JPH1083021A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH1083021A
JPH1083021A JP9181967A JP18196797A JPH1083021A JP H1083021 A JPH1083021 A JP H1083021A JP 9181967 A JP9181967 A JP 9181967A JP 18196797 A JP18196797 A JP 18196797A JP H1083021 A JPH1083021 A JP H1083021A
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JP
Japan
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finder
lens
view
field
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP9181967A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Uchiyama
圭司 内山
Mitsuhiro Moriya
光宏 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9181967A priority Critical patent/JPH1083021A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影環境に依らず、常に明瞭にプリント範囲
の指定情報を写真フイルムに写し込む。 【解決手段】 サイズ指定レバー12を操作してレンズ
バリア15を開くと、充電開始レバー15dにより充電
スイッチ45がONされ、ストロボ装置19は常時発光
可能になり、シャッタボタンロック部材54が移動して
シャッタボタン6の押下操作が許容される。サイズ指定
レバー12を記号C,P,Hのいずれかに合わせると、
レンズバリア15に連動した視野切換板42によってフ
ァインダ視野が対応した各アスペクト比に切り換わると
同時にマーク切換板35が回動して写し込み用開口33
a,33bが開閉される。指でサイズ指定レバー12を
所望の位置に押さえたままシャッタボタン6を押し下げ
ると、ストロボ発光部11が発光してアパーチャにセッ
トされたコマが露光されると同時に、ストロボ光はライ
トガイド36を通り、マーク切換板35を介して写し込
み用開口33a,33bに照射され、撮影コマの下部に
プリント範囲を表すドットが写し込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント範囲の指
示手段を有するレンズ付きフイルムユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント写真の魅力や楽しみをよ
り一層一般のユーザーに広げるために、カメラやレンズ
付きフイルムユニットで撮影された画像を従来標準サイ
ズとして用いられていたCサイズプリント(89mm×
127mm)の他、横方向の長さを倍にしたパノラマプ
リント(89mm×252mm)やハイビジョンテレビ
放送での画面アスペクト比に近似させたハイビジョンプ
リント(89mm×158mm)等に焼き付けるサービ
スが提供されている。
【0003】このようなアスペクト比の異なるプリント
写真を焼き付けてもらうには、店頭で指定することもで
きるが、指定するサイズがコマ毎に異なる場合にはきわ
めて面倒である。そこで、撮影時にはフルサイズ(例え
ば24mm×36mm)で写真フイルムの全コマを露光
し、各撮影コマの露光範囲外にプリント範囲(フルサイ
ズで露光された画面をトリミングしてプリントする範
囲)を表すマークを光学的に記録しておき、プリント時
にはこのマークを読み取って各撮影コマを指定されたプ
リント範囲でプリントすることが提案されている。
【0004】例えば特開平8−160523号公報にお
いて、本出願人は、上記のようなマークを写し込むこと
ができるレンズ付きフイルムユニットを開示している。
このレンズ付きフイルムユニットのユニット本体の前面
には、2個の外光取り入れ口が設けられ、これらと写真
フイルムとの間には、シャッタ羽根に連動して開閉され
るシャッタを介して2個のライトガイドが設けてある。
そして、外光取り入れ口とライトガイドとの間に遮蔽板
を回動自在に設け、指定したプリント範囲に応じてライ
トガイドの遮蔽の仕方を変更し、写真フイルムに写し込
まれるドットの数を変更するようにしている。
【0005】また、遮蔽板の回動に連動してファインダ
光学系の光軸上にアスペクト比の異なるファインダ枠を
挿脱し、ファインダ視野を写真フイルムに写し込まれる
マークに対応させて切り換えるようにしたレンズ付きフ
イルムユニットも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載のレンズ付きフイルムユニットでは、十分に明るい撮
影環境下以外では、写真フイルムに導かれる光量が不足
し、撮影画像の絵柄によっては明瞭にマークを識別でき
ない場合があった。
【0007】また、ファインダ枠が複数ある場合には、
これらをファインダ光学系に挿脱する機構が複雑になっ
たり、切り換える際の操作量が多くなり、撮影操作に支
障を来すことがあった。更に、複数のファインダ枠を1
枚の視野切換板に形成し、この視野切換板をファインダ
光学系の光軸に直交する方向で移動させてファインダ視
野を切り換えることも提案されているが、各ファインダ
枠がファインダ光軸上で適切に停止されるように視野切
換板を位置決めする必要がある。
【0008】本発明は上記各事情を考慮してなされたも
ので、撮影環境に依らず常に明瞭にプリント範囲の指定
情報を写真フイルムに写し込むことができ、ファインダ
視野の切り換えが簡単な機構で簡便に確実に行えるレン
ズ付きフイルムユニットを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットは、露
光機構とファインダとを備えたユニット本体に未露光の
写真フイルムを予め内蔵したレンズ付きフイルムユニッ
トにおいて、前記ファインダの視野を標準視野からアス
ペクト比が異なる別の視野に切り換える際に操作される
操作部材と、この操作部材に連動して充電が開始される
とともに、少なくともファインダの視野が別の視野にな
っている状態では、前記露光機構に連動してストロボ光
が常時発光されるストロボ装置と、前記ストロボ光を光
源としてファインダの視野に応じたプリント範囲の指定
情報を写真フイルムに写し込む情報写込み手段とを備え
たものである。
【0010】請求項2記載のレンズ付きフイルムユニッ
トは、撮影レンズと露光機構とを備えたユニット本体に
未露光の写真フイルムを予め内蔵したレンズ付きフイル
ムユニットにおいて、撮影レンズを閉じる閉位置と撮影
レンズを開放する複数の開位置との間で移動自在に設け
られたレンズバリアと、このレンズバリアの閉位置では
視野が遮蔽され、レンズバリアの各開位置でそれぞれア
スペクト比が異なる視野に切り換えられるファインダ
と、前記レンズバリアに連動して充電が開始されるとと
もに、少なくともファインダの視野が標準視野と異なる
視野になっている状態では前記露光機構に連動してスト
ロボ光が常時発光されるストロボ装置と、前記ストロボ
光を光源としてファインダの視野に応じたプリント範囲
の指定情報を写真フイルムに写し込む情報写込み手段と
を備えたものである。
【0011】請求項3記載のレンズ付きフイルムユニッ
トは、撮影レンズと露光機構とを備えたユニット本体に
未露光の写真フイルムを予め内蔵したレンズ付きフイル
ムユニットにおいて、撮影レンズを閉じる閉位置と撮影
レンズを開放する複数の開位置との間で移動自在に設け
られたレンズバリアと、このレンズバリアの閉位置では
視野が遮蔽され、レンズバリアの各開位置でそれぞれア
スペクト比が異なる視野に切り換えられるファインダ
と、前記レンズバリアに連動して充電が開始されるとと
もに、少なくともファインダの視野が所定の標準視野と
異なる視野になっている状態では前記露光機構に連動し
てストロボ光が常時発光されるストロボ装置と、前記ス
トロボ光を写真フイルムに導き、ファインダの視野に応
じたプリント範囲を表すマークを写真フイルムに写し込
む透明プラスチック製のライトガイドと、このライトガ
イドと写真フイルムとの間に回動自在に設けられ、前記
レンズバリアの各開位置に応じて前記マークを変更する
マーク切換板とを備えたものである。
【0012】また、請求項4記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、標準サイズのファインダ枠を複数のファイ
ンダ枠の中間位置に配置したものである。
【0013】更に、請求項5記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、アスペクト比の異なる複数のファインダ枠
が一体的に設けられた視野切換板を各移動方向に向けて
付勢するバネと、該視野切換板に移動方向に沿って形成
され、一方の内壁面の中央部分に凹部が形成された係止
溝と、視野切換板の移動方向にほぼ直交する方向で移動
自在であるとともに、該係止溝に挿入されて一方の内壁
面に当接し前記凹部に係合する係合ピンとを設けたもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】図2において、本発明のレンズ付
きフイルムユニット1は、予めフイルムカートリッジが
装填され各種撮影機構が組み込まれたユニット本体2
と、このユニット本体2を部分的に覆う外装ラベル3と
から構成されている。ユニット本体2の上面にはシャッ
タボタン6,カウンタ窓7が、前面にはファインダ8,
撮影レンズ9,ストロボ発光部11の他、ファインダ8
と、撮影レンズ9を覆うレンズバリアの開放操作に用い
られる操作部材であるノブ12とが水平方向に移動自在
に設けられている。また、背面側からは1コマの撮影毎
に回動操作される巻上げノブ13が露呈されている。外
装ラベル3は、裏面に接着剤が塗布されてユニット本体
2の中央部分に巻かれるように貼付され、撮影レンズ9
やファインダ8,カウンタ窓7等を外部に露呈させる開
口が形成されている。
【0015】ノブ12は、板状のレンズバリア15(図
1参照)の前面に一体に形成され、レンズバリア15の
開閉時に操作されるとともに、これを外装ラベル3に印
刷された記号C,P,Hの各位置に合わせることによ
り、3種類のプリント範囲(フルサイズの露光画面をト
リミングしてプリントする範囲)を指定することができ
る。
【0016】本実施形態では、ノブ12を記号Cに合わ
せると、アスペクト比1.5の標準サイズ(例えば約8
9mm×約127mm)のプリント範囲を指定すること
ができる。同様に、ノブ12を記号Pに合わせると、ア
スペクト比3.0のパノラマサイズ(例えば約89mm
×約252mm),ノブ12を記号Hに合わせると、ア
スペクト比1.8のハイビジョンサイズ(例えば約89
mm×約158mm)の各プリント範囲を指定すること
ができる。また、レンズバリア15には、視野切換手段
である詳しくは後述する視野切換板が連動しており、各
プリント範囲の指定に応じてファインダ8のファインダ
視野が変更される。
【0017】ユニット本体2は、図1に分解して示すよ
うに、写真フイルムカートリッジ16が装填される本体
基部17と、この本体基部17の前面に組み付けられる
露光ユニット18及びストロボ装置19と、本体基部1
7の前面側及び背面側を覆うように組み付けられる前カ
バー20及び後カバー21とから構成されており、これ
らは爪係合によって組み立てられる。
【0018】写真フイルムカートリッジ16は、プラス
チック製のカートリッジ本体22と、このカートリッジ
本体22内に収納される写真フイルム23とから構成さ
れている。カートリッジ本体22内には、写真フイルム
23の一端が係止されるスプール25が回転自在に組み
込まれており、更に特開平6−266053号公報で知
られるようなフイルム送出し機構が内蔵されている。
【0019】本体基部17には、中央部にアパーチャ2
8が形成されており、これを挟むようにしてこの両側
に、写真フイルムカートリッジ16のカートリッジ本体
22を収納するカートリッジ収納室31と、カートリッ
ジ本体22から引き出した写真フイルム23をロール状
にしたフイルムロール23aを収納するフイルムロール
室32とが一体に形成されている。
【0020】カートリッジ収納室31とフイルムロール
室32との間には、アパーチャ28を含むフイルム通路
が形成されており、このアパーチャ28の下方には、プ
リント範囲を表すマークとして矩形のドットを写真フイ
ルム23に写し込む2個の写し込み用開口33a,33
bが形成されている。フイルム通路の背面側には、写し
込み用開口33a,33bの下方に形成された軸34を
介してマーク切換板35が回動自在に軸支されている。
このマーク切換板35を挟んで写し込み用開口33a,
33bと相対する位置には、透明プラスチック製のライ
トガイド36が配置されている。
【0021】露光ユニット18には、残りコマ数を表示
する撮影枚数表示板39やフイルム巻止め機構及びシャ
ッタ機構が組み込まれている。また、ベース部40の前
面には、撮影レンズ9がレンズホルダ41により保持さ
れ、この下部には視野切換板42を回動自在に軸支する
支持軸43が形成されている。また、上部にはファイン
ダ8が組み込まれている。この露光ユニット18は、本
体基部17の前面に着脱自在に取り付けられる。
【0022】ストロボ装置19は、電気接片45aと充
電スイッチ45を構成する一対のプリント接点45b,
45cの他、閃光放電管46(図7参照)を内蔵したス
トロボ発光部11,メインコンデンサ47等を取り付け
た回路基板48と、これに電力を供給する乾電池49と
からなり、詳しくは後述するように、充電スイッチ45
の1回のONによって常時発光状態になる。
【0023】ストロボ装置19のストロボ回路を示す図
3において、昇圧部70は、乾電池49のプラス端子に
は、制御用トランジスタ72のエミッタ端子と、発振ト
ランス73の一次コイル73aの第2端子と、充電スイ
ッチ45と抵抗74を介して発振トランス73の三次コ
イル73bの第3端子とに接続されている。また、制御
用トランジスタ72のコレクタ端子は、抵抗74を介し
て発振トランス73の三次コイル73bの第3端子に接
続され、この三次コイル73bと二次コイル73cとの
共有端子である第4端子に発振用トランジスタ76のベ
ース端子が接続されている。制御用トランジスタ72の
ベース端子は、抵抗75を介して一次コイル73aの第
1端子と発振用トランジスタ76のコレクタ端子に接続
されている。
【0024】発振用トランジスタ76のエミッタ端子
は、乾電池49のマイナス端子とストロボ放電部80の
プラス側とに接続されている。充電スイッチ45が一旦
ONなると、発振用トランジスタ76は、発振トランス
73から正帰還がかけられているので発振を動作を行
い、充電スイッチ45がOFFになった後は、制御用ト
ランジスタ72のコレクタから抵抗74と三次コイル7
3bを介して正帰還がかけられて、バイアス電圧がベー
ス端子に与えられているので継続して発振する。
【0025】二次コイル73cの第5端子はダイオード
77のカソードに接続され、このダイオード77のアノ
ードはストロボ放電部80のマイナス側に接続されてい
る。発振用トランジスタ76の発振動作の間に、一次コ
イル73aと二次コイル73cとの巻線比に応じた高電
圧が発生し、第5端子から第4端子方向に流れる二次側
電流のみがダイオード77によってストロボ放電部80
に給電される。
【0026】ストロボ放電部80は、メインコンデンサ
47,トリガコンデンサ82,シンクロスイッチ65,
トリガトランス84,トリガ電極85,閃光放電管4
6,ネオン管87等からなる。昇圧部70から供給され
た電流は、メインコンデンサ47とトリガコンデンサ8
2に充電される。メインコンデンサ47の規定電圧は、
300Vである。ネオン管87は、メインコンデンサ4
7の両端子に抵抗88,89を介して接続されている。
ネオン管87は、メインコンデンサ47が規定電圧まで
充電されると点滅し、撮影者は後カバー21に形成され
た表示窓を通してこの点滅を確認することで充電が完了
したことを知ることができる。
【0027】シンクロスイッチ65は、シャッタ羽根が
全開した時にONになり、トリガコンデンサ82が放電
してトリガトランス84の一次側に電流を流し、二次側
に接続されたトリガ電極85に高電圧を印加する。そし
て、トリガ電極85へ高電圧の印加によって、閃光放電
管46内のXeガスがイオン化して抵抗が破れることで
メインコンデンサ47が放電し、閃光放電管46が発光
する。
【0028】また、メインコンデンサ47のマイナス端
子には、ツェナダイオード90のアノード端子が接続さ
れ、このツェナダイオード90のカソード端子は、抵抗
91を介して発振停止用トランジスタ92のベース端子
に接続されている。発振停止用トランジスタ92のエミ
ッタ端子は、発振トランス73の共有端子(第4端子)
と、発振用トランジスタ76のベース端子とに接続さ
れ、コレクタ端子は乾電池49のマイナス側とストロボ
放電部80のプラス側に接続されている。
【0029】ツェナダイオード90は、ツェナ電圧が3
00Vのもので、メインコンデンサ47が規定電圧まで
充電されてメインコンデンサ47のマイナス端子の電圧
が−300Vになった時には、ツェナ電流をカソード端
子からアノード端子へ流す。このツェナ電流が流れると
発振停止用トランジスタ92は作動し、発振用トランジ
スタ76にベース電流を流さなくする。このようにして
発振用トランジスタ76をOFFとし、そして制御用ト
ランジスタ72をOFFとして昇圧部70の動作を停止
する。
【0030】メインコンデンサ47から閃光放電管46
に放電電流が流れると、発振トランジスタ76の動作電
圧以上(本実施形態の発振トランジスタ76では0.7
V以上)の、ピーク電圧を持った再起動パルスが1個発
生して、これが整流用ダイオード77,二次コイル73
cを介して発振トランジスタ76のベース端子に伝達さ
れる。そして、この再起動パルスによって、発振トラン
ジスタ76のベース端子の電位が上昇して、エミッタ端
子(=GND)との間に電位差が生じ、発振トランジス
タ76のベース電圧が印加された状態となる。
【0031】これにより、発振トランジスタ76は、ベ
ース電流が流れて作動を開始し、制御用トランジスタ7
2も作動を開始するから、ストロボ発光の直後から再び
メインコンデンサ47への充電が開始され、規定充電電
圧まで充電される。したがって、メインコンデンサ47
が自然放電するまで、充電スイッチ45の1回のONに
よってストロボ装置19は常時発光可能状態になる。な
お、充電スイッチ45は、詳しくは後述するようにレン
ズバリア15の開操作によってONされる。
【0032】露光ユニット18と前カバー20との間に
は、視野切換板42とレンズバリア15が設けられてい
る。視野切換板42は支持軸43に軸支されており、レ
ンズバリア15は視野切換板42と前カバー20との間
にスライド自在に設けられている。視野切換板42に
は、アスペクト比1.5のCサイズ視野開口42aと、
アスペクト比3.0のPサイズ視野開口42bと、撮影
レンズ9を露呈させる円弧状切欠42cとが設けられて
いる。また、視野切換板42の前面には、レンズバリア
15との連動を行うためのピン42dが一体に植設され
ている。
【0033】ファインダ8の前方をなんら規制しない状
態でのファインダ8の視野は、ハイビジョンサイズに対
応したアスペクト比になっている。すなわち、視野切換
板42がファインダ8の対物レンズ8aの前から退避さ
れた状態(図5(B)参照)では、ファインダ視野はハ
イビジョンサイズのアスペクト比になり、対物レンズ8
aの前に視野切換板42のCサイズ視野開口42aが配
置された状態(図4(B)参照)では、ファインダ視野
は標準サイズのアスペクト比になり、対物レンズ8aの
前にPサイズ視野開口42bが配置された状態(図5
(A)参照)では、ファインダ視野はパノラマサイズの
アスペクト比になる。
【0034】レンズバリア15は、閉位置にあるときに
ファインダ8の対物レンズ8aを覆う上部のファインダ
バリア部15aと、撮影レンズ9を覆う下部のレンズバ
リア部15bとからなり、これらの間には、前記ピン4
2dが係合されるL字形のカム溝15cが形成されてい
る。レンズバリア部15bには、図6に示すように、レ
ンズバリア15を閉位置からファインダ8及び撮影レン
ズ9の前面を露呈するとともに視野切換板42に連動し
てファインダ8の視野範囲を切り換える開領域へ移動さ
せる際に電気接片45aを押圧し、充電スイッチ45を
ONする充電開始手段として充電開始レバー15dが連
設されている。この充電開始レバー15dの端部背面に
は、電気接片45aを押圧する押圧突起50が一体成形
されている。
【0035】電気接片45aは、本体基部17に前カバ
ー20を装着した際に、一方の端に形成された箱状部4
5dが本体基部17と前カバー20との間に挟まれて固
定される。図6(A)に示すように、レンズバリア15
が閉位置にあるときには、充電開始レバー15dの押圧
突起50が位置Qにあって電気接片45aを押圧してお
らず、充電スイッチ45はOFFになっている。この状
態からノブ12を記号Cの位置まで移動すると、同図
(B)に示すように、押圧突起50は、一旦、電気接片
45aを押圧してこれをプリント接点45b,45cに
接触させ、充電スイッチ45をONした後、位置Cに停
止される。この位置Cに停止した状態では、充電スイッ
チ45はOFFになるが、前述したように、ストロボ装
置19のストロボ回路により充電動作は継続される。
【0036】また、本体基部17のフイルムロール室3
2の前面外壁には、電気接片45aに対面して突起32
aが一体に形成されている。この突起32aは、図6
(A),(B)に示すように、電気接片45aに形成さ
れた穴45cを貫通して前カバー20の内壁面に当接
し、前カバー20の前面の撓みを防止する。これによ
り、前カバー20の前面の撓みによって電気接片45a
が押圧されてプリント接点45b,45cに接触するの
を阻止できるので、不要なストロボ充電を防止すること
ができる。
【0037】レンズバリア部15bの前面下部には、前
記ノブ12が一体成形され、背面下部には、前記マーク
切換板35の長孔35aに係合してマーク切換板35を
回動させるマーク切換レバー52が固定されている。ま
た、前カバー20の下部には、ノブ12を外部から操作
可能に露呈させる長孔20aが形成されている。
【0038】ファインダバリア部15aの上部隅には、
シャッタボタンロックレバー15eが連設されており、
この背面に一体成形されたピン53がシャッタボタンロ
ック部材54に形成されたL字形のカム溝54aに係合
している。このシャッタボタンロック部材54は、レン
ズバリア15が閉位置にあるときにシャッタボタン6の
押圧操作を阻止するロック部54bと、下方に突出形成
され、前カバー20の前壁内面に形成されたカム溝20
b(図4参照)に当接してシャッタボタンロック部材5
4の移動軌道を規制する突起部54cと、上方に突出形
成され、突起部54cをカム溝20bに常時当接させる
ようにシャッタボタンロック部材54を下方に付勢する
バネ部54dとからなる。
【0039】図4(A)に示すように、レンズバリア1
5はバネ55によって閉位置側に常時付勢されており、
レンズバリア15がストッパ56に当接した閉位置にあ
るときには、ファインダ8,撮影レンズ9がファインダ
バリア部15a,レンズバリア部15bによってそれぞ
れ遮蔽されている。また、視野切換板42はバネ57に
よって時計方向に付勢されており、ストッパ58に当接
した位置では、Cサイズ視野開口42aが対物レンズ8
aに相対した状態になっている(同図(B)参照)。ま
た、シャッタボタンロック部材54のロック部54bが
シャッタボタン6の下部に当接した状態になっていてシ
ャッタボタン6の押下を阻止している。なお、このとき
ピン53はカム溝54aの縦方向直線部の下方にある。
【0040】レンズバリア部15bの下縁には、前カバ
ー20の内壁に形成された爪部59との間にクリック機
構を構成するクリック溝15f,15gが形成されてい
る。このクリック機構は、クリック感によって撮影者に
ノブ12の停止位置を教えるもので、ストップ力は弱い
ものとなっている。このため、撮影時には、レンズバリ
ア15がバネ55の付勢力によって元の閉位置に戻らな
いように、常にノブ12を指で押さえておく操作が要求
され、これによって指が撮影画面の範囲内に掛かったま
ま撮影を行う事故が未然に防止される。また、これによ
り、撮影レンズに付着する指紋等の汚れがきわめて少な
くなるから、撮影レンズの再使用率を向上させることが
できる。
【0041】ノブ12を操作し、最初のクリック感が得
られる記号Cの位置でノブ12を停止させると、図4
(B)に示すように、レンズバリア15が開領域に移動
してファインダ8及び撮影レンズ9が露呈される。この
間、ピン42dはカム溝15cの水平直線部分を通るか
ら、視野切換板42は回動されることなく、ファインダ
視野は閉位置と同じ標準サイズのままになっている。一
方、図6に示したように、充電スイッチ45が一旦ON
になってストロボ装置19の充電が開始される。また、
ピン53がシャッタボタンロック部材54を移動させ、
シャッタボタン6のロックを解除する。この解除位置で
は、シャッタボタンロック部材54の先端部が前カバー
20の側部内壁20cに当接されるとともに、突起部5
4cがカム溝20bの凹み20cに落ち込んでカム溝5
4aの角部にピン53が位置した状態になる。
【0042】この状態からさらに同方向へノブ12を操
作すると、ピン42dがカム溝15cの縦方向直線部の
縁に押され、視野切換板42が反時計方向に回動され
る。このとき、バネ57の付勢によってピン42dはカ
ム溝15cの縦方向直線部の縁と常に接触した状態にな
っている。そして、2番目にクリック感を得る位置にノ
ブ12を停止させると、図5(A)に示すように、Pサ
イズ視野開口42bが対物レンズ8aに相対した位置に
なり、ファインダ視野がパノラマサイズになる。また、
ピン53はカム溝54aの水平直線部に沿って移動さ
れ、シャッタボタンロック部材54の位置は変化しな
い。
【0043】さらにノブ12を同方向へ操作していく
と、図5(A)に示す状態からピン42dがカム溝15
cの縦方向直線部の縁に押され、視野切換板42が反時
計方向に回動される。図5(B)に示すように、爪部5
9の図面左方に設けられた爪部60にクリック溝15f
が係合する位置まで、ノブ12を操作すると、視野切換
板42はファインダ8の視野外に退避し、ファインダ視
野はハイビジョンサイズになる。また、ピン53はカム
溝54aの水平直線部に沿って移動し、最奥部に達す
る。
【0044】ライトガイド36は、図7に示すように、
この一端部36aがストロボ発光部11の後部から閃光
放電管46に対面しており、他の端部36bがマーク切
換板35を介して写し込み用開口33a,33bに対面
している。閃光放電管46が発光すると、この光がライ
トガイド36を通って写し込み用開口33a,33bに
向けて照射される。
【0045】図8(A)に示すように、ノブ12をなん
ら操作しない状態では、マーク切換レバー52が最もフ
イルムロール室32寄りの位置(図面の右方)にあって
マーク切換板35は最も傾いた回動位置にある。これに
より、写し込み用開口33a,33bは露呈された状態
になっているが、シャッタボタンロック部材54によっ
てシャッタボタン6の押下操作が阻止されており、写し
込み用開口33a,33bを通して写真フイルム23に
ドットが写し込まれることはない。
【0046】ノブ12を記号Cに合わせると、マーク切
換板35はマーク切換レバー52の移動によって時計方
向にやや回動されるが、同図(B)に示すように、写し
込み用開口33a,33bはレンズバリア15が閉位置
にあるときと同様に露呈された状態になっている。この
状態では、シャッタボタン6が押下可能になるから、シ
ャッタボタン6を押し下げると、図9(A)に示すよう
に、写真フイルム23の露光範囲外に2個のドット6
1,62が写し込まれる。
【0047】ノブ12を記号Pに合わせると、図8
(C)に示すように、マーク切換板35によって写し込
み用開口33aが遮蔽され、写し込み用開口33bは露
呈される。この状態で、シャッタボタン6が押圧される
と、図9(B)に示すように、1個のドット63が写真
フイルム23に写し込まれる。そして、ノブ12を記号
Hに合わせると、図8(D)に示すように、マーク切換
板35によって写し込み用開口33a,33bの両方が
遮蔽されるから、シャッタボタン6が押されても、図9
(C)に示すように、写真フイルム23には1個のドッ
トも写し込まれない。
【0048】上記のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニット1を使用するには、まず巻上げノブ13を回
動させて未露光のコマをアパーチャ28にセットする。
そして、撮影者は、ファインダ8を覗いたままノブ12
を操作してレンズバリア15を閉位置から開領域へ移動
させ、被写体を任意にフレーミングしながら所望のファ
インダ視野を表示させる。各ファインダ視野では、ノブ
12を操作する手にクリック感を感じるから、ファイン
ダ8から目を離すことなく、ノブ12のセット位置を確
認できる。このとき、充電開始レバー15dの押圧突起
50が電気接片45aを押圧して充電スイッチ45がO
Nする。一旦充電スイッチ45がONされると、ストロ
ボ装置19のストロボ回路は常時発光可能に充電動作を
継続する。
【0049】ノブ12から指を離すと、レンズバリア1
5が閉位置に戻ってしまうので、撮影者の右手指はノブ
12の位置に常にあり、撮影範囲を右手指で遮る失敗が
防止される。特に、ハイビジョンサイズのプリント範囲
を指定して撮影する場合は、ノブ12を押さえた指が撮
影レンズ9から最も離れるため、有効な指掛かり防止に
なる。
【0050】例えば、ノブ12を記号Pに合わせると、
図5(A)に示すように、対物レンズ8aの前面をPサ
イズ視野開口42bが覆う。このため、対物レンズ8a
の上下の一定幅が遮られ、ファインダ8の視野はPサイ
ズになる。これと同時に、図8(C)に示すように、マ
ーク切換板35が一方の写し込み用開口33aのみを遮
蔽する。
【0051】撮影者は、パノラマサイズのファインダ視
野で被写体をフレーミングした後、シャッタボタン6を
押し下げる。次の瞬間、露光ユニット18のシャッタ機
構が動作してストロボ装置19のシンクロスイッチ65
が閉じられ、閃光放電管46が発光する。
【0052】閃光放電管46から放出された光は、スト
ロボ発光部11の前面から放出して被写体を照明すると
ともに、ストロボ発光部11の背後の開口から一端部3
6aを介してライトガイド36に入り、他端部36bか
ら写し込み用開口33a,33bに向かって放出され
る。マーク切換板35によって一方の写し込み用開口3
3aが遮蔽されているから、他端部36bから放出され
た光は、他方の写し込み用開口33bを通って、写真フ
イルム23の縁部に写し込み用開口33bの形状とほぼ
同じ矩形のドット63を露光する。すなわち、図9
(B)に示すように、写真フイルム23に撮影コマ23
bが露光されるとともに、この撮影コマ23b外の縁部
にプリント範囲の指定がパノラマサイズであることを表
す1個のドット63が記録される。
【0053】撮影を中止する場合には、ノブ12に加え
ていた力を弛める。レンズバリア15がバネ55によっ
て閉位置に戻されるとともに、視野切換板42がバネ5
7によって初期位置に戻される。これにより、ファイン
ダ8,撮影レンズ9の前面がファインダバリア部15
a,レンズバリア部15bによってそれぞれ遮蔽され
る。また、シャッタボタンロック部材54がピン53に
よって引っ張られ、シャッタボタン6の下部にロック部
54bが当接してシャッタボタン6の押下を禁止する初
期位置に戻される。これにより、シャッタボタン6の不
用意な押下操作が防止され、撮影を行わないのに閃光放
電管46が発光して写真フイルム23にドットが写し込
まれるような事故が防止される。
【0054】ストロボ装置19のストロボ回路は、スト
ロボ発光した時に発生する再起動パルスによって再充電
を開始するから、メインコンデンサ47が自然放電する
前にノブ12を操作してレンズバリア15を開領域へ移
動させれば、続けてストロボ撮影及びプリント範囲指定
用のドット写し込みを行うことができる。また、レンズ
バリア15を開けたままフイルム巻上げ操作を行い、連
続的にストロボ撮影を行うこともできる。
【0055】このようにして、全コマの撮影を終了した
レンズ付きフイルムユニット1が現像取扱店に提出され
ると、写真フイルム23は現像処理された後、自動プリ
ンタにセットされる。自動プリンタは、センサ等で写真
フイルム23の下側を1コマごとに走査し、2個のドッ
トを検出した場合には、この撮影コマ23a(図9
(A)参照)を標準サイズのプリント写真に焼き付け、
また1個のドットを検出した場合には、この撮影コマ2
3b(図9(B)参照)をパノラマサイズのプリント写
真に焼き付ける。そして、1個のドットも検出できない
撮影コマ23c(図9(C)参照)はハイビジョンサイ
ズのプリント写真に焼き付ける。
【0056】なお、上記実施形態では、図面の煩雑化を
避けるために図示していないが、ライトガイド36の一
端部36aから他端部36bまでの間を柔軟性に富んだ
遮光材(例えばモルトプレーン等)や、遮光性を有する
プラスチックで成形された遮光カバー等で覆って遮光
し、レンズ付きフイルムユニット1外から侵入した外光
が写し込み開口33a,33bから入り込んで写真フイ
ルム23に不要なマークが写し込まれないようにしてい
る。また、このような遮光材や遮光カバーを用いない場
合には、マーク切換板35と写し込み開口33a,33
bとの間、あるいはマーク切換板35とライトガイド3
5の他端部36bとの間に、露光ユニット18のシャッ
タ機構に連動して開閉動作するシャッタを設ける。
【0057】以上説明した実施形態では、レンズバリア
を設け、これに連動してファインダ視野の変更,プリン
ト範囲の指定及びストロボ装置の充電開始を行うように
したが、本発明はこれに限定されず、図10に示すレン
ズ付きフイルムユニット100のように、レンズバリア
を省略してもよい。
【0058】レンズ付きフイルムユニット100は、前
面に撮影レンズ101,対物側ファインダ窓102,ス
トロボ発光部103,ストロボ充電操作部材104,フ
ァインダ切換え操作つまみ105等が設けられ、上面に
はシャッタボタン106,カウンタ窓107,ストロボ
充電完了表示部材108用の開口109等が設けられ、
背面側には、巻上げノブ110,接眼側ファインダ窓1
11(図11参照)等が設けられている。なお、前述の
実施形態で説明したレンズ付きフイルムユニット1と共
通の部品については、説明を省略する。
【0059】ストロボ充電操作部材104は、上下方向
でスライド自在とされており、ストロボを使用する際に
上方にスライド操作される。また、ストロボ充電操作部
材104が上方にスライド操作されると、レンズ付きフ
イルムユニット100の上面に形成された開口109か
らは、図中2点鎖線で示すように、ストロボ充電完了表
示部材108が突出される。このストロボ充電完了表示
部材108はストロボ充電が完了すると発光し、撮影者
と被撮影者とにストロボ充電が完了したことを知らせ
る。
【0060】図11に示すように、レンズ付きフイルム
ユニット100は、前記実施形態で説明したレンズ付き
フイルムユニット1と同様に、本体基部113,露光ユ
ニット114,ストロボユニット115,前カバー11
6,後カバー117とから構成されている。本体基部1
13に装填される写真フイルムカートリッジ16は、前
記実施形態のレンズ付きフイルムユニット1に装填され
るものと同じものである。
【0061】図12に示すように、前カバー116は、
前カバー本体119と、この前カバー本体119の前面
に取り付けられる前面パネル120とからなり、前カバ
ー本体119には、前面パネル120に形成された対物
側ファインダ窓102と同形状のファインダ開口118
が形成されている。また、前カバー本体119と前面パ
ネル120との間には、ストロボ充電操作部材104
と、視野切換板123と、トグルバネ124とが組み込
まれる。
【0062】ストロボ充電操作部材104は、前カバー
本体119に形成された開口121の前面側に取り付け
られ、前カバー116から露呈されて実際に操作される
操作部126と、前カバー本体119の前面に取り付け
られる基板部127と、前カバー本体119の前面に形
成されたスリット128に挿入されて、ストロボ充電完
了表示部材108に一体に形成されたピン129に係合
する係合部130とからなる。ストロボ充電操作部材1
04は、前カバー本体119のスリット128に沿って
上下方向でスライド自在となる。
【0063】基板部127には、上下方向に延びたスリ
ット132が形成されており、このスリット132には
前カバー本体119の前面に突設されたピン133が挿
入される。そして、ストロボ充電操作部材104が上下
方向でスライド移動すると、スリット132の内壁面に
形成された凹部がピン133に係合し、ストロボ充電操
作部材104のスライド操作にクリック感を付与する。
【0064】操作部126は前カバー本体119の開口
121に対面して配置され、その背面には、上方にスラ
イド移動された際に、開口121を通して、図11に示
すストロボユニット115の金属接片135を押圧し、
回路基板136のプリント接点137に接触させる突起
(図示せず)が形成されている。これにより、ストロボ
ユニット115は、ストロボ充電操作部材104が上方
にスライドされている間、連続してストロボ充電を行
う。
【0065】ストロボ充電完了表示部材108は、透明
なプラスチックを用いて形成されており、図11に示す
露光ユニットに上下方向でスライド自在に取り付けられ
る取付け部139と、ストロボ充電操作部材104の係
合部130に係合するピン129と、ストロボ充電操作
部材104によって上方にスライド移動された際に、回
路基板136の背面に取り付けられた充電完了表示用発
光素子(図示せず)に対面し、この発光素子の光を内面
反射によってガイドしてレンズ付きフイルムユニット1
00外に放射させるライトガイド部140とからなる。
【0066】ストロボ充電操作部材108の上方へのス
ライドによって、レンズ付きフイルムユニット100の
上面から突出されるのは、ライトガイド部140の上端
部分であり、この上端部分は、撮影者と被撮影者とに向
けて発光素子の光を放射できるような形状となってい
る。
【0067】視野切換板123は、前カバー本体119
及び前面パネル120と同じプラスチックによって略円
板形状に成形されたもので、中央部分に形成された円形
の開口142が前カバー本体119のレンズ鏡筒122
の外周に嵌めこまれることにより、前カバー本体119
に回動自在に取り付けられる。トグルバネ124は、一
端に形成されたコイル部143に前カバー本体119の
前面のピン144が挿入され、他端145が視野切換板
123の穴146に挿入されることにより、視野切換板
123を中間位置を挟む2方向に付勢する。
【0068】視野切換板123の前面下部には、ボス1
48が一体に形成されており、このボス148は前面パ
ネル120の凸部149の下方に形成された円弧形状の
スリット150に挿入される。スリット150に挿入さ
れたボス148には、前面パネル120の前面側から、
ボス148よりも大きく形成されたファインダ切換え操
作つまみ105が取り付けられる。このように、視野切
換板123と、ファインダ切換え操作つまみ105とを
別部品にすることにより、ファインダ切換え操作つまみ
105の操作性を犠牲にすることなく、前面パネル12
0のスリット150の幅を狭くすることができるので、
レンズ付きフイルムユニット100内の遮光能の悪化を
防止することができる。
【0069】視野切換板123の外周部分には、対物側
ファインダ窓102とファインダ開口118との間で、
露光ユニット114に組み込まれた対物側ファインダレ
ンズ152の前方、すなわちファインダ光学系の光軸上
に挿脱される切換え用ファインダ枠であるアスペクト比
3.0のパノラマサイズ(Pサイズ)用ファインダ枠1
54と、アスペクト比1.5のCサイズ用ファインダ枠
155とが形成されている。また、これらのパノラマ用
ファインダ枠154とCサイズ用ファインダ枠155と
の間には、標準ファインダ枠である対物側ファインダ窓
102と、接眼側ファインダ窓111との間を開放する
切欠部156が形成されている。
【0070】本実施形態のレンズ付きフイルムユニット
100では、アスペクト比1.8のハイビジョンサイズ
(Hサイズ)を標準サイズとしており、標準ファインダ
枠である対物側ファインダ窓102は、アスペクト比
1.8とされている。そのため、使用開始時のレンズ付
きフイルムユニット100は、図13に示すように、対
物側ファインダ窓102に視野切換板123の切欠部1
56が対面しているため、接眼側ファインダ窓102と
対物側ファインダ窓111との間が開放され、視野範囲
がHサイズとなる。
【0071】また、ファインダ切換え操作つまみ105
を操作して視野切換板123を回動させ、図14に示す
ように、Cサイズ用ファインダ枠155を接眼側ファイ
ンダ窓111と対物側ファインダ窓102との間に挿入
すると、視野範囲がCサイズとなり、図15に示すよう
に、Pサイズ用ファインダ枠154を接眼側ファインダ
窓111と対物側ファインダ窓102との間に挿入する
と、視野範囲がPサイズとなる。
【0072】このように、切換え用のファインダ枠であ
るCサイズ用ファインダ枠155とPサイズ用ファイン
ダ枠154との間に、標準ファインダ枠である対物側フ
ァインダ窓102を開放するための切欠156を設けた
ことにより、標準ファインダ枠から各切換え用ファイン
ダ枠へ切換える際の、操作つまみ105の操作量が同程
度となる。前述の実施形態のレンズ付きフイルムユニッ
ト1では、例えば標準ファインダ枠であるCサイズから
Hサイズへとファインダ視野を切り換える際にはノブ1
2の移動量が大きくなり、撮影準備にやや時間が掛かっ
ていたが、本実施形態では、標準ファインダ枠から各切
換え用ファインダ枠の切換えが素早く簡単に行えるよう
になる。
【0073】視野切換板123の開口142の外周に
は、開口142の中心からの距離が変化させられて屈曲
した形状とされた係止溝であるカム溝158が形成され
ている。このカム溝158には、図12に示すように、
本体基部113に取り付けられる回動レバー160に形
成された2本のアーム部161,162のうち、一方の
アーム部161に形成された係合ピンであるピン163
が挿入される。また、カム溝158の一方の内壁面15
8aの中央部分には、ピン163が係合する凹部158
bが形成されている。
【0074】図16に示すように、前記回動レバー16
0は、本体基部113の前面中央に設けられた遮光筒1
65の上方に突設されたピン166に軸支される。回動
レバー160の一方のアーム部161の先端に形成され
たピン163は、露光ユニット114のファインダ用レ
ンズ枠167の下方と、前カバー本体119のファイン
ダ窓118に連なって形成された切欠168とを通し
て、視野切換板123のカム溝158に挿入される。こ
れにより、視野切換板123が回動すると、図13〜図
15に示すように、カム溝158の回動にほぼ直交する
方向でピン163が移動し、これに連動して回動レバー
160が回動する。
【0075】回動レバー160の他方のアーム部162
の先端に形成されたピン170は、遮光筒165の下方
に左右方向でスライド自在に取り付けられるスライドレ
バー171の一端に形成されたフォーク部172に係合
する。これにより、回動レバー160の回動に連動して
スライドレバー171が左右方向でスライドする。
【0076】遮光筒165の下方には、プリント範囲を
示す光学マークを写真フイルム23に写し込むための2
個の写し込み用開口174,175が形成されている。
これらの写し込み用開口174,175の前面側には、
遮光性を有する薄肉のプラスチックフイルム等で形成さ
れたマーク切換板177が左右方向でスライド自在に取
り付けられる。このマーク切換板177は、特定のスラ
イド位置で写し込み開口174を開放するための開口1
78が形成されている。また、このマーク切換板177
の端部に形成された穴179には、スライドレバー17
1の他端に形成されたピン180が係合され、スライド
レバー171と一緒にスライドする。
【0077】マーク切換板177の前面側には、ライト
ガイド182と遮光カバー183とが取り付けられる。
ライトガイド182は、透明なプラスチックによって形
成されており、ストロボユニット115の回路基板13
6の背面側に取り付けられたマーク写し込み用発光素子
184から放射された光を内面反射してガイドし、写し
込み用開口174,175から写真フイルム23に向け
て光を放射する。なお、マーク写し込み用発光素子18
4は、ストロボの使用,不使用に係わらず、シャッタレ
リーズ時にオンされるストロボユニット115のシンク
ロスイッチ186に連動して発光する。
【0078】遮光カバー183は、写し込み開口17
4,175とマーク切換板177と、ライトガイド18
2とを覆うように本体基部113に取り付けられ、レン
ズ付きフイルムユニット100内に侵入した外光が写し
込み開口174,175を通って写真フイルムに達しな
いように遮光する。また、遮光カバー183には、マー
ク写し込み用の発光素子184が挿入される筒部185
が一体に形成されており、詳しくは図示しないが、発光
素子184の端子部分にはモルトプレーン等の遮光材が
巻き付けられて、筒部185から発光素子184の光が
漏れないようにするとともに、筒部184に外光が侵入
しないように遮光する。
【0079】スライドレバー171は、遮光カバー18
3の前面側に左右方向でスライド自在に取り付けられ
る。また、一端が遮光カバー183に掛けられたコイル
バネ188の他端がピン189に掛けられることによ
り、図中右方に向けて付勢される。これにより、回動レ
バー160のアーム部161のピン163が、視野切換
板123のカム溝158の一方の内壁面158aに常に
接触するようになり、視野切換板123の回動を確実に
マーク切換板177に伝達することができる。
【0080】図13に示すように、切欠156が対物側
ファインダ窓102に対面してファインダ視野がHサイ
ズとなるようにファインダ切換え操作つまみ105を操
作すると、バネ188によって図中反時計方向に付勢さ
れた回動レバー160のピン163がカム溝158の一
方の内壁面158aに形成された凹部158bに係合す
る。これにより、ファインダ切換え操作つまみ105に
クリック感が与えられるとともに、ファインダ視野がH
サイズとなる位置で視野切換板123が位置決めされ
る。
【0081】また、回動レバー160のピン163が凹
部158bに係合すると、回動レバー160によってス
ライドされたスライドレバー171がマーク切換板17
7をスライドさせ、マーク切換板177は写し込み用開
口174,175を塞ぐ。これにより、図9(C)に示
すように、写真フイルム23にはマークが写しこまれな
い。
【0082】図14に示すように、Cサイズ用ファイン
ダ枠155が対物側ファインダ窓102に対面してファ
インダ視野がCサイズとなるようにファインダ切換え操
作つまみ105を操作すると、視野切換板123はトグ
ルバネ124によって図中反時計方向に付勢され、カム
溝158の一端部158cが回動レバー160のピン1
63に当接する。これにより、ファインダ視野がCサイ
ズとなる位置で視野切換板123が位置決めされる。ま
た、この際には、マーク切換板177は写し込み用開口
174,175を開放する。これにより、図9(A)に
示すように、写真フイルム23には、2個のマーク6
1,62が写し込まれる。
【0083】更に、図15に示すように、Pサイズ用フ
ァインダ枠154が対物側ファインダ窓102に対面し
てファインダ視野がPサイズとなるようにファインダ切
換え操作つまみ105を操作すると、視野切換板123
はトグルバネ124によって図中時計方向に付勢され、
カム溝158の他端部158dが回動レバー160のピ
ン163に当接する。これにより、ファインダ視野がP
サイズとなる位置で視野切換板123が位置決めされ
る。この際に、マーク切換板177は写し込み用開口1
74を塞ぎ、写し込み用開口175を開放する。これに
より、写真フイルム23には、図9(B)に示すよう
に、マーク63が写し込まれる。
【0084】このように、簡単で低コストな機構で確実
に視野切換板を位置決めすることができ、更に視野切換
板に連動してマーク切換板も適正な位置で位置決めする
ことができるので、本実施形態のレンズ付きフイルムユ
ニットは、常に視野範囲に合致したマークを写真フイル
ムに写し込むことができる。
【0085】なお、上記各実施形態では、ノブや操作つ
まみから手を離しても、ノブや操作つまみがその位置で
停止されるようにしているが、手を放すことによりノブ
やつまみを標準位置に戻すようにしてもよい。また、ス
トロボ光をライトガイドを介して写真フイルムまで導い
たり、マーク写し込み用の発光素子を用い、マーク切換
板を用いて写真フイルムに写し込まれるドットの数を変
更するようにしたが、例えばレンズバリアや操作つまみ
に連動してアパーチャ内への挿入量が変化する遮光板を
設け、各プリント範囲に対応して露光画面のサイズを変
更してもよい。また、1個の発光素子の光をライトガイ
ドとマーク切換板とを用いて複数のマークを写し込むた
めに使用したが、複数の発光素子を用いて、これらの点
灯個数をノブや操作つまみの操作によって切り換えるよ
うにしてもよい。
【0086】また、常時発光方式のストロボ装置とし
て、1回の充電スイッチONで充電動作が継続されるタ
イプのものを用いたが、従来一般のレンズ付きフイルム
ユニットに用いられてきた、充電スイッチを押圧してい
る間のみ充電動作を継続するタイプのものを用いてもよ
い。この場合には、例えば電気接片及び充電開始レバー
の各長さをそれぞれ延長し、レンズバリアが開領域にあ
るときには電気接片が充電開始レバーによって常に押圧
され、充電スイッチのON状態が継続されるようにすれ
ばよい。
【0087】また、プリント範囲を表すマークとして、
矩形のドットを用いたが、例えば円形のドットを用いて
もよい。また、上記ライトガイドとして、断面が矩形の
棒状プラスチックを用いたが、例えば断面が円形のプラ
スチックファイバーを緩やかに屈曲させたものを用いて
もよい。また、ドットの数と各プリント範囲との対応
は、上記各実施形態に限定されるものではない。また、
プリント範囲を標準サイズ,パノラマサイズ,ハイビジ
ョンサイズの3種類としたが、本発明はこれらの種類や
数に限定されない。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、ファインダの視野を標準視野か
らアスペクト比が異なる別の視野に切り換えることによ
り、ストロボ装置の充電が開始されるとともに、このス
トロボ光を光源としてファインダの視野に応じたプリン
ト範囲の指定情報が写真フイルムに写し込まれるように
したので、撮影環境に依らず、常に明瞭にプリント範囲
の指定情報を写真フイルムに写し込むことができる。
【0089】また、レンズバリアを開閉操作することに
よりファインダ視野を切り換えるとともに常時発光方式
のストロボ装置を充電開始し、ストロボ光を光源として
ファインダ視野に応じたプリント範囲の指定情報を写真
フイルムに写し込むようにしたので、撮影環境に依ら
ず、常に明瞭にプリント範囲の指定情報を写真フイルム
に写し込むことができるのに加え、レンズバリアの操作
だけでファインダから目を離すことなくスピーディにフ
ァインダ視野の変更及びプリント範囲の指定を行うこと
ができる。また、携帯時等の不使用時には、撮影レンズ
を安全に保護でき、撮影レンズに付着する指紋等の汚れ
をきわめて少なくすることができるから、撮影レンズの
再使用率を向上させることができる。
【0090】また、ストロボ光を透明プラスチック製の
ライトガイドを介して写真フイルムに導き、指定したプ
リント範囲に応じたマークを写真フイルムに写し込むよ
うにしたので、特別な回路や電源を用いることなく、簡
単な構造によって、プリント範囲を指定するマークの写
し込みを確実に行うことができる。
【0091】更に、標準ファインダ枠を複数の切換え用
ファインダ枠の中間位置に配置したので、標準ファイン
ダ枠から各切換えファインダ枠へ切り換える際の操作部
材の操作量が一定となり、素早く,簡単にファインダ切
換えを行うことができるようになる。
【0092】また、視野切換板に形成された係止溝と、
この係止溝に挿入される係合ピンとバネとからなる簡単
で低コストな機構で視野切換板を位置決めできるように
したので、常に適切なファインダ視野で撮影を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットのユニット本体の
分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図3】ストロボ装置の回路図である。
【図4】閉位置(A)とCサイズ位置(B)におけるレ
ンズバリア,視野切換板及びシャッタボタンロック部材
の関係を示す説明図である。
【図5】Pサイズ位置(A)とHサイズ位置(B)にお
けるレンズバリア,視野切換板及びシャッタボタンロッ
ク部材の関係を示す説明図である。
【図6】充電開始レバーと電気接片との関係を示す説明
図である。
【図7】ユニット本体の側断面図である。
【図8】写し込み開口とマーク切換板との関係を示す説
明図である。
【図9】ドットが写し込まれた写真フイルムの様子を示
す説明図である。
【図10】本発明の別の実施形態のレンズ付きフイルム
ユニットの外観を示す斜視図である。
【図11】別の実施形態のレンズ付きフイルムユニット
の構成を示す分解斜視図である。
【図12】別の実施形態のレンズ付きフイルムユニット
の前カバーの構成を示す分解斜視図である。
【図13】別の実施形態のレンズ付きフイルムユニット
のファインダ視野がHサイズ時の視野切換板及びマーク
写し込み機構の状態を示す説明図である。
【図14】別の実施形態のレンズ付きフイルムユニット
のファインダ視野がCサイズ時の視野切換板及びマーク
写し込み機構の状態を示す説明図である。
【図15】別の実施形態のレンズ付きフイルムユニット
のファインダ視野がPサイズ時の視野切換板及びマーク
写し込み機構の状態を示す説明図である。
【図16】別の実施形態のレンズ付きフイルムユニット
の視野切換え板及びマーク写し込み機構の構成を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1,100 レンズ付きフイルムユニット 2 ユニット本体 6,106 シャッタボタン 8 ファインダ 11,103 ストロボ発光部 12 ノブ 15 レンズバリア 15a ファインダバリア部 15b レンズバリア部 15c,54a カム溝 15d 充電開始レバー 16 写真フイルムカートリッジ 19 ストロボ装置 23 写真フイルム 33a,33b 写し込み用開口 35,177 マーク切換板 36,182 ライトガイド 42,123 視野切換板 45 充電スイッチ 45a 電気接片 46 閃光放電管 54 シャッタボタンロック部材 61,62,63 ドット 104 ストロボ充電操作部材 105 ファインダ切換え操作つまみ 108 ストロボ充電完了表示部材 102 対物側ファインダ窓 105 操作つまみ 148 ボス 154 Pサイズ用ファインダ枠 155 Cサイズ用ファインダ枠 156 切欠部 160 回動レバー 171 スライドレバー 183 遮光カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 575 G03C 3/00 575Z 575B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光機構とファインダとを備えたユニッ
    ト本体に未露光の写真フイルムを予め内蔵したレンズ付
    きフイルムユニットにおいて、 前記ファインダの視野を標準視野からアスペクト比が異
    なる別の視野に切り換える際に操作される操作部材と、
    この操作部材に連動して充電が開始されるとともに、少
    なくともファインダの視野が別の視野になっている状態
    では、前記露光機構に連動してストロボ光が常時発光さ
    れるストロボ装置と、前記ストロボ光を光源としてファ
    インダの視野に応じたプリント範囲の指定情報を写真フ
    イルムに写し込む情報写込み手段とを備えたことを特徴
    とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 撮影レンズと露光機構とを備えたユニッ
    ト本体に未露光の写真フイルムを予め内蔵したレンズ付
    きフイルムユニットにおいて、 撮影レンズを閉じる閉位置と撮影レンズを開放する複数
    の開位置との間で移動自在に設けられたレンズバリア
    と、このレンズバリアの閉位置では視野が遮蔽され、レ
    ンズバリアの各開位置でそれぞれアスペクト比が異なる
    視野に切り換えられるファインダと、前記レンズバリア
    に連動して充電が開始されるとともに、少なくともファ
    インダの視野が所定の標準視野と異なる視野になってい
    る状態では前記露光機構に連動してストロボ光が常時発
    光されるストロボ装置と、前記ストロボ光を光源として
    ファインダの視野に応じたプリント範囲の指定情報を写
    真フイルムに写し込む情報写込み手段とを備えたことを
    特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 撮影レンズと露光機構とを備えたユニッ
    ト本体に未露光の写真フイルムを予め内蔵したレンズ付
    きフイルムユニットにおいて、 撮影レンズを閉じる閉位置と撮影レンズを開放する複数
    の開位置との間で移動自在に設けられたレンズバリア
    と、このレンズバリアの閉位置では視野が遮蔽され、レ
    ンズバリアの各開位置でそれぞれアスペクト比が異なる
    視野に切り換えられるファインダと、前記レンズバリア
    に連動して充電が開始されるとともに、少なくともファ
    インダの視野が所定の標準視野と異なる視野になってい
    る状態では前記露光機構に連動してストロボ光が常時発
    光されるストロボ装置と、前記ストロボ光を写真フイル
    ムに導き、ファインダの視野に応じたプリント範囲を表
    すマークを写真フイルムに写し込む光透過性プラスチッ
    クにより成形されたライトガイドと、このライトガイド
    と写真フイルムとの間に回動自在に設けられ、前記レン
    ズバリアの各開位置に応じて前記マークを変更するマー
    ク切換板とを備えたことを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニット。
  4. 【請求項4】 標準となるアスペクト比の標準ファイン
    ダ枠と、この標準ファインダ枠とはアスペクト比の異な
    る少なくとも二つ以上の切換え用ファインダ枠と、これ
    らのファインダ枠をファインダ光学系の光軸上に挿脱し
    てファインダの視野範囲を切り換える操作部材とを備え
    たレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記標準ファインダ枠は、複数の切換え用ファインダ枠
    の中間位置に配置されていることを特徴とするレンズ付
    きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 アスペクト比の異なる複数のファインダ
    枠が一体的に設けられた視野切換板を中間位置を挟む2
    方向に移動させ、これらのファインダ枠をファインダ光
    学系の光軸上に選択的に挿脱してファインダ視野を切り
    換えるレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記視野切換板を各移動方向に向けて付勢するバネと、
    該視野切換板に移動方向に沿って形成され、一方の内壁
    面の中央部分に凹部が形成された係止溝と、視野切換板
    の移動方向にほぼ直交する方向で移動自在であるととも
    に、該係止溝に挿入されて一方の内壁面に当接し前記凹
    部に係合する係合ピンとを設けたことを特徴とするレン
    ズ付きフイルムユニット。
JP9181967A 1996-07-16 1997-07-08 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH1083021A (ja)

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JP9181967A JPH1083021A (ja) 1996-07-16 1997-07-08 レンズ付きフイルムユニット

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JP18618996 1996-07-16
JP8-186189 1996-07-16
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