JP2008068992A - 搬入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 所定位置へ商品を搬送する搬入装置Aであって、無端回動する複数本の無端状ベルト3を並列配置し、その各無端状ベルトの外周面に、被搬送物の搬送方向と反対側の面に当接して該被搬送物を押動する押圧片4を起伏動可能に設けると共に、該押圧片の倒伏方向は無端状ベルトの回転方向と反対方向とし、更に前記押圧片を、前記無端状ベルトの搬送区間の始点以前に倒伏状態から起立させ、且つ起立状態で所定区間移動後、前記所定区間の終点で倒伏状態に切り替える案内部材11を配置した。
【選択図】 図3
Description
しかし、被搬送物を所定の位置へ搬送し、その所定の位置に正しく停止させるような場合、例えば、計量包装装置で、商品を収容したトレー(被搬送物)を計量器上に搬入する場合、或いは前記計量器による計量が完了したトレーをエレベータ上に搬送する場合、前記した無端状ベルトのみで構成されたベルトコンベヤでは不可能である。
しかし、無端状ベルトの回動により前記突起で被搬送物を所定位置まで搬送し停止させ、停止後、前記無端状ベルトを回動して次の被搬送物の搬送の為に初期位置に移動させようとした時、前記突起が被搬送物に引っ掛かり、折角所定位置に搬送停止させた被搬送物がひっくり返ったり、斜めに傾いたりして、停止位置が変化するという問題がある。即ち、停止位置が安定しないという問題があった。
所定間隔をおいて配置した一方の回転体と他方の回転体とに亘って複数本の無端状ベルトを並列巻回し、その各無端状ベルトの外周面に、被搬送物の搬送方向と反対側の面に当接して該被搬送物を押動する押圧片を起伏動可能に設けると共に、該押圧片の倒伏方向は無端状ベルトの回転方向と反対方向とし、更に前記押圧片を、前記無端状ベルトの搬送区間の始点以前に倒伏状態から起立させ、且つ起立状態で所定区間移動後、前記所定区間の終点で倒伏状態に切り替える案内部材を有することを特徴とする(請求項1)。
又、搬入装置を構成する無端状ベルトは、略同幅のベルトを使用し、そのベルト幅と略同幅の間隔をおいて複数本を平行に配置して形成すると更に良い。そして、搬入装置を構成する無端状ベルトの本数は、その搬入装置で搬送する被搬送物の最大サイズ(横幅)に合わせて設定する。
上記案内部材は、「押圧片を起立させる」、「起立する押圧片を倒伏させる」、「押圧片を起立させ、倒伏させる」の各動作を行わせるように配置することができる。即ち、案内部材は、目的に合わせて二種類を配置してもよい。尚、被搬送物を押動する所定区間以外の区間は、押圧片がその区間倒伏状態にあってもよいし、前記起立区間の前後所定区間のみ倒伏し、その間は起立状態に戻っていてもよい。
この場合、案内板と非接触状態にある押圧片は倒伏状態になるが、倒伏状態の維持及び起立状態から倒伏状態への切り替わりを確実に行わせる場合は、該押圧片に常時倒伏方向に作用する付勢手段を設ける。
この場合、案内板と接触状態にある押圧片は倒伏状態になるが、起立状態への切り替わり及び起立状態の維持を確実に行わせる場合は、該押圧片に常時起立方向に作用する付勢手段を設ける。
上記手段によれば、押圧片の起伏切り替え動作を確実に行うことができる。
具体的には、例えば、前記搬入装置を、包装装置における計量部へ被搬送物を搬入する搬送装置として用い、且つその押圧片を備えた無端状ベルトの相互間に、押圧片を備えない無端状ベルトからなる切り離しコンベヤを組み合わせ配置すると共に、切り離しコンベヤの往路側の搬送面は前記押圧片を備えた無端状ベルトの往路側の搬送面より上位に位置するように配置する。そして、センタリングされた被搬送物を搬入装置へ切り離す為に切り離しコンベヤ(押圧片を備えない無端状ベルト)が動作し、その後、被搬送物を所定の位置まで搬送する為に押圧片を備えた無端状ベルトが動作する。
そして、請求項2〜5記載の構成により、押圧片の起伏切り替え動作を確実に行うことができる。
又、請求項9記載の構成により、計量部上に搬送した被搬送物に押圧片が引っ掛からない為、計量部上における被搬送物の停止位置が安定し、包装機内へスムーズに搬入することができる。そして、押圧片を備えない無端状ベルト(切り離しコンベヤ)を組み合わせたことで、包装機のサイクルに関係なく、計量器の直前位置で被包装物を待機状態とすることができる。
図1及び図2は、本発明に係る搬入装置を、包装機の被搬送物搬入側に接続配置した構成を示し、図中、Aは搬入装置、Bは前記搬入装置Aの手前側(上流側)に配置したセンタリング装置、Cは包装機で、包装機Cは計量器からエレベータに被搬送物(トレー)Wを搬送する搬送装置(インフィードコンベヤ)を示し、センタリング装置Bでセンタリングされた被搬送物Wは搬入装置Aに送り込まれ、搬入装置Aに送り込まれた被搬送物Wは搬入装置Aの作動で包装機Cの計量器上に搬送停止され、計量が完了した後、搬送装置が作動して被搬送物をエレベータ上に搬送する。
そして、前記押圧板4aの被搬送物Wと当接する表面は断面略山形のギザギザ面に加工され、滑り防止機能7が付与されている。尚、滑り防止機能7の形態としては、図示の断面略山形形状に限らず、その他の凹凸面、或いは摩擦抵抗の大きいゴム材を貼付するなど何れでもよい。それにより、押圧片4で被搬送物Wを押動した時、該被搬送物Wが押圧板4aの表面に沿って上方に滑り移動する(後部が浮き上がる)のを防止することができ、安定して搬送することができる。
その作動部10は、無端状ベルト3の外周面と略平行な倒伏状態にある押圧片4を案内部材11との接触により起立方向(図3において時計回り方向)に回動させ、押圧板4aが無端状ベルト3の外周面に対し略直角に起立した状態ではその状態を維持し、案内部材11との接触から解放されることで押圧片4が軸9を中心として倒伏方向(図3において反時計回り方向)に回動し、押圧板4aが無端状ベルト3の外周面と略平行な状態に作動させるもので、図示の実施例では側板4b,4b’の下端後部を略直角に形成している。即ち、略直角の角部10aが案内部材11に接触しながら無端状ベルト3の回動により搬送方向に移動することで押圧片4は時計回り方向に回動され、前記角部10aを区画する下端面10bが案内部材11と当接することで押圧板4aが無端状ベルト3の外周面と略直角の状態を維持する。
その付勢手段12は、取付台8に押圧片4を回動可能に軸支する軸9の外周にコイルスプリングを嵌合装着し、そのコイルスプリングの一端を押圧片4に係着し、コイルスプリングの他端は取付台8に係着する。それにより、押圧片4に対して常時倒伏方向への力が作用し、押圧片4の倒伏を阻止する条件(案内部材との接触)の解除により該押圧片4は倒伏方向に回動される。
その切り離しコンベヤ13は、駆動プーリ13aと従動プーリ13bに亘って細幅の無端状ベルト13cが、前記無端状ベルト3相互間に位置させて複数本が平行に掛け回し取り付けられて構成されている。そして、各無端状ベルト13の往路側の搬送面(被搬送物Wの底面を支持する面)は、前記押圧片4を備えた無端状ベルト3の往路側の外周面より上方に突出させて設置され、且つ始端側(従動プーリ13b側)は、押圧片4を備えた無端状ベルト3の始端位置(従動プーリ2の位置)より上流側(センタリング装置B)側に突出し、終端側(駆動プーリ13a側)は前記押圧片を備えた無端状ベルトの終端位置(従動プーリ2’の位置)より手前側(上流側)で更に前記案内部材12の終端位置より手前側に配置されている。又、駆動プーリ13aには駆動用モータ14の回転が伝達手段15を介して伝達され、駆動回転するように構成されている。尚、各列の無端状ベルト13cを支持する従動プーリ13bは、隣接配置される無端状ベルト3の押圧片4が接触することなく移動できるように該従動プーリ13bは分割独立して取り付けられている。
図5及び図6に示す搬入手段A’は、前示実施例と同様、無端状ベルト3の外周面に取付台8を介して押圧片4が起伏回動可能に軸支され、且つ各列の横一列に並んだ各押圧片4に亘って倒伏用作動杆16が貫通横架されている。
上記倒伏用作動杆16は、押圧片4を起伏回動可能に軸支する軸9より該押圧片4の上端側で且つ倒伏した状態で軸9より上方となる位置する配置されている。
他方、倒伏状態から起立状態に切り替える案内部材11は前示実施例と略同様、無端状ベルト3の下方に一定の間隔を保持して略水平に架設し、その案内部材11の終端から下流側に僅か離れた位置から案内部材11の始端手前の位置まで、無端状ベルト3の外周面より上方(外側)で且つ搬送路の側方に倒伏用案内枠17が、無端状ベルト3の外周面と一定の間隔を保持して配置されている。
即ち、押圧片4は案内部材11と倒伏用案内枠17とによって起立/倒伏が切り替え搬送される。
(1)センタリング装置Bに供給された被搬送物(トレー)Wが、同装置の下流側側方に配置されたシャッタセンサ18で検出されるとセンタリングが開始され、シャッタ19が下降し、更に搬入装置Aの切り離しコンベヤ13が作動して被搬送物Wをセンタリング装置Bから搬入装置Aに乗り移らせ、搬入装置Aの下流側に向けて搬送される(図7(a)参照)。
(2)被搬送物Wが搬入装置Aの側方に配置した後部検出センサ20の位置を通り抜けたことが該センサ20で検出されると、前記切り離しコンベヤ13の作動が停止すると同時に、押圧片4を備えた無端状ベルト3(プロフィルコンベヤ)が作動し、無端状ベルト3の回動により押圧片4が案内部材11に接触して起立し、その起立した押圧片4で被搬送物Wの後部を押圧し搬送する。そして、搬送された被搬送物Wが、切り離しコンベヤ13の終端位置側方に配置した奥行きセンサ21で検出されると、前記押圧片4を備えた無端状ベルト3の回動が停止する(図7(b)参照)。
(3)包装機C側の搬送装置(インフィードコンベヤ)の始端側に配置された計量器22の計量皿22’への搬入許可の信号が出力されると、押圧片4を備えた無端状ベルト3(プロフィルコンベヤ)が再び動作し、被搬送物Wを押圧片4で押動し、被搬送物Wを計量皿22’上へ搬入する(図7(c)参照)。そして、この搬入の際、被搬送物Wの後部を押動していた押圧片4が案内部材11との接触から解放されると、付勢手段12の弾発力で該押圧片4は被搬送物の搬送方向と反対方向に倒伏され、その状態のままで回動し、原点センサ23の位置まで回動を続ける(図7(d)参照)。それにより、被搬送物Wは計量皿22’上に安定して停止され、計量動作が開始される
(4)計量器22の計量皿22’に載せられた被搬送物Wの計量が完了(重量が安定)すると、包装機Cのスタート信号により搬送装置(突起付きインフィードコンベヤ)24が作動して被搬送物Wをエレベータ(図示省略)上まで搬送する(図7(e)参照)。
上記の動作により、計量皿上に搬入した被搬送物Wに、搬入装置Aにおける無端状ベルト3の押圧片4が引っ掛からない為、計量皿上における被搬送物の停止位置が安定し、被搬送物を包装機内へスムーズに搬送することができる。更に、搬入装置Aに切り離しコンベヤ13を組み込むことで、包装機Cの包装サイクルに関係なく、センタリング装置Bから搬入装置Aに搬送でき、包装機C直前の搬入装置Aで待機状態とすることができるため、包装機Cの包装サイクル間の休止時間を最小限にでき、包装機を効率よく稼動させることができる。
上記動作において、押圧片を備えた無端状ベルト3及び切り離しコンベヤ13は、図8のタイムチャートに示すように段階的に減速し、段階的に増速しているが、一定の速度で作動するようにしてもよい。図8において、センタリング装置Bの搬入コンベア29、切り離しコンベヤ13、押圧片付き無端状ベルト3(プロフィルコンベヤ)、搬送装置(インフィードコンベヤ)24の作動状態に付記する数字は夫々の作動速度を表し、例えば搬入コンベヤ29の「250」は250mm/secを表す。又、同図の上段に記載の(a)〜(e)は図7の(a)〜(e)に対応している。
図示の搬入装置A’は、押圧片4を備えた無端状ベルト3が複数本並設して構成され、往路の所定区間に、押圧片4を起立させ且つ起立状態で所定範囲移動させる案内部材11を備えており、前示実施例(図3参照)から切り離しコンベヤ13の構成を外したものである。尚、同図におけるエレベータ25、フィルムフィード機構26、包装を行う左右折込み板27,27’及び後折り込み板28の開閉動作、フィルムの前折り込み等は、本件発明に直接関係するものでなく、且つ周知の構成であるため説明は省略する。
(1)計量器22の計量皿22’上に被搬送物Wを載せる。
(2)器量皿22’に載せた被搬送物Wの計量が完了(重量安定)すると包装機のスタート信号が出力され、それにより無端状ベルト3が回動し、押圧片4が案内部材11に接触して起立され、計量皿上の被搬送物Wの後部に前記押圧片4が当接して押動し、該被搬送物Wをエレベータ25上まで搬送する。
(3)被搬送物Wをエレベータ25上の所定位置に搬入した時点で、押圧片4が案内部材11との接触から外れ、その外れた瞬間に付勢手段12の弾発力が作用して該押圧片4は無端状ベルト3の回動方向と反対方向に倒伏される。そして、押圧片4が倒れた状態のまま無端状ベルト3は回動し、原点センサ30まで移動する。この時、被搬送物Wをエレベータ24上の所定位置まで押動した押圧片4は、倒伏して復路側に移動する為、エレベータ上の所定位置に停止させた被搬送物Wには接触せず、従って被搬送物Wの位置が変動することもない。
尚、原点センサ30の位置は、無端状ベルト3に装備される押圧片4の数によって決定される。
(1)押圧片が接触することで起立状態にする案内部材の形状は、図示の形状に限定されず、要は無端状ベルトの回動で一緒に移動する押圧片が接触することで起立し、その起立状態を保持できるものであればどのようなものでもよい。
(2)切り離しコンベヤ13は、被搬送物Wが搬入され後部検出センサ20によって該被搬送物Wの後部が通過するのが検出されるまで駆動しているが、その他のタイミングで動作してもよい。例えば、被搬送物Wが後部検出センサ20を通過して切り離しコンベヤ13が停止し、押圧片4を備えた無端状ベルト3(プロフィルコンベヤ)が作動した後、再び前記切り離しコンベヤ13を作動させ、搬送の補助を行わせるようにしてもよい。
(3)「搬入許可の信号」は、実施例で示した包装機からの信号に限定されない。その他の方法としては、例えば、図1に示すように、計量皿の上に被搬送物Wが存在するか否かを検出する計量皿上検出センサ31を該計量皿の側方に設け、計量皿上に被搬送物Wが無い場合に次の被搬送物Wを搬入するようにしても良い。
C…包装機 W…被搬送物
3…無端状ベルト 4…押圧片
7…滑り防止機能 11…案内部材
12…付勢手段 13…切り離しコンベヤ
Claims (9)
- 所定位置へ商品を搬送する搬入装置であって、
所定間隔をおいて配置した一方の回転体と他方の回転体とに亘って複数本の無端状ベルトを並列巻回し、その各無端状ベルトの外周面に、被搬送物の搬送方向と反対側の面に当接して該被搬送物を押動する押圧片を起伏動可能に設けると共に、該押圧片の倒伏方向は無端状ベルトの回転方向と反対方向とし、更に前記押圧片を、前記無端状ベルトの搬送区間の始点以前に倒伏状態から起立させ、且つ起立状態で所定区間移動後、前記所定区間の終点で倒伏状態に切り替える案内部材を有することを特徴とする搬入装置。 - 前記案内部材は、無端状ベルトが走行移動する往路側に配置され、倒伏する押圧片が接触することで起立され、接触から解放されることで起立状態の押圧片を倒伏させる案内板であることを特徴とする請求項1記載の搬入装置。
- 前記押圧片は、常時、付勢手段で倒伏方向に付勢され、且つ倒伏時は押圧片の押圧面が無端状ベルトの搬送面と略平行に保持されることを特徴とする請求項2記載の搬入装置。
- 前記案内部材は、無端状ベルトが走行移動する往路側を除いた範囲に配置し、押圧片が案内部材に接触している間は、押圧片を強制的に倒伏状態に保持することを特徴とする請求項1記載の搬入装置。
- 前記押圧片は、常時、付勢手段で起立方向に付勢され、且つ起立時は押圧片の押圧面が無端状ベルトの搬送面に対し略直角に保持されることを特徴とする請求項4記載の搬入装置。
- 前記押圧片は、起立状態での移動区間を除き、倒伏状態に保持されていることを特徴とする請求項3又は4記載の搬入装置。
- 前記押圧片の押圧面に、押圧により当接する被搬送物が押圧面に沿って上方に滑り移動するのを防止する滑り防止機能が施されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の搬入装置。
- 前記請求項1乃至7の何れか1項記載の搬入装置を、包装装置におけるエレベータ上に被搬送物を搬入する搬送装置として用いたことを特徴とする包装装置。
- 前記請求項1乃至7の何れか1項記載の搬入装置を、包装装置における計量部へ被搬送物を搬入する搬送装置として用い、且つ前記押圧片が取り付けられた無端状ベルトの相互間に、押圧片を備えない無端状ベルトからなる切り離しコンベヤを配置すると共に、該切り離しコンベヤの搬送面は前記押圧片を備えた無端状ベルトの搬送面より上位に位置させたことを特徴とする包装装置。
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