JP3729387B2 - 回転検出器付モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のパワーウインドモータとして利用される回転検出器付モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したような回転検出器付モータとしては、例えば、モータ本体と、モータ本体に連結されるギヤケース内に収容されてこのギヤケース内に突出するモータ軸の先端部側に形成したウォームと噛み合うウォームホイールと、このウォームホイールの中心に位置して一端部をギヤケースから外部に突出させた出力軸と、ウォームホイールと同軸状に設けられて出力軸の他端部と連結するハブと、このハブに係合した状態でウォームホイールに組付けられてハブを介してウォームホイールの回転を出力軸に伝達しかつウォームホイールとハブとの間で回転方向に圧縮可能としたダンパと、ギヤケース内に収容されて出力軸の所定回転位置を検出する回転検出器を備えたものがある。
【0003】
回転検出器は、スイッチと、出力軸に連動して出力軸の所定回転位置においてスイッチを作動させるリングギヤおよびプラネタリギヤを有する遊星歯車組と、ギヤケースおよび遊星歯車組のプラネタリギヤを支持するギヤベースの間に設けたウェーブワッシャを備えており、このウェーブワッシャは、所定の押圧力をギヤベースに常時付与することにより、スイッチが作動するまでの段階において遊星歯車組のプラネタリギヤの公転を阻止して出力軸からリングギヤへ回転力を伝達し、かつ、スイッチが作動してリングギヤの回動が規制された段階においてプラネタリギヤの公転を許容して出力軸からリングギヤへの回転力の伝達を遮断するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の回転検出器付モータにあっては、遊星歯車組のリングギヤに対する出力軸からの回転力の伝達遮断を行うウェーブワッシャがギヤケースおよびギヤベースの間に設けられているため、ギヤケースの内部寸法にばらつきがある場合には、スイッチが作動するまでに遊星歯車組のプラネタリギヤが公転してしまったり、スイッチが作動してもプラネタリギヤの公転が許容されなかったりするなどといった可能性があり、すなわち、クラッチ機能が不安定になってしまう可能性があり、出力軸の所定回転位置の検出精度が低下してしまうという問題を有しており、この問題を解決することが従来の課題であった。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、ギヤケースの内部寸法のばらつきに影響されることなく、出力軸の所定回転位置を高い精度で検出することができ、加えて、部品点数の削減をも実現することが可能である回転検出器付モータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わる回転検出器付モータは、出力軸を備えていると共に、出力軸の回転に伴って回動する回動体と、回動体の周囲に同軸に配置されて回動体とともに回動可能とした被検出体と、出力軸の所定回転位置で被検出体に設けた被検出部を検出する検出手段を具備した回転検出器を備え、被検出体は、検出手段による被検出部の検出がなされるまでの段階において回動体と一体化して出力軸からの回動力により回動し、かつ、検出手段による被検出部の検出がなされてその回動が規制された段階において回動体に対して空転するべく形成されているとともに、被検出体は、回動体の周囲に巻き付けられた円弧状ばねから構成され、且つ、被検出部は、遠心方向に延出させた該円弧状ばねの一方の端部から構成されている構成としたことを特徴としており、この回転検出器付モータの構成を従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わる回転検出器付モータでは、回動体の周囲に配置した被検出体としての円弧状ばね自身が、回動体を介して伝達される出力軸からの回動力を遮断する機能を有しているので、すなわち、クラッチ機能を有しているので、回転検出器が収容されるケースに内部寸法のばらつきがある無しにかかわらず、出力軸の所定回転位置の検出が高い精度でなされることとなり、加えて、カムなどといったクラッチ構成部品を必要としないので、その分だけ部品点数の削減が図られることとなる。また、被検出体は円弧状ばねから構成され、被検出部は円弧状ばねの一方の端部から構成されているので、その構造が簡単なものとなる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1ないし図4は、本発明に係わる回転検出器付モータの一実施例を示しており、この実施例では、本発明に係わる回転検出器付モータが自動車のパワーウインドモータである場合を示す。
【0010】
図1に示すように、この回転検出器付モータ1は、モータ本体2と、このモータ本体2に連結されるギヤケース3内に収容されてこのギヤケース3内に突出するモータ軸4の先端部側に形成したウォーム5と噛み合うウォームホイール6と、このウォームホイール6の中心に位置して一端部(図示左端部)をギヤケース3から外部に突出させた出力軸7と、ウォームホイール6と同軸状に設けられて出力軸7の他端部(図示右端部)と連結するハブ8と、このハブ8に係合した状態でウォームホイール6に組付けられてハブ8を介してウォームホイール6の回転を出力軸7に伝達しかつウォームホイール6とハブ8との間で回転方向に圧縮可能としたダンパ9と、ギヤケース3内に収容されて出力軸7の所定回転位置を検出する回転検出器10を備えている。
【0011】
回転検出器10は、図2および図3にも示すように、ウォームホイール6と同軸状に設けられてハブ8に設置した係合孔8aに突起11aを係合させることによりハブ8とともに回動するピニオン11と、出力軸7の他端部側に位置するギヤケース3の開口を閉塞しかつピニオン11をハブ8とは反対側に突出させた状態で保持するベースプレート12と、このベースプレート12においてウォームホイール6の軸心から離れた位置に設けたギヤ軸12aに支持されてピニオン11と噛み合うギヤ13と、ベースプレート12においてウォームホイール6の軸心から離れた軸心周りに設けられた環状突起12bの内側に回動自在に嵌合されて内周面がギヤ13と噛み合うインナギヤ(回動体)15と、図4にも示すように、インナギヤ15の周囲に巻き付き状態で保持されて一方の端部19aを遠心方向に延出させて被検出部とした円弧状ばね(被検出体)19と、ベースプレート12に設けられて出力軸7の所定回転位置で円弧状ばね19の一方の端部19aに押圧されて作動するリミットスイッチ(検出手段)16と、スペーサ17を介してインナギヤ15の抜け出しを規制しつつギヤケース3の開口に装着されるカバー18を備えている。
【0012】
インナギヤ15の周囲に巻き付き状態で保持される円弧状ばね19は、リミットスイッチ16による一方の端部19aの検出がなされるまでの段階において、インナギヤ15と一体化して出力軸7からの回動力により回動すると共に、リミットスイッチ16による一方の端部19aの検出がなされて円弧状ばね19の回動がその一方の端部19aとベースプレート12に設けたストッパ12cとの当接によって規制された段階において、インナギヤ15に対して空転するように形成されている。
【0013】
この場合、カバー18には、グロメット20が設けてあり、カバー18の外側からこのグロメット20を介して円弧状ばね19を押圧して、円弧状ばね19をインナギヤ15に対して空転させることにより、リミットスイッチ16の初期調整を行うことができるようになっている。
【0014】
なお、図1ないし図3において、符号21はハーネスグロメットである。
【0015】
この回転検出器付モータ1において、出力軸7の所定回転位置を設定する場合、まず、ウインドガラスを閉塞する方向に作動させて、ウインドガラスを上昇させる。
【0016】
このとき、回転検出器10において、円弧状ばね19はインナギヤ15に巻き付いて一体化しているので、この円弧状ばね19は出力軸7から伝達された回動力によりインナギヤ15とともに回動する。
【0017】
そして、回転検出器付モータ1の作動を継続し、ウインドガラスが全閉位置に達するまえに、円弧状ばね19の一方の端部19aがリミットスイッチ16を押圧するのに続いて、一方の端部19aがベースプレート12のストッパ12cに当接すると、円弧状ばね19の回動が規制される。
【0018】
この段階において、回転検出器10では、円弧状ばね19がインナギヤ15に対して空転するので、出力軸7から円弧状ばね19への回動力の伝達が遮断されることとなる。
【0019】
次いで、円弧状ばね19を停止させたままの状態で、ウインドガラスが閉塞する方向にさらに作動させてウインドガラスが全閉位置に到達した時点で作動を停止し、この状態において、リミットスイッチ16を押圧する位置までストッパ12cに当接している円弧状ばね19の一方の端部19aを戻すべく出力軸7を逆回転させ、このときの出力軸7の位置を所定回転位置として設定する。
【0020】
この回転検出器付モータ1では、インナギヤ15の周囲に配置した円弧状ばね19それ自体が、この円弧状ばね19にインナギヤ15を介して伝達される出力軸7からの回動力を遮断するクラッチ機能を有していることから、回転検出器10が収容されるギヤケース3に内部寸法のばらつきがある無しにかかわらず、出力軸7の所定回転位置の検出が高い精度でなされることとなり、加えて、カムなどといったクラッチ構成部品を必要としないので、その分だけ部品点数の削減が図られることとなる。
【0021】
また、この回転検出器付モータ1では、インナギヤ15の周囲に巻き付き状態で保持されて一方の端部19aを遠心方向に延出させて被検出部とした円弧状ばね19を被検出体としているため、出力軸7の所定回転位置の検出が高い精度でかつ簡単な構造でなされることとなる。
【0022】
上記した実施例では、本発明に係わる回転検出器付モータが自動車のパワーウインドモータである場合を示したがこれに限定されるものではなく、例えば、自動車のサンルーフを開閉するモータとして用いることも当然可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係わる回転検出器付モータによれば、回動体の周囲に配置した被検出体としての円弧状ばね自身が、回動体を介して伝達される出力軸からの回動力を遮断する機能を有しているので、すなわち、クラッチ機能を有しているので、回転検出器が収容されるケースに内部寸法のばらつきがあったとしても、出力軸の所定回転位置を高い精度で検出することができる。加えて、カムなどといったクラッチ構成部品を必要としないので、その分だけ部品点数の削減をも実現することができるという極めて優れた効果が得られる。また、被検出体は円弧状ばねから構成され、被検出部は円弧状ばねの一方の端部から構成されているので、その構造が簡単なものとなる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる回転検出器付モータの一実施例を示す断面説明図(a)および平面説明図(b)である。
【図2】図1に示した回転検出器付モータの回転検出器を分解した状態における構成部品個々の断面説明図(a)および回転検出器の部分破断平面説明図(b)である。
【図3】図1に示した回転検出器付モータにおける回転検出器の分解斜視説明図である。
【図4】図1に示した回転検出器付モータにおける回転検出器の円弧状ばねを巻き付けた状態のインナギヤの平面説明図(a),断面説明図(b)および斜視説明図(c)である。
【符号の説明】
1 回転検出器付モータ
7 出力軸
10 回転検出器
15 インナギヤ(回動体)
16 リミットスイッチ(検出手段)
19 円弧状ばね(被検出体)
19a 円弧状ばねの一方の端部(被検出部)

Claims (1)

  1. 出力軸を備えていると共に、前記出力軸の回転に伴って回動する回動体と、この回動体の周囲に同軸に配置されて回動体とともに回動可能とした被検出体と、前記出力軸の所定回転位置で前記被検出体に設けた被検出部を検出する検出手段を具備した回転検出器を備え、前記被検出体は、前記検出手段による被検出部の検出がなされるまでの段階において前記回動体と一体化して前記出力軸からの回動力により回動し、かつ、前記検出手段による被検出部の検出がなされてその回動が規制された段階において前記回動体に対して空転するべく形成されているとともに、前記被検出体は、前記回動体の周囲に巻き付けられた円弧状ばねから構成され、且つ、前記被検出部は、遠心方向に延出させた前記円弧状ばねの一方の端部から構成されていることを特徴とする回転検出器付モータ。
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