JP3724152B2 - 車両用ドア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアのアウタパネルにドアミラーが取り付けられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7〜図9に例示されているように、従来のドアガラス昇降式車両用ドア1は、間隔をおいてアウタパネル2及びインナパネル3が配置され、インナパネル3の前端内面側にドアリンフォース4が溶着されていると共に、ベルトライン5の下方へも前側ドアサッシュ6が延び、前側ドアサッシュ6及び図示しない後側ドアサッシュに沿ってドアガラス7が昇降する一方、前側ドアサッシュ6よりも車両後方でアウタパネル2に形成された凹所8及び凹所8の底部に設けられた孔9内に、可倒式ドアミラー10のステー11を支持するベース12が嵌め込まれ、孔9周囲のアウタパネル2へ裏当てされた環状のドアミラーリンフォース13と共にアウタパネル2へボルト止めされた構造を有している。
【0003】
すなわち、車両用ドア1のアウタパネル2及びインナパネル3間でドアガラス7が昇降するために、ドアミラーリンフォース13はアウタパネル2へ裏当てされるに止まり、ドアミラー10のベース12が取り付けられたアウタパネル凹所8の剛性は比較的低くならざるをえないので、車両の走行中やアイドリング時にドアミラー10が振動して、ドアミラー10による視界が不鮮明となるおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ドアガラス昇降式車両用ドアのアウタパネルに取り付けられたドアミラーが振動することを抑制して、ドアミラーによる視界を向上させようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる車両用ドアは、ドアガラス昇降式車両用ドアにおいて、相互に間隔をおいて配置されたアウタパネル及びインナパネルと、上記インナパネルの内面側に沿って上下に設置されベルトラインの上方へまで延びたドアリンフォースと、上記間隔内に配置されて上下に延びる前側ドアサッシュと、上記アウタパネルに対して上記前側ドアサッシュの車両前方側に設置されたドアミラー取付け部と、同ドアミラー取付け部及び上記ドアリンフォースを連結するドアミラーリンフォースとを有している。
【0006】
すなわち、相互に間隔をおいて配置されたアウタパネル及びインナパネル間にドアガラスが昇降しても、アウタパネルにおけるドアミラー取付け部が前側ドアサッシュの車両前方側に設置されていて、インナパネルの内面側に沿って上下に設置されベルトラインの上方へまで延びたドアリンフォースとドアミラー取付け部とがドアミラーリンフォースにより連結されているので、ドアガラスの昇降を妨げることなく、ドアミラー取付け部がベルトラインの上方へまで延びたドアリンフォースとドアミラーリンフォースとにより強固に支持される結果、アウタパネルに取り付けられたドアミラーは車両の走行中やアイドリング時等の振動が効果的に抑制されることとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
図1〜図6において、小型バスの運転席横に取り付けられたドアガラス昇降式フロントドア1は、相互に間隔をおいてアウタパネル2及びインナパネル3が配置され、インナパネル3の前端内面側に沿って設置されたドアリンフォース4が、ベルトライン5の上方へ延びると共に、フロントドア1の図示しない下側ヒンジ取付け部よりも下方へ延びて、その下側ヒンジが取り付けられ、かつ、インナパネル3の内面側へ適宜溶着されている。
【0008】
また、ベルトライン5の下方へ延びた前側ドアサッシュ6及び図示しない後側ドアサッシュに沿ってドアガラス7が昇降し、前側ドアサッシュ6の車両前方側でアウタパネル2に凹所20が形成され、凹所20の底部に孔21が設けられている一方、ドアミラーリンフォース22の上下端部23、23がそれぞれドアリンフォース4の内面側に溶着されていると共に、中央孔24が形成されたドアミラーリンフォース22の他端部25が、孔21及び中央孔24を一致させるようにして凹所20の内面側へ当てられている。
【0009】
さらに、可倒式ドアミラー10のステー11を支持するベース12が、アウタパネル2の凹所20と孔21及びドアミラーリンフォース他端部25の中央孔24内に嵌め込まれて、凹所20の底部及びドアミラーリンフォース他端部25と共にボルト止めされ、ベース12がアウタパネル2の凹所20内に取り付けられると同時に、ドアミラーリンフォース22によってベース12及びアウタパネル2の凹所20がドアリンフォース4へ強固に連結されている。
なお、ドアミラー10のステー11は上下方向の軸26によりドア1内でベース12に枢支され、ミラー10のステー11が水平面内で回動可能なように構成されている。
【0010】
上記のように、ベルトライン5の下方で相互に間隔をおいて配置されたアウタパネル2及びインナパネル3間にドアガラス7が昇降しても、ドアミラー10のベース12が取り付けられるアウタパネル2の凹所20は前側ドアサッシュ6の車両前方側に設置されているので、ドアガラス7の昇降を妨げることなく、ドアミラーリンフォース22によりドアミラー10のベース12及びアウタパネル2の凹所20を比較的頑強なドアリンフォース4に連結することができて、ドアミラー10のベース12及びアウタパネル2の凹所20がドアミラーリンフォース22及びドアリンフォース4により強固に支持される結果、アウタパネル凹所20に取り付けられたドアミラー10は車両の走行中やアイドリング時等の振動が効果的に抑制され、従って、ドアミラー10による視界を容易に向上させることができる。
【0011】
また、ドアミラー10のベース12が取り付けられるアウタパネル2の凹所20が前側ドアサッシュ6の車両前方側に設置されていて、ドアミラー10がドア1の前枠側方である比較的車両前方に配置されることとなるので、ドア1の窓を通した視界がドアミラー10により抑制されるおそれはそれだけ少なくなる利点がある。
【0012】
さらに、インナパネル3の前端内面側に沿って設置されたドアリンフォース4がベルトライン5の上方へまで延び出していて、その剛性がとくに高められているため、上記したドアミラー10の振動抑制作用を一層強めることができると共に、フロントドア1全体の剛性が強化されて、車両の高速走行時におけるフロントドア1上端の車外側吸い出し量を低減させることができ、また、フロントドア1の開閉フィーリングを容易に向上させることができる長所がある。
【0013】
【発明の効果】
本発明にかかる車両用ドアにあっては、相互に間隔をおいて配置されたアウタパネル及びインナパネル間にドアガラスが昇降しても、インナパネルの内面側に沿って上下に設置されベルトラインの上方へまで延びたドアリンフォースとアウタパネルのドアミラー取付け部とがドアミラーリンフォースにより連結されて、ドアガラスの昇降を妨げることなく、ドアミラー取付け部がベルトラインの上方へまで延びたドアリンフォースとドアミラーリンフォースとにより強固に支持されるので、アウタパネルに取り付けられたドアミラーは車両の走行中やアイドリング時等の振動が効果的に抑制され、ドアミラーによる視界を容易に向上させることができると共に、比較的前方へドアミラーが設置されるため、ドアの窓部を通した視界も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における正面図。
【図2】図1のII矢視図。
【図3】図1の III−III 横断面拡大図。
【図4】図1のIV−IV縦断面拡大図。
【図5】図1のV−V矢視拡大図。
【図6】上記実施形態例の要部斜視図。
【図7】従来装置の正面図。
【図8】図7のVIII−VIII縦断面拡大図。
【図9】図7のIX−IX横断面拡大図。
【符号の説明】
1 フロントドア
2 アウタパネル
3 インナパネル
4 ドアリンフォース
6 前側ドアサッシュ
7 ドアガラス
10 ドアミラー
12 ベース
20 凹所
22 ドアミラーリンフォース
Claims (2)
- ドアガラス昇降式車両用ドアにおいて、相互に間隔をおいて配置されたアウタパネル及びインナパネルと、上記インナパネルの内面側に沿って上下に設置されベルトラインの上方へまで延びたドアリンフォースと、上記間隔内に配置されて上下に延びる前側ドアサッシュと、上記アウタパネルに対して上記前側ドアサッシュの車両前方側に設置されたドアミラー取付け部と、同ドアミラー取付け部及び上記ドアリンフォースを連結するドアミラーリンフォースとを有する車両用ドア。
- 請求項1において、上記ドアミラー取付け部、上記ドアミラーリンフォース、上記ドアリンフォース、及び、上記インナパネルが順次一体的に連結された車両用ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28784697A JP3724152B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 車両用ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28784697A JP3724152B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 車両用ドア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11105627A JPH11105627A (ja) | 1999-04-20 |
JP3724152B2 true JP3724152B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=17722544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28784697A Expired - Lifetime JP3724152B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 車両用ドア |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3724152B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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JP6326690B2 (ja) | 2016-03-04 | 2018-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 車両のドア構造 |
JP7166880B2 (ja) * | 2018-11-07 | 2022-11-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 車両用サイドドアのサッシュフレーム |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP28784697A patent/JP3724152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11105627A (ja) | 1999-04-20 |
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