JP3728819B2 - 画像形成装置のシート後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等の画像形成装置から排出される記録シートに対して丁合い処理、ステープリング処理等を行なうシート後処理装置に係り、詳細には、丁合いされたシート束のオフセット処理をなし得る装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシート後処理装置としては二つのシート収容トレイ、即ち、複写機等から排出された一連の記録シートを整合しながら収容して所定のシート束を形成する丁合いトレイと、この丁合いトレイ上で形成されたシート束が順次排出されて積み上げられる排出トレイとを備え、上記丁合いトレイに対して配設されたステープラ、パンチャ等の後処理ユニットで上記シート束に対して所定の後処理を行うものが知られている。
【0003】
また、丁合いトレイ上で整合されたシート束をそのまま排出トレイへ積み上げたのではシート束毎の区分が排出トレイ上で不明確となり易いことから、これら従来のシート後処理装置では所謂オフセット処理、すなわちシート束を千鳥状にずらして(オフセットして)丁合いトレイから排出する処理が行なわれており、かかる処理は特にシート束に対してステープリング処理等の綴じ処理を施さない場合に有効である。
【0004】
従来、このオフセット処理を実施するための機構としては、記録シートをその排出方向と直交する方向に移動させるシート搬送ロールを新たに設け、この搬送ロールを用いて上記丁合いトレイ上で記録シートをオフセットさせるもの(実開平3−53953号公報、特開昭55−165852号公報等)が知られているが、かかる搬送ロールはオフセット処理専用の機構であり、装置の複雑化及び生産コストの上昇を招くといった欠点を有している。
【0005】
一方、この種のシート後処理装置ではステープリング処理等に先立ってシート束の整合処理を行なう必要があることから、丁合いトレイに収容されている記録シートの両側端に適宜当接してシート束の整合を行なうタンパが設けられているものが多々有り、特開平6−227733号公報にはこのタンパを利用してオフセット処理を行なうシート後処理装置が開示されている。
【0006】
具体的には、一対のタンパを互いに対向する方向へ移動させることによりシート束の整合処理を行なう一方、シート束を両側から挟み込んだこれらタンパ対を同一方向へ移動させることによって当該シート束をオフセットさせるように構成されており、オフセット処理専用の機構を追加することなく当該オフセット処理が可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようにタンパの押圧力によってシート束をオフセットさせる場合、タンパに押圧されたシート束が丁合いトレイに対して配設されている後処理ユニットに引っ掛かってバックリングと呼ばれる撓みを生じ易く、シート束がオフセットし難い他、バックリングを生じたシート束が不意に伸長した場合にはせっかくの整合状態が崩れてしまうといった問題点があった。
【0008】
また、シート束の整合処理を行なっている一対のタンパをオフセット処理にも利用しようとすれば、これらタンパの移動方向の組合せは整合処理とオフセット処理とで異なったものとなることから、夫々のタンパを独立して駆動する必要が生じ、タンパの駆動機構が複雑化せざるを得ないという問題点があった。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、シート束の整合処理を行なう一対のタンパを利用して当該シート束のオフセット処理を行なうに当たり、シート束のバックリングを防止して円滑なオフセット処理を可能とするシート後処理装置を提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、シート束の整合処理及びオフセット処理の双方を行なう一対のタンパを一つのモータで駆動することができ、簡易且つ安価な構成で上記オフセット処理を行なうことが可能なシート後処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシート後処理装置は、画像形成装置から順次排出される一連の記録シートを収容して、所定のシート束を形成する丁合いトレイと、かかるシート束に対して後処理を行なう後処理ユニットと、上記丁合いトレイに収容された記録シートの両側端に適宜当接して上記シート束の整合処理を行うと共に、必要に応じて上記シート束をその搬送方向と直交する方向へ移動させるオフセット処理を行う一対のタンパとを備えたシート後処理装置において、上記後処理ユニットを上記タンパの移動方向に沿って移動可能に配設すると共に、上記オフセット処理に当たっては当該後処理ユニットを一対のタンパと共に移動させることを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、丁合いトレイに収容されたシート束は一対のタンパによって当該丁合いトレイ上でオフセットされるのだが、かかるシート束に対してステープリング処理やパンチング処理を施す後処理ユニットを上記タンパの移動方向に沿って移動可能に配設し、オフセット処理が行なわれる際にはかかる後処理ユニットをタンパと共に移動させるようにしたので、タンパに押圧されてオフセットするシート束が後処理ユニットに引っ掛かってバックリングを生じることがなく、オフセット処理を円滑に行なうことができる。
【0013】
このような技術的手段において、装置の複雑化を避けるという観点からすれば、シート束の整合処理を行なう一対のタンパは同一の駆動系によって駆動されるのが好ましいが、それではオフセット処理の際にこれらタンパ対を同一方向に動かすことが困難となる。そこで、本発明ではオフセット処理時に後処理ユニットがタンパと共に移動することから、かかるオフセット処理の際にはシート束のオフセット方向に位置する一方のタンパを後処理ユニットによって押圧し、これによって当該タンパをオフセット方向へ移動させるように構成するのが好ましい。かかる構成によれば、一対のタンパを同一の駆動系で駆動しながらも、シート束の整合処理及びオフセット処理の双方を行なうことができ、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0014】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本発明のシート後処理装置を詳細に説明する。
図1はレザービームプリンタ等の画像形成装置に付設して使用される本発明のシート後処理装置(以下、フィニッシャと記す)の一実施例を示すものであり、同図において、符号2は画像形成装置から排出された記録シート1を導入し搬送するシート搬送路、符号3は導入された記録シート1を順次収容し丁合いするコンパイラトレイ、符号4は上記コンパイラトレイ3で丁合いされた記録シート1の束が、又は上記シート搬送路2から記録シート1が直接排出される排出トレイ、符号5は上記コンパイラトレイ3上で形成されたシート束に対してステープリング処理を行なうステープラである。
【0015】
先ず、上記シート搬送路2は複数の搬送ロール21を備えると共に、その出口には記録シート1の排出方向を上記コンパイラトレイ3又は排出トレイ4へ切り替える排出切換器6が設けられており、傾斜して配置されたコンパイラトレイ3の上部へ向けて記録シート1を排出するように構成されている。かかる排出切換器6は駆動ロール61及びこの駆動ロール61を中心として遊星状に回転するオービットロール62から構成されており、図中に実線で示す位置にオービットロール62を保持したままの状態で記録シート1を排出すると、当該記録シート1はそのまま排出トレイ4へ向けて送り出される一方、駆動ロール61とオービットロール62との間に記録シート1の先端をニップした状態で当該オービットロール62を破線で示す位置に移動させると、記録シート1はループを形成しながら表裏が反転されてコンパイラトレイ3へ収容される。また、上記シート搬送路2を形成しているガイド板のうち、排出切換器6の手前側上部のガイド板22は上記オービットロール62の動きに合わせて跳ね上がるようになっており、記録シート1がより大きなループを形成して円滑に表裏反転できるようになっている。
【0016】
一方、上記コンパイラトレイの最上端には上記排出トレイへ向けて記録シートを送り出す排出ロール23及びこの排出ロール23に対して接離自在なクランパ24が設けられており、シート搬送路2からの記録シート1の排出方向により上記クランパ24の開閉が行なわれるようになっている。すなわち、シート搬送路2から排出トレイ4へ記録シート1を排出する場合には、上記クランパ24が図中の実線位置に保持されて上記排出ロール23の搬送力が記録シート1に伝達される一方、シート搬送路2からコンパイラトレイ3へ記録シート1を収容する場合には、上記クランパ24が図中の破線位置に保持されて記録シート1の後端の当該クランパ24への引っ掛かりが防止される。
【0017】
また、このクランパ24を開放した状態で記録シート1を排出トレイ4へ向けてシート搬送路2から送り出せば、記録シート1は表裏反転することなく自重でコンパイラトレイ3に落下することから、記録シート1の表裏を反転させることなく記録シート1をコンパイラトレイ3へ収容することもできる。
【0018】
従って、このフィニッシャでは上記オービットロール62及びクランパ24の動作の組合せによって、画像形成装置から排出された記録シートをそのままの状態でコンパイラトレイ3へ収容することも、表裏反転させてコンパイラトレイ3へ収容することもでき、上記ステープラ5がコンパイラトレイの一方の側からのみステープル針を打ち込むものであっても、シート束の表裏いずれの側からもステープリング処理を行なうことが可能となっている。
【0019】
一方、上記コンパイラトレイ3の略中央には上部ヘッド51及び下部ヘッド52に分割されたステープラ5が配設されており、コンパイラトレイに収容された記録シートはこれら上部ヘッド51及び下部ヘッド52の間に挿入されるようになっている。コンパイラトレイ3のステープラ5に対応する位置には当該トレイ3に収容された記録シート1の下端を係止するストッパ31が出没自在に設けられており、かかるストッパ31を用いて記録シート1を係止した場合には、当該記録シート1の端部に対してステープル針を打ち込む所謂端綴じモードのステープリング処理を行ない得るようになっている。また、この端綴じ用ストッパ31よりも僅かに上方にはコンパイラトレイ3に収容された記録シートを当該ストッパ31に向けて摺擦するパドルホイール32が設けられており、上記端綴じ用ストッパ31と相俟って記録シート1の整合を行なうように構成されている。
【0020】
また、コンパイラトレイ3の下端部には同じく出没自在なストッパ33とパドルホイール34とが設けられており、かかるストッパ33を用いて記録シート1を係止した場合には、当該記録シート1の長さ方向の中央に対してステープル針を打ち込む所謂中綴じモードのステープリング処理を行ない得るようになっている。この中綴じモードのステープリング処理においては、記録シート1のサイズに拘わらずその長さ方向の中央をステープリング処理位置Tに対応させる必要かあることから、上記中綴じ用ストッパ33及びパドルホイール34はコンパイラトレイ3に沿って移動自在に配設されており、例えばA3サイズの記録シート1に対して中綴じモードのステープリング処理を行なう場合には、コンパイラトレイ3の最下端(図中に破線で示す位置)にまで移動して位置決めされるようになっている。
【0021】
更に、中綴じ用ストッパ33とステープラ5との間には搬送ロール35及びこの搬送ロールと接離自在なクランパ36が設けられており、中綴じモードでステープリング処理のなされた記録シート束をコンパイラトレイ1から排出できるようになっている。尚、上記クランパ36は記録シート1をコンパイラトレイ3に収容する際には、かかる収容を妨げないよう搬送ロール35から離間している。
【0022】
このフィニッシャの図示外の下方には紙折り装置が設けられており、中綴じモードによってステープリング処理のなされたシート束はコンパイラトレイ3の下端に設けられたシート排出路37から当該紙折り装置に向けて排出され、ステープリング処理に引き続いて紙折り処理がなされるようになっている。また、上記シート排出路37の入口にはゲート38が設けられており、シート束の排出タイミングに合わせてシート排出路37を開放するようになっている。
【0023】
図2は上記ステープラ5を示すものである。
かかるステープラ5は前述の通り上部ヘッド51及び下部ヘッド52に分割されており、下部ヘッド52にはステープル針をシート束に打ち込むステッチャ部材53が、上部ヘッド51にはステープル針の先端部を折り曲げるクリンチャ部材54が夫々搭載されている。従って、このステープラ5はコンパイラトレイ3に収容された記録シート1に対して下側からステープル針を打ち込むことになる。
【0024】
また、上部ヘッド51はガイドシャフト55a,55bに、下部ヘッド52はガイドシャフト56a,56bに夫々案内されており、上記コンパイラトレイ3の幅方向(図1の紙面垂直方向)に沿って張り渡された一対のタイミングベルト57,58の回転に応じて当該方向へ移動するように構成されている。これらタイミングベルト57,58はモータ59によって駆動されるドライブシャフト60に架け回されており、かかるモータ59の正逆回転に応じて上部ヘッド51及び下部ヘッド52が共に移動し、コンパイラトレイ3に収容されたシート束の任意の位置にステープリング処理を行ない得るようになっている。
【0025】
次に、図3は上記ステープラ5の両側に配設された一対のタンパ7a,7bを示すものである。
これらタンパ7a,7bは中綴じモードのステープリング処理の際に、ステープラ5に挿通された記録シート1の両側端を叩く所謂タンピング動作を行ない、ステープリング処理に先立ってコンパイラトレイ3上のシート束の整合処理を行なう。
【0026】
上記タンパ7a,7bは共にガイドシャフト71a,71bに案内されており、上記コンパイラトレイ3の幅方向(図1の紙面垂直方向)に沿って自在に移動可能となっている。但し、上記ガイドシャフト71aのフロント側(紙面手前側)の端部、並びに上記ガイドシャフト71bのリヤ側(紙面送側)の端部にはこれらタンパ7a,7bのホームポジションを形成するストッパ72,73が夫々設けられており、上記タンパ7a,7bはこれらストッパ72,73を越えて移動することができないようになっている。
【0027】
また、フロント側タンパ7aにはプーリ74a,75aに架け回された駆動ワイヤ76が接続される一方、リヤ側タンパ7bにもプーリ74b,75bに架け回された駆動ワイヤ77が接続されており、上記プーリ74a,74bは同一のドライブシャフト78に嵌合している。従って、かかるドライブシャフト78をモータ79によって回転させることにより駆動ワイヤ76,77が循環し、一対のタンパ7a,7bが同時に同一距離だけ移動するようになっている。但し、フロント側タンパ7aの駆動ワイヤ76とリヤ側タンパ7bの駆動ワイヤ77は互いに逆方向に架け回されているので、上記ドライブシャフト78の回転によってフロント側タンパ7aとリヤ側タンパ7bは互いに逆方向へ移動することになる。
【0028】
更に、上記プーリ74a,74bは夫々スリップクラッチ80,81を介してドライブシャフト78に嵌合しており、タンパ7a,7bに対して所定以上の外力が作用した場合にはプーリ74a,74bがドライブシャフト78に対してスリップを生じるようになっている。例えばフロント側のステープリング処理位置に向けて移動していたステープラ5がタンパ7aと干渉した場合には、ステープラ5の押圧力によってプーリ74aとドライブシャフト78との間にスリップが発生し、タンパ7aはステープラ5と共にフロント側へ移動することになる。従って、このフィニッシャではタンパ7a,7bの停止位置に拘わらずステープラ5を移動させることが可能となっている。
【0029】
尚、このようにプーリ74a,74bとドライブシャフト78との間にスリップが発生すると、フロント側タンパ7aとリヤ側タンパ7bとの位置関係に狂いが生じることになるが、かかる場合であってもこれらタンパ7a,7bをフロント側ストッパ72及びリヤ側ストッパ73に当接するホームポジションまで後退させることにより、やはりスリップクラッチ80,81の作用によって両タンパ7a,7bの位置関係をイニシャライズすることができる。
【0030】
このように本実施例のフィニッシャではフロント側タンパ7aとリヤ側タンパ7bとが互いに対向する方向へ同時に且つ同一距離だけ移動するので、シート搬送路の幅方向の中央に記録シート1の搬送基準が設定されている所謂センタレジの場合に好適な構造となっている。すなわち、図4(a)に示すように、センタレジ基準に対してフロント側ストッパ72及びリヤ側ストッパ73を対称に配置しておけば、これらストッパ72,73によってイニシャライズされた両タンパ7a,7bは互いに等距離x1 を移動することで記録シート1の側端に当接するからである。
【0031】
しかし、シート搬送路のフロント側に記録シート1の搬送基準が設定されている所謂サイドレジの場合には、図4(b)に示すように、フロント側タンパ7aの移動距離x2 に対してリヤ側タンパ7bの移動距離x3 を大きく設定する必要があり、サイドレジでコンパイラトレイ3に収容された記録シート1の整合処理を行なうためには、リヤ側タンパ7bをフロント側へ向けて移動させつつもフロント側タンパ7aをサイドレジ基準に停止させておく必要がある。このため、当該フィニッシャを付設する画像形成装置がサイドレジで記録シートを排出してくる場合には、フロント側タンパ7aをサイドレジ基準に係止するラッチ機構が前述の構成に追加される。
【0032】
図5は、かかるラッチ機構を示すものであり、スプリング82で付勢されたラッチレバー83を用いて、フロント側タンパ7aの駆動ワイヤ76が架け回されたプーリ74aの回転を係止するように構成されている。具体的には、上記プーリ74aと共に回転するギヤ84を設ける一方、上記ラッチレバー83によって特定一方向の回転のみが係止されるラッチギヤ85を上記ギヤ84に噛み合わせている。上記ラッチギヤ85はその円周上の一か所にのみ係止溝が形成されており、かかる係止溝はフロント側タンパ7aをサイドレジ基準に設定した際にラッチレバー83の爪先と合致する位置に形成されている。また、上記ラッチギヤ85はフロント側タンパ7aがコンパイラトレイ3の中央方向へ前進する場合、すなわち矢線A方向の回転のみラッチレバー83によって係止され、フロント側タンパ7aがホームポジション方向へ後退する場合には自由に回転できるようになっている。
【0033】
従って、フロント側タンパ7aをホームボジションから前進させていくと、かかるタンパ7aがサイドレジ基準に到達した時点でラッチレバー83の爪先がラッチギヤ85の係止溝に引っ掛かり、フロント側タンパ7aはスリップクラッチ80の作用によってサイドレジ基準に係止される。また、このようにフロント側タンパ7aがサイドレジ基準に係止されても、タンパの駆動モータ79自体は依然回転を続けているのでリヤ側タンパ7bは前進を続け、その結果、図4(b)に示すようにサイドレジでコンパイラトレイ3に収容されている記録シート1の両側端にタンパ7a,7bを当接させることができる。一方、ラッチレバー83がラッチギヤ85を係止している状態であっても、フロント側タンパ7aはホームポジション方向へ後退することができるので、これらタンパ7a,7bの駆動モータ79を所定量逆転させ再度正転させることにより、タンパ7a,7bで記録シート1の両側端を叩くタンピング動作を行なわせることができる。
【0034】
尚、後述するように、サイドレジで整合処理のなされたシート束に対してオフセット処理を施す際には、フロント側タンパ7aがサイドレジ基準を越えてリヤ側へ移動する必要があることから、前述のラッチ機構では上記ラッチレバー83にソレノイド86を連結し、ラッチギヤ85とラッチレバー83との係止状態をスプリング82の付勢力に抗して解除できるようになっている。
【0035】
そして、以上のように構成された本実施例のフィニッシャは、画像形成装置から連続して排出される記録シート1を順次コンパイラトレイ3に収容すると共に、上記タンパ7a,7bを用いてその整合処理を行ない、必要に応じてステープリング処理を施した後に当該シート束を排出トレイ4あるいは図示外の紙折り装置へと排出するように動作し、かかる排出に際してはシート束をコンパイラトレイ3の幅方向へ千鳥状にずらして排出するオフセット処理を選択することができる。
【0036】
以下、図6及び図7を参照しながら、記録シートがサイドレジで整合される場合のステープリング処理及びオフセット処理の具体的手順について説明する。
先ず、記録シート1がコンパイラトレイ3に1枚収容される度毎にタンパ7a,7bはタンピング動作を行ない、記録シート1が積み重ねられたシート束10の整合処理を行なう(図6、分図a参照)。このとき、前述のラッチ機構ではソレノイド86によるラッチ解除は行なわれておらず、フロント側タンパ7aはサイドレジ基準より中央へ移動することはない。そして、シート束10を形成する全ての記録シート1がコンパイラトレイ3へ収容されると、タンパ7a,7bはシート束10の両側端に当接して当該シート束10を押さえ込み、この状態で開放されていたクランパ24,36が閉じてシート束10を挟み込む(分図b参照)。
【0037】
これによりシート束10は整合済みの状態でコンパイラトレイ3上に固定され、引き続いてステープリング処理が開始される。すなわち、タンパ7a,7bがホームポジションヘ後退した後(分図c参照)、ステープラ5はフロント側の第1処理位置へ移動してステープリング処理を行ない、更にリヤ側の第2処理位置へ移動してステープリング処理を行なう(分図d参照)。
【0038】
このようにしてステープリング処理が終了すると、これに引き続いてオフセット処理が実行される。但し、連続する複数部のシート束10を千鳥状に排出するに当たっては一部おきにオフセット処理を行なえばよいので、オフセット処理の必要のないシート束10についてはこの時点でコンパイラトレイ3から排出される。
【0039】
オフセット処理の開始に当たっては、先ず、タンパ7a,7bが再度シート束10の両側端のレジ位置へ設定される。このとき、フロント側タンパ7aのラッチは依然解除されておらず、当該タンパ7aはサイドレジ基準で停止する一方、リヤ側タンパ7bはシート束10の側端に当接する前に第2処理位置に設定されたステープラ5と当接し、そのままの状態で係止される(図7、分図a参照)。また、シート束10を挟み込んでいたクランパ24,36はこの時点で開放される。
【0040】
そして、ソレノイド86によるフロント側タンパ7aのラッチ解除を行なった後、フロント側タンパ7a及びステープラ5を共にリヤ側へ移動させることにより、シート束10のオフセットが行なわれる(分図b参照)。このとき、ステープラ5はリヤ側へオフセットするシート束10と共に移動するので、シート束10がステプーラ5に引っ掛かることがなく、当該シート束10を円滑にオフセットさせることができるものである。
【0041】
また、フロント側タンパ7aをリヤ側へ移動させると、本来リヤ側タンパ7bはフロント側へ移動することとなるが、かかるタンパ7bはシート束10と共にリヤ側へ移動するステープラ5に当接しているので、タンパ7bの駆動系に介装されたスリップクラッチ81の作用により、ステープラ5に押圧されてリヤ側へ移動することになる。従って、フロント側タンパ7aをリヤ側タンパ7bと同一のモータ79で駆動しつつも、これらタンパ7a,7bでオフセット処理を行なうことができる。尚、この場合は上記スリップクラッチ81のスリップトルクをステープラ5の駆動力以下に設定しておくことが必要である。
【0042】
このようにしてオフセット処理が終了したならば(分図c参照)、上記クランパ24,36で再度シート束10を挟み込み、シート束10をコンパイラトレイ3から排出する(分図d参照)。また、タンパ7a,7bは次のシート束10の丁合いに備えてホームポジションに再設定され、フロント側タンパ7aについてはサイドレジ基準へのラッチが再度行なわれる(分図e参照)。
【0043】
尚、以上のステープリング処理及びオフセット処理の説明は記録シートの搬送がサイドレジの場合であるが、フロント側タンパ7aのラッチに関する説明を除いてはセンタレジの場合も同様であり、単に整合処理位置が異なるのみである。
【0044】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明のシート後処理装置によれば、丁合いトレイに収容されたシート束の整合処理を行なうタンパを用いて当該シート束のオフセット処理を実行するに当たり、かかるシート束に対してステープリング処理やパンチング処理を施す後処理ユニットをタンパと共に移動させるようにしたので、オフセットされるシート束にバックリングが発生するのを効果的に防止することができ、オフセット処理を円滑に行なうことが可能となる。
【0045】
また、本発明のシート後処理装置では、オフセット処理の際に、シート束のオフセット方向に位置する一方のタンパを他方のタンパと共に移動する後処理ユニットで押圧し、これによって当該タンパをオフセット方向へ移動させるように構成することができ、シート束の両側端に当接する一対のタンパを一つのモータで駆動しながらも、シート束の整合処理及びオフセット処理の双方をこれらタンパで行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるシート後処理装置の実施例を示す概略図である。
【図2】 実施例に係るシート後処理装置のステープラ及びその駆動系を示す斜視図である。
【図3】 実施例に係るシート後処理装置のタンパ及びその駆動系を示す斜視図である。
【図4】 記録シートの整合処理におけるセンタレジ及びサイドレジを説明する図である。
【図5】 実施例に係るシート後処理装置のフロント側タンパのラッチ機構を示す斜視図である。
【図6】 実施例に係るシート後処理装置のステープリング処理の一例を説明する図である。
【図7】 実施例に係るシート後処理装置のオフセット処理の一例を説明する図である。
【符号の説明】
5…ステープラ(シート後処理ユニット)、7a…フロント側タンパ,7b…リヤ側タンパ、10…シート束
Claims (2)
- 画像形成装置から順次排出される一連の記録シートを収容して、所定のシート束を形成する丁合いトレイと、かかるシート束に対して後処理を行なう後処理ユニットと、上記丁合いトレイに収容された記録シートの両側端に適宜当接して上記シート束の整合処理を行うと共に、必要に応じて上記シート束をその搬送方向と直交する方向へ移動させるオフセット処理を行う一対のタンパとを備えたシート後処理装置において、
上記後処理ユニットを上記タンパの移動方向に沿って移動可能に配設すると共に、上記オフセット処理に当たっては当該後処理ユニットを一対のタンパと共に移動させることを特徴とするシート後処理装置。 - 請求項1記載のシート後処理装置において、上記シート束の整合処理を行なう一対のタンパが同一の駆動系で駆動されると共に、上記オフセット処理に当たっては、シート束のオフセット方向に位置する一方のタンパが他方のタンパと共に移動する上記後処理ユニットに押圧されて移動することを特徴とするシート後処理装置。
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1996
- 1996-08-06 JP JP20688596A patent/JP3728819B2/ja not_active Expired - Fee Related
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