JP3733178B2 - 灯体取付ベースおよび照明器具 - Google Patents

灯体取付ベースおよび照明器具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工性が考慮された灯体取付ベースおよび照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的なダウンライトを天井板に設置する場合、ダウンライトの枠部を天井板に形成された埋込孔に挿入し、枠部の内側(ランプや反射板が装着される内側空間)に手を差し入れて、枠部の側面に配置した係止金具を側方に突出させるとともに引き下ろし、天井板の表面に係合する枠部のフランジ部と天井板の裏面に係合する係止金具とで天井板を挟持させることにより、枠部を天井板に設置している。
【0003】
しかし、このような構造では、手を枠部の内側に差し込んで係止金具を操作しなければならず、操作しにくい問題がある。
【0004】
また、例えば、米国特許5331531号に記載されているように、枠部の側面に上下方向に沿って送りねじを回転自在に設け、この送りねじにナットを螺合するとともに、このナットに枠部の側方に進退可能とする係止金具を回動自在に設けた構造がある。係止金具は、送りねじの回動操作によってナットが最上端側に移動すると、天井板に係合しないように枠部の内側方向に回動させて倒すことが許容され、また、ナットが下端側に移動すると、枠部の側方に強制的に回動されて突出し、天井板の裏面に係合可能としている。
【0005】
そして、枠部を天井板に埋め込むときには、係止金具を枠部の内側方向に倒した状態で、枠部を天井板に埋め込み、枠部の下面に臨む送りねじの端部を介してその送りねじを回動操作し、ナットを下端側に移動させることにより、係止金具を枠部の側方に強制的に突出させて天井板の裏面に係合させる。これにより、手を枠部の内側に差し込まずに係止金具を操作できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、米国特許5331531号に記載された構造では、ナットを最上端側に移動させた状態において、係止金具を天井板に係合しないように枠部の内側方向に回動させて倒すことが可能であるとともに、逆に枠部から外側方向に回動されて突出することも可能であるため、枠部を天井面に埋め込む際に、係止金具が枠部から突出する可能性があり、突出した係止金具が天井板に引っ掛かって埋め込み作業を行なえないなど、施工に支障が生じる問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、施工性を向上できる灯体取付ベースおよび照明器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の灯体取付ベースは、天井板に形成される埋込孔に埋め込まれる枠部と、この枠部の下縁部に配設され、枠部を埋込孔に埋め込んだ状態で天井板に係合される係合部と、前記枠部にこの枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能に設けられ、かつ上端側を支点として下端側が天井板に対する非係合位置と係合可能位置との間で展開可能に設けられ、展開状態で前記係合部と協働して天井板を挟持可能とする係止部と、この係止部を展開する方向へ付勢する付勢手段と、前記枠部に下側から操作可能に配設され、前記係止部を上下方向に移動させる送りねじと、この送りねじによって前記係止部を最も上方に移動させることにより係止部の上端側と係合してその係止部の下端側を付勢手段による付勢に抗して前記非係合位置に退避させるとともに、前記送りねじによって前記係止部を最も上方に移動した位置から下方に移動させることにより係止部の上端側との係合を解除してその係止部の下端側を付勢手段による付勢によって前記係合可能位置に展開させる退避手段とを具備しているものである。そして、送りねじによって係止部を最も上方に移動させると、係止部の上端側が退避手段に係合してその係止部の下端側が天井板に対する非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避するため、天井板の埋込孔への枠部の埋め込みに係止部が支障とならない。しかも、枠部の埋め込み後に、送りねじによって係止部を最も上方に移動した位置から下方に移動させると、係止部の上端側が退避手段から外れて係止部の下端側が天井板に対する係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開するため、この係止部の展開状態で係合部と協働して取付面を挟持可能となる。
【0009】
請求項2記載の灯体取付ベースは、請求項1記載の灯体取付ベースにおいて、係止部は、天井板の埋込孔への枠部の埋込時において埋込孔の内縁との当接により付勢手段の付勢に抗して非係合位置に退避されるとともに埋込孔の内縁から外れることにより付勢手段の付勢によって係合可能位置に展開されるものである。そして、天井板の埋込孔に枠部を埋め込む際、枠部の側方に係止部が突出していても、係止部が埋込孔の内縁と当接することで、その係止部が非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避しながら埋め込める。さらに、埋込孔の内縁を通過した係止部が埋込孔の内縁から外れることで、その係止部が係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開するため、枠部が天井板に仮止めされる。しかも、係止部が枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能とするとともに、上端側を支点として下端側が非係合位置および係合可能位置に回動されるため、係止部の非係合位置への退避が円滑になる。
【0010】
請求項記載の灯体取付ベースは、請求項1または2記載の灯体取付ベースにおいて、付勢手段は、ばね材によって形成されたスプリングであるものであり、スプリングで係止部を付勢する
【0011】
請求項記載の照明器具は、請求項1ないしいずれか記載の灯体取付ベースと、この灯体取付ベースに着脱自在に取り付けられる灯体とを具備しているものであり、施工性が向上する。
【0012】
請求項5記載の照明器具は、天井板に形成される埋込孔に埋め込まれる枠部と、この枠部の下縁部に配設され、枠部を埋込孔に埋め込んだ状態で天井板に係合される係合部と、前記枠部にこの枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能に設けられ、かつ上端側を支点として下端側が天井板に対する非係合位置と係合可能位置との間で展開可能に設けられ、展開状態で前記係合部と協働して天井板を挟持可能とする係止部と、この係止部を展開する方向へ付勢する付勢手段と、前記枠部に下側から操作可能に配設され、前記係止部を上下方向に移動させる送りねじと、この送りねじによって前記係止部を最も上方に移動させることにより係止部の上端側と係合してその係止部の下端側を付勢手段による付勢に抗して前記非係合位置に退避させるとともに、前記送りねじによって前記係止部を最も上方に移動した位置から下方に移動させることにより係止部の上端側との係合を解除してその係止部の下端側を付勢手段による付勢によって前記係合可能位置に展開させる退避手段と、前記枠部に支持される反射体と、この反射体に対して所定の位置関係に配設されるランプソケットとを具備しているものである。そして、送りねじによって係止部を最も上方に移動させると、係止部の上端側が退避手段に係合してその係止部の下端側が天井板に対する非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避するため、天井板の埋込孔への枠部の埋め込みに係止部が支障とならない。しかも、枠部の埋め込み後に、送りねじによって係止部を最も上方に移動した位置から下方に移動させると、係止部の上端側が退避手段から外れて係止部の下端側が天井板に対する係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開するため、この係止部の展開状態で係合部と協働して取付面を挟持可能となる。
【0013】
請求項6記載の照明器具は、請求項5記載の照明器具において、係止部は、天井板の埋込孔への枠部の埋込時において埋込孔の内縁との当接により付勢手段の付勢に抗して非係合位置に退避されるとともに埋込孔の内縁から外れることにより付勢手段の付勢によって係合可能位置に展開されるものである。そして、天井板の埋込孔に枠部を埋め込む際、枠部の側方に係止部が突出していても、係止部が埋込孔の内縁と当接することで、その係止部が非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避しながら埋め込める。さらに、埋込孔の内縁を通過した係止部が埋込孔の内縁から外れることで、その係止部が係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開するため、枠部が天井板に仮止めされる。しかも、係止部が枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能とするとともに、上端側を支点として下端側が非係合位置および係合可能位置に回動されるため、係止部の非係合位置への退避が円滑になる。
【0014】
請求項記載の照明器具は、請求項5または6記載の照明器具において、付勢手段は、ばね材によって形成されたスプリングであるものであり、スプリングで係止部を付勢する
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1ないし図9に第1の実施の形態としてダウンライトの構成を示す。図8はダウンライトの施工状態の側面図を示し、図9は図8に示すベースを断面とした図8に対応する側面図を示し、これらの図において、1はダウンライトを取り付ける取付面としての天井板で、この天井板1にはダウンライトを埋め込み設置するための円形の埋込孔2が形成されている。埋込孔2には、天井板1の上方の天井空間に配線される図示しない電源線や別設される照明器具などに電源を送るための図示しない送り配線が引き込まれる。
【0017】
ダウンライトは、灯体取付ベース11および灯体12にて構成され、灯体取付ベース11が天井板1の埋込孔2に埋め込み設置され、この灯体取付ベース11に対して灯体12が着脱自在に装着される。
【0018】
図1はダウンライトの灯体取付ベース11と灯体12の分解状態の斜視図を示し、図2は灯体取付ベース11の分解状態の斜視図を示し、図4は灯体取付ベース11の底面図を示す。灯体取付ベース11は、絶縁性を有する合成樹脂製のベース本体21を有している。このベース本体21には、埋込孔2に挿入されて埋め込まれる枠部22が形成され、この枠部22の下縁部から外径方向に突出して天井板1の表面(下面)に係合される係合部としての環状のフランジ部23が形成されている。
【0019】
枠部22には、下部側に円筒部24が形成され、この円筒部24の対称位置から一対の立上部25が立ち上げ形成され、両立上部25の上端間に架台部26が形成され、これら円筒部24、立上部25および架台部26の間に開放部27が形成されている。枠部22の内側には、灯体12が挿入される灯体挿入部28が下方に開口形成されている。
【0020】
各立上部25には、外面に凹部29が形成されているとともにこの凹部29の内側に取付口30が形成され、この取付口30の上側中央に切欠部31が形成されているとともに、取付口30の下側中央に溝部32が形成されている。凹部29の右上には凹状の段部33が形成され、この段部33に取付孔34が形成されている。
【0021】
各立上部25には、係止ユニット35がそれぞれ取り付けられる。この係止ユニット35は、支持板36、送りねじ37、移動体38、係止部としての係止体39、付勢手段としてのスプリング40にて構成されている。
【0022】
支持板36は、凹部29に嵌合される大きさに形成され、下側部には溝部32に係合される引掛片部41が突出形成され、右上側部には内面側(ベース本体21側)に折曲されて段部33に係合する取付片部42が形成され、取付片部42には挿通孔43が形成されている。支持板36の中央には開口部44が形成され、この開口部44の上下縁部から内面側に折曲されて支持片部45が形成され、この各支持片部45に支持孔46が形成されている。開口部44の上縁の支持片部45の両側には外面側に突出されるとともに下方へ向けて折曲された退避手段としての一対のガイド片部47が形成されている。なお、詳細は後述するが、支持板36のガイド片部47が設けられた上端側(埋込方向の端部)が、係止体39を天井板1に対して非係合位置に退避させる所定位置として構成される。
【0023】
送りねじ37は、その上下端部が支持板36の上下の支持片部45の支持孔46に回動自在に係合され、送りねじ37の上端部に係合されるCリング48によって抜け止めされている。送りねじ37の下端部にはドライバーなどの工具を係合して回動操作する係合部49が形成されている。
【0024】
移動体38には、中央に送りねじ37に螺合するねじ孔50が形成され、両側縁に支持板36の開口部44の両側縁部にスライド自在に係合するスライド溝51が形成されている。移動体38の外側縁部近傍には一対の係合孔52が形成され、ねじ孔50の両側には一対の通孔53が形成され、内側縁部には一対の引掛片部54が立ち上げ形成されている。そして、移動体38は、送りねじ37の回動により、上下方向(埋込方向)に沿って移動される。
【0025】
係止体39は、係止板部55およびこの係止板部55の両側縁部から内面側に折曲形成された側板部56を有し、支持板36の開口部44に挿通可能とする幅に形成されている。係止板部55の上端には移動体38の各係合孔52に下側から差し込まれて係合されるほぼL字形の一対の係合片部57が形成されており、係止体39は、係合片部57を支点として、支持板36側にほぼ平行になる非係合位置と側方に斜めに突出する係合可能位置との間で揺動可能とされている。各側板部56の上端から側方にストッパ58が突設されており、係止体39が係合可能位置へ向けて揺動したときにストッパ58が支持板36の内面側に当接することによって所定の係合可能位置で係止体39の揺動が規制される。
【0026】
スプリング40は、ばね線材をほぼコ字形に成形して構成されており、その両端部が移動体38の各通孔53の下側から挿入されるとともに各引掛片部54に引っ掛けられ、中間部が係止体39の内面側に当接され、その係止体39を係合可能位置へ向けて付勢する。
【0027】
そして、移動体38に係止体39およびスプリング40を組み込むとともに送りねじ37を螺合し、係止体39を支持板36の内面側から開口部44に通すとともに、移動体38のスライド溝51を支持板36に係合し、かつ、送りねじ37の上下端を支持板36の支持片部45に係合するとともにCリング48で止めることにより、係止ユニット35を組み立てる。組み立てられた係止ユニット35は、支持板36の引掛片部41をベース本体21の溝部32に係合して、支持板36を凹部29に嵌合するとともに取付片部42を段部33に嵌合し、取付ねじ59を取付片部42の挿通孔43を通じて段部33の取付孔34に螺合することにより、ベース本体21の立上部25に固定される。
【0028】
また、ベース本体21の架台部26には、中央に上下方向に開口するガイド孔部61が形成されており、このガイド孔部61の周囲に環状部62が形成されるとともに、この環状部62の一端側に端子台63が一体に形成され、これら環状部62および端子台63の上面にはカバー64が着脱可能に取り付けられる。
【0029】
環状部62は、底面部65、この底面部65の内外周縁部から立ち上げられた内周部66および外周部67を有し、これらによって上方に開口する端子収納溝68が形成されている。この端子収納溝68内には、端子台63と反対側に取付孔69を有するボス70が立設され、架台部26の両端方向と交差する両側に複数の端子保持片71が立設されている。
【0030】
端子台63には、凹状の2組一対の端子収納部72が並列に形成されているとともに、各端子収納部72の外端側にそれぞれ連通する電線挿入孔73の下部側が形成されている。各組の端子収納部72の環状部62側に取付孔74が形成されているとともに、両組の端子収納部72の間に取付孔75が形成されている。
【0031】
環状部62の底面部65には、架台部26の両端方向と交差する方向の対称位置に係合孔77が対称形状に形成されている。この係合孔77は、底面部65の外周側に寄って形成された溝孔部78、この溝孔部78の底面方向から視て(図4に示す状態で)反時計回り方向の端部に差込孔部79が形成され、これら溝孔部78および差込孔部79にてほぼL字形に形成されている。
【0032】
環状部62の端子収納溝68には、架台部26の両端方向と交差する方向の対称位置に、一対の端子体80が配設される。この各端子体80は、内周部66と端子保持片71との間に挿入されて保持される導電板81を有し、この導電板81の中間部外面に引掛形給電端子82がスポット溶接によって取り付けられ、導電板81の端子台63に臨む端部に端子板83がスポット溶接によって取り付けられている。
【0033】
各引掛形給電端子82は、ガイド孔部61を中心として同心的に、溝孔部78の内周側の縁部上に配置されるもので、差込孔部79に臨む一端には上方に突出する係止突部84が形成され、他端には山形凹状の係合凹部85が形成されている。
【0034】
各端子板83は、端子台63の各組の端子収納部72上に配置されるもので、端子台63の取付孔74の位置に対応して挿通孔86が形成されているとともに、先端側に窓孔87が形成されている。端子台63の各端子収納部72には、端子板83と組み合わされる鎖錠端子88がそれぞれ配設される。
【0035】
そして、端子台63の各端子収納部72に鎖錠端子88を挿入した後、各端子体80の導電板81および引掛形給電端子82を環状部62の端子収納溝68に挿入するとともに、各端子体80の端子板83を端子台63上に合わせ、取付ねじ89を端子板83の挿通孔86を通じて端子台63の取付孔74に螺合することにより、各端子体80が架台部26に取り付けられる。
【0036】
また、カバー64には、環状部62の上面を覆う環状カバー部90および端子台63の上面を覆う端子台カバー部91が形成され、環状部62の取付孔69および端子台63の取付孔75の位置に対応して取付孔92,93が形成され、取付ねじ94を取付孔92,93を通じて各取付孔69,75に螺合することにより、カバー64が架台部26に取り付けられる。
【0037】
端子台カバー部91には、先端側下面に各電線挿入孔73の上部側が形成され、中央に窓孔95が形成されている。窓孔95の内側にはリリース釦96が配設され、このリリース釦96には端子板83の窓孔87を挿通して各鎖錠端子88に係合可能とする押動部97が形成されている。
【0038】
そして、図示しない電源線や送り配線の被覆を取り除いた一対の芯線の先端を端子台63の電線挿入孔73に挿入することにより、芯線が端子板83と鎖錠端子88との間に圧入されて、電気接続状態で抜け止め係止される。
【0039】
図3は灯体12の分解状態の斜視図、図5は灯体12の平面図、図6は図5のA−A断面図、図7は図6に示すランプソケットがランプ着脱位置に回動した図6に対応する断面図である。
【0040】
灯体12は、灯体本体としての灯体容器101 を有し、この灯体容器101 は、反射体102 およびこの反射体102 の下部に取り付けられるフランジ体103 にて構成され、下面には照射開口104 が開口形成されている。
【0041】
反射体102 は、絶縁性を有する合成樹脂製で、下端側が広がる円錐形状に形成され、その下端外面に挿通孔105 を有する複数の取付片部106 が突出形成されている。フランジ体103 は、例えば合成樹脂製あるいは金属製で、反射体102 の下端形状に対応して環状に形成され、その外面に取付孔107 を有する複数のボス部108 が形成されている。そして、取付ねじ109 を反射体102 側の挿通孔105 を通じてフランジ体103 側の取付孔107 に螺合することにより、反射体102 とフランジ体103 が連結される。
【0042】
反射体102 の側面にはソケット取付用凹部110 が形成され、このソケット取付用凹部110 には開口部111 が形成されている。ソケット取付用凹部110 の両側下部には取付台部112 が形成され、この各取付台部112 には上方に開口する軸受溝部113 が相対して形成されているとともに、各取付台部112 の上面に取付孔114 が形成されている。
【0043】
反射体102 のソケット取付用凹部110 にはランプソケット115 が取り付けられる。このランプソケット115 は、ソケットホルダ116 、受金117 、一対のソケット端子118a,118b、ソケットカバー119 にて構成されている。
【0044】
ソケットホルダ116 は、絶縁性を有する合成樹脂製で、支持板部120 を有し、この支持板部120 の両側下端に反射体102 の軸受溝部113 に回動自在に係合される軸部121 が突出形成されている。支持板部120 の外面にはソケット筒部122 が突出形成され、このソケット筒部122 の内部は軸方向に開口形成されている。ソケット筒部122 の上面には、支持板部120 側に端子保持部123 が突出形成されているとともに、この端子保持部123 からソケット筒部122 の外端にかけてなだらかに湾曲して連続する端子係合部124 が突出形成されている。端子保持部123 には一対のソケット端子118a,118bを係合する一対の端子係合溝125 が形成され、端子係合部124 には一方の端子係合溝125 の位置に対応してソケット筒部122 の内側に連通する連通部126 が形成されている。ソケット筒部122 の外端下部には取付孔127 が形成されている。
【0045】
受金117 は、エジソンタイプのE17型などの口金128 を有するランプ129 を接続可能とし、ねじ山が螺旋状に形成された円筒状の接続筒部130 を有し、この接続筒部130 の一端に端面板部131 が形成され、この端面板部131 の中心部から周縁の一部にかけて切欠部132 が形成されているとともに、切欠部132 の近傍に挿通孔133 が形成されている。
【0046】
一対のソケット端子118a,118bは、その中間部が端子係合部124 上に接合配置されるとともに、その一端側近傍に端子係合溝125 に保持される保持突部134 が形成され、一端には端子係合溝125 から上方に突出する円弧状の係合部135 が形成されている。一方のソケット端子118aの他端には、連通部126 を通じてソケット筒部122 内に進入するとともに受金117 に結合される接続片部136 が形成され、この接続片部136 には挿通孔137 が形成されている。他方のソケット端子118bの他端には、ソケット筒部122 の外端部を通じてソケット筒部122 内に進入するとともに受金117 の切欠部132 に非接触状態に配置される接点片部138 が形成され、この接点片部138 の基端部に挿通孔139 が形成されている。
【0047】
ソケットカバー119 は、絶縁性を有する合成樹脂製で、端子係合部124 の上面を覆う端子カバー部140 およびソケット筒部122 の端面を覆う端板部141 を有し、端子カバー部140 の先端には端子保持部123 に係合する突起142 が突出形成されているとともに、端板部141 の下側に挿通孔143 が形成されている。端板部141 の内面には、ソケット端子118a,118bの挿通孔137 ,139 の位置に対応して図示しない取付孔が形成されている。
【0048】
そして、ランプソケット115 を組み立てるには、他方のソケット端子118bの挿通孔139 に通した取付ねじ144 をソケットカバー119 の内面に螺合して取り付けるとともに、受金117 の挿通孔133 および一方のソケット端子118aの挿通孔137 に通した取付ねじ145 をソケットカバー119 の内面に螺合して一体的に取り付け、これにより、受金117 と一方のソケット端子118aとを電気的に接続するとともに、他方のソケット端子118bの接点片部138 が受金117 の切欠部132 に非接触状態に配置する。ソケットカバー119 に取り付けた受金117 をソケット筒部122 に外方から挿入するとともに、各ソケット端子118a,118bの保持突部134 を端子保持部123 の各端子係合溝125 に係合し、ソケットカバー119 の突起142 を端子保持部123 に係合し、ソケットカバー119 の挿通孔143 に通した取付ねじ146 をソケット筒部122 の取付孔127 に螺合して取り付ける。なお、ランプソケット115 の組立順序はこの順序に限られるものではない。
【0049】
そして、このように組み立てられたランプソケット115 を反射体102 に取り付けるには、ソケットホルダ116 の両側下部の軸部121 を反射体102 のソケット取付用凹部110 の両側下部の各軸受溝部113 に上方から係合し、軸受溝部113 の上面を閉塞する押板147 を取付台部112 上に配置し、押板147 の挿通孔148 に通した取付ねじ149 を取付台部112 の取付孔114 に螺合して取り付ける。
【0050】
このようにして、反射体102 に取り付けられたランプソケット115 は、軸部121 を支点として、ランプ接続方向が反射体102 の照射開口104 にほぼ平行な横向きのランプ点灯位置と、照射開口104 にほぼ垂直に向かう縦向きのランプ着脱位置とに回動可能に支持される。なお、ランプソケット115 のランプ点灯位置は、端子保持部123 の上面が開口部111 の上縁に当接することで規制されるとともに、後述する係合端子168 との係合によって保持される。
【0051】
また、反射体102 の上部には、環状の台座部150 が形成され、この台座部150 にはソケット取付用凹部110 の上方に突出する突出部151 が形成されている。台座部150 の上面には突出部151 を通る中心線を境として両側に一対の凹部152 が区画形成され、各凹部152 の突出部151 に臨む端部に凹状の端子嵌合部153 が形成されている。各端子嵌合部153 には、内径側に取付孔154 が形成され、外径側に上下方向に貫通する空間部155 が形成されている。両空間部155 の仕切部分の上面には取付孔156 が形成されている。
【0052】
一方の凹部152 の突出部151 とは反対側の端部および他方の凹部152 の突出部151 側の端部の対称位置には端子取付部157 がそれぞれ形成され、一方の端子取付部157 には取付孔158 および突部159 が形成され、他方の端子取付部157 には突部160 が形成されている。
【0053】
各端子取付部157 には、ガイド突部184 を中心として同心的に一対の引掛形受電端子161 が取り付けられる。この引掛形受電端子161 は、導電性を有する金属製で、取付部163 を有し、この取付部163 の外側縁部から立ち上げられるとともに内方へ向けて引掛爪部164 が折曲されたほぼL字形の引掛片部165 が形成されている。取付部163 には挿通孔166 および嵌合孔167 が形成されている。引掛爪部164 は下面側に突出する山形形状に形成されている。
【0054】
各端子嵌合部153 には係合端子168 が取り付けられる。この係合端子168 は、端子嵌合部153 上に嵌合される取付片部169 を有し、この取付片部169 には取付孔170 が形成され、取付片部169 の外端には下方に折曲されて空間部155 に進入する接続片部171 が形成され、この接続片部171 の先端にソケット端子118a,118bの係合部135 と係合可能とする円弧状の係合部172 が形成されている。
【0055】
一方の凹部152 側には一方の引掛形受電端子161 と係合端子168 とを接続するための導電板173 が配設される。この導電板173 は、凹部152 に沿った半円状に形成され、引掛形受電端子161 と接続される一端には挿通孔174 および嵌合孔175 が形成され、係合端子168 に接続される他端には挿通孔176 が形成されている。
【0056】
そして、台座部150 に各端子部品を組み込むには、一対の係合端子168 を各端子嵌合部153 に嵌合し、導電板173 の嵌合孔175 を一方の凹部152 の突部159 に嵌合してその導電板173 を一方の凹部152 に嵌合し、一方の引掛形受電端子161 の嵌合孔167 を導電板173 の嵌合孔175 から上方に突出する突部159 に嵌合してその引掛形受電端子161 を導電板173 上に載置し、他方の引掛形受電端子161 の嵌合孔167 を他方の凹部152 の突部159 に嵌合してその引掛形受電端子161 を他方の凹部152 に嵌合する。一方の引掛形受電端子161 の挿通孔166 および導電板173 の挿通孔174 に通した取付ねじ177 を一方の凹部152 の取付孔158 に螺合して共締めし、他方の引掛形受電端子161 の挿通孔166 および他方の係合端子168 の挿通孔174 に通した取付ねじ178 を端子嵌合部153 の取付孔154 に螺合して共締めし、導電板173 の挿通孔176 および一方の係合端子168 の挿通孔174 に通した取付ねじ179 を端子嵌合部153 の取付孔154 に螺合して共締する。また、突出部151 に端子カバー180 を嵌合し、この端子カバー180 の挿通孔181 に通した取付ねじ182 を突出部151 の取付孔156 に螺合して取り付ける。
【0057】
そして、台座部150 に各端子部品を組み込むことにより、一方の引掛形受電端子161 と一方の係合端子168 とが導電板173 を通じて電気的に接続され、他方の引掛形受電端子161 と他方の係合端子168 とが直接接触して電気的に接続される。
【0058】
そして、ランプソケット115 がランプ点灯位置にある場合、ソケット端子118a,118bと係合端子168 が係合して電気的に接続されるとともに保持され、また、ランプソケット115 がランプ着脱位置に回動した場合、ソケット端子118a,118bと係合端子168 が離れ、電気的な接続が解除される。したがって、ソケット端子118a,118bと係合端子168 とで電気接続手段183 が構成されている。
【0059】
また、反射体102 の頂部には、上方に突出するガイド突部184 が形成され、このガイド突部184 の側部に複数の通気孔185 が形成されている。
【0060】
なお、反射体102 およびフランジ体103 の内面は鏡面あるいは白色面に形成したり、またはフランジ体103 の内面のみは黒色面に形成してもよい。
【0061】
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
【0062】
ダウンライトを施工するには、まず、図8および図9において、天井板1に予め形成された埋込孔2から電源線および必要に応じて送り配線を引き出し、それらの芯線をベースの灯体取付ベース11の端子台63の電線挿入孔73に振り分けてそれぞれ差し込み接続する。
【0063】
灯体取付ベース11の枠部22を埋込孔2に下方から挿入して押し上げる。このとき、各係止体39が枠部22側に接近する非係合位置に揺動したときの下端とフランジ部23との間に天井板1の厚み以上の間隔があくように、送りねじ37を回動操作して係止体39を上方に移動させておく。ただし、係止体39を上方のガイド片部47に係合させず、係止体39を枠部22の側方の係合可能位置に突出した状態としておく。
【0064】
灯体取付ベース11の枠部22を埋込孔2に挿入していくと、枠部22の側方に突出する各係止体39が埋込孔2の内縁に当接し、スプリング40の付勢に抗して係止体39が非係合位置に押動されながら、埋込孔2の挿入が継続される。
【0065】
そして、各係止体39の下端が埋込孔2の上端から外れると、スプリング40の付勢によって非係合位置に押動されていた係止体39が枠部22の側方の係合可能位置に突出する。そのため、灯体取付ベース11の押し上げを解除しても、一対の係止体39が天井板1上に当接し、灯体取付ベース11が天井板1に仮止めされ、灯体取付ベース11から手を離すことが可能となる。
【0066】
灯体取付ベース11の内側の灯体挿入部28を通じて、送りねじ37の下方に臨む係合部49にドライバーなどの工具を係合してその送りねじ37を回動させることにより、係止体39を灯体取付ベース11に対して相対的に下降させ、すなわち天井板1上に当接している係止体39に対して灯体取付ベース11を上昇させる。これにより、フランジ部23を天井板1に接合させ、係止体39とフランジ部23との間で天井板1を挟持し、灯体取付ベース11を天井板1に固定する。
【0067】
次に、灯体12を灯体取付ベース11の灯体挿入部28に下方から挿入して押し上げる。このとき、灯体12の灯体取付ベース11に対する向きは、灯体12のランプソケット115 が灯体取付ベース11の開放部27に一致する向き、すなわち灯体12の一対の引掛形受電端子161 と灯体取付ベース11の引掛形給電端子82とが一致する向きとする。また、ランプソケット115 を照射開口104 にほぼ垂直に向かう縦向きのランプ着脱位置に回動させておけば、灯体12の側方にランプソケット115 が突出しないので、灯体12を水平姿勢のまま灯体取付ベース11の灯体挿入部28に下方から挿入することができる。なお、ランプソケット115 が照射開口104 にほぼ平行な横向きのランプ点灯位置にあるまま灯体取付ベース11の灯体挿入部28に挿入する場合には、ランプソケット115 の側方に突出する先端側を上方に向けて灯体取付ベース11の灯体挿入部28に挿入し、そのランプソケット115 の先端側を灯体取付ベース11の開放部27に臨ませた状態で灯体12を水平姿勢に回動させ、その後は灯体12を水平姿勢のまま灯体取付ベース11の灯体挿入部28に下方から挿入する。
【0068】
そして、灯体12の灯体取付ベース11の灯体挿入部28の奥側まで挿入すると、灯体12の頂部から突出するガイド突部184 が灯体取付ベース11の環状部62のガイド孔部61に嵌合し、灯体12の一対の引掛形受電端子161 と灯体取付ベース11の一対の引掛形給電端子82とが位置決めされる。
【0069】
そして、灯体12の一対の引掛形受電端子161 を灯体取付ベース11の一対の引掛形給電端子82に係合させる。すなわち、まず、各引掛形受電端子161 を各係合孔77の差込孔部79を通じて環状部62の内側に差し込み、各引掛形受電端子161 の上端の引掛爪部164 を各引掛形給電端子82の係止突部84の上方に移動させる。この差込状態で、灯体12を底面から視て時計回り方向に回動させ、各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 を各引掛形給電端子82の係止突部84の上方を乗り越えさせるとともに、各引掛形受電端子161 の引掛片部165 を各係合孔77の溝孔部78に移動させる。灯体12の回動は、各引掛形受電端子161 の引掛片部165 が各係合孔77の溝孔部78の端部に当接することによって規制される。そして、灯体12の押し上げを解除することにより、各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 が各引掛形給電端子82の係合凹部85に係合するとともに灯体12の自重が加わって圧接する。したがって、引掛形給電端子82と引掛形受電端子161 の係合により、灯体取付ベース11と灯体12の機械的な係止および電気的な接続が同時に行なわれる。
【0070】
なお、ランプソケット115 をランプ着脱位置に回動させて灯体12を灯体取付ベース11に取り付けた場合には、ランプソケット115 をランプ点灯位置に回動させる。ランプソケット115 をランプ点灯位置に回動させることにより、ランプソケット115 側のソケット端子118a,118bと灯体容器101 側の係合端子168 とが係合し、電気的に接続されるとともに、その係合にてランプソケット115 をランプ点灯位置に保持される。
【0071】
このように、電源線および送り配線を灯体取付ベース11に接続する工程、灯体取付ベース11を天井板1に固定する工程、灯体12を灯体取付ベース11に装着する工程により簡単に施工でき、施工の手間および時間を軽減できる。
【0072】
しかも、各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 が各引掛形給電端子82の上面に接合して引っ掛かることにより、従来のような板ばねによる係止構造に比べて、係止状態を安定させることができる。さらに、灯体12の自重が加わって各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 が各引掛形給電端子82の上面に圧接することにより、各引掛形受電端子161 と各引掛形給電端子82の接触圧が高く、電気的接続を確実にできる。また、引掛形給電端子82には係止突部84が設けられているため、各引掛形給電端子82の上面に圧接する各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 が差込孔部79の方向に移動するように灯体12が回動しても、その引掛爪部164 が係止突部84に当接して移動が規制されるので、灯体12が不用意に灯体取付ベース11から脱落することはない。
【0073】
また、ランプ129 を交換する場合には、ランプソケット115 を照射開口104 にほぼ垂直に向かう縦向きのランプ着脱位置に回動させることにより、照射開口104 を通じて、ランプ129 をランプソケット115 に対して容易に着脱することができる。そして、ランプソケット115 をランプ着脱位置に回動させることにより、電気接続手段183 によりランプソケット115 と引掛形受電端子161 との電気的な接続を自動的に解除できるため、ランプソケット115 に通電されていない状態でランプ129 を交換できる。
【0074】
また、メンテナンスや器具交換などのために灯体12を外す場合には、灯体12を押し上げながら、灯体12を底面から視て反時計回り方向に回動させ、各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 を各引掛形給電端子82の係止突部84の上方を乗り越えさせて差込孔部79上に臨ませ、灯体12の押し上げを解除して下方へ移動させることにより、各引掛形受電端子161 の引掛爪部164 が各差込孔部79から下方へ抜け外れ、灯体12を灯体取付ベース11の灯体挿入部28から下方へ取り外すことができる。
【0075】
そのため、灯体12の取り外し動作に伴って、灯体12の再装着が困難になることがなく、灯体12の着脱を簡単に行なえるのでメンテナンスも容易に行なえる。
【0076】
また、メンテナンスや器具交換などのために灯体取付ベース11を天井板1から外す場合には、送りねじ37を操作して移動体38を上方(埋込方向)に移動させることにより、係止体39を灯体取付ベース11に対して相対的に上昇させて、フランジ部23との間での天井板1の挟持を解除し、さらに、移動体38を上方に移動させることにより、係止体39の外面がガイド片部47に係合し、このガイド片部47により係止体39が枠部22側に接近する非係合位置に移動される。そのため、灯体取付ベース11を下方へ移動させれば、灯体取付ベース11を天井板1の埋込孔2から容易に取り外すことができる。
【0077】
そのため、灯体取付ベース11の取り外し動作に伴って、灯体取付ベース11の再装着が困難になることがなく、灯体取付ベース11の着脱を簡単に行なえるのでメンテナンスも容易に行なえる。
【0078】
以上のように、天井板1の埋込孔2に灯体取付ベース11の枠部22を挿入することにより、枠部22の側方に係止体39が進出されていても、その係止体39が埋込孔2の内縁に当接することで非係合位置に退避移動しながら挿入でき、さらに、埋込孔2を通過した係止体39がスプリング40にて枠部22の側方の係合可能位置に進出移動するため、係止体39が天井板1の裏面側に係合して灯体取付ベース11を仮止めすることができ、しかも、仮止め状態で送りねじ37を操作することにより、係止体39とフランジ部23との間で天井板1を挟持して取り付けることができ、施工性を向上させることができる。
【0079】
さらに、係止体39を枠部22の埋込方向に沿って移動可能とするとともに、係止体39を埋込方向の上端部に移動させることによってガイド片部47により係止体39を退避させるため、係止体39の移動に伴って、係止体39の退避、係止体39の突出、係止体39による天井板1の挟持の各動作を確実にできる。
【0080】
しかも、係止体39が枠部22の埋込方向に沿って移動可能とするとともに、その埋込方向の一端側を支点として他端側が非係合位置および係合可能位置に回動されるため、係止体39の非係合位置への退避を円滑にできる。
【0081】
また、灯体12の灯体容器101 の頂部に設けられたガイド突部184 により、灯体取付ベース11に対して容易に組み込めるようになるとともに、ガイド突部184 を中心として同心的に設けられた一対の引掛形受電端子161 を灯体取付ベース11側の引掛形給電端子82に対して容易に位置決めでき、灯体12の施工性を向上できる。
【0082】
さらに、引掛形受電端子161 がガイド突部184 の近傍に設けられたため、引掛形受電端子161 の位置決め精度を向上できる。
【0083】
また、灯体取付ベース11の枠部22の頂部に設けられたガイド孔部61により、この枠部22に取り付けられる灯体12を容易に組み込めるようになるとともに、ガイド孔部61を中心として同心的に設けられた一対の引掛形給電端子82と灯体12側の引掛形受電端子161 を容易に位置決めでき、灯体取付ベース11に対する灯体12の施工性を向上できる。
【0084】
さらに、枠部22の頂部にガイド孔部61を中心として環状部62が設けられ、引掛形給電端子82がその環状部62に設けられたため、枠部22の使用材料を削減できるとともに、ガイド孔部61を中心とした一対の引掛形給電端子82の同心的配置を容易にできる。
【0085】
しかも、枠部22の頂部に端子台63が設けられたため、特別な端子台が別途必要なく、部品点数の削減、構成の簡素化を図れる。
【0086】
次に、図10は第2の実施の形態の灯体12の斜視図を示す。
【0087】
この実施の形態の灯体12は、ランプ接続方向が照射開口104 に対して垂直な縦形である。灯体12の頂部のガイド突部184 を上方に延設し、このガイド突部184 の内側にランプソケット201 を配置し、ガイド突部184 の上方から通した取付ねじ202 をランプソケット201 に螺合して固定する。ランプソケット201 から導出された一対のリード線203 は、各引掛形受電端子161 にそれぞれ接続する。
【0088】
そして、この縦形の灯体12の場合にも、浅形の灯体12と同様に、灯体取付ベース11に対して装着され、同様の作用効果を奏する。
【0089】
なお、灯体12としては、灯体取付ベース11の灯体挿入部28に挿入可能とするとともに引掛形受電端子161 を備えれば、各種の灯体12を灯体取付ベース11に装着することができる。したがって、灯体取付ベース11を標準化し、この灯体取付ベース11を天井板1に固定しておけば、各種の灯体12を選択的に装着することができるとともに交換も容易にできる。
【0090】
また、前記各実施の形態では、灯体取付ベース11と灯体12とを別体構造としていたが、一体構造の照明器具を形成してもよい。この場合、基本的には灯体取付ベース11の構成を備える他、枠部22に支持される反射体や、この反射体に対して所定の位置関係に配設されるランプソケットを備えることにより、前記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0091】
【発明の効果】
請求項1記載の灯体取付ベースによれば、送りねじによって係止部を最も上方に移動させれば、係止部の上端側が退避手段に係合してその係止部の下端側を天井板に対する非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避させ、天井板の埋込孔への枠部の埋め込みに係止部が支障となることがなく、しかも、枠部の埋め込み後に送りねじによって係止部を最も上方に移動させた位置から下方に移動させれば、係止部の上端側が退避手段から外れて係止部の下端側を天井板に対する係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開でき、この係止部の展開状態で係合部と協働して天井板を挟持できるため、施工性を向上できる。
【0092】
求項記載の灯体取付ベースによれば、請求項1記載の灯体取付ベースの効果に加えて、天井板の埋込孔に枠部を埋め込む際、枠部の側方に係止部が突出していても、係止部が埋込孔の内縁と当接することで、その係止部を非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避させながら埋め込むことができ、さらに、埋込孔の内縁を通過した係止部が埋込孔の内縁から外れることで、その係止部が係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開するため、枠部を天井板に仮止めでき、施工性を向上できる。しかも、係止部が枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能とするとともに、端側を支点として端側が非係合位置および係合可能位置に回動されるため、係止部の非係合位置への退避を円滑にできる。
【0093】
請求項記載の灯体取付ベースによれば、請求項1または2記載の灯体取付ベースの効果に加えて、ばね材によって形成されたスプリングによって係止部を付勢できる。
【0094】
請求項記載の照明器具によれば、請求項1ないしいずれか記載の灯体取付ベースと、この灯体取付ベースに着脱自在に取り付けられる灯体を具備しているため、施工性を向上できる。
【0095】
請求項5記載の照明器具によれば、送りねじによって係止部を最も上方に移動させれば、係止部の上端側が退避手段に係合してその係止部の下端側を天井板に対する非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避させ、天井板の埋込孔への枠部の埋め込みに係止部が支障となることがなく、しかも、枠部の埋め込み後に送りねじによって係止部を最も上方に移動させた位置から下方に移動させれば、係止部の上端側が退避手段から外れて係止部の下端側を天井板に対する係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開でき、この係止部の展開状態で係合部と協働して天井板を挟持できるため、施工性を向上できる。
【0096】
求項記載の照明器具によれば、請求項記載の照明器具の効果に加えて、天井板の埋込孔に枠部を埋め込む際、枠部の側方に係止部が突出していても、係止部が埋込孔の内縁と当接することで、その係止部を非係合位置に付勢手段の付勢に抗して退避させながら埋め込むことができ、さらに、埋込孔の内縁を通過した係止部が埋込孔の内縁から外れることで、その係止部が係合可能位置に付勢手段の付勢によって展開するため、枠部を天井板に仮止めでき、施工性を向上できる。しかも、係止部が枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能とするとともに、端側を支点として端側が非係合位置および係合可能位置に回動されるため、係止部の非係合位置への退避を円滑にできる。
【0097】
請求項記載の照明器具によれば、請求項5または6記載の照明器具の効果に加えて、ばね材によって形成されたスプリングによって係止部を付勢できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すダウンライトの灯体取付ベースと灯体の分解状態の斜視図である。
【図2】 同上実施の形態の灯体取付ベースの分解状態の斜視図である。
【図3】 同上実施の形態の灯体の分解状態の斜視図である。
【図4】 同上実施の形態の灯体取付ベースの底面図である。
【図5】 同上実施の形態の灯体の平面図である。
【図6】 同上実施の形態の図5のA−A断面図である。
【図7】 同上実施の形態の図6に示すランプソケットがランプ着脱位置に回動した図6に対応する断面図である。
【図8】 同上実施の形態のダウンライトの施工状態の側面図である。
【図9】 同上実施の形態の図8に示すベースを断面とした図8に対応する側面図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態を示す灯体の斜視図である。
【符号の説明】
井板
埋込孔
11 灯体取付ベース
12 灯体
22 枠部
23 係合部としてのフランジ部
37 送りねじ
39 係止部としての係止体
40 付勢手段としてのスプリング
47 退避手段としてのガイド片部

Claims (7)

  1. 天井板に形成される埋込孔に埋め込まれる枠部と、
    この枠部の下縁部に配設され、枠部を埋込孔に埋め込んだ状態で天井板に係合される係合部と、
    前記枠部にこの枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能に設けられ、かつ上端側を支点として下端側が天井板に対する非係合位置と係合可能位置との間で展開可能に設けられ、展開状態で前記係合部と協働して天井板を挟持可能とする係止部と、
    この係止部を展開する方向へ付勢する付勢手段と、
    前記枠部に下側から操作可能に配設され、前記係止部を上下方向に移動させる送りねじと、
    この送りねじによって前記係止部を最も上方に移動させることにより係止部の上端側と係合してその係止部の下端側を付勢手段による付勢に抗して前記非係合位置に退避させるとともに、前記送りねじによって前記係止部を最も上方に移動した位置から下方に移動させることにより係止部の上端側との係合を解除してその係止部の下端側を付勢手段による付勢によって前記係合可能位置に展開させる退避手段と
    を具備していることを特徴とする灯体取付ベース。
  2. 係止部は、天井板の埋込孔への枠部の埋込時において埋込孔の内縁との当接により付勢手段の付勢に抗して非係合位置に退避されるとともに埋込孔の内縁から外れることにより付勢手段の付勢によって係合可能位置に展開される
    ことを特徴とする請求項1記載の灯体取付ベース。
  3. 付勢手段は、ばね材によって形成されたスプリングである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の灯体取付ベース。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の灯体取付ベースと、
    この灯体取付ベースに着脱自在に取り付けられる灯体と
    を具備していることを特徴とする照明器具。
  5. 天井板に形成される埋込孔に埋め込まれる枠部と、
    この枠部の下縁部に配設され、枠部を埋込孔に埋め込んだ状態で天井板に係合される係合部と、
    前記枠部にこの枠部を埋込孔に埋め込む方向に対応した上下方向に沿って移動可能に設けられ、かつ上端側を支点として下端側が天井板に対する非係合位置と係合可能位置との間で展開可能に設けられ、展開状態で前記係合部と協働して天井板を挟持可能とする係止部と、
    この係止部を展開する方向へ付勢する付勢手段と、
    前記枠部に下側から操作可能に配設され、前記係止部を上下方向に移動させる送りねじと、
    この送りねじによって前記係止部を最も上方に移動させることにより係止部の上端側と係合してその係止部の下端側を付勢手段による付勢に抗して前記非係合位置に退避させるとともに、前記送りねじによって前記係止部を最も上方に移動した位置から下方に移動させることにより係止部の上端側との係合を解除してその係止部の下端側を付勢手段による付勢によって前記係合可能位置に展開させる退避手段と、
    前記枠部に支持される反射体と、
    この反射体に対して所定の位置関係に配設されるランプソケットと
    を具備していることを特徴とする照明器具。
  6. 係止部は、天井板の埋込孔への枠部の埋込時において埋込孔の内縁との当接により付勢手段の付勢に抗して非係合位置に退避されるとともに埋込孔の内縁から外れることにより付勢手段の付勢によって係合可能位置に展開される
    ことを特徴とする請求項5記載の照明器具。
  7. 付勢手段は、ばね材によって形成されたスプリングである
    ことを特徴とする請求項5または6記載の照明器具。
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