JPH04136978U - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JPH04136978U
JPH04136978U JP4530591U JP4530591U JPH04136978U JP H04136978 U JPH04136978 U JP H04136978U JP 4530591 U JP4530591 U JP 4530591U JP 4530591 U JP4530591 U JP 4530591U JP H04136978 U JPH04136978 U JP H04136978U
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JP
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pressing force
wiper
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water repellent
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Application number
JP4530591U
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Inventor
昭 武井
純一 笠井
Original Assignee
日産自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントガラスのような払拭対象部材に施さ
れた撥水剤の撥水性能が経時的に低下しても、ワイパブ
レードの拭き性能を確保する。 【構成】 ワイパブレードの払拭駆動中において、払拭
対象部材に施された撥水剤の撥水性能が低下すると、ワ
イパブレードの動摩擦係数が低下し、ワイパブレードの
払拭速度が上昇したり、ワイパモータ3の負荷が低下し
たりすることから、押圧力制御装置6が回転センサ11
で検出したワイパモータ3の回転速度を取り込み、この
検出回転速度が基準回転速度より速くなったとき、押圧
力変更信号を押圧力調整用モータ7に出力して、ワイパ
ブレード12の押圧力を大きくする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、払拭対象部材に施された撥水剤の撥水性能が低下した際に、ワイパ ブレードの押圧力を大きくする車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車においては、フロントガラスやリヤガラス等の払拭対象部材に、 撥水剤を塗布して、払拭対象部材の水切れ性を良くして、雨天走行時の視界を向 上することが行われている。
【0003】 また、車両用ワイパ装置にあっては、実開平1−87064号公報に開示され ているように、ワイパブレードの払拭駆動中において、て、ワイパブレードの押 圧力を調整可能に構成したものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように、払拭対象部材に撥水剤を塗布した場合には、払拭駆動するワイ パブレードにより、撥水剤がすぐに拭き落とされていまうことから、払拭対象部 材に撥水剤をコーティングすることが考えられてきている。しかし、コーティン グした撥水剤の表面は、縦方向に溝を有する凹凸になることから、ワイパブレー ドの動摩擦係数が高くなり、ワイパブレードがジャダを起こし易くなり、ジャダ を起こすと、乗員に違和感を与えることになる。しかも、ワイパブレードの払拭 駆動が繰り返されることにより、コーティングした撥水剤の凹凸が徐々になくっ て、ワイパブレードの動摩擦係数が低下し、同じ雨量でも、ワイパブレードの拭 き性能が低下する可能性もある。
【0005】 このようなことから、前述のようなワイパブレードの押圧力が調整可能なワイ パ装置を採用し、市街地走行等の通常車速を基準にワイパブレードに設定される 押圧力を低下させることにより、ジャダの発生を防止するとともに、撥水剤を長 寿命化することもあるが、コーティングされた撥水剤の撥水性能の経時的な劣化 に適切に対応することはできない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、払拭対象部材に撥水剤を施す一方、ワイパブレードの押圧力を調整 可能に構成した車両用ワイパ装置において、前記払拭対象部材に施された撥水剤 の撥水性能を検出する撥水性能検出手段と、この検出撥水性能の低下に伴って、 前記ワイパブレードの押圧力を大きくする押圧力制御装置と、を備えている。
【0007】
【作用】
ワイパブレードを払拭駆動すると、払拭対象部材に施されている撥水剤の撥水 性能を、例えば、ワイパブレードの払拭速度やワイパモータの負荷として検出し 、払拭速度の上昇または負荷の低下、つまり撥水性能の低下に伴ってワイパブレ ードの押圧力を大きくする。
【0008】
【実施例】
図1は、車両用ワイパ装置におけるワイパ駆動装置の一実施例の全体を示すブ ロック図である。このワイパ駆動装置においては、ワイパモードスイッチ1のオ ン信号により、駆動制御装置2と押圧力制御装置6とが起動する。この起動され た駆動制御装置2は、雨量検出装置9からの検出雨量信号を取り込み、この検出 雨量信号に相当する検出雨量Rを駆動制御装置2に設定されている図2に示すモ ードマップに照合し、このモードマップに設定されている複数の作動モードM1 ,M2,M3,M4,M5の中から、検出雨量Rに対応する1つの作動モードMiを 決定し、このモード決定信号を図1に示すワイパモータ3に出力してワイパモー タ3を回転駆動し、このワイパモータ3の回転駆動により、図1に示すリンク機 構4を介して図1に示すワイパアーム5を上記作動モードMiにて往復駆動する ようになっている。これとは別に、前記起動された押圧力制御装置6は、車速検 出装置10からの検出車速信号に相当する検出車速Vと上記検出雨量Rとを取り 込み、これら検出車速Vと検出雨量Rとを押圧力制御装置6に設定されている図 3に示す押圧力マップに照合し、この押圧力マップに設定されている複数の基準 押圧力P1,P2,P3,P4,P5の中から、検出車速Vと検出雨量Rとに対応す る1つの基準押圧力Piを決定し、この押圧力決定信号を図1に示す押圧力調整 モータ7に出力して押圧力調整モータ7を回転駆動し、この押圧力調整モータ7 の回転駆動により、図1に示すギヤ・リンク機構8を介して図1に示すワイパア ーム5の押圧力を基準押圧力Piに設定する。また、押圧力制御装置6は、図1 に示すように、駆動制御装置2からのモード決定信号と、ワイパモータ3に設け られた撥水性能検出装置としての回転速度センサ11からの検出回転速度信号を 取り込む。そして、押圧力制御装置6は、上記モード決定信号にもとづいて、後 述する払拭対象部材としてのフロントガラスAに施された撥水剤の撥水性能が所 定状態に発揮されているときのワイパモータ3の基準回転速度sを演算し、この 基準回転速度sと上記検出回転速度信号に相当する検出回転速度Sとを比較する 。この検出回転速度Sが基準回転速度s以上となった場合は、駆動制御装置2か らのモード決定信号にもとづいて演算された基準回転速度sに対応する界磁電流 がワイパモータ3に供給されていても、上記撥水剤の撥水性能が所定状態よりも 低下して、後述するワイパブレード13の動摩擦係数が低下し、ワイパブレード 13の払拭速度、つまり、ワイパモータ3の検出回転速度Sが速くなったことを 意味するので、押圧力制御装置6が押圧力変更信号を押圧力調整モータ7に出力 してワイパアーム5の押圧力、つまり図4に示すワイパブレード12の押圧力を 上記基準押圧力Piよりも1ランク上の基準押圧力Pi+1となるように大きくする ようになっている。
【0009】 上記回転速度センサ11は、ワイパモータ3の回転角度と、この回転角度をワ イパモータ3が回転するのに費やす回転時間とを検出し、この回転角度を回転時 間で除算することにより、検出回転速度Sを求め、この検出回転速度に相当する 信号を押圧力制御装置6に出力するようになっている。
【0010】 上記モードマップは、図2に示すように、横軸に複数の雨量R1,R2,R3, R4(R1<R2<R3<R4)を示し、縦軸に複数の作動モードM1,M2,M3,M 4 ,M5を示し、雨量R1〜R4を境として作動モードM1〜M5を1つづつ、上記撥 水剤の撥水性能が所定状態で発揮されている状態を基準として対応づけたもので ある。
【0011】 押圧力マップは、図3に示すように、横軸に複数の車速V1,V2,V3,V4( V1<V2<V3<V4)を示し、縦軸に複数の雨量R1,R2,R3,R4(R1<R2 <R3<R4)を示し、車速V1〜V4と雨量R1〜R4とに複数の基準押圧力P1, P2,P3,P4,P5(P1<P2<P3<P4<P5)を1つづつ、上記撥水剤の撥 水性能が所定状態に発揮されている状態を基準として対応づけたものである。
【0012】 図4は、前記ワイパ駆動装置を取り付けた自動車の前外観を示している。ワイ パアーム5の先端部には、このワーパアーム5の往復駆動により、フロントガラ スAを払拭するワイパブレード12が装着してある。ワイパアーム5の基端部は 、ワイパシャフト13に取り付けられている。このワイパシャフト13は、エン ジンフードBの後端部で覆われたカウルトップに回転可能に貫通して装着されて いる。このワイパシャフト13のカウルトップの内側に突出した部分には、図1 に示すワイパモータ3の出力軸に、図1に示すリンク機構4を介して連結してあ る。エンジンフードBには、雨量検出装置9が取り付けられている。
【0013】 図5は、前記ワイパアーム5の押圧力調整のために、ワイパアーム5に組み込 まれた機構を具体的に示している。ワイパアーム5は、ワイパシャフト13に装 着されたリテーナ14と、このリテーナ14に軸15で回動可能に組み付けられ て図3に示すワイパブレード12を装着するアームピース16とを備えている。 リテーナ14のアームヘッド側の部分には、押圧力調整用モータ7が取り付けら れている。この押圧力調整用モータ7は、アームピース16に一端が固定された 可動スプリング17を、ギヤ・リンク機構8を介して、伸縮することにより、リ テーナ14に対する軸15を中心とするアームピース16の引っ張り力を変え、 図4に示すフロントガラスAに対するワイパブレード12の押圧力を調整するよ うになっている。図5中の符号18は、アームピース16と軸15とに掛け渡さ れた固定スプリングである。符号19は、押圧力調整用モータ7と図1に示す押 圧力制御装置6と回転速度センサ11とを接続している配線である。
【0014】 次に、この実施例の動作を説明する。
【0015】 車両の図外のイグニションスイッチがオン動作されている状態において、ワイ パモードスイッチ1がオン動作されると、駆動制御装置2と押圧力制御装置6と が、サンプリング周期ごとの検出雨量Rと検出車速Vとに応じた作動モードMi と基準押圧力Piとで、ワイパアーム5を介してワイパブレード12を払拭駆動 する。この実施例の動作を、(1)駆動制御装置2の働きと、(2)押圧力制御 装置6の働きとに分けて詳述する。
【0016】 (1)駆動制御装置2による動作を図6に示すフローチャートを参照しながら 説明する。前記ワイパモードスイッチ1のオン動作により、処理の実行が始まる と(ステップ101)、雨量検出装置9からの検出雨量Rにより降雨中であるか を判断するとともに、ワイパモードスイッチ1のオン信号によりワイパ使用中で あるかを判断し(ステップ102,103)、降雨中でかつワイパ使用中である 場合(ステップ102,103が共にYES)は、駆動制御装置2のサンプリン グ周期ごとに検出雨量Rを読み込み(ステップ104)、この検出雨量Rに対応 する1つの作動モードMiを図2に示すモードマップ中の複数の作動モードM1〜 M5の中から決定し、このモード決定信号をワイパモータ3に出力し、ワイパブ レード12を上記複数の作動モードM1〜M5の中から決定された作動モードMi にて払拭駆動する(ステップ105)。具体的には、 (a)検出雨量Rが雨量0〜R1間にあるときは(0≦R<R1)、ワイパブレ ード12は、モードマップに示す間欠時間が最も長い間欠1なる作動モードM1 にて払拭駆動される。
【0017】 (b)検出雨量Rが雨量R1〜R2間にあるときは(R1≦R<R2)、ワイパブ レード12は、モードマップに示す間欠時間が2番目に長い間欠2なる作動モー ドM2にて払拭駆動される。
【0018】 (c)検出雨量Rが雨量R2〜R3間にあるときは(R2≦R<R3)、ワイパブ レード12は、モードマップに示す間欠時間が最も短い間欠3なる作動モードM 3 にて払拭駆動される。
【0019】 (d)検出雨量Rが雨量R3〜R4間にあるときは(R3≦R<R4)、ワイパブ レード12は、モードマップに示す低払拭速度Lowで連続的な払拭駆動なる作 動モードM4にて払拭駆動される。
【0020】 (e)検出雨量Rが雨量R4以上のときは(R4≦R)、ワイパブレード12は 、モードマップに示す高払拭速度Highで連続的な払拭駆動なる作動モードM 5 にて払拭駆動される。
【0021】 そして、払拭駆動中においては、サンプリング周期ごとに検出雨量Rを監視し て適正な作動モードに修正するようになっていることから、今回サンプリングし た検出雨量Rによりモードマップから決定された作動モードMiが、前回サンプ リングした検出雨量R′によりモードマップから決定された作動モードMi′と 変化しているときは、今回の作動モードMiに相当するモード決定信号をワイパ モータ3に出力して、ワイパブレード12の払拭駆動が常に検出雨量Rに適合し た作動モードMiとなるように修正する(ステップ106,107,108)。
【0022】 また、上記ステップ101がNO、つまり降雨中で無い場合、または、ステッ プ103がNO、つまり降雨中であるがワイパモードスイッチ1がオフ動作され ている場合は、ステップ109で処理の実行を終わる。
【0023】 (2)押圧力制御装置6による動作を図7に示すフローチャートを参照しなが ら説明する。前記ワイパモードスイッチ1のオン動作により処理の実行が始まり (ステップ201)、前記駆動制御装置2と同様に、降雨中でかつワイパ使用中 である場合(ステップ202,203が共にYES)は、押圧力制御装置6のサ ンプリング周期ごとに検出雨量Rと検出車速Vとを読み込み(ステップ204) 、この検出雨量Rと検出車速Vとに対応する1つの基準押圧力Piを図3に示す 押圧力マップ中の複数の基準押圧力P1〜P5の中から決定し、このモード決定信 号を押圧力調整用モータ7に出力し、ワイパブレード12を上記複数の基準押圧 力P1〜P5の中から決定された基準押圧力Piに設定する(ステップ205)。 具体的には、 (a)検出車速Vが車速0〜V1間にあり、かつ検出雨量Rが雨量0〜R1間に あるときは(0≦V<V1、かつ0≦R<R1)、ワイパブレード12の押圧力は 、押圧力マップに示す基準押圧力P1に設定される。
【0024】 (b)検出車速Vが車速0〜V1間にあり、かつ検出雨量Rが雨量R1〜R2間 にあるときは(0≦V<V1、かつR1≦R<R2)、あるいは、検出車速Vが車 速V1〜V2間にあり、かつ検出雨量Rが雨量0〜R1間にあるときは(V1≦V< V2、かつ0≦R<R1)、ワイパブレード12の押圧力は、押圧力マップに示す 基準押圧力P2に設定される。
【0025】 (c)検出車速Vが車速0〜V1間にあり、かつ検出雨量Rが雨量R2〜R3間 にあるときは(0≦V<V1、かつR2≦R<R3)、あるいは、検出車速Vが車 速V1〜V2間にあり、かつ検出雨量RがR2〜R3間にあるときは(V1≦V<V
、かつR≦R<R2)、または、検出車速Vが車速V2〜V3間にあり、かつ検
出 雨量Rが雨量0〜R1間にあるときは(V2≦V<V3、かつ0≦R<R1)、ワイ パブレード12の押圧力は、押圧力マップに示す基準押圧力P3に設定される。
【0026】 (d)検出車速Vが車速0〜V1間にあり、かつ検出雨量RがR3以上であると きは(0≦V<V1、かつR3≦R)、あるいは、検出車速Vが車速V1〜V2間に あり、かつ検出雨量Rが雨量R2以上であるときは(V1≦V<V2、かつR2≦R )、または、検出車速Vが車速V2〜V3間にあり、かつ検出雨量Rが雨量R1〜 R2間にあるときは(V2≦V<V3、かつR1≦R<R2)、さらには、検出車速 Vが車速V3〜V4間にあり、かつ検出雨量Rが雨量0〜R1間にあるときは(V3 ≦V<V4、かつ0≦R<R1)、ワイパブレード12の押圧力は、押圧力マップ に示す基準押圧力P4に設定される。
【0027】 (e)検出車速Vが車速V2〜V3間にあり、かつ検出雨量Rが雨量R2以上で あるときは(V2≦V<V3、かつR2≦R)、あるいは、検出車速Vが車速V3〜 V4間にあり、かつ検出雨量Rが雨量R1以上であるときは(V3≦V<V4、かつ R1≦R)、または、検出車速Vが車速V4以上であるときは(V4≦V)、ワイ パブレード12の押圧力は、押圧力マップに示す基準押圧力P5に設定される。
【0028】 そして、払拭駆動中においては、サンプリング周期ごとに検出雨量Rと検出車 速Vとを監視して適正な基準押圧力に修正するようになっていることから、今回 サンプリングした検出雨量Rと検出車速Vとにより押圧力マップから決定された 基準押圧力Piが、前回サンプリングした検出雨量R′と検出車速V′とにより 押圧力マップから決定された基準押圧力Pi′と変化しているときは、今回の基 準押圧力Piに相当する押圧力決定信号を押圧力調整用モータ7に出力して、ワ イパブレード12の押圧力が常に検出雨量Rと検出車速Vとに適合した基準押圧 力Piとなるように修正する(ステップ206,207,208)。
【0029】 一方、押圧力制御装置6は、フロントガラスAに施された撥水剤の撥水性能を 監視し、この撥水性能が低下した場合に、ワイパブレード12の押圧力を大きく することから、上記のように、駆動制御装置2と押圧力制御装置6との働きによ り、ワイパブレード12が作動モードMiと基準押圧力Piとでもって払拭駆動さ れている最中において、押圧力制御装置6が、回転速度センサ11からの検出回 転速度Sと、駆動制御装置2からワイパモータ3に出力されるモード決定信号と を読み込み(ステップ209)、モード決定信号により図6のステップ105, 108でワイパモータ3に与えられている作動モードMiに応じた基準回転速度 sを演算し(ステップ210)、ステップ209で検出した検出回転速度Sとス テップ210で演算した基準回転速度sとを比較し(ステップ211)、この検 出回転速度Sが基準回転速度sより速くなっている場合(ステップ211のYE S)は、フロントガラスAに施された撥水剤の撥水性能が低下して、ワイパブレ ード12の動摩擦係数が低下し、駆動制御装置2から作動モードMiにもとづく 基準回転速度sに対応する界磁電流がワイパモータ3に供給されていても、ワイ パモータ3の検出回転速度Sが速くなったことであるので、上記基準押圧力Pi よりも1ランク上の基準押圧力Pi+1に相当する押圧力変更信号を押圧力調整用 モータ7に出力し、ワイパブレード12の押圧力を大きくする。具体的には、ワ イパブレード12の押圧力は、下記表1に示すようになる。
【0030】
【表1】
【0031】 このように、フロントガラスAに施された撥水剤の撥水性能が低下しても、ワ イパブレード12の押圧力が1ランク大きくして、ワイパブレード12の動摩擦 係数を大きくし、撥水剤の撥水性能が低下を補えるので、ワイパブレード12の 払拭性能を常に良好に発揮させることができる。
【0032】 なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、図示は省略するが、 例えば、撥水剤の撥水性能の低下を、ワイパモータ3の負荷の低下や、リンク機 構4の往復動作時間の増加等で検出するようにしても、前記実施例と同様な効果 がある。また、本考案は、リヤガラスやサイドミラーあるいはヘッドランプ等の ワイパ装置にも適用できる。
【0033】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ワイパブレードの払拭駆動中において、払拭対 象部材に施された撥水剤の撥水性能を検出し、この撥水性能が低下すると、ワイ パブレードの押圧力が大きくなるので、ワイパブレードの拭き性能を常に良好な 状態にすることができる。しかも、ワイパブレードに設定される押圧力を、上記 撥水剤の撥水性能が発揮されているときを基準として設定することにより、払拭 対象部材に施された撥水剤の長寿命化とワイパブレードへのジャダ発生防止とを 図り、雨天走行時の視界を保つとともに、乗員に違和感を与えることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のワイパ駆動装置の全体を示
すブロック図。
【図2】同実施例のモードマップ。
【図3】同実施例の押圧力マップ。
【図4】同実施例のワイパ装置を組み込んだ車体の前斜
視図。
【図5】同実施例のワイパアームを示すもでのであっ
て、(A)は断面図、(B)は背面図。
【図6】同実施例の駆動制御装置のフローチャート。
【図7】同実施例の押圧力制御装置のフローチャート。
【符号の説明】
2…駆動制御装置 3…ワイパモータ 5…ワイパアーム 6…押圧力制御装置 7…押圧力調整用モータ 11…回転速度センサ(撥水性能検出装置) 12…ワイパブレード A…フロントガラス(払拭対象部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払拭対象部材に撥水剤を施す一方、ワイ
    パブレードの押圧力を調整可能に構成した車両用ワイパ
    装置において、前記払拭対象部材に施された撥水剤の撥
    水性能を検出する撥水性能検出装置と、 この検出撥水
    性能の低下に伴って、前記ワイパブレードの押圧力を大
    きくする押圧力制御装置と、を備えたことを特徴とする
    車両用ワイパ装置。
JP4530591U 1991-06-17 1991-06-17 車両用ワイパ装置 Pending JPH04136978U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020175780A (ja) * 2019-04-18 2020-10-29 株式会社デンソー ワイパ装置
JP2020179822A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社デンソー ワイパ装置

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