JP3724768B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント条件を指定可能なレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
標準サイズとパノラマサイズとを切り替えて撮影できるようにしたレンズ付きフイルムユニットが市販されている。このレンズ付きフイルムユニットでは、露光ユニットの後部に外部からの操作によって回動される2枚の遮光板を設け、パノラマサイズの撮影時には露光範囲の幅を狭めるようにしてある。また、近接撮影用のレンズを光軸に出し入れすることにより、標準撮影とマクロ撮影とを切り換えできるようにしたレンズ付きフイルムユニットも市販されている。
【0003】
一方、写真フイルムの全ベース面に透明な磁気記録層を設けた写真フイルムカートリッジを用いるカメラでは、露光範囲は同じでも、プリント条件を磁気記録層に磁気記録しておくことにより、任意の撮影コマをHタイプやPタイプ等の異なるアスペクト比でプリント処理するように自動的に指示できるものが市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、手軽に撮影ができる1台のレンズ付きフイルムユニットで、より多様なプリントサービスが受けられるようにしてほしいという要望が多く出ている。ところが、上述したようなレンズ付きフイルムユニットでは、切り換え機構にコストがかかるので、現状以上に切り換え機構を複雑にすることは不可能である。そこで、レンズ付きフイルムユニットに上述したカメラと同様の磁気記録機構を設けることも考えられるが、ローコストであることが至上命令であるレンズ付きフイルムユニットに高価な磁気記録機構を設けるのは、事実上不可能である。
【0005】
本発明は、上記各問題を解決するためのもので、コスト高にすることなく、より多様なプリントサービスが受けられるレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、撮影機構を備えたユニット本体に製造時に写真フイルムを装填したレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記写真フイルムとして露光範囲外の一方の縁に所定の光学的なマークを予め写し込んであるものを用い、1コマ撮影する毎に撮影コマの露光範囲外の他方の縁に所定の光学的なマークを写し込み、前記予め写し込まれているマークと前記1コマ撮影する毎に写し込まれるマークとの組み合わせによって各撮影コマ毎のプリント条件を指定するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図2において、本発明のレンズ付きフイルムユニット1は、撮影機構を備え、予め写真フイルムを装填したユニット本体2と、これをのり巻き状に覆う外装ラベル3とから構成され、標準サイズのプリントの他、2倍または3倍の倍率で擬似的にズーミング撮影したプリント写真が得られるようにしたものである。
【0009】
外装ラベル3には、撮影レンズ4,ファインダ窓5等を露呈させるための開口等が形成され、また、前面側には本レンズ付きフイルムユニット1の特徴を表す「ズーム」の文字10が印刷されている。ユニット本体2の前部には、撮影レンズ4,ファインダ窓5の他、ストロボ発光部6が設けられ、上部には、シャッタボタン7,フイルムカウンタ窓8、また背面部には巻上げノブ9が設けられている。
【0010】
図3に示すように、レンズ付きフイルムユニット1の背面には、撮影する前にプリントサイズを決めるための選択操作部材12が設けられている。プリントサイズは、例えば同図に示す指標×1,×2,×3のように、標準サイズ,中央部を2倍に拡大する2倍ズーム,中央部を3倍に拡大する3倍ズームの3種類があり、撮影をする前に選択操作部材12を所望する指標に合わせておくことにより、撮影ごとに写真フイルムの撮影コマの範囲外の縁に、選択操作に対応した光学的なマークが記録される。
【0011】
図1に示すように、ユニット本体2は、前カバー13、本体基部14、露光ユニット15、ストロボユニット16、写真フイルムカートリッジ17、及び後カバー18とで構成されている。本体基部14には、アパーチャ19を挟んだ一方側にカートリッジ20が収納されるカートリッジ収納室21が、また他方側にカートリッジ20から写真フイルム22をロール状に引き出したフイルムロール22aを収納するフイルムロール室23がそれぞれ一体に設けられている。
【0012】
後カバー18には、カートリッジ収納室21とフイルムロール室23との底を塞ぐためのプルトップ式の底蓋18a,18bがそれぞれ設けられている。後カバー18を取り付けた後に、これらの底蓋18a,18bで各室21,23の底を塞ぐことで写真フイルムカートリッジ17が本体基部14との間で光密に収納される。カートリッジ収納室21の底を塞ぐ底蓋18aは、現像所で撮影済みの写真フイルム22を収納したカートリッジ20を取り出すときに開かれる蓋である。
【0013】
カートリッジ収納室21の上には、巻上げノブ9が回転自在に設けられている。巻上げノブ9は、一部が後カバー18の開口25から露呈している。フイルム巻き上げ操作を行うと、未露光の写真フイルム22がフイルムロール室23から引き出されてアパーチャ19にセットされ、これと同時に露光済みの写真フイルム22がカートリッジ20の内部に収納される。
【0014】
シャッタボタン7は、前カバー13の上面に一部を切り欠いて弾性自在に設けられており、押下操作により露光ユニット15のシャッタ機構を作動させる。シャッタ機構は、シャッタ開口の前面でシャッタ羽根が一揺動するタイプである。シャッタ羽根が揺動すると、被写体光が前カバー13の撮影窓13a、及び、露光ユニット15の撮影レンズ4を通った被写体光がシャッタ開口を通ってアパーチャ19にセットされた写真フイルム22に入射する。シャッタ開口とアパーチャ19との間は、露光ユニット15に設けた暗箱30により暗室とされている。
【0015】
ストロボユニット16は、電源回路、ストロボ充電回路、及びストロボ発光回路等をもったストロボ基板31に、メインコンデンサ32、電源電池33、シンクロスイッチ34、及びストロボ発光部6等を一体的に取り付けたユニット部品である。この例の電源電池33としては、単三電池である。
【0016】
前カバー13の前面に設けたストロボ充電ボタン36を押圧操作すると、ストロボ充電回路が閉鎖され、電源電池33の電圧を昇圧してメインコンデンサ32に充電を行う。その後、シャッタレリーズに応答してシャッタ羽根が全開したときに、シンクロスイッチ34がオンしてトリガー信号がストロボ発光部6の内部の放電管に与えられ、これに応答してメインコンデンサ32に蓄積された充電電圧により放電管が発光し、ストロボ発光部6からストロボ光が照射され、このストロボ光が前カバー13のストロボ発光窓37を通って被写体を照明する。
【0017】
このストロボ基板31には、光学マーク記録機構を構成する電球38と、点灯制御用スイッチ39とが取り付けられている。電球38は、光学マークを写し込むための光源である。点灯制御用スイッチ39は、電球38の点灯時間を制御するためのスイッチであり、電球38とともに点灯回路を構成している。
【0018】
点灯回路は、点灯制御用スイッチ39がオンすることに応答して電球38に所定量以上の電流を流して電球38を点灯させる回路であり、ストロボ基板31に設けられている。また、ストロボ基板31には、予備加熱用回路も設けられている。予備加熱用回路は、シャッタボタン7の半押し操作に応答して電球38に所定量以下の電流を流して電球38のフィラメントを予備加熱する。シャッタボタン7の半押し操作の検出手段は、シャッタボタン7の下面に取り付けられており、前カバー13を本体基部14に取り付けることでストロボ基板31の予備加熱用回路に着脱自在に接続される。
【0019】
図4に示すように、写真フイルム22の露光範囲22d外の上下縁には、細長い第1マークエリア22e,第2マークエリア22fがそれぞれ設けられている。大小2種類のパーフォレーション22b,22cが形成された一方の縁に沿って設けられた第1マークエリア22eには、縁に沿ってライン状に並列された例えば0個〜3個のドットからなる第1の光学マーク61が予め写し込まれている。また、前記他方の縁に沿って設けられた第2マークエリア22fには、前記電球38によって、縁に沿ってライン状に並列された例えば0個〜2個のドットからなる第2の光学マーク62が撮影時に写し込まれる。
【0020】
前記第1, 第2の光学マーク61,62の組み合わせによって、プリント条件が下記の表1 に示すように決められている。なお、本実施形態では疑似ズームを行うから、第1マークエリア22eには、予め1個のドットからなる第1の光学マーク61が写し込まれている。
【0021】
【表1】
Figure 0003724768
【0022】
現像取扱店ではプリント直前に、図5に示すように、写真フイルム22の第1マークエリア22e,第2マークエリア22fをそれぞれ例えば反射型等のセンサ64,65でサーチし、検出した光学マーク61,62の組み合わせからプリント条件を特定する。本実施形態では、予め第1マークエリア22eに1個のドットからなる光学マーク61が写し込まれているから、上記表1に示すように、第2マークエリア22fに写し込まれた光学マーク62のドット数に応じて「標準プリント」,「2倍プリント」,「3倍プリント」のうちいずれかのプリント条件が特定される。なお、センサ64は、従来から設けられているパーフォレーション検出用センサを光学マーク検出用に兼用したものであり、新たな設備投資が少なくて済むという利点もある。
【0023】
露光ユニット15は、撮影レンズ4、シャッタ機構、フイルム巻き止め機構、シャッタチャージ機構、及びフイルムカウンタ機構等をユニット化したものであり、図6に示すように、シャッタ羽根40、スプロケット41、シャッタ駆動レバー42、係止レバー43、チャージカム44、巻止めカム45、及び枚数表示板46等で構成されている。
【0024】
スプロケット41には、写真フイルム22のパーフォレーション22b,22cに係合する複数の歯が設けられており、写真フイルム22の1コマ分の巻上げ移送により半回転される。巻き上げ移送方向は、同図に示す矢印方向である。
【0025】
スプロケット41の回転は、チャージカム44及び巻止めカム45に伝達され、1コマ分の巻上げ移送により係止レバー43が巻き止め位置に回転する。巻き止め位置に回転すると、係止レバー43が巻止めカム45と巻上げノブ9とに係合してスプロケット41の回転と巻上げノブ9の回転操作とを阻止する。そして、この間のチャージカム44の回転によりシャッタ駆動レバー42がチャージ位置にチャージされ、巻き止め位置にある係止レバー43がこの位置で保持される。また、この間の巻止めカム45の回転を利用して二歯ギヤ47が枚数表示板46を一目盛り分だけ歩進させる。
【0026】
シャッタボタン7がストロークのほぼ全部で押下操作されると、シャッタボタン7の下部に一体に設けたロッド棒7aが係止レバー43を押して係止レバー43を巻き止め位置から巻き止め解除位置に回転させる。これにより係止レバー43はシャッタ駆動レバー42の保持を解除し、シャッタ駆動レバー42がチャージバネ49の付勢によりチャージ位置から瞬時にレリーズ完了位置に向けて回転する。この間の回転中にシャッタ駆動レバー42の蹴飛ばしアーム42aがシャッタ羽根40の一端40aを蹴飛ばす。
【0027】
シャッタ羽根40は、軸40bを中心に回転自在に設けられており、軸40bを挟んで一端40aとは逆側にシャッタ開口50を遮蔽する遮蔽部40cが設けられている。一端40aが蹴飛ばされると遮蔽部40cがシャッタ開口50を開く開き位置に回転し、その後は引き戻しバネ51の付勢により遮蔽部40cがシャッタ開口50を塞ぐ閉じ位置に戻される。一端40aの近傍には、シンクロスイッチ34が位置している。シンクロスイッチ34は、シャッタ羽根40が開き位置のときに突起部40dで上側の接片が押されて下側の接片に接触してオンする。
【0028】
シンクロスイッチ34の上には、点灯制御用スイッチ39が位置している。点灯制御用スイッチ39も、シンクロスイッチ34と同じに、2つの接片をシャッタ羽根40の回転方向に沿って並べた構成としてある。シンクロスイッチ34との違いは、この点灯制御用スイッチ39が、シャッタ羽根40が閉じ位置のときに突起部40dで上側の接片が下側の接片から離れた状態で保持され、シャッタ羽根40の揺動に応答して突起部40dが退避することで上側の接片が下側の接片に接触してオンし、シャッタ羽根40の開閉中はこのオン状態が保持される形態、すなわち無負荷時において互いが接した形態とされていることである。
【0029】
この点灯制御用スイッチ39は、上側の接片の先端部分が蹴飛ばしアーム42aの移動路内に位置し、且つ突起部40dの回転軌跡の内側に入り込む長さで、また、下側の接片は突起部40dの回転軌跡の外側までの長さとされている。これにより、点灯制御用スイッチ39は、シャッタ羽根40の開き動作に連動して突起部40dが退避することでオンする。その後、シャッタ羽根40が閉じ位置に戻るよりも先にシャッタ駆動レバー42がレリーズ完了位置に到達し、このときに蹴飛ばしアーム42aで上側の接片の先端が持ち上げられることでオフする。したがってスイッチ39は、シャッタ羽根40の突起部40dと蹴飛ばしアーム42aとともに、点灯制御用スイッチ手段を構成している。
【0030】
このように、オフするときには、蹴飛ばしアーム42aで持ち上げられるため、上側の接片の先端は、蹴飛ばしアーム42aをもぐり込ますために、下側の接片側とは逆の方向に向けて湾曲した形態とされている。このようにすることで、蹴飛ばしアーム42aが上側の接片の先端に衝突することを防止でき、且つシャッタ羽根40が閉じ位置に戻ったときに突起部40dが上側の接片に当接してシャッタ羽根40をバウンドさせてしまう不都合を確実に防止することができる。
【0031】
シャッタ羽根40の開閉時間は、シャッタ駆動レバー42の蹴飛ばし力と引き戻しバネ51の付勢力とで決まる。しかも、蹴飛ばしアーム42aの移動量も決まっている。したがって、点灯制御用スイッチ39は、シャッタ羽根40の開閉に連動してオンする時間が一定となる。
【0032】
なお、符号53は、シャッタボタン7の下面に取り付けた半押し操作検出用のスイッチである。このスイッチ53は、2つの接片をシャッタボタン7の押下操作方向に沿って並べた構成とされている。上側の接片は、シャッタボタン7の下面に固定されており、下側の接片は、シャッタボタン7がストロークの略半分まで押下操作されたときに、上側の接片が接触する位置に配置されている。
【0033】
暗箱30の下方には、別の遮光箱52が形成されている。この遮光箱52は、露光ユニット15に設けられており、内部には電球38、光学マーク写し込み板55、及び、切り換え板54とが内蔵されている。光学マーク写し込み板55には、2つの穴がフイルム給送方向に並んで形成されている。
【0034】
切り換え板54は、光学マーク写し込み板55の前面でフイルム給送方向に移動自在に組み込まれており、後カバー18の背面に露呈された選択操作部材12に連結されている。この切り換え板54には、選択操作部材12の選択操作に応じて移動することで、光学マーク写し込み板55の2つの穴のうち何れか一方、又は両方の穴を露呈させる開口がそれぞれ形成されているとともに、両方の穴を塞ぐ部位が設けられている。
【0035】
ストロボ基板31に組み込まれた点灯回路と予備加熱用回路とを示す図7において、点灯回路は、電源電池33、点灯制御用スイッチ39、及び電球38とを直列に接続した回路とされている。予備加熱用回路は、電源電池33を兼用しており、先行スイッチ53とこれに直列に接続された抵抗素子Rとを、点灯制御用スイッチ39に対して並列に接続して構成されている。
【0036】
周知のように、電球38は、通電されることでフィラメントが加熱され、フィラメントが発光温度まで達することで点灯する。抵抗素子Rは、発光温度に達しない温度でフィラメントを加熱する分の電流に抑える抵抗値に予め決められている。
【0037】
次に上記作用を簡単に説明する。撮影完了後の状態では、点灯制御用スイッチ39の上側の接片が蹴飛ばしアーム42aで持ち上げられおり、点灯制御用スイッチ39が電気的にオフしている。
【0038】
フイルム巻き上げ操作は、巻上げノブ9をフイルム巻き上げ方向に回転する。これにより、未露光の写真フイルム22がフイルムロール22aから引き出されてアパーチャ19に向けて移送される。このフイルム移送によってスプロケット41が回転してシャッタ機構のチャージが行われる。
【0039】
シャッタ機構のチャージにより、蹴飛ばしアーム42aはチャージ位置に移動され、点灯制御用スイッチ39の上側の接片の先端から退避するが、突起部40dが点灯制御用スイッチ39の上側の接片をそのまま保持するから、点灯制御用スイッチ39は電気的にオフした状態で保持される。
【0040】
フイルム巻き上げ操作により写真フイルム22が1コマ分の長さだけ移送されると、フイルム巻き止め機構が作動してスプロケット41の回転と巻上げノブ9の巻き上げ操作とが阻止される。
【0041】
撮影者は、撮影を行う前に、プリント条件である「標準プリント」,「2倍プリント」,「3倍プリント」のうちいずれかを選択し、所望する位置に選択操作部材12を選択操作する。そして、ストロボ撮影のときには、ストロボ充電ボタン36を押下操作してストロボ充電を行った後に、シャッタボタン7を押下操作して撮影を行う。
【0042】
シャッタボタン7がストロークのほぼ半分まで押下操作されると、先行スイッチ53がオンする。これにより、予備加熱用回路が作動して電球38のフィラメントが予備加熱される。このとき、抵抗素子Rにより発光温度まで上昇させるだけの電流がフィラメントに流れないから、電球38が点灯することはない。また、このとき、シャッタ羽根40は、未だ閉じ位置にある。したがって、突起部40dが点灯制御用スイッチ39の上側の接片を持ち上げているから、点灯制御用スイッチ39のオフが継続されている。
【0043】
シャッタボタン7がストロークのほぼ全部まで押下操作されると、ロッド棒7aが係止レバー43を巻き止め解除位置に向けて回転させる。これにより、シャッタ駆動レバー42の保持が解除され、シャッタ駆動レバー42がチャージ位置からレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。この回転途中で蹴飛ばしアーム42aがシャッタ羽根40の一端40aを蹴飛ばしてシャッタ羽根40を一揺動させる。
【0044】
シャッタ羽根40は、一端40aが蹴飛ばされることで、軸40bを中心として時計方向に回転する。この回転の初期に突起部40dが点灯制御用スイッチ39の上側の接片から退避する。これにより、点灯制御用スイッチ39の上側の接片が自身の弾性により元の位置に戻り、下側の接片に接触する。このとき、点灯制御用スイッチ39がオンする。フィラメントは、前述したように、シャッタレリーズの前に予め予備加熱されているから、点灯制御用スイッチ39がオンすると同時に発光温度に達し、電球38が瞬時に点灯する。
【0045】
シャッタ羽根40がシャッタ開口50を全開したときには、シンクロスイッチ34をオンし、ストロボ光が発光する。その後は引き戻しバネ51の付勢によりシャッタ羽根40が軸40bを中心として反時計方向に回転する。そして、シャッタ羽根40が閉じ位置に戻るよりも先に、蹴飛ばしアーム42aが点灯制御用スイッチ39の上側の接片を押し上げ、これを下側の接片から離すため、点灯制御用スイッチ39がオフする。このとき、電球38が消灯される。
【0046】
この間の電球38の点灯により、電球38から放たれた光が切り換え板54、及び光学マーク写し込み板55との開口及び穴を通って写真フイルム22の第2マークエリア22fに光学マーク62として写し込まれる。この光学マーク62は、常に一定なシャッタ羽根の開閉動作及び蹴飛ばしアーム42aの移動とに点灯制御用スイッチ39が連動し、しかも点灯開始タイミングにもタイムラグがほとんどないから、常に適正な露出で写し込まれる。
【0047】
以下同様にして全てのコマが撮影されたレンズ付きフイルムユニット1を現像取扱店に提出すると、外装ラベル3が剥がされた後、底蓋18aが開けられ、撮影済みの写真フイルム22が収納された写真フイルムカートリッジ17がカートリッジ収納室21から取り出される。
【0048】
写真フイルムカートリッジ17は、自動現像処理機にかけられ、写真フイルム22が現像される。次に、現像済みの写真フイルム22がプリンタにセットされると、図5に示すように、センサ64,65によって各撮影コマ毎に第1マークエリア22e,第2マークエリア22fがソートされ、光学マーク61,62の組み合わせに応じたプリント条件でプリント処理が行われる。
【0049】
本実施形態では、全ての撮影コマで光学マーク61のドット数が1個であるから、光学マーク62が0個の場合には通常の倍率でプリントする「標準プリント」で、また1個の場合には露光範囲22dの中央部を2倍に拡大プリントする「2倍プリント」で、また2個の場合には露光範囲22dの中央部を3倍に拡大プリントする「3倍プリント」で、それぞれプリント処理を行う。なお、「2倍プリント」,「3倍プリント」は、露光範囲22dの中央画像のみを拡大するものであって、印画紙サイズは「標準プリント」と同じである。
【0050】
以上説明した実施形態では、プリント条件として標準,2倍,3倍のプリント処理を行う疑似ズームのプリント条件を採用したが、上記表1に示す他のプリント条件、例えばカラー,セピア,黒白のプリント条件を採用してもよいのは勿論である。
【0051】
上記実施形態では、写真フイルムの第1マークエリアに予め所定の光学マークを写し込んでおいたが、電球を2個にして、第1マークエリアにも撮影時に所望の光学マークを写し込むようにしてもよい。これにより、より多様なプリントサービスを受けることができるようになる。また、さらに電球を3個以上にしたり、予め写真フイルムに写し込む光学マークを2種類にしてもよい。
【0052】
また、写真フイルムの前面から光学マークを写し込む構造にしているが、本発明ではこれに限らず、写真フイルムの背面側から光学マークを写し込むようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、写真フイルムとして露光範囲外の一方の縁に所定の光学的なマークを予め写し込んであるものを用い、1コマ撮影する毎に撮影コマの露光範囲外の他方の縁に所定の光学的なマークを写し込み、各縁に写し込まれたマークの組み合わせによってプリント条件を指定するようにしたので、簡単な構成でローコストに1台のレンズ付きフイルムユニットで多様なプリントサービスを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニット本体の分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの背面を示した斜視図である。
【図4】写真フイルムに設けた第1,第2マークエリアを示す平面図である。
【図5】光学マークを検出する様子を示す斜視図である。
【図6】シャッタ機構と光学マークの写し込み機構等の概略を示す斜視図である。
【図7】電球の点灯回路と予備加熱用回路とを示した回路図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフイルムユニット
2 ユニット本体
12 選択操作部材
22 写真フイルム
22d 露光範囲
22e 第1マークエリア
22f 第2マークエリア
38 電球
39 点灯制御用スイッチ
53 先行スイッチ
54 切り換え板
55 光学マーク写し込み板
61,62 光学マーク

Claims (1)

  1. 撮影機構を備えたユニット本体に製造時に写真フイルムを装填したレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記写真フイルムとして露光範囲外の一方の縁に所定の光学的なマークを予め写し込んであるものを用い、1コマ撮影する毎に撮影コマの露光範囲外の他方の縁に所定の光学的なマークを写し込み、前記予め写し込まれているマークと前記1コマ撮影する毎に写し込まれるマークとの組み合わせによって各撮影コマ毎のプリント条件を指定することを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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