JP3737358B2 - 収穫機におけるエンジン停止制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等の収穫機に関し、詳しくは穀粒タンクが籾で満杯になったらその所定時間後に自動的にエンジンを停止するようにした収穫機におけるエンジン停止制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバイン等の収穫機においては、前処理部にて穀稈を刈取り、該刈取った穀稈を脱穀部にて脱穀した穀粒を一時的に貯留するための穀粒タンクが搭載されていて、この穀粒タンクに貯留された穀粒は、その後、運搬用の車両に積換えられて搬出される。そして、穀粒の運搬車輛への積換え時期は、穀粒タンク内の穀粒の量によって判断される。
【0003】
この場合、穀粒タンク内の籾量が満杯になった後も刈取、脱穀を続けると、穀粒タンクから籾がはみ出してしまうため、穀粒タンク内に設けられた満杯センサが満杯になったことを検出すると、そのことをブザー等にてオペレータに報知すると共に、以後は刈取・脱穀を行わないように所定時間経過後にエンジンを停止させる制御を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術にあっては、満杯センサが満杯になったことを検出した後の所定時間内に刈取穀稈の脱穀が完了しなかった場合は、運搬車輛に向かう途中に、前処理部や脱穀部に残っていた刈取穀稈が圃場に脱落するおそれがあった。
【0005】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、穀粒タンクの籾満杯状態が検出されエンジンが停止した後、エンジンを再始動した場合に、操作に基づき作業機クラッチを所定時間入り状態として、脱穀部等に残っている穀稈を処理できるようにした収穫機におけるエンジン停止制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、走行装置(10)に支持された機体(12)に搭載され穀粒を収容する穀粒タンク(24)と、該穀粒タンク(24)内の籾量が満杯になったことを検出する満杯センサ(30)と、該満杯センサ(30)が籾満杯状態を検出したことに基づきエンジンを停止する制御を行う制御部(32)と、を備えている収穫機(C)において、
前記満杯センサ(30)が籾満杯状態を検出してエンジンを停止した後、エンジンを再始動させた場合に、前記制御部(32)は、作業機クラッチレバー(35)の操作に基づき作業機クラッチスイッチ(36)のオン状態を所定時間検出した後、エンジンを自動的に停止する制御を行う、ことを特徴とする。
【0007】
[作用]
本発明が適用された収穫機(C)は、穀粒タンク(24)内の籾量が満杯になったことを検出する満杯センサ(30)と、該満杯センサ(30)が籾満杯状態を検出したことでエンジンを停止する制御部(32)とを備えていて、前記満杯センサ(30)が籾満杯状態を検出してエンジンを停止した後、オペレータが作業機クラッチレバー(35)等を操作すると共に、キースイッチを始動側に回してエンジンを再始動させた場合に、前記制御部(32)では、作業機クラッチスイッチ(36)がオン作動状態になったことを所定時間検出した後に、エンジンを自動的に停止する制御を行うことで、作業機クラッチが入り状態となっている所定時間の間に、前処理部(14)及び脱穀部(18)に残っている穀稈を処理することが可能となる。
【0008】
なお、上述した括弧内の符号は、図面を対照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は、本発明が適用されたコンバインの外観を示している。同図において、コンバインCは、左右一対のクローラ走行装置10に支持された走行機体12を有し、この走行機体12の前方には、穀稈を刈取る前処理部14が昇降自在に支持されていて、機体上部の平面視左右一側には運転席16が設けられ、その後方の左右他側には、刈取った穀稈を脱穀しかつ該脱穀した穀粒を選別する脱穀部18が設けられている。運転席16の下方のエンジンカバー20の内側には、エンジン(図示せず)が搭載されていて、このエンジンの動力により、前述の前処理部14及び脱穀部18等に動力が伝達され、刈取・脱穀作業が行われると共に、クローラ走行装置10にも動力が伝達されて機体が走行される。
【0011】
前記前処理部14は、穀稈を分草するデバイダ21と搬送装置22、及び図示しない刈刃等を有し、この前処理部14にて刈り取られた穀稈は、フィードチエン(図示せず)に引き継がれて脱穀部18に供給され、ここで脱穀・選別された穀粒は、図2に示すような、穀粒タンクとしてのホッパ24に揚上移送されて一時的に貯留される。このホッパ24の下部には、籾排出シャッタを有する樋口26があり、この樋口26から籾袋によって機外に搬出される。
【0012】
前記ホッパ24には、内部の籾量を視認可能な覗き窓28が設けられていると共に、該ホッパ24内には、籾が一杯になったことを検出する満杯センサ30が設けられている。そして、この満杯センサ30により籾の満杯状態を検出したら、その検出信号が後述する制御部32に送られ、該制御部32に設けられたタイマにより、満杯状態の検出時から所定時間(実施例では60秒)が経過した後にエンジン停止ソレノイド(図示せず)を介して自動的にエンジンを停止するようになっている。
【0013】
すなわち、満杯センサ30により満杯状態が検出されると、その検出時から60秒を経過した後に、一定時間エンジンの停止信号が出力される。これは、ホッパ24内の籾の満杯状態を検出した後は、60秒に相当する分の刈取脱穀作業しかできないようにして、満杯のまま作業が継続されることによるトラブルを回避するためである。
【0014】
本実施の形態では、前記満杯センサ30が籾満杯状態を検出してエンジンを停止した後、エンジンを再始動させた場合に、制御部32は、作業機クラッチレバーの操作に基づき作業機クラッチスイッチのオン状態を所定時間検出した後、エンジンを自動的に停止する制御を行う。
【0015】
図3は、本実施の形態の制御ブロック図を示している。
【0016】
同図において、制御部32には、キースイッチ34、作業機クラッチレバー35の操作位置に応じてオン・オフに切換えられる作業機クラッチスイッチ36、操作ペダルを踏み込むことでオン・オフに切換えられるペダルクラッチスイッチ38、及び満杯センサ30からの信号が入力されている。これらの入力信号に基づき、制御部32では、一定条件が満たされた場合、ホーン40を断続的に吹鳴する信号と、籾ランプ42を点灯する信号、更に、エンジンを停止させるエンジン停止出力信号44を送出する。
【0017】
ここで、本実施の形態を具体的に説明すると、満杯センサ30によりホッパ24内の籾満杯状態が検出されると、その後60秒を経過した後にエンジンが自動的に停止する。なお、この60秒の時間は、作業機クラッチスイッチ36がオン状態となっているときの積算時間である。次に、エンジンを再始動するために、オペレータが作業機クラッチレバー35を切り側に操作して、作業機クラッチスイッチ36をオフとし、かつペダルを踏んでペダルクラッチスイッチ38をオンとした状態で、キースイッチを始動側に回すとエンジンが再始動する。
【0018】
このエンジン再始動中に、オペレータが、作業機クラッチレバー35を入り側に操作して作業機クラッチスイッチ36をオンとすると、制御部32では作業機クラッチスイッチ36がオン状態となっている時間を積算し、5秒を経過したらエンジンを停止する。但し、5秒経過前に作業機クラッチを切ると、積算が一時的に停止され、再び作業機クラッチを入れると積算が再開されて、合計5秒でエンジンが停止する。
【0019】
図4は、本実施の形態における制御フローチャートを示している。
【0020】
以下、この制御フローについて説明すると、S1で初期設定を行うが、例えばエンジン再始動時には制御部の電圧が低下するので、この初期設定でエンジン停止フラグは0にリセットされる。また、S2ではスイッチ安定化タイマをセットし、S3でスイッチ入力を取り込む。S4では、スイッチ安定化タイマが0になったか否かを判断し、NoならS3に戻り、YesならS5に進む。このスイッチ安定化タイマを設けたのは、電源投入直後はスイッチ等の電圧が安定化しないので、タイマにより所定時間スイッチ入力を繰り返し、タイマが0になったら通常制御に移行させるためである。
【0021】
次に、S5〜S11でコンバインの通常制御を行う。すなわち、スイッチ入力を取り込み(S5)、扱深さ制御(S6)、籾エンジン停止制御(S7)、負荷警報制御(S8)、操向制御(S9)、チェック制御(S10)、出力制御(S11)を行う。
【0022】
図5は、上述したS7における籾エンジン停止制御に関する具体的な制御フローチャートを示す図である。
【0023】
すなわち、S20で作業機クラッチスイッチのON/OFFを判断し、OFFなら最初に戻り、ONならS21で籾満杯センサ30のON/OFFを判断する。満杯センサ30がOFFなら、S22でエンジン停止タイマをリセット(エンジン停止フラグを0とする)して最初に戻り、満杯センサ30がONなら、S23で、前回の満杯センサ30のON/OFFを判断する。そして、前回の満杯センサ30がOFFなら、S24でエンジン停止フラグを1とすると共に、S25でエンジン停止タイマを60秒にセットして、S26に進む。このS26では、エンジン停止タイマが0か否かを判断し、タイマが0であればS27でエンジン停止出力を送出する。これにより、エンジンは籾満杯センサ30がONしてから60秒後に停止する。また、若しもタイマが0でなければ、最初に戻る。
【0024】
一方、エンジンを再始動する場合は、S23で、前回の籾満杯センサ30がONとなっているなら、S28に進み、ここでエンジン停止フラグが0か1かを判断する。そして、エンジン停止フラグが1ならS26に進み、エンジン停止フラグが0ならS29でエンジン停止フラグを1とすると共に、S30でエンジン停止タイマを5秒にセットする。次いで、S26及びS27に進み、タイマが0になった時点でエンジンが停止する。
【0025】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、満杯センサが籾満杯状態を検出してエンジンを停止した後、エンジンを再始動した場合に、制御部は、作業機クラッチレバーの操作に基づき作業機クラッチスイッチのオン状態を所定時間検出した後、エンジンを自動的に停止する制御を行うことで、作業機クラッチが入り状態となっている所定時間の間に、前処理部及び脱穀部に残っている穀稈を処理できるので、籾排出場所へ機体を移動する途中で稲穂等が脱落するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの前方右側から見た外観斜視図である。
【図2】同上のコンバインに搭載されたホッパの正面図である。
【図3】本実施の形態の制御ブロック図である。
【図4】本実施の形態における制御フローチャートを示す図である。
【図5】籾エンジン停止制御に関する具体的な制御フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
C コンバイン
10 クローラ走行装置
12 走行機体
24 ホッパ
30 籾満杯センサ
32 制御部
35 作業機クラッチレバー
36 作業機クラッチスイッチ
Claims (1)
- 走行装置に支持された機体に搭載され穀粒を収容する穀粒タンクと、該穀粒タンク内の籾量が満杯になったことを検出する満杯センサと、該満杯センサが籾満杯状態を検出したことに基づきエンジンを停止する制御を行う制御部と、を備えている収穫機において、
前記満杯センサが籾満杯状態を検出してエンジンを停止した後、エンジンを再始動させた場合に、前記制御部は、作業機クラッチレバーの操作に基づき作業機クラッチスイッチのオン状態を所定時間検出した後、エンジンを自動的に停止する制御を行う、
ことを特徴とする収穫機におけるエンジン停止制御装置。
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