JP3728889B2 - 2素子マウント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子部品などを構成する素子を、2個同時にマウント部材に積層マウントする2素子マウント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における素子マウント装置は、上下前後移載ユニットが一般的に用いられ、前記ユニット中の上下前後ヘッドに真空吸着ピンを取りつけ、その真空吸着ピンの動作により素子を吸着取出しかつ保持し、必要な場所にマウントするという構成のものであった。
【0003】
以下従来の素子マウント装置を図面を用いて説明する。図13は従来の素子マウント装置の要部斜視図である。
【0004】
図13において、61は前後上下移載ユニットであり、真空吸着ピン63を下部に複数本持つ前後上下ヘッド62を前後および上下に駆動可能に保持している。
【0005】
64は電子部品を構成する素子69を対向して配置した素子フープであり、パルスモーター65に連結したピンホイール66の回転駆動により移送される。
【0006】
70は製品となすための被マウント部材(以下、リードフレームと称する)であり、素子69が所定個所にマウントされる。67は素子切断ダイ、そして68は素子切断ポンチであり、素子フープ64に配置した素子69を切断し分離する。
【0007】
以上のように構成された素子マウント装置の動作は、ピンホイール66の回転駆動により移送された素子フープ64に対向して配置された2列の素子69を、素子切断ダイ67と2個の素子切断ポンチ68により、対向した2個の素子69が同時に切断されて分離される。
【0008】
次に真空吸着ピン63により切断した2個の素子69を吸着保持し、その後、前後上下ヘッド62が前進および降下して素子69をリードフレーム70の所定個所にマウントする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の素子マウント装置では、素子フープ64の中に不良の素子69が混在する場合には、あらかじめ特性検査などで不良の素子69が切断除去されていて、素子フープ64には素子69が欠如する場合もあり対向する素子69の素子数は必ずしも一致していない。
【0010】
したがって、従来の素子マウント装置を用いて、そのままリードフレーム70に素子69をマウントすると、素子の欠如した不具合状態が発生してしまうことになる。
【0011】
素子69を1個ずつマウントする方法もあるが、方向性を合致させるのが困難であり、なおかつ生産性も前記に比べ50%以下に低下することになる。さらに前後上下移載ユニット61はマウントのための動作が多く、マウント速度を上げることができないなどの課題を有していた。
【0012】
本発明は以上のような従来の課題を解決しようとするものであり、素子フープに素子の欠如があっても確実に2素子ずつ、かつ所定数を積層マウントできる2素子マウント装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明による2素子マウント装置は、連続して定ピッチで素子を供給する素子供給部、割り出し数に対応した2個の素子を吸着する吸着ヘッドを円周端に配設した割り出しテーブル、2個の素子の欠如を検出し出力信号を出す素子検出器、マウントする素子形状に加工する素子切断部、素子の欠如状態に対応して前記素子検出器の出力信号により吸着ヘッドの上下移動と上面片端に素子を吸着積載でき180度回転可能な素子受け台の回転動作と吸着ヘッドおよび素子受け台の真空吸引を制御することで素子の欠如を処理する素子欠如処理部と、素子の一面に接着剤を塗布する接着剤塗布部、および2個の素子を同時にマウントしもし2個とも素子が吸着ヘッドに欠如している時には被マウント部材の移送を停止させる素子マウント部による構成としたものである。
【0014】
本発明により素子フープに素子の欠如があっても、リードフレームには欠如なしに2素子同時で、かつ高速高能率に素子のマウントが可能となり、素子の欠如による不具合状態の発生を防止することができ、かつマウント動作数を少なくすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、連続して定ピッチで素子を供給する素子供給部と、割り出し数に対応した2個の素子を吸着する吸着ヘッドを円周端に配設した割り出しテーブルと、2個の素子の欠如を検出し出力信号を出す素子検出器と、マウントする素子形状に加工する素子切断部と、素子の欠如状態に対応して前記素子検出器の出力信号により吸着ヘッドの上下移動と上面片端に素子を吸着積載でき180度回転可能な素子受け台の回転動作と吸着ヘッドおよび素子受け台の真空吸引を制御することで素子の欠如を処理する素子欠如処理部と、素子の一面に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、2個の素子を同時にマウントしもし2個とも素子が吸着ヘッドに欠如している時には被マウント部材の移送を停止させる素子マウント部により構成された2素子マウント装置としたものであり、素子の欠如がなく、動作数が少なく2個同時に高速に所定数を積層マウントできるという作用を有する。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態における2素子マウント装置の要部斜視図、図2は同素子供給の素子フープ斜視図、図3は同素子単体の斜視図、図4は同素子マウントのリードフレームの斜視図、図5は同素子切断部と素子マウント部の要部断面図、図6は同素子の欠如処理部の要部断面図、図7は同素子の接着剤塗布部の要部断面図、図8(a),(b),(c)は同素子打抜き切断動作の概要工程図、図9、図10、図11は同素子欠如処理の動作を説明する断面図、そして図12は同真空吸引のスリップリング構成および動作を説明する平面図である。
【0017】
図2において、金属材あるいは樹脂材でなる連続帯状の素子フープ1には、各種の電子部品を構成する素子2が送り孔1aを設けた帯部1bに対向した形で形成されている。そして素子2の製造工程において特性不良により切断除去した素子2の欠如部3がランダムに発生している。図3は前記素子フープ1より打抜き切断された素子2の単品状態例を示している。
【0018】
図4は、前記素子2を電子部品とするために設定数(本実施の形態では4枚)を積層マウントした状態を示しており、4は金属材などの薄板帯状の被マウント部材としてのリードフレームであり、移送孔5を両端部に、そして中心帯4cを挟んで対向して素子マウント部4a,4bが打抜き加工されている。
【0019】
次に2素子マウント装置の構成について説明する。2素子マウント装置は主に、素子供給部、素子切断部、素子欠如処理部、素子位置決め部、接着剤塗布部そして素子マウント部で構成されている。
【0020】
図1において、8はインデックスハンドラーであり、カム軸14に固着されたタイミングプーリー13の回転力(駆動機構は図示せず)を動力としてタイミングベルト12、タイミングプーリー10を介して駆動される。11はテークアッププーリーであり、タイミングベルト12に適正な張力を与えている。
【0021】
9は矢印方向に回転かつ上下移動可能な割り出し上下テーブルであり、インデックスハンドラー8の動作により、回転割り出し動作と上下移動動作が与えられる。
【0022】
また割り出し上下テーブル9には、割り出し数と同じ個数の真空力などにより吸着する上下摺動自在な吸着ヘッド18が円周端に同じピッチで設置されており、その吸着ヘッド18には素子2を吸着するための真空力と素子2をマウントする時に必要なエアー圧力が、配管19a,19b,19c,19dより吸着ヘッド18の内側で、割り出し上下テーブル9の上面に設置されたスリップリング20を介して吸引あるいは供給される。そして8aは押えバネであり、スリップリング20が割り出し上下テーブル9から浮くのを防止している。
【0023】
16はインデックスハンドラー8を上部側面に固定するブラケットであり、17はブラケット16を上面に固定するなど装置全体を保持形成する金属材でなるフレームである。
【0024】
23a,23bは素子検出器であり、前記図2で説明した素子フープ1の両端の素子2をそれぞれ挟んで上下に配設され、素子2の欠如部3を検出して記憶しその出力信号を素子欠如処理部に入力する。そして素子フープ1はパルスモーターなどの駆動用モーター32に連結されたピンプーリー30と押えローラー31により矢印方向に規定のピッチで移送され、不要となった帯部1bはフレーム17の内部へ移送される。
【0025】
25は素子切断ダイであり、素子検出器23a,23bに続いて素子フープ1の上面側に配設してあり、それと対向して素子フープ1の下面に素子切断ポンチ26が配設されている。
【0026】
24,24aは吸着ヘッド18の下部先端に取付けられた対の真空吸着ピンであり、素子切断ダイ25に近接して素子フープ1の上面側に設置されている。そして前記素子切断ダイ25と素子切断ポンチ26により、素子フープ1より打抜き切断された素子2を吸着し、次の割り出し位置に搬送する。
【0027】
29はカム軸14の片端に固着された溝カムであり、カム溝29aに摺動自在にはめ込んだ駆動ローラー15を動作させて、駆動ローラー15を一端に取付けているレバー28を揺動駆動する。そしてレバー28の他端に取付けた素子切断ポンチ26をスライド軸受27で支持しながら上下に駆動する。
【0028】
33は上面片端に素子2を積載するようにした素子受け台であり、パルスモーターなどの駆動用モーター34により180度回転可能としており、素子フープ1の欠如部3のために真空吸着ピン24,24aに素子2が吸着されなかった時、前記素子検出器23a,23bの出力信号により、180度回転や素子の受け渡しなどを行って素子2の欠如がリードフレーム4へのマウントに支障をきたさないように処理される。
【0029】
39aはシリンダーであり、吸着ヘッド18の上下駆動を行うとともに、前記の素子受け台33での素子2の欠如処理および処置が不要な場合には吸着ヘッド18を降下させない機構となっている。51は配管であり真空吸引して素子2が素子受け台33の所定位置からずれるのを防止している。
【0030】
35は素子位置決め部であり、上面部に設けた位置決め爪36により精密に素子2の位置決めがなされる。
【0031】
37は接着剤受け皿(接着剤供給機構は図示せず)であり、パルスモーターなどの駆動用モーター38により回転駆動されて、スキージ37aの先端凹部により素子2の接着剤塗布位置に接着剤による凸形状部を作り出し、真空吸着ピン24,24aの素子2の裏面に接着剤を塗布する。
【0032】
39bはシリンダーであり、吸着ヘッド18の上下駆動を行うとともに、素子2への接着剤塗布が不要な場合には吸着ヘッド18の降下をさせない機構となっている。
【0033】
そして素子2は次の割り出し位置に真空吸着ピン24,24aで搬送され、前記図4で説明したようにリードフレーム4の所定位置かつ所定方向にマウントされる。
【0034】
リードフレーム4の移送孔5にピン40aを挿入するピンプーリー40と、押えローラー6との間にリードフレーム4を扶持し、ピンプーリー40と連結したパルスモーターなどの駆動用モーター7の回転駆動によりリードフレーム4を規定ピッチで移送する。
【0035】
21は廻り止めであり、インデックスハンドラー8に固定され、スリップリング20に取付けたスライド軸受22を挿通かつ摺動自在に設置され、スリップリング20を上下移動は自在としているが回転は防止する働きをしている。
【0036】
次に動作について説明する。素子フープ1が駆動用モーター32により矢印方向に移送され素子2の有無すなわち欠如を素子検出器23a,23bで検出する。そして次の素子切断ダイ25と素子切断ポンチ26により素子2が素子フープ1より打抜き切断分離される。
【0037】
打抜き切断分離された素子2は対の真空吸着ピン24,24aに吸着保持され、次の割り出し位置に割り出し上下テーブル9の回転により搬送される。
【0038】
搬送された素子2は素子受け台33に到達して、前記で説明したように素子検出器23a,23bからの欠如信号による素子受け台33の動作により、対の真空吸着ピン24,24aに素子2の欠如があれば補充あるいは吸着などの処理をして、対の真空吸着ピン24,24aに素子2を共に吸着あるいは共に吸着していない場合は次の素子位置決め部35に割り出し上下テーブル9を回転させて搬送する。
【0039】
素子位置決め部35に到達した2個の素子2がある場合には位置決め爪36により位置補正を行い精密に位置決めした後、次の接着剤塗布部に割り出し上下テーブル9を回転させて搬送する。
【0040】
接着剤塗布に到達した2個の素子2がある場合には、素子2の裏面に接着剤を塗布した後、前記と同様にして次の素子マウント部に搬送される。
【0041】
素子マウント部に到達した2個の素子2は駆動用モーター7により移送されるリードフレーム4の所定位置かつ所定方向にマウントされる。以上の動作を4回繰返すことにより設定数の素子2が積層マウントされる。
【0042】
次に図5を用いて素子切断部と素子マウント部について説明する。
図5において、8aは押えバネでありスリップリング20が割り出し上下テーブル9より浮き上るのを防止するために付勢しており、かつ上下動作を規制している。
【0043】
41は溝であり、上部は接続管41aを経由して配管19a,19dに接続されてスリップリング20の下面部に設けられており、下部は割り出し上下テーブル9の内部に設けた真空あるいはエアーの通路となる配管孔42に接続されている。
【0044】
43は割り出し上下テーブル9の上下にはめ込まれた軸受であり、吸着ヘッド18の中央部が挿通して吸着ヘッド18を上下に摺動自在に保持するとともに、中央部分の間にリング状の空間を形成しており、真空吸着ピン24,24aの上下摺動や万が一の回転発生に対しても、配管孔42の一端と真空吸着ピン24,24aの一端を確実に接続する接続個所としている。
【0045】
44はヘッドバネであり、真空吸着ピン24,24a、吸着ヘッド18を下方向に付勢しており、48は割り出し上下テーブル9の下面に取付けたガイドピンであり、真空吸着ピン24,24a、吸着ヘッド18の上下動作は可能とするが回転を防止している。
【0046】
45はフープ受けであり、素子切断ポンチ26の中央部でかつ素子切断ダイ25と素子フープ1を挟んで対向して設けており、素子フープ1の中央部を支えている。そして46はピンであり、レバー28と素子切断ポンチ26とを揺動自在に接続している。また47は素子2がリードフレーム4にマウントされる下に設置したリードフレーム受けであり、リードフレーム4を規制しガイドしている。
【0047】
真空あるいはエアーは配管19aあるいは19dからスリップリング20の接続管41a、溝41、配管孔42を経由して各々の真空吸着ピン24,24aに導かれるようになっている。
【0048】
図6を用いて素子欠如処理部について説明する。
図6において、49はナックルでありシリンダー39aの駆動先端に取付けられ、吸着ヘッド18の上部にはめ込まれており、シリンダー39aの駆動により吸着ヘッド18すなわち真空吸着ピン24,24aを上下移動させる。50は真空孔であり素子受け台33内に設けられ、先端が素子2の積載面上に出ており、他の先端は、真空吸引用の配管51に駆動用モーター34による駆動軸内34aを経由して接続されている。
【0049】
そして割り出し上下テーブル9が降下し、シリンダー39aの駆動でナックル49が降下すると、吸着ヘッド18も降下して真空吸着ピン24,24aの先端は素子受け台33の上面にほぼ接する位置まで降下し、素子受け台33の上面に積載された素子2の受け渡しを可能とする。また逆にナックル49が上昇し、ヘッドバネ44を圧縮して吸着ヘッド18が上昇すると真空吸着ピン24,24aの先端と素子受け台33の上面の間に隙間が形成され、素子2の受け渡しは行われないのである。
【0050】
素子受け台33の上面に積載された素子2は位置ずれを防止するため真空孔50の先端で真空吸引されている。そしてまた、素子受け台33は駆動用モーター34により180度回転させられて一方の位置で内側の真空吸着ピン24aに、もう一方の位置では真空吸着ピン24に対応するように回転動作する。
【0051】
次に図7により接着剤塗布部の動作を説明する。
図7において、49aはナックルでありシリンダー39bの駆動先端に取付けられ、吸着ヘッド18の上部にはめ込まれており、シリンダー39bの駆動により吸着ヘッド18すなわち真空吸着ピン24,24aを上下移動させる。37は接着剤受け皿、そして37aはスキージであり、駆動用モーター38の回転により素子2の接着剤塗布位置に塗布する接着剤受け皿37内の接着剤による凸形状部37bを形成する。
【0052】
そして割り出し上下テーブル9が降下し、シリンダー39bの駆動でナックル49aが降下すると、吸着ヘッド18も降下して真空吸着ピン24,24aの先端の素子2は接着剤受け皿37内の接着剤による凸形状部37bに接触する位置まで降下し、素子2の裏面所定位置に接着剤を塗布する。
【0053】
また逆にナックル49aが上昇し、ヘッドバネ44を圧縮して吸着ヘッド18が上昇すると真空吸着ピン24,24aの先端の素子2と接着剤受け皿37の接着剤間に隙間が形成されて、素子2への接着剤塗布は行われないのである。
【0054】
次に図8により素子2の切断動作を説明する。
まず、図8(a)に示すように真空吸着ピン24,24aが降下し、かつ素子切断ポンチ26が上昇して素子フープ1を規定の位置で扶持する。次に図8(b)に示すように真空吸着ピン24,24aが上昇するとともに同期して素子切断ポンチ26がさらに上昇し素子切断ダイ25との動作作用により、所定形状の素子2と帯部1bに打抜き切断する。そして図8(c)に示すように真空吸着ピン24,24aをさらに上昇するとともに、素子切断ポンチ26は元の位置に降下して素子2の素子切断動作を終了する。
【0055】
次に図9〜図11により素子欠如処理部の動作を説明する。
まず図9に示すように、真空吸着ピン24,24aの先端に素子2がともに吸着された場合には、真空吸着ピン24,24aは降下せず素子欠如処理動作は不要で、次の工程に素子2は搬送される。
【0056】
図10に示すのは、真空吸着ピン24に素子2が吸着されておらず、かつ素子受け台33の上面所定個所に素子2が吸着され積載されている状態であり、真空吸着ピン24,24aはそのまま降下し、真空吸着ピン24は素子受け台33の素子2を吸着して、前記図9に示す状態となり、素子2は次の工程に搬送される。
【0057】
もし、真空吸着ピン24aが素子2を吸着しておらず、真空吸着ピン24に素子2が吸着されている場合には、素子受け台33が180度回転し、続いて真空吸着ピン24,24aが降下して、素子受け台33の素子2が真空吸着ピン24aに吸着される。
【0058】
また、素子2の欠如は前記で説明したように素子検出器23a,23bで行われ、その出力信号で前記の動作を制御する。
【0059】
図11は一方の真空吸着ピン24に素子2が吸着されておらず、また素子受け台33にも素子2が積載されていない状態を示しており、真空吸着ピン24,24aは降下して素子受け台33の素子積載面に真空吸着ピン24aに吸着している素子2を搭載し預ける(もし素子2を吸着している真空吸着ピン24aと素子受け台33の素子積載面と対応していない時は、事前に素子受け台33を180度回転させて対応させる)。そして、その後真空吸着ピン24,24aを上昇させる。
【0060】
すると、真空吸着ピン24,24aともに素子2を吸着していない空の状態になり、この状態かあるいは前工程の素子切断部で素子2が2個ともなく、同じく真空吸着ピン24,24aが空の場合には、マウント部に割り出し到達し真空吸着ピン24,24aがマウント動作でリードフレーム4に向かって降下しても、駆動用モーター7を停止させてリードフレーム4の定ピッチ移送を止めることにより、リードフレーム4内に発生する素子2の欠如を防止するのである。
【0061】
図12により、真空吸引あるいはエアー供給系のスリップリングについて説明する。41b,41c,41d,41eはスリップリング20の下面部に設けられた溝であり、それぞれ配管19a,19b,19c,19dに対応して接続管41a(図示せず)により接続されている。
【0062】
まず、素子切断位置では配管19dと溝41eを経由して吸着ヘッド18に接続され真空吸引して素子2を吸着保持可能としている。
【0063】
次の素子欠如処理位置では配管19cと溝41dを経由して真空吸引している。そして素子欠如処理が必要で、前記で説明したように素子2を素子受け台33に積載する場合には吸着ヘッド18が降下したとき真空吸引回路を遮断し、吸着ヘッド18が再び上昇した時に再び真空吸引回路を接続(遮断あるいは接続するための遮断接続機構は図示せず)する。
【0064】
配管19bと溝41cは素子欠如処理位置より素子マウント位置まで吸着ヘッド18に接続し真空吸引して、素子2を真空吸着ピン24,24aの先端に吸着保持する。
【0065】
配管19aと溝41bは素子マウント位置で吸着ヘッド18が降下してマウントを終了し吸着ヘッド18が元の位置に上昇し、動作が終了するまで真空吸引回路を遮断接続機構により遮断しエアー圧力を与え、吸着ヘッド18が再び上昇する時に素子2を吸着持ち上げるのを防止するのである。
【0066】
なお、本発明の実施の形態においては、上下動作はインデックスハンドラーによって割り出し上下テーブル全体を上下させたが、上下別個の駆動源を使用して吸着ヘッドのみを必要個所にて上下動作させる構成としてもよい。
【0067】
なおまた、本発明の実施の形態においては、事前に素子の方向を一定とした素子フープで搬送される例を説明したが、2本の真空吸着ピンにそれぞれ回転機構を付加すれば自由に素子の方向を設定できる。
【0068】
さらにまた、本発明の実施の形態においては、素子欠如処理部と接着剤塗布部において吸着ヘッド18の上下駆動をシリンダーを使用する構成を説明したが、パルスモーターなどの駆動用モーターとカムを用いて上下移動動作を行えば、上下移動動作のタイミングや加減速の変更が容易にできる。
【0069】
また、素子位置決め部において2個の素子間あるいはピッチを変更できるようにするか、または、真空吸着ピンにピッチ変更機構を付加すれば、素子供給部(素子切断部)における素子間あるいはピッチに限定されずに素子マウント部で素子間やピッチを自由に変更することが可能となる。
【0070】
なおまた、本発明の実施の形態においては素子の欠如を素子が真空吸着ピンに吸着される前に行っているが、吸着した後で素子の欠如処理を行う前に新規に素子の欠如や特性検査の機構を設けて、不良品の素子を除去してから素子の欠如処理を行ってもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、割り出し上下テーブルの円周端にその割り出し数に対応して吸着ヘッドが配置され、その吸着ヘッド先端で2個の素子を吸着できる吸着ヘッドを設けた構造とし、素子供給部において2列で素子が供給され、その素子のある素子フープにランダムに素子の欠如が発生しても、素子マウント部に到達する途中に設けられ、素子の欠如を処理するための素子欠如処理部の動作作用により素子は必ず2個かまたは0に揃えられ、2個揃った時は素子位置決め部、接着剤塗布部を経由してそのままマウントし、0の時はマウントされるマウント部材の移送を停止することにより、マウント製品の素子欠如不良の発生を防止することができ、かつ2個同時に所定数の素子を高速に積層マウントすることが可能となる。
【0072】
さらに前後上下動作に対して割り出し上下動作を利用しているために、往復運動が不要となり、より高速な素子マウント動作を可能とすることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における2素子マウント装置の要部斜視図
【図2】同素子供給の素子フープの斜視図
【図3】同素子単体の斜視図
【図4】同素子マウントのリードフレームの斜視図
【図5】同素子切断部と素子マウント部の要部断面図
【図6】同素子欠如処理部の要部断面図
【図7】同素子の接着剤塗布部の要部断面図
【図8】(a),(b),(c)は同素子打抜き切断動作の概要工程図
【図9】同素子欠如処理の動作を説明する断面図
【図10】同素子欠如処理の動作を説明する断面図
【図11】同素子欠如処理の動作を説明する断面図
【図12】同真空吸引のスリップリング構成および動作説明図
【図13】従来の素子マウント装置の要部斜視図
【符号の説明】
1 素子フープ
1a 送り孔
1b 帯部
2 素子
3 欠如部
4 リードフレーム
4a,4b 素子マウント部
4c 中心帯
5 移送孔
6 押えローラー
7,32,34,38 駆動用モーター
8 インデックスハンドラー
8a 押えバネ
9 割り出し上下テーブル
10,13 タイミングプーリー
11 テークアッププーリー
12 タイミングベルト
14 カム軸
15 駆動ローラー
16 ブラケット
17 フレーム
18 吸着ヘッド
19a,19b,19c,19d 配管
20 スリップリング
21 廻り止め
22,27 スライド軸受
23a,23b 素子検出器
24,24a 真空吸着ピン
25 素子切断ダイ
26 素子切断ポンチ
28 レバー
29 溝カム
29a カム溝
30,40 ピンプーリー
31 押えローラー
33 素子受け台
34a 駆動軸内
35 素子位置決め部
36 位置決め爪
37 接着剤受け皿
37a スキージ
37b 凸形状部
39a,39b シリンダー
40a ピン
41,41b,41c,41d,41e 溝
41a 接続管
42 配管孔
43 軸受
44 ヘッドバネ
45 フープ受け
46 ピン
47 リードフレーム受け
48 ガイドピン
49,49a ナックル
50 真空孔
51 配管

Claims (1)

  1. 連続して定ピッチで素子を供給する素子供給部と、割り出し数に対応した2個の素子を吸着する吸着ヘッドを円周端に配設した割り出しテーブルと、2個の素子の欠如を検出し出力信号を出す素子検出器と、マウントする素子形状に加工する素子切断部と、素子の欠如状態に対応して前記素子検出器の出力信号により吸着ヘッドの上下移動と上面片端に素子を吸着積載でき180度回転可能な素子受け台の回転動作と吸着ヘッドおよび素子受け台の真空吸引を制御することで素子の欠如を処理する素子欠如処理部と、素子の一面に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、2個の素子を同時にマウントしもし2個とも素子が吸着ヘッドに欠如している時には被マウント部材の移送を停止させる素子マウント部により構成された2素子マウント装置。
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