JP5967372B2 - 雨滴検出装置 - Google Patents

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本発明は、ウインドガラスに付着した雨滴量を検出する雨滴検出装置に関し、特にウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを判定可能な雨滴検出装置に関する。
従来より、ウインドガラス内面に設定された検知領域に対して光を投光する発光素子(例えば、LED)と、この発光素子から投光された光を平行に方向変換する平行光レンズと、ウインドガラスと外部空間との外側境界面から反射された光を方向変換して集約する集光レンズと、この集光レンズによって集約された反射光の受光量に応じた検出信号を出力する受光素子(例えば、フォトダイオード)等を備えた雨滴検出装置が知られている。
このような雨滴検出装置によってウインドガラス外面に付着した雨滴量を検出し、その雨滴量の検出結果に基づいてワイパーブレードを自動的に駆動制御することにより雨滴を払拭するワイパ装置を備えた車両が実用化されている。
この種の雨滴検出装置では、ウインドガラス外面の検知領域に雨滴が付着していない場合、投光された光がウインドガラスと外部空間との外側境界面から全反射されて受光素子に受光される。また、ウインドガラス外面の検知領域に雨滴が付着している場合、雨滴に対応した部分に投光された光の一部がウインドガラスに付着した雨滴を透過して外部へ放出されるため、投光された光のうちウインドガラスと雨滴とを透過しない光の反射光のみが受光素子に受光される。即ち、この雨滴検出装置では、ウインドガラス外面に付着した雨滴量が少ない程、検出信号が大きくなり、ウインドガラス外面に付着した雨滴量が多い程、検出信号が小さくなる。
通常、ウインドガラスに限らずガラス一般は高い親水性を有しているため、ウインドガラス外面に付着した雨滴は、重力が作用して、扁平状に形成される。扁平状に形成された複数の雨滴は、ウインドガラス上を流動して複数の雨滴が集約された単一の扁平状雨滴を形成し、最終的にウインドガラスの面方向に沿って一様な厚みの水膜を形成する
一般の車両では、ウインドガラス表面の水膜が走行風による風圧等で波打つため、走行中は水膜の厚さが不均一になっている。このように、水膜の厚さが不均一になった場合、ウインドガラス越しの透視像が歪むため、ユーザーの前方視認性が低下する虞がある。
そこで、ウインドガラス外面の臨界表面張力を小さくして表面に付着した雨滴をはじくために、ウインドガラス外面にフッソ系又はシリコン系等の撥水剤(界面活性剤)を塗布することが行われている。この撥水処理により、ウインドガラス外面に付着した雨滴形状をウインドガラス外面との接触角度が大きな形、所謂接触面積が小さな略楕円球状に形成でき、その結果、ウインドガラスに付着した雨滴を走行風圧等によって後方へ飛散させて、ユーザーの前方視認性を確保している。
特許文献1のワイパ制御装置は、ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラスによって反射された反射光に応じた出力を発生可能な雨滴検出手段と、前記出力に基づいてウインドガラス外面に付着した雨滴量を検出可能な雨滴量演算手段とを備え、この検出された雨滴量に基づいて雨滴を払拭するワイパの払拭速度と間欠時間を制御するワイパ制御装置において、雨滴が滴下して反射光が弱まる方向に出力が変化した後、再び反射光が強まる方向に出力が戻るとき、戻り量が設定値よりも大きいか否かで撥水性が高いか否かを判定する撥水性検知手段を備え、撥水性が高いとき、反射光が最も弱まる方向に変化したときの雨滴検出出力に基づいて雨滴量を演算し、撥水性が低いとき、雨滴検出出力を全て積算して雨滴量を演算している。このワイパ制御装置では、雨滴検出出力の増減傾向によって撥水性の有無を判定することにより、撥水性が高いとき、過剰な払拭動作を防止している。
特許4079000号
特許文献1のワイパ制御装置では、撥水処理が施されたウインドガラス(以下、撥水ウインドガラスという)の外面に雨滴が滴下した際、これらの雨滴群が集約してごく薄い膜状になった後で表面張力による盛り上がりを経て島状の雨滴に集約されるという推測の下、雨滴検出手段から投光された光が島状雨滴からも反射されると考えられている。
それ故、撥水ウインドガラスの場合、撥水ウインドガラスの外側境界面からの反射光に島状雨滴の外側境界面からの反射光が付加されるため、雨滴検出手段によって検出される反射光が増加し、これに伴って雨滴検出出力も回復することを前提として、雨滴の滴下によって一旦減少した雨滴検出出力が再び増加側へ戻ることを撥水ウインドガラスを判定するための判定条件にしている。
しかし、特許文献1のワイパ制御装置では、前記のような状態の雨滴を前提に雨滴検出出力の戻り量と撥水性との相関関係を判定条件にしているため、撥水ウインドガラスと撥水処理が施されていないウインドガラス(以下、非撥水ウインドガラスという)とを精度良く判別できない虞がある。
本発明者が雨滴検出手段の雨滴検出出力と撥水性との関係を検証した結果、撥水ウインドガラスでは非撥水ウインドガラスよりも雨滴量が少なく検出されることを知見した。
つまり、個々の雨滴において付着初期から表面張力によって楕円球状に形成される期間は極めて短時間であり、また、この楕円球状雨滴は走行風圧等によって後方へ飛散し易いため、集約された雨滴が撥水ウインドガラス上で島状状態を長時間維持している可能性は極めて少ない。それ故、滴下した雨滴は、撥水ウインドガラスに付着してから飛散するまでの間、略楕円球状態を維持しているという前提が実際に撥水ウインドガラス上で生じている現象に近いと推測される。
しかも、特許文献1の雨滴検出手段では、平行光レンズや受光素子はウインドガラスと外部空間との平面状外側境界面から反射された反射光を検出可能な設置条件(例えば、傾斜角度等)で配設されているため、楕円球状雨滴と外部空間との球面状外側境界面から反射された反射光を検出することは、理論上容易ではない。
即ち、撥水ウインドガラスに付着した雨滴から反射された反射光と非撥水ウインドガラスに付着した雨滴から反射された反射光とを単一仕様の雨滴検出手段によって検出することは難しく、また、雨滴検出手段によって反射光が検出されたとしても、検出出力が、撥水ウインドガラスと非撥水ウインドガラスのうち何れに付着した雨滴からの反射光によるものか判別が難しいため、ワイパ装置を撥水処理の有無に応じて精度良く制御することができない。
本発明の目的は、ウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを簡易な処理で精度良く判定可能な雨滴検出装置を提供することである。
請求項1の雨滴検出装置は、ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラスによって反射された反射光に応じた第1出力を発生する第1雨滴検出手段と、前記第1出力に基づいて前記ウインドガラス外面に付着した雨滴量を検出する制御手段とを備えた雨滴検出装置において、前記ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラス外面に付着した雨滴によって反射された反射光に応じた第2出力を発生する第2雨滴検出手段と、前記第1出力と第2出力との比較に基づいて前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを判定可能な撥水ガラス判定手段とを備え、前記撥水ガラス判定手段は、所定期間における前記第1出力の第1変化量と前記所定期間における前記第2出力の第2変化量とを演算し、前記第2変化量が前記第1変化量よりも大きなとき、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されていると判定することを特徴としている。
この請求項1の雨滴検出装置では、ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラス外面に付着した雨滴によって反射された反射光に応じた第2出力を発生する第2雨滴検出手段を備えているため、第2雨滴検出手段によって撥水処理が施されたウインドガラス外面に付着した雨滴からの反射光を検出することができる。
請求項の発明は、ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラスによって反射された反射光に応じた第1出力を発生する第1雨滴検出手段と、前記第1出力に基づいて前記ウインドガラス外面に付着した雨滴量を検出する制御手段とを備えた雨滴検出装置において、前記ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラス外面に付着した雨滴によって反射された反射光に応じた第2出力を発生する第2雨滴検出手段と、前記第1出力と第2出力との比較に基づいて前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを判定可能な撥水ガラス判定手段とを備え、前記撥水ガラス判定手段は、前記第1雨滴検出手段の第1出力の最大値と前記第2雨滴検出手段の第2出力の最小値とが同じ出力値になるように設定されたマップを有し、前記第2雨滴検出手段によって検出された第2出力値が前記第1雨滴検出手段によって検出された第1出力値よりも大きなとき、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されていると判定することを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記制御手段は、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されているとき、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されていないときよりも払拭能力が高くなるようにワイパ装置を制御することを特徴としている。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記ワイパ装置は払拭速度と間欠期間の少なくとも1つが変更可能に構成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、第2雨滴検出手段によって撥水処理が施されたウインドガラス外面に付着した雨滴からの反射光を検出するため、第1雨滴検出手段が発生する第1出力と第2雨滴検出手段が発生する第1出力と出力傾向が異なる第2出力との比較に基づいて、雨滴存在時のウインドガラス外面の撥水処理の有無を確実に判定することができる。
また、第1雨滴検出手段の第1変化量と第2雨滴検出手段の第2変化量との比較によって撥水処理の有無を判定できるため、構成の簡単化と処理の簡単化を図ることができる。
求項の発明によれば、第2雨滴検出手段によって撥水処理が施されたウインドガラス外面に付着した雨滴からの反射光を検出するため、第1雨滴検出手段が発生する第1出力と第2雨滴検出手段が発生する第1出力と出力傾向が異なる第2出力との比較に基づいて、雨滴存在時のウインドガラス外面の撥水処理の有無を確実に判定することができる。
また、第1,第2雨滴検出手段による1回の検出値で撥水処理の有無を判定できるため、処理時間の短縮化を図ることができる。
請求項の発明によれば、ウインドガラスの撥水処理の有無に拘わらず、実際にウインドガラスに付着している雨滴量に応じてワイパ装置を制御することができる。
請求項の発明によれば、ウインドガラスの撥水処理の有無に拘わらず、ユーザーの前方視認性を良好に保つことができる。
本発明の実施例1に係る自動車の通信系統のブロック図である。 車室内から車体前方を視た図である。 ワイパ装置とレインセンサとワイパスイッチに係る電気的構成を示す制御回路図である。 レインセンサの斜視図である。 レインセンサの全体構成を示すブロック図である。 撥水処理が施されていないウインドガラスの雨滴検出原理を示す説明図である。 撥水処理が施されたウインドガラスの雨滴検出原理を示す説明図である。 雨滴付着率と第1出力との相関関係を示すグラフである。 雨滴付着率と第2出力との相関関係を示すグラフである。 オートモード制御のときの払拭速度マップである。 オートモード制御のときの間欠時間マップである。 ワイパ制御処理に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るレインセンサの全体構成を模式的に示すブロック図である。 雨滴付着率と第1出力との相関関係を示す第1出力マップである。 雨滴付着率と第2出力との相関関係を示す第2出力マップである。 ワイパ制御処理に係る処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図12に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施例では、フロントウインドガラス(以下、ウインドガラスという)1と、ウインドガラス1の外側面に付着した雨滴や汚れを払拭するワイパーブレード(図示略)やワイパモータ2a等によって構成されたワイパ装置2と、レインセンサ3(雨滴検出装置)等を備えた自動車Vを例として説明する。
まず、自動車Vの基本的な通信系統について簡単に説明する。
図1に示すように、自動車Vは、ボディコントロールモジュール(Body Control Module:以下、BCMという)4と、エンジンコントロールモジュール(Engine Control Module:以下、ECMという)5と、ブレーキ制御機構6と、ヘッドライト制御機構(Adaptive Front-Lighting System:以下、AFSという)7等を備え、これら各制御機構4〜7はCAN(Controller Area Network)8によって相互に送受信可能に接続されている。
図3に示すように、BCM4は、ワイパ装置2(ワイパモータ2a)やレインセンサ3等の複数の装置を総合制御可能に構成され、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)9と、第1リレー回路10と、第2リレー回路11等を備えている。
第1リレー回路10がオン作動され第2リレー回路11がオフのとき、ワイパモータ2aが低速駆動され、第1リレー回路10がオフ作動され第2リレー回路11がオンのとき、ワイパモータ2aが高速駆動される。
マイコン9は、制御処理や演算処理を行うCPUと、各種プログラムや制御係数等の各種データを保存するための読み取り専用メモリ(ROM)と、各制御機構4〜7や複数のセンサ等から出力された各種データを書き込み可能なメモリ(RAM)と、電源回路等を含んで構成されている(何れも図示略)。このマイコン9は、後述するワイパ制御部45からの制御信号を変換し、ワイパ装置2へ送信している。
ECM5は、複数のセンサ出力に基づいて、エンジンの点火機構、燃料噴射装置、吸排気系統、動弁機構、始動制御等を制御可能に構成されている(何れも図示略)。
ブレーキ制御機構6は、急ブレーキをかけつつ衝突回避する機構(Antilock Brake System)と、車両旋回時におけるアンダーステアやオーバーステアを防止する機構(Dynamic Stability Control)とを制御可能に構成されている(何れも図示略)。
AFS7は、傾動可能に形成されたヘッドライト(図示略)の向きをハンドル舵角や車速に基づいて走行中の自動車Vの進行方向に適合した方向へ変更可能に構成されている。
CAN8は、CANバス8aによって各制御機構4〜7を多重通信可能に接続し、フレーム(図示略)単位でデータを送信するマルチマスター方式によってバスアクセス制御している。各制御機構4〜7や各種センサから出力された通信信号は、フレームのデータフィールドに格納されてCANバス8aを介して夫々の送信先へ送信される。
次に、ワイパ装置2について説明する。
図3に示すように、ワイパ装置2は、ワイパーブレードと、ワイパーアーム(図示略)と、ワイパモータ2aと、オートストップスイッチ2b等を備え、ユーザーによるワイパスイッチ12(図2参照)の手動操作によって各モード制御を実行可能に構成されている。
オートストップスイッチ2bは、回転維持回路であり、ユーザーがワイパスイッチ12をオフ操作したとき、ワイパーブレードが下側反転位置(停止位置)に到達していない場合には、ワイパモータ2aへの電流供給を継続してワイパーブレードを停止位置に停止させる。
図2に示すように、ワイパスイッチ12は、ステアリング13の側部に設けられ、上下方向へ段階的に移動可能に構成されている。図3に示すように、このワイパスイッチ12は、手動操作によって、OFF位置12aと、MIST位置12bと、AUTO位置12cと、LOW位置12dと、HIGH位置12eとに電気的接続を変更することによって各モード制御を切替え可能に形成されている。
ワイパスイッチ12は、雨が降っていないとき、ユーザーのオフ操作によってOFF位置12aに設定されている。ワイパスイッチ12がOFF位置12aからMIST位置12bに操作されたとき、ワイパ装置2がウインドガラス1を1回だけ払拭するミストモード制御を実行した後、ワイパスイッチ12は圧縮バネの付勢力によって自動的にOFF位置12aへ戻される。
ワイパスイッチ12がOFF位置12aからAUTO位置12cに操作されたとき、ワイパ装置2は、雨滴量に応じた間欠払拭動作を行うオートモード制御に設定される。ワイパスイッチ12の先端側部分には、間欠払拭動作の間欠時間を手動設定可能な間欠時間設定部12f(オートボリューム)が設けられている。この間欠時間設定部12fは、ワイパスイッチ12の軸心回りの回動量調節によって間欠時間を設定可能に構成されている。
ワイパスイッチ12がOFF位置12aからLOW位置12dに操作されたとき、第1リレー回路10がオン作動すると同時に第2リレー回路11がオフされるため、ワイパ装置2は停止時間を有さない低速の連続払拭動作を行う第1連続払拭モード制御が設定される。ワイパスイッチ12がOFF位置12aからHIGH位置12eに操作されたとき、第1リレー回路10がオフ作動すると同時に第2リレー回路11がオンされるため、ワイパ装置2は第1連続払拭モード制御よりも高速で連続払拭動作を行う第2連続払拭モード制御に設定される。
次に、レインセンサ3について説明する。
図1〜図7に示すように、レインセンサ3は、ルームミラー14の前方且つウインドガラス1の外面上端部分に設定された雨滴検出領域に対向した位置に着脱可能に装備されている。それ故、レインセンサ3とBCM4を電気的に接続することにより、ウインドガラス1の傾斜角度や車体寸法等仕様の異なる自動車Vに対して任意に装着することが可能である。また、レインセンサ3を自動車Vに対して後から装着することも可能である。
レインセンサ3は、第1雨滴検出手段20と、第2雨滴検出手段30と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)40(制御手段)と、これらを収容可能な略直方体形状の筐体3a等を備えている。
図4に示すように、第1雨滴検出手段20は、2組の第1雨滴検出ユニット21によって構成されている。2組の第1雨滴検出ユニット21は同じ構成であるため、一方の第1雨滴検出ユニット21について主に説明する。
図5,図6に示すように、第1雨滴検出ユニット21は、投光部22と、この投光部22を制御する投光部制御部23と、平行光レンズ24と、集光レンズ25と、受光部26と、この受光部26を制御する受光部制御部27等を備えている。
投光部22は、発光素子(例えば、LED)によって形成され、赤外線αをウインドガラス1内面の雨滴検出領域に対応した部分へ照射可能に構成されている。
投光部制御部23は、マイコン40からの制御信号に基づいて投光部22の作動タイミングや赤外線αの照射量(強度)等を制御可能に構成されている。
平行光レンズ24は、投光部22側の面が凸状且つウインドガラス1側の面が平面状に形成され、投光部22から照射された赤外線αの進行方向を拡散方向から平行方向に変更している。
集光レンズ25は、ウインドガラス1側の面が凸状且つ受光部26側の面が平面状に形成されている。ウインドガラス1外側境界面から反射した赤外線α又は雨滴W1の外側境界面から反射した赤外線α2は、何れも平行状に進行するため、集光レンズ25は、これら平行状の赤外線α又はα2が受光部26に集中するように赤外線α又はα2の進行方向を平行方向から集束方向に変更している。
受光部26は、受光素子(例えば、フォトダイオード)によって構成され、ウインドガラス1外側境界面と雨滴W1の外側境界面から反射された赤外線αとα2を検出可能に構成されている。受光部制御部27は、マイコン40からの制御信号に基づいて受光部26の受光感度等を制御可能に構成され、受光部26で検出された赤外線α又はα2の検出信号をマイコン40へ出力している。
次に、第2雨滴検出手段30について説明する。
図4に示すように、第2雨滴検出手段30は、2組の第2雨滴検出ユニット31によって構成されている。2組の第2雨滴検出ユニット31は同じ構成であるため、一方の第2雨滴検出ユニット31について主に説明する。
図5,図7に示すように、第2雨滴検出ユニット31は、投光部32と、この投光部32を制御する投光部制御部33と、平行光レンズ34と、集光レンズ35と、受光部36と、この受光部36を制御する受光部制御部37等を備えている。
投光部32は、発光素子(例えば、LED)によって形成され、赤外線βをウインドガラス1内面の雨滴検出領域に対応した部分へ照射可能に構成されている。
投光部制御部33は、マイコン40からの制御信号に基づいて投光部32の作動タイミングや赤外線βの照射量(強度)等を制御可能に構成されている。
平行光レンズ34は、投光部32側の面が凸状且つウインドガラス1側の面が平面状に形成され、投光部32から照射された赤外線βの進行方向を拡散方向から平行方向に変更している。この平行光レンズ34は、ウインドガラス1外面に雨滴W2が付着しているとき、投光部32から照射された赤外線βが雨滴W2と外部空間との外側境界面から全反射され、ウインドガラス1外面に雨滴W2が付着していないとき、赤外線βがウインドガラス1を透過するように傾斜角度等が設定されている。
集光レンズ35は、ウインドガラス1側の面が凸状且つ受光部36側の面が平面状に形成されている。雨滴W2の外側境界面から反射した赤外線βは、何れも平行状に進行するため、集光レンズ35は、これら平行状の赤外線βが受光部36に集中するように赤外線βの進行方向を平行方向から集束方向に変更している。
受光部36は、撮像素子(例えば、CCD)によって構成され、撥水コート15により撥水処理が施されたウインドガラス1の外側面に付着した雨滴W2の外側境界面から反射された赤外線βの反射光量を検出可能に構成されている。受光部制御部37は、マイコン40からの制御信号に基づいて受光部36の受光感度や焦点等を制御可能に構成され、受光部36で検出された赤外線βの反射光量検出信号をマイコン40へ出力している。
ここで、図6〜図9に基づいて、第1,第2雨滴検出手段20,30の雨滴検出原理について簡単に説明する。尚、図6は、雨滴W1が撥水処理が施されていないウインドガラス1に付着した例を示し、図7は、雨滴W2が撥水コート15による撥水処理が施されているウインドガラス1に付着した例を示している。
図6に示すように、ウインドガラス1の外側面には撥水処理が施されていないため、ウインドガラス1の親水性と重力との影響によって雨滴W1は扁平状に形成される。
平行光レンズ24は、投光部22から照射された赤外線αがウインドガラス1と外部空間との平面状外側境界面から全反射されるように傾斜角度等が設定されているため、ウインドガラス1外面に雨滴W1が付着していない部分では、投光部22から照射された赤外線αがウインドガラス1を透過することなく、ウインドガラス1と外部空間との外側境界面から全反射される。また、雨滴W1が滴下してウインドガラス1外面に扁平状の雨滴W1が付着している部分では、投光部22から照射された赤外線αのうち、一部の赤外線α1がウインドガラス1と雨滴W1を透過するため、残りの赤外線α2(α−α1)が雨滴W1と外部空間との外側境界面から反射される。これにより、第1雨滴検出手段20は、ウインドガラス1又は雨滴W1の外側面からの反射光である赤外線α又はα2の反射光量を検出する。
図7に示すように、ウインドガラス1の外側面にはフッソ系撥水剤が塗布されて撥水コート15が形成されているため、雨滴W2はウインドガラス1外面との接触角度が大きな楕円球状に形成される。
平行光レンズ34は、投光部32から照射された赤外線βが雨滴W2と外部空間との球面状外側境界面から全反射するように傾斜角度等が設定されているため、ウインドガラス1の外側面に雨滴W2が付着していない部分では、投光部32から照射された赤外線βは全てウインドガラス1と撥水コート15を透過するため、反射光が発生しない。また、雨滴W2が滴下してウインドガラス1(撥水コート15)の外側面に楕円球状の雨滴W2が付着している部分では、ウインドガラス1を透過した赤外線βが雨滴W2と外部空間との外側境界面から全反射される。これにより、第2雨滴検出手段30は、雨滴W2の外側面からの反射光である赤外線βの反射光量を検出する。
次に、マイコン40について説明する。
マイコン40は、第1,第2雨滴検出手段20,30で検出された赤外線α,α2,βの反射光量に基づいてウインドガラス1の外側面に付着した雨滴量を検出すると共にウインドガラス1の外側面に撥水処理が施されているか否か判定可能に構成されている。このマイコン40は、BCM4を介してワイパ装置2の作動特性を変更している。
図5に示すように、マイコン40は、雨滴検出処理部41と、雨滴量測定部42と、撥水ガラス判定部43(撥水ガラス判定手段)と、オートワイパ判断部44と、ワイパ制御部45を備えた制御基盤によって構成され、投光部制御部23,33及び受光部制御部27,37と電気的に接続されている。
雨滴検出処理部41では、2組の受光部26で受光した夫々の反射光の出力について平均出力を演算し、この平均出力を負に変換した値であって最小値を零に調整した値を第1雨滴検出手段20によって検出された第1出力xとして設定し、2組の受光部36で受光した夫々の反射光の出力について平均出力を演算し、この平均出力を第2雨滴検出手段30によって検出された第2出力yとして設定している。
図8に示すように、撥水処理が施されていないウインドガラス1への雨滴W1の付着率は第1出力xと比例関係が成立し、また、図9に示すように、撥水処理が施されているウインドガラス1への雨滴W2の付着率は第2出力yと比例関係が成立している。それ故、これらの相関関係に基づいて、雨滴量測定部42では、雨滴検出処理部41で設定された第1出力xと第2出力yとを第1付着率X(%)と第2付着率Y(%)とに夫々変換している。尚、図8,図9において、所定雨滴付着率(例えば、1.0%)以下では、第1,第2雨滴検出手段20,30の検出精度の関係上、第1,第2出力x,yは出力されていない。
ここで、第1出力xから変換された第1雨滴検出手段20の第1付着率Xは、ウインドガラス1に付着した雨滴がないとき、付着率0%に設定され、ウインドガラス1の全面に雨滴が付着したとき、付着率100%になるように設定される。また、第2出力yから変換された第2雨滴検出手段30の第2付着率Yは、ウインドガラス1に付着した雨滴がないとき、付着率0%に設定され、ウインドガラス1の全面に楕円球状雨滴が付着したとき、付着率100%になるように設定される。
雨滴量測定部42では、第1雨滴検出手段20の2組の受光部26で受光した夫々の反射光の平均出力の減少幅に基づいてウインドガラス1に付着した雨滴量を測定している。この第1雨滴検出手段20の出力値に基づいて測定された雨滴量が、レインセンサ3によって検出された雨滴量に相当する。尚、本実施例では、外部要因等を考慮して、第1付着率Xが2%以上のとき、降雨による雨滴有りと判定している。
撥水ガラス判定部43は、所定時間(例えば、0.1〜1sec)における第1付着率Xの第1変化量dXと前記同じ所定時間における第2付着率Yの第2変化量dYとを夫々演算し、第2変化量dYが第1変化量dXよりも大きなとき、ウインドガラス1の外側面に撥水処理が施されていると判定している。
つまり、撥水処理が施されていないウインドガラス1の場合、ウインドガラス1の外側面に扁平状雨滴W1(図6参照)が形成されるため、雨滴W1の増加に伴って第1出力xは増加するが、雨滴W1の外側境界面第2雨滴検出手段30が受光可能な球面状ではないから、第2出力yの増加量は第1出力xの増加量に比べて小さな値になる。
撥水処理が施されたウインドガラス1の場合、ウインドガラス1外面に楕円球状雨滴W2(図7参照)が形成されるため、雨滴W2の増加に伴って第2出力yは増加するが、雨滴W2の外側境界面が第1雨滴検出手段20が受光可能な平面状ではないから、第1出力xの増加量は第2出力yの増加量に比べて小さな値になる。
オートワイパ判断部44は、ユーザーによるワイパスイッチ12(図2,図3参照)の手動切替え操作に基づいてオートモード制御が選択されたか否かを判定する。
ワイパ制御部45は、ユーザーが選択したモード制御に応じてワイパ装置2を制御する基本機能と、オートモード制御において雨滴量測定部42が測定した雨滴量に基づいてワイパ装置2の作動特性を変更するワイパ特性変更機能を備えている。
図10,図11に示すように、ワイパ制御部45は、オートモード制御が選択されたときに用いられる払拭速度マップM1と間欠時間マップM2とを備えている。
図10に示すように、払拭速度マップM1は、雨滴量測定部42が測定した雨滴量とワイパ装置2の払拭速度との相関関係が設定されている。撥水処理が施されていないウインドガラス1の場合、ワイパ装置2の払拭速度は、雨滴量L1まで雨滴量に応じて増加し雨滴量L1以上では一定速度にする払拭速度特性V1で制御される。撥水処理が施されているウインドガラス1の場合、ワイパ装置2の払拭速度は、雨滴量L1よりも少ない雨滴量L2まで雨滴量に応じて増加し雨滴量L2以上では払拭速度特性V1と同じ一定速度にする払拭速度特性V2で制御される。
図11に示すように、間欠時間マップM2は、雨滴量測定部42が測定した雨滴量とワイパ装置2の間欠時間との相関関係が設定されている。撥水処理が施されていないウインドガラス1の場合、ワイパ装置2の間欠時間は、雨滴量L1まで雨滴量に応じて減少し雨滴量L1以上では間欠時間が零になる間欠時間特性T1で制御される。撥水処理が施されているウインドガラス1の場合、ワイパ装置2の間欠時間は、雨滴量L1よりも少ない雨滴量L2まで雨滴量に応じて減少し雨滴量L2以上では間欠時間が零になる間欠時間特性T2で制御される。以上のように、払拭速度マップM1と間欠時間マップM2では、撥水処理が施されているウインドガラス1の特性V2,T2が撥水処理が施されていないウインドガラス1の特性V1,T1よりも払拭能力が高くなるように設定されている。
次に、図12のフローチャートに基づいて、ワイパ制御処理について説明する。尚、Si(i=1,2…)は、各処理のためのステップを示す。
まず、自動車Vのイグニッションがオン状態か否か判定する(S1)。イグニッションがオン状態ではない場合、S1を繰り返す。
イグニッションがオン状態の場合、S2へ移行し、ワイパスイッチ12がオフ操作以外のオン状態か否か判定する。ワイパスイッチ12がオン状態ではない場合、S2を繰り返す。
ワイパスイッチ12がオン状態の場合、S3へ移行し、オートモード制御が設定されているか否か判定する。オートモード制御が設定されていない場合、S15へ移行し、ユーザーによって設定された第1連続払拭モード制御等オートモード制御以外のモード制御を実行してリターンする。オートモード制御が設定されている場合、S4へ移行し、レインセンサ3の検出結果に基づいて降雨による雨滴が検知されたか否かを判定する。雨滴が検知されない(第1付着率X<2%)場合、S4を繰り返す。
雨滴が検知された(2%≦第1付着率X)場合、S5へ移行し、第1,第2変化量dX,dYを演算する。
次に、第2変化量dYが第1変化量dXよりも大きいか否か判定する(S6)。
第2変化量dYが第1変化量dXよりも大きな場合、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されていると判定し(S8)、払拭速度特性V2(S9)と間欠時間特性T2(S10)とが決定され、S11へ移行する。S11では、先行ステップで決定された払拭速度特性と間欠時間特性とによってオートモード制御を実行した後、リターンする。
第2変化量dYが第1変化量dX以下の場合、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されていないと判定し(S12)、払拭速度特性V2よりも遅い払拭速度特性V1(S13)と間欠時間特性T2よりも長い間欠時間特性T1(S14)とが決定され、S11へ移行する。
次に、実施例1に係るレインセンサ3の作用・効果について説明する。
このレインセンサ3によれば、第2雨滴検出手段30によって撥水処理が施されたウインドガラス1の外側面に付着した雨滴からの反射光を検出するため、第1雨滴検出手段20が発生する第1出力xと第2雨滴検出手段30が発生する第1出力と出力傾向が異なる第2出力yとの比較に基づいてウインドガラス1の外側面の撥水処理の有無を確実に判定することができる。
撥水ガラス判定部43は、所定期間における第1出力xの第1変化量dXと前記所定期間における第2出力yの第2変化量dYとを演算し、第2変化量dYが第1変化量dXよりも大きなとき、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されていると判定している。
これにより、第1雨滴検出手段20の第1変化量dXと第2雨滴検出手段30の第2変化量dYとの比較によって撥水処理の有無を判定できるため、構成の簡単化と処理の簡単化を図ることができる。
マイコン40は、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されているとき、撥水処理有りの信号を出力することにより、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されていないときよりも払拭能力が高くなるようにワイパ装置2を制御しているため、ウインドガラス1の撥水処理の有無に拘わらず、実際にウインドガラス1に付着している雨滴量に応じてワイパ装置2を制御できる。
ワイパ装置2は払拭速度と間欠期間とが変更可能に構成されているため、ウインドガラス1の撥水処理の有無に拘わらず、ユーザーの前方視認性を良好に保つことができる。
次に、実施例2のレインセンサ3Aについて図13〜図16に基づいて説明する。実施例1と同様の主要な構成要素には同じ参照符号を付けて図示し、それらについての説明は省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
実施例1では、第1付着率Xの第1変化量dXと第2付着率Yの第2変化量dYとの比較によって撥水処理の有無を判定したが、実施例2では、第1雨滴検出手段20の第1出力xと第2雨滴検出手段30の第2出力yを変換した第2出力yaとの比較によって撥水処理の有無を判定している。
図13に示すように、マイコン40Aは、雨滴検出処理部41と、雨滴量測定部42と、撥水ガラス判定部43Aと、オートワイパ判断部44と、ワイパ制御部45を備えた制御基盤によって構成されている。
撥水ガラス判定部43Aには、第1出力マップと第2出力マップとが予め格納されている(図14,図15参照)。
図14に示すように、第1出力マップには、撥水処理が施されていないウインドガラス1の出力特性A1と、撥水処理が施されたウインドガラス1の出力特性A2とが夫々設定されている。出力特性A1とこの出力特性A1よりも増加傾向が小さな出力特性A2は、実験に基づいて撥水処理の有無に応じた第1出力xと雨滴量との相関関係から求めたものである。
図15に示すように、第2出力マップには、撥水処理が施されていないウインドガラス1の出力特性B1と、撥水処理が施されたウインドガラス1の出力特性B2とが夫々設定されている。第2出力yaは、雨滴がないときの第2出力yの最小値が雨滴がないときの第1出力xの最小値に一致するように第2出力yを変換したものである。ここで、第1雨滴検出手段20によって検出された第1出力xは、受光部26で受光した夫々の反射光の出力について平均出力を演算し、この平均出力を負に変換することによって設定されているため、第1出力xの最小値は第1雨滴検出手段20の出力の最大値である。
出力特性B1とこの出力特性B1よりも増加傾向が大きな出力特性B2は、実験に基づいて撥水処理の有無に応じた第2出力yaと雨滴量との相関関係から求めたものである。
撥水ガラス判定部43Aは、所定の時点における第1出力xと第2出力yaとを比較し、第2出力yaが第1出力xよりも大きなとき、ウインドガラス1の外側面に撥水処理が施されていると判定している。つまり、撥水処理が施されたウインドガラス1の場合、雨滴W2(図7参照)の増加に伴って出力特性B2は大きな値になるが、出力特性A2の値は出力特性B2の値に比べて小さいため、第2出力yaは第1出力xよりも大きな値になる。
次に、図16のフローチャートに基づいて、ワイパ制御処理について説明する。尚、実施例1のフローチャートと異なるステップのみ説明する。
S4にて、雨滴が検知された場合、第1,第2出力x,yaを夫々検出し(S25)、S26へ移行して、第2出力yaが第1出力xよりも大きいか否か判定する。
第2出力yaが第1出力xよりも大きな場合、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されていると判定し(S8)、第2出力yaが第1出力x以下の場合、ウインドガラス1外面に撥水処理が施されていないと判定する(S12)。
以上により、撥水ガラス判定部43Aは、第1雨滴検出手段20の出力の最大値に相当する第1出力xの最小値と第2雨滴検出手段30の第2出力yの最小値とが同じ出力値になるように設定された第1,第2出力マップを有し、第2雨滴検出手段30によって検出された出力に相当する第2出力yaが第1雨滴検出手段20の出力に相当する第1出力xよりも大きなとき、ウインドガラス1の外側面に撥水処理が施されていると判定するため、第1,第2雨滴検出手段20,30による1回の検出値で撥水処理の有無を判定でき、処理時間の短縮化を図ることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、第1付着率Xの第1変化量dXと第2付着率Yの第2変化量dYとの比較によって撥水処理の有無を判定した例を説明したが、第1雨滴検出手段の第1出力xの変化量dxと第2雨滴検出手段の第2出力yの変化量dyとの比較によって撥水処理の有無を判定しても良い。
2〕前記実施例においては、第1,第2雨滴検出手段の投光部と投光部制御部とを夫々独立して設けた例を説明したが、第1,第2雨滴検出手段の投光部を共通化すると共に第1,第2雨滴検出手段の投光部制御部を共通化しても良い。また、第1,第2雨滴検出手段の投光部と投光部制御部のうち一方のみを共通化することも可能である。
3〕前記実施例においては、第2雨滴検出手段にCCDを用いて雨滴からの反射光量を検出する例を説明したが、画像処理を用いて直接的に雨滴を検出しても良い。
また、ウインドガラスを透過して雨滴を検出する検出手段であれば、何れの検出手段でも適用することができる。
4〕前記実施例においては、第1雨滴検出手段の第1出力と第2雨滴検出手段の第2出力との比較に基づいてウインドガラスの撥水処理の有無を判定する例を説明したが、第1,第2雨滴検出手段の出力の比較によってオートウォッシャを制御しても良い。
第1雨滴検出手段はウインドガラスに付着した砂埃にあまり反応しないが、第2雨滴検出手段はウインドガラスに付着した砂埃に反応するため、第2雨滴検出手段が所定の出力以上で且つ第1雨滴検出手段に殆ど出力がないとき、ウインドガラスが汚れいると判断し、ウインドウォッシャを自動的に噴射させることも可能である。
5〕前記実施例においては、オートモード制御のとき、撥水処理の有無に基づいてワイパ装置の払拭速度と間欠時間とを変更する例を説明したが、撥水処理の有無に基づいてワイパ装置の作動開始時期等のワイパ装置に関わる機構について制御形態を変更しても良い。
ワイパ装置の作動開始時期を変更する場合、撥水処理有りのときには撥水処理なしのときに比べて雨滴検知基準を低くする(例えば、2%≦第1付着率)ことで、早期に雨滴を払拭できる。
6〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、ウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを判定可能な雨滴検出装置において、第2雨滴検出手段によって撥水処理が施されたウインドガラスの外側面に付着した雨滴からの反射光を検出したことにより、インドガラス外側面に撥水処理が施されているか否かを簡易な処理で精度良く判定することができる。
1 ウインドガラス
2 ワイパ装置
3,3A レインセンサ
20 第1雨滴検出手段
30 第2雨滴検出手段
40,40A マイコン
43,43A 撥水ガラス判定部
x 第1出力
y,ya 第2出力
dX 第1変化量
dY 第1変化量

Claims (4)

  1. ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラスによって反射された反射光に応じた第1出力を発生する第1雨滴検出手段と、前記第1出力に基づいて前記ウインドガラス外面に付着した雨滴量を検出する制御手段とを備えた雨滴検出装置において、
    前記ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラス外面に付着した雨滴によって反射された反射光に応じた第2出力を発生する第2雨滴検出手段と、
    前記第1出力と第2出力との比較に基づいて前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを判定可能な撥水ガラス判定手段とを備え
    前記撥水ガラス判定手段は、所定期間における前記第1出力の第1変化量と前記所定期間における前記第2出力の第2変化量とを演算し、前記第2変化量が前記第1変化量よりも大きなとき、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されていると判定することを特徴とする雨滴検出装置。
  2. ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラスによって反射された反射光に応じた第1出力を発生する第1雨滴検出手段と、前記第1出力に基づいて前記ウインドガラス外面に付着した雨滴量を検出する制御手段とを備えた雨滴検出装置において、
    前記ウインドガラス内面に光を照射し且つこのウインドガラス外面に付着した雨滴によって反射された反射光に応じた第2出力を発生する第2雨滴検出手段と、
    前記第1出力と第2出力との比較に基づいて前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されているか否かを判定可能な撥水ガラス判定手段とを備え、
    前記撥水ガラス判定手段は、前記第1雨滴検出手段の第1出力の最大値と前記第2雨滴検出手段の第2出力の最小値とが同じ出力値になるように設定されたマップを有し、
    前記第2雨滴検出手段によって検出された第2出力値が前記第1雨滴検出手段によって検出された第1出力値よりも大きなとき、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されていると判定することを特徴とする雨滴検出装置。
  3. 前記制御手段は、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されているとき、前記ウインドガラス外面に撥水処理が施されていないときよりも払拭能力が高くなるようにワイパ装置を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の雨滴検出装置。
  4. 前記ワイパ装置は払拭速度と間欠期間の少なくとも1つが変更可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載の雨滴検出装置。
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