパ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1〜図5を参照して説明すると、請求項1の発明は、間欠時間を変化させて自動車ガラスのワイパ動作を行うワイパ装置に適用され、自動車の車速を検出する車速検出手段1と、雨滴量を検出する雨滴量検出手段2と、ガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出手段3と、少なくとも車速検出手段1、雨滴量検出手段2および撥水剤検出手段3の検出結果に基づいて、間欠時間を変化させる間欠時間制御手段4とを備え、間欠時間制御手段4は、車速検出手段1による検出結果が低速度域の場合は、ワイパを一定の間欠時間にて駆動し、車速検出手段1による検出結果が中速度域の場合において、撥水剤の塗布が検出された場合は、車速検出手段1による検出結果が大きいほど間欠時間を長くしてワイパ動作を行い、撥水剤の塗布が検出されなかった場合は、雨滴量検出手段2によって検出された雨滴量が所定雨滴量までは雨滴量検出手段2検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くしてワイパ動作を行い、所定雨滴量を超えた場合は一定の間欠時間にてワイパ動作を行うことにより上記目的を達成する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、間欠時間制御手段4は、車速検出手段1による検出結果が高速度域であり、撥水剤の塗布が検出された場合は、車速検出手段1による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして前記ワイパ動作を行い、車速検出手段1による検出結果が高速度域であり、撥水剤の塗布が検出されなかった場合において、雨滴量検出手段2による検出結果が所定雨滴量以下場合は、雨滴量検出手段2により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行い、雨滴量検出手段2による検出結果が所定雨滴量より大きい場合は、車速検出手段1による検出結果が大きいほど間欠時間を短くしてワイパ動作を行う。
【0008】
請求項3の発明は、間欠時間を変化させて自動車ガラスのワイパ動作を行うワイパ装置に適用され、自動車の車速を検出する車速検出手段1と、雨滴量を検出する雨滴量検出手段2と、ガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出手段3と、少なくとも車速検出手段1、雨滴量検出手段2および撥水剤検出手段3のいずれかの検出手段の検出結果に基づいて、低速度域、中速度域および高速度域で間欠時間を変化させる間欠時間制御手段4とを備え、間欠時間制御手段4は、車速検出手段1による検出結果が中速度域の場合において、撥水剤の塗布が検出された場合は、車速検出手段1による検出結果が大きいほど間欠時間を長くしてワイパ動作を行い、撥水剤の塗布が検出されなかった場合は、雨滴量検出手段2によって検出された雨滴量が所定雨滴量までは雨滴量検出手段2により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くしてワイパ動作を行い、雨滴量検出手段2によって検出された雨滴量が所定雨滴量を超えた場合は一定の間欠時間にてワイパ動作を行うことにより上記目的を達成する。
【0009】
請求項4の発明は、間欠時間を変化させて自動車ガラスのワイパ動作を行うワイパ装置に適用され、自動車の車速を検出する車速検出手段1と、雨滴量を検出する雨滴量検出手段2と、ガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出手段3と、少なくとも前記車速検出手段1、雨滴量検出手段2および撥水剤検出手段3のいずれかの検出手段の検出結果に基づいて、低速度域、中速度域および高速度域で間欠時間を変化させる間欠時間制御手段4とを備え、間欠時間制御手段4は、車速検出手段1による検出結果が高速度域であり、撥水剤の塗布が検出された場合は、車速検出手段1による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして前記ワイパ動作を行い、車速検出手段1による検出結果が高速度域であり、撥水剤の塗布が検出されなかった場合において、雨滴量検出手段2による検出結果が所定雨滴量以下場合は、雨滴量検出手段2により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くしてワイパ動作を行い、雨滴量検出手段2による検出結果が所定雨滴量より大きい場合は、車速検出手段1による検出結果が大きいほど間欠時間を短くしてワイパ動作を行うことにより上記目的を達成する。
【0010】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
請求項1の発明によれば、車速検出手段により車速が検出され、雨滴量検出手段により雨滴量が検出される。間欠時間制御手段はこれらにより検出された車速および雨滴量に基づいてワイパの間欠時間を設定してワイパを駆動する。このように、車速および雨滴量に基づいて、ワイパの間欠時間を変化させることにより、車速および雨滴量に応じて最適なワイパ間欠時間を設定でき、これにより良好な視界を確保することができる。また、撥水剤検出手段によりガラスに、撥水剤が塗布されているか否かを検出し、この検出結果に基づいてワイパの間欠時間を変化させるようにしたため、例えば、高速運転中において撥水剤によりガラスの雨滴が飛ばされるような場合において、ワイパが駆動されて視界が妨げられることが防止される。さらに、車速検出手段による検出結果が低速度域の場合には、ワイパは一定の間欠時間にて駆動されるため、低速度にて運転中にワイパが視界の邪魔となることを防止することができる。また、車速検出手段による検出結果が中速度域の場合には、撥水剤検出手段の検出結果に基づいてワイパの間欠時間を変化させるようにした。すなわち、撥水剤が塗布されていれば車速が大きいほど雨滴は飛ばされるため間欠時間を長くし、撥水剤が塗布されていないときは所定雨滴量までは雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほどワイパの間欠時間を短くし、所定雨滴量を越えたときは一定の間欠時間でワイパを駆動する。このように、間欠時間を変化させることにより、中速度域において、撥水剤の有無に応じて良好な視界を確保することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、車速検出手段による検出結果が高速度域の場合には、雨滴量検出手段の検出結果に基づいて間欠時間を変化させるようにしたため、高速度域において多くなる雨滴量に応じた間欠時間にてワイパを駆動して良好な視界を確保することができる。また、撥水剤検出手段によりガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出し、この検出結果に基づいてワイパの間欠時間を変化させるようにしたため、例えば、高速運転中において撥水剤によりガラスの雨滴が飛ばされて雨滴量が少なくなるような場合において、ワイパが駆動されて視界が妨げられることが防止される。さらに、雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量よりも大きい場合において、撥水剤が塗布されていないときには車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を短くして、雨滴量および車速に応じて視界を確保し、撥水剤が塗布されているときには車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして撥水剤の効果を発揮させるようにした。このため、高速度域でありかつ所定の雨滴量以上の場合において、撥水剤の有無および車速に応じて視界を良好に確保することができる。また、雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量以下である場合において、撥水剤が塗布されていれば、車速が大きいほど雨滴は飛ばされるため間欠時間を長くし、撥水剤が塗布されていないときは所定雨滴量までは雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くしてワイパを駆動する。このように、間欠時間を変化させることにより、高速度域でありかつ所定雨滴量以下の場合において、撥水剤の有無および車速に応じて良好な視界を確保することができる。
請求項3の発明によれば、車速検出手段による検出結果が中速度域の場合には、撥水剤検出手段の検出結果に基づいてワイパの間欠時間を変化させるようにした。すなわち、撥水剤が塗布されていれば車速が大きいほど雨滴は飛ばされるため間欠時間を長くし、撥水剤が塗布されていないときは所定雨滴量までは雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほどワイパの間欠時間を短くし、所定雨滴量を越えたときは一定の間欠時間でワイパを駆動する。このように、間欠時間を変化させることにより、中速度域において、撥水剤の有無に応じて良好な視界を確保することができる。
請求項4の発明によれば、車速検出手段による検出結果が高速度域の場合には、雨滴量検出手段の検出結果に基づいて間欠時間を変化させるようにしたため、高速度域において多くなる雨滴量に応じた間欠時間にてワイパを駆動して良好な視界を確保することができる。また、撥水剤検出手段によりガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出し、この検出結果に基づいてワイパの間欠時間を変化させるようにしたため、例えば、高速運転中において撥水剤によりガラスの雨滴が飛ばされて雨滴量が少なくなるような場合において、ワイパが駆動されて視界が妨げられることが防止される。さらに、雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量よりも大きい場合において、撥水剤が塗布されていないときには車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を短くして、雨滴量および車速に応じて視界を確保し、撥水剤が塗布されているときには車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして撥水剤の効果を発揮させるようにした。このため、高速度域でありかつ所定の雨滴量以上の場合において、撥水剤の有無および車速に応じて視界を良好に確保することができる。また、雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量以下である場合において、撥水剤が塗布されていれば、車速が大きいほど雨滴は飛ばされるため間欠時間を長くし、撥水剤が塗布されていないときは所定雨滴量までは雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くしてワイパを駆動する。このように、間欠時間を変化させることにより、高速度域でありかつ所定雨滴量以下の場合において、撥水剤の有無および車速に応じて良好な視界を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係るワイパ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係るワイパ装置は、自動車の車速を検出する車速センサ1と、雨滴量を検出する雨滴センサ2と、フロントガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出センサ3と、車速センサ1、雨滴センサ2および撥水剤検出センサ3の検出結果に基づいて、ワイパモータ5を駆動する制御装置としてのCPU4とからなる。
【0014】
次いで、本実施の形態に係るワイパ装置のCPU4において行われる処理について説明する。図2はCPU4において行われる処理を示すフローチャート、図3は本実施の形態における車速とワイパ間欠時間との関係を示すグラフ、図4は本実施の形態における雨滴量と間欠時間との関係を示すグラフである。なお、図3において、車速が時速4km以下である場合は車速ワイパ停止モードとなり、ワイパモータ5は車速に連動せず一定の間欠時間にて駆動される。また、図3においては、走行モードは撥水剤が塗布された走行モードAおよび撥水剤が塗布されていない走行モードBがある。なお、図4においては、雨滴量がb以上となると間欠時間が一定となり、ワイパモータ5が連続駆動されるものである。
【0015】
まず、図2のステップS1において、雨滴センサ2の検出結果を読み取り、ステップS2において雨が降っているか否かを判断する。雨が降っていない場合にはステップS2は否定されてステップS1に戻り、ステップS1およびステップS2の処理を繰り返す。雨が降っている場合はステップS2が肯定され、次のステップS3において車速センサ1の検出結果の読み取りを行う。
【0016】
そしてステップS4において、低速走行中であるか否かが判断される。本実施の形態においては低速走行とは、車速が例えば時速4km以下で走行している状態のことをいう。ステップS4が肯定されると、ステップS5において、図3の車速ワイパ停止モードによりワイパモータ5を車速に連動しない一定の間欠時間にて駆動するようにして処理を終了する。
【0017】
一方、ステップS4が否定された場合は、ステップS6において車速がa以下であるか否かが判断される。なお、本実施の形態においては車速aは例えば時速60kmとする。ステップS6が肯定された場合は、車速が時速4〜akmの中速モードであるとして、ステップS7において、撥水剤検出センサ3によりフロントガラスに撥水剤が塗布されているか否かが検出され、ステップS8において撥水剤が塗布されているか否かが判断される。この撥水剤が塗布されているか否かの検出は、例えば撥水剤の有無を運転者がマニュアルにより切り換える切換スイッチを運転席に設けておき、運転者が撥水剤の有無をマニュアルにて入力するようにしてもよく、ワイパモータ5の駆動電流を検出することにより撥水剤の有無を検出してもよい。ワイパモータ5の駆動電流の検出について以下に説明する。
【0018】
図5はワイパモータ5の駆動電流と時間との関係を示すグラフである。フロントガラスに撥水剤が塗布されている場合は、塗布されていない場合と比較して、ワイパとフロントガラスとの摩擦係数が大きくなるものである。したがって、ワイパモータ5が駆動されてから定常状態に落ち着くまでに比較的大きなトルクがワイパモータ5に作用するため、その駆動電流は撥水剤を塗布していない場合(図5の破線参照)と比較して大きくなる(図5の実線参照)。したがって、ワイパモータ5の駆動電流を検出し、駆動電流が図5の斜線部分まで到達するほど大きく振れている場合には、撥水剤が塗布されていると判断し、駆動電流が図5の斜線部分まで到達するほど振れていない場合は、撥水剤が塗布されていないと判断する。なお、撥水剤が塗布されていない場合の駆動電流の振れは、2〜4アンペアであり、撥水剤が塗布されている場合の駆動電流の振れは、1〜5アンペアである。
【0019】
ステップS8において、撥水剤が塗布されていると判断された場合は、ステップS9において図3の走行モードAが選択されて、ワイパモータ5が駆動される。この走行モードAによりワイパが駆動されると、車速が大きいほどワイパの間欠時間が長くなる。これは、フロントガラスに撥水剤が塗布されている場合、車速が大きいほどフロントガラスの雨滴が飛ばされるため、ワイパをそれほど頻繁に使用しなくても視界が確保されるからである。
一方、ステップS8において撥水剤が塗布されていないと判断された場合には、ステップS10において図4の雨滴ワイパモードが選択されてワイパモータ5が駆動される。この雨滴ワイパモードにおいては、雨滴量がbとなるまでは間欠時間は徐々に短くなり、雨滴量がb以上となると間欠時間が一定となり、ワイパは連続的に駆動されることとなる。
【0020】
一方、ステップS6が否定された場合、すなわち車速がakmを越えている高速域の場合は、ステップS11において雨滴センサ2の検出結果に基づいて、雨滴量がbよりも多いか否かが判断される。ステップS11が否定された場合は、ステップS7に進み、ステップS7〜ステップS10の処理がなされる。ステップS11が肯定された場合はステップS12において、ステップS7と同様に、撥水剤検出センサ3によりフロントガラスに撥水剤が塗布されているか否かが検出され、ステップS13において撥水剤が塗布されているか否かが判断される。ステップS13において、フロントガラスに撥水剤が塗布されていると判断された場合は、ステップS14において、図3の走行モードAが選択されて、ワイパモータ5が駆動される。この走行モードAによりワイパが駆動されると、車速が大きいほどワイパの間欠時間が長くなる。ステップS13において、フロントガラスに撥水剤が塗布されていないと判断された場合は、ステップS15において図3の走行モードBが選択されて、ワイパモータ5が駆動される。この走行モードBによりワイパが駆動されると、車速が大きいほど間欠時間が短くなる。これは、フロントガラスに撥水剤が塗布されておらず、車速が時速akmより大きくかつ雨滴量もbよりも多いため、ワイパの間欠時間を短くして駆動しないと視界が確保されないからである。
【0021】
このように、本実施の形態においては、図6に示すように、車速センサ1、雨滴センサ2および撥水剤検出センサ3により、撥水剤の有無、車速および雨滴量に応じて最適にワイパを駆動することができる。したがって、常に最適な視界を確保することができる。
【0022】
なお、上記実施の形態においては、ステップS6における判断の基準となる速度aを例えば時速60kmとしているが、これに限定されるものではなく、種々の速度に設定可能である。
【0023】
また、上記実施の形態においては、撥水剤検出センサ3により撥水剤が塗布されているか否かを検出しているが、車速センサ1および雨滴センサ2のみによりワイパの間欠時間を変更してもよい。
図7は、撥水剤検出センサ3を用いない場合において、CPU4において行われる処理を示すフローチャート、図8は車速とワイパの間欠時間との関係を示すグラフである。なお、図7に示すフローチャートはステップS1〜ステップS6の処理については図2に示すフローチャートと同一であるため、詳細な説明は省略する。図7に示す実施の形態においては、ステップS6が肯定されると、ステップS10において、上記図4に示す雨滴ワイパモードが選択されてワイパモータ5が駆動される。そしてステップS6が否定されると、ステップS11へ進み、雨滴センサ2の検出結果に基づいて、雨滴量がbよりも多いか否かが判断される。ステップS11が否定された場合は、ステップS10に進み、雨滴ワイパモードが選択される。ステップS11が肯定された場合は、ステップS14へ進み、図8の走行モードBが選択され、車速に応じて間欠時間が短くされてワイパモータ5が駆動される。
このように、図7に示す実施の形態においては、車速センサ1および雨滴センサ2により、車速および雨滴量に応じて最適にワイパを駆動することができる。
【0024】
以上の実施の形態と請求項との対応において、車速センサ1が車速検出手段を、雨滴センサ2が雨滴量検出手段を、撥水剤検出センサ3が撥水剤検出手段を、CPU4が間欠時間制御手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るワイパ装置の構成を示すブロック図
【図2】CPU4において行われる処理を示すフローチャート
【図3】本実施の形態における車速とワイパ間欠時間との関係を示すグラフ
【図4】本実施の形態における雨滴量と間欠時間との関係を示すグラフ
【図5】ワイパモータ5の駆動電流と時間との関係を示すグラフ
【図6】ワイパの作動状態を示す図
【図7】他の実施の形態においてCPU4において行われる処理を示すフローチャート
【図8】他の実施の形態における車速とワイパ間欠時間との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 車速センサ
2 雨滴センサ
3 撥水剤検出センサ
4 CPU
5 ワイパモータ
Claims (4)
- 間欠時間を変化させて自動車ガラスのワイパ動作を行うワイパ装置において、
前記自動車の車速を検出する車速検出手段と、
雨滴量を検出する雨滴量検出手段と、
前記ガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出手段と、
少なくとも前記車速検出手段、前記雨滴量検出手段および前記撥水剤検出手段のいずれかの検出手段の検出結果に基づいて、前記間欠時間を変化させる間欠時間制御手段とを備え、
前記間欠時間制御手段は、前記車速検出手段による検出結果が低速度域の場合は、前記ワイパを一定の間欠時間にて駆動し、
前記車速検出手段による検出結果が中速度域の場合において、
前記撥水剤の塗布が検出された場合は、前記車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして前記ワイパ動作を行い、
前記撥水剤の塗布が検出されなかった場合は、前記雨滴量検出手段によって検出された雨滴量が所定雨滴量までは前記雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行い、前記雨滴量検出手段によって検出された雨滴量が所定雨滴量を超えた場合は一定の間欠時間にて前記ワイパ動作を行うことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1に記載のワイパ装置において、
前記間欠時間制御手段は、前記車速検出手段による検出結果が高速度域であり、前記撥水剤の塗布が検出された場合は、前記車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして前記ワイパ動作を行い、
前記車速検出手段による検出結果が高速度域であり、前記撥水剤の塗布が検出されなかった場合において、
前記雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量以下場合は、前記雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行い、
前記雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量より大きい場合は、前記車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行うことを特徴とするワイパ装置。 - 間欠時間を変化させて自動車ガラスのワイパ動作を行うワイパ装置において、
前記自動車の車速を検出する車速検出手段と、
雨滴量を検出する雨滴量検出手段と、
前記ガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出手段と、
少なくとも前記車速検出手段、前記雨滴量検出手段および前記撥水剤検出手段のいずれかの検出手段の検出結果に基づいて、低速度域、中速度域および高速度域で前記間欠時間を変化させる間欠時間制御手段とを備え、
前記間欠時間制御手段は、前記車速検出手段による検出結果が中速度域の場合において、
前記撥水剤の塗布が検出された場合は、前記車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして前記ワイパ動作を行い、
前記撥水剤の塗布が検出されなかった場合は、前記雨滴量検出手段によって検出された雨滴量が所定雨滴量までは前記雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行い、前記雨滴量検出手段によって検出された雨滴量が所定雨滴量を超えた場合は一定の間欠時間にて前記ワイパ動作を行うことを特徴とするワイパ装置。 - 間欠時間を変化させて自動車ガラスのワイパ動作を行うワイパ装置において、
前記自動車の車速を検出する車速検出手段と、
雨滴量を検出する雨滴量検出手段と、
前記ガラスに撥水剤が塗布されているか否かを検出する撥水剤検出手段と、
少なくとも前記車速検出手段、前記雨滴量検出手段および前記撥水剤検出手段のいずれかの検出手段の検出結果に基づいて、低速度域、中速度域および高速度域で前記間欠時間を変化させる間欠時間制御手段とを備え、
前記間欠時間制御手段は、前記車速検出手段による検出結果が高速度域であり、前記撥水剤の塗布が検出された場合は、前記車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を長くして前記ワイパ動作を行い、
前記車速検出手段による検出結果が高速度域であり、前記撥水剤の塗布が検出されなかった場合において、
前記雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量以下場合は、前記雨滴量検出手段により検出した雨滴量が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行い、
前記雨滴量検出手段による検出結果が所定雨滴量より大きい場合は、前記車速検出手段による検出結果が大きいほど間欠時間を短くして前記ワイパ動作を行うことを特徴とするワイパ装置。
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