JP3738163B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、主として洗濯機の安全保持装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、全自動洗濯機では上面の蓋体の開閉を検知するためにスイッチが設けられており、このような蓋開閉検知スイッチと、洗濯脱水槽内に洗濯物がアンバランスに分布した状態で洗濯脱水槽が高速回転されたときの異常振動を検知するための振動検知レバーとを一体化した安全保持装置が従来より知られている。特開平6−114191号公報に記載の蓋スイッチはその一例であり、蓋の開閉に連動して回転する蓋レバーと、洗濯脱水槽を内装する外槽が大きく振動したときに外槽の上部に接触して回動する振動検知レバーと、両レバーの回動に応じて接触又は離間する二枚の金属片を備えるスイッチとを垂直方向に重ねて配置した構成となっている。
【0003】
ところで、従来の一般的な一槽式の全自動洗濯機では、例えば脱水終了時等において洗濯脱水槽の回転速度を低下させる際に、モータや減速機構を含む駆動装置に備えられたバンドブレーキ機構を利用している。脱水運転中には洗濯脱水槽が高速で回転しているため、ユーザが誤って洗濯脱水槽内に手を入れると、手が洗濯物に巻き込まれる恐れがあり危険である。そこで、蓋体が開放されていると脱水運転が行われず、また、脱水運転中に蓋体が開かれた場合には、その蓋体の開放を検知してバンドブレーキ機構を作動させることにより、迅速に洗濯脱水槽を停止させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなブレーキ機構は構造が複雑であるため、駆動装置のコストアップの大きな要因となる。そこで、バンドブレーキ機構を備えない駆動装置も一部に利用されているが、その場合、洗濯脱水槽を迅速に停止させることが困難である。そこで、脱水運転途中で安易に蓋体が開かれることがないように、蓋体を閉鎖状態に維持するロック機構を設け、洗濯脱水槽が高速回転している間は蓋体が開かず、洗濯脱水槽の回転が停止したあとに始めて蓋体が開かれるようにすることが考えられる。
【0005】
このような蓋体のロック機構を設ける場合、上述したような安全保持装置と一体化することができればコスト的に有利であると共に、製造時の取付けも容易になる。しかしながら、上述したような構造の蓋スイッチに蓋体のロック機構を一体化しようとすると、特に垂直方向に比較的大きな寸法のものとなる。振動検知及び蓋開閉検知のみである場合には、この安全保持装置を外槽の外側に配設すればよいため垂直方向の大きさは問題とはならないが、蓋体のロック機構を組み込むには外槽の上部と外箱の上面との隙間に配設しなければならず、垂直方向に大きなものであるとその隙間を大きく確保する必要が生じ、洗濯機の高さ寸法が大きくなるという問題がある。また、上述したような構造の蓋スイッチに蓋体のロック機構を一体化した場合、振動検知のための安全レバーと蓋体のロック機構とを水平方向に近接して配置しなければならず、洗濯機の意匠的設計上の制約が大きいという問題もある。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その主たる目的は、蓋開閉検知スイッチ、蓋体のロック機構及び外槽の振動検知機構を一体化しつつ且つ薄形化することができる安全保持装置を備えた洗濯機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態、及び効果】
上記課題を解決するために成された第1の発明は、外箱と、外箱上面の衣類投入口に開閉自在に設けられた蓋体と、外箱内部に揺動自在に設置された外槽と、該外槽内部に回転自在に設置された洗濯脱水槽とを具備する洗濯機において、
a)前記外箱側に軸を中心に回動自在に取り付けられ、前記蓋体と係合してその開放を阻止するための係合部を有し、第1の弾性体により一方向に付勢され、前記蓋体の閉鎖動作に応じて該付勢に抗して回動する蓋連動レバーと、
b)前記蓋体の閉鎖動作に応じて回動した蓋連動レバーの逆方向への回動を阻止すべく動作する作動体と、外部からの指令により該回動阻止を解除すべく該作動体を動作させる駆動手段とを含むレバー係止手段と、
c)前記外槽の上部外側に垂下して設けられ、外槽が揺動した際に該外槽の接触により回動する垂下体、を主体とし、前記蓋連動レバーと横方向に並んで配置される安全レバーと、
d)前記蓋連動レバーと安全レバーとの間に横方向に延伸して介在し、前記蓋連動レバーの軸と略平行の回転軸をもって蓋連動レバーに回転自在に取り付けられると共に、蓋体の閉鎖操作時に該蓋連動レバーが回動する方向と同方向に第2の弾性体により付勢された回動体を含む応動手段と、
e)該応動手段の回動体の回動に応じて二つの接片が接触又は離間するように設けられたスイッチ手段と、を備え、
前記蓋体が開放状態から閉鎖されるとき、前記回動体が前記蓋連動レバーとほぼ一体に所定方向に回転して、前記スイッチ手段の二つの接片が接触(又は離間)し、
前記蓋体が閉鎖状態にあるときに、前記安全レバーが外槽との接触により回動すると、安全レバーの垂下体の上部に設けた基底部が前記回動体に当接して、回動体が前記第2の弾性体の付勢力に抗して前記所定方向とは反対方向に回転して、前記スイッチ手段の二つの接片が離間(又は接触)する、
ことを特徴としている。
【0008】
第1の発明に係る洗濯機において、蓋体が開放した状態からユーザが蓋体を押し下げて閉鎖しようとすると、蓋連動レバーが回動し、それに応じてレバー係止手段の作動体が蓋連動レバーの逆回転を阻止するように動作する。これにより、蓋体と蓋連動レバーの係合部との係合によって蓋体は閉鎖状態で施錠(ロック)される。また、このとき応動手段の回動体も所定方向に回転し、これによりスイッチ手段の二つの接片は接触(又は離間)する。その結果、このスイッチ手段の出力により蓋体が閉鎖状態になったことが検知できる。
【0009】
このように蓋体が閉鎖しロックされた状態で例えば脱水運転が実行され、洗濯脱水槽内に収容された洗濯物のアンバランスな分布によって外槽が大きく振動すると、外槽の上部が安全レバーの垂下体に接触し、これを押して回動させる。すると、応動手段の回動体は先の蓋体の閉鎖時とは反対方向に回転するから、これによりスイッチ手段の二つの接片は離間(又は接触)する。その結果、脱水運転中においてスイッチ手段の出力により外槽が大きく振動したことが検知できる。例えば、この検知結果を利用すれば、脱水運転中に大きな振動が発生した際に脱水運転を中断したり、洗濯脱水槽の回転速度を低く抑えたりする等の制御を実行することができる。
【0010】
また、蓋体が閉鎖した状態から開放させる際には、例えば蓋開放キーを操作する。この操作に応じて外部の制御回路からレバー係止手段に所定の指令が送られると、駆動手段が作動体を動作させ蓋連動レバーの回動阻止が解除される。そのため、蓋連動レバーは第1の弾性体の付勢力により回動し、その係合部と蓋体との係合が解除される。即ち、蓋体の施錠(ロック)が解除され、蓋体は開放可能な状態となる。また、このとき応動手段の回動体は蓋体の閉鎖時と逆方向に回転し、これによりスイッチ手段の二つの接片は離間(又は接触)する。その結果、このスイッチ手段の出力により蓋体が開放状態になったことが検知できる。
【0012】
また、前記レバー係止手段は、通電によって前記作動体を引き込むソレノイドと、その引き込み方向と反対方向に該作動体を付勢する第3の弾性体と、を含み、前記蓋体の閉鎖操作に応じて前記蓋連動レバーが回動したときには第3の弾性体の付勢力によって引き出された作動体が蓋連動レバーの回動を阻止し、一時的な通電により作動体が引き込まれ前記蓋連動レバーが回動すると、該蓋連動レバーによって作動体の引き出しが規制される構成とすることができる。
【0013】
この第1の発明に係る洗濯機によれば、蓋開閉検知スイッチ、蓋体のロック機構及び外槽の振動検知機構を一体化することができ、また蓋開閉動作に関連する蓋連動レバーと外槽の振動検知のための安全レバーとを水平方向に並べて配置することができるので、一体化した装置を薄形化することができる。また、ほぼ水平方向に延伸する回動体によって蓋連動レバーと安全レバーの両方の回動を受けているので、蓋連動レバーと安全レバーとを横方向に離した位置に設置することができる。従って、蓋体の係合箇所と外槽の振動検知位置とを比較的自由に決定することができ、意匠上の設計の制約を広げることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は本実施例の洗濯機の概略構成を示す縦断面図、図2はこの洗濯機の上面図である。外箱1の内部には有底円筒形状の外槽2が図示しない複数の吊棒により吊支されており、これにより外槽2の振動が外箱1に伝わることを防止している。外槽2の内部には、周囲に多数の通水孔を有する洗濯脱水槽3が、その底壁に固定された支持軸4を中心に回転自在に軸支されている。洗濯脱水槽3の内底部には、撹拌翼5が支持軸4に嵌挿された内軸6を中心に回転自在に設けられている。
【0022】
外槽2の下面に取り付けられたモータ7の回転動力は、モータ軸8に固定された小プーリ9、Vベルト10、大プーリ11などから成る伝達機構と、クラッチ機構12、トルクモータ13を含む動力切換機構14とを介して、支持軸4と内軸6とに伝達される。即ち、主として洗い運転や濯ぎ運転時にはトルクモータ13の動作に応じてクラッチ機構12は大プーリ11と支持軸4との連繋を解除し、内軸6を介して撹拌翼5を一方向又は両方向に回転させる。一方、脱水運転時にはクラッチ機構12は大プーリ11と支持軸4とを接続し、洗濯脱水槽3と撹拌翼5とを一体に一方向に回転させる。
【0023】
外箱1の上部後方には外部の水道栓に接続された給水管15が配設され、給水バルブ16が開放されると、給水管15を通して導入された水が洗剤容器を備えた注水口17に流入し、外槽2内に注がれるようになっている。一方、外槽2の底部には排水口18が設けられ、排水口18に接続された排水管19は排水バルブ20により開閉されるようになっている。この排水バルブ20の開閉動作は上記クラッチ機構12の動作と連携しており、撹拌翼5が洗濯脱水槽3と切り離されて単独で回転可能な状態のときには排水バルブ20は閉鎖しており、撹拌翼5と洗濯脱水槽3とが一体に回転する状態のときには排水バルブ20が開放するようになっている。
【0024】
外箱1の上面に大きく開口した衣類投入口21には開閉自在の蓋体22が設けられており、この蓋体22が閉鎖された際に開放を禁止すべく施錠するためのロック機構、蓋体22の開閉を検知する蓋開閉検知機構及び外槽2の振動を検知する振動検知機構を一体化した安全保持装置23が外箱1内の上部前方に設置されている。なお、この洗濯機では、各種キースイッチを備えた操作パネル24は外箱1の上面の衣類投入口21の横に設けられている。
【0025】
次いで、本洗濯機の特徴である安全保持装置23について詳細に説明する。
図3〜図5はこの安全保持装置23の平面図であり、図3は上カバー31を取り付けた状態、図4は上カバー31を取り外した状態であって蓋体22が開放しているとき、図5は上カバー31を取り外した状態であって蓋体22が閉鎖しているときを示している。図6及び図7は図3に示した安全保持装置23を裏側から見た平面図であり、図6は防滴カバー32を取り付けた状態、図7は防滴カバー32を取り外した状態を示している。図8は図4中のA−A’線断面図であり、(a)は蓋体22が閉鎖されてロックされた状態、つまり図5に対応した状態、(b)はロックが解除されて蓋体22の前部が持ち上がった状態、つまり図4に対応した状態である。図9はこの安全保持装置23の主要部品である蓋連動レバー33の外観平面図である。図10はこの安全保持装置の蓋連動レバー33とこれに連繋して作動する蝶番アーム35とを組み合わせた状態の外観平面図である。図11はこの安全保持装置の安全レバー37の構成と動作を示す側面図である。
【0026】
この安全保持装置23を構成する主要部品は、蓋連動レバー33、ソレノイド34、蝶番アーム35、マイクロスイッチ36、安全レバー37等であって、これらがケース30内部の所定位置に取り付けられ、ケース30の上面には上カバー31が、下面には防滴カバー32がネジによって固定されるようになっている。
【0027】
蓋連動レバー33は、図9に示すように、平板状の基体331に対して、小さな第1突片332と大きな第2突片333とが同一方向に突出して形成されており、一組の第3突片334と第4突片335とが基体331の反対面に突出して形成されている。この蓋連動レバー33は、図8に示すように、軸336を中心に回動自在にケース30に取り付けられると共に、第1バネ(捻りコイルバネ)337により反時計回り方向に付勢されている。
【0028】
蝶番アーム35は、図10に示すように、平板部351とその一端にくの字状に屈曲して形成された屈曲部352とを有しており、軸353を中心に回動自在に蓋連動レバー33の第3突片334に取り付けられると共に、図10(d)に示すように、第3バネ(捻りコイルバネ)354により付勢されている。
【0029】
第1作動体341とこれに連動して作動する第2作動体342とを備えるソレノイド34はケース30に固定されている。第1作動体341は第2バネ(捻りコイルバネ)343によりソレノイド34から引き出されるように付勢されており、ソレノイド34に外部から短時間通電が行われると、第2バネ343の付勢力に抗して第1作動体341を引き込むように動作する。この第1作動体341及び第2作動体342は後述のように蓋連動レバー33の第4突片335と接触して互いにその動作を規制する。
【0030】
安全レバー37は、図11に示すように、平板部372から下方に突出した長い棒状体371を備えており、軸373を中心に回動自在にケース30に取り付けられると共に、第4バネ(捻りコイルバネ)374により棒状体371がほぼ真っ直ぐ下垂するように付勢されている。この安全レバー37の平板部372は、蝶番アーム35の屈曲部352の下方に接触又はごく近接している。
【0031】
次に、安全保持装置23の動作に関し、まず蓋体22のロック及び蓋体22の開閉検知動作について説明する。なお、軸336、353、373はほぼ平行に位置しており、以下の説明では、軸336、353、373を中心にした回動の方向を図8に示す状態で時計回り方向又は反時計回り方向の何れかと規定するものとする。
【0032】
図8に示すように、蓋体22の前部下面には下垂片221が突出して形成されており、この下垂片221には掛止開口222が設けられている。また、外箱1側には、蓋体22の下垂片221が当接する位置に挿入口1aが形成されている。図8(b)に示すように蓋体22が開いた状態では、第1バネ337の付勢力によって蓋連動レバー33は軸336を中心に第2突片333が押し上げられる方向(反時計回り方向)に回動され、基体331はほぼ直立した状態にある。ユーザにより蓋体22が下方に押圧されると、第1バネ337の付勢力に抗して下垂片221の下端が蓋連動レバー33の第2突片333を押し下げ、蓋連動レバー33は時計回り方向に回動する。すると、図8(a)に示すように蓋連動レバー33の第1突片332が下垂片221の掛止開口222に挿入される。
【0033】
一方、ソレノイド34の第1作動体341は第2バネ343により引き出されるように付勢されているため、蓋連動レバー33が上述のように回動して第4突片335が第1作動体341から離れる方向に後退すると(図5参照)、第4突片335による第1作動体341の制止が解除されて第1作動体341は引き出される。また、これに連動して第2作動体342も突出する。図5及び図8(a)に示すように、蓋連動レバー33の第4突片335の端部は引き出された第2作動体342に当接し、これにより位置が規制されているため、蓋連動レバー33は反時計回り方向に回転しない。即ち、これにより蓋体22が閉鎖した状態でロックされる。
【0034】
蝶番アーム35を時計回り方向に回転させるように付勢している第3バネ354の付勢力は、スイッチ36の可動片361を押し下げているバネ(図示せず)の付勢力よりも大きく設定されている。そのため、蝶番アーム35は蓋連動レバー33とほぼ一体に回動し、図8(a)に示すように蓋体22が閉鎖された状態では蝶番アーム35の平板部351がスイッチ36の可動片361を押し上げている。これにより、スイッチ36はON(又はOFF)する。即ち、蓋体22が開放した状態からユーザにより押し上げられると、蓋体22は閉鎖状態でロックされると共に、スイッチ36がON(又はOFF)して、これにより蓋体22が閉鎖されたことが検知される。
【0035】
蓋体22を開けたい場合には、ユーザにより操作パネル24中の蓋開放キーが押される。これに応じて、図示しない電気回路よりソレノイド34に短時間(例えば約0.4秒間)通電が行われる。すると、ソレノイド34は第2バネ343の付勢力に抗して第1作動体341を内側に引き込み、これに連動して第2作動体342も引かれる。これにより、第2作動体342による蓋連動レバー33の第4突片335に対する制止が解除されるから、蓋連動レバー33は第1バネ337の付勢力によって反時計回り方向に回動し、図8(b)に示すように第1突片332が掛止開口222から離脱する。これにより、蓋体22は押し上げられて僅かに開放する。また、蓋連動レバー33の回動に連動して蝶番アーム35も反時計回り方向に回転するので、平板部351による可動片361の押圧は解除され、スイッチ36の可動片361は突出する。これにより、スイッチ36はOFF(又はON)し、蓋体22が開いたことが検知される。
【0036】
次に、蓋体22が閉鎖した状態での外槽2の振動検知動作を説明する。外槽2の振動検知動作が必要となるのは脱水運転時であって、本洗濯機では蓋体22が閉鎖されていないと脱水運転が実行されないように制御される。従って、振動検知の際には図8(a)に示す状態となっている。
【0037】
上述した如く図11(a)に示すように、安全レバー37は第4バネ374により棒状体371がほぼ真っ直ぐ垂下するように付勢されている。このとき、安全レバー37の平板部372は蝶番アーム35の屈曲部352に対して力を与えていない。脱水運転が開始され、洗濯脱水槽3内の洗濯物のアンバランスによって洗濯脱水槽3が首振り振動し、これに伴い外槽2が大きく横揺れすると、外槽2が安全レバー37の棒状体371に接触し、第4バネ374の付勢力に抗して棒状体371は図11(b)に示すように軸373を中心に時計回り方向(外箱1に近付く方向)に回動する。すると、安全レバー37の平板部372は蝶番アーム35の屈曲部352を押し上げ、蝶番アーム35は軸353を中心に反時計回り方向に回転する。これにより、スイッチ36の可動片361の押圧が解除され、これによりスイッチ36はOFF(又はON)し、振動が許容限界を越えたことが検知される。
【0038】
以上のようにして、本安全保持装置23では、蓋体22の閉鎖状態でのロックと、蓋体22の開閉検知と、脱水運転時の異常振動検知という3つの機能が達成される。
【0039】
ところで、上述の如く、本洗濯機では電源が投入されておらずとも蓋体22を押し下げることによって蓋体22を閉鎖すると共にロックすることが可能である。一方、閉鎖されている蓋体22を開くにはソレノイド34を作動させなければならないから、電源が投入されている必要がある。例えば本洗濯機を販売するために店頭に陳列展示している際には、必ずしも電源が供給された状態であるとは限らないため、電源が供給されていない状態で顧客が蓋体22を閉鎖してしまうと、いくら蓋開放キーを押しても蓋体22が開放しないという不所望の事態を招く。また、本洗濯機を購入した顧客宅に本洗濯機を運搬・設置する際に蓋体22が閉鎖されていると、設置後にまず電源を投入しなければならず好ましくない。
【0040】
そこで、店舗での陳列の際、或いは運搬時等において蓋体22が閉鎖しないようにするには、次に説明する閉鎖防止用の部材を用いるとよい。図12はこの蓋閉鎖阻止体70の外観平面図、図13はこの蓋閉鎖阻止体70を取り付ける蓋体22下面の下垂片221近傍の斜視図、図14はこの蓋閉鎖阻止体70の取付方法を示す断面図である。
【0041】
図12に示すように、この蓋閉鎖阻止体70は、正面H字形状のリブ72が突出して形成された平板部71と、リブ72の直立方向と略直交する方向にL字状に屈曲した屈曲部73と、平板部71と屈曲部73とを連結する連結部74とを有し、これらが一体に形成された合成樹脂製の部材である。連結部74には、その両側に僅かに突出する爪部75が形成されている。
【0042】
一方、下垂片221の掛止開口222上部には、図13に示すように、鍵穴形状の阻止体挿入口223が穿孔されている。また、下垂片221の両縁壁部224には、阻止体挿入口223の円形部の中心を通過する中心線Cよりも蓋体22下面に近い側にずれた位置に一対の嵌合溝225が形成されている。
【0043】
上記蓋閉鎖阻止体70を取り付ける際には、図14(a)に示すように、屈曲部73を下垂片221の阻止体挿入口223に挿入したあと、リブ72が上面側、つまり蓋体22の下面にくるように蓋閉鎖阻止体70を約90°回転させる。すると、蓋閉鎖阻止体70の爪部75が下垂片221の両方の嵌合溝225に嵌合し、蓋閉鎖阻止体70は安定した状態で固定される。上述のように、嵌合溝225は阻止体挿入口223の円形部よりもずらして設けられているので、図14(b)に示すように蓋閉鎖阻止体70は後方側に向かうに従い上傾斜する状態で安定し、同じく上傾斜している蓋体22の下面にリブ72が密着して一層安定となる。勿論、この状態では、蓋閉鎖阻止体70の屈曲部73は阻止体挿入口223の周囲に引掛かるので、蓋閉鎖阻止体70は容易には脱落しない。ユーザ等が蓋体22を押し下げても、蓋体22の裏面に保持された蓋閉鎖阻止体70により、蓋体22の下垂片221はその先端部のみが挿入口1aに挿入されるだけである。従って、蓋体22は完全には閉鎖せず、上述したようなロック機構によるロックもされない。
【0044】
なお、蓋閉鎖阻止体の変形例としては、蓋体22の下垂片221に被せる形状とし、これにより下垂片221が挿入口1aに入らないようにするか、或いは入ったとしても蓋連動レバー33の第1突片332が下垂片221の掛止開口222に挿入されないようにすればよい。
【0045】
また、本洗濯機では、操作パネル24においてほぼ一直線上に配列されている表示部241の構造にも特徴を有している。図15(a)は、この表示部241付近の縦断面図である。キースイッチや発光ダイオード82を取り付けると共に電気的なパターン配線が形成されている電気基板80は、外箱1の上面板の下面に突出して形成されているボス81にネジで固定される。電気基板に対して部品自動挿入機を用いて部品の取付組立を行う場合、発光ダイオード82のリード線長をあまり長くすることができないという制約がある。そのため、発光ダイオード82の発光部と操作パネル24の面との間隔が広く空いてしまうが、この洗濯機では、電気基板80と操作パネル24との間に特殊なカバー84を取り付けている。
【0046】
図15(b)は図15(a)中のB−B’線断面図である。カバー84は、ちょうど発光ダイオード82の発光部の径よりも僅かに大きな内径を有する円筒体を連結した構成を有している。即ち、円筒体によって或る発光ダイオード82から発した光は横方向に漏れず、その上方の開口を通し操作パネル24の発光窓を通過して外部へと放出される。従って、或る発光ダイオード82からの光が操作パネル24の隣接した発光窓から出ることを防止することができる。
【0047】
なお、上記実施例は一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更又は修正することができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である洗濯機の概略構成を示す縦断面図。
【図2】 本実施例の洗濯機の上面図。
【図3】 本実施例の洗濯機における安全保持装置の平面図(上カバーを取り付けた状態)。
【図4】 本実施例の洗濯機における安全保持装置の平面図(上カバーを取り外した状態であって蓋体が開放しているとき)。
【図5】 本実施例の洗濯機における安全保持装置の平面図(上カバーを取り外した状態であって蓋体が閉鎖しているとき)。
【図6】 本実施例の洗濯機における安全保持装置を裏側から見た平面図(防滴カバーを取り付けた状態)。
【図7】 本実施例の洗濯機における安全保持装置を裏側から見た平面図(防滴カバーを取り外した状態)。
【図8】 図4中のA−A’線断面図であり、(a)は蓋体が閉鎖されてロックされた状態、(b)はロックが解除されて蓋体前部が持ち上がった状態。
【図9】 この安全保持装置の主要部品である蓋連動レバーの外観平面図。
【図10】 この安全保持装置の蓋連動レバーとこれに連繋して作動する蝶番アームとを組み合わせた状態の外観平面図。
【図11】 この安全保持装置の安全レバーの構成と動作を示す側面図。
【図12】 蓋閉鎖阻止体の外観平面図。
【図13】 蓋体の下垂片近傍の斜視図。
【図14】 蓋閉鎖阻止体の取付方法を示す断面図。
【図15】 本実施例の洗濯機における操作パネルの要部の縦断面図。
【符号の説明】
1…外箱 2…外槽
3…洗濯脱水槽 21…衣類投入口
22…蓋体 221…下垂片
222…掛止開口 223…阻止体挿入口
224…縁壁部 225…嵌合溝
23…安全保持装置 30…ケース
31…上カバー 32…防滴カバー
33…蓋連動レバー 331…基体
332…第1突片 333…第2突片
334…第3突片 335…第4突片
336…軸 337…第1バネ
34…ソレノイド 341…第1作動体
342…第2作動体 343…第2バネ
35…蝶番アーム 351…平板部
352…屈曲部 353…軸
354…第3バネ 36…スイッチ
361…可動片 37…安全レバー
371…棒状体 372…平板部
373…軸 374…第4バネ
70…蓋閉鎖阻止体 71…平板部
72…リブ 73…屈曲部
74…連結部 75…爪部

Claims (2)

  1. 外箱と、外箱上面の衣類投入口に開閉自在に設けられた蓋体と、外箱内部に揺動自在に設置された外槽と、該外槽内部に回転自在に設置された洗濯脱水槽とを具備する洗濯機において、
    a)前記外箱側に軸を中心に回動自在に取り付けられ、前記蓋体と係合してその開放を阻止するための係合部を有し、第1の弾性体により一方向に付勢され、前記蓋体の閉鎖動作に応じて該付勢に抗して回動する蓋連動レバーと、
    b)前記蓋体の閉鎖動作に応じて回動した蓋連動レバーの逆方向への回動を阻止すべく動作する作動体と、外部からの指令により該回動阻止を解除すべく該作動体を動作させる駆動手段とを含むレバー係止手段と、
    c)前記外槽の上部外側に垂下して設けられ、外槽が揺動した際に該外槽の接触により回動する垂下体、を主体とし、前記蓋連動レバーと横方向に並んで配置される安全レバーと、
    d)前記蓋連動レバーと安全レバーとの間に横方向に延伸して介在し、前記蓋連動レバーの軸と略平行の回転軸をもって蓋連動レバーに回転自在に取り付けられると共に、蓋体の閉鎖操作時に該蓋連動レバーが回動する方向と同方向に第2の弾性体により付勢された回動体を含む応動手段と、
    e)該応動手段の回動体の回動に応じて二つの接片が接触又は離間するように設けられたスイッチ手段と、を備え、
    前記蓋体が開放状態から閉鎖されるとき、前記回動体が前記蓋連動レバーとほぼ一体に所定方向に回転して、前記スイッチ手段の二つの接片が接触(又は離間)し、
    前記蓋体が閉鎖状態にあるときに、前記安全レバーが外槽との接触により回動すると、安全レバーの垂下体の上部に設けた基底部が前記回動体に当接して、回動体が前記第2の弾性体の付勢力に抗して前記所定方向とは反対方向に回転して、前記スイッチ手段の二つの接片が離間(又は接触)する、
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記レバー係止手段は、通電によって前記作動体を引き込むソレノイドと、その引き込み方向と反対方向に該作動体を付勢する第3の弾性体と、を含み、前記蓋体の閉鎖操作に応じて前記蓋連動レバーが回動したときには第3の弾性体の付勢力によって引き出された作動体が蓋連動レバーの回動を阻止し、一時的な通電により作動体が引き込まれ前記蓋連動レバーが回動すると、該蓋連動レバーによって作動体の引き出しが規制されることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
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