JP3724528B2 - ブレーキ試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型化が可能なブレーキ試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種のブレーキ試験装置が提案されている。図2は、実開平1−144835号公報で提案されたブレーキ試験機を示す。このブレーキ試験機は、モータ8と、複数の慣性体2a、2b、2cと、ブレーキドラム及びディスクを有する供試体7と、トルク測定装置5とが同一中心軸線上に連結されている。これ以外のブレーキ試験装置においても、モータ、慣性体及びブレーキが同一中心軸線上に連結されるのが普通であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のブレーキ試験装置は、各部が同一中心軸線上に配置されていたので、全体的に長くなって大型化すると共に、コストアップになるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、このような問題点を解決することにあり、小型化及びコストダウンが可能なブレーキ試験装置を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はブレーキ試験装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明はブレーキの特性を測定するブレーキ試験装置において、前記ブレーキのキャリパを保持するキャリパ保持手段と、前記ブレーキのロータを取り付ける低速回転軸と、前記低速回転軸と平行に配置された高速回転軸と、前記高速回転軸に取り付けられた慣性体と、前記高速回転軸の回転数を減速して前記低速回転軸に伝達する減速手段と、前記高速回転軸を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
このブレーキ試験装置は、ロータを取り付けた低速回転軸と、慣性体を取り付けた高速回転軸とを平行に配置し、これらの低速回転軸と高速回転軸とを減速手段で連結したので、全体の長さを短くできる。
【0007】
前記高速回転軸を前記ロータの実際の回転数より高速で回転させることができる。この場合は、慣性体に蓄積される慣性エネルギーを大きくできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るブレーキ試験装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明に係るブレーキ試験装置10を示す。このブレーキ試験装置10は、ブレーキ11のロータ14が取り付けられた低速回転軸15と、この低速回転軸15と平行に配置された高速回転軸16と、この高速回転軸16に取り付けられた慣性体であるフライホイール17とを備えている。
【0010】
また、このブレーキ試験装置10は、高速回転軸16の回転数を減速して低速回転軸15に伝達する減速手段18と、高速回転軸16を駆動する駆動手段であるモータ19と、各部を支持するベース13と、各部を制御する制御手段及びブレーキ11の各種のデータを測定する測定手段(いずれも図示せず)を備えている。
【0011】
低速回転軸15は段付の第1回転軸21と、この第1回転軸21にユニバーサルジョイント22で連結された第2回転軸23とで構成されている。第2回転軸23の図中左端には大径の円板部24が設けられ、この円板部24に上述のロータ14が嵌合されてネジで固定されている。
【0012】
この低速回転軸15は、その図中右端部及び中央部がベース13に取り付けられたベアリング25、26によって支持されている。また、低速回転軸15のベアリング25、26の間の部分には、上述の減速手段18の大歯車27が取り付けられている。
【0013】
低速回転軸15の中央より左側の部分には、ベース13に固定されたスリーブ20が配置されている。このスリーブ20には、2個のベアリングを介してハウジング28が取り付けられている。そして、このハウジング28のフランジ部分29に、プレート30を介して上述のブレーキ11のキャリパ12が取り付けられている。すなわち、ハウジング28がキャリパ保持手段になっている。
【0014】
高速回転軸16は、その両端及び中央部分がベース13に取り付けられたベアリング31、32、33によって支持されている。また、この高速回転軸16の中央より図中左側には、その軸径より僅かに大きな小歯車34が形成されている。この小歯車34には、低速回転軸15に取り付けられた大歯車27が噛合されている。すなわち、大歯車27と小歯車34とによって減速手段18が構成されている。
【0015】
高速回転軸16の中央より図中右側には、上述のフライホイール17が取り付けられている。このフライホイール17は、ベース13に設けられた凹部35内に配置されている。また、高速回転軸16の図中左端にはプーリ36が嵌合されている。
【0016】
一方、ベース13の下端に設けられた凹溝37内には上述のモータ19が配置され、その回転軸にプーリ38が取り付けられている。そして、高速回転軸16のプーリ36と、モータ19の回転軸のプーリ38とにベルト39が巻装されている。これにより、高速回転軸16がモータ19で駆動される。
【0017】
つぎに、このブレーキ試験装置10の作用を説明する。モータ19によって高速回転軸16が駆動されると、高速回転軸16の回転力が減速手段18を介して低速回転軸15に伝達される。このとき、高速回転軸16はブレーキ11のロータ14の通常の回転数より高速、例えば4倍の回転数で駆動され、この高速回転軸16の有する運動エネルギーが減速手段18で低速及び高トルクに変換されて低速回転軸15に伝達される。
【0018】
低速回転軸15が回転すると、この低速回転軸15に取り付けられたロータ14が回転する。この状態で、ロータ14にキャリパ12内の摩擦材40が押し付けられる。このときに低速回転軸15の歪みや、その他の各種のデータを測定することにより、ブレーキ11のブレーキ特性を判断することができる。
【0019】
上述のように、このブレーキ試験装置10は、ブレーキ11のロータ14を取り付けた低速回転軸15と、慣性体であるフライホイール17を取り付けた高速回転軸16とを平行に配置したので、低速回転軸15と高速回転軸16の両端の距離を短くすることができ、これにより装置全体を小型化してコストダウンを図ることができる。また、設置スペースを小さくすることができると共に、基礎工事も不要になる。
【0020】
更に、高速回転軸16をロータ14の実際の回転数より高速で回転させるため、フライホイール17に蓄積される慣性エネルギーを大きくでき、これによりフライホイール17を小型化してコストダウンを図ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のブレーキ試験装置によれば、ブレーキのロータを取り付けた低速回転軸と、慣性体を取り付けた高速回転軸とを平行に配置したので、低速回転軸と高速回転軸の両端の距離を短くして装置全体を小型化でき、これによりコストダウンが可能になる。また、設置スペースを小さくできると共に、基礎工事も不要になる。
【0022】
高速回転軸をロータの実際の回転数より高速で回転させた場合は、慣性体に蓄積される慣性エネルギーを大きくできるので、慣性体を小型化でき、これにより更にコストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ試験装置を示す断面図である。
【図2】従来例に係るブレーキ試験装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ試験装置
11 ブレーキ
12 キャリパ
14 ロータ
15 低速回転軸
16 高速回転軸
17 フライホイール(慣性体)
18 減速手段
19 モータ(駆動手段)
28 ハウジング(キャリパ保持手段)
Claims (1)
- ブレーキの特性を測定するブレーキ試験装置において、前記ブレーキのキャリパを保持するキャリパ保持手段と、前記ブレーキのロータが取り付けられた低速回転軸と、前記低速回転軸の下側に配置され且つ前記低速回転軸と平行に配置された高速回転軸と、前記高速回転軸に取り付けられた慣性体と、前記高速回転軸の回転数を減速して前記低速回転軸に伝達するため、前記低速回転軸に設けられた大歯車及び前記高速回転軸に設けられ前記大歯車に噛合された小歯車を有する減速手段と、前記高速回転軸を駆動する駆動手段とを備え、
前記高速回転軸を前記ロータの実際の回転数より高速で回転させることを特徴とするブレーキ試験装置。
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JP11113697A JP3724528B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | ブレーキ試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11113697A JP3724528B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | ブレーキ試験装置 |
Publications (2)
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Family
ID=14553377
Family Applications (1)
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JP11113697A Expired - Fee Related JP3724528B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | ブレーキ試験装置 |
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1997
- 1997-04-28 JP JP11113697A patent/JP3724528B2/ja not_active Expired - Fee Related
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