JP3736233B2 - 防火ダンパー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給気や排気のための通風路の途中に防火のために接続される防火ダンパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給気や排気のための通風路は、多くがダクトにより構成され火災時等の延焼の防止や空気補給を断つための防火ダンパー装置が設けられる。防火ダンパー装置は、種々開発されており、実開昭62―189544号公報に示されているような温度ヒューズが溶断するとウエイトによりダンパーが閉じるものの他に、バネの付勢力でダンパーが閉じるものがある。ウエイトで閉じるものは、ダンパーの復帰操作が容易であるが取付け姿勢に自由性がなく適用し難いことがある。バネ力で閉じるものは閉止動作も速やかで、取付け姿勢に自由性もあることから広く適用されているがバネ力に抗してダンパーを支えていないと元の状態に復帰させることができず、復帰操作がややし辛い。
【0003】
ダンパーの復帰操作についてはこの種の防火ダンパー装置が、例えば図9に示すように通風路の屋外側開口端に装着するものが大半であり、図示のものの場合、ガラリ20を外しフード21の開口部から操作することによって閉じた二枚のダンパー板を元の状態に戻し、新規な温度ヒューズ22に付替えることにより復帰させることができる。この他にも実開昭62―189755号公報に示されているような通風路の途中に設けられる中間取付型の防火ダンパー装置もある。中間取付型では温度ヒューズの交換や閉止したダンパーの復帰のための点検口が必要であり、実開昭62―189755号公報のものでは温度ヒューズが臨む風洞の一部に蓋付きの点検口が開設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の中間取付型のダンパー装置においては、一枚のダンパーをバネ力と温度ヒューズによって釣り合い状態にしてダンパーを開放状態にしているため、温度ヒューズ側に臨む点検口から閉止動したダンパーを元の位置に戻す復帰操作がとても面倒であるばかりでなく、ダンパーを閉止動作させるバネについてはダンパーの陰になって点検することが困難であるといった問題点がある。
【0005】
本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題とするところは、中間取付型の防火ダンパー装置の保守点検性の向上を図ることであり、その防火ダンパーのコストの低減や取付性の向上を推進することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために請求項1の発明は、給気や排気のための通風路の途中に連通状態に接続される風洞内に、熱により溶断する温度ヒューズによって通常はその風洞を開放しており、温度ヒューズの溶断で同風洞を閉止する回動ダンパーを組込んだ防火ダンパー装置について、その回動ダンパーを風洞を横断する支持軸に二枚のダンパー板をバネで閉止方向に付勢した状態に蝶着し、温度ヒューズでダンパー板を二枚重ねの開放状態に保持させた構成となし、風洞の開放状態のダンパー板の合せ部分に対向する外周部に開閉可能の蓋を備えた内側に狭まる切断面の点検口を設け、点検口を開設する際にできる抜取り材で点検口に密接状態に収まる蓋が構成されるようにする手段を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図8によって示す本実施の形態は、給気や排気のためのダクト1で構成される通風路の途中に連通状態に接続される防火ダンパー装置に関するものである。この防火ダンパー装置は、図1〜図3に示すように両端の開放した直管状の風洞2内に、風洞2を開閉する回動ダンパーを組込んだ構成である。風洞2は、規格上1.5mm以上の厚さの鋼材により構成され、両端にダクト1が嵌合接続され、通風路の一部を構成する。風洞2の外周には、スリーブ3を有する取付フランジ4が取付けられている。取付フランジ4の中央に設けられたスリーブ3には、風洞2が中心線方向と周方向とに可動に挿通され、外周部からのネジ5による締め付けにより風洞2に対して位置決めされる。
【0010】
回動ダンパーは、図3に示すように風洞2に圧入する保持リング6を横断する支持軸7に二枚の略半円形の鋼板製のダンパー板8をバネ9で閉止方向に付勢した状態に蝶着した構成で、熱により溶断する温度ヒューズ10によって通常は風洞2を開放していて、温度ヒューズ10の溶断によって風洞2を横断状態にバネ力によって閉止する。温度ヒューズ10は、ダンパー板8二枚の反蝶着側の端を重ねた状態に図2に示すように保持している。風洞2の開放状態のダンパー板8の合せ部分に対向する外周部には開閉可能の蓋11を備えた点検口12が開設されている。点検口12は温度ヒューズ10の目視し脱着の可能な位置で、しかも二枚のダンパー板8を片手で二枚合せの状態に保持することのできる位置に設けられている。二枚のダンパー板8を付勢するバネ9もダンパー板8が閉止状態であれば点検口12から目視することができる。
【0011】
蓋11は点検口12を打抜いてできる残材の片面に点検口12より少し大きな薄鋼板13を固着して構成され、点検口12を被覆する状態に風洞2にネジにより取付けられている。蓋11については、図4や図5に示すように残材側か点検口12の口縁内側に取付金具15を対向状に延出させ、取付金具15によりネジ締めして取付ける構成を採ることもできる。また、点検口12の開口部が内側に狭まる切断面が得られるように精度良く打抜けば、残材側は点検口12に密接状態に収まることになり、簡単な回動式の離脱防止構造等を風洞2側に設ければ、点検口12の蓋として機能させることができる。これによって、蓋11を蓋として別に1.5mm以上の板厚の鋼板から作らなくてもよく、風洞2と同等の厚みを持つ蓋11が残材を利用して得られることになり、コストの低減が推進できる。
【0012】
この防火ダンパー装置は、天井裏空間等に配管される通風路となるダクト1の途中に接続され、通風路の一部を構成する。取付フランジ4は、風洞2に対して中心線方向へ移動させ、図6,7に示すように天井裏等の室内側の壁面16にネジ付けにして固定し、スリーブ3のネジ5を締めて位置決めする。図6,7に示すように天井面に設ける点検窓17に対して、風洞2の点検口12の位置が合致する方が保守点検がし易いが、建物の側やダクト1の配管の都合等で点検窓17が横方向に少しずれても、取付フランジ4のスリーブ3に対して風洞2を回転させて点検口12が点検窓17の方に向くようにして位置決めすることができる(図8参照)。即ち、風洞2に位置調節可能な取付フランジ4を設けることにより、点検口12を必要に応じ周方向のいずれの向きにも設定することができ、施工上の自由性を高くすることができる。
【0013】
この防火ダンパー装置の防火機能についてはこれまでのものと変わらない。即ち、温度ヒューズ10が熱により溶断すると、温度ヒューズ10の二枚のダンパー板8に対する保持機能が失われ、二枚のダンパー板8はバネ9の付勢力により互いに反対方向へ回動して風洞2を横断する状態で風洞2を閉止する。これにより通風路による延焼が防止され、通風路による空気の補給も断たれ防火機能を果たす。一旦動作した回動ダンパーは新規な温度ヒューズ10を使って元の状態に戻す復帰操作が必要である。復帰操作は正常に防火ダンパー装置が機能するか確認した後にも必要であり、その復帰操作の手順は次のとおりである。まず、点検窓17を開けて防火ダンパー装置の蓋11を開け点検口12を開放する。
【0014】
開放した点検口12から手を入れ閉じた二枚のダンパー板8をバネ9の付勢に抗して開放側へ回動させ、二枚重ねの状態に保持しておいて、新規の温度ヒューズ10を装着し、ダンパー板8を開放状態に維持させてから蓋11を閉めればよい。点検口12の回動ダンパーに対する位置関係と回動ダンパーの構成との兼合いにより、復帰操作においてバネ9で付勢されている二枚のダンパー板8を二枚重ねの状態に片手で保持していることは容易であり、もう一方の手を使ってダンパー板8に温度ヒューズ10を装着することができる。このように、風洞2の点検口12の回動ダンパーに対する位置関係と回動ダンパーの構成との組合せに関する工夫により中間取付型の防火ダンパー装置の保守点検性を向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、コストの低減を推進でき、取付性の良い中間取付型の防火ダンパー装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の防火ダンパー装置を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態の防火ダンパー装置を一部を破断して示す斜視図である。
【図3】 実施の形態の防火ダンパー装置を示す分解斜視図である。
【図4】 実施の形態の防火ダンパー装置の蓋の構成を示す斜視図である。
【図5】 実施の形態の防火ダンパー装置の点検口の他の構成を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態の防火ダンパー装置を取付状態で示す側面図である。
【図7】 図6におけるA矢視図である。
【図8】 実施の形態の防火ダンパー装置を取付状態で示す側面図である。
【図9】 従来の防火ダンパー装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ダクト、 2 風洞、 4 取付フランジ、 5 ネジ、 7 支持軸、8 ダンパー板、 9 バネ、 10 温度ヒューズ、 11 蓋、 12 点検口。
Claims (1)
- 給気や排気のための通風路の途中に連通状態に接続される風洞内に、熱により溶断する温度ヒューズによって通常はその風洞を開放しており、温度ヒューズの溶断で同風洞を閉止する回動ダンパーを組込んだ防火ダンパー装置であって、前記回動ダンパーを前記風洞を横断する支持軸に二枚のダンパー板をバネで閉止方向に付勢した状態に蝶着し、前記温度ヒューズで同ダンパー板を二枚重ねの開放状態に保持させた構成となすとともに、前記風洞の開放状態の前記ダンパー板の合せ部分に対向する外周部に開閉可能の蓋を備えた内側に狭まる切断面の点検口を設け、その点検口を開設する際にできる抜取り材で同点検口に密接状態に収まる蓋が構成されるようにした防火ダンパー装置。
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