JP3728713B2 - 中空床の構築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空床の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、LNGを貯蔵する地上タンクなどでは、地表面よりも一定の距離だけ離して状態で鋼管杭pの上にコンクリートスラブ1を構築し、このスラブ1上にタンクを設置する構造を採用する。
従来、そのような中空に床面を構築する場合に、図3,4に示すような方法で行っていた。
すなわち鋼管杭pの周囲に土間コンクリート2を打設したらその上に型枠を支持する支保工3を設置し、その上端に大引31、根太32を取り付け、根太32の上に型枠パネル4を敷いて中空床であるスラブ1のコンクリートを打設する方法である。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
前記した従来の中空床の構築方法にあっては、次のような問題点がある。
<イ>一般に、中空床であるスラブ1と土間コンクリート2との間には十分な空間が確保されていない。そのために、スラブ1のコンクリートの硬化後に支保工3、根太32、型枠33などを解体するには、図5に示すように狭い空間に作業員が入って腰をかがめた状態で作業を行わなければならない。したがって作業能率、作業環境がきわめて悪く、危険でもある。
<ロ>地上タンクの基礎スラブ1を中空床として構築する場合には、さらにその狭い空間において、土間コンクリート2の上に断熱材3の層を敷設したり、鋼管杭pの回りに断熱材31を取り付けるような作業が必要となる。
しかし上記したような環境下での作業であるから、能率が悪いだけではなく、確実で緻密な作業を期待しがたく、そのために品質にばらつきが生じるような可能性も予想された。
【0004】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、施工が容易で良好な品質の中空床を構築することができる構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の中空床の構築方法は、複数本の鋼管杭を支持部材として、地表面から一定距離を離して鋼管杭の上にコンクリートの中空床を構築する方法において、各鋼管杭の周囲をプレキャスト部材で包囲し、このプレキャスト部材の間に、中空床の底部を構成する型枠を掛け渡し、この型枠上にコンクリートを打設して行う、中空床の構築方法を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照して本発明の中空床の構築方法の実施例について説明する。
【0007】
<イ>前提条件。
本発明は、前記したように複数本の鋼管杭pを支持部材として、地表面から一定距離を離して鋼管杭pの上に中空床としてのコンクリートスラブ1を構築する場合の構築方法に関するものである。
コンクリートスラブの上にはタンクを設置する場合もある。
【0008】
<ロ>プレキャスト部材による包囲。
地表面には土間コンクリート2を打設し、各鋼管杭の周囲には、プレキャスト部材5を設置して包囲する。
このプレキャスト部材5として、例えば図2に示すようにプレキャストコンクリート製の中空枠51を使用することができる。
この中空枠51は、内部に鋼管pの直径よりも大きい中空部を有する枠体であり、高さは、鋼管pの地上部分よりも多少低い寸法のものを利用する。
【0009】
<ハ>断熱材の充填。
必要に応じて鋼管杭pとその周囲に配置したプレキャスト部材5との間に、断熱材3を充填する。
このようなていねいな施工が要求される充填作業も、プレキャスト部材5の上部の空間がオープンな状態で施工できるから十分に緻密に行うことができ、施工状態の確認も容易である。
【0010】
<ニ>型枠の配置。
プレキャスト部材5と、隣接するプレキャスト部材5との間に、中空床であるスラブ1の底部を構成する型枠6を掛け渡す。
そのために、鋼管杭pの周囲に配置したプレキャスト部材5の上部の外周には、アングル材やCチャンネル材からなる型枠受け51を突設しておく。
スラブ1の底部を構成する型枠6としては、例えば図1に示すように鋼製のデッキプレートで構成したり、あるいはプレキャストコンクリート板で構成することができる。
この型枠6は、隣接するプレキャスト部材5に掛け渡すから、従来のようにその下部に多数本の支保工を設置する必要がなく、したがって後に解体する作業も不要である。
【0011】
<ホ>コンクリートの打設。
上記のような状態で設置した型枠上に鉄筋の配筋を行い、コンクリートを打設して中空状態のスラブ1を構成する。
型枠6は鋼製、あるいはコンクリート製であってスラブ1コンクリートと一体となっているから、その後に型枠6の解体作業は不要である。
その他の作業もオープンな状態で、作業員は立ったままの姿勢で作業ができ、コンクリート打設前にはすべて完成している。したがって中空床であるスラブ1コンクリート硬化後には、不自然な姿勢でスラブ1下の低い空間の下に入って行うような作業は一切存在しない。
【0012】
【本発明の効果】
本発明の中空床の構築方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>すべての作業がコンクリート打設前のオープンな状態で、作業員は立ったままの姿勢で設置し完成させることができる。したがって作業能率はきわめて良好であり、一切危険な作業を行う必要はない。
<ロ>すべての作業の進展状況はコンクリート打設前のオープンな状態で確認することができるから、ていねいで正確な作業を行うことができる。したがって完成した構造物には高い品質を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空床の構築方法の実施例の説明図
【図2】構築途中の状態の説明図
【図3】従来の中空床の構築方法の説明図
【図4】従来の構築方法の施工途中の状態の説明図
【図5】従来の方法における支保工の解体状態の説明図

Claims (6)

  1. 複数本の鋼管杭を支持部材として、地表面から一定距離を離して鋼管杭の上にコンクリートの中空床を構築する方法において、
    各鋼管杭の周囲をプレキャスト部材で包囲し、
    このプレキャスト部材の間に、中空床の底部を構成する型枠を掛け渡し、
    この型枠上にコンクリートを打設して行う、
    中空床の構築方法
  2. プレキャスト部材の間に掛け渡して、中空床の底部を構成する型枠を、
    鋼製のデッキプレートで構成し、
    このデッキプレート型枠上にコンクリートを打設して行う、
    請求項1記載の中空床の構築方法
  3. プレキャスト部材の間に掛け渡す、中空床の底部を構成する型枠を、
    プレキャストコンクリート板で構成し、
    このプレキャストコンクリート板型枠上にコンクリートを打設して行う、
    請求項1記載の中空床の構築方法
  4. 各鋼管杭の周囲に配置するプレキャスト部材を、
    プレキャストコンクリート製の中空枠で構成した、
    請求項1記載の中空床の構築方法
  5. 鋼管杭の周囲に配置したプレキャスト部材の上部の外周に、
    型枠受けを突設し、
    この型枠受けに、中空床の底部を構成する型枠を掛け渡し、
    この型枠上にコンクリートを打設して行う、
    請求項1記載の中空床の構築方法
  6. 鋼管杭と、その周囲に配置したプレキャスト部材との間に、
    断熱材を充填して行う、
    請求項1記載の中空床の構築方法
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