JPH05210211A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JPH05210211A
JPH05210211A JP1693892A JP1693892A JPH05210211A JP H05210211 A JPH05210211 A JP H05210211A JP 1693892 A JP1693892 A JP 1693892A JP 1693892 A JP1693892 A JP 1693892A JP H05210211 A JPH05210211 A JP H05210211A
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camera
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cartridge
lens
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Zenichi Sakai
善一 境
Kazuo Todo
和夫 藤堂
Takao Tsuda
隆夫 津田
Hiroyuki Kobayashi
宏至 木林
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの機構の簡略化やスペースの活用によ
ってコストの上昇を抑えてレンズ付フィルムユニットの
裏蓋を係止する係止部の耐久性を向上し、リユース化を
促進するレンズ付フィルムユニットを提供する。 【構成】 パトローネ室15Aの隣に画面枠16を設け、パ
トローネP1を取り出す時に裏蓋30を折り曲げる溝32の
位置を裏蓋を開放する側の端より70mm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予め装填された未露光フィルムに
対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィル
ムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付フィルムユニットは、「撮りっ
きりカメラ」とも呼ばれている写真撮影の機能を備えた
いわばフィルム一体型カメラのことであって、周知の如
く装填されている一本のフィルムの撮影にのみ使用さ
れ、露光済のフィルムを取り出したあとカメラ本体は廃
棄されていて、そのため、簡易な構造をもって低いコス
トで製造されている。
【0003】またカメラは多くの場合旅行等の外出先で
購入し、使用されるのであるが、携行に便利であるとは
言い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外形も110mm×6
0mm×35mm程度で、ワイシャツの胸ポケットにも入らず
不便をかこっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし「撮りっきりカ
メラ」とは云いながら、最近撮影目的の多様化から、ス
トロボ発光装置の内蔵したレンズ付フィルムユニットの
例のようにカメラ機能が高度化する傾向があり、そのた
めコストの上昇やカメラサイズの大型化が避けられなく
なって来ている。
【0005】さらに資源を再利用する考え方から、「撮
りっきりカメラ」を再使用の出来るカメラすなわちリユ
ースカメラ化することも要望されるようになって来てい
る。
【0006】カメラをそのままの形で再使用することが
出来るようにするためには、品質保証のためカメラの再
チェックは当然のことながら必要であり、そして必要最
小限の部材のみを交換すれば再使用出来るカメラが要望
されるようになって来ている。
【0007】すなわち、カメラをチェックすることなし
にフィルムのみをつめかえて使用するようなことが無い
ようにするための手段をもったリユースカメラが要望さ
れるようになって来ている。
【0008】そのためにリユース時には裏蓋を新しい裏
蓋と変換するようにしたレンズ付フィルムユニットの場
合、裏蓋をユニット本体に取り付ける係止部の耐久性が
問題になってきている。
【0009】本発明はこれ等の点を解消して改善した結
果、カメラの機構の簡略化やスペースの活用によってコ
ストの上昇を抑えてレンズ付フィルムユニットの裏蓋を
係止する係止部の耐久性を向上し、リユース化を促進す
るレンズ付フィルムユニットの提供を目的としたもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、予めフィル
ムがスクロール室のスプールに巻き込まれていて直ちに
撮影を可能とし、フィルム巻上ノブの巻上操作によって
フィルムを1駒宛巻き上げ、撮影を終えたフィルムは順
次パトローネ室のパトローネ内に巻き戻し、撮影の終っ
たフィルムが巻き込まれたパトローネは裏蓋を裏蓋に設
けた溝部で折り曲げて開放して取り出すようにしたレン
ズ付フィルムユニットにおいて、前記パトローネ室の隣
に画面枠を設け、前記裏蓋を折り曲げる溝の位置は該裏
蓋を開放する側の端より70mm以下であることを特徴とす
るレンズ付フィルムユニットによって達成されるもので
ある。
【0011】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)の外観を示したもので、本カ
メラには予め35mmフィルム(J135)を装填した形で提
供され、撮影終了後には巻戻しをすることなくフィルム
をカメラに収めたままの状態で現像所に送られてフィル
ムがカメラより取出され、フィルムの現像とプリントが
行われる。
【0012】本カメラに使用される未露光のフィルムは
後述する装填方法により装填されるが装填状態ではフィ
ルムはパトローネからスプールに巻き付けられていて、
撮影の都度巻上げによってパトローネ内に巻込まれるよ
うになっている。従って現像所においては撮影済のフィ
ルムを明室においてカメラから取出すことが出来る。
【0013】また撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一部
を折曲げることによってのみ容易に可能であり、従って
カメラ部分についてのチェックを行い新たに未露光フィ
ルムを装填して裏蓋をメーカーサイドで交換すれば再使
用することが可能となる。
【0014】前記カメラに装填されるパトローネは、一
般に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる
外径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0015】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0016】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等を表示した厚紙製のカートン(紙カバ
ー)を装着して提供される。
【0017】図2は本カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0018】10,20および30はそれぞれ本カメラの主要
構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボ発光装置であるストロ
ボユニット、さらに50、60および70はそれぞれフィルム
巻上、セクタチャージおよびフィルムカウンタの各機構
である。
【0019】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0020】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記セクタチャージ機構60に連係させ
る。
【0021】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0022】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって成形され
ている。
【0023】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0024】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池接片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10背面の電池室に突出させてストロボ
充電電源としての単3電池である電池電源Eを挟持す
る。
【0025】また一体とするメインコンデンサCは前記
シャッタケース11下部に形成したコンデンサ室に格納さ
れる。
【0026】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0027】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダ対物レンズ21を落し
込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前記
化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22Bを
突設していて、それぞれを前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0028】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0029】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10全面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0030】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0031】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室とスクロール室
(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光
フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装填され
る。
【0032】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げ
ても上記他端はスプールS1に係止されているのでパト
ローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0033】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光ピン
ト面位置への規制が保たれる。
【0034】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30D及び図示せざる1ケ所
の穴がカメラ本体10の爪10Kと10L及び図示せざる1ケ
所の爪に係合して固定される。
【0035】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0036】次に、前記のフィルム巻上機構50、セクタ
チャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につ
いて説明する。
【0037】図3は前記の各機構部をカメラの背面側よ
り見た角度で示したもの、図4はフィルムが巻き込まれ
たパトローネとスプールをカメラ本体に挿入する方向側
より見た角度で示したものである。
【0038】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネP1に巻き込まれたJ135
フィルムFが装填されるようになっている。
【0039】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0040】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、本実施例においては
フィルムFのフィルムノッチFNの先端が、下側レール
面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFを引き出し、フ
ィルムFの先端をスプールS2のスリットSLに差し込
んでフィルムFのパーフォレーションPを爪Hに係止す
る。なお、フィルムノッチFNはフィルム先端のベロ部
に設けた数個の穴によりフィルムの乳剤ロット番号等を
表示するようにしたものである。
【0041】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1のス
プールS1から離脱しない範囲で)をスクロール室15B
のスプールS2に巻き取ってフィルムの装填は終ること
になる。すなわち、この様にフィルムFを装填すること
によりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中に
巻き込まれることになり、所定駒数の撮影が終了した後
本実施例においては2駒の空送りを行なうと、フィルム
Fの先端部はパトローネ内に巻き込まれることなく必要
長さを残して撮影済みフィルム部分は完全にパトローネ
P1の中に巻き込まれることになる。従って、このパト
ローネは明室において本カメラから取り出すことが出来
る。
【0042】次に、本体部の機構を説明する。
【0043】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0044】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0045】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0046】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0047】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0048】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0049】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0050】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0051】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0052】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0053】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
Cは、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして
立上り部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の
引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67
の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65A
はセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルム
に露光を与えた後閉じることになる。
【0054】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0055】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0056】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0057】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0058】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0059】この様にして、本実施例においては2駒の
フィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は2歯
分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72
Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー
61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出部62
Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D
はカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止
が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわ
れ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の様に
チャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルム
への露光も出来ない。この様にしてフィルムの先端のベ
ロがパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防止さ
れ必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパ
クト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使用して
も現像時のパトローネからのフィルム引き出しに問題は
ない。
【0060】ここで、裏蓋30に設けられたパトローネを
取り出す時に裏蓋30を折り曲げる溝の溝位置について説
明する。
【0061】図5は、本カメラからのフィルムの取り出
しを示す図である。図5において、裏蓋30の穴30Cはカ
メラ本体10の爪10Kに、図2で示す裏蓋30の爪30Aと30
Bはカメラ本体10の係止部10Hと10Jに係合している
が、この穴あるいは係止部と爪との係合部に先端の尖っ
たマイナスドライバ状の金具を入れてこの係合を外し、
裏蓋30の他の穴とカメラ本体10の他の爪との係合部はそ
のままとし、裏蓋30を裏蓋30の溝32より折り曲げて裏蓋
30をIの状態からIIの状態に押し広げる。係合部の爪30
A、30Bに対応した部分は、30Cの取り外しで係合が外
れるようにしても良い。本実施例では、爪30A、30Bの
爪の向きを図示のようにして裏蓋を折り曲げようと、裏
蓋のパトローネ室側を持ち上げると爪30A、30Bは係止
部10H、10Jと自動的に外れる。しかし、30Cの係合を
外さない限り外れなく、通常の使用時にカメラを堅固に
する役割を果たしている。そして、ベロの出ている撮影
済みのフィルムが巻き込まれたパトローネP1は、カメ
ラ本体から矢印B方向に取り出すようになっている。そ
してパトローネより出ているベロは本実施例のように径
の小さいパトローネの場合、現像所でのフィルム現像時
にこのベロ部がパトローネ内に巻き込まれてしまってい
ると、フィルムをパトローネから引き出す作業は困難な
作業であるため、本カメラは前述のようにベロがパトロ
ーネ内に巻き込まれてしまわないような巻き上げ構造と
なっている。すなわち、実施例の本カメラにおいては前
述のように撮影終了後2駒のフィルムの空送りをすると
カメラとしての機能は停止し、フィルムの巻上げもレリ
ーズも出来ないようになっていてベロがパトローネ内に
巻き込まれてしまうことを防止している。ラボで、前記
裏蓋の30Cのみでなく、30A、30Bも何らかの手段で係
合を外さないと裏蓋が折り曲がらない構成をとることも
できる。この場合、ユーザーが容易にいたずらできない
という効果がある。
【0062】そして、フィルムを無駄にしないため実質
的なベロの長さを短かくするためには、当然のことなが
らパトローネ室15Aとスクロール室15Bの間隔は短い方
が良い。また、同様にフィルムを無駄にしないために
は、パトローネ室15Aの隣に画面枠16がある配置が良い
ことになる。もしも、パトローネ室15Aと画面枠16の間
に電池室とかストロボ用のコンデンサ室を設けるといっ
た配置にした場合、画面枠16にフィルムの未露光部をも
って来るためのフィルムの移動量はそうでない場合に比
べて当然大きいので、従ってパトローネ内に巻き込まれ
るフィルムの長さはそれだけ長い必要があることにな
る。すなわち、フィルムを無駄にしないためにはパトロ
ーネ室15Aとスクロール室15Bの間隔は短い方が良く、
更にパトローネ室15Aの隣に画面枠16がある配置が良い
ことになる。また少なくともベロが出た状態でパトロー
ネを出すためには溝部は画枠より、スクロール室側にあ
って欲しい。
【0063】そして、ベロの出たパトローネを裏蓋に設
けた溝位置で折り曲げて取り出す際に、取り出しやすく
するためには当然裏蓋を大きく開放すれば良いことにな
る。そのためには裏蓋を折り曲げる溝位置は裏蓋の開放
する側の端から離れた位置にある方が良いことになる。
【0064】この溝位置が裏蓋の開放する側の端から長
いと、裏蓋を溝位置で折り曲げる際にテコの原理と裏蓋
の大きな湾曲により裏蓋をカメラ本体に係止している係
合部に大きな力が加わることになり、本カメラのリユー
ス時には裏蓋は新しい裏蓋に交換されるので問題は無い
が、カメラ本体の爪は傷められることになる。そこでこ
の溝位置は裏蓋の開放する側の端から短い方が良く、短
かいことによって裏蓋を溝で折り曲げる力を溝に集中す
る事が出来、また裏蓋の湾曲も少ないので裏蓋を係止し
ているカメラ本体の爪にはそれだけかかる力が小さくて
すみ、従って爪の傷みも少なくてすむ。すなわち、カメ
ラ本体のリユース化はそれだけ進められることになる。
あまりに溝までの長さが短かいと、力が要り、処理に時
間がかかるだけでなく、無理に行おうとして、本体側の
被係合部の爪や穴を破壊してしまう危険性がある。
【0065】本実施例による実験結果では、カメラ本体
の爪(係合部)の傷みの少ない裏蓋の溝位置は、裏蓋の
開放する側の端から70mm以下(特に60〜70mm)の場合良
い結果が得られた。
【0066】図6は、裏蓋のリブ寸法を変更した別の実
施例を示す図で、裏蓋のカメラ本体への固定側のリブ巾
D1より開放側のリブ巾D2の方を大きくしたものであ
る。このようにすることにより開放側の裏蓋の折れ曲げ
時における湾曲は少なくてすみそれだけカメラ本体の爪
の傷みは少なくてすむことになる。
【0067】
【発明の効果】本発明により、カメラの機構の簡略化や
スペースの活用によってコストの上昇を抑えてフィルム
の無駄を少なくし、レンズ付フィルムユニットの裏蓋を
係止する係止部の耐久性を向上してリユース化を促進す
るレンズ付フィルムユニットが提供されることになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの外
観図。
【図2】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの構
成を示す展開図。
【図3】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのカ
メラ本体、前カバー等の各機構を背面側より見た斜視
図。
【図4】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットに使
用されるフィルムの斜視図。
【図5】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのフ
ィルムの取り出しを示す図。
【図6】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの裏
蓋のリブ寸法を変更した別の実施例を示す図。
【符号の説明】
10 カメラ本体 10K 爪 15A パトローネ室 15B スクロール室 16 画面枠 30 裏蓋 30C 穴 32 溝 P1 パトローネ D1,D2 リブ巾
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木林 宏至 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めフィルムがスクロール室のスプール
    に巻き込まれていて直ちに撮影を可能とし、フィルム巻
    上ノブの巻上操作によってフィルムを1駒宛巻き上げ、
    撮影を終えたフィルムは順次パトローネ室のパトローネ
    内に巻き戻し、撮影の終ったフィルムが巻き込まれたパ
    トローネは裏蓋を裏蓋に設けた溝部で折り曲げて開放し
    て取り出すようにしたレンズ付フィルムユニットにおい
    て、 前記パトローネ室の隣に画面枠を設け、前記裏蓋を折り
    曲げる溝の位置は該裏蓋を開放する側の端より70mm以下
    であることを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
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