JP6359706B2 - 衣類処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、衣類処理装置に関し、ドラム式洗濯機やドラム式乾燥機などの衣類処理装置に関する。
従来、衣類処理装置としては、ドアスイッチ装置の係止部にドア側のツメ部が係止するものがある(例えば、特開2014−18450号公報(特許文献1)参照)。
上記衣類処理装置では、ドアスイッチ装置の係止部に摺接するツメ部の摺接部において、ツメ部が係止部に係止された状態でドアを開くときに係止部に働く外力の方向と鈍角をなしかつ鈍角が異なる連続した面を形成することによって、ドアを閉じた状態で収容槽の内側から所定以下の力でドアを開けることができるようになっている。
特開2014−18450号公報
上記衣類処理装置では、洗濯運転中や乾燥運転中にドアが開かないようにドアスイッチ装置によりドアをロックしている。
しかしながら、上記衣類処理装置では、洗濯運転や乾燥運転が終了してドアスイッチ装置のロックが解除された状態で、ツメ部が係止部から外れて回動するために必要な力が所望の値になるように、ツメ部の摺接部の面を設定することは容易でない。
このため、上記衣類処理装置では、ツメ部の係り具合が少なくなって、ツメ部が係止部から外れやすくなり、収容槽内に多くの洗濯物が収容されていると、特に乾燥後において収容槽内の洗濯物が膨らんでドアが内側から比較的簡単に開いてしまうという問題がある。
そこで、この発明の課題は、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドアが開くのを防ぎつつ、運転停止状態でドアを内側からでも適度な力で開くことができる衣類処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の衣類処理装置は、前面側に開口部を有する外箱と、上記外箱の開口部に開閉可能に取り付けられたドアと、上記ドアを閉めた状態で係止部に係止するツメ部と、を備え、上記ツメ部は、上記係止部に係止する鉤部を有し、上記鉤部の上記係止部に対向する部分に、上記ドアを開くときに上記係止部に働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面に平行な摺接面を設け、上記引っ張り荷重により生じる力で上記摺接面と上記係止部とが摺れることにより、上記ツメ部と上記係止部との係止を解除することを特徴とする。
この発明によれば、ドアを閉めた状態でツメ部の鉤部が係止部に係止し、その鉤部の係止部に対向する部分に、係止部に働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面に平行な摺接面を設けることによって、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドアが開くのを防ぎつつ、運転停止状態でドアを内側からでも適度な力で開くことができる衣類処理装置を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機の斜視図である。 図2は上記ドラム式洗濯乾燥機のドアを開けた状態の斜視図である。 図3は上記ドアの裏面図である。 図4は上記ドアの押さえ部材を外した状態の裏面図である。 図5は図4の要部の拡大図である。 図6は図1のA−A線から見たツメ部を含む要部の断面図である。 図7は図6の状態からツメ部と係止部との係止が外れ始めたときの断面図である。 図8は図7の状態からツメ部と係止部との係止が外れたときの断面図である。 図9は図8の状態からツメ部がスライド部から抜けたときの断面図である。 図10は図9の状態からツメ部がハウジングから抜けたときの断面図である。 図11Aは上記ツメ部が係止部に係止された状態を説明する図である。 図11Bは図11Aにおいてドアが開く条件について説明する図である。 図12は比較例のツメ部を含む要部の断面図である。 図13Aは上記比較例のツメ部が係止部に係止された状態を説明する図である。 図13Bは図13Aにおいてドアが開く条件について説明する図である。 図14Aはこの発明の第2実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部を含む要部の断面図である。 図14Bは上記ツメ部の上面図である。 図15Aは上記第2実施形態の変形例のツメ部を含む要部の断面図である。 図15Bは上記ツメ部の上面図である。 図16はこの発明の第3実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部を含む要部の断面図である。 図17Aはこの発明の第4実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部を含む要部の断面図である。 図17Bは上記ツメ部の上面図である。 図18は図17Aの状態からツメ部と係止部との係止が外れ始めたときの断面図である。 図19Aはこの発明の第5実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部を含む要部の断面図である。 図19Bは上記ツメ部の上面図である。 図20Aはこの発明の第6実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部を含む要部の断面図である。 図20Bは上記ツメ部の上面図である。 図21Aはこの発明の第7実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部を含む要部の断面図である。 図21Bは上記ツメ部の上面図である。
以下、この発明の衣類処理装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機の斜視図である。
この第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機は、図1に示すように、外箱1と、開口部4(
図2に示す)を開閉する円盤形状のドア2と、外箱1内に配置された洗濯槽(図示せず)と
、その洗濯槽内に回転可能に配置された回転ドラム3(図2に示す)を備える。また、外箱1の前面上側に、運転動作を選択して指示入力すると共に運転状態を表示する操作パネル6を設けている。また、外箱1の天面の左後面側に給水ホース接続口7と風呂水吸水口8を設けている。また、外箱1の天面の右後面側に乾燥フィルタ装置9を装着している。また、外箱1の前面の左上側に洗剤ケース61を装着し、外箱1の前面の左下側に糸くずフィルタ装置62を装着している。なお、図1において、63は排水ホース接続口である。また、ドア2の外縁側にドアハンドル10を取り付けている。
図2はドラム式洗濯乾燥機のドア2を開けた状態の斜視図を示している。
図2に示すように、略円盤状のドア2を、ドア取付金具20と外箱1側のヒンジ部30を介して外箱1の開口部4に取り付けている。外箱1の開口部4の左側に設けられたヒンジ部30は、ドア2を回動可能に支持する。なお、外箱1の開口部4の内縁側に環状の枠部材5を取り付けている。
また、ドア2の外縁側かつドアハンドル10の下側にツメ部11を設けている。一方、外箱1の開口部4の右側に、係止部41aを有するロック機構40を設けている。ドア2を閉めた状態でツメ部11が係止部41aと係止する(図6参照)。
なお、ヒンジ部30を外箱1の開口部4の右側に設け、ロック機構40を外箱1の開口部4の左側に設けてもよい。
ドア2が閉められると、ドア2のツメ部11が外箱1の係止部41aに係止する一方、ドア2を閉じた状態で、ドアハンドル10が手前に引かれることによって、ツメ部11をドア2の中央側に向けて回動させてツメ部11が係止部41aから外れる。
また、外箱1内に配置された洗濯槽(図示せず)および回転ドラム3は、ドア2側に開口しており、ドア2を開くことにより外箱1の開口部4を介して回転ドラム3内に洗濯物(
図示せず)を出し入れできる。また、ドア2を閉じることで、洗濯槽は水密かつ気密が保
たれる。
また、上記ドラム式洗濯乾燥機は、外箱1内の背面側下部に配置された乾燥用のヒートポンプユニット(図示せず)と、そのヒートポンプユニットを介して洗濯槽内の空気を循環させるための循環経路を備えている。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機では、操作パネル6(図1に示す)から運転コースの選択や各工程の時間設定などが入力されると、その選択情報や設定情報が入力された制御装置(図示せず)によって、例えば洗濯から乾燥までの一連の動作を実行する。
図3はドア2の裏面図を示している。ドア2は、図3に示すように、環状の支持枠21と、その環状の支持枠21の内側に取り付けられた円錐台形状のガラス製の窓部材22と、環状の支持枠21の正面視右側(図3では左側)に取り付けられたカバー部材23と、環状の支持枠21の正面視左側(図3では右側)に取り付けられた接続部材24と、環状の支持枠21の裏面側に取り付けられた環状の押さえ部材25とを有している。接続部材24には、図2に示すドア取付金具20を介してヒンジ部30が接続される。
また、ドア2は、環状の支持枠21の正面視右側(図3では左側)にドアハンドル10とツメ部11を有する。図3では、ツメ部11は、図2に示す外箱1の係止部41aに係止
可能な位置に半径方向外向に突出している。
また、図4はドア2の押さえ部材25を外した状態の裏面図を示し、図5は図4の要部の拡大図を示している。図4,図5において、図1〜図3に示す構成と同一の構成部には
同一参照番号を付している。
図4,図5に示すように、ドアハンドル10に設けられた軸部10a,10aを回動可能に支持する軸受部12,12を環状の支持枠21の裏面側に設けている。この軸受部12,12に軸Z(図5に示す)を中心にドアハンドル10が前後方向に回動する。
また、ドアハンドル10の軸部10a,10aよりも径方向内側にアーム10c,10cを設けている。
また、ドアハンドル10の下側には、環状の支持枠21の裏面側にシーソー部13を傾動可能に取り付けている。このシーソー部13の上側の一端が、ドアハンドル10の下側のアーム10cを押さえつけるように、第1コイルバネ15によりシーソー部13を付勢している。この状態で、シーソー部13の下側の他端が、環状の支持枠21の裏面から離間している。
また、シーソー部13の下側には、環状の支持枠21の裏面側に軸14が取り付けられている。この軸14によってツメ部11を回動自在に支持している。また、軸14に巻装された第2コイルバネ16により、ツメ部11を径方向外向に付勢している。
ここで、ドアハンドル10を手前(図5の紙面に垂直な方向の下向き)に引くと、ドアハンドル10の下側のアーム10cが環状の支持枠21の裏面から離間して、シーソー部13の上側の一端を持ち上げる。それにより、シーソー部13の下側の他端が、軸14に回動自在に支持されたリンク部17を押さえつけることにより、リンク部17に連動してツメ部11が、第2コイルバネ16の付勢力に抗して係止部41a(図6に示す)から外れるように径方向内向に回動する。
また、図6は図1のA−A線から見たツメ部11を含む要部の断面図を示しており、この図6は、ツメ部11が係止部41aに係止した状態を表している。図6において、図1〜図3に示す構成と同一の構成部には同一参照番号を付している。なお、図6において、22は、ガラス製の窓部材、26は透明樹脂製の前面カバーである。また、図6の下側の円内にツメ部11の要部の拡大図を示している。
図6に示すように、ロック機構40のハウジング41内に、スライド部42がドア2の径方向(図6中の左右方向)に沿ってスライド可能に収納されている。このスライド部42は係脱機構の一例である。
図6に示すように、ツメ部11は、基部11aと、その基部11aからロック機構40側に延びるアーム部11bと、アーム部11bの先端から径方向外向に屈曲する鉤部11cを
有している。このツメ部11の鉤部11cの先端側に湾曲面11dを形成している。ドア2を閉めた状態において回転中心の外側でツメ部11が係止部41aと係止する。また、ドア2を閉めた状態で鉤部11cの係止部41aに対向する部分に、ドア2を開くときに係
止部41aに働く引っ張り荷重(図11Bの引っ張り荷重F)の方向に対して直交する平面に平行な摺接面11eを設けている。
ドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重の方向は、ドア2の開閉時のヒンジ部30(図2に示す)を軸中心とするツメ部11の回動軌跡である円の接線方向かつ前方
である。したがって、この実施形態のツメ部11では、鉤部11cの摺接面11eは、外
箱1の開口部4の開口平面に対して平行となっている。
ここで、係止部41aは、鉤部11cの摺接面11eに対向する部分に、ツメ部11に
係止する側から外側(図中右側)に向かって摺接面11eとの間隔が徐々に広がる傾斜面を有する。
また、ツメ部11の基部11aは、軸14を中心に回動可能に支持されている。
また、ハウジング41のツメ部11に対向する箇所に挿入口43を設けている。ハウジング41の挿入口43の径方向外側の縁部分に係止部41aを設けると共に、ハウジング41の係止部41a側かつ挿入口43の縁に、テーパー面41bを形成している。
ハウジング41内にスライド部42には、ツメ部11の鉤部11cが没入する凹部42
aを設けている。
ドア2が閉じているときは、スライド部42の凹部42aにツメ部11の鉤部11cが
没入し、かつ、スライド部42が径方向外側に移動した状態で、ツメ部11の鉤部11c
がハウジング41の係止部41aに係止している。
このとき、例えば洗濯工程を実行するとき、ロック機構40に設けたプランジャなどを駆動してスライド部42の動きを規制することによって、ドアハンドル10が手前に引かれてもツメ部11が係止部41aから外れないようにしている。
図7〜図10は、図6の状態からドアハンドル10ではなくドア2の縁を手前に引くことにより、ツメ部11と係止部41aとの係止が外れてドア2が開く動きを示している。
まず、図6の状態からドア2の縁を、所定の引っ張り荷重よりも大きな力で手前に引くと、図7に示すように、ツメ部11と係止部41aとの係止が外れ始める。
次に、ドア2を手前に引っ張り続けると、図7の状態から図8に示すように、ツメ部11と係止部41aとの係止が外れる。
さらに、ドア2を手前に引っ張り続けると、図8の状態から図9に示すように、ツメ部11がスライド部42の凹部42aから抜ける。
そして、図9の状態から図10に示すように、ツメ部11がハウジング41から抜ける。
一方、図10の状態からドア2が押し込まれると、ツメ部11の鉤部11cの湾曲面1
1dが、ハウジング41のテーパー面41bに当接して径方向内向(図10において左方向)に押されて、ツメ部11が中央側に回動する。これにより、スライド部42の凹部42
a内にツメ部11の鉤部11cが没入する。
そして、ツメ部11の鉤部11cがスライド部42の凹部42a内に没入すると、ツメ
部11が、第2コイルバネ16(図5に示す)の付勢力により、中央側とは反対の外側方向に回動する。これにより、図6に示すように、ツメ部11の鉤部11cと共にスライド部
材12が外側方向にスライドして、ドア2側のツメ部11は、ハウジング41の係止部41aに係止した状態に保持される。
次に、図11A,図11Bに従ってツメ部11の係止部41aへの係止について説明す
る。
まず、図11Aはツメ部11が係止部41aに係止された状態を説明する図を示している。なお、図11Aでは、図6と同一構成部には同一参照番号を付している。
また、図11Aにおいて、V1は図2に示す外箱1の開口部4の開口平面に平行でかつ軸14の中心を通る平面、V2は平面V1に直交しかつ軸14の中心を通る鉛直平面、V3は軸14の中心線および図2に示すドア2を開くときの引っ張り荷重が係止部41aに作用する点を通る平面、V4は平面V3に直交しかつドア2を開くときの引っ張り荷重が係止部41aに作用する点を通り軸14の中心線に平行な平面、V5は平面V1に平行でかつドア2を開くときの引っ張り荷重が係止部41aに作用する点を通る平面を表している。
ここで、平面V1と平面V3のなす角度をθ[deg]としている。
次に、図11Aにおいてドア2が開く条件について図11Bに従って説明する。
図11Bにおいて、図11Aの軸14の中心を点Oとする。また、ツメ部11の回動中心である点Oから、ドア2を開くときの引っ張り荷重が係止部41a(図6に示す)に作用する点までの距離[m]をXとし、ドア2を開くときの引っ張り荷重であって、ツメ部11の鉤部11c(図6に示す)が係止する係止部41aに対して外箱1の開口部4(図2に示す)に沿った平面に垂直な方向に作用する力をF[N]とし、第2コイルバネ16(図5に示す)によってツメ部11を係止部41aに係止するように、ツメ部11を回動させる回転モ
ーメントをM[N・m]とする。ここで、ツメ部11の回動中心である点Oとドア2を開くときの引っ張り荷重Fが係止部41aに作用する点とを通る直線(平面V3上の直線)と、
ドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重の方向に直交する平面V1(および
V5)とのなす角度は、θ[deg]である。
ドア2を開くときに、係止部41aに作用する引っ張り荷重Fの反力F1がツメ部11の鉤部11cに働く。そして、反力F1の平面V4に平行な分力F2は、
F2 = F1×cosθ
で表される。
一方、引っ張り荷重Fが係止部41aに作用する点において、第2コイルバネ16(バ
ネ部)による荷重は、分力F2とは逆の方向に働いており、
M/X
で表される。
したがって、ドア2を閉じた状態で、
F2 > M/X
F1×cosθ > M/X
すなわち、
F×cosθ > M/X
の条件を満たすときにドア2が開くことになる。
これに対して、図12は比較例のツメ部111を含む要部の断面図を示している。なお、図12は、ツメ部111を除いて図6と同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。図12において、111はツメ部、111aは基部、111bはアーム部、111cは鉤部、111dは湾曲面である。
図12に示すように、ツメ部111の鉤部111cの摺接面が係止部41aの係止面と
平行に設けられている点が、図6に示すツメ部11の鉤部11cと異なる。
図13Aは比較例のツメ部111が係止部41aに係止された状態を説明する図を示している。
図13Aにおいて、V11は図2に示す外箱1の開口部4の開口平面に平行でかつ軸14の中心を通る平面、V12は平面V11に直交しかつ軸14の中心を通る鉛直平面、V13は軸14の中心線および図2に示すドア2を開くときの引っ張り荷重が係止部41aに作用する点を通る平面、V14は平面V13に直交しかつドア2を開くときの引っ張り荷重が係止部41aに作用する点を通り軸14の中心線に平行な平面、V15は軸14の中心線に平行でかつドア2を開くときの引っ張り荷重が作用する係止部41aの面を通る平面を表している。
ここで、平面V11と平面V13のなす角度をθ1とし、平面V12と平面V15のなす角度をθ2[deg]としている。
次に、図13Aにおいてドア2が開く条件について図13Bに従って説明する図を示している。図13Bにおいて、図13Aの軸14の中心を点Oとする。
ドア2を開くときに係止部41aに作用する引っ張り荷重F11の平面V15に垂直な分力F12は、
F12 = F11×sinθ2
で表される。この分力F12の反力F13がツメ部11の鉤部11cに働く。
一方、引っ張り荷重F11が係止部41aに作用する点において、第2コイルバネ16(バネ部)による荷重は、
M/X
で表される。
これに対して、反力F13の平面V14に平行な分力F14は、
F14 = F13×sin(θ2−θ1)
= F12×sin(θ2−θ1)
= F11×sinθ2×sin(θ2−θ1)
で表され、ドア2を閉じた状態で、ドア2が開くときは、
F14 > M/X
の条件を満たす必要がある。これを変形すると、
F11×sinθ2×sin(θ2−θ1) > M/X
となる。したがって、
F11 > M/(X×sinθ2×sin(θ2−θ1))
の条件を満たす必要がある。
しかしながら、この比較例の構成では(θ2−θ1)が小さいため、ドア2を開くには、大きな引っ張り荷重F11が必要となる。
この比較例と第1実施形態で実験を行った結果、比較例ではドア2を開くときの引っ張り荷重が200[N]でも開かなかったのに対して、第1実施形態ではドア2を開くときの引っ張り荷重が50.2[N]で開くことができた。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機によれば、ドア2を閉めた状態でツメ部11の鉤部11cが係止部41aに係止したときに、その鉤部11cの係止部41aに対向する部分に、ドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面に平行な摺接面11eを設けることによって、ドア2を閉めた状態からドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重を、バネ部16の付勢力に抗してツメ部11を係止部41a側と反対の側に回動させる大きな力に変換することが可能になる。したがって、ツメ部の鉤部に湾曲面を用いることなく、簡単な構成でツメ部が係止部から外れて回動するために必要な引っ張り荷を所望の値に設定できるので、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドア2が開くのを防ぎつつ、運転停止状態でドア2を内側からでも適度な力で開くことができる。
また、上記ドア2の開閉に応じて、ドア2の中央側から外側の方向および外側から中央側の方向にスライドするスライド部42(係脱機構)によりツメ部11を案内して、係止部41aに対するツメ部11の係止および係止解除を行うので、ツメ部11が係止部41aに係止しているときにスライド部42のスライドをロックすることで、ドアロック機能が容易に実現できる。
また、上記ドア2を閉じた状態で、
F×cosθ > M/X
の条件を満たすときに、例えば、予め設定された力Fでドア2が開くように、距離Xと角度θおよび回転モーメントMを設定することにより、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドア2が開くのを防ぎつつ、ドア2を所望の力で開くようにすることができる。
〔第2実施形態〕
図14Aはこの発明の第2実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部211を含む要部の断面図を示し、図14Bはツメ部211の上面図を示している。図14A,図14Bにおいて、図6と同一の構成部には同一参照番号を付している。
図14A,図14Bにおいて、211はツメ部、211aは基部、211bはアーム部、2
11cは鉤部、211dは湾曲面である。
この第2実施形態のツメ部211は、鉤部211cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に1つの突起212を有する。
上記第2実施形態によれば、鉤部211cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に突起212をツメ部211が有することによって、ドア2を途中まで開いた状態でツメ部211の突起212が係止部41aに引っ掛かってドア2が一旦止まるので、ドア2が急に開くのを防ぐことができる。
また、図15Aは第2実施形態の変形例のツメ部11を含む要部の断面図を示し、図15Bはツメ部11の上面図を示している。図15A,図15Bにおいて、図6と同一の構
成部には同一参照番号を付している。
この第2実施形態のツメ部211は、鉤部211cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に2つの突起212,213を有する。
上記変形例のツメ部211は、鉤部211cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に2つの突起212,213を有することによって、ドア2を途中まで開いた状態で
ツメ部211の突起212,213が係止部41aに引っ掛かってドア2が2段階で一旦
止まるので、ドア2が急に開くのをより確実に防ぐことができる。
なお、上記第2実施形態では、ツメ部211は、鉤部211cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に1つまたは2つの突起212,213を設けたが、3以上の突起
を設けてもよい。
〔第3実施形態〕
図16はこの発明の第3実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部11を含む要部の断面図を示している。図16において、図6と同一の構成部には同一参照番号を付しており、341bはテーパー面である。
この第3実施形態では、ハウジング341の係止部341aに、係止部341aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面の一例として摺接面300を設けている。
上記第3実施形態によれば、ツメ部11の鉤部11cの摺接面11eに対向する係止部341aの部分に、係止部341aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面である摺接面300を有することによって、ドア2を閉めた状態でツメ部11の鉤部11cの摺接面11eと係止部341aの摺接面300が面接触するので、ドア2を開くときの最初の引っ張り荷重を面で変換でき、ツメ部11を係止部341a側と反対の側に回動させる力を得ることができる。
上記第3実施形態のドラム式洗濯乾燥機においても、第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機と同様の効果を有する。
〔第4実施形態〕
図17Aはこの発明の第4実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部411を含む要部の断面図を示し、図17Bはツメ部411の上面図を示している。図17A,図17Bにおいて、図6と同一の構成部には同一参照番号を付している。
図17A,図17Bに示すように、ツメ部411は、基部411aと、その基部411a
からロック機構40側に延びるアーム部411bと、アーム部411bの先端から径向外向に屈曲する鉤部411cを有している。このツメ部411の鉤部411cの先端側に湾曲面411dを形成している。ドア2を閉めた状態で鉤部411cの係止部41aに対向する部分に、第1摺接面411eと第2摺接面411fを設けている。この第1摺接面411eが、係止部41aに対向する部分のうちのアーム部211b側に設けられ、第2摺接面411fが第1摺接面411eよりも先端側に設けられている。
ドア2を閉めた状態で第1摺接面411eは、ドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重(図11Bの引っ張り荷重F)の方向に直交する平面に対して平行になっている。一方、第2摺接面411fは、第1摺接面411eに対して、係止部41a側に傾斜している。
上記第4実施形態によれば、ドア2を閉めた状態でツメ部411の鉤部411cが係止部41aに係止する箇所である第1摺接面411eをアーム部411b側にすることによって、ドア2を閉めた状態でドア2を開くときに最初に係止部41aに働く引っ張り荷重を、ツメ部411を係止部41a側と反対の側に回動させる力に変換することができる。これにより、ドア2を適度な力で開くことができる。
次に、図18は図17Aの状態からツメ部411と係止部41aとの係止が外れ始めたときの断面図を示しており、図18では、ツメ部411の第2摺接面411fが、係止部41aに面接触した状態で係止している。
このように、ツメ部411の第1摺接面411eでは、ドア2を適度な力で途中まで開いた後、ツメ部411の第2摺接面411fが係止部41aに引っ掛かってドア2が一旦止まるので、ドア2が急に開くのを防ぐことができる。
〔第5実施形態〕
図19Aはこの発明の第5実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部511を含む要部の断面図を示しており、図19Bはツメ部511の上面図を示している。図19A,図19Bにおいて、図6と同一の構成部には同一参照番号を付して
いる。
図19A,図19Bに示すように、ツメ部511は、基部511aと、その基部511a
からロック機構40側に延びるアーム部511bと、アーム部511bの先端から径方向外向に屈曲する鉤部511cを有している。このツメ部511の鉤部511cの先端側に湾曲面511dを形成している。ドア2を閉めた状態で鉤部511cの係止部41aに対向する部分に、第1摺接面511eと第2摺接面511fを設けている。
この第1摺接面511eが、係止部41aに対向する部分のうちのアーム部211b側に設けられおり、係止部41a側に傾斜している。
一方、第2摺接面511fは、第1摺接面511eよりも先端側に設けられおり、ドア2を閉めた状態においてドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重(図11B
の引っ張り荷重F)の方向に直交する平面に対して平行になっている。
上記第5実施形態によれば、ドア2を閉めた状態でツメ部511の鉤部511cが係止部41aに係止する箇所である第1摺接面511eをアーム部511b側にすることで、ツメ部511の第1摺接面511eが係止部41aに引っ掛かってドア2がある程度の引っ張り荷重がないと開かないようにすることが可能になる。
さらに、ツメ部511の第2摺接面511fが係止部41aに摺接するので、ツメ部511の係止が外れる途中から係止部41aに働く引っ張り荷重を、ツメ部511を係止部41a側と反対の側に回動させる力に変換することができる。これにより、ドア2を適度な力で開くことができる。
上記第5実施形態のドラム式洗濯乾燥機においても、第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機と同様の効果を有する。
〔第6実施形態〕
図20Aはこの発明の第6実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部611を含む要部の断面図を示しており、図20Bはツメ部611の上面図を示している。図20A,図20Bにおいて、図6と同一の構成部には同一参照番号を付して
いる。
この第6実施形態のツメ部611は、突起612を除いて第1実施形態のツメ部11と同一の構成をしている。
図20A,図20Bに示すように、ツメ部611は、基部611aと、その基部611a
からロック機構40側に延びるアーム部611bと、アーム部611bの先端から径方向外向に屈曲する鉤部611cを有している。このツメ部611の鉤部611cの先端側に湾曲面611dを形成している。ドア2を閉めた状態で鉤部611cの係止部41aに対向する部分に、ドア2を開くときに係止部41aに働く引っ張り荷重(図11Bの引っ張り荷重
F)の方向に対して直交する平面に平行な摺接面611eを設けている。
また、ツメ部611は、アーム部611bの鉤部611c側に、鉤部611cの先端と反
対の側に向かって突出する突起612を設けている。
ツメ部611の突起612によって、ドア2を開くときにスライド部42の凹部42aからツメ部611が容易に抜けるように摩擦抵抗を低減できる。
ここで、ツメ部611の突起612は、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドアが開くのを防ぎつつ、ドアを内側からでも適度な力で開くことができるように、ツメ部611と係止部41aとの係り具合とのバランスをとって設定する。
上記第6実施形態のドラム式洗濯乾燥機においても、第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機と同様の効果を有する。
〔第7実施形態〕
図21Aはこの発明の第7実施形態の衣類処理装置の一例としてのドラム式洗濯乾燥機のツメ部11を含む要部の断面図を示しており、図21Bはツメ部11の上面図を示している。図21A,図21Bにおいて、図6と同一の構成部には同一参照番号を付している
この第7実施形態のツメ部711は、溝部712,713を除いて第1実施形態のツメ
部11と同一の構成をしている。711aは基部、711bはアーム部、711cは鉤部、
711dは湾曲面、71eは摺接面である。
この第7実施形態のツメ部711は、鉤部711cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に間隔をあけて設けられた溝部712,713を有する。
上記第7実施形態によれば、鉤部711cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に溝部712,713を有することによって、ドア2を途中まで開いた状態でツメ部2
11の溝部712,713が係止部41aに引っ掛かってドア2が一旦止まるので、ドア
2が急に開くのを防ぐことができる。
上記第7実施形態のドラム式洗濯乾燥機においても、第1実施形態のドラム式洗濯乾燥機と同様の効果を有する。
なお、上記第7実施形態では、ツメ部711の鉤部711cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に2つの溝部712,713を設けたが、1つまたは3以上の溝部を
設けてもよい。
上記第1〜第7実施形態では、衣類処理装置としてのドラム式洗濯乾燥機について説明したが、衣類処理装置はこれに限らず、ドラム式洗濯機やドラム式乾燥機あるいはドラム式でない構成の洗濯機や乾燥機などの衣類処理装置にこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第7実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第7実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の衣類処理装置は、
前面側に開口部4を有する外箱1と、
上記外箱1の開口部4に開閉可能に取り付けられたドア2と、
上記ドア2の外縁側に上記開口部4に向かって突出するように設けられ、上記ドア2に回動可能に支持されたツメ部11,211,411,511,611,711と、
上記外箱1の開口部4の周縁部分に設けられ、上記ドア2を閉めたときに上記ツメ部11,211,411,511,611,711が係止する係止部41a,341aと、
上記ドア2を閉めたときに上記ツメ部11,211,411,511,611,711が上
記係止部41a,341a側に回動するように、上記ツメ部11,211,411,511,
611,711を付勢するバネ部16と、
を備え、
上記ツメ部11,211,411,511,611,711は、上記ドア2を閉めた状態に
おいて回動中心よりも外側で上記係止部41a,341aに係止する鉤部11c,211c,411c,511c,611c,711cを有し、上記鉤部11c,211c,411c,5
11c,611c,711cの上記係止部41a,341aに対向する部分に、上記ドア2
を開くときに上記係止部41a,341aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平
面に平行な摺接面11e,211e,411e,511f,611e,711eを設けたこと
を特徴とする。
上記構成によれば、ドア2を閉めた状態でツメ部11,211,411,511,611,
711の鉤部11c,211c,411c,511c,611c,711cが係止部41a,341aに係止したときに、その鉤部11c,211c,411c,511c,611c,71
1cの係止部41a,341aに対向する部分に、ドア2を開くときに係止部41a,341aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面に平行な摺接面11e,211e,411e,511f,611e,711eを設けることによって、ドア2を閉めた状態からド
ア2を開くときに係止部41a,341aに働く引っ張り荷重を、バネ部16の付勢力に
抗してツメ部11,211,411,511,611,711を係止部41a,341a側と反対の側に回動させる大きな力に変換することが可能になる。したがって、ツメ部の鉤部に湾曲面を用いることなく、簡単な構成でツメ部が係止部から外れて回動するために必要な引っ張り荷を所望の値に設定できるので、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドア2が開くのを防ぎつつ、運転停止状態でドア2を内側からでも適度な力で開くことができる。
また、一実施形態の衣類処理装置では、
上記ツメ部411は、上記ドア2に回動可能に支持されたアーム部411bと、上記アーム部411bの先端側に設けられた上記鉤部411cとを有し、
上記鉤部411cの上記摺接面411eは、上記係止部41aに対向する部分のうちの上記アーム部411b側に設けられている。
上記実施形態によれば、ドア2を閉めた状態でツメ部411の鉤部411cが係止部41aに係止する箇所をアーム部411b側にすることによって、ドア2を閉めた状態でドア2を開くときに最初に係止部41aに働く引っ張り荷重を、ツメ部411を係止部41a側と反対の側に回動させる力に変換することができる。これにより、ドア2を適度な力で開くことができる。
また、一実施形態の衣類処理装置では、
上記ツメ部211は、上記鉤部211cの上記係止部41aに対向する部分のうちの先端側に少なくとも1つの突起212,213を有する。
上記実施形態によれば、鉤部211cの係止部41aに対向する部分のうちの先端側に
少なくとも1つの突起212,213をツメ部211に設けたことによって、ドア2を途
中まで開いた状態でツメ部211の突起212,213が係止部41aに引っ掛かってド
ア2が一旦止まるので、ドア2が急に開くのを防ぐことができる。
また、一実施形態の衣類処理装置では、
上記ツメ部511の上記鉤部511cの上記摺接面511eは、上記鉤部511cの上記係止部41aに対向する部分のうちの先端側に設けた。
上記実施形態によれば、ツメ部511の鉤部511cにおいて、係止部41aに対向する部分のうちの先端側に摺接面511eを設けることによって、ドア2を閉めた状態でドア2を開く最初はツメ部511の係り具合を比較的多くして、ツメ部511が係止部41aから外れにくくし、ツメ部511の係止が外れる途中からドア2に働く引っ張り荷重を、ツメ部511を係止部41a側と反対の側に回動させる大きな力に変換することが可能になる。
また、一実施形態の衣類処理装置では、
上記ツメ部11の上記摺接面11eに対向する上記係止部341aの部分は、上記ドア2を開くときに上記係止部341aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面を有する。
上記実施形態によれば、ツメ部11の摺接面11eに対向する係止部341aの部分に、係止部341aに働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面を有することによって、ドア2を閉めた状態でツメ部11の摺接面11eと係止部341aの平面が面接触するので、ドア2を開くときの最初の引っ張り荷重を面で変換でき、ツメ部11を係止部341a側と反対の側に回動させる力を得ることができる。
また、一実施形態の衣類処理装置では、
上記ドア2の開閉に応じて、上記ドア2の中央側から外側の方向および外側から中央側の方向にスライドすることによって、上記係止部41a,341aに対する上記ツメ部1
1,211,411,511,611,711の係止および係止解除を行うように上記ツメ部
11,211,411,511,611,711を案内する係脱機構42を備えた。
上記実施形態によれば、ドア2の開閉に応じて、ドア2の中央側から外側の方向および外側から中央側の方向にスライドする係脱機構42によりツメ部11,211,411,5
11,611,711を案内して、係止部41a,341aに対するツメ部11,211,4
11,511,611,711の係止および係止解除を行うので、ツメ部11,211,41
1,511,611,711が係止部41a,341aに係止しているときに係脱機構42のスライドをロックすることで、ドアロック機能が容易に実現できる。
また、一実施形態の衣類処理装置では、
上記ツメ部11,211,411,511,611,711の回動中心から、上記ドア2を
開くときの引っ張り荷重が上記係止部41a,341aに作用する点までの距離をX[m]
とし、
上記ツメ部11,211,411,511,611,711の回動中心と上記ドア2を開く
ときの引っ張り荷重が上記係止部41a,341aに作用する点とを通る直線と、上記ド
ア2を開くときに上記係止部41a,341aに働く引っ張り荷重の方向に直交する平面
とのなす角度をθ[deg]とし、
上記ドア2を開くときの引っ張り荷重をF[N]とし、
上記バネ部16によって上記ツメ部11,211,411,511,611,711を上記
係止部41a,341aに係止するように、上記ツメ部11,211,411,511,61
1,711を回動させる回転モーメントをM[N・m]とするとき、
上記ドア2を閉じた状態で、
F×cosθ > M/X
の条件を満たすときに上記ドア2が開く。
上記実施形態によれば、例えば、予め設定された力Fでドア2が開くように、距離Xと角度θおよび回転モーメントMを設定することにより、運転終了時に膨らんだ洗濯物によりドア2が開くのを防ぎつつ、ドア2を所望の力で開くようにすることができる。
<付記>
上記課題を解決するため、この発明の衣類処理装置は、前面側に開口部を有する外箱と、上記外箱の開口部に開閉可能に取り付けられたドアと、上記ドアの外縁側に上記開口部に向かって突出するように設けられ、上記ドアに回動可能に支持されたツメ部と、上記外箱の開口部の周縁部分に設けられ、上記ドアを閉めたときに上記ツメ部が係止する係止部と、上記ドアを閉めたときに上記ツメ部が上記係止部側に回動するように、上記ツメ部を付勢するバネ部と、を備え、上記ツメ部は、上記ドアを閉めた状態において回動中心よりも外側で上記係止部に係止する鉤部を有し、上記係止部に対向する上記鉤部の部分に、上記ドアを開くときに上記係止部に働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面に平行な摺接面を設けたことを特徴とする。
また、一実施形態の衣類処理装置では、上記ツメ部は、上記ドアに回動可能に支持されたアーム部と、上記アーム部の先端側に設けられた上記鉤部とを有し、上記鉤部の上記摺接面は、上記係止部に対向する部分のうちの上記アーム部側に設けられている。
また、一実施形態の衣類処理装置では、上記ツメ部は、上記鉤部の上記係止部に対向する部分のうちの先端側に少なくとも1つの突起を有する。
また、一実施形態の衣類処理装置では、上記ツメ部の上記鉤部の上記摺接面は、上記鉤部の上記係止部に対向する部分のうちの先端側に設けた。
また、一実施形態の衣類処理装置では、上記ツメ部の上記摺接面に対向する上記係止部の部分は、上記ドアを開くときに上記係止部に働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面を有する。
また、一実施形態の衣類処理装置では、上記ドアの開閉に応じて、上記ドアの中央側から外側の方向および外側から中央側の方向にスライドすることによって、上記係止部に対する上記ツメ部の係止および係止解除を行うように上記ツメ部を案内する係脱機構を備えた。
また、一実施形態の衣類処理装置では、上記ツメ部の回動中心から、上記ドアを開くときの引っ張り荷重が上記係止部に作用する点までの距離をX[m]とし、上記ツメ部の回動中心と上記ドアを開くときの引っ張り荷重が上記係止部に作用する点とを通る直線と、上記ドアを開くときに上記係止部に働く引っ張り荷重の方向に直交する平面とのなす角度をθ[deg]とし、上記ドアを開くときの引っ張り荷重をF[N]とし、上記バネ部によって上記ツメ部を上記係止部に係止するように、上記ツメ部を回動させる回転モーメントをM[N・m]とするとき、上記ドアを閉じた状態で、
F×cosθ > M/X
の条件を満たすときに上記ドアが開く。
1…外箱
2…ドア
3…回転ドラム
4…開口部
5…環状の枠部材
6…操作パネル
7…給水ホース接続口
8…風呂水吸水口
9…乾燥フィルタ装置
10…ドアハンドル
10a,10a…軸部
11,211,411,511,611,711…ツメ部
11a,211a,411a,511a,611a,711a…基部
11b,211b,411b,511b,611b,711b…アーム部
11c,211c,411c,511c,611c,711c…鉤部
11d,211d,411d,511d,611d,711d…湾曲面
11e,211e,411e,511f,611e,711e…摺接面
12,12…軸受部
13…シーソー部
14…軸
15…第1コイルバネ
16…第2コイルバネ
17…リンク部
20…ドア取付金具
21…環状の支持枠
22…窓部材
23…カバー部材
24…接続部材
25…環状の押さえ部材
26…前面カバー
30…ヒンジ部
40…ロック機構
41,341…ハウジング
41a,341a…係止部
41b,341b…テーパー面
42…スライド部
42a…凹部
43…挿入口
61…洗剤ケース
62…糸くずフィルタ装置
63…排水ホース接続口
212,213…突起
300…摺接面
612…突起
712,713…溝部

Claims (2)

  1. 前面側に開口部を有する外箱と、上記外箱の開口部に開閉可能に取り付けられたドアと、を備え、上記開口部から上記外箱内に入れられた衣類を洗濯する処理および乾燥させる処理の少なくとも何れかを行う衣類処理装置であって、
    上記ドアの外縁側に上記開口部に向かって突出するように設けられ、上記ドアに回動可能に支持されたツメ部と、
    上記外箱の開口部の周縁部分に設けられ、上記ドアを閉めたときに上記ツメ部が係止する係止部と、
    上記ドアを閉めたときに上記ツメ部が上記係止部側に回動するように、上記ツメ部を付勢するバネ部と、を備え、
    上記ツメ部は、上記ドアを閉めた状態において回動中心よりも外側で上記係止部に係止する鉤部を有し、上記係止部に対向する上記鉤部の部分に、上記ドアを開くときに上記係止部に働く引っ張り荷重の方向に対して直交する平面に平行な摺接面を設け、
    上記引っ張り荷重により生じる力で上記摺接面と上記係止部とが摺れることにより、上記ツメ部と上記係止部との係止を解除し、
    上記方向は、上記ドアが閉じた状態から開き始める時点で上記係止部に働く上記引っ張り荷重の方向であり、
    上記バネ部は、上記衣類処理装置による上記処理の終了時に上記外箱内の衣類により上記ドアが開かない程度の付勢力で上記ツメ部を付勢することを特徴とする衣類処理装置。
  2. 上記係止部は、上記摺接面に対向する部分に、当該係止部に上記ツメ部が係止された状態において上記摺接面に対して傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする請求項1に記載の衣類処理装置。
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