JP3726586B2 - 半導体装置及びその製造方法、回路基板、電子機器 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、回路基板、電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置の製造方法及び半導体装置に関し、特に複数の半導体チップを1つのパッケージ内に実装するMulti Chip Package(以下、MCPと言う)における半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体業界においては、LSIの高性能化、大規模化の観点から、複数の半導体チップを1つのパッケージ内に実装するMCPの開発が進められている。以下、従来のMCPにおいて複数の半導体チップを積層配置する場合について図7を用いて説明する。
【0003】
図7は、従来のMCPにおいて複数の半導体チップを積層配置させた場合の断面図である。従来のMCPにおける半導体チップ1a、1b、1cの配置形態は、それぞれの半導体チップを所定の間隔を保持させて配置するとともに、ワイヤなどの電極部材を用いて半導体チップの外部にて電気的導通を図る形態が一般的である。半導体チップ1a、1b、1c間の間隔保持は、図7に示すようにラック部材6a、6b、6c(図7のハッチング部分)にて行わせている。前記ラック部材6a、6b、6cは、凹部形状となっており、凹部にて半導体チップ1a、1b、1cを支持している。このように、半導体チップ1a、1b、1c間の間隔保持をさせることにより、半導体チップ間相互における望ましくない電気回路の形成の防止を行わせている。また、図7に示すように、それぞれの半導体チップ1a、1b、1c周囲を樹脂7a、7b、7cにて封止させる。これにより、半導体チップ1a、1b、1cを外界から遮断して、内部電極の保護を図っている。
【0004】
また、それぞれの半導体チップ1a、1b、1cはワイヤを介して半導体チップ1a、1b、1c外部にて接続され、導通経路を形成している。すなわち、半導体チップ1aを例にとって説明すると、半導体チップ1aの電極部には、インナワイヤ2aの一端部が接続されている。前記ワイヤ2aは、前記半導体チップ1aの外方に向って延在し、他端部をアウタワイヤ3aにて接続されている。そして、アウタワイヤ3aの他端部は、ベース基板上5のジョイント部4に接続されている。他の半導体チップ1b、1cもそれぞれインナワイヤ2b、2cやアウタワイヤ3b、3cを介してジョイント部4に接続されている。これにより、半導体チップ1a、1b、1c間の電気的導通を行わせているのである。
【0005】
従来は、以上のような複数の半導体チップの積層配置を行わせていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、以下のような問題があった。MCPにおいては、積層配置するそれぞれの半導体チップ間隔をできるだけ小さくして(望ましくは半導体チップサイズで積層して)、実装体積や重量のコンパクト化を図ることが望まれている。しかし、従来においては上記したように、各半導体チップ間の絶縁保持を図るために、半導体チップ間にラック部材を配置せざるを得なかった。このため、前記ラック部材のスペースを確保させることが、積層した半導体チップの重量や実装体積のコンパクト化において問題となっていた。
【0007】
また、従来においては、半導体チップにワイヤを接続することにより、半導体チップ間の電気的導通をさせていた。このとき、ワイヤと半導体チップとの接触箇所において接続不良が発生すると、半導体チップの機能が発揮できないという事態が発生する。このため、ワイヤにて電気的導通を行わせることは、半導体チップの機能発揮という信頼性の観点から問題となっていた。
【0008】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、半導体チップ積層配置間隔を半導体チップサイズで行わせることを可能として、実装体積や重量のコンパクト化を図ることができる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置、前記複数の半導体チップは、貫通孔が形成されてなる第1の半導体チップと、貫通孔が形成されていない第2の半導体チップとからなり、前記第1の半導体チップに形成されてなる前記貫通孔の内壁面には導電部が形成されてなり、前記第1の半導体チップに形成されてなる前記導電部と、前記第2の半導体チップに形成されてなる電極の少なくとも一部が、前記第1の半導体チップに形成された前記貫通孔に挿入され、前記第1の半導体チップの両面に前記第2の半導体チップが積層され、各々の半導体チップが電気的に接続するように構成した。上記構成においては、第1の半導体チップの電極どうしを、第2の半導体チップの導電部を介して電気的に接続することができる。このため、半導体チップ間の電気的導通に用いていたワイヤやラック部材が不要となり、半導体チップのサイズ間隔で積層配置することができる。従って、実装体積や重量のコンパクト化を図ることができる。これにより、MCPの高密度化、高集積化、高性能化に大きく貢献することができる。また、半導体チップの電極部を導電部と直接接触させることにより導通経路を確保させることにより、半導体チップの機能発揮の信頼性を従来に比して高めることができる。前記導電部と半導体チップとの導通は、バンプにより行うのが好ましい。バンプは前記導電部に接触していれば、導通経路を確保させることができるため、導通を確保させるためのバンプの量は少量でよい。
【0010】
前記導電部は、前記貫通孔に形成されてなる遮蔽部の表面に形成することができる。これにより、第1の半導体チップに形成した電極との接触面積を大きくすることができる。また、前記第1の半導体チップと導電部との間に遮蔽部を設けることで、第1の半導体チップに形成した電気回路へのリーク電流を防止でき、当該電気回路を保護することができる。
【0011】
また、前記第1の半導体チップに形成されてなる前記導電部同士が電気的に接続するように複数の前記半導体チップを積層することができる。これにより、第2の半導体チップどうしのみならず、第1の半導体チップと第2の半導体チップとの電気的導通をも行わせることができる。
【0012】
複数の半導体チップを積層した半導体装置において、前記複数の半導体チップの各々には貫通孔が形成されてなり、前記貫通孔の内壁面には導電部が形成されてなり、前記各半導体チップに形成されてなる前記導電部同士が電気的に接続するように複数の各半導体チップが積層されてなる構成とした。これにより、複数の半導体チップを介して、電気的接続を行わせることができる。
【0013】
前記導電部は、アルミニウム、銅、金、パラジウム、銀、白金のいずれかからなることが好ましい。
【0014】
本発明に係る半導体装置の製造方法においては、基板の第1の面に凹部を形成する工程と、前記凹部の表面に遮蔽部を形成する工程と、前記遮蔽部の表面に導電部を形成する工程と、前記導電部が形成された前記基板の前記第1の面と対向する第2の面側から前記基板を研磨する工程と、を少なくとも有する構成とした。
【0015】
また、複数の半導体チップのうち少なくとも一つの半導体チップに凹部を形成する工程と、前記凹部の表面に遮蔽部を形成する工程と、前記遮蔽部の表面に導電部を形成する工程と、前記導電部が形成された前記半導体チップの前記第1の面と対向する第2の面側から前記半導体チップを研磨し、貫通穴とする工程と、他の半導体チップに突起電極を形成する工程と、前記貫通穴が形成されてなる少なくとも一つの前記半導体チップの両面に、前記突起電極を有する前記他の半導体チップを積層し、前記突起電極を、前記貫通穴に挿入して、電気的に導通させる工程と、を少なくとも有する構成とした。
【0016】
また、前記導電部を有する半導体チップには、遮蔽部を前記導電部の外周側に設ける構成とした。これにより、導電部を有する半導体チップと導電部との電気的絶縁を遮蔽部にて確保させることができる。このため、前記半導体チップ内部への漏電を防止させることができる。
【0017】
また、前記凹部をレーザ光により形成することができる。レーザ光は貫通力において優れている。このためレーザー光を照射させることにより、前記穴の形成を短時間に行うことができる。これにより、厚い層の半導体チップにおいても貫通孔を容易に形成させることができるため、前記穴を研削して貫通孔とする工程を不要とすることができる。
【0018】
また、前記凹部をドライエッチングにより形成することができる。これにより、貫通孔の形状を高い精度にて形成させることができる。
【0019】
前記凹部をレーザ光とウエットエッチングにより形成することができる。
【0020】
また、前記遮蔽部は、P型原子をドーピングすることにより形成する構成とした。これにより、熱拡散において開発されていた技術を利用することができ、遮蔽部を形成する処理速度を大きくすることができる。P型原子としては、ホウ素またはインジウムを好ましく用いることができる。また、遮蔽部は導電機能を有することもできる。すなわち、半導体チップに用いるウェハの極性とは異なるイオンをドープすることにより、リークを防止した遮蔽部で且つ遮蔽部自体は導電機能を有することができるようになる。
【0021】
また、前記前記導電部をメッキ法により形成することができる。これにより導電部の形成を容易に行うことができる。導電部のメッキは、金、銀もしくは銅により行うことが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を添付した図面に従って詳細に説明する。図1は本実施形態における半導体装置20の作成工程を示す説明図である。本実施形態においては、図1(a)に示すように3つの半導体チップを積層配置させる場合について説明する。
【0023】
まず、本実施形態においては、図1(a)に示すように3つの半導体チップを積層することによって半導体装置が形成されている。すなわち、最上部に位置する半導体チップ22(以下、「上チップ22」という)、中央に位置する半導体チップ24(以下、「中チップ24」という)、最下部に位置する半導体チップ26(以下、「下チップ26」という)により半導体装置20が形成されている。本実施形態においては、中チップ24が貫通孔32を有する第1の半導体チップとなり、上チップ22と下チップ26とが第2の半導体チップとなっている。
【0024】
図1(b)に示すように、上チップ22と下チップ26にはそれぞれバンプ28、30が形成されている。前記バンプ28、30は中チップ24に対向する面に形成されている。そして、バンプ28,30は、上チップ22と下チップ26に形成された電極パターンに接続するように形成されている。
【0025】
また、中チップ24には、図1(b)に示すように厚さ方向に貫通する貫通孔32を設けている。前記貫通孔32の内壁面には、上チップ22、下チップ26との電気的な導通をとるための導電部36が形成されている。本実施形態においては、前記導電部36は金属メッキにより形成している。
【0026】
本実施形態においては、中チップ24と前記導電部36との間に遮蔽部34が形成されている。遮蔽部34は中チップ24にイオンドープすることにより形成され、中チップ24内への電流のリークを防止している。本実施形態では、中チップ24としてN型の半導体チップを用いているため、P型のイオンをドープすることにより遮蔽部34が形成される、なお、詳細な製造方法については別途説明する。
【0027】
このように形成されている各半導体チップ22、24、26を図1(b)に示すように積層する。すなわち、上チップ22に形成されているバンプ28は導電部36と電気的に接続する。一方、下チップ26に形成されているバンプ30は導電部36と電気的に接続する。従って、各半導体チップ同士(上チップ22と下チップ26)が中チップ24を介して電気的に接続されることになる。各半導体チップが電気的に導通し、積層して図1(c)に示すような構成となる。なお、これらの半導体チップ22,24,26は図示しない半田ボールを有したフレキシブル基板に配置されて実装される。
【0028】
次に、本実施形態における第1の半導体チップ(中チップ24)の作成方法について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における中チップ24の作成手順を示す説明図である。
【0029】
まず、図2(a)に示すように、中チップ24を形成させる半導体基板に凹部31を形成する。凹部31はレーザー加工により加工され、所定の深さの凹部が形成される。この深さは、後述する図2(c)の工程にて基板の背面から基板全体をカットする際、凹部31が貫通することを考慮して深さが設定される。また、基板を背面よりカットしたときに割れ、撓みなどが生じるため、このような問題を考慮して基板に形成される凹部31の深さ(もしくは中チップ24をカットしたときの厚み)を設定している。なお、凹部31(貫通孔32)の形成場所としては、上下の半導体チップ22,26の導通をさせる配線に近接する箇所が好ましい。
【0030】
本実施形態においては半導体基板(中チップ24)に凹部(穴部)31を形成する工程をレーザにより加工する方法を説明したが、これ以外にもドライエッチングによる加工方法、レーザ加工により所定の深さに凹部を形成する第1段階とウエットエッチングにより凹部をさらに加工する第2段階とを組み合わせて加工する加工方法、がある。いずれの加工方法も用いることができ、半導体基板の特性、厚さにより各加工方法を適宜選択して用いることができる。ドライエッチングにおいては、半導体基板(中チップ24)表面に対して垂直な貫通孔32を形成することができるため、貫通孔32の占有面積を減らすことができるとともに、嵌合が容易であるという利点がある。また、レーザ加工した後に、ウエットエッチングでさらに加工すると、貫通孔32の内壁面を滑らかに形成することができる利点がある。
【0031】
次に、図2(b)に示すように、半導体基板に形成した凹部31の表面に遮蔽部34を形成する。遮蔽部34は所定の膜厚となるようにイオンドープすることにより、凹部31の表面に図2(b)のように形成される。本実施形態では中チップ24とする半導体基板にN型の部材を用いているため、P型のイオンを用いてイオンドープし遮蔽部34を形成する。このような遮蔽部34を形成することにより中チップ24内部への電流のリークを防止することができる。特に、電位を高くした場合に有効である。
【0032】
本実施形態においては、ホウ素、またはインジウムを用いてイオンドープを行い、遮蔽部34を形成している。遮蔽部34の形成にあたりイオンドープする材料はこれに限られるものではなく、半導体基板の特性に対してP型のイオンを各種ドープすることができる。また、P型のイオンのドープ量としては、単位立方cm当たり1×1015〜1×1020個の範囲が好ましい。
【0033】
また、本実施形態では遮蔽部34をイオンドープにより形成したが、遮蔽部34の形成方法はこれに限られるものではなく、例えば凹部31の表面に絶縁膜を形成することにより遮蔽部34として形成させることも可能である。この場合、絶縁膜の材料としては、例えばスパッタリング、蒸着、CVD等により形成することができるSiO2、SiNを好ましく用いることが可能である。また、本実施形態においては、N型の半導体基板(中チップ24)を使用したため、P型イオンをドープすることにより遮蔽部34を形成したが、P型の半導体基板を使用する場合には、N型イオンをドープすることにより遮蔽部34を形成することになる。
【0034】
次に、図2(c)に示すように、遮蔽部34を形成した半導体基板を薄く加工する。図示されているように半導体基板の裏面(下面)を研磨することにより、半導体基板の厚さを薄くするとともに、先の工程にて形成した凹部31を開口して貫通孔32として形成する工程を兼ねるものである。
【0035】
次に、図2(d)に示すように、遮蔽部34の表面に導電部36を形成する。導電部36は金属メッキによって形成され、電気的導通が必要な厚みで形成されている。前記導電部36の材質としては、メッキ法を用いる場合には金、銀、銅などを好ましく用いることができる。また、スパッタリング、蒸着、CVD法等を用いて前記導電部36を形成する場合には、アルミニウム、パラジウム、白金などを好ましく用いることができる。以上のようにして半導体基板から中チップ24を形成することができる。
【0036】
また、中チップ24に形成される貫通孔32は、図1に示した上チップ22(もしくは下チップ26)に形成されるバンプ28(もしくはバンプ30)の大きさに基づいて形成される。すなわち、本実施形態においては、図1のように貫通孔32にバンプ28,30を挿入するような形で3つの半導体チップ22,24,26を積層する場合、バンプ28,30の直径と貫通孔32の直径とをほぼ同じ大きさに形成し、バンプ28,32と貫通孔32の嵌合が正確になされるようにして導電経路を確保させている。
【0037】
また、導電部36は、図のように遮蔽部34の表面であって、貫通孔32内部に形成されているが、中チップ24の上面側もしくは下面側にも形成することができる。すなわち、遮蔽部34の上面にも形成することが可能である。このように形成することにより、図1に示したように、中チップ24に隣接する半導体チップ(上チップ22や下チップ26)に形成されるバンプ28,30の径を貫通孔32の径よりも大きくすることができ、この場合には中チップ24上面に形成された導電部36との接続が可能となる。
【0038】
図3に本実施形態における導通経路38を示す説明図である。上チップ22の電極回路からバンプ28を通して、導通経路38に流入する。導通経路38に流入した電流38は、そのまま内壁に沿って導電部36の上部から下部へと流通して、貫通孔32下端にて接触しているバンプ30に流入する。そして、下チップ26のバンプ30を通して、下チップ26内に電流が流れるのである。上記したように、中チップ24側には、遮蔽部34が設けてある。このため、導電部36を流れる電流は、中チップ24内への流入を防止される(図3のリーク電流40)。従って、中チップ24に形成した回路内に漏電して悪影響を及ぼす心配はない。
【0039】
このように本発明においては、半導体チップの積層配置を半導体チップサイズで行わせることができる。このため、実装体積や重量のコンパクト化を大幅に行わせることができる。そして本実施形態においては、3つの半導体チップを積層配置させる場合について説明したが、これに限らず複数の半導体チップを積層配置して、導通経路を確保させる場合にも好適に用いることができる。すなわち、電極部を有した第2の半導体チップ(実施形態では上チップ22と下チップ26)間に、貫通孔を有した第1の半導体チップ(実施形態では中チップ24)を、複数(たとえば2つないし3つ等)配置して、第2の半導体チップ間の導通をとる構成とすることもできる。
【0040】
また、図4には、本発明の実施の形態に係る半導体装置20を実装した回路基板1000を示している。回路基板1000には、例えばガラスエポキシ基板等の有機系基板を用いることが一般的である。回路基板1000には、例えば銅からなるボンディング部が所望の回路となるように形成されている。そして、ボンディング部と半導体装置20の外部電極とを機械的に接続することでそれらの電気的導通が図られる。
【0041】
なお、半導体装置20は、実装面積をベア半導体チップにて実装する面積にまで小さくすることができるので、この回路基板1000を電子機器に用いれば電気機器自体の小型化が図れる。また、同一面積内においては、より実装スペースを確保することができ、高機能化を図ることも可能である。
【0042】
そして、この回路基板1000を備える電子機器として、図5にノート型パーソナルコンピュータ1200を示している。前記ノート型パーソナルコンピュータ1200は、高機能化を図った回路基板1000を備えているため、性能を向上させることができる。また、前記回路基板1000を備える電子機器としては、これに限らず、例えば図6に示した携帯電話1300にも好ましく用いることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における半導体装置の製造方法及び半導体装置においては、半導体チップ積層配置間隔を半導体チップサイズで行わせることができる。このため、実装体積や重量のコンパクト化を大幅に行わせることができる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における半導体装置の製造方法を示す概略説明図である。
【図2】本発明の実施形態における第1の半導体チップの作成手順を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態における導通経路の説明図である。
【図4】本発明に係る半導体装置を実装した回路基板の説明図である。
【図5】本発明に係る半導体装置を備えたノート型パーソナルコンピュータの説明図である。
【図6】本発明に係る半導体装置を備えた携帯電話の説明図である。
【図7】従来におけるMCPの説明図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
2 インナワイヤ
3 アウタワイヤ
4 ジョイント部
5 ベース基板
6 ラック部材
7 樹脂
20 半導体装置
22 上チップ
24 中チップ
26 下チップ
28 バンプ
30 バンプ
32 貫通孔
34 遮蔽部
36 導電部
38 導通経路
40 リーク電流経路
1000 回路基板
1200 パーソナルコンピュータ
1300 携帯電話

Claims (14)

  1. 複数の半導体チップを積層した半導体装置において、
    前記複数の半導体チップは、貫通孔が形成されてなる第1の半導体チップと、突起電極を有する第2の半導体チップとからなり、
    前記第1の半導体チップに形成されてなる前記貫通孔の内壁面には導電部が形成されてなり、
    前記第2の半導体チップに形成された前記突起電極の少なくとも一部を前記貫通孔に挿入して前記第1の半導体チップの両面に前記第2の半導体チップを配置し、前記第1の半導体チップの両面に配置された前記第2の半導体チップと前記第1の半導体チップ各々を電気的に接続したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記導電部は、前記貫通孔に形成されてなる遮蔽部の表面に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の半導体チップに形成されてなる前記導電部同士が電気的に接続するように複数の前記第1の半導体チップを積層してなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記導電部は、アルミニウム、銅、金、パラジウム、銀、白金のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の半導体装置。
  5. 複数の半導体チップを積層してなる半導体装置の製造方法において、
    前記複数の半導体チップのうち少なくとも一つの半導体チップに、導電部を有する貫通穴を形成し、第1の半導体チップを得る工程と、
    前記第1の半導体チップと異なる半導体チップのうち、少なくとも二つの半導体チップに、突起電極を形成し、第2の半導体チップを得る工程と、
    前記第1の半導体チップの前記貫通穴に、前記第2の半導体チップの前記突起電極を挿入し前記第2の半導体チップを積層する第1の積層工程と、
    前記第1の積層工程において前記第2の半導体チップを積層した前記第1の半導体チップの反対の面に前記第2の半導体チップを積層する第2の積層工程とを有し、
    前記複数の半導体チップを積層し電気的に導通させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記複数の半導体チップの基板の、第1の面に凹部を形成する工程と、
    前記凹部の表面に遮蔽部を形成する工程と、
    前記導電部が形成された前記基板の前記第1の面と対向する第2の面側から前記基板を研磨する工程と
    前記遮蔽部の表面に導電部を形成する工程を有することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記凹部をレーザ光により形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記凹部をドライエッチングにより形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記凹部をレーザ光とウエットエッチングにより形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記遮蔽部をイオンドーピングにより形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記貫通孔にイオンドーピングを行い、導電機能を有する遮蔽部を形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記導電部をメッキ法により形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置を実装した回路基板。
  14. 請求項13に記載の回路基板を搭載した電子機器。
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