JP3734546B2 - ブレーキパッド摩耗検出器の取付構造 - Google Patents

ブレーキパッド摩耗検出器の取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ブレーキパッドの裏板に取り付けた、ブレーキパッド摩耗検出器の取付構造に関するものであり、ブレーキディスクとの衝突によって上記摩耗検出器に加わる衝撃を緩和できるブレーキパッド摩耗検出器の取付構造について、車両の振動に伴う、ブレーキパッド摩耗検出器の摩耗、損傷を可及的に抑制して、その耐久性を向上させ、もって、このブレーキパッド摩耗検出器による、ブレーキパッドの摩耗検出システムの作動の確実性、信頼性を一層向上させることができるものである。
【0002】
【従来の技術】
ブレーキパッドの裏板にブレーキパッド摩耗検出器を取り付け、その表面にブレーキディスクが当接し、かつ、この表面がブレーキディスクとの摩擦によって摩耗したときこのことを電気的に検知し、これによってブレーキパッドが限界摩耗に達したことを表示する摩耗検知システムは知られている。このものについて、ブレーキパッドが摩耗限界に達し、ブレーキパッド摩耗検出器の表面がブレーキディスクの表面に当接するときの衝撃を緩和するために、ブレーキパッド摩耗検出器をブレーキパッドの裏板に対して、ブレーキディスクの軸線方向に変移可能に弾性的に支持させる取付構造は公知である(特開平5−302635号公報)。
この発明によるブレーキパッドの取付構造は図4および図5に示すものである。このものはブレーキパッド摩耗検出器5をブレーキパッド1の裏板2の貫通孔4に挿入し、U形のクリップ6で裏板2の端部を挾み、かつこのU形のクリップ6の後方の一片6aにC形爪部を設け、他方、ブレーキパッド摩耗検出器5の後端部外周に円周方向溝5cを設けてあり、この円周方向溝5cにクリップ6の上記C形爪部を係合させて抜け止めし、かつこの後方の一片6aによってブレーキパッド摩耗検出器5を摩擦材3の方に付勢して、ブレーキパッド摩耗検出器5の裏面と裏板2の表面との間に間隙xを持たせて、一片6aによってブレーキパッド摩耗検出器5を弾性的に支持させたものである。ブレーキパッドが摩耗限界に達し、ブレーキパッド摩耗検出器5の表面にブレーキディスクが当接すると、ブレーキパッド摩耗検出器5はU形クリップ6の一片6aの弾力に抗して間隙xだけ後退する。この後退動作によってブレーキディスクとの衝突による衝撃が緩和され、当該衝撃によるブレーキパッド摩耗検出器の損傷を防止できるものである。
しかし、このものはブレーキパッド摩耗検出器5は裏板に対して、いわばフローティング状態で支持されていて、その支持が不安定であるので、車両の激しい振動によってブレーキパッド摩耗検出器5が裏板2に対して振動し、この振動によって貫通孔4の内面と摩擦し、あるいは衝突する。この摩擦、振動の繰返しによって、ブレーキパッド摩耗検出器5が摩耗し、損傷する可能性があり、このためにブレーキパッド摩耗検出器5の作動の信頼性に不安が残る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来のブレーキパッド摩耗検出器の取付構造の上記の問題を解消することを目的として、そのために、裏板によるブレーキパッド摩耗検出器の支持を安定させられるように、U形クリップによるブレーキパッド摩耗検出器の取付構造を工夫することをその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のために講じた手段は次ぎのとおりである。
(イ)ブレーキパッドの裏板を挾むU形クリップの前後両片にC形爪部を設け、その一方の片のC形爪部と、他方の片のC形爪部によってブレーキパッド摩耗検出器の一部をそれぞれ挾んで握持させて、ブレーキパッド摩耗検出器を2点で支持させたこと、
(ロ)上記U形クリップの前方の片はスリットによって長手方向に分割されていて、これによってそのC形爪部が弾性的に拡開でき、かつその平行部分が捩じられながら若干撓んで、ブレ−キパッドの摩耗検出器が若干ひっ込むことを許容するようになっていること
(ハ)上記の前後両片のC形爪部のいずれか一方によってブレーキパッド摩耗検出器に作用する前後方向力を支えさせたこと。
【0005】
【作 用】
U形クリップで裏板を挾むと、その一方の片は裏板の表側または裏側に、また他方の片は裏板の裏側または表側に位置する。このU形クリップの両片のC形爪部にブレーキパッド摩耗検出器の一部をそれぞれ握持させたことによって、ブレーキパッド摩耗検出器はU形クリップの両片によって裏板の表側と裏側に突出して2点で支持される。したがって、ブレーキパッド摩耗検出器はその前後方向に対しては若干移動可能であるが、その半径方向にはしっかりとU形クリップによって裏板に取り付けられ、車両の振動によるブレーキパッド摩耗検出器の裏板に対する振動が確実に抑制される。それゆえ、この振動によってブレーキパッド摩耗検出器が摩耗し、損傷する可能性は全くない。
また、ブレーキパッド摩耗検出器の先端にブレーキディスクが当接して、これを引っ込ませる方向に力が作用すると、U形クリップの前方の片は上記スリットによって長手方向に分割されていて、C形爪部12が平行部分を捩じりながら若干撓んで、ブレーキパッド摩耗検出器が若干引っ込むことを許容するから、これによって、ブレーキディスクが摩耗検出器に当接するときに摩耗検出器にかかる衝撃が緩和される。
さらに、上記前後両片のいずれか一方によってブレーキパッド摩耗検出器に作用する前後方向の力を支えさせたので、ブレーキパッド摩耗検出器の先端にブレーキディスクが当接したときは、ブレーキパッド摩耗検出器がU形クリップの上記一方の片を弾性変形させながら若干引っ込むので、これによって、ブレーキディスクによってブレーキパッド摩耗検出器に加えられる衝撃が緩和される。
【0006】
【実 施 例】
次いで図1、図2を参照しつつ第一実施例を説明する。
U形クリップ10の前方の片11に薄板状のC形爪部12が設けてあり、このC形爪部12を弾性的に拡開できるように片11にその長手方向のスリット13を設けている。後方の片14に垂直部15と円筒状のC形爪部16を設けている。この円筒状のC形爪部16の両先端に外側への折返し部17、17を設けてあって、これによってC形爪部16の拡開操作を容易にしている。
ブレーキパッド摩耗検出器40の外周に円周方向溝41が設けてある。このブレーキパッド摩耗検出器40をブレーキパッド30の裏板31の貫通孔32に挿入し、U形クリップ10によって裏板31を挾んで、U形クリップ10を裏板31に固定する。U形クリップ10の前方の片11のC形爪部12をブレーキパッド摩耗検出器40の円周方向溝41に係合させ、ブレーキパッド摩耗検出器40の裏板31の裏側に突出した部分を他方の片のC形爪部16で挟持させる。これによってブレーキパッド摩耗検出器40は裏板31の表側に突出した部分と裏側に突出した部分との2点をU形クリップ10によって支持され、安定した状態で裏板に取り付けられる。前方の片11は裏板31の表側の面に全面的に軽く当接しているが、ブレーキパッド摩耗検出器40の先端にブレーキディスクが当接して、これを引っ込ませる方向に力が作用すると、U形クリップの前方の片11はスリット13によって長手方向に分割されているので、C形爪部12が平行部分11aを捩じりながら若干撓んで、ブレーキパッド摩耗検出器40が若干引っ込むことを許容する。このブレーキパッド摩耗検出器40が前方の片11の支持力に抗して若干引っ込む動作によって、ブレーキディスクの当接時の衝撃が緩和される。
また、後方の片14のC形爪部16は円筒状であるから、このC形爪部16によるブレーキパッド摩耗検出器40を円筒面で握持し、したがって、ブレーキパッド摩耗検出器40の半径方向振動に対する支持は一層安定的なものである。
上記前方の片11に円筒状のC形爪部を設け、後方の片14に板状のC形爪部を設けても同様である。
図3に示す第二実施例のU形クリップ20は、その基本的な形状構造において第一実施例のU形クリップ10と同じであるが、後方の円筒状のC形爪部26の下端内周に円弧状フランジ26aが設けてあり、他方、ブレーキパッド摩耗検出器50にはブレーキパッド摩耗検出器40の円周方向溝41のような溝は設けていない。
ブレーキパッド摩耗検出器50をブレーキパッドの裏板の貫通孔に嵌合させ、第一実施例と同様に前後のC形爪部22と26とによってブレーキパッド摩耗検出器50を2点で支持させる。このとき後方のC形爪部26の円弧状フランジ26aによってブレーキパッド摩耗検出器50の後端面を支持させる。
ブレーキパッド摩耗検出器50の先端にブレーキディスクが当接して、これを引っ込ませる方向に力が作用すると、C形爪部26の円弧状フランジ26aを押して、後方の片24を弾性的に撓ませながらブレーキパッド摩耗検出器50が引っ込められ、該片24を弾性付勢力によって、ブレーキパッド摩耗検出器の先端面がブレーキディスクに圧接される。
【0007】
【効 果】
本発明の前記課題を解決した発明は公知ではない。したがって、新規な前記課題を解決して、上記従来の前記問題を解消したこと自体が本発明特有の効果である。
すなわち、ブレーキパッドの裏板の前側と後側の2点で、U形クリップのC形爪部によってブレーキパッド摩耗検出器をその半径方向に支持するので、車両の振動によるブレーキパッド摩耗検出器の上記裏板に対する振動を防止し、この振動によるブレーキパッド摩耗検出器の摩耗、損傷を確実に防止することができる。また、U形クリップの前後の片の一方によって、ブレーキパッド摩耗検出器に作用する前後方向の力を支えさせたことによって、ブレーキパッド摩耗検出器の先端面がブレーキディスクに当接したとき、ブレーキパッド摩耗検出器に作用する前後方向の力を支える片が弾性的に変形してブレーキパッド摩耗検出器が若干後退することを許容する。これによって、ブレーキパッド摩耗検出器がブレーキディスクと衝突したときの衝撃を緩和して、この衝撃によってブレーキパッド摩耗検出器が損傷することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のU形クリップの斜視図である。
【図2】第一実施例の断面図である。
【図3】第二実施例のU形クリップの斜視図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】図4の従来例のU形クリップの側面図である。
【符号の説明】
1、30・・・ブレーキパッド
2、31・・・裏板
3・・・・摩擦材
4、32・・・貫通孔
5、40、50・・・ブレーキパッド磨耗検出器
5c、41・・・ブレーキパッド磨耗検出器の円周方向溝
6、10、20・・・U形クリップ
6a・・・U形クリップの一片
11・・・前方の片
11a・・・板状のC形爪部12の平行部分
12、22・・・板状のC形爪部
13・・・スリット
14、24・・・後方の片
15・・・垂直部
16、26・・・円筒状のC形爪部
17・・・折返し部
26a・・・円弧状フランジ
x・・・間隙

Claims (1)

  1. ブレーキパッド摩耗検出器をブレーキパッドの裏板の貫通孔に挿入し、U形クリップで裏板の端部を挾み、当該U形クリップによって摩耗検出器を上記裏板に取り付ける、ブレーキパッド摩耗検出器の取付構造において、
    ブレーキパッドの裏板を挾むU形クリップの前後両片にC形爪部を設け、その一方の片のC形爪部と、他方の片のC形爪部によってブレーキパッド摩耗検出器の一部をそれぞれ挾んで握持させて、ブレーキパッド摩耗検出器を2点で支持させ、
    上記U形クリップの前方の片はスリットによって長手方向に分割されていて、これによってそのC形爪部が弾性的に拡開でき、かつその平行部分が捩じられながら若干撓んで、ブレ−キパッドの摩耗検出器が若干ひっ込むことを許容するようになっており、
    上記の前後両片のC形爪部のいずれか一方によってブレーキパッド摩耗検出器に作用する前後方向力を支えさせたブレーキパッド摩耗検出器の取付構造。
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