JP3191724B2 - チャタリング防止接点構造を用いた衝突検知装置 - Google Patents

チャタリング防止接点構造を用いた衝突検知装置

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JP3191724B2 JP12348097A JP12348097A JP3191724B2 JP 3191724 B2 JP3191724 B2 JP 3191724B2 JP 12348097 A JP12348097 A JP 12348097A JP 12348097 A JP12348097 A JP 12348097A JP 3191724 B2 JP3191724 B2 JP 3191724B2
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    • H01H35/14Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch

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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板バネで構成され
た接点のチャタリング防止構造に関する。特に、慣性の
法則を利用して機械的に作動する、エアバッグ等の乗員
保護装置を作動させる衝突検知装置のチャタリング防止
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置等の乗員保護装置
を作動させる機械式の衝突検知装置としては、例えば図
4に示される構造のものが知られている(特開平8−2
64088号公報)。この衝突検知装置20では、ウェ
イト14は、軸15により偏心位置にて回動可能に支持
されており、ウェイト14上には第一カム11a、第二
カム11bが形成されたロータ11が固設されている。
第一カム11aには板バネ12の先端部が接触してb方
向に付勢し、第二カム11bには板バネ13の先端部が
接触してb方向に付勢している。この板バネ12、13
によるb方向への付勢により、走行中に生じる低レベル
の減速度によってウェイト14が回動しないようにして
いる。衝突が発生すると、ウェイト14は付勢力に抗し
てa方向に回動し、このウェイト14の回動に伴ってロ
ータ11が回動する。そして、ロータ11の回動により
板バネ12、13が変位し、接点12a、13a間の間
隔が狭まって接触し、この接点12a、13a間の接触
状態を電気信号として検出することにより、衝突が検知
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
機械式の衝突検知装置は、車両の左右のフロントフェン
ダ内に設けられるので、衝突時に作用する減速度のレベ
ルが大きく、受け側の板バネ13が板バネ12との接触
時に振動し、検出信号にチャタリングを生じ、安定した
検出信号が得られないという問題がある。チャタリング
を防止するには、図4の装置では、接点12a、13a
間がオン状態を保持するために必要な最小荷重(接点荷
重)を増加させればよい。そのためには、板バネ12の
板厚を厚くする、又は板バネ12の初期たわみ量を大き
くするなどの方法が考えられる。板バネ12の板厚を厚
くすると、復元可能なたわみの変化量が小さくなるの
で、チャタリングの抑制に限界がある。又、板バネ12
の初期たわみ量についても、弾性範囲内で初期たわみ量
を設ける必要があるために、チャタリングの抑制には限
界がある。
【0004】従って、本発明の目的は、上記課題に鑑
み、板バネの弾性範囲内で接点荷重を増加させ、チャタ
リングを防止し、安定した検出信号を得ることのできる
接点構造及びその構造を用いた衝突検知装置を実現する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の手段によれば、駆動部材が衝突
時の減速度に応じて変位することにより、状態変化する
接点構造を用いた衝突検知装置において、接点を有し、
立設された1枚の第1の板バネの先端部が駆動部材に接
触し、その衝突時の変位方向に対して逆方向に駆動部材
を付勢している。第2の板バネは、複数個の板バネが摺
動可能に重ねられて構成された板バネであって、接点を
有し、根本部が所定の間隔を隔てて配設され、且つ前記
第1の板バネに最も近い板バネ以外の板バネの各々の先
端部が、より前記第1の板バネに近い板バネを前記変位
方向に対して逆方向に付勢して構成され、第1の板バネ
に対して変位方向側に所定間隔で立設されている。衝突
時に第1の板バネの付勢力に抗して所定方向に駆動部材
が変位すると、第1の板バネがその変位方向に変位し、
第1の板バネの接点と第2の板バネの接点とが接触し、
その接触状態が電気信号として出力される。この場合に
おいて、第2の板バネが複数個で構成されているので、
それぞれの板厚を厚くすることなく、第2の板バネの第
1の板バネ方向へ作用する弾性力である接点荷重を増加
させることができ、第2の板バネの弾性範囲内でチャタ
リングを防止でき、安定した電気信号が得られ、衝突検
知信号のチャタリングを防止できる。
【0006】ところで、第2の板バネを構成する複数個
の板バネが互いに全体で接触していると、第1の板バネ
の接点との接触時に付勢力が分散し、接点荷重が効果的
に増加せず、チャタリング抑制効果が低減するが、本願
発明では接点荷重を効果的に増加できるので、チャタリ
ング抑制効果を向上できる。又、第2の板バネが第1の
板バネと接触した後に第1の板バネの変位方向に変位す
る際に、第2の板バネを構成する複数個の板バネの先端
部が摺動し、その摺動による摩擦力によって衝突検知装
置のチャタリング抑制効果をより向上できる
【0007】請求項3に記載の手段によれば、第2の板
バネを構成する複数個の板バネをそれぞれ異なる長さと
することで、各板バネの固有振動数が異なるので、この
接点構造を用いて衝突を検知することにより、衝突検知
信号の共振によるチャタリングを防止できる。
【0008】請求項4に記載の手段によれば、第1の板
バネに近い位置に設けられた順に第2の板バネを構成す
る複数個の板バネの長さが長いことにより、第1の板バ
ネに最も近い位置の第2の板バネの先端部を所定位置で
支持することで、第1の板バネと第2の板バネとの接点
間隔を容易に設定できる。即ち、この接点構造を用いる
ことにより接点間隔の設定を容易に行える衝突検知装置
を実現できる。
【0009】請求項5に記載の手段によれば、第2の板
バネを構成する複数個の板バネの接触部が接点近傍に設
けられることにより、接点における第2の板バネの総合
した弾性力、即ち接点荷重を効果的に増加させることが
でき、チャタリング抑制効果をより高めることができ
る。即ち、この接点構造を用いて衝突を検知することに
よりチャタリング抑制効果のより高い衝突検知装置を実
現できる。
【0010】請求項2に記載の手段によれば、支持部材
により第2の板バネの先端部が支持され、支持部材は第
2の板バネにより変位方向に対して逆方向に付勢され
る。これにより第2の板バネは支持部材を付勢している
ので、振動等により第2の板バネが変位することがない
ので、接点間の間隔を十分に保持でき、誤検出を防止
きる。即ち、この構造を用いて衝突を検知することによ
り、走行中の振動、揺れ、急ブレーキなどにより低レベ
ルの減速度が作用しても、接点間の間隔を十分に保持で
きるので、誤検出を防止できる。
【0011】請求項6に記載の手段によれば、駆動部材
は、軸と、重量重心と回転中心とが偏心し、衝突時に慣
性の法則により機械的に軸の回りに回動するウェイト
と、そのウェイト上に固設され、ウェイトと軸を同じく
し、衝突時にウェイトと一体的に回動する、カムの形成
されたロータとから構成される。そして、第1の板バネ
の先端部がロータのカムに接触し、ロータの衝突時の回
動方向に対して逆方向にロータが付勢される。これによ
り、衝突時に付勢力に抗したロータのカムの作用により
第1の板バネが回動方向に変位し、第1の板バネの接点
と第2の板バネの接点との間隔が狭まって接触し、その
接触状態を電気信号として出力できる。更に請求項7に
記載の手段によれば、チャタリングを防止した、慣性の
法則を利用して機械的に作動する、エアバッグ等の乗員
保護装置を作動させる衝突検知装置とすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、本発明の具体的な第1実施例に
係わる衝突検知装置100の構成を示した模式図であ
る。金属から成る押し側板バネ(第1の板バネ)1及び
受け側板バネ(第2の板バネ)2は、所定間隔で樹脂材
から成るベース8に立設されている。受け側板バネ2
は、板厚が略等しい3枚の板バネ21、22及び23か
ら成り、それぞれの根本部21c、22c及び23cの
間に樹脂又は金属から成るスペーサ3が配置され、根本
部21c、22c及び23cの各間が所定間隔に設けら
れている。この板バネ21、22及び23はそれぞれ長
さが異なり、押し側板バネ1側に位置するほど長くなっ
ている。板バネ23の先端部23aは板バネ22に当接
し、板バネ22に対してB方向に弾性付勢している。板
バネ22の先端部22aは板バネ21に当接し、板バネ
21に対してB方向に弾性付勢している。ここで、先端
部22a、23aは後述する接点21bの近傍で接触し
ている。板バネ21の先端部21aは支持部材6に当接
し、支持部材6に対してB方向に弾性付勢している。こ
れにより、受け側板バネ2が支持部材6に対してB方向
に弾性付勢している。
【0013】押し側板バネ1には平板状の接点部1bが
設けられ、この接点部1bに対向して受け側板バネ2の
板バネ21には凸状の接点部21bが設けられ、接点1
bと接点21bとの間が所定間隔に保持されている。
又、押し側板バネ1には、受け側板バネ2と反対側より
駆動部(駆動部材)5が当接し、駆動部5に対して押し
側板バネ1はB方向に弾性付勢している。押し側板バネ
1が駆動部5に対してB方向に付勢し、受け側板バネ2
が支持部材6に対してB方向に付勢することで、車両走
行中の揺れ、振動、急ブレーキなどにより低レベルな減
速度が作用しても、押し側板バネ1及び受け側板バネ2
の変位、振動を防止できるので、衝突以外の減速度によ
って、接点1b、21b間が接触することはない。駆動
部5は、作用する減速度に応じて、押し側板バネ1の付
勢力に抗してA方向に変位する。駆動部5としては、例
えば、後述する偏心ウェイトを用いるものや、マグネッ
トに引きつけられたボール状のマスを衝突時に移動させ
るボールシリンダ方式などがあり、機械的に作動するも
のであれば、いずれの方式でもよい。
【0014】この衝突検知装置100は、板バネ21、
22及び23の各間にスペーサ3を配置して、板バネ2
1、22及び23のかしめによりスペーサ3を固定し、
この状態のものを樹脂インサート成形によりベース8に
立設することによって得られる。衝突検知装置100で
は、衝突により所定レベル(搭乗者に損害を与え得るレ
ベル)以上の減速度が作用すると、押し側板バネ1の付
勢力に抗して駆動部5がA方向に変位する。駆動部5の
A方向への変位により、押し側板バネ1がA方向に変位
し、接点1bと接点21bとの間隔が狭まり、ついには
接点1bと接点21bとが接触する。この接点1bと接
点21bとの接触状態が電気信号として出力され、衝突
が検知される。出力された電気信号は、エアバッグ装置
などの乗員保護装置の起動に用いられる。
【0015】衝突検知装置100において、接点1bと
接点21bとの接触時の荷重(接点荷重)Fは、板バネ
21、22及び23のそれぞれの接点荷重の和になるの
で、それら板バネ単体の接点荷重の約3倍になる。よっ
て、板バネ単体での板厚を増加させずに、即ち弾性範囲
を狭くすることなく接点荷重Fを大きくできる。これに
より、衝突時に高レベルの減速度が作用した場合であっ
ても、受け側板バネ2の弾性範囲内でチャタリングを防
止できる。特に、板バネ21、22及び23の根本部2
1c、22c及び23cの各間にスペーサ3を配置し
て、先端部21a、22a及び23aだけを接触させて
いるので、各板バネ21、22及び23間で付勢力が分
散することがなく、接点荷重Fを効果的に作用させるこ
とができる。又、接点1bと接点21bとの接触後にお
いて、押し側板バネ1及び受け側板バネ2の付勢力に抗
して駆動部5がA方向に変位する際に、板バネ22、2
3の先端部22a、23aがそれぞれ板バネ21、22
上を摺動し、その摺動による摩擦力が生じるのでチャタ
リングをより効果的に抑制できる。このとき、板バネ2
2、23の先端部22a、23aが、それぞれ接点21
bの近傍で板バネ21、22と摺動接触させることによ
り、接点21bにおける弾性力である接点荷重Fをより
効果的に増加させることができる。又、板バネ21、2
2及び23は、互いに異なる長さに設けられているの
で、固有振動数が互いに異なる。このため、1つの板バ
ネが共振しようしても摺動接触している他の板バネによ
り抑制されるので、受け側板バネ2全体でみれば全周波
数で共振することはない。よって、共振によるチャタリ
ングを防止できる。
【0016】(第2実施例)図2は、本発明の具体的な
第2実施例に係わる衝突検知装置101の構成を示した
模式図である。前述の第1実施例と異なる点は、受け側
板バネ2が2枚の板バネ21、22から構成されている
点と、ハウジング8と具体的な駆動部材とを備えている
点であり、他の構成は第1実施例と同様である。衝突検
知装置101は、駆動部材として、軸10、ウェイト4
及びロータ7が設けられている。ハウジング9は樹脂材
等から成り、ウェイト4を支持する内側面9aと、ベー
ス8が圧入固定される圧入部9bと、軸10を支持する
軸受部とが設けられている。軸10は金属から成り、ウ
ェイト4とロータ7とを軸支し、ハウジング9の軸受部
に固定されている。
【0017】ウェイト4は金属から成り、その重量重心
に対して偏心した位置に軸10が設けられており、衝突
時に減速度が作用すると、慣性の法則により重量重心に
モーメントがはたらき、軸10の回りにa方向に回動す
る。ロータ7は非金属から成り、カム71が形成されて
いる。このロータ7は、ウェイト4上に固設され、ウェ
イト4と軸10を同じくし、衝突時にウェイト4と一体
的に回動する。カム71には、押し側板バネ1の先端部
1aが接触しており、押し側板バネ1は常に衝突時の回
動方向に対して逆方向(b方向)にロータ7を付勢して
いる。この押し側板バネ1による付勢力は、ロータ7を
介してウェイト4に伝達され、ウェイト4はハウジング
9の内側面9aに当接している。この押し側板バネ1の
ロータ7への付勢により、走行中に衝突以外の低レベル
の減速度が作用してもウェイト4及びロータ7が回動し
ない構成としている。
【0018】衝突検知装置101において、衝突が発生
すると、慣性の法則によりウェイト4の重量重心にモー
メントがはたらき、ウェイト4は押し側板バネ1の付勢
力に抗して軸10を中心にa方向に回動する。ウェイト
4のa方向への回動に伴い、ロータ7がa方向に回動す
る。このロータ7の回動によりカム71に当接している
押し側板バネ1が受け側板バネ2側に変位する。押し側
板バネ1の受け側板バネ2側への変位により、接点1
b、21b間の間隔が次第に狭まり、ついには接点1
b、21b間が接触する。この接点1b、21b間の接
触状態が電気信号として出力され、衝突が検知される。
【0019】本実施例では、受け側板バネ2を長さの異
なる2枚の板バネ21、22で構成しているので、板バ
ネ21、22のそれぞれの接点荷重の和になり、それら
板バネ単体の接点荷重の約2倍の接点荷重が得られる。
これにより、板バネ単体の板厚を増加させずに接点荷重
を大きくできるので、第1実施例と同様に高レベルの減
速度が作用した場合においても受け側板バネ2の弾性範
囲内でチャタリングを防止できる。又、板バネ21、2
2の根本部21c、22c間にスペーサ3を配置して根
本部21c、22c間を所定間隔に設け、先端部21
a、22aを接触させることにより各板バネ21、22
間で付勢力が分散することがなく、接点荷重を効果的に
作用させることができる。又、受け側板バネ2が押し側
板バネ1と接触してa方向に変位するとき、板バネ22
の先端部22aが板バネ21上を摺動し、その摺動によ
る摩擦力に生じるのでチャタリング抑制効果がより向上
する。又、板バネ21、22は互いに異なる長さに設け
られているので、固有振動数が異なり、共振によるチャ
リングを防止できる。
【0020】図3(a)は、衝突により発生した減速度
の波形図を、図3(b)は受け側板バネを単体で構成し
たときの出力信号の波形図を、図3(c)は本実施例に
よる出力信号の波形図をそれぞれ示している。図3
(a)より、衝突により約±80G程度の高レベルの減
速度が作用していることがわかる。このとき、受け側板
バネが単体で構成されていると、図3(b)に示される
ように、オン、オフを短周期で繰り返すチャタリングが
発生し、安定した検出信号が得られない。一方、図3
(c)に示されるように本実施例の如く、受け側板バネ
2を2枚構成とすることで、安定した検出信号が得られ
ることがわかる。
【0021】上記第2実施例において、ハウジング9に
嵌合するカバーを設け、衝突検知装置101内の気密を
保持してもよい。又、そのカバーに支持部材6を設けて
もよい。又、上記第2実施例において、ウェイト4の所
定量以上の回動を規制するストッパを設けてもよい。
又、そのストッパをカバーに設けた構成としてもよい。
又、上記第2実施例において、ウェイト4及びロータ7
を軸10の回りに回動自在に設けたが、ウェイト4及び
ロータ7を軸10に固定し、軸10をハウジング9の軸
受に対して回動自在に設けてもよい。
【0022】上記各実施例では、受け側板バネ2を構成
する各板バネの根本部間にスペーサ3を配置したが、根
本部間が所定間隔で設けられていればスペーサを設けな
い構成としてもよい。例えば、受け側板バネ2をベース
8に対して樹脂インサート成形せずに、溝を設け、その
溝に所定間隔で受け側板バネ2を圧入する構成としても
よい。又、上記各実施例では、接点1b、21bを常開
接点とし所定レベル以上の減速度が作用したとき閉成さ
せる構成としたが、常閉接点を設け所定レベル以上の減
速度が作用したとき開成させてもよい。又、受け側板バ
ネ2を構成する各板バネの枚数は、上記各実施例に限定
されるものではなく、必要に応じて設ければよい。又、
本発明による衝突検知装置で得られた検出信号は、エア
バッグ装置、サイドエアバッグ装置、シートベルト巻き
取り装置など乗員保護に用いられる全ての装置の起動に
用いることができる。
【0023】尚、上記各実施例では、チャタリング防止
接点構造を用いた衝突検知装置について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、接点構造を有す
る全ての装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な第1実施例に係わる衝突検知
装置の構成を示した模式図。
【図2】本発明の具体的な第2実施例に係わる衝突検知
装置の構成を示した模式図。
【図3】衝突時の減速度の波形と、それに対する単体の
受け側板バネを用いたときの検出信号と、第2実施例に
よる検出信号とを示した波形図。
【図4】従来の衝突検知装置の構成を示した模式図。
【符号の説明】
1 押し側板バネ 2 受け側板バネ 3 スペーサ 4 ウェイト 5 駆動部 6 支持部材 7 ロータ 8 ベース 9 ハウジング 1b、21b 接点部 21a〜23a 受け側板バネ先端部 71 カム 100、101 衝突検知装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−235980(JP,A) 特開 平8−235981(JP,A) 特開 平8−264088(JP,A) 特開 昭51−136170(JP,A) 実開 昭55−51860(JP,U) 実開 昭51−90480(JP,U) 実開 昭60−145509(JP,U) 実公 昭56−33075(JP,Y2) 実公 昭17−2059(JP,Y1) 実公 昭27−7522(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 35/14 H01H 3/60

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部材が衝突時の減速度に応じて変位
    することにより、状態変化する接点構造を用いた衝突検
    知装置であって、 接点を有し、立設された1枚の板バネであって、その先
    端部が前記駆動部材に接触し、前記駆動部材の衝突時の
    変位方向に対して逆方向に前記駆動部材を付勢し、衝突
    時に付勢力に抗した前記駆動部材の作用により前記変位
    方向に変位する第1の板バネと、複数個の板バネが摺動可能に重ねられて構成された板バ
    ネであって、 接点を有し、前記第1の板バネに対して前
    記変位方向側に所定間隔で立設され、根本部が所定の間
    隔を隔てて配設され、且つ前記第1の板バネに最も近い
    板バネ以外の板バネの各々の先端部が、より前記第1の
    板バネに近い板バネを前記変位方向に対して逆方向に付
    勢している構成の第2の板バネとを有し、 前記第1の板バネの前記変位方向への変位により、前記
    第1の板バネの接点と前記第2の板バネの接点とが接触
    し、その接触状態を電気信号として出力することによ
    り、衝突状態を検出することを特徴とするチャタリング
    防止接点構造を用いた衝突検知装置。
  2. 【請求項2】 駆動部材が衝突時の減速度に応じて変位
    することにより、状態変化する接点構造を用いた衝突検
    知装置であって、 接点を有し、立設された板バネであって、その先端部が
    前記駆動部材に接触し、前記駆動部材の衝突時の変位方
    向に対して逆方向に前記駆動部材を付勢し、衝突時に付
    勢力に抗した前記駆動部材の作用により前記変位方向に
    変位する第1の板バネと、 接点を有し、前記第1の板バネに対して前記変位方向側
    に所定間隔で立設され、根本部が所定の間隔を隔てて配
    設され、且つ先端部が互いに接触している複数個の板バ
    ネが摺動可能に重ねられて構成された第2の板バネと
    記第2の板バネの先端部を支持する前記駆動部材とは異
    なる支持部材とを有し、前記第2の板バネは前記変位方向に対して逆方向に前記
    支持部材を付勢してお り、 前記第1の板バネの前記変位方向への変位により、前記
    第1の板バネの接点と前記第2の板バネの接点とが接触
    し、その接触状態を電気信号として出力することによ
    り、衝突状態を検出することを特徴とするチャタリング
    防止接点構造を用いた衝突検知装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の板バネを構成する前記複数個
    の板バネは、それぞれ異なる長さを有していることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャタリング防
    止接点構造を用いた衝突検知装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の板バネを構成する前記複数個
    の板バネは、前記第1の板バネに近い位置に設けられた
    順に長さが長いことを特徴とする請求項3に記載のチャ
    タリング防止接点構造を用いた衝突検知装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の板バネを構成する前記複数個
    の板バネの接触部は、前記接点の近傍であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のチャタリ
    ング防止接点構造を用いた衝突検知装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動部材は、 軸と、 重量重心と回転中心とが偏心し、衝突時に、慣性の法則
    により、機械的に前記軸の回りに回動するウェイトと、 前記ウェイト上に固設され、前記ウェイトと前記軸を同
    じくし、衝突時に前記ウェイトと一体的に回動する、カ
    ムの形成されたロータとから成り、 前記第1の板バネの先端部が前記ロータの前記カムに
    触し、前記ロータの衝突時の回動方向に対して逆方向に
    前記ロータを付勢することを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか1項に記載のチャタリング防止接点構造を用
    いた衝突検知装置。
  7. 【請求項7】 乗員保護装置を作動させるために用いら
    れることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に
    記載のチャタリング防止接点構造を用いた衝突検知装
    置。
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