JP3725934B2 - 路面処理作業機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高圧水の噴射によって路面のハツリ作業や目荒し作業を行なう路面処理作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、傷んだ路面の補修作業時、あるいは、路面の摩擦抵抗を出すために、ハツリ作業や目荒し作業が行なわれる。
【0003】
ハツリ作業及び目荒し作業は、噴射ノズルから路面へ高圧水を噴射することで路面の弱い部分を破砕し、路面に凹凸面を作るもので、噴射ノズルは、ガイド部材に沿って左右に横移動しながら作業範囲の端から端まで往復動する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
噴射ノズルを左右に移動させるガイド部材は、車幅方向に長い形状となっているところから、機体が傾くと、機体に支持されたガイド部材の左右両側域では、その傾きは一層拡大される。この結果、噴射ノズルと処理面との距離が変化し、高圧水のエネルギーもこれにつれて変化するため、均一な作業が困難となる。
【0005】
特に、路面の表面を、例えば、10〜20mmほど均一に飛ばす目荒し作業にあっては、大きな問題となる。
【0006】
そこで、この発明は、機体の傾き等の条件に影響されることなく常にガイド部材の水平状態が保持され、さらに処理面とノズルの距離が一定に保持されるようにした路面処理作業機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、自走可能な機体に設けられた車幅方向に長いガイド部材に、そのガイド部材に沿って横移動可能な噴射ノズルを有する高圧水噴射装置と、ガイド部材の水平方向の傾きを少なくとも2個所で検知する検知センサを設け、その検知センサからの検知信号に基づき前記ガイド部材を水平状態に保持するガイド部材水平保持装置を備える。
【0008】
これにより、機体の傾きに伴ないガイド部材が傾くと、その傾きを検知センサが検知し、その検知信号はガイド部材水平保持装置に送られ、ガイド部材水平保持装置により、機体の傾きに対応してガイド部材を上下し、ガイド部材の水平状態を確保する。これにより、噴射ノズルからの噴射距離は常に一定に保持されると共に正しい噴射角度が得られるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図4の図面を参照しながらこの発明の実施形態を具体的に説明する。
【0012】
図4において、1は水タンク3を備えた水タンク車、5はトレーラ7に搭載された高圧ポンプ、9は高圧水噴射装置11を備えた路面処理作業機をそれぞれ示しており、水タンク3内の水は高圧ポンプ5により圧力が高められ、高圧ホース13を介して前記高圧水噴射装置11に送り込まれるようになっている。
【0013】
路面処理作業機9は、駆動部(図示していない)からの動力にて駆動される駆動輪15と走行輪17とで自走可能となっており、機体19の底部には、車幅方向に長いガイド部材21が配置され、ガイド部材21には横移動装置23により前記ガイド部材21に沿って横移動可能な噴射ノズル25を備えた高圧水噴射装置11が装着されている。
【0014】
噴射ノズル25は、前記高圧ホース13と接続連通し、高圧水を路面27へ向けて噴射するようになっている。
【0015】
ガイド部材21は、機体19に対して、左右のガイド部材水平保持装置29,29により支持されている。
【0016】
ガイド部材水平保持装置29,29は、上下に伸縮可能な外筒と内筒とから成るケース31内に配置されたシリンダ33と、シリンダ33に対して伸縮可能ピストン35とから成り、シリンダ35は機体19側に取付けられている。ピストン35はガイド部材21に固着されたブラケット37に取付けられ、左右のピストン35,35の伸縮量によりガイド部材21の水平バランスが確保されるようになっている。左右のピストン35,35の伸縮量は、ガイド部材21の両端部に設けられた左右の検知センサ39,39からの検知信号に基づいて作動制御される。
【0017】
検知センサ39は、路面27に常時接触し合う橇部41から作動ロッド43が立上がり、作動ロッド43の上端部はセンサ本体45内に臨む構造となっている。
【0018】
センサ本体45は、ガイド部材21の傾きに対応して傾き側の作動ロッド43のストロークLが短くなると反対側の作動ロッド43のストロークLが長くなることで、左右の作動ロッド43の伸縮量によりガイド部材21の傾きが検知されるようになっている。左右の検知センサ39,39によって検知された検知信号は、制御部47を介して左右のガイド部材水平保持装置39,39に送られるもので、例えば、ガイド部材21が左側に傾くと左側を支持しているガイド部材水平保持装置29側のピストン35が縮小するよう指令信号を出力する。同時に右側を支持しているガイド部材水平保持装置29側のピストン35が伸長するよう指令信号を出力し、ガイド部材21の水平バランスおよび路面との距離が常に確保されるようになっている。
【0019】
噴射ノズル25を横移動させる横移動装置23は、図3に示す如く、高圧水噴射装置11を装着した移動主体枠49にガイド部材21のガイドレール面51に沿って走行可能な上下に対向し合うガイドローラ53,53と、油圧モータ55により正転・逆転自在に駆動される駆動歯車57とを有し、駆動歯車57はガイド部材21に沿って設けられたラック59と噛み合っている。これにより、ラック59と噛み合う駆動歯車57が正転又は逆転することで、移動主体枠49、即ち、噴射ノズル25はガイド部材21に沿って横移動が可能となっている。
【0020】
油圧モータ55は、ガイド部材21の両サイドに設けられたサイド検知スイッチ31,32に移動主体枠44が当接することで、そのサイド検知スイッチ31,32からの検知信号により正転又は逆転自在に制御されるようになっている。
【0021】
このように構成された路面処理作業機9によれば、噴射ノズル25をガイド部材21に沿って横移動させながら高圧水を路面27へ向けて噴射することで、ハツリ作業あるいは目荒し作業が行なえるようになる。この作業時において、路面条件により機体19が傾くとそれに対応してガイド部材21も傾くようになるが、その傾きは左右の検知センサ39,39により検知される。左右の検知センサ39,39により検知された信号は、制御部47を介して左右のガイド部材水平保持装置29,29に送られ、各ピストン35,35の伸縮により、ガイド部材21の水平バランスが確保される。これにより、噴射ノズル25は常に一定の噴射距離と正確な角度で噴射されるため、均一な処理面が得られる。
【0022】
図5は路面処理作業機9の別の実施形態を示したものである。
【0023】
即ち、この実施形態にあっては、機体19の底部には、車幅方向に長いガイド部材61が左右の固定支持部材63,63により固着され、ガイド部材61には移動主体枠49に装着された横移動装置23によりガイド部材61に沿って横移動可能な噴射ノズル25を備えた高圧水噴射装置11が装着されている。高圧水噴射装置11には、噴射ノズル25から高圧水を噴射する際に上向きに作用する反力を打ち消す重り65が装着されている。
【0024】
なお、横移動装置23は前記図2,図3と同一のため同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】
したがって、このように構成された路面処理作業機9によれば、噴射ノズル25をガイド部材61に沿って横移動させながら高圧水を路面27へ向けて噴射することで、ハツリ作業あるいは目荒し作業が行なえるようになる。
【0026】
この作業時において、噴射ノズル25から噴射される高圧水により上向きの反力が発生するようになり、この反力は重り65により打ち消される。したがって、反力によるガイド部材61の傾きは起こらず、常に一定の噴射距離が得られると共に正確な噴射が行なえるようになり、均一な処理面が得られる。
【0027】
特に、ガイド部材21の左右両側域は、支持点から外れた自由端となる所から、支持剛性は中央部位より低下するようになるが、重り65は上向きの反力とバランスの結果、傾きは小さく抑えられる。また、重り65は、高圧水噴射装置11に直接設けられているため、効率のよい打ち消し作用が得られる。
【0028】
したがって、反力に打ち勝つように作業機全体を重くする必要がなくなる。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明の路面処理作業機によれば、噴射ノズルを左右へガイドするガイド部材の水平バランスを保つことができるので、一定の噴射距離及び正しい噴射角度によりハツリ作業や目荒し作業が正確に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる路面処理作業機を切断した正面説明図。
【図2】ラックと駆動歯車の関係を示した説明図。
【図3】路面処理作業機を側面からみた説明図。
【図4】全体の作業状態を示した説明斜視図。
【図5】高圧水噴射装置に重りを設けた別の実施形態を示した路面処理作業機の切断した正面説明図。
【符号の説明】
11 高圧水噴射装置
19 機体
21 ガイド部材
25 噴射ノズル
29 ガイド部材水平保持装置
39 検知センサ
Claims (1)
- 自走可能な機体に設けられた車幅方向に長いガイド部材に、そのガイド部材に沿って横移動可能な噴射ノズルを有する高圧水噴射装置と、ガイド部材の水平方向の傾きを少なくとも2個所で検知する検知センサを設け、その検知センサからの検知信号に基づき前記ガイド部材を水平状態に保持するガイド部材水平保持装置を備えることを特徴とする路面処理作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09261796A JP3725934B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 路面処理作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09261796A JP3725934B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 路面処理作業機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09279514A JPH09279514A (ja) | 1997-10-28 |
JP3725934B2 true JP3725934B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=14059404
Family Applications (1)
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JP09261796A Expired - Lifetime JP3725934B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 路面処理作業機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3725934B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP4975858B2 (ja) * | 2010-10-04 | 2012-07-11 | コンクリートコーリング株式会社 | 伸縮継手の撤去方法及び道路の切削方法 |
-
1996
- 1996-04-15 JP JP09261796A patent/JP3725934B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09279514A (ja) | 1997-10-28 |
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