JP3622393B2 - パワートレイン試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パワートレイン試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のダイナモメータの平面図を示し、1はベッド、2はベッド1上に油圧浮揚部8を介して揺動自在に支持された揺動部、3は揺動部2に回転自在に支持された回転部と一体の回転軸、4は揺動部2の幅方向の一方に取り付けられたトルクアーム、5はトルクアーム4の下方のベッド1上に取り付けられたロードセル(荷重計)、6は揺動部2に対してロードセル5と反対側のベッド1上に設けられ、揺動部2に設けられた孔を介して揺動部2内に冷却風を送入する冷却ファン、7は冷却ファン6と同じ側のベッド1上に設けられ、油圧浮揚部8に油圧浮揚のための油を供給するとともに、揺動部2内に回転部との潤滑のための油を供給する油圧ユニットである。
【0003】
上記構成において、回転軸3を回転させると、揺動部2にトルクが発生し、このトルクによりトルクアーム4からロードセル5に荷重が加わり、トルクが測定される。
【0004】
図4は上記構成のダイナモメータ15を吸収用ダイナモメータとして用いるパワートレイン試験装置の構成を示す平面図であり、9は取付台10に取り付けられたFF用トランスミッションである。トランスミッション9の入力側には入力軸用トルクメータ11,オフセット用ギヤ12を介して駆動部13が連結され、駆動部13はモータまたはダイナモメータにより構成される。又、トランスミッション9の出力側には出力軸14を介してダイナモメータ15の回転軸3が連結される。
【0005】
上記構成において、駆動部13の駆動によりギヤ12及びトルクメータ11を介してトランスミッション9の入力側を駆動すると、その出力側も駆動され、その駆動動力はダイナモメータ15により吸収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のダイナモメータにおいては、揺動部2に対してトルクアーム4及びロードセル5と冷却ファン6及び油圧ユニット7とが反対側に設けられているためにベッド1の大きさが大きくなり、このダイナモメータ15をパワートレイン試験装置等に用いた場合に隣接機器との軸間距離が大きくなり、コンパクトな構成が困難となった。又、ギヤ12も大形となり、駆動側の慣性が大きくなって制御が困難となるとともに、ギヤ12の歯数も多くなってバックラッシの影響が大きくなった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、ダイナモメータの 構成がコンパクトであり、全体的な構成もコンパクトにすることができるパワートレイン試験装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るパワートレイン試験装置は、変速機の入力側にオフセット用ギヤを介して駆動部を連結するとともに、変速機の出力側に出力軸を介して一対のダイナモメータを連結したパワートレイン試験装置において、ベッド上に揺動自在に支持された揺動部と、揺動部の幅方向の一方に突出して設けられたトルクアームと、トルクアームの下方のベッド上に設けられ、トルクアームから荷重を受ける荷重計と、揺動部に対して荷重計と同じ側のベッド上に設けられ、揺動部に冷却風を送る冷却ファンと、揺動部に対して荷重計と同じ側のベッド上に設けられ、揺動部に油を供給する油圧ユニットとからダイナモメータを構成し、ダイナモメータは荷重計と反対側においてベッドを揺動部より突出させずかつ隣接した駆動部との軸間距離を小さくするようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1はこの実施形態によるダイナモメータの平面図であり、トルクアーム4は揺動部2の軸方向一端において揺動部2の幅方向の一方に突出して取り付け、このトルクアーム4の下方のベッド1上にロードセル5を設けるとともに、揺動部2に対してロードセル5と同じ側のベッド1上に冷却ファン6及び油圧ユニット7を設けたものである。この結果、他方の側のベッド1上には何も無くなるので、上方から見て揺動部2の幅方向端部から突出した部分を削除する。
【0010】
図2は上記構成のダイナモメータ16を組み込んだパワートレイン試験装置の構成を示す平面図であり、上記のようにベッド1の大きさを小さくしたので、ダイナモメータ16と駆動部13の軸間距離が小さくなり、コンパクトな構成とすることができる。又、ギヤ12も小さくすることができる。
【0011】
上記実施形態によれば、トルクアーム4,ロードセル5,冷却ファン6及び油圧ユニット7を揺動部2に対して同じ側に設けたので、他方の側のベッド1を省略することができ、ベッド1を小さくすることができるので、ダイナモメータ16をコンパクトにすることができる。又、このダイナモメータ16をパワートレイン試験装置に組み込んだ場合、隣接した駆動部13との軸間距離を小さくすることができ、これに伴ってギヤ12も小さくすることができるので、装置全体をコンパクトにすることができる。さらに、ギヤ12が小さくなることにより慣性が小さくなって制御上有利となり、また歯数も少なくなってバックラッシの影響が小さくなる。
【0012】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、トルクアーム,荷重計,冷却ファン及び油圧ユニットを揺動部に対して同じ側に設けたので、ベッドを小さくすることができ、ダイナモメータの構成をコンパクトにすることができる。又、、このダイナモメータをパワートレイン試験装置に組み込んだ場合、隣接した駆動部との軸間距離が小さくなり、これによってオフセット用ギヤも小さくなり、やはりコンパクトな構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるダイナモメータの平面図である。
【図2】この発明によるダイナモメータを用いたパワートレイン試験装置の構成を示す平面図である。
【図3】従来のダイナモメータの平面図である。
【図4】従来のダイナモメータを用いたパワートレイン試験装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1…ベッド
2…揺動部
3…回転軸
4…トルクメータ
5…ロードセル
6…冷却ファン
7…油圧ユニット
8…油圧浮揚部
16…ダイナモメータ
Claims (1)
- 変速機の入力側にオフセット用ギヤを介して駆動部を連結するとともに、変速機の出力側に出力軸を介して一対のダイナモメータを連結したパワートレイン試験装置において、ベッド上に揺動自在に支持された揺動部と、揺動部の幅方向の一方に突出して設けられたトルクアームと、トルクアームの下方のベッド上に設けられ、トルクアームから荷重を受ける荷重計と、揺動部に対して荷重計と同じ側のベッド上に設けられ、揺動部に冷却風を送る冷却ファンと、揺動部に対して荷重計と同じ側のベッド上に設けられ、揺動部に油を供給する油圧ユニットとからダイナモメータを構成し、ダイナモメータは荷重計と反対側においてベッドを揺動部より突出させずかつ隣接した駆動部との軸間距離を小さくするようにしたことを特徴とするパワートレイン試験装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00100897A JP3622393B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | パワートレイン試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00100897A JP3622393B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | パワートレイン試験装置 |
Publications (2)
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JPH10197370A JPH10197370A (ja) | 1998-07-31 |
JP3622393B2 true JP3622393B2 (ja) | 2005-02-23 |
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ID=11489562
Family Applications (1)
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JP00100897A Expired - Fee Related JP3622393B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | パワートレイン試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3622393B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP00100897A patent/JP3622393B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10197370A (ja) | 1998-07-31 |
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