JP3731822B2 - 仮設資材用解体治具 - Google Patents
仮設資材用解体治具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3731822B2 JP3731822B2 JP2003147573A JP2003147573A JP3731822B2 JP 3731822 B2 JP3731822 B2 JP 3731822B2 JP 2003147573 A JP2003147573 A JP 2003147573A JP 2003147573 A JP2003147573 A JP 2003147573A JP 3731822 B2 JP3731822 B2 JP 3731822B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temporary
- rod
- jig
- base
- dismantling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、建設工事の際の仮設資材の解体を、能率的、且つ安全に行えるようにした、仮設資材用解体治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、土木建設工事、修繕工事の際、施工構築物に使用される仮設資材のうち、施工者の足場は、主として所定の規格化されたユニット(建枠、布枠、ブレース等)により、施工構築物周囲に、複数列、複数段に組み上げて構成している。また、このような足場の解体は、上段から下段まで作業者の手によって、一段、一段建枠や布枠を取り外すことで行われていくため、作業者の転落防止のために、手摺枠を配置するようにしている(特開2003−120018号公報)。
この場合、手摺枠は、建枠に沿わせて設置された、互いに隣接する支柱パイプ間に、支柱パイプ側に設けた連結手段により、前記手摺枠を簡単に嵌め込む一方、脱落しないように結合する構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような取り付け方で前記手摺枠を取り付けるため、手摺枠の取り付け作業は容易ではあるが、撤去の際は、上記支柱パイプ側に設けた連結手段を、一つ一つ手で解除操作して、手摺枠を取り外さなくてはならない。その際、作業者は、取り外す手摺枠における足場にいて解除操作を行うため、転落のおそれがあった。
そこで、前記取り外す手摺枠より一段下の、転落するおそれのない足場にいて、当該上段の手摺枠の取り外し作業をすれば、安全に作業を遂行できるであろうという観点に至り、そのための道具を案出することとなった。
本発明は、以上のような背景から提案されたものであって、建設工事の際の仮設資材の解体を、能率的、且つ安全に行えるようにした、仮設資材用解体治具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、仮設資材である建枠と手摺枠とを備え、前記建枠に設けたロック部材を有する突部を手摺枠に設けた受具の係止穴に挿通し、前記ロック部材を弾性力により、前記突部の径方向に突出させ、前記建枠に前記手摺枠を組み付ける連結手段において、パイプ材で構成した操作杆と、この操作杆先端側に傾斜構成したロック解除具とを有し、前記操作杆は、操作基杆と、この操作基杆に対し、格納引き出し可能に設けた調節杆とによって構成して、この調節杆を前記操作基杆に対し、所望調節位置に保持するための拘束手段を備え、前記ロック解除具は前記連結手段における突部を装入可能に開口し、ロック解除具の開口端から前記突部を装入させて、前記操作杆を変位操作することで、前記ロック解除具内壁により、突部内にロック部材を弾性力に抗して押し込んで、前記手摺枠の受具を建枠の突部から離脱させて、前記手摺枠を取り外す構成とした仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記拘束手段は、前記操作基杆先端の開口端に嵌着した締付端部材と、この締付端部材を縮径的に締め付けることで前記調節杆を任意の調節位置で拘束するナット部材とで構成した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項3において、前記拘束手段は、前記操作基杆先端側に設けて、前記調節杆を任意の調節位置で締め付け保持するクランプ手段によって構成した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項4において、前記ロック解除具は、前記連結手段に嵌入可能な中空パイプ材で構成し、前記操作杆に対して鈍角をなすように操作杆に設けた仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項5において、前記ロック解除具は、前記調節杆と一体構成とした仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項6において、前記ロック解除具の中間に、携帯用フックロッドを突設した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項7において、前記操作基杆に、落下防止用ロープを連結する連結具を設けた仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項8において、前記操作杆を構成する操作基杆および調節杆とロック解除具とを合成樹脂管で構成した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項9において、前記操作杆は、断面円形パイプ材によって構成した仮設資材用解体治具を提案する。
また本発明では、請求項10において、前記操作杆は、断面非円形パイプ材によって構成した仮設資材用解体治具を提案する。
さらに本発明では、請求項11において、前記操作杆は、断面角形パイプ材によって構成した仮設資材用解体治具を提案する。
【0005】
請求項1によれば、作業者は、使用状況に応じて、操作基杆に対し、調節杆を格納した状態で、あるいは操作基杆から調節杆を引き出して、拘束手段により固定した状態で、調節杆先端側のロック解除具を、ロック解除具の開口端から、足場の建枠と手摺枠とを組み付ける連結手段の突部を装入させて、前記操作杆を変位操作することで、前記ロック解除具内壁により、突部内にロック部材を弾性力に抗して押し込んで、前記手摺枠の受具を建枠の突部から離脱させて、前記手摺枠を取り外すことができる。
【0006】
請求項2によれば、調節杆を操作基杆から引き出し、所望の引き出し位置にて、ナット部材を、前記操作基杆先端の開口端における締付端部材にねじ込むことで、この締付端部材が縮径的に締め付けられ、前記調節杆を所望の位置で拘束することができる。
【0007】
請求項3によれば、調節杆を操作基杆から引き出し、所望の引き出し位置にて、操作基杆先端側のクランプ手段を締め付け操作することで、前記調節杆を拘束することができる。
【0008】
請求項4によれば、操作杆先端側のロック解除具における開口端を、連結手段に係合して前記操作杆の手元側を押し込むことで連結手段のロック解除がなされる。
【0009】
請求項5によれば、ロック解除具は、調節杆と一体であるので、部品点数が減り、工程数も軽減することから、安価に製造することができ、強度上も問題はない。
【0010】
請求項6によれば、解体作業にするにあたり、解体治具を作業服の腰のベルト部分にフックロッドを引っ掛けた状態で足場を移動して、解体箇所に移動することができる。
【0011】
請求項7によれば、移動中に、解体治具が作業服の腰のベルト部分からフックロッドから外れても、落下を防止することができる。
【0012】
請求項8によれば、前記操作杆を構成する操作基杆および調節杆とロック解除具とを合成樹脂管で構成することで、製造は容易であり、軽量でしかも強度上も問題はない。
【0013】
請求項9によれば、操作杆を断面円形パイプ材によって構成することで、比較的肉薄のパイプ素材を用いても強度を確保することができ、軽量化に寄与することができる。
【0014】
請求項10によれば、操作杆を断面非円形パイプ材によって構成することで、操作基杆に対し、調節杆が軸廻りに回動することなく、調節杆の出し入れ調節が容易である。
【0015】
請求項11によれば、操作杆を断面角形パイプ材で構成したことで、握りやすく解除操作しやすい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる仮設資材用解体治具につき、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて説明する。
図1、図2に仮設資材用解体治具1を示し、この仮設資材用解体治具1は、断面円形状の操作杆2と、この操作杆2先端側に傾斜構成したロック解除具3とを備えたものである。
このロック解除具3は足場における仮設資材をロック保持する連結手段(後述)に係合可能に構成し、前記連結手段に係合した状態で操作杆2を変位操作することで、前記連結手段のロックを解除するようにしている。
【0017】
前記解体治具1は、全体を例えばアルミニウム製円筒パイプ材で構成することができる。もちろん、所定の強度があれば、合成樹脂製円筒パイプ材も可能である。
【0018】
前記操作杆2は、操作基杆2aと、この操作基杆2aに対し、格納引き出し可能に設けた調節杆2bとによって構成して、この調節杆2bを前記操作基杆2aに対し、所望調節位置に保持するための拘束手段4とを備えている。
この拘束手段4は、図2に示すように、前記操作基杆2a先端の開口端に嵌着した締付端部材5と、この締付端部材5を縮径的に締め付けることで前記調節杆2bを任意の位置で拘束するナット部材6とで構成している。
【0019】
ここで、前記拘束手段4についてさらに詳細に説明する。
前記締付端部材5は、内径が前記調節杆2bの外径にほぼ等しい寸法を有する。すなわち、締付端部材5は、前記操作基杆2a先端の開口端に嵌着した基端部5aと、テーパー状外形を有して、所定角度ごとにスリットSを設けた押圧部5bとで構成している。前記基端部5a外周には、後述するナット部材6を螺着するためのネジ山を形成している。
【0020】
一方、前記ナット部材6は、外周に多数の条を形成した円筒キャップ状部材であり、中心軸に沿って前記調節杆2bを挿通する通孔7を有している。
またナット部材6内側には、前記締付端部材5における基端部5aおよび押圧部5bに対応して、それぞれ螺合部8、押圧内壁9を形成している。またこれら螺合部8、押圧内壁9は前記通孔7に連通している。
前記押圧内壁9は、前記締付端部材5側の押圧部5b外周に当接する内径を有している。
このような構成により、前記ナット部材6を回動操作して、ナット部材6の螺合部8を、前記締付端部材5側の基端部5aに螺入していくことで、押圧内壁9が前記締付端部材5側の押圧部5bのテーパー外周の径の大なる方へ移動して、前記押圧部5bが、複数のスリットSの存在により縮径的に変形して、挿通した調節杆2bを圧接し、前記調節杆2bを所望の位置で拘束するようにしている(図3参照)。
【0021】
そして、前記調節杆2b先端側のロック解除具3は、所定長さの中空パイプ材で構成し(図4参照)、前記調節杆2bに対して120度程度の鈍角で溶着している。この場合、ロック解除具3の内径は、後述する手摺枠を結合する連結手段に対応して嵌入可能に設定している。
また前記ロック解除具3の中間には、携帯用フックロッド10を突設している。このフックロッド10は、適宜な軸部材を用いて構成し、中間から先端にかけて、前記調節杆2bに略平行になるように屈曲させている。これによって、前記フックロッド10は、作業服の腰ベルト等に引っ掛けやすく、前記解体治具1に携帯性をもたらしている(図5参照)。
【0022】
さらに前記操作杆2のうちの操作基杆2aには、作業服の腰ベルト等に設けた落下防止用ロープLを連結する連結リング11を設けている。
【0023】
ここで、仮設資材による足場Fについて説明する。
足場Fは、図6に示すように、建枠A、布枠B、3角枠C等により、施工構築物周囲に、複数列、複数段に組み上げて構成しており、さらに、転落防止用の手摺枠Dを設けている。この手摺枠Dは、建枠Aに沿って設けた連結手段12によって取り付けている(図7参照)。
【0024】
前記連結手段12は、建枠Aに突設した突部13に、ばね部材によって突出する側に付勢したロック部材14を設けて構成している。この突部13を、手摺枠Dの四隅に設けた受具15の係止穴hに挿通することで、前記ロック部材14を前記突部13の径方向に突出させて、手摺枠Dを、受具15を介して脱落しないように保持するようにしている。
【0025】
このような連結手段12における突部13のロック部材14は、前記ロック解除具3先端の開口端からロック解除具3内面に嵌入させて、ロック解除具3を変位させることで、ロック解除具3内壁により、突部13内にロック部材14をばね力に抗して押し込むことでロック解除し、前記手摺枠Dを手摺枠Dの四隅に設けた受具15を突部13から離脱させて、取り外す構成である。
【0026】
本発明にかかる仮設資材用解体治具1は、以上のように構成されるものであり、次に仮設資材用解体治具1による足場F、手摺枠Dの解体手順を説明する。
土木工事、建築工事、修繕工事等が終了し、施工構築物に使用されている仮設資材は、最上部から順に外していくようにする。そのために、作業者は、足場Fを伝って最上部まで上っていき、建枠A、布枠B、3角枠Cを一つ一つ、外していくことになる。この際、作業者は解体治具1を、作業服の腰ベルト等に調節杆2b先端のロック解除具3に設けたフックロッド10を引っ掛けて携帯することができる。また、操作基杆2aの連結リング11に、作業服の腰ベルト等に設けた落下防止用ロープLを連結すれば解体治具1を落としてしまうようなことはない(図5参照)。
【0027】
先ず、作業者は、外すべき最上部の足場Fにきて、その位置の布枠Bに乗り、最上部の足場Fを構成する建枠Aと共に3角枠Cを外し、その最上部の足場Fの一段下の位置にきて、前記布枠Bを外す。
次いで、前記最上部の手摺枠Dを外すわけだが、手摺枠Dの下側の双方の受具15における連結手段12の突部13のロック部材14を押し込んでそれぞれ取り外し、再びロックされないように手摺枠Dの下側を引き離す(図6、図8参照)。
【0028】
次に、腰ベルトに引っ掛けた解体治具1を手にとり、調節杆2b先端のロック解除具3が、手摺枠Dの上側の受具15における連結手段12に届くかどうか確かめる。
前記ロック解除具3が前記手摺枠Dの上側の受具15における連結手段12に届けばそのまま、前記ロック解除具3先端の開口端に、連結手段12の突部13、およびロック部材14に嵌め入れていき解除操作を開始する(図9参照)。
【0029】
また、ロック解除具3が、手摺枠Dの上側の受具15における連結手段12に届かないときは、解体治具1の操作杆2の長さを変える。すなわち、前記ナット部材6を、ナット部材6の螺合部8が、前記締付端部材5側の基端部5aから離脱するように操作して緩めておき、調節杆2bを引っ張って、操作基杆2aから調節杆2bを引き出す。
前記調節杆2bが所望の長さに引き出されたところで、前記ナット部材6を操作して、ナット部材6の螺合部8を、前記締付端部材5側の基端部5aに螺入していく。こうすることによって、ナット部材6の押圧内壁9が前記締付端部材5側の押圧部5bのテーパー外周の径の大なる方へ移動するので、前記押圧部5bが、複数のスリットSの存在により縮径的に変形して、挿通した調節杆2bを圧接し、前記調節杆2bを拘束することができるのである(図3参照)。
斯くて前記操作基杆2aと調節杆2bとは、一つの杆のごとくぐらつくことなく固定される。
【0030】
以上のように操作杆2の長さを合わせることで、解除操作を行うことができる。前記ロック解除具3先端の開口端に、連結手段12の突部13、およびロック部材14に嵌め入れた状態で、操作杆2の握り箇所側を建枠Aに向かって押し込むことで、ロック解除具3内壁によって、連結手段12のロック部材14がばね力に抗して押し込まれ、これにより前記連結手段12のロック作用を解除することができ、手摺枠Dを建枠Aから取り外すことができる(図10、図11、図8参照)。
そして、もう一方の連結手段12を同様にして解体治具1により取り外せば、その手摺枠Dの解体が完了する。
このようにして、足場Fの上部側から順次、取り外しにかかる足場Fの一段下の布枠Bに乗った状態で、手摺枠Dの解体作業を行うことができ、簡単で速やかに、しかも一段下の手摺枠Dで囲まれた状態で作業を遂行することができるので、転落のおそれはない。
なお、上記解体治具1は、操作杆2を円形状のアルミニウム等のパイプ素材によって構成しても、強度上も問題なく、軽量であるので、特に上腕に対する負担を軽減し、長時間に亘る作業が可能となる。
【0031】
本発明にかかる仮設資材用解体治具1は、次のように構成することもできる。この場合の仮設資材用解体治具1では、図12に示すように、拘束手段4として、周知の構成のクランプ手段を用いている。
このクランプ手段は、操作基杆2a先端に固定した基体16と、この基体16に、スナップ操作可能なレバー17とを有している。すなわちこのレバー17をスナップ操作することで、例えばレバー17の所定部位が調節杆2bに向かって変位して圧接手段に作用し、この圧接手段が前記調節杆2bに当接して、前記調節杆2bを拘束するようにしている。
【0032】
以上のような拘束手段4を用いた仮設資材用解体治具1では、拘束手段4の操作はレバー17をスナップ操作するだけであるから一層簡単であり、作業現場で自在に、操作杆2を、使いやすい長さに調節することができ、解体作業の能率化に寄与することができる。
【0033】
また、本発明にかかる仮設資材用解体治具1は、図13に示すように、調節杆2bと調節杆2b先端のロック解除具3とを、例えばアルミニウム製円筒パイプ材で一体構成することができる。もちろん、所定の強度があれば、合成樹脂製円筒パイプ材で構成することもできる。
【0034】
このような仮設資材用解体治具1によれば、調節杆2bとロック解除具3とを、同じパイプ材で形成することから、部品点数が減り、工程数も軽減することから、安価に製造することができ、強度上も問題はない。
【0035】
また、本発明にかかる仮設資材用解体治具1は、操作杆2を、断面非円形状のアルミパイプ素材で構成することもできる。この場合の断面非円形状の例としては、例えば扁平な長円形状、他、適宜な非対称形の閉ループ形状のものがある。
【0036】
このような仮設資材用解体治具1によれば、拘束手段4として、前述のクランプ手段を採用することができ、しかも操作基杆2aに対し、調節杆2bが軸廻りに回動することなく、調節杆2bの出し入れ調節が容易である。
【0037】
さらに、本発明にかかる仮設資材用解体治具1は、操作杆2を、断面角形形状のアルミパイプ素材で構成することもできる。この場合、角形としては、方形に限らず、適宜な多角形のものも可能である。
【0038】
操作杆2を断面角形パイプ材で構成したことで、調節杆2bが軸廻りに回動することなく、調節杆2bの出し入れ調節が容易であり、しかも握りやすく解除操作しやすい。その上、拘束手段4として、前述のクランプ手段を採用することができ、一層、操作しやすいものとなる。
【0039】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば
(1)作業者は、操作杆先端側のロック解除具を、連結手段に係合して前記操作杆を変位操作させることで、前記連結手段のロック作用を解除することができ、足場ユニットを取り外すことができる。
(2)足場の構造に応じて、操作基杆に対し調節杆を出し入れするだけで、操作杆の長さを調節することができ、一層、解体作業が容易となり、能率が向上する。
(3)操作杆先端側のロック解除具における開口部を、連結手段に係合して前記操作杆の手元側を押し込むことで連結手段のロック解除を行うことができ、解体作業が容易となる。
(4)解体作業にするにあたり、解体治具を作業服の腰のベルト部分にフックロッドを引っ掛けた状態で足場を移動して、解体箇所に移動することができる。
(5)移動中に、解体治具が作業服の腰のベルト部分からフックロッドから外れても、落下を防止することができる。
(6)取り外しにかかる足場の一段下の、手摺枠で囲まれた状態の足場において仮設資材の解体作業を行うので、転落のおそれなく作業を遂行することができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる仮設資材用解体治具の一例を示す、外観斜視図である。
【図2】 図1に示す仮設資材用解体治具の一側面図である。
【図3】 図1に示す仮設資材用解体治具の操作杆を拡張した状態を示す、一側面図である。
【図4】 図1に示す仮設資材用解体治具を別方向から見た、外観斜視図である。
【図5】 本発明にかかる仮設資材用解体治具のフックロッドを、作業服の腰ベルト等に引っ掛け、落下防止用ロープを連結したところを示す説明図である。
【図6】 足場において解体作業をする際の説明図である。
【図7】 足場に敷設された手摺枠の保持構造を示した要部説明図である。
【図8】 足場に敷設された手摺枠の解体作業の説明図である。
【図9】 足場に敷設された手摺枠の上部側を、仮設資材用解体治具を用いて解体する際の説明図である。
【図10】 仮設資材用解体治具におけるロック解除具を、連結手段に係合したところを示す要部断面説明図である。
【図11】 仮設資材用解体治具におけるロック解除具を、連結手段に係合して操作杆を変位操作させるところを示す要部断面説明図である。
【図12】 本発明にかかる仮設資材用解体治具の別例を示す、外観斜視図である。
【図13】 本発明にかかる仮設資材用解体治具の別例を示す、要部外観斜視図である。
【符号の説明】
1 仮設資材用解体治具
2 操作杆
2a 操作基杆
2b 調節杆
3 ロック解除具
4 拘束手段
5 締付端部材
5a 基端部
5b 押圧部
6 ナット部材
7 通孔
8 螺合部
9 押圧内壁
10 携帯用フックロッド
11 連結リング
12 連結手段
13 突部
14 ロック部材
15 受具
16 基体
17 レバー
S スリット
L 落下防止用ロープ
F 足場
A 建枠
B 布枠
C 3角枠
D 手摺枠
h 係止穴
Claims (11)
- 仮設資材である建枠と手摺枠とを備え、前記建枠に設けたロック部材を有する突部を手摺枠に設けた受具の係止穴に挿通し、前記ロック部材を弾性力により、前記突部の径方向に突出させ、前記建枠に前記手摺枠を組み付ける連結手段において、パイプ材で構成した操作杆と、この操作杆先端側に傾斜構成したロック解除具とを有し、前記操作杆は、操作基杆と、この操作基杆に対し、格納引き出し可能に設けた調節杆とによって構成して、この調節杆を前記操作基杆に対し、所望調節位置に保持するための拘束手段を備え、前記ロック解除具は前記連結手段における突部を装入可能に開口し、ロック解除具の開口端から前記突部を装入させて、前記操作杆を変位操作することで、前記ロック解除具内壁により、突部内にロック部材を弾性力に抗して押し込んで、前記手摺枠の受具を建枠の突部から離脱させて、前記手摺枠を取り外す構成としたことを特徴とする仮設資材用解体治具。
- 前記拘束手段は、前記操作基杆先端の開口端に嵌着した締付端部材と、この締付端部材を縮径的に締め付けることで前記調節杆を任意の調節位置で拘束するナット部材とで構成したことを特徴とする請求項1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記拘束手段は、前記操作基杆先端側に設けて、前記調節杆を任意の調節位置で締め付け保持するクランプ手段によって構成したことを特徴とする請求項1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記ロック解除具は、前記連結手段に嵌入可能な中空パイプ材で構成し、前記操作杆に対して鈍角をなすように操作杆に設けたことを特徴とする請求項1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記ロック解除具は、前記調節杆と一体構成としたことを特徴とする請求項1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記ロック解除具の中間に、携帯用フックロッドを突設したことを特徴とする請求項1または4、5記載の仮設資材用解体治具。
- 前記操作基杆に、落下防止用ロープを連結する連結具を設けたことを特徴とする請求項1ないし3記載のうち、いずれか1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記操作杆を構成する操作基杆および調節杆とロック解除具とを合成樹脂管で構成したことを特徴とする請求項1ないし7記載のうち、いずれか1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記操作杆は、断面円形パイプ材によって構成したことを特徴とする請求項1ないし8記載のうち、いずれか1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記操作杆は、断面非円形パイプ材によって構成したことを特徴とする請求項1、3、4、6ないし8記載のうち、いずれか1記載の仮設資材用解体治具。
- 前記操作杆は、断面角形パイプ材によって構成したことを特徴とする請求項1、3、4、6ないし8記載のうち、いずれか1記載の仮設資材用解体治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147573A JP3731822B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 仮設資材用解体治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147573A JP3731822B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 仮設資材用解体治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346693A JP2004346693A (ja) | 2004-12-09 |
JP3731822B2 true JP3731822B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=33534062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003147573A Expired - Fee Related JP3731822B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 仮設資材用解体治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3731822B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297699A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Sanki Eng Co Ltd | インサート金具の取付方法及びインサート金具取付用工具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113175216B (zh) * | 2021-04-12 | 2022-09-06 | 湖南高岭建设集团股份有限公司 | 一种利用震动分离原理的建筑工程用建筑模板拆除装置 |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003147573A patent/JP3731822B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297699A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Sanki Eng Co Ltd | インサート金具の取付方法及びインサート金具取付用工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004346693A (ja) | 2004-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4856929A (en) | Interior clamping device for tubular poles | |
EP1350965B1 (en) | Expandable anchor and method of installing it | |
JP6532960B2 (ja) | 足場保持具受け部を用いた足場及び足場支柱内の開孔の使用方法 | |
JP5697814B1 (ja) | 自在手摺り | |
JPH02178442A (ja) | 支柱の連結方法及び支柱装置 | |
US20160201341A1 (en) | Dual Latching Horizontal Scaffold Member | |
JP2014506636A (ja) | 足場装置、方法及びシステム | |
WO2016206351A1 (zh) | 一种可调距的连接件 | |
JP2017048602A (ja) | 足場における横架材の支持構造及び足場 | |
JP3731822B2 (ja) | 仮設資材用解体治具 | |
JP2019015125A (ja) | 妻側先行手摺り | |
JP3894936B2 (ja) | アンカー工法用引張部材解体装置及び方法 | |
JP3731820B2 (ja) | 仮設資材用解体治具 | |
JP2008075396A (ja) | インサート | |
KR200412991Y1 (ko) | 건축용 파이프 서포트 | |
JP6716508B2 (ja) | 棒材の連結構造及びその連結構造を使用した仮設足場 | |
JP3731821B2 (ja) | 仮設資材用解体治具 | |
JP7222621B2 (ja) | 手摺装置 | |
CN214090937U (zh) | 脚手架固定装置及脚手架 | |
JP2004183305A (ja) | 屋根作業用安全装置及び屋根の解体方法 | |
JP2018003287A (ja) | くさび着脱機構、くさび着脱工具及びこれを用いたくさび着脱方法 | |
JP4654226B2 (ja) | 落下防止具 | |
JP2920877B2 (ja) | パイプ支柱の瞬時負荷荷重解除方法とその瞬時嵩下げ部品 | |
KR200300595Y1 (ko) | 안전발판장치 | |
KR100494011B1 (ko) | 인장부재 해체장치용 앵커 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050629 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051006 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081021 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |