JP3736799B2 - 表示灯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、「電源異常」などの表示をする表示灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ハウジングと、ハウジング内に収容した発光体と、発光体により照射されるディスプレーを有し、ハウジング開口に設けるレンズ部とよりなる表示灯は存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ハウジングと、ハウジング内に収容した発光体と、発光体により照射されるディスプレーを有し、ハウジング開口に設けるレンズ部とよりなる表示灯にも解決せねばならない課題がある。
【0004】
従来の表示灯は、レンズ部にディスプレーを収容する際は、レンズ部を分解せねばならない。
【0005】
また、集合体として使用する際、ハウジング後端面の端子はハウジング1個ごと端子カバーで覆われているが、複数のハウジングを1個の端子カバーで覆うものがなく作業効率が悪い。また、端子間を短絡するショートバーは端子カバーの間より露出したままで危険である。
【0006】
さらに、プリント基板と抵抗と、端子はそれぞれ別個に保持されており、多数の部品を必要とするため、組立上作業効率が悪い。
【0007】
さらにその上に、集合体として使用する際、ハウジングを集合せしめるにあたっては、連結用部品を不要とし、前後方向の外力に対して強くしなければならない。
【0008】
また、発光体をハウジング内に収容する際、プリント基板面に直接手が触れることは望ましくない。また、レンズ部をハウジングから取り出す際は、他の部材も取り出すのでなく、レンズ部のみ取り出せるようにする必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、上記の事情に鑑み、ハウジングに発光体を収容する際、プリント基板面に直接手が触れることがないよう支持体とレンズ部を連結させて発光体を収容し、レンズ部をハウジングから取り出す際は他の部材も取り出すのでなく、レンズ部のみ取り出すようにすべく、レンズ部のレンズダイに弾性片を形成し、弾性片の外面の先端に支持体用突起を突設し、基端側にハウジング用突起を突設し、支持体の前記支持体用突起の対応する箇所に位置決め孔を、ハウジングの前記ハウジング用突起の対応する箇所に位置決め孔をそれぞれ穿設し、ハウジングの位置決め孔の前端側を外向き斜面に形成した表示灯とした。
【0010】
【発明の実施の態様】
本発明を添付する図面に示す具体的実施例に基づいて以下詳細に説明する。
【0011】
本発明は、ハウジングと、ハウジング内に収容した発光体と、発光体により照射されるディスプレイを有し、ハウジング開口に設けるレンズ部とよりなる。図1では便宜上4個のハウジングを集合させている。
【0012】
ハウジングは、合成樹脂製で図1に示すように、所要個数集合させて一体化し、例えば「電源異常」のような種々な表示をさせるものである。
【0013】
発光体としては、ランプや最近においては、LEDが多く使用される。さらに、レンズ部は図1のハウジング1の開口に設けられ(図1には図示してない)、記名(彫刻)あるいはフィルムに印字したものを用いる。
【0014】
図2に本発明のレンズ部の分解斜視図、図3に組み立てた状態の縦断面図を示す。
【0015】
レンズダイ2にカラーフィルター3およびディスプレイ4を収容し、この際、カラーフィルター3はレンズダイ2の内面の段部5に係合させ、レンズダイ2の開口をレンズ6で覆う。
【0016】
図3のように組み立てた状態でレンズ6とレンズダイ2の間の上部のみに隙間7を設け、そこからディスプレイフィルム8が挿入できるようにする。
【0017】
レンズ部9にディスプレイフィルム8を装着する際は、その隙間7からディスプレイフィルム8を挿入するだけで良い。
【0018】
従来は、ディスプレイフィルムの挿入あるいはディスプレイに記名(彫刻)を行う際は、レンズをその都度外して、中からディスプレイを取り出したり、あるいはディスプレイフィルムを挿入して組み立てていたのに対し、本発明は、レンズ6とレンズダイ2の間に隙間を設けたので、単に挿入するだけで良い。また、この隙間7はハウジングに装着した際はハウジング1により覆われる。
【0019】
次に、端子カバーについて図1、図4および図5により説明する。
【0020】
従来は端子のカバーはハウジングごとに行われており、作業性が悪いのみならず、ハウジング間を短絡するショートバーは端子カバーの間より露出したままで危険であった。
【0021】
そこで、本発明ではハウジング1は、後端面を図4に示すように従来より小形に形成してあり、その後端面に端子11を配置し、ハウジング1の後端面より取付支柱12を延出させ、取付支柱12の先端は突起13を膨出させる。なお、符号15は端子11間の隔壁である。
【0022】
端子カバー16は、前記両取付支柱12間をまたぐ帯板状でその左右を前記突起13に係合する係合片14を形成する。
【0023】
前記係合片14を突起13に係合させて集合体として使用する際には、複数のハウジング1を左右方向あるいは上下方向に端子カバー16で端子11を覆う。左右方向あるいは上下方向の何れの方向に端子カバー16で覆うにしても端子カバー16の係合片14は突起13に係合できる。
【0024】
従来の端子カバーは一個のハウジングだけしかカバーできなかったが、本発明による端子カバー16によると複数個のハウジング後端面を直ちに覆わせることができる。
【0025】
また、ハウジング後端面は正方形で上下、左右同一寸法であり、取付支柱はハウジング後端面の四隅に立設してあるので、上下方向あるいは左右方向どちらの方向でも簡単に覆わせることができる。
【0026】
さらに、従来の端子カバーは一個のハウジングの端子のみ覆っていたので、端子間を接続するショートバーを覆うことができなかったが、本発明によるとショートバーも覆わせることができより安全となる。
【0027】
プリント基板と抵抗と端子との支持体について、図6および図7により説明する。
【0028】
従来は、端子板、抵抗、端子はそれぞれ別個に保持されていて、多数の部品を必要とするため組立上作業効率が悪いものであった。
【0029】
本発明では、一個の合成樹脂製支持体26によりプリント基板21、抵抗22および端子23を支持させたものである。
【0030】
図6に示すように、支持体26ではプリント基板21を起立させて保持し、2個の抵抗22を平行状に配置し、後端部に板状の端子23を配置する。プリント基板21に搭載されているLEDは抵抗22から生ずる熱に弱いので、その間に隔壁24および隔壁25を設けて積極的に熱を遮断させている。
【0031】
また、板状の端子23の支持体26への装着を容易にするため、支持体26に2本の弾性脚27を突出させておき、端子23の穴28に挿入させて弾性脚27先端の頭部29を係合させる。抵抗22はプリント基板21および端子23に接続する。端子23への接続を容易にするため、端子板23の起立面にはU字状の溝30を刻設しておく。
【0032】
上記のような支持体26にプリント基板21、抵抗22および端子23を装着すると、ハウジング1内に収容するとき効率的に収容できる。さらに、LEDを搭載するプリント基板21と熱を発する抵抗22との間には隔壁24および隔壁25を設けているので、LEDが熱の影響を受けにくい。
【0033】
集合体として使用する際のハウジングの連結を、図1および図8により説明する。
【0034】
相隣るハウジング1の左右の連結をハウジング1の側面に図8に示すような溝31を上下方向に設ける。相隣るハウジング1の前記溝31に対向する箇所に溝31と嵌合する上下方向の摺動突起32を突設して前記溝31に摺動突起32を嵌合させて連結する。
【0035】
ハウジング1の上下の連結をハウジング1の側面に丸棒状の位置決め突起33を突設し、相隣るハウジング1の前記位置決め突起32に対向する箇所に四角状の受入れ孔34を設け、前記位置決め突起33を受入れ孔34に嵌めて連結する。
【0036】
本発明では、ハウジング1の連結を横嵌めにしているので、従来の縦嵌め方式で連結したものに比して前後方向の外力に対して強く、且つ、連結に他の部品は不要である。 また、ハウジング1の内部に設けた支持体26のガイド(図示せず)は、ハウジング1の強度アップともなる。
【0037】
なお、上記では「左右の連結」、「上下の連結」として述べたが、「左右の連結」を上下の連結に、「上下の連結」を左右の連結とすることができる。
【0038】
レンズ部について、図2および図9により説明する。
【0039】
ハウジングに発光体を収容する際、プリント基板面に直接手が触れることがないよう支持体とレンズ部を連結させて発光体を収容し、レンズ部をハウジングから取り出す際は、他の部材も取り出すのではなく、レンズ部のみ取り出せるようにした。
【0040】
レンズ部9のレンズダイ2の周壁に所定間隔へだてて2本の切欠き43を入れて弾性片44を形成する。この弾性片44の外面の先端に支持体用突起45を突設し、弾性片44の基端側にハウジング用突起46を突設し、ハウジング用突起46を支持体用突起45より長く設定する。
【0041】
支持体26の前記支持体用突起45の対応する箇所に位置決め孔47を穿設し、ハウジング1の前記ハウジング用突起46の対応する箇所に位置決め孔48を穿設する。
【0042】
また、ハウジング1の位置決め孔47の前端側を外向き斜面49に形成する。
【0043】
前記支持体26をハウジング1内に挿入する際は、レンズ部9により支持体26を押圧させる。すると、レンズダイ2の支持体突起45は支持体26の位置決め孔47と嵌合し、レンズ部と支持体が連結する。連結させたまま、ハウジング1内へ挿入し、ハウジング用突起46はハウジング1の位置決め孔48に嵌合し、固定する。
【0044】
レンズ部9をハウジング1から取り出す際は、吸盤(図示せず)でレンズ部9を引き出すと、まずハウジング用突起46が位置決め孔48の前端側に当たり、弾性片44は内側に撓んで支持体用突起45は位置決め孔47から外れ、吸盤で引き出すとハウジング用突起46は外向き斜面49があるため干渉することなく前方に引き出せる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、ハウジングと、ハウジング内に収容した発光体と、発光体により照射されるディスプレーを有し、ハウジング開口に設けるレンズ部とよりなる表示灯であって、レンズ部のレンズダイに弾性片を形成し、弾性片の外面の先端に支持体用突起を突設し、基端側にハウジング用突起を突設し、支持体の前記支持体用突起の対応する箇所に位置決め孔を、ハウジングの前記ハウジング用突起の対応する箇所に位置決め孔をそれぞれ穿設し、ハウジングの位置決め孔の前端側を外向き斜面に形成した表示灯であるので、ハウジングに発光体を収容する際、プリント基板面に直接手が触れることがないよう支持体とレンズ部を連結させて発光体を収容し、レンズ部をハウジングから取り出す際は、他の部材も取り出すことなく、レンズ部のみ取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示灯の具体的一実施例の全体の概要を示す斜視図である。
【図2】レンズ部の具体的一実施例の分解斜視図である。
【図3】レンズ部の組立て縦断面図である。
【図4】ハウジング後端面の端子と端子カバーを示す背面図である。
【図5】取付支柱に端子カバーを取付けた状態の斜視図である。
【図6】支持体にプリント基板、抵抗、端子を装着した状態の斜視図である。
【図7】端子を弾性脚に装着した状態の縦断面図である。
【図8】ハウジングどうしを連結するための溝と摺動突起を示す平面図である。
【図9】レンズ部と支持体とをハウジングに装着した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング
2…レンズダイ
3…カラーフィルター
4…ディスプレー
5…段部
6…レンズ
7…隙間
8…ディスプレーフィルム
9…レンズ部
11…端子
12…取付支柱
13…外向き突起
14…係合片
15…隔壁
16…端子カバー
21…プリント基板
22…抵抗
23…端子
24…隔壁
25…隔壁
26…支持体
27…弾性脚
28…穴
29…頭部
30…U溝
31…溝
32…摺動突起
43…切欠き
44…弾性片
45…支持体用突起
46…ハウジング用突起
47…位置決め孔
48…位置決め孔
49…外向き斜面
Claims (1)
- ハウジングと、ハウジング内に収容した発光体と、発光体により照射されるディスプレーを有し、ハウジング開口に設けるレンズ部とよりなる表示灯であって、レンズ部のレンズダイに弾性片を形成し、弾性片の外面の先端に支持体用突起を突設し、基端側にハウジング用突起を突設し、支持体の前記支持体用突起の対応する箇所に位置決め孔を、ハウジングの前記ハウジング用突起の対応する箇所に位置決め孔をそれぞれ穿設し、ハウジングの位置決め孔の前端側を外向き斜面に形成した表示灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002141019A JP3736799B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 表示灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002141019A JP3736799B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 表示灯 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11149148A Division JP2000338906A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 表示灯 |
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JP2002341794A JP2002341794A (ja) | 2002-11-29 |
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---|---|---|---|
JP2002141019A Expired - Lifetime JP3736799B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 表示灯 |
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JP (1) | JP3736799B2 (ja) |
-
2002
- 2002-05-16 JP JP2002141019A patent/JP3736799B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2002341794A (ja) | 2002-11-29 |
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