JP3727861B2 - 生ごみ処理機及び生ごみ処理機の撹拌方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理槽内に投入された厨芥を微生物により分解処理する構成の生ごみ処理機及びこの生ごみ処理機の撹拌方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、家庭用もしくは業務用の生ごみ処理機は、上部が開口した処理槽の内部に、有機物を分解する微生物(例えばバチルス菌)を含んだおがくずや木のチップ、ピートモス、パームピートなどの多孔質体からなる基材を収容し、この基材及び投入される厨芥(生ごみ)を、処理槽内に配設された撹拌体により撹拌する構成となっている。
【0003】
処理槽内に投入された厨芥は、基材に生息した微生物により分解処理される。このようなものに使用される微生物は、一般に好気性微生物であり、空気中の酸素の存在下によって厨芥(有機物)を分解する。このため、基材及び厨芥を含む収容物の撹拌は、微生物が有機物を分解するのに必要な酸素を微生物に供給する役割を果たす。また、一般に厨芥の80%は水分であり、分解に際して水分を処理槽の外部に放出させる必要がある。そのために、一般に、処理槽の上部の空気を排出するための排気ファンが取り付けられているが、これだけでは、処理槽内における収容物の深部の水分まで放出させることはなかなかできない。このため、収容物を適度に撹拌して深部の収容物を上部に出し、その水分の放出効率を上げる必要がある。すなわち、この種の生ごみ処理機における撹拌には、微生物への酸素の供給と水分放出の役割があり、撹拌は生ごみ処理機には必須の機能となっている。
【0004】
この種の生ごみ処理機において、従来では、撹拌体としては、軸がほぼ水平方向に指向する横軸形のものが一般的である。このような横軸形の撹拌体の場合、軸の両端部にそれぞれ軸受が必要で、構造が複雑となる。また、投入された厨芥を基材中に分散させるためには、処理槽の底部から処理槽の上部にまでわたるような、かなり大きな撹拌翼で掻き込む必要があり、撹拌体の構造が大掛かりとなる。また、大きな撹拌翼を付けると、撹拌抵抗が大きくなり、大きなトルクのモータが必要となる。
【0005】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、比較的簡単でしかも小型の撹拌構造で、処理槽内の収容物の撹拌効率の良い生ごみ処理機を提供することにあり、また、第2の目的は、処理槽内の収容物の撹拌効率の良い生ごみ処理機の撹拌方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、基材及び、有機物を分解する微生物を収容した処理槽内に厨芥を投入し、この厨芥を前記微生物により分解処理する構成の生ごみ処理機において、前記処理槽内の底部に、当該底部に沿うようにして放射方向に配置された複数の撹拌翼を有する縦軸形の撹拌体を備え、この撹拌体を軸を中心に回転させることに伴い、前記処理槽内の前記基材及び厨芥を含む収容物を前記各撹拌翼により撹拌する構成としたものであり、前記処理槽はほぼ円筒容器状をなし、前記撹拌体は、当該撹拌体の回転中心に近い側に配置されると共に回転方向に向かって下方に傾斜し、回転に伴い前記処理槽内の収容物を掬い上げると共に処理槽の側壁側へ押し出すように作用する第1の撹拌翼と、この第1の撹拌翼よりも前記処理槽の側壁側に配置されると共に回転方向に向かって下方に傾斜し、回転に伴い前記収容物を押し上げるように作用する第2の撹拌翼と、回転方向に向かって山状をなし、回転に伴い前記収容物を前記処理槽の側壁側と回転中心側とに押し分けるように作用する第3の撹拌翼とを有する構成としたことを特徴とするものである。
【0007】
上記した手段によれば、処理槽内の収容物を撹拌する撹拌体は、処理槽内の底部に配設された縦軸形であり、回転に伴い、放射方向に配置された複数の撹拌翼により収容物を撹拌する。この場合、撹拌体を受ける軸受としては例えば1カ所で良く、横軸形のものに比べて軸受構造が簡素となる。また、各撹拌翼は、処理槽の底部付近にあれば良く、処理槽の底部から上部まで達するような大きなものは必要がなく、比較的構造が簡単でしかも小型なものとなる。そして、各撹拌翼が放射状に配置されているので、処理槽内の全体を効率良く撹拌することが可能になる。
【0009】
そして、上記した第1〜第3の撹拌翼を有する撹拌体を用いることにより、処理槽内の収容物のうち、底部側のものが掬い上げられて処理槽の側壁側(撹拌体の回転中心から遠い外周部側)へ押しやられ、その処理槽の側壁側のものは上部側へ持ち上げられ、その持ち上げられたものは、処理槽内の中央部側(撹拌体の回転中心側)へ流れ落ちるというように、処理槽内において収容物が下から上へ、また、上から下へと対流するようにして撹拌されるようになる。従って、処理槽内の底部に配設された撹拌体の各撹拌翼により、処理槽内の収容物全体を効率良く撹拌できるようになる。
【0010】
請求項2の発明は、上記した請求項1の発明において、撹拌体における第1,第2及び第3の撹拌翼は、回転中心に対してほぼ3等分した位置に配置したことを特徴とする。これによれば、撹拌体としては、各撹拌翼に掛かる負荷のバランスが良い。
【0011】
請求項3の発明は、処理槽の側壁に、撹拌体より上方に位置させて、内方へ向けて突出しかつ前記撹拌体の回転方向に対して傾斜する凸部を設けたことを特徴とする。これによれば、撹拌体の撹拌翼により押し上げられた処理槽の側壁付近の収容物が、その凸部によってガイドされて内方に落とされやすくなる。
【0012】
請求項4の発明は、上記した第2の目的を達成するために、処理槽内に収容された基材及び厨芥を含む収容物を、前記処理槽内の底部に配設された縦軸形の撹拌体により撹拌する際に、前記撹拌体の回転に伴い、前記回転中心に近い側に位置した第1の撹拌翼により前記収容物を掬い上げると共に前記処理槽の側壁側へ押し出し、次に、前記第1の撹拌翼よりも前記処理槽の側壁側に配置された第2の撹拌翼により前記収容物を押し上げ、次に、第3の撹拌翼により前記収容物を前記処理槽の側壁側と回転中心側とに押し分け、当該第3の撹拌翼の背部に形成される空間部に前記第2の撹拌翼により押し上げられた前記収容物を落とし込むようにして撹拌することを特徴とする。
【0013】
これによれば、請求項1の発明と同様に、処理槽内の収容物のうち、処理槽の底部側のものは上部側へ持ち上げられ、その持ち上げられたものは処理槽内の中央部から底部側に流れ落ちるというように、処理槽内において収容物が下から上へ、また、上から下へと対流するようにして撹拌されるようになる。従って、処理槽内の底部に配設された撹拌体の各撹拌翼により、処理槽内の収容物全体を効率良く撹拌できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例について、図1ないし図6を参照して説明する。まず、図1及び図2において、生ごみ処理機の外箱1は矩形状をなしていて、この外箱1の内部に、上面が開口したほぼ円筒容器状をなす処理槽2が配設されている。この処理槽2は、弾性吊持機構3を介して外箱1に吊持されている。外箱1の上部には、トップカバー4が装着されている。このトップカバー4のほぼ中央部には、上記処理槽2の上面開口部と連通する投入口5が設けられていると共に、この投入口5を開閉する蓋6が回動可能に設けられている。この場合、蓋6は二つ折れ式となっており、また、トップカバー4の上面、投入口5及び蓋6は、前側が低くなるように傾斜している。
【0015】
トップカバー4の上面の前部には、操作スイッチ及び表示部を有する操作パネル7が設けられている。また、トップカバー4内の後部には、図2に示すように、処理槽2内の空気を排出するための排気ファン8と、排気に含まれる臭気を分解して除去する脱臭装置9と、排気に含まれる粉塵などを除去するフィルタ10とが配設されている。
【0016】
上記処理槽2内の底部には、撹拌体11が回転可能に設けられている。この撹拌体11は、処理槽2の底部中央部にこれを貫通するように設けられた撹拌軸12に取着されている。処理槽2の底部の下方には、モータ13が設けられている。このモータ13は、この場合、アウタロータ形のDCブラシレスモータからなっている。このモータ13のステータ14は、処理槽2の底部に取り付けられた取付板15に固定されている。ロータ16は、ステータ14を囲繞するように配置され、その中心部の回転軸16aがステータ14の中央部を貫通している。このロータ16の回転は、遊星歯車を用いた減速機構17を介して減速して上記撹拌軸12に伝えられるようになっている。従って、上記撹拌体11は、モータ13により減速機構17を介して減速して回転されるようになっている。なお、処理槽2の上端部には、リング状の槽カバー18が装着されている。
【0017】
ここで、上記撹拌体11について、図3及び図4も参照して説明する。撹拌体11には、中央のボス部20から第1〜第3のアーム21,22,23が放射状に設けられていて、これら第1〜第3のアーム21,22,23に、それぞれ金属製の第1、第2及び第3の撹拌翼24,25,26が溶接等により取着されている。
【0018】
このうち第1の撹拌翼24は、回転中心であるボス部20の近くに配置されていて、撹拌体11の回転方向である矢印A方向に向かって下方に約45度傾斜している。第2の撹拌翼25は、第1の撹拌翼24よりも処理槽2の側壁2a側に配置されていて、これも撹拌体11の回転方向(矢印A方向)に向かって下方に約45度傾斜している。そして、第3の撹拌翼26は、ボス部20からの距離は上記第1の撹拌翼24とほぼ同じとなるような位置に配置されていて、回転方向(矢印A方向)に向かって山状(V字状)をなしている。また、この第3の撹拌翼26の上端位置は、他の第1及び第2の撹拌翼24,25よりも高くなっている。この第3の撹拌翼26において、2つの翼片26a,26bのなす角度αはほぼ90度となっている。
【0019】
しかして、これら第1〜第3の撹拌翼24,25,26は、処理槽2内の底部において、回転中心(ボス部20)に対してほぼ3等分した位置に放射方向に配置されている。また、第1〜第3の撹拌翼24,25,26は、第1の撹拌翼24を1番目とすると、回転方向(矢印A方向)に第1の撹拌翼24、第2の撹拌翼25、第3の撹拌翼26の順になっている。
【0020】
次に上記構成の作用を説明する。
厨芥を処理する前に、予め処理槽2内に、有機物を分解する微生物(例えばバチルス菌)を含んだ、例えばおがくずなどの基材27を収容しておく。この場合、基材27の量としては、例えば図1に示すように、処理槽2の深さの約2/3の高さまでとする。このとき、撹拌体11における回転中心であるボス部20の上端位置は、基材27の深さの約1/5、撹拌翼24〜26の最大高さ(この場合、第3の撹拌翼26の上端位置)は、基材27の深さの約1/4となっている。
【0021】
厨芥を処理する場合には、厨房などで発生した厨芥を、扉6を開けて投入口5から処理槽2内に投入する。このとき、図示はしないが、扉6の開閉を検出する扉スイッチが設けられていて、扉6が開けられた際に撹拌体11が回転している場合には、安全のためその撹拌体11の回転が停止される。扉6が一旦開放された後、閉じられると、モータ13により撹拌体11が矢印A方向に回転され、処理槽2内に収容された基材27及び厨芥(図示せず)を含む収容物28がその撹拌体11により撹拌される。
【0022】
ここで、撹拌体11により収容物28を撹拌する際の、各撹拌翼24〜26の作用について説明する。第1の撹拌翼24は、処理槽2内の底部においてその底部の中心(ボス部20)と処理槽2の側壁2aとのほぼ真ん中に位置していると共に、回転方向(矢印A方向)に向かって下方に傾斜しているので、回転に伴い、処理槽2内の底部付近の収容物28を掬い上げると共に、その収容物28を処理槽2の側壁2a側へ押し出すように作用する。
【0023】
第2の撹拌翼25は、撹拌体11の回転方向で第1の撹拌翼24の次に位置している。この第2の撹拌翼25は、第1の撹拌翼24よりも処理槽2の側壁2aに近い側に位置していると共に、回転方向(矢印A方向)に向かって下方に傾斜しているので、回転に伴い、処理槽2内の側壁2aに近い底部付近の収容物28を掬い上げる。その掬い上げられた収容物28は、処理槽2の側壁2aに沿って持ち上げられるようになる。
【0024】
第3の撹拌翼26は、撹拌体11の回転方向で第2の撹拌翼25の次に位置している。この第3の撹拌翼26は、第1の撹拌翼24と同様に処理槽2内の底部においてその底部の中心(ボス部20)と処理槽2の側壁2aとのほぼ真ん中に位置していると共に、回転方向に向かって山状をなしているので、回転に伴い、処理槽2内の下部の収容物28を処理槽2の側壁2側と回転中心(ボス部20)側とに押し分けるように作用する。これに伴い、当該第3の撹拌翼26の背部26c(図3参照)に空間部が形成されるようになり、この空間部に、上記第2の撹拌翼25によって持ち上げられた収容物28が流れ落ちるようになる。
【0025】
このように第1〜第3の各撹拌翼24,25,26の作用により、処理槽2内の収容物のうち、底部側のものが掬い上げられて処理槽2の側壁2a側(撹拌体11の回転中心から遠い外周部側)へ押しやられ、その処理槽2の側壁2a側のものは上部側へ持ち上げられ、その持ち上げられたものは、処理槽2内の中央部側(撹拌体11の回転中心側)へ流れ落ちるというように、処理槽2内において収容物28が、図5に矢印B1,B2で示すように、下から上へ、また、上から下へと対流するようにして、渦を巻くように三次元的に撹拌されるようになる。従って、処理槽2内の底部に配設された撹拌体11の各撹拌翼24〜26により、処理槽2内の収容物28全体を効率良く撹拌できるようになる。この撹拌により、投入された厨芥が分散されると共に、基材27や各撹拌翼24〜26との摩擦によって破砕される。
【0026】
このような撹拌は、厨芥が投入された後、所定時間行われ、その後、所定時間は停止され、その後、再び所定時間行われるというように、間欠的に行われる。そして、投入された厨芥は、基材27に生息した微生物により徐々に分解される。また、上記したような撹拌が行われることにより、微生物には酸素が供給され、また、厨芥の分解などにより発生した水分が収容物28から処理槽2内の上部に放出されるようになる。処理槽2内の上部に放出された水分は、排気ファン8により外部に排出される。
【0027】
上記した第1実施例によれば、次のような作用効果を得ることができる。
まず、処理槽2内の収容物28を撹拌する撹拌体11は、処理槽2内の底部に配設された縦軸形であり、撹拌体11を受ける軸受としては例えば1カ所で良く、横軸形のものに比べて軸受構造が簡素となる。また、撹拌体11における第1〜第3の撹拌翼24,25,26は放射状に配置されていて、撹拌体11の回転に伴い、上述したように、各撹拌翼24,25,26により、処理槽2内の収容物28を、図5に矢印B1,B2で示すように、下から上へ、また、上から下へと対流するようにして、渦を巻くように三次元的に撹拌するようになるので、処理槽2内の収容物28全体を効率良く撹拌できるようになる。
【0028】
ちなみに、従来の横軸形の撹拌体の場合には、撹拌翼が当たった部分しか収容物が動かないため、撹拌翼としては処理槽の底部から上部にわたるような大きなものが必要となり、撹拌体としては大形なものであった。この点、本実施例によれば、撹拌体11を処理槽2の底部において回転させることで、処理槽2内の収容物28全体を効率良く撹拌できるようになり、撹拌体11としては比較的小さなものとすることができる。また、従来の横軸形の撹拌体の場合には、処理槽の側壁付近に、収容物がほとんど移動しない部分ができやすく、この部分が、糸状菌や黴などで固化してしまう現象が見られ、この部分では酸素が供給され難くなるために、臭気が発生しやすくなる。そして、このような部分が多くできると、有効な基材27の量が減少して分解効率が悪くなるという欠点もあった。この点、本実施例によれば、基材27を含む収容物28が、処理槽2内において対流するように三次元的に移動して撹拌されるので、収容物28が移動しない部分ができることを極力防止でき、臭気の発生や、有効基材量の減少を極力防止できるようになる。
【0029】
また、本実施例の場合、処理槽2内の収容物28を上記したように撹拌させるためには、撹拌体11の各撹拌翼24〜26を、処理槽2内の収容物28の深さ全体にわたるような大きくする必要はない。まして、撹拌翼24〜26が、収容物28の上方に突き出すような必要はない。つまり、図1に示すように、撹拌体11は、処理槽2内の収容物28の深さの1/4程度、多くとも2/3以下の高さまであれば、上記したような収容物28の撹拌を実現することができる。このようにすることで、撹拌のための構造は、さらに簡素にすることができる。またこのような構造とすることにより、撹拌体11の各撹拌翼24〜26やボス部20が収容物28から露出するようなことがないため、使用者が万一処理槽2内に手などを挿入しても、けがをする可能性が低く、安全性を向上できる。
【0030】
図6には、基材の深さに対する撹拌体11の中心部(ボス部20)の上端位置によって、撹拌効率がどのように変化したかを示している。図6の横軸は、基材の深さを「1」とした場合の、基材の深さに対する撹拌体11の中心部(ボス部20)の上端位置の比率(撹拌体上端位置/基材表面位置)を示したもので、縦軸は、10分間に、基材中に入れられた目印の物体が何回撹拌されたかを示したものである。これによると、(撹拌体上端位置/基材表面位置)の比率が20%位(0.2)が最も効率が良いことがわかる。その比率が20%より高くなると、基材の移動がうまくできなくなり、上下方向の基材の移動が悪くなってくることを示している。
【0031】
また、上記した実施例によれば、撹拌体11における第1,第2及び第3の撹拌翼24、25、26は、回転中心(ボス部20)に対してほぼ3等分した位置に配置しているので、撹拌体11としては、各撹拌翼24〜26に掛かる負荷のバランスが良く、撹拌軸12にかかる負荷を小さくできる。
【0032】
図7は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の点が異なっている。すなわち、処理槽2の側壁2aにおいて、上記撹拌体11の各撹拌翼24〜26より上方で、かつ処理槽2内の収容物28の上部付近に位置させて、内方へ向けて突出する凸部30を、周方向に複数個間欠的に設けている。また、これら各凸部30は、撹拌体11の回転方向(矢印A方向)に対して、先上がりとなるように傾斜している。
【0033】
このような第2実施例においては、撹拌体11による撹拌時に、処理槽2の側壁2a側において持ち上げられた収容物28が、それら凸部30により処理槽2の中央部側へ落ち込みやすくなるようにガイドされるようになる(図7の二点鎖線の矢印C参照)。これにより、収容物28の撹拌効率を一層向上させることが可能になる。
【0034】
なお、上記のような凸部30は、処理槽2の側壁2aに周方向に連続するように設けるようにすることもできる。また、凸部30を設ける代わりに、処理槽2の上部の側壁2aの内周を小さくし、処理槽2の側壁2aの内面が、上部ほど中心側へ張り出すように湾曲させるように構成しても同様な作用効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の生ごみ処理機によれば、比較的簡単でしかも小型の撹拌構造で、処理槽内の収容物を良好に撹拌することが可能となり、ひいては厨芥の分解効率を向上させることが可能となる。
また、請求項4の生ごみ処理機の撹拌方法によれば、処理槽内の収容物を良好に撹拌することが可能となり、ひいては厨芥の分解効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断側面図
【図2】外観斜視図
【図3】横断平面図
【図4】撹拌体の斜視図
【図5】作用を説明するための図1相当図
【図6】撹拌体上端位置による撹拌効率を示す特性図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
2は処理槽、2aは側壁、5は投入口、11は撹拌体、12は撹拌軸(回転中心)、13はモータ、17は減速機構、24は第1の撹拌翼、25は第2の撹拌翼、26は第3の撹拌翼、27は基材、28は収容物、30は凸部を示す。
Claims (4)
- 基材及び、有機物を分解する微生物を収容した処理槽内に厨芥を投入し、この厨芥を前記微生物により分解処理する構成の生ごみ処理機において、
前記処理槽内の底部に、当該底部に沿うようにして放射方向に配置された複数の撹拌翼を有する縦軸形の撹拌体を備え、この撹拌体を軸を中心に回転させることに伴い、前記処理槽内の前記基材及び厨芥を含む収容物を前記各撹拌翼により撹拌する構成としたものであり、
前記処理槽はほぼ円筒容器状をなし、
前記撹拌体は、
当該撹拌体の回転中心に近い側に配置されると共に回転方向に向かって下方に傾斜し、回転に伴い前記処理槽内の収容物を掬い上げると共に処理槽の側壁側へ押し出すように作用する第1の撹拌翼と、
この第1の撹拌翼よりも前記処理槽の側壁側に配置されると共に回転方向に向かって下方に傾斜し、回転に伴い前記収容物を押し上げるように作用する第2の撹拌翼と、
回転方向に向かって山状をなし、回転に伴い前記収容物を前記処理槽の側壁側と回転中心側とに押し分けるように作用する第3の撹拌翼とを有する構成としたことを特徴とする生ごみ処理機。 - 撹拌体における第1,第2及び第3の撹拌翼は、回転中心に対してほぼ3等分した位置に配置したことを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理機。
- 処理槽の側壁に、撹拌体より上方に位置させて、内方へ向けて突出しかつ前記撹拌体の回転方向に対して傾斜する凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理機。
- 処理槽内に収容された基材、及び有機物を分解する微生物並びに厨芥を含む収容物を、前記処理槽内の底部に配設された縦軸形の撹拌体により撹拌する際に、
前記撹拌体の回転に伴い、前記回転中心に近い側に位置した第1の撹拌翼により前記収容物を掬い上げると共に前記処理槽の側壁側へ押し出し、次に、前記第1の撹拌翼よりも前記処理槽の側壁側に配置された第2の撹拌翼により前記収容物を押し上げ、次に、第3の撹拌翼により前記収容物を前記処理槽の側壁側と回転中心側とに押し分け、当該第3の撹拌翼の背部に形成される空間部に前記第2の撹拌翼により押し上げられた前記収容物を落とし込むようにして撹拌することを特徴とする生ごみ処理機の撹拌方法。
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