JP3736708B2 - 搬送物移載装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば磁気テープカセット又は磁気テープカートリッジ等のワークの自動組立ラインにおいて、移載コンベヤからピッチコンベヤにワーク(ワークを直接、又はワークを乗せたパレット)等の搬送物を移載するための搬送物移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10(a)〜(d)を参照すると、従来、搬送物移載装置60として、磁気テープカセット又は磁気テープカートリッジ等のワーク(図示しない)を移載したり、該ワークを収容したワークパレット61を、移載コンベヤ62からピッチコンベヤ63に移載するものがある。
移載コンベヤ62は、無端ベルト64をモータ等(図示しない)によって駆動することにより、無端ベルト64に載置されたワークパレット61を、ピッチコンベヤ63よりも低速で搬送してピッチコンベヤ63に移載する。
ピッチコンベヤ63は、外面に複数の爪部材65を有する無端ベルト66を、移載コンベヤ62によるワークパレット61の搬送に合わせて適宜間欠駆動することにより、移載コンベヤ62からのワークパレット61を無端ベルト66の爪部材65間に載置して搬送する。
【0003】
このような搬送物移載装置60において、ワークパレット61は、図10(a)に示すように、移載コンベヤ62の無端ベルト64に載置された状態で、無端ベルト64の移動に伴って搬送される。そして図10(b)に示すように、ワークパレット61の搬送方向前端がピッチコンベヤ63の爪部材65(以下、前側爪部材65という)に当接すると、ピッチコンベヤ63が起動される。
【0004】
ピッチコンベヤ63の起動後、無端ベルト66の移動速度が、移載コンベヤ62の無端ベルト64の移動速度を越えると、図10(c)に示すように、ワークパレット61は、搬送方向前端をピッチコンベヤ63の前側爪部材65から離間するとともに、図10(d)に示すように、搬送方向後端にピッチコンベヤ63の爪部材65(以下、後側爪部材65という)を当接される。以後、ワークパレット61は、搬送方向後端をピッチコンベヤ63の後側爪部材65によって押されるようにして搬送される。
【0005】
図10の搬送物移載装置60の移載コンベヤ62及びピッチコンベヤ63のそれぞれの無端ベルト64,66の移動速度の経時変化を、図11に示す。
【0006】
図10及び図11を参照すると、txは、ピッチコンベヤ63が起動してから、後側爪部材65がワークパレット61の搬送方向後端に当接するまでの時間を示している。またVxは、後側爪部材65がワークパレット61の搬送方向後端に当接する際の後側爪部材65とワークパレット61との相対速度差を示している。
移載コンベヤ62の無端ベルト64の速度V1を、ピッチコンベヤ63の無端ベルト66の速度パターンVoが上回った時点(P点)から、ワークパレット61は、搬送方向前端をピッチコンベヤ63の前側爪部材65から離間するとともに、tx秒後には、ピッチコンベヤ63の後側爪部材65が、速度差Vxを以てワークパレット61の搬送方向後端に衝突する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図10(a)〜(d)に示す従来の搬送物移載装置60では、移載コンベヤ62からピッチコンベヤ63へのワークパレット61移載時、ワークパレット61の搬送方向前端とピッチコンベヤ63の前側爪部材65との当接、又はワークパレット61の搬送方向後端とピッチコンベヤ63の後側爪部材65との当接に伴って、かなり大きな衝撃が生じてしまう。したがって、ワーク上のパーツが位置ずれしたり、脱落したりする等の問題があった。ワーク上のパーツが位置ずれしたり、脱落したりすると、ワークのその後の組立が不能となってしまう。
【0008】
すなわち移載コンベヤ62の無端ベルト64の移動速度を、例えば比較的高速に設定した場合には、図10(b)に示すように、移載コンベヤ62の無端ベルト64上のワークパレット61の搬送方向前端が、ピッチコンベヤ63の前側爪部材65に当接する際、かなり大きな衝撃を生じてしまうという問題があった。
一方、移載コンベヤ62の無端ベルト64の移動速度を、例えば比較的低速に設定した場合には、図10(d)に示すように、ピッチコンベヤ63の後側爪部材65が、移載コンベヤ62の無端ベルト64上のワークパレット61の搬送方向後端に当接する際、ワークパレット61の搬送方向後端を持ち上げるような大きな衝撃を生じてしまうという問題があった。
【0009】
上述した問題の対策として、ワーク上のパーツを、所要の押さえ機構等によって飛び出さないように押さえることも考えられるが、パーツの形状によっては押さえが不十分であったり、又は押さえ機構が複雑な構成となってコストが増大してしまう。
【0010】
本発明は、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物の移載に際して、搬送物とピッチコンベヤの爪部材との当接に伴う衝撃を最小限に抑えることができ、これにより搬送物のパーツの脱落等の不具合を確実に防止することができる搬送物移載装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、無端ベルトを駆動することにより、無端ベルトに載置された搬送物を搬送する移載コンベヤと、外面に複数の爪部材を有する無端ベルトを、移載コンベヤによる搬送物の搬送に合わせて適宜駆動することにより、移載コンベヤからの搬送物を無端ベルトの爪部材間に載置して搬送するピッチコンベヤと、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物移載時、移載コンベヤの無端ベルトの駆動を切断するとともに、当該無端ベルトをピッチコンベヤの無端ベルトに連動させる駆動力断接手段とをとを備えた搬送物移載装置において、前記駆動力断接手段は、ラップ区間(B)における搬送物移載時、前記移載コンベヤの前記無端ベルトの駆動モータによる駆動を切断する第1のワンウェイクラッチと、当該無端ベルトを前記ピッチコンベヤの前記無端ベルトに従動させる第2のワンウェイクラッチと、から構成したこと、を特徴とする搬送物移載装置により達成される。
【0012】
また本発明の上記目的は、無端ベルトを駆動することにより、無端ベルトに載置された搬送物を搬送する移載コンベヤと、外面に複数の爪部材を有する無端ベルトを、移載コンベヤによる搬送物の搬送に合わせて適宜駆動することにより、移載コンベヤからの搬送物を無端ベルトの爪部材間に載置して搬送するピッチコンベヤと、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物移載時、移載コンベヤの無端ベルトの移動速度を、ピッチコンベヤの爪部材の移動速度の変化に対応して変更する速度変更手段とを備えた搬送物移載装置において、速度変更手段は、ラップ区間における搬送物移載時、前記移載コンベヤの前記無端ベルトの移動速度を所定時間経過後に所定値まで上げて、ワークパレットを前記移載コンベヤによって後押しするようにして前記ピッチコンベヤに移載するように構成したこと、を特徴とする搬送物移載装置により達成される。
【0013】
【作用】
本発明に係る搬送物移載装置において、移載コンベヤは、無端ベルトを駆動することにより、無端ベルトに載置された搬送物を搬送する。ピッチコンベヤは、外面に複数の爪部材を有する無端ベルトを、移載コンベヤによる搬送物の搬送に合わせて適宜駆動することにより、移載コンベヤからの搬送物を無端ベルトの爪部材間に載置して搬送する。駆動力断接手段は、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物移載時、移載コンベヤの無端ベルトの駆動を切断するとともに、当該無端ベルトをピッチコンベヤの無端ベルトに連動させる。
【0014】
また本発明に係る搬送物移載装置において、移載コンベヤは、無端ベルトを駆動することにより、無端ベルトに載置された搬送物を搬送する。ピッチコンベヤは、外面に複数の爪部材を有する無端ベルトを、移載コンベヤによる搬送物の搬送に合わせて適宜駆動することにより、移載コンベヤからの搬送物を無端ベルトの爪部材間に載置して搬送する。速度変更手段は、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物移載時、移載コンベヤの無端ベルトの移動速度を、ピッチコンベヤの爪部材の移動速度の変化に対応して変更する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図示実施形態により、本発明を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である搬送物移載装置を示す側面図である。図2(a)は、図1の搬送物移載装置の平面図であり、図2(b)は、図2(a)の部分拡大図である。
また図3(a)〜(c)は、図1の搬送物移載装置のワークパレット移載時のワークパレット及びピッチコンベヤの爪部材の動きを示す図であり、図3(a)はワークパレットが移載コンベヤによって搬送される状態を、図3(b)はワークパレットがピッチコンベヤの爪部材に当接した状態を、図3(c)はピッチコンベヤが起動された状態をそれぞれ示す。尚、係るワークパレットの上にワークが乗っている態様は図示しないが、本願に当然含まれる。
更に図4は、ワークパレットへのワークの固定方法を説明するための要部斜視図であり、図5は、図4の平面図である。図6は、図1の搬送物移載装置の移載コンベヤの他の例を示す側面図であり、図7は、図1の搬送物移載装置の移載コンベヤの更に他の例を示す側面図である。
【0016】
図1、図2(a)及び図2(b)を参照すると、搬送物移載装置10は、例えば磁気テープカセット又は磁気テープカートリッジ等のワークW(図4)の自動組立ラインにおいて、ワークWを収容したワークパレット11を、供給コンベヤ16から移載コンベヤ20によってピッチコンベヤ30に移載する。
【0017】
好ましくはワークパレット11には、図4及び図5に示すように、押さえ部材12が設けられる。押さえ部材12は、先端部に嵌合凸部13を備えており、嵌合凸部13をワークW側に向けた状態で、バネ等(図示しない)によってワークW側(図5中上方)に付勢されている。ワークW上のパーツ14は、側面に形成された嵌合凹部15に、押さえ部材12の嵌合凸部13を嵌合されることにより、ワークWからの脱落を防止される。
【0018】
再び図1、図2(a)及び図2(b)を参照すると、移載コンベヤ20は、一対の無端ベルト21をインダクションモータ等の駆動モータ22によって連続駆動する。これにより移載コンベヤ20は、供給コンベヤ16から各無端ベルト21に載置されたワークパレット11を、所定の搬送方向(矢印A方向)に沿ってピッチコンベヤ30よりも低速で搬送し、ピッチコンベヤ30とのラップ区間Bにおいてピッチコンベヤ30に移載する。
【0019】
各無端ベルト21はそれぞれ、複数のベルトプーリ23,24間に渡って巻回されており、回転軸25に固定されたベルトプーリ24の回転に伴って、図1中時計方向に移動する。駆動モータ22による各無端ベルト21の移動速度は、搬送するワークパレット11の搬送方向前端がピッチコンベヤ30の爪部材31(以下、前側爪部材31という)に当接する際の衝撃を最小限に抑えるため、所定の低速度(例えば12〜15m/s)に設定される。
【0020】
回転軸25の図2(a),(b)中下端部には、従動プーリ26が、ワンウェイクラッチ27(以下、第1のワンウェイクラッチ27という)を介して支持されている。従動プーリ26は、駆動ベルト29を介して駆動プーリ28と連結されており、駆動モータ22による駆動プーリ28の回転に連動して回転する。第1のワンウェイクラッチ27は、従動プーリ26の回転軸25に対する図1中時計方向への回転のみをロックし、従動プーリ26を回転軸25に連動させて、駆動モータ22の回転を回転軸25に伝達する。
【0021】
ピッチコンベヤ30においては、外面に複数の爪部材31を有する無端ベルト32が、移載コンベヤ20の各無端ベルト21間の平面視略中央で、かつ、側面視一部ラップするように設けられる(ラップ区間B)。
ピッチコンベヤ30は、移載コンベヤ20によるワークパレット11の搬送に合わせて、無端ベルト32をACサーボモータ等の駆動モータ33によって間欠駆動する。すなわちピッチコンベヤ30は、移載コンベヤ20からのワークパレット11の搬送方向前端が前側爪部材31に当接すると、図示しないセンサからの信号に基づいて起動され、ワークパレット11を無端ベルト32の爪部材31間に載置して、所定の搬送方向Aに沿って搬送する。
【0022】
ピッチコンベヤ30の無端ベルト32は、一対のプーリ34(図8参照),35間に渡って巻回されており、駆動モータ33による駆動プーリ34の回転に伴って、従動プーリ35を回転させつつ図1中時計方向に移動される。駆動プーリ34は、駆動ベルト36を介して駆動モータ33に連結される。
【0023】
ピッチコンベヤ30の従動プーリ35と同一回転軸37上には、連動プーリ38(以下、ピッチコンベヤ側連動プーリ38という)が固定されている。ピッチコンベヤ側連動プーリ38には、対をなす連動プーリ39(以下、移載コンベヤ側連動プーリ39という)が、歯付き連動ベルト40を介して連結されている。移載コンベヤ側連動プーリ39は、ワンウェイクラッチ41(以下、第2のワンウェイクラッチ41という)を介して回転軸25に支持されている。第2のワンウェイクラッチ41は、移載コンベヤ側連動プーリ39の回転軸25に対する図1中時計方向の回転のみをロックし、移載コンベヤ側連動プーリ39を回転軸25に連動させて、駆動モータ33の回転を回転軸25に伝達する。
【0024】
なお、移載コンベヤ側連動プーリ39とピッチコンベヤ側連動プーリ38とのプーリ比は、ワークパレット11と移載コンベヤ20の無端ベルト21との間の滑りロス等を考慮すると、ピッチコンベヤ30の線速度よりも移載コンベヤ20の線速度がやや速くなるように設定することが望ましい。
【0025】
本実施形態の作用を説明する。
移載コンベヤ20の各無端ベルト21はそれぞれ、ベルトプーリ23,24、回転軸25、第1のワンウェイクラッチ27、従動プーリ26、駆動ベルト29及び駆動プーリ28を介して、駆動モータ22によって駆動される。これにより移載コンベヤ20は、供給コンベヤ16によって各無端ベルト21に載置されたワークパレット11を、搬送方向Aに沿ってピッチコンベヤ30とのラップ区間Bまで搬送する。
【0026】
ラップ区間Bにおける移載コンベヤ20からピッチコンベヤ30へのワークパレット11移載時、移載コンベヤ20の駆動モータ22による各無端ベルト21の駆動は、ピッチコンベヤ30の速度が移載コンベヤ20の速度を上回った時点で、第1のワンウェイクラッチ27のスリップによって切断される。同時に、移載コンベヤ20の各無端ベルト21はそれぞれ、第2のワンウェイクラッチ41のロックに伴って、その詳細は後述するが、各連動プーリ38,39及び歯付き連動ベルト40を介して、ピッチコンベヤ30の無端ベルト32に従動される。
【0027】
すなわちワークパレット11移載時、ピッチコンベヤ30が起動され、ピッチコンベヤ30の無端ベルト32の移動速度が移載コンベヤ20の無端ベルト21の移動速度を上回ると、それまでスリップ状態にあった第2のワンウェイクラッチ41がロック状態となり、ピッチコンベヤ30の従動プーリ35の回転が、ピッチコンベヤ側連動プーリ38、歯付き連動ベルト40及び移載コンベヤ側連動プーリ39を介して回転軸25に伝達される。回転軸25がピッチコンベヤ30の従動プーリ35に連動して回転し始めると、回転軸25の回転が駆動モータ22による回転よりも速くなるため、第1のワンウェイクラッチ27は、ロック状態からスリップ状態となって、駆動モータ22の駆動力を切断する。
【0028】
次に、ラップ区間Bにおけるワークパレット11及びピッチコンベヤ30の爪部材31の動きを、図3(a)〜(c)を参照して説明する。
【0029】
供給コンベヤ16からのワークパレット11は、図3(a)に示すように、移載コンベヤ20の各無端ベルト21に載置された状態で、各無端ベルト21の移動に伴って低速で搬送される。そして図3(b)に示すように、ワークパレット11の搬送方向前端がピッチコンベヤ30の前側爪部材31に当接すると、ピッチコンベヤ30が起動される。起動後、ピッチコンベヤ30の無端ベルト32の移動速度が、移載コンベヤ20の無端ベルト21の移動速度を越えると、第1のワンウェイクラッチ27がスリップ状態となるとともに、第2のワンウェイクラッチ41がロック状態となり、移載コンベヤ20の無端ベルト21がピッチコンベヤ30の無端ベルト32に従動する。
【0030】
これにより、図3(c)に示すように、ワークパレット11の搬送方向前端が、ピッチコンベヤ30の前側爪部材31に当接したまま、ワークパレット11の搬送方向後端に当接するピッチコンベヤ30の爪部材31(以下、後側爪部材31という)が、ピッチコンベヤ30の従動プーリ35を周回して立ち上がってくる。したがって、ピッチコンベヤ30の後側爪部材31とワークパレット11の搬送方向後端との当接による衝撃が、極めて小さく抑えられる。
【0031】
なお上記第1実施形態において、移載コンベヤ20は、供給コンベヤ16を単純に延長した図6に示すような構成であってもよく、また別のベルトコンベヤ17と組み合わせた図7に示すような構成であってもよい。いずれの場合にも、1個づつワークを切り出す機構(図示しない)が必要であることは言うまでもない。
【0032】
図8は、本発明の第2実施形態である搬送物移載装置を示す側面図である。また図9は、図8の搬送物移載装置の移載コンベヤ及びピッチコンベヤのそれぞれの無端ベルトの移動速度の経時変化を示す図である。
【0033】
図8を参照すると、本実施形態の搬送物移載装置50では、移載コンベヤ20の無端ベルト21を駆動する駆動モータが、インバータモータ等の可変速モータ51からなる。またワンウェイクラッチ27,41(図2参照)、移載コンベヤ20の無端ベルト21をピッチコンベヤ30の無端ベルト32に従動させるための連動プーリ38,39(図2参照)及び歯付き連動ベルト40(図2参照)は設けられていない。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0034】
可変速モータ51は、ラップ区間Bにおける移載コンベヤ20からピッチコンベヤ30へのワークパレット11移載時、2段階に可変速制御されることにより、移載コンベヤ20の無端ベルト21の移動速度をピッチコンベヤ30の爪部材31の速度変化に対応して速度V1から速度V2に変更する。
【0035】
すなわち図8及び図9を参照すると、速度V1で駆動される移載コンベヤ20の無端ベルト21は、載置されたワークパレット11がピッチコンベヤ30の前側爪部材31に当接し、ピッチコンベヤ30が駆動され始めると、ピッチコンベヤ30の後側爪部材31がワークパレット11に当接するt1時間経過前に、速度をV1からV2に上昇される。t1時間経過時、ピッチコンベヤ30の無端ベルト32の速度はV0xであり(Px点)、移載コンベヤ20の無端ベルト21の速度V2との間には、V2>V0xの関係が成り立つ(相対速度差Vx)。すなわちピッチコンベヤ30の後側爪部材31がワークパレット11に当接する際、移載コンベヤ20の無端ベルト21の速度V2が、ピッチコンベヤ30の無端ベルト32の速度V0xよりも速度差Vxだけ速くなる。
【0036】
つまりワークパレット11の搬送方向前端が、ピッチコンベヤ30の前側爪部材31に当接した状態で、ピッチコンベヤ30の後側爪部材31が従動プーリ35を周回して立ち上がってくることとなる。したがって、ワークパレット11が搬送方向後端にピッチコンベヤ30の後側爪部材31から受ける衝撃は、ほとんど生じない。
【0037】
以上のように上記第1実施形態によれば、ラップ区間Bにおけるワークパレット11移載時、移載コンベヤ20の無端ベルト21の駆動モータ22による駆動を、第1のワンウェイクラッチ27によって切断するとともに、当該無端ベルト21をピッチコンベヤ30の無端ベルト32に、第2のワンウェイクラッチ41を介して従動させる。また第2実施形態によれば、ラップ区間Bにおけるワークパレット11移載時、移載コンベヤ20の無端ベルト21の移動速度V1をt1時間経過後に所定値V2まで上げて、ワークパレット11を移載コンベヤ20によって後押しするようにしてピッチコンベヤ30に移載する。
【0038】
したがって、移載コンベヤ20からピッチコンベヤ30へのワークパレット11の移載に際して、コスト増大等を招くことなく、ワークパレット11の搬送方向前端とピッチコンベヤ30の前側爪部材31との当接、及びワークパレット11の搬送方向後端とピッチコンベヤ30の後側爪部材31との当接に伴う衝撃を最小限に抑えることができる。これにより、衝撃によってワークパレット11に乗せられているワークW上のパーツ14が位置ずれを生じ、又はワークWから脱落する等の不具合を確実に防止することができ、ワークパレット11の安定した移載を行うことができる。ワークパレット11の安定した移載によって、ワークWの自動工程における組立に支障を来す等の不具合を確実に防止することができる。
【0039】
なお上記第1実施形態では、移載コンベヤ20の無端ベルト21をピッチコンベヤ30の無端ベルト32に従動させ、又は従動させないための駆動力の断接を、2個のワンウェイクラッチ27,41を用いて行うが、このような構成に限らない。
すなわち例えば、各ワンウェイクラッチ27,41に代えて、電磁クラッチ(図示しない)を用い、各電磁クラッチを電気的に制御することにより、適宜駆動力の断接を行うように構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、駆動力断接手段が、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物移載時、移載コンベヤの無端ベルトの駆動を切断するとともに、当該無端ベルトをピッチコンベヤの無端ベルトに連動させる。したがって搬送物の移載に際して、搬送物とピッチコンベヤの爪部材との当接に伴う衝撃を最小限に抑えることができる。これにより、搬送物のパーツの脱落等の不具合を確実に防止することができる。
また本発明によれば、速度変更手段が、移載コンベヤからピッチコンベヤへの搬送物移載時、移載コンベヤの無端ベルトの移動速度を、ピッチコンベヤの爪部材の移動速度の変化に対応して変更する。したがって搬送物の移載に際して、搬送物とピッチコンベヤの爪部材との当接に伴う衝撃を最小限に抑えることができる。これにより、搬送物のパーツの脱落等の不具合を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である搬送物移載装置を示す側面図である。
【図2】図1の搬送物移載装置の平面図である。
【図3】図1の搬送物移載装置のラップ区間Bにおけるワークパレット及びピッチコンベヤの爪部材の動きを示す図である。
【図4】ワークパレットへのワークの固定方法を説明するための要部斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図1の搬送物移載装置の移載コンベヤの他の例を示す側面図である。
【図7】図1の搬送物移載装置の移載コンベヤの更に他の例を示す側面図である。
【図8】本発明の第2実施形態である搬送物移載装置を示す側面図である。
【図9】図8の搬送物移載装置の移載コンベヤ及びピッチコンベヤのそれぞれの無端ベルトの移動速度の経時変化を示す図である。
【図10】従来の搬送物移載装置のワークパレット移載時におけるワークパレット及びピッチコンベヤの爪部材の動きを示す図である。
【図11】従来の搬送物移載装置の移載コンベヤ及びピッチコンベヤのそれぞれの無端ベルトの移動速度の経時変化を示す図である。
【符号の説明】
10 搬送物移載装置
11 搬送物(ワークパレット)
14 パーツ
20 移載コンベヤ
21 無端ベルト
22 駆動モータ
25 回転軸
27 駆動力断接手段(第1のワンウェイクラッチ)
30 ピッチコンベヤ
31 爪部材
32 無端ベルト
33 駆動モータ
37 回転軸
38 ピッチコンベヤ側連動プーリ
39 移載コンベヤ側連動プーリ
40 歯付き連動ベルト
41 駆動力断接手段(第2のワンウェイクラッチ)
50 搬送物移載装置
51 速度変更手段(可変速モータ)
W ワーク

Claims (2)

  1. 無端ベルト(21)を駆動することにより、無端ベルト(21)に載置された搬送物(11)を搬送する移載コンベヤ(20)と、
    外面に複数の爪部材(31)を有する無端ベルト(32)を、移載コンベヤ(20)による搬送物(11)の搬送に合わせて適宜駆動することにより、移載コンベヤ(20)からの搬送物(11)を無端ベルト(32)の爪部材(31)間に載置して搬送するピッチコンベヤ(30)と、
    移載コンベヤ(20)からピッチコンベヤ(30)への搬送物(11)移載時、移載コンベヤ(20)の無端ベルト(21)の駆動を切断するとともに、当該無端ベルト(21)をピッチコンベヤ(30)の無端ベルト(32)に連動させる駆動力断接手段(27,41)とをとを備えた搬送物移載装置(10)において、
    前記駆動力断接手段(27,41)は、
    ラップ区間Bにおける前記搬送物(11)移載時、前記移載コンベヤ(20)の前記無端ベルト(21)の駆動モータ(22)による駆動を切断する第1のワンウェイクラッチ(27)と、当該無端ベルト(21)を前記ピッチコンベヤ(30)の前記無端ベルト(32)に従動させる第2のワンウェイクラッチ(41)と、から構成したこと、を特徴とする搬送物移載装置(10)。
  2. 無端ベルト(21)を駆動することにより、無端ベルト(21)に載置された搬送物(11)を搬送する移載コンベヤ(20)と、
    外面に複数の爪部材(31)を有する無端ベルト(32)を、移載コンベヤ(20)による搬送物(11)の搬送に合わせて適宜駆動することにより、移載コンベヤ(20)からの搬送物(11)を無端ベルト(32)の爪部材(31)間に載置して搬送するピッチコンベヤ(30)と、
    移載コンベヤ(20)からピッチコンベヤ(30)への搬送物(11)移載時、移載コンベヤ(20)の無端ベルト(21)の移動速度を、ピッチコンベヤ(30)の爪部材(31)の移動速度の変化に対応して変更する速度変更手段(51)とを備えた搬送物移載装置(50)において、
    速度変更手段(51)は、ラップ区間(B)における前記搬送物(11)移載時、前記移載コンベヤ(20)の前記無端ベルト(21)の移動速度(V1)を所定時間経過後に所定値(V2)まで上げて、前記搬送物(11)を前記移載コンベヤ(20)によって後押しするようにして前記ピッチコンベヤ(30)に移載するように構成したこと、を特徴とする搬送物移載装置(50)。
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