JP2000188941A - コンバインのグレンタンクセンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインのグレンタンクにおける満杯セン
サの正確な検出と、安全性を高める。 【解決手段】 コンバイン車体１上の脱穀装置２横側に
搭載のグレンタンク３の、該脱穀装置２から取出される
穀粒を揚穀する揚穀筒４の揚穀口５後方に位置する側壁
６部に、該脱穀装置２側へ膨張する膨出部７を形成し、
この膨出部７に穀粒貯留を検出する満杯センサ８を設け
てなるコンバインのグレンタンクセンサの構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインのグ
レンタンクセンサに関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】グレンタンクは、脱穀
装置の横側に搭載されるため、容量も制限され易く、脱
穀された穀粒を揚穀筒で揚穀してグレンタンク内に満杯
センサを取付ける場合は、この揚穀の飛散を直接受け
て、破損し易いものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】この発明は、コンバイン
車体１上の脱穀装置２横側に搭載のグレンタンク３の、
該脱穀装置２から取出される穀粒を揚穀する揚穀筒４の
揚穀口５後方に位置する側壁６部に、該脱穀装置２側へ
膨張する膨出部７を形成し、この膨出部７に穀粒貯留を
検出する満杯センサ８を設けてなるコンバインのグレン
タンクセンサの構成とする。

【０００４】

【発明の効果】コンバイン作業では、脱穀装置２で脱穀
選別された穀粒が、揚穀筒４から揚穀口５を経てグレン
タンク３内へ投入され、収容貯留される。グレンタンク
３内に穀粒が貯留されると、膨出部７内へも収容される
こととなり、満杯状態となると、この膨出部７の満杯セ
ンサ８が穀粒の貯留を検出する。

【０００５】このような膨出部７は、揚穀口５の後方の
側壁６部に形成されるために、この揚穀口５から投入さ
れる穀粒を直接受けることが少く、満杯センサ８の誤作
動や損傷等を少くすることができる。又、膨出部７の構
成によって、揚穀筒４後側における脱穀装置２とグレン
タンク３の側壁６部との間の、間隔部を利用して、グレ
ンタンク３の収容量を増大することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】コンバインの車体１は、クローラ
走行装置９を有し、前部には、穀稈引起装置１０や刈刃
装置１１、穀稈搬送装置１２等を有した刈取フレーム１
３の後端部を、上下回動可能に支架して、穀稈の刈取搬
送を行うことができる刈取装置１４の構成としている。

【０００７】前記刈取装置１４の後側には、該穀稈搬送
装置１２から搬送される穀稈の供給を受けて、フィード
チエン１５と挾扼杆１６との間で挾持して後方へ搬送し
ながら脱穀選別する脱穀装置２が搭載される。脱穀カバ
ー１７内の脱穀室には扱胴や処理胴等が軸装され、脱穀
網が設けられる。この脱穀室の下側の選別室１８には揺
動選別棚や選別風路等が設けられる。後側には排稈室や
排稈装置２８が設けられる。この選別室１８の底部に選
別穀粒を集送する一番受樋１９が設けられ、この穀粒を
グレンタンク３側へ搬送するオーガ２０を有する。この
一番受樋１９の側端部にオーガを有して揚穀しうる揚穀
筒４を前部上方へ向けて傾斜して設けている。

【０００８】又、車体１上の一側部には、前側の操縦台
２１から後方に亘って、操作席２２、エンジンを収容す
るエンジンカバー２３、グレンタンク３、及び排穀オー
ガ２４等を配置搭載している。前記グレンタンク３は、
底部に前後方向に沿う排穀樋２５を有して、オーガの回
転によって収容穀粒を後方へ移送して、排穀オーガ２４
へ送り出す構成としている。２６は排穀オーガ２４の上
端に連設の旋回オーガで、排穀口２７から機外へ排穀し
うる。

【０００９】前記グレンタンク３は、脱穀装置２の横側
に接近して配置されて、この脱穀装置２側の側壁６側前
部に揚穀口５をのぞませる開口部２９を、又この後部に
膨出部７を形成する。開口部２９には揚穀筒４上端の揚
穀口５が連通されて、揚穀される穀粒をこのグレンタン
ク３内へ投入する。又、膨出部７は、該揚穀筒４の後側
上部に位置において、脱穀装置２との間隔部に位置する
ように膨出されて、グレンタンク３上部の収容量を増大
させる形態である。満杯センサ８は、この膨出部７内に
取付けられて、収容穀粒の圧力を受けてセンサスイッチ
をＯＮして満杯であることを検出する。

【００１０】この満杯センサ８は、警報器等を作動する
ように制御連動する。又、刈取停止クラッチ等に連動す
る構成とするもよい。脱穀装置２側から揚穀筒４で搬送
されて、揚穀口５からグレンタンク３内に投入される穀
粒は、グレンタンク３の膨出部７とは反対の側に向けて
飛散されながら貯留されるが、膨出部７は、揚穀口５と
同側に位置するため、投入穀粒が直接この膨出部７に跳
び込むことが少い。

【００１１】グレンタンク３内の穀粒貯留量が増して、
膨出部７に達した後ちに、この膨出部７内に収容され
て、満杯センサ８の作用域に達することとなる。このた
め、揚穀口５から投入される穀粒を満杯センサ８が直接
受けることは少い。図５〜図７において、上例と異なる
点は、前記揚穀口５部をグレンタンク３の開口部２９に
嵌合させて連結する場合に、この揚穀口５の近くにブラ
ケット３０で満杯センサ８を取付け、この取付によって
満杯センサ８をグレンタンク３内上部に位置させる。満
杯センサ８の着脱を簡単に行う。

【００１２】３１は揚穀口５の外周部に一体の取付プレ
ート、３２はこの取付プレート３１の内側に取付けられ
る満杯センサ８のハーネス、３３はコントローラに連結
のハーネスカプラである。図８、図９において、上例と
異なる点は、合成樹脂材から構成されるグレンタンク３
の上部側壁６の外側面に、ブラケット３４でフック３５
を取付けて、脱穀装置２側に一体のブラケット３６に上
側から係合させて吊下取付できる。

【００１３】このフック３５と反対側の取付プレート３
１の後部下側にはノブボルト３７を螺挿して固定でき
る。３８は該取付プレート３１と揚穀筒４との間を連結
するブラケットで、ノブボルト３７は、このブラケット
３８部から挿通できる。３９は支持杆で、揚穀筒４と揚
穀口５部とにブラケット４０，４１等で取付けられて、
上端にオーガ受４２を有して、前記旋回オーガ２６を収
納位置に支持できる。前記ブラケット３６はこのブラケ
ット４１に取付けられる。

【００１４】グレンタンク３は、フック３５をブラケッ
ト３６に係合させて、ノブボルト３７で取付プレート３
１からグレンタンク３に一体のナット４３に螺挿して取
付固定できる。図１０において、上例と異なる点は、前
記満杯センサ８を取付けるための取付板４４を、グレン
タンク３の内側部で、前記開口部２９の近くに垂直状に
設ける。この取付板４４は、開口部２９の内周面に沿っ
て合成樹脂性のグレンタンク３を補強するように設けら
れる補強板４５と一体構成としている。

【図面の簡単な説明】

【図１】グレンタンク部の平面図、側面図、及び平面配
置図。

【図２】コンバインの左側面図。

【図３】その右側面図。

【図４】その背面図。

【図５】一部別実施例を示すグレンタンク部の斜視図。

【図６】その分解斜視図と、その一部の正面図。

【図７】その側面図。

【図８】一部別実施例を示すグレンタンク部の側面図。

【図９】その平面図。

【図１０】一部別実施例を示すグレンタンク部の正面図
と、側面図。

【符号の説明】

１ 車体 ２ 脱穀装置 ３ グレンタンク ４ 揚穀筒 ５ 揚穀口 ６ 側壁 ７ 膨出部 ８ 満杯センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 浩二 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内 Ｆターム(参考） 2B396 JA04 JC07 KC07 KC13 KE02 KE03 KE04 LE02 LE03 LE09 LE18 LG09 LG12 LN02 LN09 LN12 LR02 LR08 LR13 LR19 MA02 MA05 MA07 MC02 MC07 MC13 MG02 MG04 MG07 MJ20 ML02 ML03 PC02 PE06 QA02 QA25 QC01 QE31 QG05 RA02 RA22

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンバイン車体１上の脱穀装置２横側に搭
   載のグレンタンク３の、該脱穀装置２から取出される穀
   粒を揚穀する揚穀筒４の揚穀口５後方に位置する側壁６
   部に、該脱穀装置２側へ膨張する膨出部７を形成し、こ
   の膨出部７に穀粒貯留を検出する満杯センサ８を設けて
   なるコンバインのグレンタンクセンサ。