JPH0564846U - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JPH0564846U
JPH0564846U JP298592U JP298592U JPH0564846U JP H0564846 U JPH0564846 U JP H0564846U JP 298592 U JP298592 U JP 298592U JP 298592 U JP298592 U JP 298592U JP H0564846 U JPH0564846 U JP H0564846U
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JP
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film
gear
camera
lens
cam
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善一 境
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの機構の簡略化やスペースの活用によ
ってコストの上昇を抑え、再度の使用を可能とするフィ
ルムカウンタ機構の信頼性が高いレンズ付フィルムユニ
ットの提供を目的とする。 【構成】 スプロケット歯車54と同軸のカム軸56の先端
の歯車の回転中心に円錐形突起56Bを設け、カム軸56が
上方に浮いて来ても指数盤71の下面に点当りとなるよう
に構成して指数盤71の回転を安定化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、露光およびフィルム巻取機能を備えていて、予め装填された未露光 フィルムに対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィルムユニットに 関する。
【0002】
【従来の技術】
レンズ付フィルムユニットは、「撮りっきりカメラ」とも呼ばれている写真撮 影の機能を備えたいわばフィルム一体型カメラのことであって、周知の如く装填 されている一本のフィルムの撮影にのみ使用され、露光済のフィルムを取り出し たあとカメラ本体は廃棄されるものであることから、簡易な構造をもって低いコ ストで製造されている。
【0003】 またカメラは多くの場合旅行等の外出先で購入し使用されるのであるが、携行 に便利であるとは言い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外形も110mm×60mm×3 5mm程度で、ワイシャツの胸ポケットにも入らず不便をかこっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし「撮りっきりカメラ」とは言いながら、最近撮影目的の多様化から、ス トロボ発光装置を内蔵したレンズ付フィルムユニットの例のようにカメラ機能が 高度化する傾向があり、そのためコストの上昇やカメラサイズの大型化が避けら れなくなって来ている。
【0005】 さらに資源を再利用する考え方から、「撮りっきりカメラ」を再使用の出来る カメラすなわちリユースカメラ化することも要望されるようになって来ている。
【0006】 従って、こう言った要望を満足するためにはカメラとしての機構は出来うる限 り簡単でコストのかからない構造であって、しかも信頼性の高いものでなければ ならない。そして、本ユニットのようなカメラにおいて唯一数値の表示されるフ ィルムカウンタ機構は、その表示が不正確であるようなことがあると、撮れるつ もりが撮れなかったり、また逆に撮ったつもりが撮れていなかったりしてユーザ ーの次回の購入意欲を大巾にそぐ結果となる。従って、フィルムカウンタ機構は より簡単でしかもリユースカメラとして多数回使用しても信頼性が劣化したりす ることが無いものが要望されることになるわけである。
【0007】 本考案はこれ等の点を解決して改良した結果、カメラの機構の簡略化やスペー スの活用によってコストの上昇を抑え、再度の使用を可能とするフィルムカウン タ機構の信頼性が高いレンズ付フィルムユニットの提供を目的としたものである 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、予めフィルムが内蔵されていて直ちに撮影を可能とし、巻上ノブ の巻上操作によってフィルムと噛み合っているスプロケットと同軸の歯車により カウンタの指数盤の所定角度宛の回転を行い、撮影を終えたフィルムは順次パト ローネ内に巻込むようにしたレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記カウンタの指数盤を回転する前記スプロケットと同軸の歯車は、シャッタ チャージに関係する動作を行なわせるためのカムとも同軸で、前記指数盤の下面 で前記歯車の上下方向の動きを抑えるようにし、該歯車の軸先端の回転中心には 前記指数盤の下面に点当りとする突起を、好ましくは円錐状の突起を設けること を特徴とするレンズ付フィルムユニットによって達成されるものである。
【0009】
【実施例】
図1は本考案のレンズ付フィルムユニット(以後本カメラともいう)の外観を 示したもので、本カメラには予め35mmフィルム(J135)を装填した形で提供さ れ、撮影終了後には巻戻しをすることなくフィルムをカメラに収めたままの状態 で現像所に送られてフィルムがカメラより取出され、フィルムの現像とプリント が行われる。
【0010】 本カメラに使用される未露光のフィルムは後述する装填方法により装填される が装填状態ではフィルムはパトローネからスプールに巻き付けられていて、撮影 の都度巻上げによってパトローネ内に巻込まれるようになっている。従って現像 所においては撮影済のフィルムを明室においてカメラから取出すことが出来る。
【0011】 また撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一部を折曲げることによってのみ容易に 可能であり、従ってカメラ部分についてのチェックを行い新たに未露光フィルム を装填して裏蓋をメーカーサイドで交換すれば再使用することが可能となる。
【0012】 前記カメラに装填されるパトローネは、一般に使用されるパトローネ(JIS K7528)とは異なる外径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0013】 その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除いてカメラの厚さを24mm前後に抑え ることが可能となり、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0014】 本カメラはその外面の一部に、商品名や簡単な使用方法等を表示した厚紙製の カートン(紙カバー)を装着して提供される。
【0015】 図2は本カメラの構成を示す展開図である。
【0016】 10、20および30はそれぞれ本カメラの主要構成部材であるカメラ本体、前カバ ーおよび裏蓋であり、また40は内蔵されるストロボユニット、さらに50、60およ び70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよびフィルムカウンタの各機構 である。
【0017】 前記カメラ本体10は単体時においてフィルム巻上機構50ならびにセクタチャー ジ機構60、フィルムカウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセクタ を収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0018】 前記シャッタケース11は両側部に突設した爪11Aをカメラ本体10前面の係止部 10Aに係合して固定され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係させる。
【0019】 さらに前記シャッタケース11の前面には焦点距離f=30mmの単玉レンズで絞り はF9.5である撮影用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺割13 Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0020】 前記のカメラ本体10とシャッタケース11は、前述の前カバー20、裏蓋30を含め て何れも若干の弾性を備える黒色艶消のプラスチック材によって成形されている 。
【0021】 一方前記ストロボユニット40は、カメラ本体10前面のガイドピン10Bと10Cに それぞれ係合する基板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0022】 前記ストロボユニット40は一体とする上下の電池接片41をカメラ本体10上下の スリット穴10Dを挿通してカメラ本体10背面の電池室に突出させてストロボ充電 電源としての単3電池である電源電池Eを挟持する。
【0023】 また一体とするメインコンデンサCは前記シャッタケース11下部に形成したコ ンデンサ室に格納される。
【0024】 前記のレンズ押え13とストロボユニット40のカメラ本体10への固定一体化は、 前記前カバー20のカメラ本体10への装着によって完成される。
【0025】 前記前カバー20はカメラ本体10への装着に先立って予めその前面にファインダ の対物レンズ21を落し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前記化 粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22Bを突設していて、それぞれを 前カバー20前面の穴20Aと4個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0026】 前記前カバー20はさらに背面にファインダの接眼レンズ23を係合して取付けた 上でカメラ本体10の前面に装着される。
【0027】 前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dとさらに3個所の係止部20Eを備えて いて、それぞれをカメラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の係止 部10Gに係合して取付けられる。
【0028】 前記前カバー20のカメラ本体10への係合装着により、前記のレンズ押え13なら びにストロボユニット40がカメラ本体10に対して固定される。
【0029】 前カバー20を装着した前記カメラ本体10は、その背面に形成したパトローネ室 とスクロール室(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光フィルム Fの先端を係止されたスプールS2が装填される。
【0030】 前記フィルムFの他端はパトローネP1内のスプールS1に係止されており、 フィルム装填後パトローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げても 上記他端はスプールS1に係止されているのでパトローネP1内に撮影完了毎に 巻込みが出来る。
【0031】 フィルムFを装填した前記カメラ本体10の背面には裏蓋30が装着されて前記フ ィルムFの遮光とピント面位置への規制が保たれる。
【0032】 前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側面に係止用の穴30Cと30Dを備えて いて、カメラ本体10への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部10H と10Jに、一方穴30Cと30D及び図示せざる1ケ所の穴がカメラ本体10の爪10K と10L及び図示せざる1ケ所の爪に係合して固定される。
【0033】 裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が行なわれて撮影可能の画面がセット され、図1に示したカートンを装着して完成される。
【0034】 次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、フィルムカウンタ機 構70の各細部について説明する。
【0035】 図3は前記の各機構部をカメラの背面側より見た角度で示したもの、図4はフ ィルムが巻き込まれたパトローネとスプールをカメラ本体に挿入する方向側より 見た角度で示したものである。
【0036】 前記カメラ本体10には、露光部である画面枠16を挟んで両側の同一平面内に、 フィルム巻取用およびフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15Aお よびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示す収納容器であるパトローネ P1に巻き込まれたJ135フィルムFが装填されるようになっている。
【0037】 本実施例の本カメラに使用されるフィルムFは、一般のカメラ同様ロールフィ ルムJ135や若干薄手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収納容器 として予め暗室内等でパトローネP1のスプールS1にその端部を固定して所定 駒数が撮影可能の長さ巻き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一 定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態のフィルムをカメラに装填 することになるが装填方法にいて次に述べる。
【0038】 パトローネP1をパトローネ室15Aに、パトローネP1のスプールS1が巻上 用フォーク52の二叉部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスクロー ル室15Bに挿入する。そして、本実施例においてはフィルムFのフィルムノッチ FNの先端が、下側レール面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFを引き出し、 フィルムFの先端をスプールS2のスリットSLに差し込んでフィルムFのパー フォレーションPを爪Hに係止する。なお、フィルムノッチFNはフィルム先端 のベロ部に設けた数個の穴によりフィルムの乳剤ロット番号等を表示するように したものである。
【0039】 次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。そして、この状態の本カメラをフィ ルム巻取装置に取り付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1のスプー ルS1から離脱しない範囲で)をスクロール室15BのスプールS2に巻き取って フィルムの装填は終ることになる。すなわち、この様にフィルムFを装填するこ とによりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中に巻き込まれることにな り、所定駒数の撮影が終了した後本実施例においては2駒の空送りを行うと、フ ィルムFの先端部はパトローネ内に巻き込まれることなく必要長さを残して撮影 済みフィルム部分は完全にパトローネP1の中に巻き込まれることになる。従っ て、このパトローネは明室において本カメラから取り出すことが出来る。
【0040】 次に、本体部の機構を説明する。
【0041】 前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始めとするフィルム巻上機構50、セク タチャージ機構60、それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれてい る。
【0042】 まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ機構の説明を行う。
【0043】 51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填されたフィルムFはフィルム巻上ノ ブ51を反時計方向に回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフォレ ーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット歯車54と同軸の、下部に扇形 カム部55Bを有するカム55は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回 転する様になっている。
【0044】 すなわち、フィルムはスプロケット歯車の歯数である8ケのパーフォレーショ ンの長さを1駒として巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サイズ で24×36mmである。
【0045】 カム55の反時計方向の回転により、前述の様に当然のことながら扇形カム部55 Bも反時計方向に回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバー61を 、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向に付勢するチャージレバーバネ 64のばね力に抗して時計方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状 のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65Bを押圧し、やがて立上り 部65Bを乗り越えて図示の状態の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0046】 セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10に設けたピン18Cの間にはセクタバ ネ67が張設してあり、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65の長穴 を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けたピン18Bに前記長穴の左端を当 接し、且つセクタレバー65に設けられた腕部65Dをカメラ本体10に設けたピン18 Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設けたセクタピン18Dにより 軸支されたセクタ66を作動するセクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入さ れている。
【0047】 後述する様に、撮影終了後のカムストッパ62の突出部62Dは、カム55の溝部55 Aより抜けており、巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化してチャ ージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部62Aの各エッジより外れ、時 計方向に付勢する巻上ストッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接 している。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の様に丁度1回転してカ ム55の溝部55Aが最初の位置に戻ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によ るカムストッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッパ62の突出部62 Dは前記溝部55Aに飛び込むことになる。そして、この飛び込み作動により、こ の時点ではカムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ストッパ57の 腕部57Aの係止が外れる。
【0048】 フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチャット歯車となっており、前記係止の 外れにより巻上ストッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前記ば ね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝に飛び込み、フィルム巻上ノブ51の反 時計方向の巻上げ回転を阻止することになる。すなわち、フィルム巻上げ完了に よりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止されることになる。
【0049】 また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利用した逆転防止爪53の先端が前記ラ チェット歯車51Aに圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の回転 は阻止する様になっている。
【0050】 前カバー20のレリーズ釦25を押すことによりレリーズ釦25の裏面に植設された レリーズ釦ピン25Aの先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20をカ メラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ51上に記した矢印A方向のレ リーズ釦ピン25Aの先端の作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前 記ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ストッパ57の腕部57Aの 端面よりチャージレバー61の腕部61Aのエッジ部が外れてチャージレバー61が、 従ってカムストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時計方向に回転 する。
【0051】 そして、セクタバネ67より強力なチャージレバーバネ64のばね力によるチャー ジレバー61の反時計方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61Cは 、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして立上り部65Bから外れる。従 ってセクタレバー65はセクタレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67 の引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67の引張力により元に戻 る。従って、セクタ駆動ピン65Aはセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転して フィルムに露光を与えた後閉じることになる。
【0052】 一方、カムストッパ62も前記の様にチャージレバー61と一緒に反時計方向に回 転し、カムストッパ62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることになる。 そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ57の腕部57Aは巻上ストッパ バネ58のばね力により時計方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61 Aの端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV形突起部は巻上ノブ51 のラチェット歯車51Aを係止しない。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0053】 次に、フィルムカウンタ機構について説明する。
【0054】 72は前述の様に、スプロケット歯車54と一体的に回転するカム55に植設された カム軸56の上方先端に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻上げら れカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に回転する指数盤歯車である。
【0055】 指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成形品として印刷されていて、フィル ムの撮影可能残数を前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する様に なっている。
【0056】 図5は前述のフィルムカウンタ機構の指数盤歯車周辺の拡大図であり、(a) は上面側より見た図、(b)は(a)を正面側より見た図である。
【0057】 図5(a)において、指数盤71の下の指数盤歯車72の三角形状歯72Cはスプロ ケット歯車54と同軸のカム軸56の先端の歯車のV溝56Aと図示のように噛み合っ ている。
【0058】 なお、スプロケット歯車54と噛み合っているフィルムFは巻上時には矢印方向 に移動し、スプロケット歯車54を反時計方向に回転し、前述のようにスプロケッ ト歯車54と同軸のカム軸56の先端の歯車のV溝56Aと噛み合っている指数盤歯車 72を、従って指数盤71を時計方向に回転することになる。更に、カム55は前述の ようにフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60と関連して回転することは既 に述べた通りである。
【0059】 そして、カム軸56の先端の歯車の回転中心には(b)で示すように円錐形突起 56Bが設けてあり、カム軸56が上方に浮いて来て指数盤71の下面に当接しても点 当りとなるようになっていて、これ以上のカム軸56の浮き上りも抑えるようにし ている。もしこの円錐形突起56Bが設けていなかったりすると、カム軸56が上方 に浮いて来て指数盤71の下面に当接した場合はカム軸端面の面当りとなり、カム 軸56は回転しているためカム軸端面と指数盤71の下面の当り方によっては指数盤 71を更に回転させたり、逆方向に回転させようとする力が働くことになり指数盤 の回転を不安定にすることになる。しかし、本実施例のようにカム軸の先端の回 転中心位置に円錐形突起を設けて点当りにすることにより前述のような力は働か ず指数盤の回転は安定することになる。
【0060】 図3に戻って、指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設けられ、所定駒数の撮 影が終了後の次のフィルム巻上げにより、前記突出部72Aはチャージレバー61の 突出部61Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り込む様になって いる。そして、突出部72Aが両突出部61E、62Eの間に入り込むことにより、フ ィルムが1駒分巻き上げられ、カム55が1回転してセクタチャージが終了しても 前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突出部72Aに動きを阻止されて、チャ ージレバー61は作動出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部55A には飛び込めないことになる。そして、カムストッパ62の腕部62Aの端面に巻上 ストッパバネ58の前記ばね力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上ス トッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止しないし、またチャー ジレバー61を作動してセクタを開閉してフィルムに露光を与えることも出来ない 。
【0061】 この様にして、本実施例においては2駒のフィルムの空送りが行われると、指 数盤歯車72は2歯分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72Aは、 前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー61の動きは阻止するが、カムス トッパ62の別の突出部62Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D はカム55の溝部55Aに飛び込み、巻上ストッパ57の係止が外れ巻上ストッパ57に よる巻上ノブ51の係止が行われ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の 様にチャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルムへの露光も出来ない 。この様にしてフィルム先端のベロがパトローネの中に巻き込まれてしまうこと は防止され必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパクト化のため、 外径寸法の小さいパトローネを使用しても現像時のパトローネからのフィルム引 き出しに問題はない。
【0062】 なお、前述した実施例においては、カム軸56の先端に円錐形突起56Bを設ける としているが、円錐形突起の先端を半球形としたりあるいはカム軸56の先端の回 転中心に半球形の突起を設けても良い。
【0063】
【考案の効果】
本考案により、きわめて簡単な構成によりフィルムカウンタ機構の信頼性が向 上し、リユースカメラとして多数回の使用を可能とし、コストの上昇もなく安定 して作動するレンズ付フィルムユニットが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づくレンズ付フィルムユニットの外
観図。
【図2】本考案に基づくレンズ付フィルムユニットの構
成を示す展開図。
【図3】本考案に基づくレンズ付フィルムユニットのカ
メラ本体、前カバー等の各機構を背面側より見た斜視
図。
【図4】本考案に基づくレンズ付フィルムユニットに使
用されるフィルムの斜視図。
【図5】本考案に基づくレンズ付フィルムユニットのフ
ィルムカウンタ機構の指数盤歯車周辺の拡大図で、
(a)は上面側より見た図、(b)は(a)を正面より
見た図。
【符号の説明】
10 カメラ本体 54 スプロケット歯車 55 カム 56 カム軸 56A V溝 56B 円錐形突起 71 指数盤 72 指数盤歯車 72C 三角形状歯 F フィルム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めフィルムが内蔵されていて直ちに撮
    影を可能とし、巻上ノブの巻上操作によってフィルムと
    噛み合っているスプロケットと同軸の歯車によりカウン
    タの指数盤の所定角度宛の回転を行い、撮影を終えたフ
    ィルムは順次パトローネ内に巻込むようにしたレンズ付
    フィルムユニットにおいて、 前記カウンタの指数盤を回転する前記スプロケットと同
    軸の歯車は、シャッタチャージに関係する動作を行なわ
    せるためのカムとも同軸で、前記指数盤の下面で前記歯
    車の上下方向の動きを抑えるようにし、該歯車の軸先端
    の回転中心には前記指数盤の下面に点当りとする突起を
    設けることを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記突起は円錐形であることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ付フィルムユニット。
JP298592U 1992-01-30 1992-01-30 レンズ付フィルムユニット Pending JPH0564846U (ja)

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