JP2001099730A - 伝導機の試験装置 - Google Patents

伝導機の試験装置

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JP2001099730A
JP2001099730A JP27560299A JP27560299A JP2001099730A JP 2001099730 A JP2001099730 A JP 2001099730A JP 27560299 A JP27560299 A JP 27560299A JP 27560299 A JP27560299 A JP 27560299A JP 2001099730 A JP2001099730 A JP 2001099730A
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shaft
motor
conduction
absorption
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Kazuhisa Hatano
量久 羽田野
Osamu Natsume
治 夏目
Masaki Yamamoto
勝紀 山本
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モータとトルク検出器を連結する伝導軸
を長くすることなく、また、等速ボールジョンイトを使
って吸収モータを斜めに接続する必要もなく、駆動モー
タ及び吸収モータを伝導機の同一側に平行に且つ近接さ
せて配置し、高速回転に対応したトルク特性を安定的に
測定することができる伝導機の試験装置を提供する。 【解決手段】 第1吸収モータ5の入力側の第2伝導ラ
イン10と第1伝導ライン9とが離れる方向にオフセッ
トさせる歯車伝導手段7を設け、駆動モータ4と第1ト
ルク検出器13とが連結され、入力軸11に接続される
第1伝導ライン9と、第1吸収モータ5と第2トルク検
出器15とが連結され、出力軸12aに接続される第2
伝導ライン10とを並設させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に用いら
れる伝導機のトルク特性を測定するための試験装置に関
し、特に入力軸と出力軸とが同じ側に並設された伝導機
に好適に使用される試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種伝導機のトルク特性を測
定するときは、供試体となる伝導機の入力軸側に駆動モ
ータとトルク検出器とを連結して配置し、出力軸側にト
ルク検出器と吸収モータとを連結して配置する構成の試
験装置を用いて、伝導機のトルク特性を測定している。
【0003】例えば、ガソリン乗用車に用いられるトラ
ンスミッションなどの伝導機は、伝導機の両側に同軸に
2本の出力軸が突設され、一方側の出力軸に接近して入
力軸が平行に突設される構造を有している。この場合、
伝導機の両側の出力軸に自動車のタイヤに相当する吸収
モータとトルク検出器を連結して配置し、伝導機の一方
の入力軸に駆動モータとトルク検出器とを連結して配置
する構成の試験装置を用いて、そのトルク特性を測定す
ることが行われる。これによって、その負荷を均等とす
るため伝導機のトルク特性を実際の自動車等に載置した
時に近い形で測定できる。
【0004】図5に従来の伝導機の試験装置の主要部の
ブロック図を示す。図に示すように伝導機の試験装置
は、伝導機52の同じ側に突設された入力軸50と出力
軸51に駆動モータ54と吸収モータ55を接続しなけ
ればならない。駆動モータ54と吸収モータ55は伝導
機52の入力軸50と出力軸51の両者の距離に比較し
て大型になる。そこで、従来の試験装置は、駆動モータ
54と吸収モータ55とを軸方向にずらして配置すると
ともに、特に大型になる吸収モータ55を斜めに配置
し、斜めになっても動力を伝達できる等速ボールジョイ
ント58を介して出力軸51に接続するという構成にな
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動モ
ータと吸収モータとを軸方向にずらして配置すると、伝
導機に至る伝導軸が長くなりすぎ、伝導軸の固有振動数
が下がることから、高速回転時に振動を発生し、例えば
伝導機の入力軸側で8,000rpmという高速試験に
対応できないとい問題があった。また、等速ボールジョ
イントを用いることで角度を付けて吸収モータを設置す
ると、角度を大きくすればする程、等速ボールジョイン
トに負荷が掛かって破損し易くなり、耐久性に欠けると
いう問題点があった。
【0006】そこで、本発明は前述した従来技術の問題
点に鑑みてなされたものであり、駆動モータとトルク検
出器を連結する伝導軸を長くすることなく、また、等速
ボールジョイントを使って吸収モータを斜めに接続する
必要もなく、駆動モータ及び吸収モータを伝導機の同一
側に平行に且つ近接させて配置し、高速回転に対応した
トルク特性を安定的に測定することができる伝導機の試
験装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1の発明の伝導機の試験装置は、入力
軸及び出力軸を有する伝導機のトルク特性を測定する試
験装置であって、駆動モータと第1トルク検出器とが連
結され、前記入力軸に接続される第1伝導ラインと、吸
収モータと第2トルク検出器とが連結され、前記出力軸
に接続される第2伝導ラインと、を並設してなり、前記
吸収モータの入力側の前記第2伝導ラインに前記ライン
同志が離れる方向にオフセットさせる歯車伝導手段を設
け、前記駆動モータと前記吸収モータを近接配置したこ
とを特徴とする。上記の構成によれば、駆動モータと第
1トルク検出機を伝導軸を介して直線的に連結した第1
伝導ラインを伝導機の入力軸と同軸に接続し、所定の動
力を伝導機に入力する。伝導機の出力軸に接続される第
2伝導ラインは、前記第1伝導ラインと並行する第2ト
ルク検出器を経て歯車伝導手段に至り、その伝導軸が前
記第2伝導ラインから離れる方向にオフセットとされ、
前記駆動モータと近接配置された吸収モータに連結され
る。これにより、第1伝導ラインと第2伝導ラインの間
隔が小から大に変換するものの、これらラインの平行状
態を維持し、前記駆動モータと前記吸収モータを軸方向
にずらすことなく近接配置でき、試験装置全体をコンパ
クトに構成できる。
【0008】また、請求項2の発明の伝導機の試験装置
は、前記歯車伝導手段は、前記第1伝導ラインを回転自
在に支持する軸受手段を一体に備えるものである。上記
の構成によれば、歯車伝導手段の箱体が大きくなって
も、この箱体に設けられた軸受手段により伝導軸を回転
自在に支持することにより、第1伝導ラインの直線的配
置を維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
具体的に説明する。図1に、本実施形態例に係る伝導機
の試験装置1の主要部のブロック図を示す。また、図2
及び図3には、本実施形態例に係る伝導機の試験装置1
の平面図及び正面図を示す。
【0010】図に示すように、本実施形態例に係る伝導
機の試験装置1は、定盤20に固定された第1テーブル
上に設置された駆動モータ4と、第1吸収モータ5と、
第1歯車伝導手段7と、第1トルク検出器13と、第2
トルク検出器14と、定盤20上を長手方向に移動可能
に取り付けられた第2テーブル上に設置された第2吸収
モータ6と、第2歯車伝導手段8と、第3トルク検出器
15とを備えて構成される。これら第1テーブル21と
第2テーブル22の間に供試体となる伝導機2を位置さ
せて、試験に供する。
【0011】伝導機2の典型例は、自動車用のトランス
ミッションである。第1テーブル21側に入力軸11
と、この入力軸に近接して第1出力軸12aが設けられ
ている。そして、他方側の第2テーブル22側には第1
出力軸12aと同軸に第2出力軸12bが設けられてい
る。これら入力軸11及び出力軸12a、12bは図示
していない内蔵のユニバーサルジョイントを介して内部
機構に連結されている。この内蔵のユニバーサルジョイ
ントがあるため、駆動モータ4及び第1吸収モータ5と
第2吸収モータ6に至る伝導ラインへの連結が多少の軸
ずれを許容されるため、伝導ラインへの連結が比較的容
易に行われる。
【0012】駆動モータ4、第1伝導軸3a、第2伝導
軸3b及び第1トルク検出器13は適宜の継手を介して
連結され、伝導機2の入力軸11に接続される第1伝導
ラインAを構成する。この第1伝導ラインAは、伝導機
2の入力軸11と同軸であると同時に直線状の配置にな
っている。この第1伝導ラインAにより、駆動モータ4
の所定値の動力は伝導機2の入力軸11に伝達さるとと
もに、伝導時のトルクが第1トルク検出器13によって
測定される。
【0013】第1吸収モータ5、第3伝導軸10c、一
対の歯車17、第2伝導軸10b、第2トルク検出器1
4及び第1伝導軸10aは、伝導機2の第1出力軸10
aに接続される第2伝導ラインBを構成する。第3伝導
軸10c、一対の歯車17は、第1歯車伝導手段7を構
成する。第1吸収モータ5、第1歯車伝導手段7、第2
トルク検出機14及び第1伝導軸10aは適宜の継手を
介して連結されている。この第1伝導ラインBにより、
伝導機2の第1出力軸12aからの出力が第1吸収モー
タ5に伝達さるとともに、伝導時のトルクが第1トルク
検出器13によって測定される。
【0014】第1歯車伝導手段7は、第1吸収モータ5
に連結される第3伝導軸10cを、第2トルク検出器1
4に連結される第2伝導軸10bから第1伝導ラインA
から離れる方向にオフセットさせる機能を有している。
そのため、箱体25に第3伝導軸10c及び第2伝導軸
10bを軸受手段を介して平行に支持し、両伝導軸10
c、10bに速度比が1対1で伝達されるような1対の
歯車17を取り付けて第1歯車伝導手段7を構成してい
る。この第1歯車伝導手段7を第2伝導ラインBに介在
させることにより、駆動モータ4と吸収モータ5は、軸
方向にずらされることなく、近接配置される。
【0015】前述した第1歯車伝導手段7は、同一箱体
25中に、第1トルク検出器13と駆動モータ4を連結
する第1伝導軸3aを軸受手段26を介して一体に支持
している。これにより、第1伝導軸3aを、歯車17と
干渉しない程度まで、第2伝導軸10bに近づけること
ができる。また、第1伝導軸3aが剛性のある箱体25
に設けられた軸受手段26によって支持されるため、第
1伝導軸3aの固有振動数を高くすることができる。
【0016】図2に明瞭に示されるように、第1トルク
検出器13と第2トルク検出器14は、互いに干渉しな
いように、軸方向にずらされて配置されている。これら
トルク検出器13、14の外径が小さく、並設できる場
合には、第1伝導軸10aと第2伝導軸3bを省略でき
る。
【0017】伝導機2の他方側の出力軸12bには、第
3トルク検出器15が接続され、前述の第1吸収モータ
5と均等な負荷がかかるように第1歯車伝導手段7と同
一の速度比となる組み合わせの1対の歯車18が内蔵さ
れた第2歯車伝導手段8を介して第2吸収モータ6が連
結されている。第2吸収モータ6、第2歯車伝導手段8
及び第3トルク検出器15は第3伝導ラインCを構成す
る。図3に示されるように、第3トルク検出器15は、
第2テーブル22を軸方向にスライド移動させることに
より位置調整が可能になっている。
【0018】図2及び図3に示されるように、第1テー
ブル21の伝導機2の側には、基準プレート27が立設
されており、この基準プレート27に伝導機2が取り付
けられる。
【0019】本実施形態例に係る伝導機の試験装置1
は、以上のように構成されている。以下、その作動につ
いて説明する。本実施形態に係る伝導機の試験装置1
は、駆動モータ4を回転数8,000〜10,000r
pmで高速回転させることができる仕様になっている。
【0020】図1において、駆動モータ4の回転は、第
1伝導軸3a、第2伝導軸3bを介して、第1トルク検
出器13を経て伝導機2の入力軸11に伝えられる。こ
の時、第1伝導軸3a及び第2伝導軸3bは長くないた
め、固有振動数が高くなって上述した高速回転範囲では
振動せず、駆動モータ4の回転を確実に伝導機2に伝達
する。伝導機2に伝達された駆動モータ4の回転は、出
力軸12a及び12bより、それぞれ第1及び第2吸収
モータ5、6に伝達される。それぞれの吸収モータ5、
6は2,000rpm程度で回転しており、出力軸12
a、12bから伝達されるトルクを吸収している。そし
て、各トルク検出器13、14、15で伝導機2のトル
ク特性を測定している。
【0021】ここで、第2伝導ラインBの第3伝導軸1
0cは、第1歯車伝導手段7によって、第1伝導軸3a
や第2伝導軸3bから形成される第1伝導ラインAから
離れる方向にオフセットされているため、駆動モータ4
と第1吸収モータ5を近接して並設する場合でも、第1
吸収モータ5に至る第2伝導ラインBと干渉しない。そ
のため、駆動モータ4と伝導機2とを軸方向にずらせる
必要がなく、即ち、これら第1伝導軸3aと第2伝導軸
3bを必要以上に長くする必要が無いため、駆動モータ
4が高速回転であっても確実に伝導機2にその回転を伝
達することが可能となる。
【0022】また、駆動モータ4に連結している第1伝
導ラインAと、第1吸収モータ5に連結している第2伝
導ラインBの平行を維持することができるため、第1吸
収モータ5を等速ボールジョイント等で斜めに配置する
必要もない。そのため、第2吸収モータ6に連結してい
る第3伝導ラインCも直線とすることができ、この第1
吸収モータ5と第2吸収モータ6を自動車等のタイヤに
見立てた実際に近い形で、伝導機2のトルク特性を測定
することができる。
【0023】本発明に係る伝導機の試験装置は、本実施
形態例に限定されるものではなく、例えば、図4に示す
ように、第1駆動軸3aが、第1歯車伝導手段7の箱体
に干渉しないのであれば、この第1歯車伝導手段7の外
側に配置するようにしてもよい。
【0024】なお、伝導機が、入力軸と同じ方向に一本
の出力軸を突設するタイプである場合、図1の第3伝導
ラインCが無い試験機とすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の伝導機の試験装置は以上のよう
に構成されており、請求項1の発明によると、伝導機か
ら大きな吸収モータに至る第2伝導ラインを短くして、
且つ平行状態を保った状態で、駆動モータと第1トルク
検出器とを連結する伝導軸を長くすることなく、駆動モ
ータと吸収モータを並設することができ、装置全体をコ
ンパクトにして高速回転試験に対応することができる効
果を奏する。
【0026】また、請求項2の発明によると、第2伝導
ラインに歯車伝導手段があっても、伝導機の入力軸と出
力軸が同じ側に短い間隔しか有しない場合でも接続でき
るとともに、高速回転する第1伝導ラインの固有振動数
を高くすることができ、更に高速回転試験に対応するこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝導機の試験装置の主要部のブロ
ック図である。
【図2】本発明に係る伝導機の試験装置の平面図であ
る。
【図3】本発明に係る伝導機の試験装置の正面図であ
る。
【図4】本発明に係る伝導機の試験装置の他の実施形態
例を示すブロック図である。
【図5】従来の伝導機の試験装置の主要部のブロック図
である。
【符号の説明】
A 第1伝導ライン B 第2伝導ライン C 第3伝導ライン 1 試験装置 2 伝導機 3a 第1伝導軸 3b 第2伝導軸 4 駆動モータ 5 第1吸収モータ 6 第2吸収モータ 7 第1歯車伝導手段 8 第2歯車伝導手段 10a 第1伝導軸 10b 第2伝導軸 10c 第3伝導軸 11 入力軸 12a 入力軸と同じ側の出力軸 12b 他方側の出力軸 13 第1トルク検出器 14 第2トルク検出器 15 第3トルク検出器 16a 第4伝導軸 16b 第5伝導軸 17 歯車 20 定盤 21 第1テーブル 22 第2テーブル 25 箱体 26 軸受手段 27 基準プレート 52 伝導機 54 駆動モータ 55 第1吸収モータ 56 第2吸収モータ 58 等速ボールジョイント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸及び出力軸を有する伝導機のトル
    ク特性を測定する試験装置であって、 駆動モータと第1トルク検出器とが連結され、前記入力
    軸に接続される第1伝導ラインと、吸収モータと第2ト
    ルク検出器とが連結され、前記出力軸に接続される第2
    伝導ラインと、を並設してなり、 前記吸収モータの入力側の前記第2伝導ラインに前記ラ
    イン同志が離れる方向にオフセットさせる歯車伝導手段
    を設け、前記駆動モータと前記吸収モータを近接配置し
    たことを特徴とする伝導機の試験装置。
  2. 【請求項2】 前記歯車伝導手段は、前記第1伝導ライ
    ンを回転自在に支持する軸受手段を一体に備える請求項
    1記載の伝導機の試験装置。
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