JP2003340415A - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JP2003340415A
JP2003340415A JP2002155545A JP2002155545A JP2003340415A JP 2003340415 A JP2003340415 A JP 2003340415A JP 2002155545 A JP2002155545 A JP 2002155545A JP 2002155545 A JP2002155545 A JP 2002155545A JP 2003340415 A JP2003340415 A JP 2003340415A
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Japan
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garbage
kitchen
bio
kitchen waste
solid
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Application number
JP2002155545A
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English (en)
Inventor
Hidehisa Ide
秀久 井手
Toru Kubota
亨 久保田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンクに設けられた厨芥粉砕装置と組み合わ
せて厨芥を分解処理するものにあって、キッチンキャビ
ネット内の収納スペースを占有することなく、しかもメ
ンテナンスも容易で使い勝手が良いものとする。 【解決手段】 シンク34に設けられた厨芥粉砕装置3
5により粉砕された厨芥を分解処理する厨芥処理ユニッ
ト39を備え、この厨芥処理ユニット39は、床31下
に配設されるとともに、そのユニット本体42内に厨芥
から液体を分離する固液分離機構40と、この固液分離
機構40からの固形の厨芥をバイオ基材53により分解
処理する厨芥処理機41とを具備してなり、この厨芥処
理機41のバイオ基材53を収容する処理槽52を前記
ユニット本体42から挿脱可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンクに設けられ
た厨芥粉砕装置から粉砕された厨芥を受けて、バイオ手
段により分解処理可能とした厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厨芥処理装置としては、
例えば図4および図5に示す構成のものが知られてお
り、まず図4に基づき全体構成について概述すると、キ
ッチンなどの床1に設置された箱状のキッチンキャビネ
ット2(正面である前面側を断面して示す)には、その
トッププレート3にキッチンキャビネット2内方に突出
したシンク4が形成され、このシンク4の排水口下部に
連続して厨芥粉砕装置としてのディスポーザ5が設けら
れている。また、前記シンク4の下方のキッチンキャビ
ネット2の収納スペースの内底部には、厨芥処理ユニッ
ト6が設けられ、前記ディスポーザ5と排出管7にて接
続されている。
【0003】しかるに、前記厨芥処理ユニット6の構成
を示す図5は、図4の矢印D方向から見た拡大側面図
で、概略構成としてユニット本体8内に固液分離機構9
と、これに隣接した厨芥処理機10とを具備してなる。
そのうち、まず固液分離機構9の構成につき述べると、
これは前記ディスポーザ5にて粉砕された厨芥(図示せ
ず)を液体(排水)とともに前記排出管7を通して受
け、この厨芥を液体と分離しつつ固形の厨芥を前記厨芥
処理機10に送り出す機能を有するもので、前記排出管
7がユニット本体8内に連通開口する下方に、厨芥や液
体を受けるべく上方を開放した分離槽11を配設し、こ
の分離槽11の前記厨芥処理機9側の壁面は傾斜壁11
aとなし、その上端は隣接する前記厨芥処理機10の上
部に達している。
【0004】そして、上記傾斜壁11aに沿って且つ平
行な間隙を有して多孔板12が設けられ、所謂二重壁構
造をなしている。この多孔板12の傾斜面に沿って、チ
ェーンベルト13が駆動輪14aおよび14b間に懸架
されて矢印A方向に回転駆動可能に設けられ、このチェ
ーンベルト13の外表面側に突設した複数個のスクープ
15を間隔を置いて配置している。しかるに、スクープ
15の先端部は、前記多孔板12の上面と接する高さ形
状としている。尚、上記分離槽11の最低部位に設けら
れた排水口11bには、ユニット本体8の外方の所定の
場所に排水するための排水管16を接続している。
【0005】次に、前記厨芥処理機10の構成につき述
べると、外槽17内に上方を開放した処理槽18が設け
られ、この処理槽18内には水平な撹拌軸19に複数の
翼片20a〜20cを突設してなる撹拌体20を回転可
能に設け、該撹拌体20は外槽17の外側に設けられた
モータ21により回転駆動され、これにより処理槽18
内に収容されているおが屑からなるバイオ基材22とと
もに、固液分離機構9から送られてきた個体の厨芥を撹
拌混合するものである。
【0006】尚、撹拌軸19はモータ21の駆動軸とは
軸方向に係脱可能に連結され、また処理槽18は撹拌体
20を保持した状態で、外槽17およびユニット本体8
から矢印X方向に挿脱可能な構成にあり、所謂キッチン
キャビネット2の正面から出し入れできる構成としてい
る。従って、長期使用により消耗するバイオ基材22の
交換や補充などのメンテナンス時には、処理槽18をユ
ニット本体8から挿脱できるようにしており、図4では
図示手前(正面)側に、また図5では図示右側の横方向
に取り出せるようにしている。
【0007】斯くして、上記構成の厨芥処理装置によれ
ば、調理時に発生した生ごみなどの厨芥は、まずディス
ポーザ5にて粉砕され、この粉砕により生じた液体とと
もに排出管7を経て排出された厨芥は、固液分離機構9
の分離槽11内に投下される。ここでは、チェーンベル
ト13が矢印A方向に回転駆動され、厨芥は複数のスク
ープ15により掻き上げられるようにして多孔板12上
に随時運ばれる。これにより、この多孔板12上を移送
される間に、液体は矢印B方向に抜け落ち排水口11b
から排水管16を経て排水され、一方、液体を分離され
た固形の厨芥は、厨芥処理機10の上部から処理槽18
内に送り込まれる。そして、この厨芥は撹拌体20によ
りバイオ基材22とともに撹拌混合され、分解処理が促
進される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、キ
ッチンキャビネット2の内方に配した、ディスポーザ
5、固液分離機構9、および厨芥処理機10により調理
時などに生じた生ごみ等の厨芥を、その場で粉砕しつつ
バイオ基材22を用いた分解処理まで円滑に対応でき、
便利であるとともに環境保全の点からも好ましい。とこ
ろが、一般家庭で日常発生する生ごみ1〔kg〕を分解
処理するには、バイオ基材22は3〔l〕以上必要で、
それを有効活用するためには処理槽18の容量は少なく
とも10〔l〕を有する厨芥処理機10とする必要があ
り、更には固液分離機構9や、これらの駆動機構部を含
めた所謂厨芥処理ユニット6が占める大きさは、およそ
500mm四方の箱状スペースを要し、キッチンキャビ
ネット2内の収納スペースが手狭となり、他の調理器材
や調理用品の収納が制限され使い勝手が悪くなる問題を
抱えていた。
【0009】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、シンクを有するキッチンキャビ
ネット内の収納スペースを占有することなく、且つ使い
勝手も良好な厨芥処理装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の厨芥処理装置は、シンクに設けられた厨
芥粉砕装置と、この厨芥粉砕装置により粉砕された厨芥
を分解処理する厨芥処理ユニットとを備えたものにおい
て、前記厨芥処理ユニットは、床下に配設されるととも
に、そのユニット本体内に厨芥を液体から分離する固液
分離機構と、この固液分離機構から固形の厨芥を受けバ
イオ基材により分解処理する厨芥処理機とを具備してな
り、前記厨芥処理機は、前記固形の厨芥およびバイオ基
材を収容する処理槽と、この処理槽内に設けられた撹拌
体と、この撹拌体と係脱可能に連結され前記ユニット本
体に設けられた駆動機構部とから構成するとともに、前
記処理槽を前記ユニット本体から挿脱可能としたことを
特徴する(請求項1の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、厨芥粉砕装置との組
み合わせで生ごみなどの厨芥を効率良く分解処理できる
ことはもとより、床下の空間を巧みに利用することで、
キッチンキャビネット内の収納スペースを占有すること
なく、他の調理用器材などの収納場所として有効に活用
でき、しかも処理槽を挿脱できてメンテナンスにも容易
に対応できるなど、使い勝手の良い実用に好適する厨芥
処理装置を提供できる。
【0012】そして、請求項1記載のものにおいて、撹
拌体は、垂直方向に設けられた撹拌軸と、この撹拌軸か
ら放射方向に設けられた撹拌翼とから構成したことを特
徴とする(請求項2の発明)。
【0013】斯かる構成によれば、垂直方向の撹拌軸か
ら放射状に延設した撹拌翼により撹拌するようにしたの
で、撹拌体が処理槽内に収容された厨芥やバイオ基材中
から露出することなく有効に撹拌混合でき、一般的に好
気性微生物を有するバイオ基材に好適するなど、分解処
理が効率良く促進できる。
【0014】また、請求項1記載のものにおいて、ユニ
ット本体は、床に吊り下げ状態に取付固定されたことを
特徴とする(請求項3の発明)。
【0015】斯かる構成によれば、ユニット本体は、床
に吊り下げ状態に取付固定したので、取付固定が容易に
できるとともに、床下が深い家屋でも所望の床下位置に
設置できて使い勝手が良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1ないし図3を参照して説明する。まず、図1は厨芥
処理装置全体の概略構成を、前面側を断面して示す正面
図で、キッチンの床31上には箱状のキッチンキャビネ
ット32が設置され、そのトッププレート33にはキッ
チンキャビネット32の方内に突出したシンク34が形
成され、このシンク34の排水口(図示せず)の下部に
連続して、厨芥粉砕装置としてのディスポーザ35が設
けられている。このディスポーザ35は、周知のように
下方にモータ36を備え、上部にカッターを有するラン
ナー37を回転可能に設けるなどのシュレッダ機構を設
けてなり、調理時に発生する生ごみなどの厨芥(図示せ
ず)を粉砕処理する。
【0017】上記ディスポーザ35には、粉砕処理した
厨芥と液体を排出するための排出管38が接続され、該
排出管38はキッチンキャビネット32の底板32aを
貫通し、更には床31をも貫通して下方に延長されてい
る。そして、この排出管38が延出された床31下に
は、厨芥処理ユニット39が設けられており、該厨芥処
理ユニット39は、詳細は後述するが固液分離機構40
と、これに並設された厨芥処理機41とを具備してな
り、その外殻を形成する有底筒状のユニット本体42
が、床31の開口31aから挿入され、上端部のフラン
ジ部42aを床31にネジ止め固定して所謂吊り下げ状
態に支持されている(後述する図2参照)。
【0018】尚、本実施例では上記厨芥処理ユニット3
9は、キッチンキャビネット32を設置した床31の下
方に設けられ、キッチンキャビネット32の底板32a
には、ユニット本体42が出し入れ可能とする開閉蓋3
2bが設けられている。また、キッチンキャビネット3
2の正面である前面には、周知のように開閉扉が設けら
れ内部の収納物を出し入れできるようにしているが、そ
の図示および説明は省略する。
【0019】しかるに、図2は前記厨芥処理ユニット3
9の概略構成を拡大して示す断面図で、そのうちの前記
固液分離機構40につき述べると、これは従来技術で説
明したものと共通の構成につき以下概述すると、ユニッ
ト本体42内には前記ディスポーザ35にて粉砕され前
記排出管38を経て流下した厨芥および液体(排水)を
受け入れるべく上方を開放した分離槽43を配設し、こ
の分離槽43の前記厨芥処理機41側の壁面は傾斜壁4
3aとなし、その上端は隣接した厨芥処理機41の上部
に達している。
【0020】そして、上記傾斜壁43aに沿って平行な
多孔板44が設けられ、所謂二重壁構造をなしていて、
該多孔板44はパンチングメタルなどから構成され、こ
れはディスポーザ35から流下した液体と厨芥に対し、
液体は該多孔板44から落下せしめて固形の厨芥を得る
に有効としている。この多孔板44の傾斜面に沿って、
チェーンベルト45が駆動輪46aおよび46b間に懸
架されて矢印A方向に回転駆動可能に設けられるととも
に、該チェーンベルト45の外表面に複数個のスクープ
47を間隔を置いて突設している。このスクープ47
は、前記多孔板44側に相対したとき、その先端部は多
孔板44の上面に近接して移動するように設けられ、従
って駆動時にはスクープ47により固形の厨芥を掻き上
げるようにして上部に送り出す作用をなす。尚、多孔板
44から落下した液体は、排水口43bから排水管48
を経て外部の所定場所に排水される。
【0021】次いで、前記厨芥処理機41の構成につき
述べると、ユニット本体42内底部にはモータ49a、
減速ギヤ49bおよび駆動軸49cからなる駆動機構部
49が設けられ、その上部に駆動軸49cを貫通した有
底筒状の外槽50が取付固定されている。この外槽50
の一側壁には、前記多孔板44の延長上端部と連なる投
入口51を設けて、固液分離機構40から送り出された
厨芥を受け入れ可能としている。
【0022】そして、上記外槽50内には上方を開放し
た有底筒状の処理槽52が矢印Y方向に挿脱可能に設け
られている。この処理槽52内には、投入された厨芥を
分解処理するバイオ基材53が収容されていて、このバ
イオ基材53としては、微生物(例えばパチルス菌)を
含んだおが屑や木のチップ、ピートモス、およびパーム
ピートなどの多孔質体からなり、斯かるバイオ基材53
中に投入された厨芥は、その有機物が微生物により消化
分解される。しかるに、上記微生物は一般に好気性微生
物であり、空気中の酸素の存在下のもとに活性化され分
解処理が促進される。
【0023】しかして、上記処理槽52内には、酸素の
供給と全体の分解処理を促進するために、投入された厨
芥とともにバイオ基材53を撹拌混合する撹拌体54を
設け、且つその撹拌軸55は処理槽52の底部を貫通し
て前記駆動軸49cと係脱可能に連結されている。即
ち、図3に拡大して示すように、撹拌体54は、例えば
アルミダイキャストにより一体成形され、回転軸心から
放射状に等配分に延設された3個の第1,第2,第3の
撹拌翼56,57,58を具備した夫々異なる形状をな
している。
【0024】まず、第1の撹拌翼56は、最も径方向の
長さが短寸とするアーム部56aと、このアーム部56
aの先端部に撹拌体54の回転方向である矢印C方向に
向かって下方に約45度傾斜する翼片56bとから構成
されている。これに対して、第2の撹拌翼57は、同様
に最長のアーム部57aと、このアーム部57aの先端
部に同じく矢印C方向に向かって下方に約45度傾斜す
る翼片57bと、アーム部57aの先端に上方に突設さ
れた三角形状の突起57cとを具備してなり、従ってこ
の突起57cおよび翼片57bの外周端部は、処理槽5
2の内周壁面に最も近接した配置構成となる。
【0025】そして、第3の撹拌翼58は、回転軸心か
ら径方向の略中間位置まで延びたアーム部58aと、回
転方向たる矢印C方向に向かって先細とする略90度に
曲成された翼片58bとから構成されていて、該翼片5
8bは、上記した他の翼片56b,57bより若干上位
に配設されている。斯くして、垂直方向の撹拌軸55か
ら径方向に放射状に延出された上記第1,2,3の撹拌
翼56,57,58は、その回転方向たる矢印C方向に
対して、等間隔に順に配設されている。
【0026】しかるに、前記処理槽52の底部を垂直方
向に貫通した撹拌軸55は、前記駆動軸49cとの間で
動力伝達可能で且つ係脱可能に係合されている。即ち、
撹拌軸55の下端部には、円板状の被係合体59が形成
され、同心円上に形成された複数個の穴部59aを備え
ている。これに対し、駆動軸49cの先端である上端部
には、やはり円板状の係合体60が設けられ、その上面
に上記穴部59aと係脱可能に嵌合する円形の突部60
aが突設され、これら突部60aおよび穴部59aは通
常動力伝達可能に嵌合して連結されている。尚、駆動軸
49c側の係合体60は、図示しないが例えば圧縮コイ
ルばねを内蔵し、その弾発力により常に上方向に付勢さ
れていて、上記被係合体59との嵌合を容易にし且つ簡
単に離脱しないようにしている。
【0027】また、図2に示すように前記処理槽52の
上部内周面には、断面が三角形状をなす突状部材61を
突設している。この突状部材61は、前記撹拌体54に
より厨芥とともにバイオ基材53が撹拌されたとき、処
理槽52内周面に沿って上昇するバイオ基材53などを
受け止めるとともに、崩しつつ内方に倒すようにしてバ
イオ基材53の上下方向における入れ替えを促進する。
しかも、バイオ基材53の過大な上昇を防止できるの
で、処理槽52の上端開口には直接蓋などにより閉鎖し
なくても良い。このことは、前記固液分離機構40から
送り出された厨芥を上端開口より投入可能としている。
尚、前記外槽50の上端開口には、開閉可能な蓋体62
が嵌合被着され、またユニット本体42の上端開口には
上記蓋体62部分を除き上面板42bにて閉鎖されてい
る。
【0028】以下に、上記構成の作用につき説明する。
まず、調理時などで発生した生ごみなどの厨芥は、シン
ク34の排水口から厨芥粉砕装置たるディスポーザ35
内に投入され、粉砕された厨芥は液体(排水)とともに
排出管38により下方に排出され、床31下に配設され
た厨芥処理ユニット39に運ばれる。ここでは、まず固
液分離機構40を構成する分離槽43内に上方から投入
され、液体は多孔板44から矢印B方向に流下し、排水
口43bから排水管48を介してユニット本体42外に
排水される。一方、固形の厨芥は、多孔板44上を矢印
A方向に摺接するスクープ47により掻き上げられて、
やがては厨芥処理機41の外槽50の投入口51から処
理槽52内に投入される。
【0029】この厨芥処理機41では、駆動機構部49
が間欠的に駆動され、撹拌体54は矢印C方向に回転さ
れ、厨芥およびバイオ基材53は適度に撹拌混合され
て、微生物を有するバイオ基材53との接触を良好とし
且つ空気中の酸素を効果的に取り込む。更に具体的に
は、図2を参照して垂直方向の撹拌軸55から放射状に
配設された第1〜第3の撹拌翼56〜58の個々の作用
につき説明すると、まず第1の撹拌翼56を構成する翼
片56bは、アーム部56aが短くて処理槽52内の回
転軸心寄りに位置しているとともに、回転方向(矢印C
方向)に向かって下方に傾斜しているので、処理槽52
内底部の中央寄り付近の厨芥やバイオ基材53をすくい
上げるとともに、処理槽52の内周壁面側へ押し出す作
用をする。
【0030】また、第2の撹拌翼57は、回転方向(矢
印C方向)に対し上記第1の撹拌翼56の次に位置して
いて、最も長いアーム部57aを有しているので、その
先端部に配した翼片57bは処理槽52の内周壁面に最
も近接した位置を周回するとともに、回転方向たる矢印
C方向に向かって下方に傾斜しているので、処理槽52
の内周壁面側のバイオ基材53などをすくい上げる。こ
のすくい上げられたバイオ基材53などは、外方には展
開できないので処理槽52の主に内周壁面に沿って押し
上げられる。尚、先端部に突設された突起57cによ
り、一層撹拌効果が促進されるとともに、周壁側の上昇
傾向にあるバイオ基材53などに対して、その一部を押
し上げる作用を呈し、その上端部を内方に倒れ易くして
中央側の空洞化(凹み)を防止するに有効である。
【0031】更に、上記第2の撹拌翼47の次に位置す
る第3の撹拌翼58は、その翼片58bが回転軸心と内
周壁面との略中間でやや上方に位置しているとともに、
回転方向に先細の形状をなしているので、厨芥やバイオ
基材53を左右に押し分けるようにしつつ回転する。こ
れにより、末広がりの翼片58bの背部側に空間部が形
成されるようになり、この空間部に、上記第2の撹拌翼
57によってすくい上げられたバイオ基材53などが落
ち込む作用を呈する。
【0032】従って、上記した第1〜第3の撹拌翼56
〜58の作用により、処理槽52内のバイオ基材53な
どの撹拌混合されたものは、底部側にてすくい上げられ
外方たる内周壁面側に押しやられ、その結果として、バ
イオ基材53などは処理槽52の内周壁面に沿って押し
上げられ、その上方部分が突状部材61にて抑えられ中
心側の内方に倒れるように移動することとなり、処理槽
52内において回転しながら下から上へ、また、上から
下へと反転しつつ撹拌され、厨芥とバイオ基材53はむ
らなく効率良く混合される。この結果、バイオ基材53
に含まれた微生物による分解処理が促進され、また特に
生ごみから発せられる臭気をも有効に抑えることができ
る。
【0033】そして、長期使用に伴ないバイオ基材53
を交換したり補充するなどのメンテナンスを行なう場合
には、キッチンキャビネット32内の底板32aに設け
られた開閉蓋32bを開放するとともに、その開口から
厨芥処理機41の蓋体62を取り出す。次に、処理槽5
2を持ち上げて取り出す。この場合、動力を伝達するユ
ニット本体42側の駆動軸49cと、処理槽52の底部
に軸支された撹拌軸55とは図3にて開示したように垂
直方向である上下方向(矢印Y方向)に係脱可能に嵌合
した形態にあるので、処理槽52とともに撹拌体54を
上方に持ち上げることにより容易に嵌合状態から離脱
し、取り出すことができてバイオ基材53の補充等のメ
ンテナンスが実行できる。尚、組み込む場合には、上記
とは逆の操作にて床31下の空間に収容できるもので、
特に係合体60は上方向に付勢されているので、撹拌体
54を回動させながら重量的荷重が付加されることで突
部60aが穴部59aに一致したところで嵌合し、回転
方向に対し動力が伝達される係合状態を得ることができ
る。
【0034】上記実施例によれば、次のような効果を得
ることができる。調理時に発生した生ごみなどの厨芥
は、シンク34に連続したディスポーザ35にて粉砕さ
れた後、液体(排水)とともに厨芥処理ユニット39に
送り込まれ、固液分離機構40にて液体を分離するとと
もに固形の厨芥のみを処理槽52内に投入し、ここでバ
イオ基材53による分解処理が行なわれることで、厨芥
の発生から分解処理まで連続してスムースに厨芥処理で
きるとともに、粉砕処理された厨芥はバイオ基材53に
よる分解処理が効率良く行なわれ、且つ外部には生ごみ
などを排出しないので環境への影響も大幅に軽減できて
好ましい。
【0035】特に本実施例においては、厨芥粉砕装置た
るディスポーザ35と組み合わせ、これに続く厨芥処理
ユニット39を床31下の空間を利用して配設したの
で、キッチンキャビネット32内の収納スペースを占有
することなく、他の調理用器材などの収納場所として有
効に活用できて使い勝手がよくなる。また、撹拌体54
は垂直方向の撹拌軸55とし、駆動軸49cとは上下方
向に係脱できる構成としたので、床31下に配設した構
成でありながら処理槽52を上下方向(矢印Y方向)に
挿脱でき、必要に応じて行なうメンテナンスを容易にし
ている。また、厨芥処理ユニット39のユニット本体4
2は、床31に吊り下げ状態に取付固定したので、容易
に固定できるとともに、床下が深い家屋でも所望の床下
位置に設置できて使い勝手は良い。
【0036】更には、撹拌体54は垂直方向の撹拌軸5
5から放射状に延設した第1〜第3の撹拌翼56〜58
を具備した構成としたので、処理槽52内に収容された
厨芥やバイオ基材53中から露出することなく全体に有
効に撹拌でき、しかも下部と上部との反転作用が有効に
行われて一層良好な撹拌混合が得られ、好気性微生物を
有するバイオ基材53による分解処理が効率良く促進実
行できる。尚、本発明は上記し且つ実施例の示したもの
に限らず、例えば厨芥処理ユニット39はキッチンキャ
ビネット32を設置した下方の床31下に配設したが、
該キャビネット32の設置場所を外れた床下に設ければ
キッチンキャビネット32とは関係なくメンテナンス作
業ができ一層使い勝手が良くなるものであり、その他実
施に際し具体的に種々変更して実施できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明の厨芥処理装置は、シンクに設けられた厨芥粉砕装
置と組み合わせて、粉砕後の厨芥をバイオ基材を用いて
分解処理する厨芥処理ユニットを床下に配設するととも
に、そのユニット本体に対しバイオ基材を収容撹拌する
処理槽を挿脱可能に設ける構成とした。この結果、効率
良く厨芥処理できることはもとより、床下を巧みに利用
することで、シンクを備えたキッチンキャビネット内の
収納スペースを占有することなく、他の調理用器材など
の収納場所として有効に活用でき、しかも処理槽を挿脱
できてメンテナンスにも容易に対応できるなど、使い勝
手の良い実用に好適する厨芥処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を断面して全体の概略構成を
示す正面図
【図2】厨芥処理ユニットの拡大断面図
【図3】要部の拡大分解斜視図
【図4】従来例を示す図1相当図
【図5】図4の矢印D方向から見た図2相当図
【符号の説明】
図面中、31は床、32はキッチンキャビネット、34
はシンク、35はディスポーザ(厨芥粉砕装置)、39
は厨芥処理ユニット、40は固液分離機構、41は厨芥
処理機、42はユニット本体、44は多孔板、49は駆
動機構部、49cは駆動軸、52は処理槽、53はバイ
オ基材、54は撹拌体、および55は撹拌軸を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03C 1/266 B09B 3/00 Z Fターム(参考) 2D061 DA03 DE23 4D004 AA03 AB01 AC02 CA04 CA13 CA15 CA19 CB04 CB13 CB27 CB46 CB50 CC08 4D059 AA07 BA01 BA27 BE08 BE13 BE51 BJ01 CB04 CB25 DB31 DB32 DB33 4G078 AA13 AB20 BA01 CA01 CA05 CA13 CA17 DA30 EA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクに設けられた厨芥粉砕装置と、こ
    の厨芥粉砕装置により粉砕された厨芥を分解処理する厨
    芥処理ユニットとを備えたものにおいて、 前記厨芥処理ユニットは、床下に配設されるとともに、
    そのユニット本体内に厨芥を液体から分離する固液分離
    機構と、この固液分離機構から固形の厨芥を受けバイオ
    基材により分解処理する厨芥処理機とを具備してなり、 前記厨芥処理機は、前記固形の厨芥およびバイオ基材を
    収容する処理槽と、この処理槽内に設けられた撹拌体
    と、この撹拌体と係脱可能に連結され前記ユニット本体
    に設けられた駆動機構部とから構成するとともに、前記
    処理槽を前記ユニット本体から挿脱可能としたことを特
    徴する厨芥処理装置。
  2. 【請求項2】 撹拌体は、垂直方向に設けられた撹拌軸
    と、この撹拌軸から放射方向に設けられた撹拌翼とから
    構成したことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理装
    置。
  3. 【請求項3】 ユニット本体は、床に吊り下げ状態に取
    付固定されたことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109590309A (zh) * 2018-12-05 2019-04-09 广州市真诚环保科技股份有限公司 一种用于固液垃圾收集分类的环保装置
CN112604996A (zh) * 2020-12-18 2021-04-06 华南理工大学广州学院 一种清洁机
CN113751460A (zh) * 2021-06-15 2021-12-07 徐州固瑞环保科技有限公司 一种有机垃圾预处理装置

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