JP4066137B2 - ロータリーアクチュエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリーアクチュエータに関し、特に、全体形状が円錐筒形をなすと共に軸心位置に設けられた筒状保持体を有するケース内に、複数のロータリーアクチュエータ部を配設し、各ロータリーアクチュエータ部の出力軸をケースの外面から外部へ突出させた構成の小型化された複数軸出力型を得るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の複数の出力軸を有する複合型のロータリーアクチュエータとしては、一般に、各モータに多段ギヤ式の減速機構が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のロータリーアクチュエータは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、4軸等の出力軸を駆動するための各モータに多段ギヤ型の減速機が設けられていたため、全体の形状を小型化及び軽量化することが極めて困難であった。
また、全体のケースを円錐筒形として航空機等の装置内に設けるように構成することは極めて困難であった。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、全体形状が円錐筒形をなすと共に軸心位置に設けられた筒状保持体を有するケース内に、複数のロータリーアクチュエータ部を配設し、各ロータリーアクチュエータ部の出力軸をケースの外面から外部へ突出させた構成の小型化された複数軸出力型を得るようにしたロータリーアクチュエータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるロータリーアクチュエータは、全体形状が円錐筒形をなすケースと、前記ケースの軸心位置に設けられた筒状保持体と、前記筒状保持体の外周位置に複数設けられその回転軸の軸方向が前記筒状保持体の半径方向に沿って位置するモータと、前記モータに隣接して前記筒状保持体に設けられ前記回転軸に設けられたモータ用遊星減速器によって駆動される遊星減速器と、前記遊星減速器に接続され前記ケースの外面から外部へ突出して配設された出力軸と、前記筒状保持体に設けられ前記出力軸の回転角度を検出するための回転角度検出器と、を備え、前記円錐筒形が前記モータの前記回転軸側から前記出力軸側へ向けて小径となる方向に前記ケースが配置され、前記回転軸と出力軸とは互いに平行に配設され、前記各出力軸が前記回転軸に対して減速されていると共に、前記ケースの外面から突出して配設されている構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるロータリーアクチュエータの好適な実施の形態について説明する。
図1及び図2において符号1で示されるものは全体形状が円錐筒形をなす中空状のケースであり、このケース1の軸心位置には、このケース1の軸方向に沿って設けられた内部ケースとしての筒状保持体2による貫通孔3が形成されている。
【0007】
前記筒状保持体2の外面4は、前記ケース1の傾斜した内面1aに沿って傾斜すると共に、ケース1の内面1a内に嵌合する状態で配設されている。
前記筒状保持体2の周囲位置には、軸方向Aに沿って互いに異なる位置に、第1、第2軸受5、6が設けられ、この第1、第2軸受5、6は、前記ケース1を一方の軸方向Aに沿って見た場合、円周方向に沿って90度間隔で4個設けられている(尚、図1及び図2では断面図であるため2個のみしか示されていない)。
【0008】
前記第1軸受5には、ロータ7を有する回転軸8が回転自在に設けられており、この回転軸8には周知のモータ用遊星減速器9を介して駆動歯車10が設けられている。
従って、前記回転軸8と駆動歯車10との間は、前記モータ用遊星減速器9を介して所定の減速比で減速されて回転が伝達されるように構成されている。
【0009】
前記ロータ7の外周位置には、前記筒状保持体2に保持されたステータ11が設けられており、このステータ11のステータ巻線12に駆動信号を印加することによってロータ7及び回転軸8を所定の回転数で回転駆動することができ、前述のステータ11、ロータ7及び回転軸8によってDCサーボモータ等のモータ13を構成している。
【0010】
前記筒状保持体2の前記モータ13に隣接する前記第2軸受6には、前記回転軸8と同様に前記ケース1及び筒状保持体2の半径方向Bに沿って配設されかつ前記回転軸8と平行に位置する出力軸21が回転自在に設けられ、この出力軸21の端部21aは前記ケース1の開口1bを貫通して外部へ突出して配設されている。従って、前記円錐筒形が前記モータ13の前記回転軸8側から前記出力軸21側へ向けて小径となる方向に前記ケース1が配置されている。
【0011】
前記出力軸21には周知の遊星減速器20が接続され、この遊星減速器20は駆動歯車10に結合されていると共に、この駆動歯車10の回転はこの遊星減速器20を介して所定の減速比で減速されて出力軸21が回転するように構成されている。尚、前記出力軸21の回転数は、前述の各遊星減速器9、20を用いて減速しているが、何れか一方のみとする場合も可能である。従って、前記モータ13に隣接して筒状保持体2に設けられ回転軸8によって駆動される遊星減速器20が配設されている。
【0012】
前記出力軸21には、レゾルバロータ30が設けられると共に、前記筒状保持体2にはこのレゾルバロータ30と対応してレゾルバステータ31が設けられ、このレゾルバロータ30とレゾルバステータ31とによって周知のレゾルバからなる回転角度検出器32が構成され、この回転角度検出器32によって出力軸21の回転角度が検出できるように構成されている。
【0013】
従って、前述の構成において、モータ13を駆動することにより、回転軸8の回転はモータ用遊星減速器9、駆動歯車10及び遊星減速器20を介して所定の減速比で減速されて出力軸21を低速かつ大トルクで回転することができ、この出力軸21に接続されたフラップ等の部材(図示せず)の回転を行うことができる。
尚、前述のモータ13と出力軸21によってロータリーアクチュエータ部50を構成し、このロータリーアクチュエータ部50をケース1の円周方向に4個90度毎に配設した場合には、4個の出力軸21を同期又は非同期状態にて自在に回動することができる。
また、このケース1を航空機等の図示しない装置のテーパ状の取付孔内に装着した場合、前記貫通孔3を介して必要な配線等を貫通させて配設することができる。尚、図示の4軸以外の構成とすることも可能である。
【0014】
【発明の効果】
本発明によるロータリーアクチュエータは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、モータの回転軸から出力軸までの伝達系に1個又は2個の遊星減速器を用いることにより、従来のような多段ギヤの減速器を用いる必要がなく、従来よりも大幅に小型化でき、全体形状が円錐筒形をなすケース内にも極めて容易に収容することができる。
また、ケースが円錐筒形であるため、装置に形成された円錐状の取付孔等に装着することが可能となり、装置等の小型化に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるロータリーアクチュエータを示す全体構成の断面図である。
【図2】 図1の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 筒状保持体
1a 内面
8 回転軸
A 軸方向
B 半径方向
9 モータ用遊星減速器
13 モータ
20 遊星減速器
21 出力軸
32 回転角度検出器
Claims (1)
- 全体形状が円錐筒形をなすケース(1)と、前記ケース(1)の軸心位置に設けられた筒状保持体(2)と、前記筒状保持体(2)の外周位置に複数設けられその回転軸(8)の軸方向が前記筒状保持体(2)の半径方向(B)に沿って位置するモータ(13)と、前記モータ(13)に隣接して前記筒状保持体(2)に設けられ前記回転軸(8)に設けられたモータ用遊星減速器 (9) によって駆動される遊星減速器(20)と、前記遊星減速器(20)に接続され前記ケース(1)の外面から外部へ突出して配設された出力軸(21)と、前記筒状保持体(2)に設けられ前記出力軸(21)の回転角度を検出するための回転角度検出器(32)と、を備え、前記円錐筒形が前記モータ (13) の前記回転軸 (8) から前記出力軸 (21) 側へ向けて小径となる方向に前記ケース (1) が配置され、前記回転軸(8)と出力軸(21)とは互いに平行に配設され、前記各出力軸(21)が前記回転軸(8)に対して減速されていると共に、前記ケース(1)の外面から突出して配設されていることを特徴とするロータリーアクチュエータ。
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