JPH059016Y2 - - Google Patents

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JPH059016Y2
JPH059016Y2 JP1986116907U JP11690786U JPH059016Y2 JP H059016 Y2 JPH059016 Y2 JP H059016Y2 JP 1986116907 U JP1986116907 U JP 1986116907U JP 11690786 U JP11690786 U JP 11690786U JP H059016 Y2 JPH059016 Y2 JP H059016Y2
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handle
pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建造物の空調換気設備の管路に設け
る防火ダンパに関する。
〔従来の技術〕
従来、高層住宅及びその他の建造物には、浴室
や便所及び厨房からの湿気、臭気及び換気を行う
ための排気設備を設けることが一般に行われてい
る。この排気設備は、浴室、便所及び厨房等の各
室を建屋に配管した管路によつて屋外に連絡し、
自然通気又は強制ドラフトにより排気する構造と
なつている。
ところで、このような管路を建造物内に備えて
外部に排気する場合、排気口部分が隣接建屋との
延焼線に含まれる領域となるときは、火災の発生
による延焼を防止するための防火ダンパを管路の
途中に設けることが建築基準として規定されてい
る。この防火ダンパは、管路内を流れる排気の温
度が高温になると内部流路が自動的に閉じるよう
に温度ヒユーズを利用したものである。この温度
ヒユーズを持つ防火ダンパは、ダンパプレートを
スプリングによつて管路を閉じる方向に付勢する
と共に、温度ヒユーズによつて開いた状態に機械
的に保持する構造のものである。そして、管路内
の排気温度が高くなつて温度ヒユーズの融点を超
えると、温度ヒユーズが破断してダンパプレート
を機械的に拘束できない状態となり、スプリング
の弾性力によつて瞬時に管路を閉じ、延焼を防止
することができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
近来では、管路配管を容易にするため、たとえ
ば高層の集合住宅の場合には一戸毎に一つの管路
を設けて排気可能とした2層管が広く利用されて
いる。この2層管は、管内の流路断面を2つに分
割したもので、たとえば一方を浴室に向かう管路
及び他方を厨房に向かう管路に継手によつて接続
して配管するものである。
ところが、このように異なる排気流路を持つ2
層管の場合、2つの流路のそれぞれに専用の防火
ダンパを備えることは嵩張る結果となり、天井裏
等の限られたスペースに納めることができず、施
工の面で難点がある。また、温度ヒユーズの交換
作業でも、2つの温度ヒユーズに対して行う必要
があるため、作業が煩雑となり天井に設ける点検
口も大きくしなければならない。したがつて、装
置容量の大型化により据え付け位置を限定される
のに加えて、点検口の位置にも制限を受け、設
計・施工の自由度が低いという問題があつた。
また、ダンパを二つの流路に独立して配置する
場合、一方の管路に連結する建屋内で火災が発生
したときには温度ヒユーズの溶融によつてこの管
路のみが閉じ、他方は開いたままである。このよ
うな状態では、開いたままの流路が火災場所に対
してドラフトを招き、被害を大きくしてしまうと
いう恐れもある。
そこで、本考案は、2層管内の二つの流路を単
一のダンパプレートによつて同時に閉じる構造と
して、嵩張りを小さくし且つ火災の延焼を確実に
防止すると同時に、温度ヒユーズの交換作業も簡
単に行えるようにすることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、以上の目的を達成するために、建屋
に配管され互いの管端との間に間隔をおいた室内
側及び屋外側の2層管のそれぞれの管端に両端を
接続する本体を備え、前記2層管内の分割された
2つの流路に整合するように内部流路を分割する
隔壁を前記本体内に架設し、該隔壁の架設方向に
軸線を持つ回動軸を前記本体に回転自在に取り付
け、該回動軸の半径方向の周面の2位置に基端を
有してそれぞれ分割された前記内部流路に位置す
る2枚のダンパプレートを回動軸に連結し、更
に、一方のダンパプレートと前記隔壁とを挟持可
能な二股状の温度ヒユーズを備えた防火ダンパで
あつて、前記本体の周壁に前記温度ヒユーズに臨
む点検口を開けると共に該点検口を開閉可能な開
閉蓋を設け、前記回動軸に連接すると共に手動操
作によつて該回動軸を回転操作可能なハンドルを
前記本体の外部に突き出して設け、更に、前記ダ
ンパプレートを開いた姿勢に前記回動軸を前記ハ
ンドルによつて回転させたとき、該ハンドルに係
合してその姿勢を拘束可能なロツク部材を前記本
体の外周に設けたことを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を具
体的に説明する。
第1図は本考案に係る防火ダンパの縦断面図、
第2図は同平面図、第3図は斜視図である。
図において、円筒状の本体1の両端に切開した
スリツト2による弾性変形を利用して該本体1が
2層管Aに接続され、該2層管A内の二つの流路
B,Cに分ける区画壁Dに整合するように2枚の
隔壁3,4を本体1内に架設している。これらの
隔壁3,4との間には〓間5を設け、該〓間5を
挿通して回動軸6を本体1の半径方向に回転自在
に配置している。この回動軸6の両端は本体1を
貫通して外部に突出し、本体1内部に位置する部
分には2層管A内の流路B及びCを開閉するダン
パプレート7,8を固定している。
回動軸6の一端を支持する本体1の外周には、
該回動軸6を第1図において時計方向に付勢する
スプリング(図示せず)等の弾性手段を内蔵した
チヤンバ9を設け、他端にはダンパプレート7,
8の開閉を手動で行うためのハンドル10を連結
している。このハンドル10の先端側には、本体
1の周面に設けたロツク部材11に係合するスト
ツパピン12を備え、このストツパピン12によ
つてハンドル10を第3図の姿勢に維持するとダ
ンパプレート7,8は第1図の開いた状態とな
る。なお、ストツパピン12はスプリング12a
によつて本体1方向に付勢されたものとする。
更に、第4図に示すように、ハンドル10の近
傍に位置し且つ回動軸6の軸芯に近接した部分の
本体1に点検口13を開設し、この点検口13か
ら温度ヒユーズ14を出し入れ可能としている。
温度ヒユーズ14は、第2図及び第3図に示すよ
うに、二股の脚部14a,14bを備えたもの
で、点検口13から入れて隔壁3及びダンパプレ
ート7を捉える形状である。この温度ヒユーズ1
4により、ダンパプレート7,8は同時に開いた
状態に保持され、排気が高温となつて温度ヒユー
ズ14が溶断すると、チヤンバ9内のスプリング
によつて回動軸6が第1図において時計方向に回
転し、両ダンパプレート7,8により2層管Aの
二つの流路B及びCが同時に閉じられる。このと
き、ハンドル10は、第3図の一点鎖線で示すよ
うに本体1の軸線と略直交する方向に回動軸6の
回転によつてその姿勢を変えている。なお、閉じ
たときの両ダンパプレート7,8を受けるための
ストツパ1a,1bを本体1の内周に設けておく
ことが好ましい。
ここで、温度ヒユーズ14が溶断した後にこれ
を交換する作業は以下の要領で行う。
まず、点検口13に設けた開閉蓋15を開いて
溶断後の温度ヒユーズを取り除き、ハンドル10
の操作によつて回動軸6を第1図において反時計
方向に回転させる。回動軸6が回転すると、両ダ
ンパプレート7,8はそれぞれ隔壁3,4方向に
移動して流路を開き、新しい温度ヒユーズ14を
前記のように点検口13から差し込む。そして、
脚部14a,14bによつて隔壁3とダンパプレ
ート7を挟み、隔壁3に対してダンパプレート7
を拘束することにより、流路を開いた状態に設定
できる。なお、ハンドル10を回転操作するとき
には、チヤンバ9内のスプリングによつて付勢力
を受けるので、ストツパピン12を本体1のロツ
ク部材11に係合させておけば、回動軸6をダン
パプレート7,8が開く姿勢に保持でき、片手で
も簡単に作業することができる。そして、作業が
完了すれば、ハンドル10及び回動軸6の回転を
拘束しないようにストツパピン12をロツク部材
11から解離し、温度ヒユーズ14の溶断時には
速やかに流路を閉じれる態勢としておく。
上記構成において、接続した2層管A内の流路
B,Cに接続して建造物の室内に火災等が発生す
ると、排気温度が設定された上限値に達した時点
で温度ヒユーズ14が溶断する。その結果、ダン
パプレート7は隔壁3との拘束を解かれ、チヤン
バ9内のスプリングの弾性力によつて回動軸6が
第1図において時計方向に回転し、両流路B,C
をダンパプレート7,8が即時に遮断する。した
がつて、両流路B及びCにそれぞれ専用のダンパ
を備えなくても、流路の遮蔽が可能となり、装置
容量が嵩張ることなく防火ダンパとしての機能を
果たすことができる。
ここで、たとえば流路Bに連絡する室内から発
火した場合、上記と同様に排気温度の上昇に伴う
温度ヒユーズ14の溶断により、両ダンパプレー
ト7,8が同時に流路を閉じ、流路B側のみなら
ず他方の流路Cからの排気も同時に遮断する。し
たがつて、流路Cが連絡している室内が発火場所
に近いような場合に発生するドラフトを防止で
き、火勢を助長することなく被害を小さくでき
る。
また、溶断した温度ヒユーズ14の交換作業
は、前記のようにハンドル10をストツパピン1
2を利用して固定できるので、点検口13からの
差し込みが片手で簡単に行える。したがつて、天
井裏等に防火ダンパを配置する場合、天井に設け
る点検扉を小さくできるので、たとえば汎用され
ているクーラーキヤツプ等を代用でき、施工性の
向上も可能となる。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案に係る防火ダン
パは、本体内に間隔をおいて軸線方向に設けた一
対の隔壁に対してダンパプレートを温度ヒユーズ
によつて開いた状態に拘束し、該温度ヒユーズの
溶断により2層管の異なる二つの流路をダンパプ
レートで同時に閉じるようにしている。したがつ
て、単一のダンパ構造で2つの流路の開閉を行う
ことができ、装置が嵩張ることなくその据え付け
に関する設計及び施工の自由度が向上する。
また、点検口を開けてヒユーズを交換する場合
には、ハンドルをロツク部材に係合させれば、ダ
ンパプレートをその回動軸を介して開いた姿勢に
保持できる。このため、ヒユーズの差し込みが片
手で簡単に行え、防火ダンパを組み込む天井裏等
の狭い空間であつても、無理なく作業することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る防火ダンパの縦断面図、
第2図は同平面図、第3図は同斜視図、第4図は
ハンドル及び点検口部分の平面図である。 1……本体、2……スリツト、3,4……隔
壁、5……〓間、6……回動軸、7,8……ダン
パプレート、9……チヤンバ、10……ハンド
ル、11……ロツク部材、12……ストツパピ
ン、13……点検口、14……温度ヒユーズ、1
4a,14b……脚部、15……開閉蓋、A……
2層管、B,C……流路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 建屋に配管され互いの管端との間に間隔をおい
    た室内側及び屋外側の2層管のそれぞれの管端に
    両端を接続する本体を備え、 前記2層管内の分割された2つの流路に整合す
    るように内部流路を分割する隔壁を前記本体内に
    架設し、 該隔壁の架設方向に軸線を持つ回動軸を前記本
    体に回転自在に取り付け、 該回動軸の半径方向の周面の2位置に基端を有
    してそれぞれ分割された前記内部流路に位置する
    2枚のダンパプレートを回動軸に連結し、 更に、一方のダンパプレートと前記隔壁とを挟
    持可能な二股状の温度ヒユーズを備えた防火ダン
    パであつて、 前記本体の周壁に前記温度ヒユーズに臨む点検
    口を開けると共に該点検口を開閉可能な開閉蓋を
    設け、 前記回動軸に連接すると共に手動操作によつて
    該回動軸を回転操作可能なハンドルを前記本体の
    外部に突き出して設け、 更に、前記ダンパプレートを開いた姿勢に前記
    回動軸を前記ハンドルによつて回転させたとき、
    該ハンドルに係合してその姿勢を拘束可能なロツ
    ク部材を前記本体の外周に設けたことを特徴とす
    る防火ダンパ。
JP1986116907U 1986-07-29 1986-07-29 Expired - Lifetime JPH059016Y2 (ja)

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JP1986116907U JPH059016Y2 (ja) 1986-07-29 1986-07-29

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JPS6322945U JPS6322945U (ja) 1988-02-15
JPH059016Y2 true JPH059016Y2 (ja) 1993-03-05

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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5548044B2 (ja) * 1975-02-24 1980-12-03
JPS6027939B2 (ja) * 1977-05-06 1985-07-02 三菱電機株式会社 ろう接性試験法

Family Cites Families (2)

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JPS6322945U (ja) 1988-02-15

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