JP2001223481A - 蓋開閉制御装置 - Google Patents

蓋開閉制御装置

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JP2001223481A
JP2001223481A JP2000029568A JP2000029568A JP2001223481A JP 2001223481 A JP2001223481 A JP 2001223481A JP 2000029568 A JP2000029568 A JP 2000029568A JP 2000029568 A JP2000029568 A JP 2000029568A JP 2001223481 A JP2001223481 A JP 2001223481A
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Japan
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opening
control device
closing
rotating
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JP2000029568A
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Toshihiko Fujinami
俊彦 藤波
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器本体の操作面に蓋を軸支して開閉す
る動作を正確に制御でき、安全性及び品質の高い蓋開閉
制御装置を提供する。 【解決手段】 筐体1内に近設して回転可能に軸支する
第1回転手段22と第2回転手段24とを設け、この第
2回転手段24に係合して筐体1の操作面2aで開閉動
作する蓋8を備え、第1回転手段22に回転力を与える
モータ12を有し、第1回転手段22と第2回転手段2
4とを摩擦により連結するため間に介在して所定の外力
を超えると連結面で滑りを発生して空転する弾性部材2
3を設けるとともに、蓋8が開き切る前の状態を検出す
る開検出スイッチ46及び蓋8が閉まり切る前の状態を
検出する閉検出スイッチ48を備え、蓋8の動作中に開
検出スイッチ46及び閉検出スイッチ48のいずれかか
ら検出結果を受けてクラッチ部材20を空転させた後に
モータ12の回転を停止させるマイコンを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋開閉制御装置に
係り、より詳細には電子機器の所定面に開閉自在に軸支
した蓋(ドア)の開閉を制御する蓋開閉制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器には、種々の機能増加に
伴って筐体の所定面に操作性を向上させる複数のスイッ
チ及びツマミを配置した操作面を備えており、この操作
面の未使用時には意匠的に優れた外観を形成するため、
操作面を隠す蓋(ドア)を設けている。従来、このよう
な蓋には、例えば、押しボタンスイッチなどの検出手段
により開閉状態を検出して安全に回動させる蓋開閉制御
装置がよく用いられている。この従来の蓋開閉制御装置
は、例えば、カーステレオ、アンプなどの電子機器によ
く使用されており、蓋が回動して開閉し切った位置を正
確に検出して確実に停止させる安全性の高い検出手段が
必要とされる。図6は、このようなアンプに採用した従
来の蓋開閉制御装置を示す一部切り欠いた斜視図であ
る。また、図7は、図6に示した蓋開閉制御装置の動作
を示す動作説明図である。
【0003】図6に示すように、アンプに採用した従来
の蓋開閉制御装置は、アンプ本体の外装を形成するフロ
ントパネル72及びリアケース74からなる筐体70を
設けており、この筐体70のフロントパネル72に複数
のスイッチ、ツマミを配置した操作面72aを形成し、
この操作面72aに回動可能に軸支された蓋78と、こ
の蓋78に係合するギア78bを設けて回転力を与える
モータ80とを備えている。
【0004】ここで、筐体70は、フロントパネル72
とリアケース74とからなり、内部に図示されていない
がプリント基板などの複数の電子部品を収納している。
また、筐体70のフロントパネル72には、筐体70内
のプリント基板と電気的に接続するスイッチ、ツマミを
複数突出させて配置した操作面72aと、この操作面7
2aの上面に配置する電源スイッチ76と、この電源ス
イッチ76の上面に開閉スイッチ77とを備えている。
また、筐体70内には、蓋78の開いた状態を検出する
開検出スイッチ96と、蓋78が閉塞した状態を検出す
る閉検出スイッチ98とを蓋78の側面に配置してい
る。
【0005】また、蓋78は、フロントパネル72の操
作面72aに回動可能に軸支され、この軸を中心に回動
することで操作面72aを開閉する。この蓋78には、
一端側にモータ80と係合する略半円形状のギア78b
と、他端側に蓋78の開閉状態に応じて開検出スイッチ
96及び閉検出スイッチ98をオン・オフするアーム部
78cとを一体に形成している。
【0006】次に、図6及び図7を参照して、このよう
に形成されたアンプに採用した従来の蓋開閉制御装置の
動作を説明する。図6に示したように、従来の蓋開閉制
御装置は、使用者が操作面72aに配置した所定のスイ
ッチ及びツマミを操作する場合、まず、蓋78が閉塞し
た状態から電源スイッチ76を押して電源を供給する。
そして、蓋78を開く場合、開閉スイッチ77を押すこ
とで筐体70内のモータ80が駆動し、このモータ80
の回転力がギア82、78bを介して伝達されて開く方
向に回動する。この際、蓋78の片側側面では、アーム
部78cが同時に回動して閉検出スイッチ98から離れ
てオフ状態にする。また、蓋78は、開いた状態まで回
動すると、アーム部78cが開検出スイッチ96に当接
してオン状態にする。そして、モータ80は、このオン
状態の検出結果を受けてチャタリング防止時間を待って
回転を停止させる。これにより蓋78は、開いた状態で
停止して操作面72aでの操作を可能にする。このよう
に従来の蓋開閉制御装置は、図7に示すように、蓋78
の開動作時において開閉スイッチ77を押すことにより
モータ80が回転を始め、この回転により閉検出スイッ
チ98がオフ状態にされ、その後、開検出スイッチ96
がオン状態になり図7に示した区間Bのチャタリング防
止時間を待って図7に示した区間Dのバックパルス時間
によるブレーキによりモータ80の回転を停止する。
【0007】一方、使用者が操作面72aの操作を終え
た場合、再び、開閉スイッチ77を押すことによりモー
タ80が逆回転をして蓋78を閉塞状態に回動させる。
この際、蓋78は、アーム部78cが同時に回動し、こ
のアーム部78cが開検出スイッチ96から離れてオフ
状態にする。また、蓋78は、閉塞した状態まで回動す
ると、アーム部78cが閉検出スイッチ98に当接して
オン状態にする。そしてモータ80は、このオン状態の
検出結果を受けてチャタリング防止時間を待って停止す
る。これにより蓋78は、回動動作が停止して操作面7
2aを閉塞する。従って、蓋78の閉動作時には、図7
に示したように、開閉スイッチ77を押すことによりモ
ータ80が逆回転を始め、この逆回転により開検出スイ
ッチ96がオフ状態にされ、その後、閉検出スイッチ9
8がオン状態になり図7に示した区間Bのチャタリング
防止時間を待って図7に示した区間Dのバックパルス時
間によるブレーキによりモータ80の回転を停止する。
このように従来の蓋開閉制御装置は、筐体70の内部に
開検出スイッチ96及び閉検出スイッチ98を配置して
蓋78の開閉状態を検出することで、モータ80による
蓋78の安全な開閉動作を実現していた。
【0008】しかしながら、従来の蓋開閉制御装置で
は、図7に示したように、開検出スイッチ96または閉
検出スイッチ98のいずれか一方がオン状態になりモー
タ80が停止するまでのチャタリング防止時間及びバッ
クパルス時間(図7に示した区間B、D)に余裕がな
く、図6に示した筐体70内で開検出スイッチ96及び
閉検出スイッチ98を配置する配置位置にバラツキが発
生した場合、モータ80を停止するタイミングが変化し
てしまう。このため、例えば、検出が遅れる位置に配置
された場合、蓋78の回転状態によって開検出スイッチ
96及び閉検出スイッチ98がオン状態にならないとと
もに、仮にオン状態になってもフロントパネル72に当
接して跳ね返って(バウンド)してしまう。また、検出
が早くなる位置に配置された場合、蓋78が閉まり切ら
ないうちに回転が停止してしまうという不具合があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の蓋
開閉制御装置では、図7に示した区間B、Dのチャタリ
ング防止時間及びバックパルス時間に余裕がなく開検出
スイッチ96及び閉検出スイッチ98の配置位置にバラ
ツキが発生するため、蓋78を所定の開閉位置に正確に
回動させて停止させることが困難であるという不具合が
あった。また、従来の蓋開閉制御装置では、前述した不
具合を解決するためにマイコンにより制御する方法があ
るが、蓋78の開閉動作中に所定のタイミングでチャタ
リングを防止した後、バックパルス(逆転)ブレーキ、
微弱電圧による押しつけなどの複雑な制御モードが必要
であり設計が複雑になるとともに制御が困難になるとい
う不具合があった。本発明はこのような課題を解決し、
電子機器本体の操作面に蓋を軸支して開閉する動作を正
確に制御でき、安全性及び品質の高い蓋開閉制御装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、所定面に操作面を有した電子機器本体の
筐体内に回転可能に軸支された第1回転手段と、この第
1回転手段が軸支された同一軸上に回転可能に軸支され
て第1回転手段に近設した第2回転手段と、筐体の操作
面に開閉可能に軸支されて第2回転手段に係合して回転
力を受けて開閉動作する蓋と、第1回転手段に回転力を
与えて回動させる駆動手段と、筐体内の同一軸上で近設
する第1回転手段と第2回転手段との間に介在して摩擦
力により第1回転手段と第2回転手段とを連結して駆動
手段の回転力を第1回転手段から第2回転手段に伝達す
るとともに蓋の回転停止とともに第2回転手段の回転が
停止した際に第1回転手段の圧接する当接面で滑りが発
生して空転することで駆動手段の回転力を吸収する回転
伝達手段とを備え、筐体内に蓋が開き切る前の状態を検
出する開検出手段または蓋が閉まり切る前の状態を検出
する閉検出手段のいずれか一方あるは両方を設け、蓋の
動作中に開検出手段または閉検出手段のいずれかから検
出結果を受けて回転伝達手段を空転させた後に駆動手段
の回転を停止させる制御手段を設ける。
【0011】ここで、開検出手段及び閉検出手段は、蓋
に延在するアーム部を一体に設け、このアーム部が回転
することで押されるスイッチであることが好ましい。ま
た、制御手段は、駆動手段にバックパルスを送信するこ
とにより回転動作を停止させることが好ましい。また、
制御手段は、開検出手段及び閉検出手段のチャタリング
を防止するチャタリング防止時間と、このチャタリング
防止時間後に蓋が開閉し切って回転動作が停止して回転
伝達手段を空転させるオーバラン時間とを待って駆動手
段の回転動作を停止するように設けることが好ましい。
また、オーバラン時間は、蓋が開閉し切った後に駆動手
段が停止するまで回転伝達手段を空転させることで、蓋
に所定の回転力を与えて確実に開閉位置に回動させるこ
とが好ましい。また、開検出手段及び閉検出手段は、オ
ーバラン時間を調節することで蓋の開閉状態を検出する
検出位置を自由に配置できるようにすることが好まし
い。また、電子機器本体は、筐体の所定面に複数の操作
ボタン、ツマミなどを配置した操作面に開閉可能な蓋を
有したカーステレオ、アンプなどの電子機器本体である
ことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による蓋開閉制御装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による蓋開閉制御装置の実施の形態を示
す構成図である。また、図2は、図1に示したクラッチ
部材20の構造を示す分解斜視図である。また、図3
は、図1に示したA方向から見たクラッチ部材20の係
合状態を示す上面図である。また、図4は、図1に示し
た蓋開閉制御装置の動作を示す動作説明図であり、図4
(a)は蓋8が閉塞した状態を、図4(b)は蓋8が開
いた状態を各々示している。また、図5は、図4に示し
た動作における各部品の動作を示す動作説明図である。
【0013】図1に示すように、本発明による蓋開閉制
御装置の実施の形態は、図6に示した従来技術と同様に
アンプに採用したものであり、アンプ本体の外装を形成
するフロントパネル2及びリアケース4からなる筐体1
を設け、この筐体1のフロントパネル2に複数のスイッ
チ、ツマミを配置した操作面2aを形成し、この操作面
2aに開閉可能に軸支された蓋8を備えている。また、
本発明による蓋開閉制御装置の実施の形態は、図6に示
した従来技術とは異なり、モータ12を備えて駆動力を
伝える駆動手段10(図3参照)と、この駆動手段10
の駆動力を蓋8に伝えるクラッチ構造を備えたクラッチ
部材20と、このクラッチ部材20及び蓋8の間に介在
してモータ12の回転速度を調節する減速手段30(図
3参照)とを備えている。
【0014】ここで、筐体1は、図6に示した従来技術
と同様に、フロントパネル2とリアケース4とからな
り、内部に図示されていないがプリント基板などの複数
の電子部品を収納している。このプリント基板には、モ
ータ12の回転動作及び装置全体を制御するマイコン
(図示せず)が実装されている。また、筐体1のフロン
トパネル2には、筐体1内のプリント基板と電気的に接
続するスイッチ、ツマミを複数突出させて配置した操作
面2aと、この操作面2aの上面に配置する電源スイッ
チ6と、この電源スイッチ6の上面に配置する開閉スイ
ッチ7とを設けている。
【0015】また、蓋8は、フロントパネル2の操作面
2aを覆って開閉するように板状に形成され、この板状
の両側に各々突出してフロントパネル4に回動可能に軸
支する支軸8aを設け、この支軸8aを中心に回動させ
て操作面2aを開閉するように形成されている。ここ
で、蓋8には、一端側の支軸8aに略半円形状のギア
(歯車)8bと、このギア8bから延在するアーム8c
とを一体に形成している。この蓋8は、図6に示した従
来技術とは異なり、モータ12の回転力を駆動手段10
(図3参照)からクラッチ部材20を介して減速手段3
0(図3参照)に伝達し、この減速手段30から回転力
を受けて開閉するように形成している。
【0016】この駆動手段10、クラッチ部材20、及
び減速手段30は、一体に組み立てられて左ケース42
及び右ケース44内に収納されてモータ12からの回転
力を蓋8に伝達する。ここで、右ケース44の外側面に
は、筐体1内のプリント基板に実装したマイコンに接続
する2つの開検出スイッチ46及び閉検出スイッチ48
を装着しており、蓋8のアーム部8cにより各々がオン
・オフできる位置に配置している。また、駆動手段10
は、筐体1内のプリント基板に接続され、このプリント
基板に実装されたマイコンにより制御されて回転するモ
ータ12と、このモータ12により回転するウォーム1
8とを備えている。また、モータ12には、回転軸の先
端にプーリ状に形成された第1プーリ13が装着されて
いる。また、ウォーム18は、回転軸にスペーサ17を
挿入して先端にプーリ状に形成された第2プーリ16を
装着し、スペーサ17を左ケース42及び右ケース44
に装着することで回転可能に軸支されている。このモー
タ12とウォーム18とは、左ケース42及び右ケース
44内に第1プーリ13と第2プーリ16とを外側に露
出させた状態で支持され、この第1プーリ13と第2プ
ーリ16とをゴムベルト14により連結して連動するよ
うに形成されている。
【0017】また、減速手段30(図3参照)は、大径
及び小径のギヤを備えた第1減速部材32、第2減速部
材34、第3減速部材36を各々係合することで形成さ
れている。この減速手段30は、モータ12からの回転
力がクラッチ部材20を介して第1減速部材32に伝達
されて第2減速部材34及び第3減速部材36を介して
蓋8のギヤ8bに伝達するようにスペーサ38により位
置決めして右ケース44の軸44aに軸支されている。
【0018】また、クラッチ部材20は、駆動手段10
のウォーム18に直交して係合することでモータ12の
回転力を伝達するハスバ歯車形状を備える第1回転手段
22と、この第1回転手段22に弾性部材23を介して
摩擦力により連結されて回転力を第1減速部材32に伝
達する第2回転手段24とを備えている。このクラッチ
部材20は、図2に示すように、弾性部材23を介在さ
せて連結する第1回転手段22及び第2回転手段24を
支持部材28に挿入して支持し、この支持部材28に挿
入した第1回転手段22側からバネ26と座金25とに
より押し圧を加えた状態でEクリップ27により固定し
ている。従って、第1回転手段22は、バネ26により
付勢されて弾性部材23を介在して第2回転手段24に
圧接するため、弾性部材23の摩擦力によりモータ12
の回転力を第2回転手段24に伝達することができる。
【0019】このように形成された駆動手段10、クラ
ッチ部材20、及び減速手段30は、図3に示すよう
に、まず、駆動手段10のウォーム18がクラッチ部材
20の第1回転手段22に直交して係合することでモー
タ12(図1参照)の回転力を駆動手段10からクラッ
チ部材20に伝達する。そして、クラッチ部材20は、
第2回転手段24が減速手段30の第1減速部材32に
係合して回転力を伝達する。また、減速手段30は、第
1減速部材32に伝達された回転力を第2減速部材3
4、第3減速部材36の順に伝達し、第3減速部材36
から蓋8のギヤ8bに伝達する。この際、減速手段30
では、第2回転手段24の回転力を第1減速部材32の
大径のギヤで受けて小径のギヤにより第2減速部材34
に伝達することでギヤ比によって回転速度が減速され
る。これと同様に、第2減速部材34、第3減速部材3
6の順に伝達することで、所定の速度に減速した回転力
を蓋8のギヤ8bに伝達することができる。
【0020】次に、本発明による蓋開閉制御装置の実施
の形態により蓋を開閉する動作を詳細に説明する。ま
ず、使用者が操作面2aに配置した所定のスイッチ及び
ツマミを操作する場合、蓋8が閉塞した状態から図1に
示した電源スイッチ6を押して電源を供給する。そし
て、蓋8を開く場合、開閉スイッチ7を押して筐体1内
で駆動手段10のモータ12を駆動させ、このモータ1
2の回転力がウォーム18からクラッチ部材20及び減
速手段30を介して蓋8のギヤ8bに伝達されることで
蓋8が開く方向に回動する。ここで、蓋8は、図4
(a)に示すように、閉塞時にアーム部8cが閉検出ス
イッチ48に当接して閉検出スイッチ48をオン状態に
しており、モータ12により開く方向に回動することで
アーム部8cが同時に回動して閉検出スイッチ48から
離れて閉検出スイッチ48をオフ状態にする。そして、
蓋8は、開く方向に回動して図4(b)に示すように、
開いた状態で停止して操作面2a(図1参照)での操作
を可能にする。
【0021】この際、蓋8は、図4(b)に示したアー
ム部8cが開検出スイッチ46側に回動して当接し、開
検出スイッチ46をオン状態にする。ここで、モータ1
2は、図6に示した従来技術とは異なり、開検出スイッ
チ46からオン状態の検出結果を受けてチャタリング防
止時間及びオーバラン時間を待って回転を停止する。こ
のオーバラン時間は、チャタリング防止時間後から蓋8
が開いて回動を停止した後まで所定の時間モータ12を
駆動させておく時間である。ここで、オーバラン時間に
は、図3に示したように、蓋8が回動を停止してギア8
bが停止した場合、減速手段30、クラッチ部材20、
及び駆動手段10も急に停止して各係合部に負荷を与え
てしまう。そこで、クラッチ部材20では、蓋8が開い
た状態で停止して図3に示した減速手段30が停止する
と、弾性部材23が第1回転手段22と第2回転手段2
4との圧接面で摩擦力によるトルクを伝達できなくなり
滑べって空転することでモータ12の回転力を吸収す
る。従って、モータ12は、開検出スイッチ46及び閉
検出スイッチ48の検出に合わせて回転を停止する必要
がなく、チャタリング防止時間の後にクラッチ部材20
で空転させるオーバーラン時間を設けて停止するように
設定することが可能になる。
【0022】このように、本発明による蓋開閉制御装置
の実施の形態は、図5に示すように、蓋8の開動作時に
おいて開閉スイッチ7を押すことによりモータ12が回
転を始め、この回転により閉検出スイッチ48がオフ状
態にされ、その後、開検出スイッチ46がオン状態にな
り図5に示した区間Bのチャタリング防止時間、及び区
間Cのオーバラン時間を待って図5に示した区間Dのバ
ックパルス時間によるブレーキによりモータ12の回転
を停止する。ここで、このような動作は、筐体1内のプ
リント基板に実装したマイコン(図示せず)により制御
され、このマイコンが開閉スイッチ7、閉検出スイッチ
48などに電気的に接続されて所定の信号を受けてモー
タ12を回転及び停止させている。
【0023】一方、使用者が操作面2aでの操作を終え
た場合、再び、開閉スイッチ7(図1参照)を押すこと
により、モータ12が逆回転をして蓋8を閉塞状態に回
動させる。この際、蓋8は、図4(a)に示した閉塞方
向に回転することでアーム部8cが開検出スイッチ46
から離れて、この開検出スイッチ46をオフ状態にす
る。また、蓋8は、図4(a)に示した閉塞状態まで回
動すると、アーム部8cが閉検出スイッチ48に当接し
て閉検出スイッチ48をオン状態にする。ここで、モー
タ12は、閉検出スイッチ48からオン状態の検出結果
を受けて前述したようにチャタリング防止時間及びオー
バラン時間を待って回転を停止する。このオーバラン時
間では、図4(a)に示したように蓋8が回動すること
でフロントパネル4に当接して閉塞状態で停止した後、
図3に示したクラッチ部材20の第1回転手段22と第
2回転手段24との圧接面を空転させて蓋8に閉塞方向
の回転力を加えてモータ12を停止させる。これにより
蓋8は、操作面2aを閉塞した位置で確実に停止する。
【0024】従って、本発明による蓋開閉制御装置の実
施の形態は、図5に示すように、蓋8の閉動作時におい
て開閉スイッチ7を押すことによりモータ12が逆回転
を始め、この逆回転により開検出スイッチ46がオフ状
態にされ、その後、開検出スイッチ48がオン状態にな
り図5に示した区間Bのチャタリング防止時間及び区間
Cのオーバラン時間を待って、図5に示した区間Dのバ
ックパルス時間によるブレーキによりモータ12の回転
を停止する。
【0025】また、蓋8は、開閉動作中に電源を切った
場合、使用者が手動で蓋8を回動させることでクラッチ
部材20が空転して容易に開閉できるように形成されて
いる。そして、この蓋8は、開閉動作中に電源を切った
場合、その時刻での回動位置を維持するように弾性部材
23及びバネ26を調節している。このように、本実施
の形態では、クラッチ部材20が空転するまでマイコン
制御上でオーバラン時間を設けた後にモータ12の回転
を停止するため、蓋8がフロントパネル2の前で閉まり
(開け)切らない不具合を防止するとともに、蓋8がフ
ロントパネル2に当接してバウンドすることを防止する
ことができる。また、蓋8がフロントパネル2に当接後
に更にモータ12が回転して、蓋8をフロントパネル2
に押しつけてクラッチ部材20を空転させるので、あた
かもマイコン上の微弱電圧で押しつけるという動作を疑
似的に行っていることになり、品位上メリットがある。
【0026】以上、本発明による蓋開閉制御装置の実施
の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で変更可能である。例えば、本発明による蓋開閉制御
装置をアンプに採用した実施の形態を説明したが、これ
に限定されるものではなく、複数の操作ボタン、ツマミ
などを配置した操作面に開閉可能な蓋を有したカーステ
レオなどの電子機器本体にも適用することが可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】このように本発明による蓋開閉制御装置
によれば、マイコン制御上でオーバラン時間を設けてク
ラッチ部材を空転させて蓋を開閉位置に確実に回動させ
た後に駆動手段を停止する構造のため、このオーバラン
時間により蓋の開閉状態検出と同時に駆動手段を正確に
停止させる必要がなく、検出位置でのバラツキを吸収で
き、蓋の跳ね返りを防止することが可能になる。また、
蓋を開閉位置まで確実に回動させた後、クラッチ部材を
空転させて更に回動させることで、マイコン制御の微弱
電圧で回動させるという動作を疑似的に行うため、品位
が向上する。また、本発明による蓋開閉制御装置によれ
ば、クラッチ部材を設けてマイコン制御上でオーバラン
時間を設ける簡単な構造により蓋の確実な開閉位置を維
持することが可能なため、マイコン制御の設計も単純化
でき弾性部材によりダンプ効果も備えることで信頼性が
高く低コストの製品を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓋開閉制御装置の実施の形態を示
す構成図。
【図2】図1に示したクラッチ部材の構造を示す分解斜
視図。
【図3】図1に示したA方向から見たクラッチ部材の係
合状態を示す上面図。
【図4】図1に示した蓋開閉制御装置の動作を示す動作
説明図。
【図5】図4に示した動作における各部品の動作を示す
動作説明図。
【図6】従来の蓋開閉制御装置を示す一部切り欠いた斜
視図。
【図7】図6に示した蓋開閉制御装置の動作を示す動作
説明図。
【符号の説明】
1 筐体 2 フロントパネル 2a 操作面 4 リアケース 6 電源スイッチ 7 開閉スイッチ 8 蓋 8a 支軸 8b ギヤ 8c アーム部 10 駆動手段 12 モータ 13 第1プーリ 14 ゴムベルト 16 第2プーリ 17 スペーサ 18 ウォーム 20 クラッチ部材 22 第1回転手段 23 弾性部材 24 第2回転手段 26 バネ 30 減速手段 32 第1減速部材 34 第2減速部材 36 第3減速部材 38 スペーサ 42 左ケース 44 右ケース 44a 軸 46 開検出スイッチ 48 閉検出スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定面に操作面を有した電子機器本体の
    筐体内に回転可能に軸支された第1回転手段と、 前記第1回転手段が軸支された同一軸上に回転可能に軸
    支されて前記第1回転手段に近設した第2回転手段と、 前記筐体の操作面に開閉可能に軸支されて前記第2回転
    手段に係合して回転力を受けて開閉動作する蓋と、 前記第1回転手段に回転力を与えて回動させる駆動手段
    と、 前記筐体内の同一軸上で近設する前記第1回転手段と第
    2回転手段との間に介在して摩擦力により前記第1回転
    手段と第2回転手段とを連結して前記駆動手段の回転力
    を前記第1回転手段から前記第2回転手段に伝達すると
    ともに、前記蓋の回転停止とともに前記第2回転手段の
    回転が停止した際に前記第1回転手段の圧接する当接面
    で滑りが発生して空転することで前記駆動手段の回転力
    を吸収する回転伝達手段とを備え、 前記筐体内に前記蓋が開き切る前の状態を検出する開検
    出手段または前記蓋が閉まり切る前の状態を検出する閉
    検出手段のいずれか一方あるは両方を設け、前記蓋の動
    作中に前記開検出手段または閉検出手段のいずれかから
    検出結果を受けて前記回転伝達手段を空転させた後に前
    記駆動手段の回転を停止させる制御手段を設けたことを
    特徴とする蓋開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蓋開閉制御装置におい
    て、 前記開検出手段及び閉検出手段は、前記蓋に延在するア
    ーム部を一体に設け、このアーム部が回転することで押
    されるスイッチであることを特徴とする蓋開閉制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の蓋開閉制御装置におい
    て、 前記制御手段は、前記駆動手段にバックパルスを送信す
    ることにより回転動作を停止させることを特徴とする蓋
    開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の蓋開閉制御装置におい
    て、 前記制御手段は、前記開検出手段及び閉検出手段のチャ
    タリングを防止するチャタリング防止時間と、このチャ
    タリング防止時間後に前記蓋が開閉し切って回転動作が
    停止して前記回転伝達手段を空転させるオーバラン時間
    とを待って前記駆動手段の回転動作を停止するように設
    けたことを特徴とする蓋開閉制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の蓋開閉制御装置におい
    て、 前記オーバラン時間は、前記蓋が開閉し切った後に前記
    駆動手段が停止するまで前記回転伝達手段を空転させる
    ことで、前記蓋に所定の回転力を与えて確実に開閉位置
    に回動させることを特徴とする蓋開閉制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の蓋開閉制御装置におい
    て、 前記開検出手段及び閉検出手段は、前記オーバラン時間
    を調節することで前記蓋の開閉状態を検出する検出位置
    を自由に配置できるようにしたことを特徴とする蓋開閉
    制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の蓋開閉制御装置におい
    て、 前記電子機器本体は、前記筐体の所定面に複数の操作ボ
    タン、ツマミなどを配置した操作面に開閉可能な前記蓋
    を有したカーステレオ、アンプなどの電子機器本体であ
    ることを特徴とする蓋開閉制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267015B2 (en) 2004-09-20 2007-09-11 Quantum Corporation System and method for testing media device doors
JP2013086321A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Sharp Corp 開閉装置、この開閉装置を備える電子機器、及び画像形成装置
JP2015091503A (ja) * 2015-02-17 2015-05-14 株式会社藤商事 遊技機

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