JPH11142913A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH11142913A
JPH11142913A JP30604997A JP30604997A JPH11142913A JP H11142913 A JPH11142913 A JP H11142913A JP 30604997 A JP30604997 A JP 30604997A JP 30604997 A JP30604997 A JP 30604997A JP H11142913 A JPH11142913 A JP H11142913A
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JP
Japan
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shutter
shutter blade
lens
film
release
Prior art date
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Pending
Application number
JP30604997A
Other languages
English (en)
Inventor
Fuminori Kawamura
文詔 河村
Koyu Orimo
孝勇 織茂
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP30604997A priority Critical patent/JPH11142913A/ja
Publication of JPH11142913A publication Critical patent/JPH11142913A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い振動や衝撃によるシャッタ羽根の開放を
防止する。 【解決手段】 露光ユニットを構成するレンズボード1
13の前面に、シャッタ羽根116の揺動軌跡上に位置
してシャッタ羽根116の開放方向への揺動を阻止し、
シャッタボタン8の押下に連動して回動することにより
シャッタ羽根116の揺動軌跡上から移動してシャッタ
羽根116の揺動を許容するロック部材124を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、更に詳しくは、振動や衝撃等による
シャッタの開放を防止したレンズ付きフイルムユニット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填されたレンズ付
きフィルムユニット、例えば「写ルンですSuper800(商
品名)」等が各種販売されている。レンズ付きフイルム
ユニットには、内部に簡単な撮影機構が組み込まれてお
り、この撮影機構の中にはシャッタボタンの押圧によっ
てレリーズ動作を行うレリーズ機構や、このレリーズ機
構によって露光開口を開閉するシャッタ羽根等が含まれ
ている。
【0003】レンズ付きフイルムユニットに用いられて
いるレリーズ機構やシャッタ羽根は、コストダウンのた
めに簡素化されている。シャッタ羽根は、写真フイルム
の前面側に配置された露光開口の近傍に一端が軸着さ
れ、他端が露光開口を開閉するように揺動自在とされた
板状の部材からなり、バネによって露光開口を遮蔽する
遮蔽位置に向けて付勢されている。また、レリーズ機構
は、撮影後に巻き上げられる写真フイルムの移動を利用
してシャッタチャージを行うとともに、シャッタボタン
の操作に連動してレリーズ動作を行い、シャッタ羽根を
遮蔽位置から開放位置へと揺動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、シャ
ッタ羽根はバネによって遮蔽位置に付勢されている。し
かしながら、レンズ付きフイルムユニットに強い振動や
衝撃等が与えられると、バネの付勢に抗してシャッタ羽
根が開放位置に向けて揺動してしまうことがあった。こ
れによれば、未使用のコマが無駄になってしまったり、
撮影済みのコマならば2重露光となってしまうという問
題が発生する。
【0005】また、写真フイルムの撮影範囲外に、撮影
画面サイズに応じたマークを発光素子の光を利用して写
し込み、プリントサイズを指示するデータ写し込み装置
を組み込んだレンズ付きフイルムユニットが各種提案さ
れている。このようなデータ写し込み装置の中には、シ
ャッタ羽根の揺動を利用して発光素子の発光スイッチを
オンさせるようにしたものがある。しかしながら、レン
ズ付きフイルムユニットに強い衝撃や振動が与えられて
シャッタ羽根が揺動すると、写真フイルムに誤ったプリ
ントサイズを示すマークが写し込まれてしまったり、現
像所等で使用するコマにマークが写し込まれてしまう等
の問題が発生する。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、強い振動や衝撃によるシャッタ羽根の揺動を防止
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、シャッ
タ羽根をロックして揺動を阻止するとともに、レリーズ
機構のレリーズ動作に連動してシャッタ羽根のロックを
解除するシャッタロック機構を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニット2の外観を示すものである。レンズ付きフ
イルムユニット2の前面には、撮影レンズ3,対物側フ
ァインダ窓4,ストロボ発光を行うストロボ発光部5,
ストロボユニットのオン,オフの切り換えを行う充電操
作部材6,ファインダの視野範囲を切り換えるファイン
ダ切換え操作つまみ7が設けられている。
【0009】また、レンズ付きフイルムユニット2の上
面には、シャッタボタン8,残り撮影可能枚数を表示す
るカウンタ窓9,ストロボ充電の完了を表示する表示用
ライトガイド10が突出される開口11や、全ての写真
フイルムの巻き上げとフイルムカートリッジの遮光蓋の
閉鎖完了を表示する表示開口12とが設けられている。
また、レンズ付きフイルムユニット2の背面側からは、
1コマの撮影ごとに回転操作される巻上げノブ13が露
呈され、対物側ファインダ窓4に対面する位置に接眼側
ファインダ窓14(図3参照)が設けられている。
【0010】図3に示すように、レンズ付きフイルムユ
ニット2は、写真フイルム16と略円柱形状のカートリ
ッジ本体17とからなるフイルムカートリッジ18が装
填される本体部19と、この本体部19の前面に組み付
けられる露光ユニット20及びストロボユニット21
と、本体部19の前面側及び背面側を覆うように組み付
けられる前カバー22及び後カバー23とから構成され
ている。
【0011】カートリッジ本体17内には、写真フイル
ム16の一端が係止されるスプール25が回転自在に組
み込まれており、更に特開平6−266053号公報で
知られるようなフイルム送り出し機構が内蔵されてい
る。また、写真フイルム16がカートリッジ本体17内
に出入りするフイルム出入り口(図示せず)には、外部
から回動されることによりフイルム出入り口を開閉する
棒状の遮光蓋26が、従来のテレンプに代わって組み込
まれている。
【0012】図4に示すように、写真フイルム16は、
カートリッジ本体17のスプール25に係止される係止
用の穴28が形成された末端部16aと、撮影が行われ
る撮影部16bと、カートリッジ本体17のフイルム出
入り口から送り出される先端部16cとからなる。
【0013】撮影部16bには、撮影が行われる撮影コ
マ30が規定数分設けられている。また、一方の側縁に
沿ってサイズの異なる大小2種類のパーフォレーション
31,32が2種類の間隔で交互に配列されている。パ
ーフォレーション31,32は、各コマ30のフイルム
給送方向の先頭側と後部側とを設定するもので、レンズ
付きフイルムユニット2では撮影ごとに写真フイルム1
6をカートリッジ本体17内に巻き込んでいくことか
ら、小パーフォレーション32がフイルム給送方向の先
頭側を、大パーフォレーション31が後部側を示してい
る。
【0014】なお、一般のカメラ用の写真フイルムのパ
ーフォレーションは、全て小パーフォレーション32と
同じ大きさとなっているが、レンズ付きフイルムユニッ
ト2では、写真フイルムの詰め替え使用を防止するため
に、一方のパーフォレーションを大きくしている。ま
た、写真フイルム16の末端部16aと先端部16cと
には、現像所で現像処理時に使用されるラボ用コマ34
a,34bが設けられている。
【0015】写真フイルム16のパーフォレーション3
1,32が設けられている側と反対側の端縁には、写真
フイルム16に関する様々な情報が光学的に写し込まれ
るデータ部が設けられている。末端部16aと先端部1
6cとには、フイルムカートリッジ18のロット番号を
表すバーコードがプレ露光されたデータ部36a,37
aと、写真フイルム16のID番号を表すバーコードが
プレ露光されたデータ部36b,37bとが設けられて
いる。また、撮影部16bの各コマ30の下方には、フ
イルムタイプやコマ番号を表すバーコードがプレ露光さ
れたデータ部38と、プリント時のサイズを表すマーク
が写し込まれるデータ部39とがそれぞれ設けられてい
る。このプリントサイズを表すマークは、レンズ付きフ
イルムユニット2に組み込まれたデータ写し込み装置に
よって、撮影時に写し込まれる。
【0016】本体部19の前面中央部には、前面側に組
み付けられる露光ユニット20から写真フイルム16ま
での間の撮影光路を遮光する遮光筒41が設けられてい
る。この遮光筒41の背面側には、写真フイルム16へ
の露光範囲を規定するアパーチャーが形成されている。
【0017】遮光筒41の前面側には、撮影レンズ3を
透過した被写体光をアパーチャーに導くための開口41
aが形成されている。また、遮光筒41の上方には、露
光ユニット20に組み込まれたスプロケットを写真フイ
ルム16に向けて露呈させる開口41bが設けられてい
る。このスプロケットは、写真フイルム16のパーフォ
レーション31,32に噛合し、写真フイルム16の巻
上げ移送に従動して回転する。
【0018】遮光筒41を挟む左右には、製造段階でカ
ートリッジ本体17と、ロール状に巻かれた写真フイル
ム16とがそれぞれ収納されるカートリッジ室43とフ
イルムロール室44とが一体に形成されている。
【0019】カートリッジ室43の上部には、巻上げノ
ブ13と、カートリッジ本体17の遮光蓋26を閉じる
遮光蓋閉鎖機構46とが組み込まれている。巻上げノブ
13の下面には、カートリッジ本体17のスプール25
に係合される駆動軸が一体に形成されており、1コマの
撮影ごとに図中反時計方向に回転操作されることによ
り、スプール25で写真フイルム16をカートリッジ本
体17内に巻き上げる。
【0020】遮光蓋閉鎖機構46は、巻上げノブ13の
回転数をカウントし、写真フイルム16が全てカートリ
ッジ本体17内に巻き込まれる分だけ巻上げノブ13が
回転操作されると、カートリッジ本体17の遮光蓋26
を閉鎖するとともに、前カバー22の表示開口12の下
に前カバー22と異なる色の部材を移動させ、写真フイ
ルム16の巻き上げが終了したことを表示する。
【0021】また、本体部19の前面側で遮光筒41の
周囲には、写真フイルム16にプリントサイズを表すマ
ークを写し込むデータ写し込み装置48が組み込まれて
いる。このデータ写し込み装置48は、前カバー22に
設けられたファインダ切換え操作つまみ7の操作によっ
て切り換えられる。
【0022】図5に示すように、データ写し込み装置4
8は、遮光筒41の上方に取り付けられ、ファインダ切
換え操作つまみ7の操作に連動して回動する回動レバー
50と、遮光筒41の下方に形成されたマーク写し込み
用の開口51,52の前面に左右方向でスライド自在に
取り付けられるマーク切換板53と、このマーク切換板
53の前方に取り付けられる写し込み用ライトガイド5
4と、これらを遮光する遮光カバー55と、一端が回動
レバー50に係合され他端がマーク切換板53に係合さ
れ、左右方向でスライド自在とされたスライドレバー5
6と、マーク写し込み用の光源となる写し込み用LED
57とからなる。
【0023】回動レバー50は、2本設けられたアーム
部のうちのアーム部50aがスライドレバー56に係合
し、他方のアーム部50bは前カバー22に組み込まれ
た視野切換板に係合する。前カバー22は、図3に示す
ように、前カバー本体22aと、この前カバー本体22
aの前面に取り付けられる前面パネル22bとからな
り、詳しくは図示しないが、これらの間にファインダ視
野を切り換える視野切換板が撮影レンズ3の周りを回動
自在となるように組み込まれている。この視野切換板
は、ファインダ切換え操作つまみ7の操作により回動さ
れてファインダの視野範囲を切り換えるとともに、ファ
インダ視野に応じた位置に回動レバー50を回動させ
る。
【0024】回動レバー50が回動されるとスライドレ
バー56は左右方向でスライドされ、これと一体にマー
ク切換板53もスライドする。マーク切換板53には1
個の開口53aが形成されており、マーク切換板53の
停止位置によって2個の写し込み開口51,52がそれ
ぞれ開閉される。
【0025】写し込み用LED57は、ストロボユニッ
ト21のプリント基板59に取り付けられて、遮光カバ
ー55に形成された筒部55aに挿入され、写し込み用
ライトガイド54に対面する。この写し込み用LED5
7は、ストロボユニット21のプリント基板59に取り
付けられているシンクロスイッチ(図3参照)がオンさ
れると発光する。写し込み用LED57から放射された
光は、写し込み用ライトガイド54によって写し込み開
口51,52まで導光され、写し込み開口51,52を
通過して写真フイルム16に入射し、写真フイルム16
のデータ部39にファインダ視野に応じたマークを写し
込む。
【0026】また、写し込み用LED57の根元部分に
は、遮光性を有するとともに柔軟な材質、例えばシリコ
ンゴム等で成形された遮光部材61が取り付けられる。
この遮光部材61は、プリント基板59と遮光カバー5
5の筒部55aとの間で僅かに潰されるようにして配置
されることにより、プリント基板59と遮光カバー55
の筒部55aとの間を遮光し、写し込み用LED57の
根元部分から外光が写し込み用ライトガイド54に入射
するのを防止する。
【0027】図3に示すように、ストロボユニット21
は、各種電気部品が取り付けられてストロボ回路が形成
されたプリント基板59と、このプリント基板59に取
り付けられ、放電管やリフレクタ,拡散板等からなるス
トロボ発光部5とからなる。プリント基板59の下部に
は、ストロボユニット21の電源として用いられる乾電
池63を保持するとともに、乾電池63のプラス側端子
63a,マイナス側端子63bをストロボ回路に電気的
に接続する金属接片64a,64bが取り付けられてい
る。
【0028】また、プリント基板59の前面側には、2
対の接点部66a,67aが設けられている。これらの
接点部66a,67aの前面側には、充電操作部材6の
オン位置へのスライドによって、充電操作部材6の背面
に形成された突起(図示せず)に押圧されて接点部66
a,67aにそれぞれ接触する金属接片66b,67b
が配置される。接点部66aと金属接片66bとは充電
開始スイッチ66を構成し、接点部67aと金属接片6
7bとはストロボ回路の発光許容スイッチ67を構成す
る。なお、充電開始スイッチ66と発光許容スイッチ6
7とでは、充電操作部材6の上方へのスライド操作によ
って充電開始スイッチ66が先にオンするように、充電
開始スイッチ66の方が発光許容スイッチ67よりも下
方に配置されている。
【0029】また、プリント基板59には、ストロボ発
光部5の放電管とデータ写し込み装置48の写し込み用
LED57とに発光を行わせるシンクロスイッチ71が
設けられている。このシンクロスイッチ71は、図8
(A)に示すように、2枚の弾性自在な金属接片71
a,71bをプラスチック製の保持部材72にインサー
ト成形して一体化したものであり、各金属接片71a,
71bはストロボ回路に接続されている。そして、後述
する露光ユニット20のシャッタ羽根が露光開口を開放
する方向に揺動した際に、シャッタ羽根によって上方の
接片71aが叩かれて撓み、下方の接片71bに接触す
る。これにより、シンクロスイッチ71がオンしたこと
になり、放電管と写し込み用LED57とが発光する。
【0030】プリント基板59の背面側には、表示用ラ
イトガイド10に対面して充電完了時に発光する表示用
発光素子(図示せず)と、上述したデータ写し込み装置
48の写し込み用LED57とが取り付けられている。
写し込み用LED57は、ストロボ充電のオン・オフに
関係なくシンクロスイッチ71のオンによって発光す
る。
【0031】図6は、プリント基板59に設けられたス
トロボ回路の構成を示す回路図である。ストロボ回路
は、大別して写し込みランプ点灯回路74、昇圧部7
5、及び、充電発光部76とからなる。写し込みランプ
点灯回路74は、シンクロスイッチ71に連動して写し
込み用LED57を点灯させる回路である。昇圧部75
は、電力供給源となる乾電池63,発振トランジスタ7
7,発振トランス78,充電用ダイオード79,充電開
始スイッチ66,及び、発振停止回路80等から構成さ
れている。
【0032】発振トランス78は、それぞれが誘導結合
された一次コイル81,二次コイル82,三次コイル8
3とから構成されている。この発振トランス78では、
一次コイル81の各端子が第1端子78a,第2端子7
8bに、二次コイル82の一方の端子が第5端子78e
に、他方の端子が三次コイル83の一方の端子と共有端
子である第4端子78dに、三次コイル83の他方の端
子が第3端子78cになっている。
【0033】発振トランス78は、第1端子78aが発
振トランジスタ77のコレクタ端子に接続され、第2端
子78bが乾電池63のプラス端子と接続されている。
第3端子78cは、発振トランジスタ77のベース端子
に接続され、また、第4端子78dは、充電開始スイッ
チ66を介して乾電池63のプラス端子に接続されてい
る。また、第5端子78eは、充電用ダイオード79を
介して充電発光部76のプラス側(メインコンデンサ8
5のプラス端子側)に接続されている。発振トランジス
タ77のエミッタ端子は、乾電池63のマイナス端子に
接続されてグランド(GND)されている。
【0034】充電開始スイッチ66は、ON(閉路)す
ることで発振トランス78の三次コイル83を介して発
振トランジスタ77のベース端子に電源を供給し、発振
トランジスタ77をONさせる。これにより、発振トラ
ンス78の一次コイル81に電源が供給される。発振ト
ランジスタ77と発振トランス78とは、乾電池63の
低電圧を高電圧に変換し、メインコンデンサ85とトリ
ガー用コンデンサ86とを高電圧で充電するための発振
回路を構成している。
【0035】二次コイル82には、発振トランジスタ7
7の発振中に、一次コイル81と二次コイル82との巻
線比に応じた高電圧の起電力が発生する。充電用ダイオ
ード79は、この起電力によって第4端子78dから第
5端子78e方向に流れる二次側電流だけを充電発光部
76に給電する。
【0036】発振停止回路80は、ツェナダイオード8
8、停止用トランジスタ89を主部品として構成されて
いる。停止用トランジスタ89は、ベース端子がツェナ
ダイオード88のアノードに接続され、エミッタ端子が
発振トランス78の第3端子78cに接続され、コレク
タ端子がグランドされている。
【0037】ツェナダイオード88は、メインコンデン
サ85の充電電圧が印加され、この充電電圧が規定充電
電圧に達した時に、ツェナ電流(逆方向電流)を流す。
停止用トランジスタ89は、ツェナダイオード88がツ
ェナ電流を流していない場合には、ベース電流が流れな
いのでOFF(エミッタ・コレクタ間を非導通状態)と
なるが、ツェナダイオード88がツェナ電流を流すよう
になった場合には、エミッタ・ベース間に動作電圧以上
の電圧が印加されてツェナ電流がベース電流として流れ
るため、ONとなる。停止用トランジスタ89がONと
なった場合には、発振トランジスタ77のベース端子と
エミッタ端子が等電位となり、発振トランジスタ77が
OFFとされる。
【0038】充電発光部76は、メインコンデンサ8
5,ストロボ発光部5の内部に設けた放電管91,トリ
ガ電極92,表示用発光素子であるネオン管93,トリ
ガー用コンデンサ86,トリガー用トランス94,シン
クロスイッチ71,及び発光許容スイッチ67等とから
構成されている。メインコンデンサ85は、その両端子
が放電管91の両電極に接続されるとともに、プラス端
子が充電用ダイオード79のアノードに接続されてい
る。
【0039】昇圧部75から給電された電流(二次側電
流)は、メインコンデンサ85を充電するとともに、ト
リガー用コンデンサ86を充電する。ネオン管93は、
メインコンデンサ85が規定充電電圧まで充電された時
に点灯する。このネオン管93からの光は、露光ユニッ
ト20に組み込まれた表示用ライトガイド10を介して
レンズ付きフイルムユニット2外に放射される。撮影者
及び被撮影者は、このネオン管93の点灯でストロボ発
光の準備が完了したことを知ることができる。
【0040】シンクロスイッチ71がONとなると、ト
リガー用コンデンサ86が放電し、この放電された電流
がトリガー用トランス94の一次コイル95に電流が流
れる。これにより、二次コイル96に高電圧のトリガー
電圧が発生する。このトリガー電圧は、トリガー電極9
2を介して放電管91に印加される。このトリガー電圧
の印加によって、放電管91の内部のXeガスがイオン
化して放電管91の両電極間の抵抗が破れ、メインコン
デンサ85が放電して放電管91が発光する。
【0041】発光許容スイッチ67は、トリガー用コン
デンサ86、トリガー用トランス94の一次コイル9
5、シンクロスイッチ71等から構成される回路を開閉
するものであり、この回路を開路することで、トリガー
用コンデンサ86の放電を禁止するとともに、メインコ
ンデンサ85、及びトリガー用コンデンサ86への充電
も禁止する。
【0042】上記ストロボ回路は、充電開始スイッチ6
6と発光許容スイッチ67とがオンされている間は、ス
トロボ発光が行われた後に継続して次のストロボ充電が
開始される。また、充電開始スイッチ66と発光許容ス
イッチ67とがオンされている間は、メインコンデンサ
85への充電が完了してもブロッキング発振回路の動作
が継続されるため、ネオン管93は点灯を続ける。
【0043】図7に示すように、露光ユニット20は、
ブロック形状のベース部材98に各種の部品が取り付け
られて構成されている。ベース部材98の上部には、軸
99,100と軸受け部101とが設けられている。こ
れら軸99,100と軸受け部101には、レリーズ機
構を構成するシャッタ駆動レバー102,第1バネ10
3,カウンタ板104,第2バネ105,係止レバー1
06,カム部材107,スプロケット108が取り付け
られ、これらの上部には、各部品の上端を支持する天板
109が取り付けられる。また、ベース部材98の上部
には、ファインダ光学系を構成する接眼側レンズ110
及び対物側レンズ111と、充電完了時に発光表示を行
う表示用ライトガイド10とが組み込まれている。
【0044】スプロケット108は、写真フイルム16
の1コマ分の巻上げ移送に従動して半回転する。カム部
材107は、軸受け部101を介してスプロケット10
8に係合するため、スプロケット108と同軸で同方向
に半回転する。シャッタ駆動レバー102は、第1バネ
103によって図中半時計方向のレリーズ位置に向けて
付勢されており、カム部材107によって図中時計方向
のチャージ位置に向けて回動される。係止レバー106
は、第2バネ105によって図中時計方向の係止位置に
向けて付勢されている。この係止レバー106は、係止
位置にある際にチャージ位置に回動されたシャッタ駆動
レバー102を保持し、更に、カム部材107と巻上げ
ノブ13とに係合して回転をロックし、フイルム巻き止
めを行う。また、カム部材107は、上端部に形成され
た小径のギヤ107aがカウンタ板104の外周に形成
されたギヤ104aに噛合しており、半回転する間にカ
ウンタ板104aを一目盛り分回動させる。
【0045】図1及び図8,図9に示すように、ベース
部材98の前面側には、撮影レンズ3を保持したレンズ
ボード113が取り付けられる。ベース部材98とレン
ズボード113との間でベース部材98の前面には、撮
影レンズ3を透過した被写体光を写真フイルム16に入
射させる露光開口114が形成されており、この露光開
口114の近傍に立設されたピン115には板状のシャ
ッタ羽根116が取り付けられる。シャッタ羽根116
は、露光開口114を開放する位置と閉鎖する位置との
間で揺動自在とされ、バネ117によって図中反時計方
向の遮蔽位置に向けて付勢されている。
【0046】また、シャッタ羽根116の側方には、ス
トロボユニット21のプリント基板59に取り付けられ
たシンクロスイッチ71が配置されている。シャッタ羽
根116の上部には、レバー状のシンクロ用突起116
aが形成されており、この突起116aはシャッタ羽根
116が開放位置に揺動した際にシンクロスイッチ71
の上方の金属接片71aを叩き、これを撓ませることに
より下方の金属接片71bに接触させ、シンクロスイッ
チ71をオンさせる。
【0047】更に、シャッタ羽根116のシンクロ用突
起116aの下方には、シャッタ羽根116が遮蔽位置
にある際に、シンクロスイッチ71の二つの金属接片7
1a,71bの間に配置される突起状の接片受け116
bが設けられている。この接片受け116bは、レンズ
付きフイルムユニット2に与えられた振動や衝撃等によ
り金属接片71a,71bが撓んで接触し、シンクロス
イッチ71がオンしてしまうのを防止する。
【0048】シャッタボタン8は、前カバー本体22a
の上面に一体に形成されており、一端部が前カバー本体
22aに連結されて片持ち状態となっている。シャッタ
ボタン8の下面には、露光ユニット20のレリーズ機構
にレリーズ動作を行わせるレリーズレバー119が一体
に形成されている。このレリーズレバー119は、係止
レバー106の被押圧片106aに対面して配置されて
おり、シャッタボタン8の押下により移動して被押圧片
106aを図7中の反時計方向に向けて押圧する。
【0049】係止レバー106がシャッタ駆動レバー1
02をチャージ位置で保持している際にシャッタボタン
8が押下されると、係止レバー106はレリーズレバー
119によって被押圧片106aが押圧され、図7中に
おいて反時計方向の係止解除位置に向けて第2バネ10
5の付勢に抗して回動される。これにより、係止レバー
106による巻上げノブ13とカム部材107とのロッ
クが解除される。
【0050】また、シャッタ駆動レバー102は、チャ
ージ位置での保持が解除されるため、第1バネ103の
付勢により図中反時計方向のレリーズ位置に向けて回動
する。その際に、シャッタ駆動レバー102は、下部に
一体に形成された蹴飛ばしレバー120でシャッタ羽根
116の上部に形成された凸部121を蹴飛ばす。これ
により、シャッタ羽根116はバネ117の付勢に抗し
て、時計方向の開放位置に向けて揺動し、露光開口11
4を開放する。また、シャッタ羽根116は限界まで開
放位置に揺動すると、バネ117に引き戻されて反時計
方向の遮蔽位置に向けて揺動し、露光開口114を閉鎖
する。
【0051】レンズボード113の前面にはピン123
が立設されており、このピン123には、シャッタロッ
ク機構である金属薄板で形成されたロック部材124が
回動自在に取り付けられる。また、レンズボード113
の前面には略T字形状のスリット125が形成されてお
り、このスリット125内には、シャッタ羽根116の
前面側に形成されたロック用突起126と、ロック部材
124に形成されたロック片127とが挿入される。
【0052】ロック部材124の上部には、係合片12
4aが形成されている。この係合片124aは、シャッ
タボタン8の下面に一体に形成されたレリーズレバー1
19の先端に形成されたフォーク部119aに係合す
る。これにより、シャッタボタン8が押下されると、ロ
ック部材124は図中時計方向に回動し、レンズ付きフ
イルムユニット2に振動や衝撃が与えられてもロック部
材124が単独で回動することはない。
【0053】ロック部材124のロック片127は、通
常時にはシャッタ羽根116のロック用突起126の揺
動軌跡上に位置することによりシャッタ羽根116の揺
動を阻止し、シャッタボタン8の押圧によってロック部
材124が時計方向に回動すると、ロック片127は下
方に移動してロック用突起126の揺動軌跡から退避す
る。これにより、レンズ付きフイルムユニット2に振動
や衝撃等が与えられて、シャッタ羽根116が開放位置
に向けて揺動しようとしても、ロック用突起126がロ
ック片127に当接してしまうため揺動できず、写真フ
イルム16への不用な露光や二重露光等を防止すること
ができる。
【0054】また、ロック部材124には、ロック部材
124の位置決めを行うための弾性片124bと位置決
め片124cとが設けられている。弾性片124bは、
露光ユニット20のベース部材98に形成された突起1
29に当接してロック部材124を図中反時計方向に付
勢するとともに、レンズ付きフイルムユニット2に振動
や衝撃が与えられた際に、ロック部材124が図中時計
方向に回動するのを防止する。また、位置決め片124
cは、レンズボード113の前面に形成されたピン11
3aに当接して反時計方向へのロック部材124の回動
を規制し、ロック部材124の位置決めを行う。
【0055】次に上記実施形態の作用について説明す
る。図2に示すレンズ付きフイルムユニット2の組み立
てラインでは、搬送される本体部19に、別の組立ライ
ンで組み立てられた露光ユニット20,ストロボユニッ
ト21,前カバー22を取り付け、フイルムカートリッ
ジ18を本体部19に装填する。写真フイルム16は、
末端部16aに設けられたラボ用コマ34aがアパーチ
ャーに対面するように本体部19にセットされる。本体
部19にフイルムカートリッジ18が装填されると、本
体部19の背面側に後カバー23が取り付けられること
により完成する。
【0056】完成したレンズ付きフイルムユニット2
は、ラボ用コマ34aを使用してのシャッタ機構の検査
や、フイルム巻上げ検査,ストロボユニット21の発光
検査等が行われる。なお、これらの機能検査の際にラボ
用コマ34aが露光されないように、検査光には赤外線
等が用いられる。
【0057】機能検査を経たレンズ付きフイルムユニッ
ト2は、防湿袋に収められて出荷される。出荷時の搬送
等の際には、レンズ付きフイルムユニット2に振動や衝
撃等が与えられることがある。従来のレンズ付きフイル
ムユニットでは、例えば落とす等して振動や衝撃を与え
ると、シャッタ羽根がバネの付勢に抗して遮蔽位置から
開放位置に揺動してしまい、ストロボユニットのシンク
ロスイッチがオンして写真フイルムに不用な露光が行わ
れることがあった。
【0058】しかしながら、本実施形態のレンズ付きフ
イルムユニット2では、図1及び図8に示すように、シ
ャッタボタン8が押されていない状態では、ロック部材
124のロック片127がシャッタ羽根116のロック
用突起126の揺動軌跡上に位置して、シャッタ羽根1
16の揺動を阻止するので、レンズ付きフイルムユニッ
ト2に振動や衝撃が与えられても、シャッタ羽根116
が開放位置に向けて揺動し、誤って露光されることはな
い。
【0059】また、ロック部材124は、弾性片124
bにより図中反時計方向に付勢され、係合片124aが
レリーズレバー119のフォーク部に係合されているの
で、レンズ付きフイルムユニット2の振動や衝撃でロッ
ク部材124がシャッタ羽根116の揺動軌跡を開放す
る方向に回動してしまうことはない。
【0060】シャッタ羽根116には、ストロボユニッ
ト21とデータ写し込み装置48とに発光を行わせるシ
ンクロスイッチ71の金属接片71aと71bとの間に
配置される接片受け116bが形成されている。これに
より、レンズ付きフイルムユニット2に振動や衝撃が与
えられて金属接片71a,71bが撓んでも、接片受け
116bによって両金属接片71a,71b間が遮られ
ているので、振動や衝撃等によって不用意にストロボユ
ニット21やデータ写し込み装置48が作動することは
ない。
【0061】レンズ付きフイルムユニット2を購入した
ユーザーは、図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
の巻上げノブ13を回転操作してフイルム巻き上げ操作
を行う。巻上げノブ13の回転によって、図3に示すカ
ートリッジ本体17のスプール25が写真フイルム16
を巻き付けながら回転する。また、写真フイルム16の
巻上げ移送により、図7に示すスプロケット108が、
写真フイルム16のパーフォレーション31,32への
噛合と、圧接とを利用して図中反時計方向に回動する。
このスプロケット108は、写真フイルム16が1コマ
分移送されると半回転する。
【0062】スプロケット108が半回転すると、これ
に係合されたカム部材107が同軸で同方向に同回転す
る。カム部材107は、第1バネ103の付勢に抗して
シャッタ駆動レバー102をチャージ位置に向けて回動
させ、更にギヤ107aでカウンタ板104を一目盛り
分回動させる。カム部材107によってチャージ位置に
回動されたシャッタ駆動レバー102は、係止レバー1
06のよってチャージ位置で保持される。シャッタ駆動
レバー102をチャージ位置で保持した係止レバー10
6は、カム部材107と巻上げノブ113とに係合して
回転をロックし、フイルム巻き止めを行う。ユーザー
は、巻上げノブ13の回転ロックによりシャッタチャー
ジが完了したことを知ることができる。
【0063】シャッタチャージ完了後の露光ユニット2
0は、図8(A),(B)に示すように、シャッタボタ
ン8が押されていない状態では、ロック部材124のロ
ック片127がシャッタ羽根116のロック用突起12
6の揺動軌跡上に位置しているため、例えばレンズ付き
フイルムユニット2を落として強い衝撃や振動を与えて
も、ロック用突起126とロック片127とが突き当た
ることにより、シャッタ羽根116が開放位置に揺動し
てしまうことはない。
【0064】また、シャッタ羽根116が遮蔽位置にあ
る際には、シャッタ羽根116に設けられた接片受け1
16bがシンクロスイッチ71の金属接片71a,71
bの間に配置されているので、金属接片71a,71b
が振動や衝撃によって撓んでも金属接片71a,71b
が接触することはなく、不用意なストロボ発光やデータ
写し込み装置48の作動を防止することができる。
【0065】シャッタチャージ後、撮影する範囲を変更
したい場合には、レンズ付きフイルムユニット2の前面
に設けられたファインダ切換え操作つまみ7をスライド
操作する。ファインダ切換え操作つまみ7をスライド操
作すると、前カバー22を構成する前カバー本体22a
と前面パネル22bとの間で回動自在とされた視野切換
板(図示せず)が回動される。この視野切換板には、標
準,パノラマ,ワイドの3種類のうち少なくとも2つの
視野枠が設けられており、ファインダ切換え操作つまみ
7の操作によってこれらのうちのいずれかの視野枠が対
物側ファインダ開口4の背後に挿入され、ファインダの
視野範囲が切り換えられる。
【0066】視野切換板には、図5に示すデータ写し込
み装置48の回動レバー50のアーム部50bが係合し
ており、視野切換板の停止位置に合わせて回動レバー5
0が回動する。回動レバー50が回動すると、回動レバ
ー50のアーム部50aに係合されたスライドレバー5
6が左右方向でスライド移動する。スライドレバー56
の一端にはマーク切換板53が連結されており、このマ
ーク切換板53は、写し込み開口51,52と写し込み
用ライトガイド54との間でスライドして、ファインダ
の視野範囲に合ったマークを写し込めるように写し込み
開口51,52を開閉する。
【0067】ストロボ撮影を行う場合には、レンズ付き
フイルムユニット2の前面に設けられた充電操作部材6
を上方に向けてスライド操作する。充電操作部材6を上
方に向けてスライドすると、図2に二点鎖線で示すよう
に、レンズ付きフイルムユニット2の上面に形成された
開口11から表示用ライトガイド10が突出される。
【0068】また、充電操作部材6を上方に向けてスラ
イドすると、図3に示すように、充電操作部材6に押圧
されて金属接片66b,67bが順次に接点部66a,
67aに接触する。接点部66aと金属接片66b、及
び接点部67a,67bは、それぞれ充電開始スイッチ
66と発光許容スイッチ67とを構成しており、金属接
片66b,67bが接点部66a,67aに接触するこ
とにより、充電開始スイッチ66と発光許容スイッチ6
7とがオンする。
【0069】充電開始スイッチ66がONすると、図6
に示すストロボ回路の発振トランジスタ77が作動を開
始し、これと発振トランス78とで構成された発振回路
により発振動作が継続して行われる。発振動作中に二次
コイル82で発生した高電圧の起電力による二次側電流
は、充電用ダイオード79を介して充電発光部76に給
電され、メインコンデンサ85とトリガー用コンデンサ
86とが充電される。
【0070】メインコンデンサ85への充電が進むと、
メインコンデンサ85の端子間電圧が高くなる。このた
め、二次コイル82の負荷が大きくなって、二次側電流
が流れにくくなって、二次コイル82の起電力、逆起電
力の電圧が低下し、また発振回路の発振周波数が高くな
る。
【0071】これにより、ツェナダイオード88に逆方
向電圧がかかるようになる。そして、メインコンデンサ
85が規定充電電圧に達すると、ツェナダイオード88
には、ツェナ電圧が印加されるため、ツェナ電流が流れ
る。このツェナ電流は、停止用トランジスタ89のベー
ス電流として流れるため、停止用トランジスタ89がO
Nとなる。
【0072】停止用トランジスタ89がONとなると、
発振トランジスタ77のベース・エミッタ間が停止用ト
ランジスタ89によって接続されて等電位となり、発振
トランジスタ77がOFFとなる。発振トランジスタ7
7がOFFとなると、発振トランス78の一次コイル8
1に電流が流れなくなるから、メインコンデンサ85の
充電が停止する。
【0073】メインコンデンサ85が規定充電電圧まで
充電されると、ネオン管93が点灯する。このネオン管
93から放射された光は、表示用ライトガイド10を介
してレンズ付きフイルムユニット2外に放射される。表
示用ライトガイド10から放射される光は、撮影者,被
撮影者ともに見ることができるので、ストロボ発光の準
備ができたことが確認でき、撮影準備を行うことができ
る。
【0074】ストロボ充電の完了後に、フレーミングを
行ってからシャッタボタン8を押下すると、下面に一体
に形成されたレリーズレバー119が移動し、このレリ
ーズレバー119に係合されたロック部材124が、図
8(A)に示す位置から図9(A)に示す位置に向けて
時計方向に回動される。これにより、ロック部材124
のロック片127がシャッタ羽根116のロック用突起
126の揺動軌跡を開放する。
【0075】シャッタボタン8を更に押し込むと、図7
に示す係止レバー106の被押圧片106aがレリーズ
レバー119によって押圧され、図中反時計方向の係止
解除位置に向けて第2バネ105の付勢に抗して回動さ
れる。これにより、シャッタ駆動レバー102のチャー
ジ位置での保持が解除されるとともに、係止レバー10
6による巻上げノブ13とカム部材107とのロックが
解除される。
【0076】チャージ位置での保持が解除されたシャッ
タ駆動レバー102は、第1バネ103の付勢により図
中反時計方向のレリーズ位置に向けて回動する。その際
に、シャッタ駆動レバー102は、下部に一体に形成さ
れた蹴飛ばしレバー120で、図1に示すシャッタ羽根
116の上部に形成された凸部121を蹴飛ばす。これ
により、図9(A),(B)に示すように、シャッタ羽
根116はバネ117の付勢に抗して時計方向の開放位
置に向けて揺動し、露光開口114を開放する。
【0077】開放位置に向けて揺動中のシャッタ羽根1
16は、シンクロ用突起116aによってシンクロスイ
ッチ71の上方の金属接片71aを叩く。シャッタ羽根
161の揺動により、金属接片71aと71bとの間に
は接片受け116bが存在しないため、金属接片71a
は撓んで金属接片71bに接触する。これにより、シン
クロスイッチ71がオンする。
【0078】シンクロスイッチ71がONすると、トリ
ガー用コンデンサ86が放電し、この放電による電流が
トリガー用トランス94の一次コイル95に流れ、二次
コイル96にトリガー電圧が発生する。このトリガー電
圧がトリガー電極92を介して、放電管91に印加にさ
れる。これにより、放電管91の両電極間でメインコン
デンサ85の電荷が放電され、放電管91が発光し、ス
トロボ発光部5からストロボ光が被写体に向けて照射さ
れる。被写体を反射した光は、撮影レンズ3を透過して
露光開口114を通過し、アパーチャーにセットされた
写真フイルム16に露光され、撮影コマが形成される。
【0079】また、シンクロスイッチ71がONする
と、データ写し込み装置48を構成する写し込み用LE
D57が点灯する。この写し込み用LED57から放射
された光が、写し込み用ライトガイド54によって導光
されて写し込み開口51,52を通過し、写真フイルム
16のデータ部39に写し込まれる。
【0080】シャッタ羽根116は、限界まで開放位置
に揺動するとバネ117に引き戻されて反時計方向の遮
蔽位置に向けて揺動し、露光開口114を閉鎖する。ま
た、シャッタボタン8の押下を解除すると、ロック部材
124は弾性片124bの弾性によって図9中に反時計
方向に回動し、位置決め片124cとピン113aとの
当接により位置決めされる。これにより、シャッタ羽根
116とシンクロスイッチ71とが再びロックされ、振
動や衝撃がレンズ付きフイルムユニット2に付与されて
も不用意な露光やストロボ発光,データの写し込みが行
われることはない。なお、シャッタ羽根の遮蔽位置への
揺動に要する時間は、シャッタボタン8の押下解除,ロ
ック部材124の回動,位置決めにかかる時間と比較し
た場合、圧倒的に短いので、ロック部材124のロック
片127がシャッタ羽根116の戻り動作を妨害するこ
とはない。
【0081】以上のような操作の繰り返しによりレンズ
付きフイルムユニット2内に収納された写真フイルム1
6の全てに撮影が行われる。写真フィルム16の全ての
コマに撮影が終了したレンズ付きフイルムユニット2
は、現像取扱店で同時プリントが受け付けられ、現像所
に回収されて現像,プリント処理が行われる。現像済み
の写真フイルム16とプリント写真とはユーザーに返却
され、レンズ付きフイルムユニット2は現像所から回収
されてリサイクルされる。
【0082】なお、上記実施形態では、ロック部材12
4を金属薄板で形成したが、プラスチック等で形成する
こともでき、レリーズレバー119とロック部材124
とを一体に形成してもよい。また、シンクロスイッチ7
1が不用意にオンするのを防止する部材として、シャッ
タ羽根116に接片受け116bを設けたが、別部品で
行ってもよい。
【0083】以下に、本発明の第2の実施形態について
説明する。なお、上述した第1の実施形態と同じ部品に
ついては、同符号を用いて詳しい説明を省略する。図1
0〜図12に示すように、本実施形態のレンズ付きフイ
ルムユニットでは、レンズボード113の裏面側にプラ
スチックで形成されたシャッタロック部材130を設
け、レンズボード113の表面側に金属薄板で形成され
たシンクロロック部材131を設けている。
【0084】シャッタロック部材130は、ベース部材
98の前面に回動自在に取り付けられており、下部にシ
ャッタ羽根116の揺動軌跡上に位置してシャッタ羽根
116の揺動を阻止するロック突起130aが形成さ
れ、上部には、シャッタボタン8の下面に形成されたレ
リーズレバー119の裏面側に形成された係合突起13
3に係合するフォーク部130bが形成されている。
【0085】図11(B)に示すように、シャッタボタ
ン8が押圧されていない状態では、シャッタロック部材
130のロック突起130aはシャッタ羽根116のバ
ネ掛け用ピン116cの揺動軌跡上に位置している。こ
れにより、レンズ付きフイルムユニットに振動や衝撃が
与えられても、シャッタ羽根116が開放位置に向けて
揺動してしまうことはない。
【0086】また、図12(B)に示すように、シャッ
タボタン8が押下されると、シャッタロック部材130
はレリーズレバー119の移動に連動して図中時計方向
に回動し、シャッタ羽根116の揺動軌跡を開放する。
これにより、シャッタ羽根130はレリーズ機構のレリ
ーズ動作によって露光開口114を開放することができ
る。
【0087】シンクロロック部材131は、レンズボー
ド113の前面側に回動自在に取り付けられている。こ
のシンクロロック部材131には、レリーズレバー11
9のフォーク部119aに係合する係合片131aと、
シンクロロック部材131の位置決めと回動防止とを行
う弾性片131bと、シンクロスイッチ71の金属接片
71aに形成されたロック片71cの下方に配置される
接片受け131cとが設けられている。
【0088】図11(A)に示すように、シャッタボタ
ン8が押圧されていない状態では、シンクロロック部材
131の接片受け131cは、シンクロスイッチ71の
上方の金属接片71aに形成されたロック片71cの下
方に位置している。これにより、レンズ付きフイルムユ
ニットに振動や衝撃が与えられて金属接片71aが撓ん
でも、ロック片71cと接片受け131cとが当接して
しまうため金属接片71bに接触することはなく、不用
意なストロボ発光やデータの写し込みを防止することが
できる。
【0089】また、図12(A)に示すように、シャッ
タボタン8が押下されると、シンクロロック部材131
は図中時計方向に回動される。これにより、接片受け1
31cは金属接片71bよりも下方に移動してしまい、
シャッタ羽根116の揺動による金属接片71aと71
bとの接触を許容する。
【0090】なお、上記第2の実施形態では、シャッタ
ロック部材130を用いたが、レリーズレバー119を
用いて直接シャッタ羽根116をロックし、シャッタボ
タン8の押圧によってレリーズレバー119が移動した
ときに、シャッタ羽根116のロックを解除するように
してもよい。また、上述の第2実施形態のように、シャ
ッタ羽根116のロック機構とシンクロスイッチ71の
ロック機構とを別々に設ける場合には、それぞれに利用
できる様々なロック機構を適宜組み合わせて用いること
ができる。以下に、シャッタ羽根116のロック機構
と、シンクロスイッチ71のロック機構の各種実施形態
について説明する。
【0091】次に、本発明の第3の実施の形態のシャッ
タ羽根のロック機構について、図13(A),(B)を
参照して説明する。なお、上述した各実施形態と同じ部
品については、同符号を用いて詳しい説明を省略する。
【0092】本実施形態では、シャッタ羽根116の不
用意な揺動を防止するために、シャッタ羽根116を遮
蔽位置に向けて付勢するバネ117の移動軌跡を揺動自
在なロックレバー136によってロックするようにして
いる。ロックレバー136は、レンズボード113の裏
面側に揺動自在に取り付けられており、レリーズレバー
119に形成されたフォーク部135に一端が係合さ
れ、他端がバネ117の移動軌跡上に配置されている。
これによれば、レンズ付きフイルムユニットに振動や衝
撃が与えられても、バネ117がロックレバー136に
よって延びることができないため、シャッタ羽根116
は開放位置に向けて揺動できず、不用意な露光を防止す
ることができる。
【0093】また、シャッタボタン8が押下されると、
ロックレバー136はレリーズレバー119の移動に連
動して図中時計方向に回動し、バネ117の移動軌跡を
開放してシャッタ羽根116の揺動を許容する。
【0094】次に、本発明の第4の実施の形態のシャッ
タ羽根のロック機構について、図14(A),(B),
(C)を参照して説明する。なお、上述した各実施形態
と同じ部品については、同符号を用いて詳しい説明を省
略する。本実施形態では、図7に示すレリーズ機構を構
成する係止レバー106の移動を利用してシャッタ羽根
116のロックを行う。
【0095】シャッタレリーズ時にレリーズレバー11
9に押圧される係止レバー106の被押圧片106aの
先端に、揺動自在なロック部材138を係合する。この
ロック部材138の上部には、被押圧部106aの先端
が係合されるフォーク形状の係合部138aが形成され
ている。ロックレバー138は、同図(A)に示すよう
に、シャッタチャージ完了時には、先端部138bをシ
ャッタ羽根116のバネ掛けピン116cの揺動軌跡上
に位置させることにより、シャッタ羽根116の揺動を
阻止している。
【0096】シャッタボタン8が押圧されると、レリー
ズレバー119によって係止レバー106の被押圧片1
06aが押圧される。これにより、同図(B)に示すよ
うに、被押圧片106aに係合したロックレバー138
が図中反時計方向に回動し、シャッタ羽根116の揺動
軌跡を開放する。また、シャッタレリーズ完了時には、
同図(C)に示すように、係止レバー106はシャッタ
駆動レバー102に係合しない係止解除位置にある。し
かしながら、ロックレバー138のフォーク部138b
を大きくしたためロックレバー138は揺動することは
ないので、シャッタチャージ時と同様にシャッタ羽根1
16をロックすることができる。
【0097】次に、本発明の第5の実施の形態のシャッ
タ羽根のロック機構について、図15(A),(B)を
参照して説明する。なお、上述した各実施形態と同じ部
品については、同符号を用いて詳しい説明を省略する。
本実施形態では、シャッタ羽根116の揺動中心となる
穴140の外周に、斜線で示すロック用の突起141,
142,143を設け、この突起141,142,14
3とシャッタ駆動レバー102の蹴飛ばしレバー120
とを係合することにより、シャッタチャージ時とレリー
ズ完了時ともに、シャッタ羽根116の不用意な揺動を
阻止している。
【0098】次に、本発明の第6の実施の形態のシャッ
タ羽根のロック機構について、図16(A),(B)を
参照して説明する。なお、上述した各実施形態と同じ部
品については、同符号を用いて詳しい説明を省略する。
【0099】本実施形態では、シャッタ駆動レバー10
2の蹴飛ばしレバー120を第1片120aと第2片1
20bとからなる二股形状としている。シャッタチャー
ジ時には、第2片120bをシャッタ羽根116の凸部
121に当接させてシャッタ羽根116の不用意な揺動
を阻止している。レリーズ時には、第1片120aが凸
部121を蹴飛ばしてシャッタ羽根116を揺動させ
る。また、レリーズ完了時には、蹴飛ばしレバー120
の第1片120aが凸部121に当接してシャッタ羽根
116の不用意な揺動を阻止している。
【0100】次に、本発明の第7の実施の形態のシャッ
タ羽根のロック機構について図17を参照して説明す
る。なお、上述した各実施形態と同じ部品については、
同符号を用いて詳しい説明を省略する。本実施形態で
は、シャッタ羽根116の上端部に、シャッタ羽根11
6を遮蔽位置に向けて付勢するように傾斜して設けられ
たバランスウェイト145を設けている。これにより、
シャッタ羽根116は僅かな振動や衝撃では開放位置に
向けて揺動しなくなる。
【0101】次に、本発明の第8の実施の形態のシャッ
タ羽根のロック機構について、図18及び図19
(A),(B)を参照して説明する。なお、上述した各
実施形態と同じ部品については、同符号を用いて詳しい
説明を省略する。本実施形態では、露光ユニット20に
組み込まれているカウンタ板104の回転を利用して、
未使用時のレンズ付きフイルムユニットでのシャッタ羽
根116の揺動を防止するようにしている。
【0102】カウンタ板104の下面には、カム円板1
47が一体に形成されており、このカム円板147の外
周には切欠148が形成されている。カウンタ板104
とシャッタ羽根との間には、軸149を中心に回動自在
とされたロックレバー150が組み込まれている。ロッ
クレバー150には、カム円板147の切欠148に係
合するピン151と、このピン151が切欠148に係
合している際にシャッタ羽根116に係合して揺動を阻
止するロックアーム152とが設けられている。これに
より、未使用時のレンズ付きフイルムユニットでは、振
動や衝撃が与えられてもシャッタ羽根116は揺動しな
い。
【0103】ユーザーに購入されたレンズ付きフイルム
ユニットにおいて最初のフイルム巻上げが行われると、
写真フイルム16の巻上げ移送に従動してスプロケット
108とカム部材107とが回転し、これに噛合された
カウンタ板104が図中反時計方向に回転する。これに
より、ロックレバー150のピン151がカム円板14
7の切欠148に押圧され、ロックレバー150は図中
反時計方向に回動する。これにより、ロックアーム15
2によるシャッタ羽根116のロックが解除され、レン
ズ付きフイルムユニットを使用することができるように
なる。
【0104】次に、上述した第1〜第8実施形態のシャ
ッタ羽根のロック機構とともにレンズ付きフイルムユニ
ットに組み込み可能なシンクロスイッチのロック機構に
ついて、図20(A),(B)を参照して説明する。な
お、上述した各実施形態と同じ部品については、同符号
を用いて詳しい説明を省略する。本実施形態では、シン
クロスイッチ71の金属接片71aと71bとの間にス
ポンジやゴム等の軟質材で形成されたスペーサー155
を挟み込んでいる。これにより、シャッタ羽根116の
揺動では、スペーサー155を潰すことにより金属接片
71aと71bとを接触させることができるが、レンズ
付きフイルムユニットの落下等の衝撃では、スペーサー
155が十分に潰れず、金属接片71aと71bとが接
触しなくなる。
【0105】シンクロスイッチの別のロック機構として
は、図21,図22に示すようなものを用いることがで
きる。なお、上述した各実施形態と同じ部品について
は、同符号を用いて詳しい説明を省略する。本実施形態
では、図22に示すように、ストロボユニット21のプ
リント基板59に設けられたストロボ回路に、シャッタ
ボタン8の押下によってオンするデータ写し込み用スイ
ッチ160を設けたものである。これによれば、データ
写し込み用スイッチ160がオフの時には、乾電池63
と充電発光部76とが切断されるため、レンズ付きフイ
ルムユニットに振動や衝撃が加えられてシンクロスイッ
チ71の金属接片71aと71bとが接触しても、スト
ロボユニット21とデータ写し込み装置48は作動しな
くなる。
【0106】このデータ写し込み用スイッチ160は、
図22に示すように、プリント基板59に取り付けられ
た金属接片64bを介して乾電池63のマイナス側端子
63bに接続される第1接片161と、シンクロスイッ
チ71に接続された第2接片162とから構成されてい
る。第1接片161の端部には、シャッタボタン8の下
面に形成されたレリーズレバー119に対面する被押圧
片163が設けられており、第2接片162には、第1
接片161の被押圧片163に対面する接点部164が
設けられている。
【0107】シャッタボタン8が押下されてレリーズレ
バー119が移動すると、このレリーズレバー119に
押圧されて被押圧片163が接点部164に接触する。
これにより、データ写し込み用スイッチ160がオン状
態となる。また、シャッタボタン8が押下されていない
際には、被押圧片163と接点部164とが接触せず、
データ写し込み用スイッチ160はオフ状態となる。
【0108】なお、上記実施形態では、第1接片161
と第2接片162とをストロボ回路に直接取り付けるよ
うにしたが、レリーズレバー119の近傍に接点部分だ
けを設け、この接点部分とプリント基板とをリード線等
で接続してもよい。
【0109】また、上記各実施の形態は、プラスチック
製のフイルムカートリッジを用いるレンズ付きフイルム
ユニットを例に説明したが、135タイプの写真フイル
ムを用いるレンズ付きフイルムユニットにも採用するこ
とができる。更に、レンズ付きフイルムユニット以外
に、低価格なカメラにも用いることができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットによれば、通常時にはシャッタ羽根
をロックし、シャッタレリーズ時には、レリーズ機構の
レリーズ動作に連動してシャッタ羽根のロックを解除す
るシャッタロック機構を設けたので、振動や衝撃等によ
るシャッタ羽根の揺動と、これによる不用意な露光とを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの第1の
実施形態の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を
示す斜視図である。
【図3】本発明のレンズ付きフイルムユニットの構成を
示す分解斜視図である。
【図4】写真フイルムの平面図である。
【図5】データ写し込み装置の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図6】第1の実施形態のストロボ回路を示す回路図で
ある。
【図7】露光ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図8】第1の実施形態のシャッタチャージ時の状態を
示す正面図である。
【図9】第1の実施形態のシャッタレリーズ時の状態を
示す正面図である。
【図10】第2の実施形態の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図11】第2の実施形態のシャッタチャージ時の状態
を示す正面図である。
【図12】第2の実施形態のシャッタレリーズ時の状態
を示す正面図である。
【図13】第3の実施形態の動作状態を示す正面図であ
る。
【図14】第4の実施形態の動作状態を示す正面図であ
る。
【図15】第5の実施形態の動作状態を示す正面図であ
る。
【図16】第6の実施形態の動作状態を示す正面図であ
る。
【図17】第7の実施形態の構成を示す正面図である。
【図18】第8の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図19】第8の実施形態の動作状態を示す平面図であ
る。
【図20】シンクロスイッチのロック機構の一例示す説
明図である。
【図21】別のシンクロスイッチのロック機構が組み込
まれたストロボ回路の回路図である。
【図22】別のシンクロスイッチのロック機構の構成を
示す正面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 8 シャッタボタン 16 写真フイルム 20 露光ユニット 21 ストロボユニット 48 データ写し込み装置 71 シンクロスイッチ 116 シャッタ羽根 119 レリーズレバー 124 ロック部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムの前面側に配置された露光
    開口と、この露光開口の近傍に一端が軸着され、露光開
    口を遮蔽する遮蔽位置と開放する開放位置との間で揺動
    自在とされたシャッタ羽根と、このシャッタ羽根を遮蔽
    位置に向けて付勢するバネと、シャッタボタンの操作に
    連動してレリーズ動作し、シャッタ羽根を遮蔽位置から
    開放位置に向けてバネの付勢に抗して揺動させるレリー
    ズ機構とを備えたレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 前記シャッタ羽根をロックして揺動を阻止するととも
    に、レリーズ機構のレリーズ動作に連動してシャッタ羽
    根のロックを解除するシャッタロック機構を設けたこと
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記シャッタロック機構は、シャッタボ
    タンの操作に連動して移動することによりレリーズ機構
    にレリーズ動作を行わせるレリーズレバーと、このレリ
    ーズレバーに一端が係合され、シャッタ羽根の揺動軌跡
    上に位置してシャッタ羽根の揺動を阻止するとともに、
    シャッタボタンの操作に連動して移動することによりシ
    ャッタ羽根の揺動軌跡を開放するロック部材とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 写真フイルムの前面側に配置された露光
    開口と、この露光開口の近傍に一端が軸着され、露光開
    口を遮蔽する遮蔽位置と開放する開放位置との間で揺動
    自在とされたシャッタ羽根と、このシャッタ羽根を遮蔽
    位置に向けて付勢するバネと、シャッタボタンの操作に
    連動してレリーズ動作し、シャッタ羽根を遮蔽位置から
    開放位置に向けてバネの付勢に抗して揺動させるレリー
    ズ機構とを備えたレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 重量により前記シャッタ羽根を遮蔽位置に向けて付勢し
    て、レリーズ機構以外でのシャッタ羽根の開放位置への
    揺動を阻止する重りをシャッタ羽根に設けたことを特徴
    とするレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 写真フイルムの前面側に配置された露光
    開口と、この露光開口の近傍に一端が軸着され、露光開
    口を遮蔽する遮蔽位置と開放する開放位置との間で揺動
    自在とされたシャッタ羽根と、このシャッタ羽根を遮蔽
    位置に向けて付勢するバネと、シャッタボタンの操作に
    連動してレリーズ動作し、シャッタ羽根を遮蔽位置から
    開放位置に向けてバネの付勢に抗して揺動させるレリー
    ズ機構と、写真フイルムの巻き上げ撮影後を備えたレン
    ズ付きフイルムユニットにおいて、 前記写真フイルムの巻き上げに連動して回転して写真フ
    イルムの残り撮影枚数を表示するカウンタ板に連動して
    回転するカム円板と、未使用時にシャッタ羽根に係合し
    てシャッタ羽根の揺動を阻止し、使用開始時のカム円板
    の回転に連動して移動することによりシャッタ羽根の揺
    動阻止を解除するロックレバーとを設けたことを特徴と
    するレンズ付きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 開放位置に向けて揺動する前記シャッタ
    羽根に押圧されてオンするストロボ装置用のシンクロス
    イッチを、前記レリーズ機構の不作動及び作動に連動し
    てロック及びロック解除するシンクロロック機構を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のレ
    ンズ付きフイルムユニット。
JP30604997A 1997-11-07 1997-11-07 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH11142913A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266718A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置及び光学機器

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