JPH05210205A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JPH05210205A
JPH05210205A JP1521292A JP1521292A JPH05210205A JP H05210205 A JPH05210205 A JP H05210205A JP 1521292 A JP1521292 A JP 1521292A JP 1521292 A JP1521292 A JP 1521292A JP H05210205 A JPH05210205 A JP H05210205A
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lens
switch
camera
strobe
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Zenichi Sakai
善一 境
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの機構の簡略化やスペースの活用によ
ってコストの上昇を抑え、ストロボの誤発光やストロボ
発光装置の充電スイッチが不用意に入ってしまうことの
ないレンズ付フィルムユニットを提供する。 【構成】 トリガスイッチ420の作動方向をレンズ付フ
ィルムユニットの長手方向に対してほぼ平行の方向と
し、また、前カバー20には突当てリブ201が充電スイッ
チ410の、従ってスライドつまみ411の上下に設けられて
いて、この部分の前カバーは押されても容易に変更しな
い構造とし、スライドつまみ411を充電スイッチOFF
の位置にしておけば前カバー20が前面側から押されても
電源スイッチがONとならないようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予じめ装填された未露光フィルム
に対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィ
ルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付ユニットは、「撮りっきりカメ
ラ」とも呼ばれている写真撮影の機能を備えたいわばフ
ィルム一体型カメラのことであって、周知の如く装填さ
れている一本のフィルムの撮影にのみ使用され、露光済
のフィルムを取り出したあとカメラ本体は廃棄されてい
て、そのため、簡易な構造をもって低いコストで製造さ
れている。
【0003】またカメラは多くの場合旅行等の外出先で
購入し、使用されるのであるが、携行に便利であるとは
言い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外形も110mm×
60mm×35mm程度で、ワイシャツの胸ポケットに
も入らず不便をかこっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし「撮りっきりカ
メラ」とは云いながら、最近撮影目的の多様化から、ス
トロボ発光装置の内蔵したレンズ付フィルムユニットの
例のようにカメラ機能が高度化する傾向があり、そのた
めコストの上昇やカメラサイズの大型化が避けられなく
なって来ている。
【0005】さらに資源を再利用する考え方から、「撮
りっきりカメラ」を再使用の出来るカメラすなわちリユ
ースカメラ化することも要望されるようになって来てい
る。
【0006】従って、こう言った要望を満足するために
はカメラとしての機構は出来うる限り簡単でコストのか
からない構造であって、しかも信頼性の高いものでなけ
ればならない。そして、ストロボ発光装置が内蔵されて
いるレンズ付フィルムユニットにおいて、簡単に誤発光
をしたり、不用意にストロボ発光装置の電源が入ってし
まうというようなことは絶対に避けねばならない。何故
ならば、ストロボが簡単に誤発光するようなことがある
と、比較的に初心者が多い本ユニットのユーザーはその
強力なストロボ光の不意の発光により大変に驚かされて
しまうことになるし、また不用意にいつの間にかストロ
ボ発光装置の電源が入ってしまっていて、実際に使用し
ようとする時には電池は消耗してしまってストロボ発光
が出来ないというようなことになれば、ユーザーはスト
ロボ故障と考え、ユーザーの次回の購入意欲は大巾にそ
がれることになる。
【0007】本発明はこれ等の点を解消して改善した結
果、カメラの機構の簡略化やスペースの活用によってコ
ストの上昇を迎え、ストロボの誤発光やストロボ発光装
置の電源が不用意に入ってしまうことのないレンズ付フ
ィルムユニットの提供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、予じめフィ
ルムが装填されていて直ちに撮影を可能とし、ストロボ
発光装置を内蔵したレンズ付フィルムユニットにおい
て、前記ストロボ発光装置を発光するトリガースイッチ
の作動方向は、前記レンズ付フィルムユニットの長手方
向に対しほぼ平行の方向であることを特徴とするレンズ
付フィルムユニットによって達成される。
【0009】更にまた上記目的は、前記ストロボ発光装
置の充電スイッチはバネ性を有する金属片スイッチより
なり、該スイッチは該スイッチと所定の間隙を保持する
突き当てリブが設けられているカバーで覆われているこ
とを特徴とするレンズ付フィルムユニットによって達成
されるものである。
【0010】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)の外観を示したもので、本カ
メラには予め35mmフィルム(J135)を装填した形で提
供され、撮影終了後には巻戻しをすることなくフィルム
をカメラに収めたままの状態で現像所に送られてフィル
ムがカメラより取出され、フィルムの現像とプリントが
行われる。
【0011】本カメラに使用される未露光のフィルムは
後述する装填方法により装填されるが装填状態ではフィ
ルムはパトローネからスプールに巻き付けられていて、
撮影の都度巻上げによってパトローネ内に巻込まれるよ
うになっている。従って現像所においては撮影済のフィ
ルムを明室においてカメラから取出すことが出来る。
【0012】また撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一部
を折曲げることによってのみ容易に可能であり、従って
カメラ部分についてのチェックを行い新たに未露光フィ
ルムを装填して裏蓋をメーカーサイドで交換すれば再使
用することが可能となる。
【0013】前記カメラに装填されるパトローネは、一
般に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる
外径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0014】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0015】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等を表示した厚紙製のカートン(紙カバ
ー)を装着して提供される。
【0016】図2は本カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0017】10,20および30はそれぞれ本カメラの主要
構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボ発光装置であるストロ
ボユニット、さらに50、60および70はそれぞれフィルム
巻上、セクタチャージおよびフィルムカウンタの各機構
である。
【0018】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0019】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記セクタチャージ機構60に連係させ
る。
【0020】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0021】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって成形され
ている。
【0022】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0023】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池接片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10背面の電池室に突出させてストロボ
充電電源としての単3電池である電池電源Eを挟持す
る。
【0024】また一体とするメインコンデンサCは前記
シャッタケース11下部に形成したコンデンサ室に格納さ
れる。
【0025】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0026】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれを前カバー20前面の穴20Aと
4個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0027】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0028】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10全面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0029】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0030】ここで、前述のストロボ発光装置であるス
トロボユニットについて更に説明を加える。
【0031】図5はストロボユニット40を発光させるト
リガスイッチ420及びストロボスイッチであるストロボ
発光装置の充電スイッチ410周辺を主に拡大して示した
図であり、(a)はストロボユニット40を左側より見た
主としてトリガスイッチ420の側面図、(b)はストロ
ボユニット40の正面図でトリガスイッチ420とストロボ
スイッチである充電スイッチの410の正面図を主に示し
たもの、(c)は(b)のストロボユニットの正面図の
Y-Y矢視断面図で(b)では図示していない前カバー2
0、カメラ本体10を含む断面図である。
【0032】図5(b)において、トリガスイッチ420
は、トリガスイッチの長接片422及びその先端に設けた
樹脂材のスイッチ作動部424、トリガスイッチの短接片4
23、そして樹脂材のベース421と共に一体成形されたス
イッチでストロボ基板401の裏面に図示のように取付け
られている。そしてストロボユニット40は前述のように
カメラ本体10に対して取り付けられており、後述のセク
タを作動するセクタレバーよりスイッチ作動部424は矢
印の方向にたたかれ、トリガスイッチ長接片422は、短
接片423の方に撓んで短接片423と当接して導通し、スト
ロボが発光することになる。なお、長接片422が短接片
に当接導通する時のスイッチ作動部424に対する作動荷
重は8gr以下が好ましく、図5(a)に示すように長接
片422がベース421に取付けられている近傍に図示のよう
に半円形の切欠部425を入れることにより比較的に容易
にこの荷重とすることが出来る。
【0033】前述のように、トリガスイッチ420は矢印
の方向にセクタレバーによりたたかれてスイッチが導通
しストロボが発光するわけであるが、この矢印の方向は
本カメラの長手方向と平行な方向であり、従って本カメ
ラの底面を下にした通常の姿勢はもちろんのこと前面、
上面、背面に強い衝撃が加わってもその衝撃の方向は矢
印の方向とは直角の方向であるためトリガスイッチ420
が導通することは無い。また、本カメラの右側面側から
衝撃を受けても矢印の方向とは逆方向なのでトリガスイ
ッチ420が導通することは無い。そしてトリガスイッチ4
20の長接片422は、スイッチ作動部424を含めてもその質
量が極めて小さいので本カメラの左側面側から衝撃を受
けてもその衝撃方向は矢印と同じ方向ではあるがトリガ
スイッチ420が導通することはほとんど無く、従ってス
トロボが誤発光することはほとんど無い。
【0034】次に、ストロボ発光装置の充電スイッチに
ついて説明する。
【0035】図5(b)において、充電スイッチ410は
図示のように二叉の接片の左側部がストロボ基板401上
に、二叉部が接片のばね性によりストロボ基板401より
浮いた状態で取り付けられ、ストロボ基板上の斜行する
プリントパターン401A、401Bに紙面垂直方向よりの押
圧力により二叉の接片が当接して前記プリントパターン
401A、401B間を導通するバネ性を有する金属片スイッ
チである。
【0036】図5(c)において、ストロボ基板401
は、前述のようにカメラ本体10の前面に図では左側に取
り付けられ、更にその前面は図では左側は前カバー20に
より覆われている。前カバー20には図示のように前記二
叉の接片をストロボ基板側に押圧するカムを持ったスト
ロボ発光装置の充電スイッチであるバネ性を有する金属
片スイッチのスライドつまみ411が取り付けられてい
て、該スライドつまみを紙面垂直方向にスライドさせて
ストロボ発光装置の充電スイッチをON,OFFするよ
うになっている。そして、前カバー20には突当てリブ20
1が充電スイッチ410の、従ってスライドつまみ411の上
下に図示のように設けられていて、この部分の前カバー
は押されても容易に変形しないようになっている。従っ
て、充電スイッチのスライドつまみ411をOFFの位置
にしておけばたとえ前カバー20が前面側から押されるよ
うなことがあっても充電スイッチがONとなることはな
い。
【0037】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室とスクロール室
(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光
フィルムFの先端を係止されスプールS2が装填され
る。
【0038】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって所定量
巻上げても上記他端はスプールS1に係止されているの
でパトローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0039】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光ピン
ト面位置への規制が保たれる。
【0040】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30D及び図示せざる1ケ所
の穴がカメラ本体10の爪10Kと10L及び図示せざる1ケ
所の爪に係合して固定される。
【0041】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0042】なお、前記のフィルム巻上機構50、セクタ
チャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につ
いて次に説明する。
【0043】図3は前記の各機構部をカメラの背面側よ
り見た角度で示したもの、図4はフィルムが巻き込まれ
たパトローネとスプールをカメラ本体に挿入する方向側
より見た角度で示したものである。
【0044】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネP1に巻き込まれたJ135
フィルムFが装填されるようになっている。
【0045】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0046】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、本実施例においては
フィルムFのフィルムノッチFNの先端が、下側レール
面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFを引き出し、フ
ィルムFの先端をスプールS2のスリットSLに差し込
んでフィルムFのパーフォレーションPを爪Hに係止す
る。なお、フィルムノッチFNはフィルム先端のベロ部
に設けた数個の穴によりフィルムの乳剤ロット番号等を
表示するようにしたものである。
【0047】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1のス
プールS1から離脱しない範囲で)をスプール室15Bの
スプールS2に巻き取ってフィルムの装填は終ることに
なる。すなわち、この様にフィルムFを装填することに
よりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中に巻
き込まれることになり、所定駒数の撮影が終了した後本
実施例においては2駒の空送りを行なうと、フィルムF
の先端部はパトローネ内に巻き込まれることなく必要長
さを残して撮影済みフィルム部分は完全にパトローネP
1の中に巻き込まれることになる。従って、このパトロ
ーネは明室において本カメラから取り出すことが出来
る。
【0048】次に、本体部の機構を説明する。
【0049】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0050】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0051】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0052】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0053】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0054】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0055】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0056】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0057】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0058】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0059】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
Cは、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして
立上り部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の
引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67
の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65A
はセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルム
に露光を与えた後閉じることになる。
【0060】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0061】次に、フィルムカンウタ機構について説明
する。
【0062】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0063】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0064】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入る
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0065】この様にして、本実施例においては2駒の
フィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は2歯
分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72
Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー
61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出部62
Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D
はカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止
が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわ
れ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の様に
チャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルム
への露光も出来ない。この様にしてフィルムの先端のベ
ロがパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防止さ
れ必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパ
クト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使用して
も現像時のパトローネからのフィルム引き出しに問題は
ない。
【0066】
【発明の効果】本発明は、カメラの機構の簡略化やスペ
ースの活用によってコストの上昇を抑え、ストロボの誤
発光やストロボ発光装置の電源が不用意に入ってしまう
ことのない信頼性の高いレンズ付フィルムユニットが提
供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの外
観図。
【図2】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの構
成を示す展開図。
【図3】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのカ
メラ本体、前カバー等の各機構を背面側より見た斜視
図。
【図4】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットに使
用されるフィルムの斜視図。
【図5】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのス
トロボ発光装置のトリがスイッチ及び充電スイッチ周辺
を主に拡大した図で、(a)はトリガスイッチの側面
図、(b)はストロボユニットの正面図、(c)は
(b)のY-Y矢視断面図。
【符号の説明】
10 カメラ本体 20 前カバー 201 突当てリブ 40 ストロボユニット 401 ストロボ基板 401A、401B プリントパターン 410 充電スイッチ(ストロボスイッチ) 411 スライドつまみ 420 トリガスイッチ 421 ベース 422 長接片 423 短接片 424 スイッチ作動部 425 切欠部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予じめフィルムが装填されていて直ちに
    撮影を可能とし、ストロボ発光装置を内蔵したレンズ付
    フィルムユニットにおいて、 前記ストロボ発光装置を発光するトリガースイッチの作
    動方向は、前記レンズ付フィルムユニットの長手方向に
    対しほぼ平行の方向であることを特徴とするレンズ付フ
    ィルムユニット。
  2. 【請求項2】 予じめフィルムが装填されていて直ちに
    撮影を可能とし、ストロボ発光装置を内蔵したレンズ付
    フィルムユニットにおいて、 前記ストロボ発光装置の充電スイッチはバネ性を有する
    金属片スイッチよりなり、該スイッチは該スイッチと所
    定の間隙を保持する突き当てリブが設けられているカバ
    ーで覆われていることを特徴とするレンズ付フィルムユ
    ニット。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5822639A (en) * 1997-09-30 1998-10-13 Eastman Kodak Company Camera having self timer unwind without exposure
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US5867742A (en) * 1997-09-30 1999-02-02 Eastman Kodak Company Multiple function shutter button assembly
US5895136A (en) * 1997-09-30 1999-04-20 Eastman Kodak Company Miniature flash circuit switch with high current capability
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US5940639A (en) * 1997-09-30 1999-08-17 Eastman Kodak Company Camera having self timer dwell

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