JP2002191222A - コンバインの穀稈搬送装置 - Google Patents

コンバインの穀稈搬送装置

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JP2002191222A
JP2002191222A JP2000392611A JP2000392611A JP2002191222A JP 2002191222 A JP2002191222 A JP 2002191222A JP 2000392611 A JP2000392611 A JP 2000392611A JP 2000392611 A JP2000392611 A JP 2000392611A JP 2002191222 A JP2002191222 A JP 2002191222A
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clogging
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grain
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JP2000392611A
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Shunichi Matsutani
俊一 松谷
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時脱穀における穀桿詰まり検知を的確に
行うと共に、手扱作業状態検知手段の手扱時脱穀側への
切り換えに基づき、手扱時脱穀を円滑に行うことができ
るコンバインの穀桿搬送装置を提供する。 【解決手段】 刈取部12から送給される穀稈を挟持搬
送し、脱穀機2に供給し排出させる穀稈搬送装置に、穀
稈の詰まりを検知して詰まりトラブル防止手段9を作動
させる穀稈詰まり検知手段6を設けたコンバインにおい
て、前記穀稈搬送装置に通常時脱穀と手扱時脱穀の作業
切り換え状態を検知する手扱作業状態検知手段5aを設
けると共に、通常時脱穀における穀稈詰まり検知手段6
の作動に基づく詰まりトラブル防止手段9の作動に対
し、手扱時脱穀における穀稈詰まり検知手段6の作動に
基づく詰まりトラブル防止手段9の作動を制限し、通常
時脱穀と手扱時脱穀を行うように構成したコンバインの
穀桿搬送装置にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに搭載
される脱穀機の穀稈搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、刈取部で刈り取った穀稈を継送し
て脱穀機に挟持搬送し、脱穀済の穀稈を排稈処理装置で
切断等を行って排出するコンバインは、その穀稈搬送装
置に穀稈を刈り取りながら脱穀する通常時脱穀における
穀稈詰まり検知手段を設け、該穀稈詰まり検知手段が穀
稈詰まりを検知したとき、穀稈詰まり検知手段の検知信
号によってエンジンを停止せしめ、これにより穀稈搬送
装置の挟持搬送を停止して詰まりトラブルを防止するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来のよう
な構成によるコンバインは、その穀稈搬送装置に刈取部
から刈り取りながら送給される薄い層厚の穀稈が、厚い
層厚になることで搬送詰まりを検知する通常時脱穀にお
ける穀稈詰まり検知手段を設けているので、刈取部を停
止した状態で手扱時脱穀を行うとき、例えばバインダー
等で結束した結束穀稈や、枕刈りをした穀稈を束状に纏
めて上記穀稈搬送装置に供給すると、間歇的に挟持搬送
される束状の穀稈は厚い層厚であるため、穀稈詰まり検
知手段がこれを穀稈詰まり状態であると検知し、エンジ
ンを停止させて手扱時脱穀作業をむやみに中断させる欠
点がある。また、これを回避するために手扱時脱穀の際
に、例えば穀稈詰まり検知手段の穀稈詰まり検知センサ
を、検知不能位置に退避操作させる等のセンサ退避手段
が試みられるが、このような穀稈詰まり検知センサの退
避切り換えは煩雑な手扱時変更作業を必要とするので、
通常時脱穀と手扱時脱穀との一連の脱穀作業を能率よく
簡単に行うことが困難である等の課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明によるコンバインの穀稈搬送装置は、第1に、
刈取部12から送給される穀稈を挟持搬送し、脱穀機2
に供給し排出させる穀稈搬送装置に、穀稈の詰まりを検
知して詰まりトラブル防止手段9を作動させる穀稈詰ま
り検知手段6を設けたコンバインにおいて、前記穀稈搬
送装置に通常時脱穀と手扱時脱穀の作業切り換え状態を
検知する手扱作業状態検知手段5aを設けると共に、通
常時脱穀における穀稈詰まり検知手段6の作動に基づく
詰まりトラブル防止手段9の作動に対し、手扱時脱穀に
おける穀稈詰まり検知手段6の作動に基づく詰まりトラ
ブル防止手段9の作動を制限し、通常時脱穀と手扱時脱
穀を行うように構成したことを特徴としている。
【0005】第2に、詰まりトラブル防止手段9を作動
させることなく手扱時脱穀を行うことを特徴としてい
る。
【0006】第3に、手扱作業状態検知手段5aの切り
換えに基づき、通常時脱穀と手扱時脱穀において穀稈詰
まり検知手段6が、穀稈詰まりを検知した状態を所定時
間継続した場合に、詰まりトラブル防止手段9を作動さ
せるタイマ設定値を切換可能に設ける共に、手扱時脱穀
における穀稈詰まり検知手段6のタイマ設定値を、通常
時脱穀におけるタイマ設定値よりも長く設定したことを
特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明が適応されたコンバイン1
の側面図であり、このコンバイン1は在来のものと同様
な構成を以て、クローラ式の走行装置10を有する機台
(走行機体)11の前方に刈取部12を昇降可能に装架
し、機台11の右側にキャビン付の操縦部13と、穀粒
排出装置15を備えた穀粒タンク16を前後方向に設置
し、左側にカッター等の排稈処理装置2aを有する脱穀
機2を搭載している。
【0008】そして、刈取部12で刈り取った穀稈を扱
深さ調節機構を備えた刈取部穀稈搬送体17から、脱穀
機2の穀稈搬送装置としてのフィードチェン20に継送
し扱室内で脱穀すると共に、脱穀済の穀稈をフィードチ
ェン20の後部に連接した排稈搬送体3に継送し、該排
稈搬送体3の終端から排稈処理装置2aに送給し、切断
等の排稈処理を行って排出し、脱穀された穀粒は穀粒タ
ンク16に収容し、一連のコンバイン作業を行うように
している。
【0009】上記フィードチェン20と排稈搬送体3と
からなる穀稈搬送装置について詳述すると、フィードチ
ェン20は、その搬送面に対設する挟持レール21を扱
室上部ケース側に固定したレール台22に弾持している
と共に、フィードチェン20の前端に設置される手扱レ
ール4を、図2の実線で示すフィードチェン20の搬送
面に対設して挟持搬送を行う通常搬送姿勢と、同図の点
線で示す、搬送面から上方に退避させて穀稈を手扱供給
可能にする手扱姿勢とに切換可能にレール台22に設け
ている。そして、手扱レール4には、該手扱レール4が
通常搬送姿勢から手扱姿勢に切り換えられた手扱作業可
能状態を検知する手扱作業状態検知手段5aとしての手
扱検知スイッチ5を付設し、該手扱検知スイッチ5の手
扱作業可能状態検知によって、図4で後述する本発明の
制御フローチャートの穀稈詰まりトラブル防止制御を行
うようにしている。
【0010】また、同図の手扱レール4は、該手扱レー
ル4を弾持する手扱レール台40を前記レール台22の
前端に取付軸23を中心に回動可能に枢支すると共に、
該手扱レール台40とレール台22との間に支点越え用
の張りスプリング25を設けた構成にしており、これに
より手扱レール4を実線で示す通常搬送姿勢と点線で示
す手扱姿勢への切り換え、及びその姿勢維持を簡単且つ
速やかに行うことができるようにしている。また、手扱
検知スイッチ5は、手扱レール台40の前部上方に取付
固定しており、手扱レール4が点線の手扱姿勢に切換回
動されると、その背面で前記手扱検知スイッチ5を押動
することによりONし、手扱レール4の手扱作業可能状
態の検知を行う。
【0011】次に図3,図4を参照し、排稈搬送体3及
び穀稈詰まり検知手段6並びにその穀稈詰まりトラブル
防止制御等について説明する。先ず図3で示すように排
稈搬送体3は、在来のものと同様な構成をもって、脱穀
機2の機枠後部の上方に搬送面を下側にし、フィードチ
ェン20の終端側と排稈処理装置2a間に沿設してい
る。そして、排稈搬送体3は搬送面に対設した挟持レー
ル部材30で、フィードチェン20から送給される穀稈
を挟持搬送すると共に、その挟持搬送方向の下手側に穀
稈詰まり検知手段6を設置している。
【0012】上記穀稈詰まり検知手段6は、挟持搬送経
路の上部に所定長さに延設したガイド杆状の検知片60
を、排稈搬送体フレーム61の前後に揺動可能に枢支し
た複数の支持リンク63で取付支持すると共に、その前
側を排稈搬送体フレーム61側から突出したストッパー
62に接離可能に支持し、所定以上の下降を規制しなが
ら上下揺動可能に設け、前記支持リンク63,63の間
で排稈搬送体フレーム61に取着した穀稈詰まり検知セ
ンサ65を、上記検知片60の内側中途部と所定の作動
距離を有して臨設した構成にしている。この構成によ
り、穀稈搬送装置は最も穀稈詰まりが発生し易いこの部
において、搬送穀稈に対し上方から搬送を妨げることな
く上下揺動可能に摺接させると共に、挟持搬送される穀
稈が詰まりを生じて搬送経路で停滞し所定の厚い層厚に
到ると、詰まり穀稈の株元側がその株嵩で上記検知片6
0を上方に押し上げるので、上動した検知片60は穀稈
詰まり検知センサ65に接当してON作動せしめ、この
ON作動に基づく信号によって穀稈詰まりトラブル防止
制御を行う。
【0013】次に、本発明の第1実施形態に係わる穀稈
詰まりトラブル防止制御について、図4で示す制御フロ
ーチャートを参照し説明する。先ず、ステップS1は穀
稈詰まり検知手段6としての穀稈詰まり検知センサ65
が今回の穀稈搬送状態でセンサがONかOFFかを判断
し、OFFなら後述する作動タイマ時間(制御設定時
間)を解除(タイマクリヤ)するステップS3に進み、
ONなら今回の穀稈搬送状態は詰まりと判断しステップ
S2に進む。このステップS2では、前回の穀稈詰まり
検知センサ65がONかOFFかを判断し、ONなら点
線で囲む脱穀方式設定手段7を飛び越えてステップS7
に進み、OFFなら脱穀方式設定手段7のステップS4
に進む。
【0014】この脱穀方式設定手段7は、ステップS4
とステップS5とステップS6等からなり、ステップS
4は手扱検知スイッチ5がONかOFFかを判断し、O
FFと判断した場合にはステップS5に進み、ONであ
るとステップS6に進む。そして、ステップS5では通
常時脱穀における、穀稈搬送に詰まりが生じた場合に、
穀稈詰まりを検知した状態を所定時間継続したとき、詰
まりトラブル防止手段9を作動させる作動タイマ時間を
設定するようにしていると共に、ステップS6では手扱
時脱穀における、穀稈搬送に詰まりが生じた場合の作動
タイマ時間を自動的に設定するようにしている。
【0015】この場合、ステップS5の作動タイマ時間
は、0〜略数秒と短い時間に設定することにより、薄い
層厚で連続的に搬送される穀稈層並びに一時的に厚くな
って検知片60を押し上げる穀稈層を看過し、穀稈の搬
送を不能とするような詰まりが生じた場合に、厚い層厚
になる穀稈層を的確に検知するようにしている。また、
ステップS6の作動タイマ時間は、上記ステップS5の
作動タイマ時間より長い時間に設定することにより、厚
い層厚で間歇的に搬送される束状の穀稈層(束状穀稈)
が一時的に検知片60を押し上げる穀稈層を看過すると
共に、束状穀稈が搬送経路で詰まりが生じた場合に、さ
らに厚い層厚となって停滞する詰まり穀稈を的確に検知
するようにしている。尚、手扱時脱穀で送給される束状
穀稈は、例えばバインダー等で所定の穀稈束に結束した
結束穀稈の手差し供給によるもの、或いは枕刈りをした
穀稈を抱え上げて任意な束状に分割しながら手差し供給
するバラ束穀稈等がある。
【0016】次いで、ステップS7は、前記脱穀方式設
定手段7のステップS5又はステップS6で、作動タイ
マ時間が択一的にタイマ設定された作動タイマ時間(タ
イマ設定値)に対し、ステップS2のOFFによる信号
をカウント(減算比較)し、その判断値がタイマ設定値
よりも少ないと判断すると、カウント未終了としてステ
ップS8を飛び越えリターンし、上記判断値がタイマ設
定値よりも大きいとカウント終了としてステップS8に
進み、該ステップS8では詰まりトラブル防止手段9を
作動させる。
【0017】尚、上記詰まりトラブル防止手段9は、こ
の実施形態ではコンバイン1に搭載したエンジン(不図
示)を自動的に停止させることにより、脱穀機2の駆動
を断ちフィードチェン20及び排稈搬送体3を即時停止
し、穀稈による詰まりトラブルを簡単且つ確実に防止す
るようにしているが、この方式に限ることなく詰まりト
ラブル防止手段9は、例えば警報ブザーや警報ランプ等
の警報機器を作動させて、これに基づき作業者が脱穀機
やフィードチェン並びに排稈搬送体等をクラッチ操作等
によって人為的に切り作動させたり、或いは脱穀機クラ
ッチを自動的に切り作動させるものでもよい。
【0018】以上のように構成した本発明を備えたコン
バイン1で、刈取り作業と脱穀作業を同時に行う通常時
脱穀のコンバイン作業は、手扱レール4が通常搬送姿勢
にあることから、脱穀方式設定手段7の手扱検知スイッ
チ5は、ステップS5で通常時脱穀の作動タイマ時間を
0〜略数秒と短いタイマ設定値に設定することになり、
既述のように連続的に搬送される薄い穀稈層、並びに部
分的に厚い層厚になって検知片60を一時的に押し上げ
る穀稈層を看過するので、コンバイン作業を連続的に円
滑に行うことができる。また、このコンバイン作業にお
いて、排稈搬送体3に詰まりが生じ厚い穀稈層になる
と、詰まり穀稈によって検知片60は上動し続けられ
て、穀稈詰まり検知センサ65を上記タイマ設定値より
も長くONさせるので、前記ステップS7及びステップ
S8を介して、詰まりトラブル防止手段9としてのエン
ジンを即時停止し、それ以上の穀稈詰まりを停止し詰ま
りに伴うトラブルを防止する。
【0019】また、このコンバイン1で手扱作業を行う
場合には、刈取部12及び走行装置10を停止すると共
に、手扱レール4を通常搬送姿勢から前述した手扱姿勢
に切り換えた状態において、脱穀機2及び排稈処理装置
2a並びにフィードチェン20,排稈搬送体3を駆動
し、該フィードチェン20の解放された始端部上(手扱
時穀稈供給位置)に束状の穀稈を手差し供給すると、該
穀稈は束状のまま扱室内に搬送され脱穀されたのち、フ
ィードチェン20の終端から排稈搬送体3に継送され、
排稈処理装置2aによる切断等の排稈処理が行われ機外
に排出される。
【0020】このような手扱時脱穀作業において、手扱
レール4の手扱姿勢によって脱穀方式設定手段7の手扱
検知スイッチ5はON状態にあり、脱穀方式設定手段7
のステップS6は通常時脱穀よりも長いタイマ設定値と
なっているので、厚い層厚で間歇的に搬送される束状の
穀稈によって検知片60が一時的に押し上げられ、穀稈
詰まり検知センサ65が通常時脱穀のタイマ設定値より
もやや長くONしたとても、この時間は上記手扱時脱穀
のタイマ設定値よりも短い時間であることから、ステッ
プS7はこれをカウント未終了として看過するので、詰
まりトラブル防止手段9を作動させることなく制限し
て、連続的な手扱作業を円滑に行うことができる。
【0021】また、手扱時脱穀作業で詰まりが生じた場
合には、ステップS1及びステップS2の条件を満た
し、ステップS7で手扱時脱穀のステップS6で設定さ
れたタイマ設定値よりも長いと判断されると、ステップ
S8を介し詰まりトラブル防止手段9が作動し、エンジ
ンを即時停止させて脱穀機2及びフィードチェン20,
排稈搬送体3を駆動停止するので、それ以上の穀稈の詰
まりを防止し各部の破損等のトラブルを的確に回避する
ことができる。
【0022】従ってこれによれば、通常時脱穀の穀稈詰
まり検知を行う穀稈詰まり検知手段6に、ステップS5
とステップS6を備えた脱穀方式設定手段7を付加する
だけで、在来の穀稈搬送装置を大きく変更することなく
簡潔で廉価な構成によって、通常時脱穀と手扱時脱穀に
おける両用の穀稈詰まりトラブル防止制御を行うことが
できる等の特徴がある。尚、穀稈詰まりの解除は、上記
のように脱穀機2及びフィードチェン20,排稈搬送体
3を停止させた状態で、詰まり穀稈を引き抜く等の解除
作業を行い、詰まりを解消すると再び脱穀作業を行うこ
とができる。
【0023】また、ステップS4で手扱検知スイッチ5
がONである手扱時脱穀の場合にはステップS5に進ま
せないので、穀稈詰まり検知センサ65が間歇的且つ連
続的に供給される束状の穀稈によって、検知片60の一
時的な上動によってON状態に作動されたとしてもこれ
を看過することになるから、詰まりトラブル防止手段9
としてのエンジンを停止させることなく手扱時脱穀を連
続的に良好に行うことができ、また排稈搬送体3に設置
した穀稈詰まり検知手段6を、通常時脱穀から手扱時脱
穀に切り換える際に、例えば穀稈詰まり検知センサ65
を検知不能位置に退避操作させる等の、煩雑な手扱時変
更作業を必要としないので、通常時脱穀と手扱時脱穀と
の一連の脱穀作業を能率よく簡単に行うことができる等
の特徴がある。
【0024】尚、穀稈詰まり検知手段6は、図示例では
検知片60の作動によってON,OFFする接触型のス
イッチを、穀稈詰まり検知センサ65にしているが、こ
れに限ることなく例えば、穀稈詰まりによって過負荷を
生ずる排稈搬送体3の駆動軸等にトルクセンサ等の過負
荷検知センサを設けたり、他の穀稈詰まりを検知する手
段によってもよいものである。
【0025】次に、前記した図4で示す第1実施形態の
制御フローチャートの脱穀方式設定手段7に代えて、図
5,図6で示す脱穀方式設定手段7を設置した、本発明
の第2実施形態及び第3実施形態について説明する。
尚、第1実施形態と同様な構成については説明を省略す
る。図5で示す脱穀方式設定手段7は、ステップS4を
走行装置10の駆動即ち機体の走行駆動を判断するステ
ップS4aと、脱穀機2の駆動を判断するステップS4
bとを一連に連結することにより手扱作業状態検知手段
5aを構成し、ステップS4aが走行駆動をOFF(停
止)と判断し、ステップS4bが脱穀機駆動をONと判
断したときは、前述のステップS6に進み、ステップS
4aが走行装置駆動をON(回転)と判断し、ステップ
S4bが脱穀機駆動をOFFと判断したときは、前述の
ステップS5に進み、第1実施形態のものと同様な穀稈
詰まりトラブル防止制御を行うことができるようにして
いる。
【0026】尚、上記の実施にあたり、ステップS4a
に設置する走行駆動検知センサは、例えばトランスミッ
ション(不図示)の回転軸に、回転検知センサを設けた
構成にするとよく、またステップS4bに設置する脱穀
機駆動センサは、例えば脱穀機2が駆動されて選別風が
脱穀選別を適正に行うことができるか否かを検知するエ
アーフローセンサ、または脱穀物を揺動選別する揺動選
別体に設置されて、脱穀選別が適正に行われるか否かを
判断する脱穀物状態検知センサにするか、或るいは運転
席13側の脱穀機クラッチレバーのON,OFF位置検
出で脱穀機駆動検知を行う等、レバー位置検知手段で構
成するようにしてもよい。
【0027】次に、図6に示す脱穀方式設定手段7につ
いて説明する。この脱穀方式設定手段7は、刈取部13
の駆動を判断するステップS4とし、ステップS4が刈
取部駆動をONと判断したときはステップS5に進み、
刈取部駆動をOFFと判断したときはステップS6に進
み、第1実施形態のものと同様な、穀稈詰まりトラブル
防止制御を行うことができるようにしている。尚、上記
の実施にあたり、ステップS4の刈取部駆動検知センサ
は、刈取部13に既設の、例えば穀稈搬送検知センサ、
または走行方向制御用の植立穀稈検知センサ(方向制御
センサ)等を手扱作業状態検知手段5aとして兼用利用
することで、穀稈詰まりトラブル防止制御の構成を簡潔
で廉価にするようにし、この場合には、これらセンサが
穀稈の有無を検知するセンサ信号のON,OFFを以
て、刈取部13が駆動又は停止状態であることを判断す
るステップS4の信号にしている。
【0028】また、本発明は図4で示すような制御フロ
ーチャートに限ることなく、図7に示す第4実施形態に
係わる制御フローチャートにしてもよいものである。即
ち、この実施形態に係わる制御フローチャートは、前記
したような手扱検知スイッチ5等からなる手扱作業状態
検知手段5aによるステップS1と、穀稈詰まり検知手
段6によるステップS2と、詰まりトラブル防止手段9
によるステップS3等とからなり、これによればステッ
プS1で手扱作業状態検知手段5aがOFFであるとき
ステップS2に進み、ステップS2で穀稈詰まり検知手
段6がONであるとき、詰まりトラブル防止手段9を作
動させエンジンを停止させるようにしている。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より次のような効果を奏する。穀稈詰まり検知手段を有
する穀稈搬送装置に、通常時脱穀と手扱時脱穀の作業切
り換え状態を検知する手扱作業状態検知手段を設け、通
常時脱穀における穀稈詰まり検知手段の作動に基づく詰
まりトラブル防止手段の作動に対し、手扱時脱穀におけ
る穀稈詰まり検知手段の作動に基づく詰まりトラブル防
止手段の作動を制限するようにしたので、通常時脱穀に
おける穀稈詰まり検知を的確に行うと共に、手扱時脱穀
において厚い層厚の束状の穀稈を送給した際に、詰まり
トラブル防止手段をむやみに作動させることなく円滑な
手扱時脱穀を行う。
【0030】また手扱時脱穀において詰まりトラブル防
止手段を作動させなくすることにより、手扱時脱穀の際
に穀稈詰まり検知手段が束状の穀稈を検知しONしたと
しても、詰まりトラブル防止手段を作動させないので、
手扱作業を能率よく行うことができる。
【0031】また、手扱作業状態検知手段の切り換えに
基づき、通常時脱穀と手扱時脱穀における穀稈詰まり検
知手段によるタイマ設定値を切換可能にすると共に、手
扱時脱穀における穀稈詰まり検知手段のタイマ設定値
を、通常時脱穀におけるタイマ設定値よりも長く設定し
たことにより、手扱時脱穀の際に穀稈詰まり検知手段
が、厚い層厚で間歇的に搬送される束状の穀稈を検知
し、通常時脱穀のタイマ設定値よりも長くONしたとし
ても、手扱時脱穀のタイマ設定値よりも短い時間である
場合に、詰まりトラブル防止手段を作動させることなく
手扱時脱穀を能率よく円滑に行うことができる。また、
手扱作業状態検知手段の切り換えで設定されたタイマ設
定値によって、手扱時脱穀で詰まりが生じた場合の穀稈
詰まり検知を的確に行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる穀稈搬送装置を備えたコンバイ
ンの側面図。
【図2】図1のフィードチェンに設けた手扱レール及び
手扱検知スイッチの構成を示す側面図。
【図3】図1の排稈搬送体及び穀稈詰まり検知手段を示
す側面図。
【図4】本発明に係わる穀稈詰まりトラブル防止制御の
第1実施形態の制御フローチャートである。
【図5】本発明に係わる穀稈詰まりトラブル防止制御の
第2実施形態の制御フローチャートである。
【図6】本発明に係わる穀稈詰まりトラブル防止制御の
第3実施形態の制御フローチャートである。
【図7】本発明に係わる穀稈詰まりトラブル防止制御の
第4実施形態の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 脱穀機 3 排稈搬送体 4 手扱レール 5 手扱検知スイッチ 5a 手扱作業状態検知手段 6 穀稈詰まり検知手段 7 脱穀方式設定手段 9 詰まりトラブル防止手段 13 刈取部 20 フィードチェン 60 ガイド片 65 穀稈詰まり検知センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部(12)から送給される穀稈を挟
    持搬送し、脱穀機(2)に供給し排出させる穀稈搬送装
    置に、穀稈の詰まりを検知して詰まりトラブル防止手段
    (9)を作動させる穀稈詰まり検知手段(6)を設けた
    コンバインにおいて、前記穀稈搬送装置に通常時脱穀と
    手扱時脱穀の作業切り換え状態を検知する手扱作業状態
    検知手段(5a)を設けると共に、通常時脱穀における
    穀稈詰まり検知手段(6)の作動に基づく詰まりトラブ
    ル防止手段(9)の作動に対し、手扱時脱穀における穀
    稈詰まり検知手段(6)の作動に基づく詰まりトラブル
    防止手段(9)の作動を制限し、通常時脱穀と手扱時脱
    穀を行うように構成したコンバインの穀稈搬送装置。
  2. 【請求項2】 詰まりトラブル防止手段(9)を作動さ
    せることなく手扱時脱穀を行う請求項1記載のコンバイ
    ンの穀稈搬送装置。
  3. 【請求項3】 手扱作業状態検知手段(5a)の切り換
    えに基づき、通常時脱穀と手扱時脱穀において穀稈詰ま
    り検知手段6が、穀稈詰まりを検知した状態を所定時間
    継続した場合に、詰まりトラブル防止手段9を作動させ
    るタイマ設定値を切換可能に設ける共に、手扱時脱穀に
    おける穀稈詰まり検知手段6のタイマ設定値を、通常時
    脱穀におけるタイマ設定値よりも長く設定した請求項1
    記載のコンバインの穀稈搬送装置。
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